初めて見た立城はとても美しかった。鉄格子のはまる窓の中に立城は一人、ひっそりと佇んでいた。紫の髪がまるで花のように見え、真也は子供ながらにとても感動した。頭の角も、瞳の色も、立城の何もかもが真也にはとても魅力的だった。
真也に気付いた立城が驚きに目を見張る。真也は鉄格子の窓に捕まったまま立城に笑いかけた。こんなところにいたんだ。そう話し掛けた真也に立城はすぐには反応しなかった。
どうして僕のことを知っているの。
立城がまず最初に言ったのはそれだった。真也は笑って説明した。つたない自分の言葉がどれだけ立城に伝わるだろう。だが真也はそれを心配するより喋りたい一心だった。訥々とした真也の話を立城は黙って聞いていた。
夕暮れが迫る。真也は周囲が赤く染まってから、初めて自分がその場所にきて随分と時間が経っていることに気がついた。慌てて鉄格子の窓から手を離す。長い時間、ぶら下がっていたために真也の手は真っ赤になっていた。窓の中からそれを見ていた立城が苦笑する。
格子越しに手を繋ぐ。二人はしばらく互いの手を握り合っていた。
「う……んぅ」
微かに立城が身震いする。真也は薄い笑みを浮かべて指先でクリトリスを軽く弾いた。
「足ひらけよ。あ、正座してな」
「うん」
頷いた立城が腿を開く。真也はその間に肩を割り込ませ、片方の腿に頭を乗せた。片手でクリトリスを探りながら、もう片方の手もバスローブの裾の奥に忍ばせる。
「えっ、あの、ゼリーは使わないの?」
途惑ったように立城が言う。真也はだが返事をしなかった。片腕に尻を抱えて指先を踊らせる。触れている腕や頭、指先から立城の震えが伝わってくる。真也はバスローブの紐を歯で解いた。ふわりと開けたバスローブの間に白い肢体が現れる。肌に舌を這わせると微かに汗の匂いがする。真也は立城の腹に舌を這わせながら、左手の指先でかたく窄まった肛門を弄った。
「あふっ! あぁう!」
嬌声を上げた立城が仰け反る。クリトリスと肛門に愛撫を続けているうちに、立城の陰唇からは透明な愛液の雫が垂れ始めた。真也はクリトリスを探っていた指を滑らせて陰唇に触れた。溢れてきた愛液を指にとっては肛門に運ぶ。右手の指にすくった愛液を左の指先で肛門に塗りこめる。それを繰り返しているうちに立城はやがて嫌がるように首を振って腰を震わせ始めた。
鬼は血を破滅に導く。神は鬼を遮り、神と鬼の狭間に生きる人間が蘇らせる。言い伝えの内容は意訳すればそういうことになる。が、言い伝えは真也にも未だに理解出来ない点ばかりなのだ。鬼と言われ続けた立城は確かに吉良瀬を破滅させた。吉良瀬の血は立城と真也を残して途絶えてしまったのだ。だが言い伝えが正しいのなら、神と呼ばれる双子の片割れは鬼を遮るという。さらに言えば狭間に生きる人間というのが誰なのか判らない。その上、人は何を蘇らせるというのだろう。
わかんねえ。内心で呟いて真也は指の間にそっとクリトリスを挟んだ。切迫した声で喘ぐ立城の腰を左腕で抑え込む。
それまで頑なに侵入を拒んでいた肛門が微かにひくつく。真也は小さく笑って指先を肛門に挿入した。それと同時に包皮の上からクリトリスを擦る。
「あっ、ああん!」
高い声を放って立城が腰を震わせる。軽く達してしまったのだろう。荒い息をつきながら熱に浮かされたようにうわ言で真也を呼ぶ。その声にぞくりとしたものを感じ、真也は身体を起こして乳房に舌を伸ばした。膝で立城の膝を割り開き、腿をさらに開く。足が開いた分、尻の肉が左右から寄って肛門が窄まろうとする。だがそれを無視して真也は肛門に抽送を行った。徐々に指が肛門に潜り込んでいく。
「くっ、んっ、だめえっ!」
「何がだよ。こんなに飲み込んでるくせして」
切ない声を上げた立城にそう返事して真也は指の根元までを肛門に埋めた。立城の陰唇からは愛液がしとどに零れている。右手の指で陰唇を割り開きながら真也は嗤いを浮かべた。
「ここも欲しがってぱくぱくしてんぞ。早くくれーってな」
「や、真也ってばあっ!」
嬲る言葉に身体を震わせて立城が叫ぶ。真也はにやにやと嗤いながら立城の膣口を指先で撫でた。そうしつつもクリトリスへの愛撫は絶やさない。
弱々しく頭を振った立城の髪が頬を撫でる。真也は長い紫の髪に口づけをしてその唇を横に滑らせた。舌先で唾液の線を肌に引きながら乳首に辿り着く。かたく尖った乳首を口に含み、舌で転がす。優しく乳首を吸いながら真也は右手を唐突に動かした。親指でクリトリスを押さえたまま、中指を陰唇に潜らせる。薄い柔肉を挟んで右手と左手の指で粘膜を擦る。膣壁と腸壁を両方嬲られた立城がその瞬間、悲鳴を上げた。
「ひゃっ、ああっ! ああんぅっ!」
左右の指の間に肉を挟んで擦る。真也は両方の粘膜を擦りながら乳首を強く吸った。親指を細かく振ってクリトリスへも刺激を送る。そうしているうちに断続的に漏れていた立城の悲鳴は、やがてねっとりとした艶を帯び始めた。
肉襞が指を包んで脈動する。立城は全身で呼吸をしながら腰を上下にひくつかせた。本能的に体内に入った異物を肉で擦ろうとしているのだ。その様はこれまで見てきた以上に真也の昂奮を煽った。
あれ。この話で年越しになりそうかも!?