石上優と伊井野ミコは、紆余曲折を経て恋人になった。
そして、今日はそんな2人の決戦の日。
ミコの部屋にシーツを敷き、パジャマ姿の二人が正座しながらお互いに真っ赤な顔で向き合っていた。
「そ、その……よろしくお願いします」
「あ、あぁ……」
緊張した空気の中、石上はゆっくりミコへ近づく。
「ちょ……ちょっと待った!やっぱり待って!」
「へ?」
突然の事に石上がぽかんとしていると、ミコは真っ赤な顔で訴えかけるように叫んだ。
「お、お願いだから心の準備をさせて!……その……初めてだから」
消え入るような声でそう告げると、彼女はゆっくりとシーツの上に横になった。
「伊井野……」
石上は彼女の名前を呼びながら、彼女に覆いかぶさる体制になり、再び顔を寄せていく。
ミコは顔を真っ赤にして目を閉じたまま動かなかったが、やがて静かに唇を開いた。
「……いいよ」
その言葉に導かれるように、石上はごくりと生唾を飲み込んだあと、彼女の唇を奪った。
初めは触れるだけのキスだ。
すると、ミコはぴくりと身体を震わす。
(やべえ……柔らかすぎる……)
石上は興奮を抑えきれず、思わず舌を入れてしまった。
その瞬間、ミコの身体もビクッと跳ね上がる。
「んっ……!」
ミコが突然の刺激に驚きの声を上げ、石上は口を離した。
「ご、ごめん!いきなりがっつき過ぎた。怖くなかったか?」
「ううん。大丈夫……」
しかし、ミコの顔には明らかに不安の色がある。
石上は安心させるように優しく頭を撫でた。すると、ミコは気持ち良さそうに目を細める。
(可愛いな……)
そんな様子を見て愛おしさを感じる一方、石上の下半身は今にも暴発しそうなほど硬く張り詰めていた。
「石上……」
「ん?」
「その……もう一回、キスして欲しいんだけど……」
ミコが恥ずかしそうに懇願してくる。
(こいつ……可愛すぎだろ)
そんなミコのおねだりに、石上の理性は限界を迎えようとしていた。
だが、ここで暴走して嫌われるわけにはいかない。
石上は欲望を押し殺して再びミコに唇を重ねた。すると、今度はミコは自ら舌を絡ませてくる。
「!?」
今度は石上が驚く番だった。
(ヤバいってこれ……!)
今まで感じたことの無い快感に襲われて、石上は頭が真っ白になっていく。
そうして、ミコとの初めてのディープキスに夢中になっていた石上だったが、不意に下半身に違和感が走った。
見ると、いつの間にかミコが石上の股間を撫でているではないか。
(な……!?)
思わず口を離そうとするが、ミコはしっかりと石上の首に腕を回して逃がさないとばかりにホールドしている。
(こいつ……!どこでそんな技覚えて来たんだ!?)
内心でツッコミを入れつつ、それでも抵抗せずに身を委ねると、ミコは満足したのかようやく唇を離してくれた。
「えへへ……」
ミコは照れ笑いをしながら、石上の首筋に顔を埋めている。
(か、かわいい……)
石上がそんな感想を抱いていると、ミコは石上の耳元へと口を近付けて囁いた。
「ねえ、石上」
「……なんだ?」
「……触ってもいいよ。ううん、あの……触って……」
「!?」
その言葉に驚いて石上が視線を下に向けると、そこには彼女の胸があった。
パジャマの隙間から見える谷間に石上の視線が釘付けになる。
(いいのか?本当に?)
石上はゴクリと唾を飲み込んだ。そして、震える手で彼女の胸に触れようとする。
「あっ……!」
石上の手が胸に触れると、ミコは小さな悲鳴を上げた。
しかし、嫌がっている様子はない。
石上は彼女の反応を伺いつつ、ゆっくりと胸に触れていく。
柔らかな弾力が指先に伝わって来た。
(これが……伊井野のおっぱい……!)
感動を覚えつつ、石上は夢中になって胸を揉み続けた。
その度にミコの口から甘い吐息が漏れる。それが更に石上の興奮を高めた。
(もっと……もっと欲しい)
自然と右手が彼女のパジャマのボタンを外し、そして白のかわいらしいブラジャーに覆われた胸の谷間に顔を埋める。
「あ……ちょっと……!」
ミコは石上の行動に一瞬戸惑った様子だったが、すぐに受け入れてくれたようで抵抗はしなかった。
むしろ、石上の頭を優しく撫でてくれる。
(気持ちいい……)
彼女の胸は大きいだけでなく形も綺麗だった。
それでいて柔らかいという至高の感触に石上は感動を覚える。
「石上……私のおっぱい、好きなの?」
ミコの問いに石上は正直に答える。
「あぁ……最高だ」
「そ、そっか……面と言われるのは恥ずかしいけど……嬉しい」
そう言って微笑むミコの顔は真っ赤だった。
(かわいい……!)
石上は更に強くミコを抱き締める。
すると、彼女の胸も石上の顔に押し付けられるような形になった。
「んっ……」
(柔らかい……それにいい匂いだ)
「ねぇ、石上……」
名前を呼ばれて顔を上げると、そこにはミコの潤んだ瞳があった。
「私も……石上の事、気持ちよくさせてあげたい……」
「え?」
「だから、その……ズボン脱がせても良い?」
「えぇっ!?」
石上は思わずミコの上から飛び退く。ミコは不安そうに石上を見つめた。
「あの……駄目……?」
「い、いや!だ、ダメじゃないんだけど……良いのか?」
動揺しながら尋ねると、ミコは恥ずかしそうに顔を赤くしながら頷く。
そしてゆっくりと身体を回し、石上と上下の位置を入れ替えた。
(マズイな……)
内心焦りながらも、石上は下半身に血液が集中するのを感じていた。
ズボン越しに肥大化している下半身を見たミコは、ぽつりとつぶやく。
「すご……もうこんなに大きくなってる」
そして、石上のズボンに手をかけると一気にずり下ろした。
その瞬間、トランクス越しでも分かるくらい勃起したペニスが現れる。
「はわわっ!!」
その大きさに一瞬驚きつつも、ミコはどこか嬉しそうだった。
そっとパンツも脱がせてやると、屹立した石上のモノが勢いよく飛び出してくる。
「すご……これが男の子のアレなんだ……!」
初めて見る男性器に興味津々といった様子で、ミコはまじまじと観察している。
「あの……伊井野?」
流石に気恥ずかしくなった石上が声を掛けると、ミコは慌てて顔を上げた。
「ご、ごめん!何か新鮮でつい……」
そして恐る恐る手を伸ばし、石上のモノに触れる。その瞬間、石上の身体がビクッと震えた。
「あ……痛かった?」
「いや何でもない何でもない!」
心配するミコをよそに、石上は恍惚とした表情を浮かべるのを我慢しつつも慌てる。
(やべえ……!今触られただけで出そうになった)
その刺激に石上が悶えていると、ミコもそれに応えるように手を動かし始めた。
「こうやって上下に動かすんだよね……?」
ぎこちない手つきでゆっくりと手を動かすミコ。
しかし、その程度の刺激でも今の石上には強すぎる快感だった。
(くっ……駄目だ!)
このままではすぐに果ててしまうと危惧した石上は、なんとか堪えようと歯を食いしばりながら耐える。
しかし、そんな石上の様子に気づく事なくミコは手を休めない。
「どう?気持ちいい?」
「あぁ……すごく……っ」
素直に感想を述べると、ミコの手の動きは更に激しさを増した。
(くぅっ!)
その瞬間、遂に我慢の限界に達した石上のモノから白い液体が勢いよく飛び出す。
「きゃっ!?」
ミコは驚きの声を上げると、慌てて手を離した。その拍子に彼女の手や顔にかかってしまう。
(ヤバい……!)
石上は恐る恐るミコの顔や髪にかかった自らの精液を見た。
「ご、ごめん伊井野!」
石上は顔を青ざめさせて謝る。
いくら恋人とは言え、初体験でいきなり顔射とかありえないだろう。
だが、ミコは怒るどころか寧ろ嬉しそうに微笑んだ。
「ううん、気にしないで……それよりちゃんと気持ち良くなってくれた?」
そう言って彼女は自分の顔にかかった精液を指ですくい取り、ぺろりと舐めた。
(うわ……エロ……!)
その仕草に思わず見とれてしまった石上だったが、すぐに我に返り慌ててティッシュを差し出す。
「ほ、ほらこれ使って」
しかしミコは首を横に振った。
「いいよ。それより……まだ元気そうだし……」
そう言うとミコは再び石上のモノに触れてきた。
(うっ……!)
先程出したばかりだと言うのに、石上のモノは既に硬度を取り戻していた。
「すごい……」
(そりゃそうなるよ!好きな女子とこんな体勢だし……仕方ないじゃんか!?)
そんな事を考えつつも、石上はどうにか冷静を装ってミコに話しかける。
「なあ、伊井野……今日はこの辺で……」
「だめ。まだ満足してないもん」
ミコは石上の言葉を遮ると、躊躇なく石上のモノを自分の口に含んだ。
(うお!?)
突然の刺激に石上は思わず腰が浮きそうになるが何とか堪える。
ミコは小さな舌を動かしながら、ゆっくりと喉の奥へと石上のモノを飲み込んでいく。
「ぐぅ……んん……」
(こ、これは……ヤバい!!)
初めて味わう女性の口内の感触に、石上はすぐにでも果ててしまいそうになった。
だが、ここで出してしまったら格好がつかないと思い必死に堪える。
そんな石上の葛藤など知る由もなく、ミコは一心不乱に奉仕を続けた。
やがて、ミコは顔を上下させながら舌を絡め始める。
「うあぁっ!」
突然の快感に石上の口から声が漏れた。
しかし、それでもミコは動きを止めない。むしろ更に激しく責め立てる。
「ちょ、ちょっと待て……出る!」
石上が限界を訴えた瞬間、ミコの口の中で果てた。
(くぅっ……!)
どくんどくんと脈打ちながら大量の精液を吐き出す石上のモノを、ミコは一瞬驚いた様子を見せたがそのまま全て受け止めていく。
(あー……やっちまった)
放心状態で天井を見つめながら石上は後悔していた。
(いくら我慢できなかったとはいえいきなり口に出すとか最悪だろ……)
ミコは口を拭い、石上の顔を覗き込む。
「石上……気持ち良かった?」
そんな心配そうなミコの言葉に、石上は恥ずかしそうに顔を逸らしながら答えた。
「……ああ」
その反応に安堵しつつ、ミコは石上の隣に寝転がった。そして、甘えるように身体をすり寄せる。
(か、かわいい……!)
彼女の頭を撫でながら石上は幸福感に包まれた。
「ねえ石上……今度は私も気持ち良くしてほしい……」
そう言ってミコは石上の手を取り、パジャマの中の下半身へと導く。
そこは既に熱く濡れそぼっていた。
「い、伊井野……お前……」
(こいつも興奮しまくってるじゃないか……!)
驚く石上をよそにミコは恥ずかしそうに続ける。
「だって……好きな人とこんな体勢なんだもん……」
(ぐっ……!)
その発言に再び理性を失いそうになる石上だったが、どうにか踏みとどまった。
(落ち着け俺!冷静になれ!)
大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、石上はそっと彼女の脚の間に手を入れる。
(うわ……ヌルヌルしてる)
ショーツの上からでも分かるくらいにそこは湿っていた。
石上はショーツの中に手を入れ、直接ミコの割れ目をなぞる。
「あっ……!」
ビクッと反応するミコだったが、抵抗はしなかったので石上の指はそのまま彼女の奥へと進んでいく。
(あ、これか)
少し触れただけでぷっくりと膨らんだ部分を探り当てると、そこに刺激を与えるべく優しく撫で上げた。
「あんっ!」
一際大きな反応を見せたミコを見て、石上はここが弱点なのだと確信する。
今度は少し強めに擦り上げてみた。
「あぁっ!だ、だめ……そこぉ……」
(なるほど、これは凄いな)
普段決して聞く事の出来ない蕩けたミコの声に興奮を覚えつつ、石上はその一点を集中的に攻め続けた。
「やぁっ!そ、そんなにされたら私ぃ……!」
(よし、これでどうだ?)
更に激しく指を動かすとミコの表情は完全に快楽に染まっていた。
「やぁっ!だ、だめぇ……もう……!」
(よし、トドメだ!)
石上は空いている方の手でミコの胸を揉みしだいていく。
そして最後にぐりっと強く押し込むと、ミコは身体を弓なりに仰け反らせて果てた。
「ああぁぁ!!」
その瞬間に膣内が激しく痙攣し、まるで搾り取るかのように石上の指を締め付けた。
しばらくして落ち着いたミコだったが、未だに顔は蕩けたままだった。
「す、凄い……今のがイった女の子の顔か……」
初めての絶頂の余韻に浸っているミコの頭を石上は優しく撫でる。
(あー、やっぱり伊井野は可愛いなぁ)
そんな事を考えながら、石上はゆっくりと起き上がる。
「なあ伊井野……大丈夫か?もし大変ならこれで終わりに……」
しかし、その提案に対してミコは首を振った。
「待って……まだ終わりたくない」
「え?」
戸惑う石上に、ミコは潤んだ瞳で懇願する。
「もっと……石上に触って欲しいよ……」
その言葉を聞いた瞬間、石上の中で何かが切れた気がした。
彼は無言のままミコのパジャマと下着を全て脱がせると、自らも全裸になる。そして彼女を抱きしめた。
(柔らかい……それにすごく温かい)
素肌同士が触れ合う心地良さに酔いしれる二人だったが、そこで石上は自分のモノが再び勃起している事に気付く。
「あ、あの……石上?」
何かを察したのか、ミコが不安そうな目で見つめてきた。だが今の石上には気遣う余裕など無い。
「悪い伊井野……俺もう我慢できない」
(俺だってもっと伊井野に触れたい!)
「わわっ!?」
驚くミコを他所に、石上は彼女を優しくシーツへ押し倒すとその上に覆い被さった。
そして、彼女の秘所へと自らのモノをあてがい擦り上げる。互いの蜜液によってヌルヌルと滑る感触がたまらなかった。
「ひゃうっ!?」
(やば、これ気持ちいい……!)
その快感に酔いしれながら石上は更に強く腰を押しつけた。すると亀頭の先端が割れ目を押し広げ、ミコの中へ侵入していく。
「あっ!?」
突然の痛みにミコは顔を歪める。
「ご、ごめん!大丈夫か!?」
慌てて尋ねる石上だったが、ミコは首を横に振る。
「う、うん……ちょっとびっくりしただけ」
彼女は微笑むと自ら脚を開いた。
(くぅっ……)
石上は脳が焼き切れそうになるほどの興奮を覚えながらもゆっくりと腰を押し進めていった。
「い……!た……」
ミコの目尻には涙が滲んでいる。しかしそれでも彼女は笑顔を崩さない。
「伊井野……少し慣れるまで待とう。」
「ううん、いい。痛くても平気だから……だから早く来て」
そう言ってミコは石上の首に腕を回して引き寄せた。石上は一瞬躊躇ったが、覚悟を決めると一気に貫いた。
「くぅっ!」
(きっつ……!)
処女膜を突き破られた痛みでミコは苦痛の声を上げる。
だが彼女は決して止めようとはせず、むしろ石上を強く抱きしめた。
「伊井野……」
「いしがみ……いたいけど……しあわせだよ……」
その健気な姿に愛おしさを覚えた石上は優しく唇を重ねた。そしてゆっくりと腰を動かし始める。
「ん……ふ……ふぁ……」
キスの合間にミコの口から甘い吐息が漏れ始めた。最初はぎこちなかった動きも、徐々にスムーズになっていく。
「んくっ!あっ!」
(なんか……中が締まってる感じがする……)
ミコの反応を見ながら、石上は少しずつ速度を上げていく。
「いしがみ……!ああぁっ!」
激しい動きにミコの身体は跳ね上がった。膣壁が収縮を繰り返し、石上のモノを締め付ける。
(やば……もう出そう……!)
限界を感じた石上は腰の動きを止めて、ミコの中から引き抜きかける。しかしその時、不意に彼女が脚で石上の身体を挟み込んできた。
「え?ちょっ……!」
「だめっ!抜かないで……中に出していいからぁ……!」
「し、しかし……」
石上が躊躇っていると、ミコは目に涙を浮かべながら言った。
「お願い……私の中に出して」
(くぅっ……!)石上の理性は限界を迎えようとしていた。
だが、僅かに残った理性でどうにか踏みとどまる。
「伊井野、初めてだから無理しないで良いんだぞ、俺は外に出すから……」
しかし、ミコは首を横に振った。
「お願い……石上の全部が欲しいの……」
「い、伊井野……」
その訴えに、石上はとうとう折れた。
再びゆっくりと腰を押し進めると、ミコの奥へと突き入れる。
「あぁっ!」
ミコは大きく目を見開き、身体を仰け反らせた。
そして再び、石上はゆっくりと腰を前後に揺する。
その度にミコは快感と痛みに声を漏らす。
「んくっ!んっ!」
(痛いよな……でも……僕の為に耐えて、一緒に気持ち良くなろうとしてくれてる……だったら、それに応える!)
石上はミコの痛みを少しでも和らげようと、優しく唇を重ねた。舌を差し入れて彼女のそれと絡め合うと、ミコもそれに応えてきた。
(うぁ……すごい気持ちいい……)
蕩けるような快感が石上を襲った。その間も腰の動きを止めずに動かし続ける。
「んぅ……!ふぁ……!」
結合部からはお互いの液が溢れ出し、シーツに大きな染みを作っている。
しかしそんな事など気にも留めず二人は行為に没頭した。
「伊井野……そろそろ……!」
「う、うん……!来て……」
石上の首に回された腕に力が込められる。
それを合図に彼は一気に速度を上げて絶頂へと昇りつめていく。
「んぅ!んんんーっ!!」
(ああ……イク……!)
ミコの大きな叫び声と共に膣壁が強く締まるのを感じた瞬間、石上は果てた。
「んっ!!」
石上から放たれた精液は、ドクンドクンと脈打ちながらミコの膣奥へと注がれていく。
その間、二人は繋がったままお互いの身体を強く抱き締め合っていた。
「はぁ……はぁ……」
やがて射精が終わり、石上はゆっくりと体を起こした。
そしてミコの中から自分のものを引き抜くと、彼女の横に寝転がり彼女を抱き寄せる。
「伊井野……大丈夫か?」
「う、うん……」
(やばいな……頭がボーっとする)
初めての性行為に石上は強い疲労感を覚えていた。
(でも……すごく気持ち良かったし幸せだったな……)
そんな事を考えていると、不意にミコが口を開いた。
「ねえ……石上」
「ん?なんだ?」
「私、石上の彼女でいいんだよね?」
不安そうに聞いてくるミコに対して、石上は笑顔で答える。
「当たり前だろ?むしろ俺の方が伊井野の彼氏にふさわしくなれるよう努力するよ」
それを聞いてミコは嬉しそうに微笑んだ。
「うん!期待してるからね!」
(ああもう!本当に可愛いなこいつ)
思わず抱きしめたくなる衝動を何とか抑えながら、石上は話を続ける。
「あと、時々で良いからさ、名前で呼んでほしいな。呼び捨てで構わないからさ」
「そ、それはちょっと恥ずかしいんだけど……」
頬を赤らめるミコを見て石上は思わず苦笑する。
(まあ無理強いするつもりはないけど……)
だがそんなことを考えていると不意にミコが石上の耳元へ顔を寄せ、小さな声で囁いた。
「だいすきだよ、優」
その瞬間、石上は頭から湯気が出るかと思うくらいに顔を真っ赤に染めたのだった。