デカパイエルフに産まれたからにはエッチな目に逢いに行く。 作:伊倉米磁
15階の面子は、三角木馬、アイアンメイデン、サソリ?、女性のシルエット? パラボラ? の5つだ。
「あ、5つもある、豪華だ……この女の子みたいなのは?」
「それはリビングドールと呼ばれる魔物ね。私も図鑑でしか見たことが無いような魔物なのだけど……ここでは沢山出てくるわ。中から色々生やすから……好きにさせてしまうと処女を奪われると思う」
「こっちのサソリは?」
「私も名前は知らないけど、結構厄介よ。顔や腰に取り付いて来て、尻尾を、その、挿入してくるの。前から張り付かれたら処女を奪われるわ」
(あー、フェイスハガーみたいなやつか)
前世のエロ同人RPG知識にもあった。凌辱色の強い作品でよく見るやつらしく、ハードなプレイの予感に股間が熱くなる。
「後は……木馬みたいなのは拘束して強制的に乗せられるから痛いし他の魔物に襲われるしで厄介ね。筒みたいなシルエットのは、アイアンメイデンと言って正面が開いて閉じ込められてしまうわ。これも処女を奪われるわね」
先に攻略しているミラのおかげで、色々と貴重な情報が手に入る。
「最後の……傘みたいなのを乗せた車は、遠くから光を撃ってくるのよ。当たるとその、集中が乱されてしまって厄介なのよね」
(アクメビームだ!)
ミラの恥じらいによって察し、ニヤッと笑うケティだが、ひとまず今はそっとしておくことにした。
「これって、魔物扱いでいいのかな……木馬も倒したら何かドロップするんだよね?」
「多分ね。ムチと魔法ではちょっと相性が悪くて……アイアンメイデンとリビングドールしか倒したことがないのだけど、エンチャントも装備も手に入ったわ」
「なるほど、なるほど……じゃあ木馬の方から倒してみよっか」
作り自体は1階のゴブリンなんかの部屋と同じだ。早速乗り込んで、木馬が襲いかかってくるのを斬り伏せた。
「流石に反応が良いな……のんびり観察させてくれないね」
ドロップはピンクの縄。
(木馬が拘束する時に使うやつかな)
SMプレイにも興味がないではないが、具体的な縛りの知識がないので使うのは躊躇われる。まだスカスカのバックパックに放り込んだ。
部屋にポップしているのを狩り尽くしたが、縄しかドロップしない。諦めて次に行った。
アイアンメイデン。
「ふっ……!」
ギィン! と魔力の刃を受けたアイアンメイデンが耳障りな金属音を奏でる。
(この程度じゃ斬れないか)
魔力の刃の切れ味は、術者のイメージ力に依存する。と言っても、刃の角度はこうで、靭性は、弾性は、などと毎度想像するのは無理があるし、実際に誰もそんな事はしていない。基本的には実在の具体的な刃物をイメージし、それと同じ刃を作るのだ。
それとは別に威力を上げる方法もある。変な話ではあるが、『相手を斬る』という結果のイメージを強く想うことで刃はそれを叶えるべく切れ味を増してくる。
想像した斬れ味を実現出来る刃と、実際に自分の操作で形作っている刃の形状が離れていればいるほど、想いで補正する量が増え、魔力も無駄に消費する。
前世でも本物の刀剣など見たことが無いので、師匠の剣をじっくり見せてもらって修行しながら何年もかけて切れ味を増したケティの刃だが……魔物を斬鉄するには未だ修行不足らしい。
一応、そんな時のための技も用意はしてある。
(
念じると、魔力の刃部分が細いスリットになり……ひと繋ぎになった無数の刃が手元から飛び出していく。
食い込んだ刀身を押しのけようと力を込めて来るアイアンメイデンに一瞬で到達し、ギャリリリッ! と耳を聾するような大きな音を響かせた。
それはアイアンメイデンをほんの少し削り取る程度の威力でしかなかったが、鎖のように繋がった刃が次々に通り過ぎ、刀身の切っ先に沿ってケティの元に戻ってくる。
前世のチェーンソーから着想を得た、省エネかつ切断に向いた形態だ。
手元まで戻ってきた刃を輪に繋げるイメージには苦労したが、物理的にソーチェンが繋がっていなくても一時的に魔力の刀身に溶け込ませる事で仮想的に回転運動させることに成功していた。
(大人しく刃を食らってくれる相手じゃないと出来ないから、木を切る時以外に使うとは思わなかったけど)
魔力を込めれば普通の刃で大木を切断出来るが……故郷で木を切り倒す時は何本も切らねばならないため、前世の道具に知恵を借りたのだった。
ギャギャギャギャ! という轟音とオレンジ色の火花が散り続け、アイアンメイデンが少しずつ切り裂かれていく。
外は鉄色だったが内側はお決まりのピンクで、何本もバイブやハケのようなパーツが見え隠れしていた。
「ケティ! 囲まれるわよ!」
「げっ……」
後で絶対犯されようと雑念を入れる暇もなく、部屋にいたアイアンメイデンが殺到してくる。
魔力を注ぎ込み、チェーンソー自体の切れ味と回転を上げた。刀一本で切断するよりはマシな効率のはずだ。
魔力が目減りしていく嫌な感触と共に、ぐんぐん切れていく。
ぎぃん、と余韻を残して切断が終わった時には、もうミラが3体のアイアンメイデンを牽制していた。
「終わったよ!」
「早かったわね。じゃあ、アイアンメイデンの倒し方を説明しておくわね。牽制をお願い」
「了解!」
魔力の刃を伸ばし、ギンギンと叩いてやるとアイアンメイデンの突進が止まる。
切り裂くつもりがないなら、つっかえ棒のように刃を伸ばす力だけで押し留めても良かった。
ミラは残り3体のうち2体をケティを狙うに任せ、1体を引き入れ……アイアンメイデンがばくん、と正面を開いたタイミングで、片手で保持していた火の玉をそっと投げ入れた。
どういう判定なのか、魔法の火の玉が入った時点でアイアンメイデンが閉じる。
ぼふっ! と閉じた隙間から火を吹き出し、黒煙を上げて動かなくなり……何かドロップを残してスッと消えた。
「おおー……でも私炎を使う魔法苦手なんだよね」
「じゃあ足止めだけお願い。私がトドメを刺すから」
「うん!」
役割分担を維持し、ミラが余裕を持ってアイアンメイデンを倒していく。
「ふぅ……2人なら結構やれそうだね」
「ええ。私独りだと、囲まれたら逃げるしかなかったから大変で……やっぱり仲間がいると違うわねぇ」
構えを解いて柔らかく微笑むミラに、冒険者の貫禄を感じる。
「おぉ……ミラ、すごい! かっこいい!」
「な、なに? もう……」
そう言いながらも照れくさそうに微笑むミラに駆け寄り、抱きつく。
「んへへ……」
「さあ、何か落としてるみたいだし、貰っていきましょう」
ミラに頭を撫でて貰ってから2人はドロップ品を回収した。
「おっ? まさか、始めから装備品!?」
アイアンメイデンの内部構造と思しきバイブの他、鉄色のミニスカートも落ちていた。
早速拾い、裏地や構造を確認する。側面にだけプリーツがあり、前後がしっかりと厚みを持っていて防御力がちょっとはありそうだ。
「内側はピンク……もしかして付けてるとエッチなことをされるのかな?」
「うぅん……じゃあ、ひとまず私が試しに付けてみるわね」
「うん、お願い」
ケティが処女喪失の相手にこだわっている事を理解しているミラが代わりに装備してくれた。
「あっ」
「なにっ? 気持ちいいの?」
穿いてすぐに小さく声を上げて赤面したミラを、キラキラと期待の目で見るケティ。
「おほん。どうやら、このスカートは下着も兼ねてるみたいね。何か、内側でピタッと張り付いたわ」
「へえー」
遠慮なくスカートをめくりあげて確認するケティ。
「ちょっと!」
言っていた通り、ミラのレオタードじみたエッチな服の上から、さらに灰色のショーツのように股間を覆っているものがある。
「あー、スカートの内側に良く見たらめくれる部分があったんだ……前後から出てきて、股間で留まって……ほうほう……」
「もうっ!」
ぽかっ、と優しく頭に拳を落とされて、ケティがぺろりと舌を出す。
「とにかく……穿いても犯されたりしないみたいね」
「じゃあ私が使うね! いやー、さっきからお股が痒くなっちゃって……」
する、とケティがズボンとショーツを脱ぎ去る。胸を愛撫する罠で楽しんだ時に濡れ濡れになって以来放っておいたので、愛液が乾いて痒くなっていた。
じょろろ、と魔法の水で洗浄してからスカートを穿いてみる。
「あっ♥」
スカートの裏地が自動で股間に張り付くヒヤッとした感触に、ぞくりと快感が奔った。
自分でスカートをぺろりとめくって股間を撫でて見るが、内部のジェルのような素材が張り付いて衝撃を吸収するのか感触があまり無い。
「これは処女ガードってことなのかな?」
せめてもの礼儀というふうに顔を赤くして背を向けていたミラが首を傾げる。
「どうかしら……そんなに頼りになるようには見えないけど」
「そうだね……よっ、と」
一番下でホックによって留まっているのを手で探り当て、外してみる。張り付いていたのが嘘のようにぺろりと剥がれ、股間が開放された。
「でも、結構良いかも。これでエッチなことする度に蒸れてたのも解決だね」
鉄色なのでちょっとデザインのエッチさが足りない感じはあるが……ミニスカートなので厚手のズボンよりは可愛らしいかとケティは微笑んだ。
「まあ、気に入ったなら良かったわ」
「おっと、忘れてた。ステータスオープン」
装備としての性能のほか、付いているスキルも重要だ。ウキウキとステータス画面で確認する。
・性病無効・・・性病の感染を完全に防ぐ。性病にかかっている場合は悪化を防ぐことしか出来ない。
・素股の素質・・・素股が上達しやすくなる。
「お、これ凄く良いスキルだ」
恐らく、昔の人もエロダンジョンで性病を蔓延させたくはなかったのだろう。
こんな凄い効果のスキルが一番最初に手に入るのは明らかに意図を感じる。
ホクホク顔で振り返るとケティの脱いだズボンを畳んでバックパックに入れてくれていたミラにお礼を言い、次の部屋へ進む。
サソリ。
「うわー、きもちわる」
多脚のサソリは、尻尾が明らかに男性器になっている。結構太いため、突き刺されたらガッツリと処女喪失するだろう。
「この魔物って結構素早くて……魔法もムチも躱されてしまうのよね」
眉をしかめて隣のミラが言った。
「多分、私なら行けると思う。前に出るから、後ろから襲われそうなら牽制してくれる?」
「わかったわ。気をつけてね」
部屋の中に飛び出し、サソリの一体を斬りつけて倒した。
即座に残り5体のサソリがカサカサと素早く這ってくる。
伸ばした刃を横薙ぎにするが床を引っ掻くばかりで一体も当たらないままに接近を許してしまった。
素早い勢いのまま、ケティの顔や胸、股間を目掛けて張り付こうと飛びかかってくる。
その全てを、全身から衝撃波を放ち弾き返した。
「キイッ!?」
甲高い鳴き声を上げるサソリをまた一体切り落とす。
知能が高いのか後ろに回ろうとするものが出るが、ケティの周りを通ろうとする隙にまた1体を刺してとどめを刺した。
バシィッ! と後ろから聞こえるムチの音に牽制してくれているのを信じ、半端な間合いに居座ってしまったサソリを正面から斬る。
サソリは近寄ると飛びかかる事しか出来ないのか、正面の1体がまた飛びかかってくるのを普通に切り捨て、振り向いてムチを躱しているサソリを後ろから刺して倒す。
「練習しておいてよかったなあ、『拒絶』」
ノーモーションで相手を怯ませられる性能は、小型の相手には非常に効く。ハチに続いて有効さを証明した形だ。
ドロップは一つ、またも装備品だった。
「ねえねえ、ミラ。これ装備してみてよ」
「しませんっ」
さっきまで動いていたサソリと瓜二つの、要するに身体に固定するバイブだった。
「あ、でも、お尻に入れれば私も装備できるかも」
試しに腰の裏に押し付けてみるが、脚が閉じずにぽとりと落ちてしまう。
「駄目か……素直にスカートを脱ごう」
スカートのお陰で手軽に下半身裸になれるケティにミラがため息をついたが、黙って見守ってくれていた。
地面に落ちたサソリに跨るように腰を落とし、チンポ状になった尻尾の先を掴んで尻穴に導く。
「んくっ♥」
まだ硬さを残すケティの窄まりに、ぬるりと媚薬でぬめる尻尾が飲み込まれる。
「よっと」
後ろ手にサソリを拾い腰の裏にくっつけると、ガシッとしがみついてきた。
そしてズコズコとケティの尻を犯し始める。
「ほっ♥ お゛っ♥」
不意打ち気味にアナルを犯されたケティが、腰をぐいっと前に突き出して痙攣させる。
「あちゅいっ♥ お尻っ♥ あちゅいよっ♥」
あっという間に化け物とのアナルセックスに興じ始めたケティを、ミラは真赤な顔でチラチラと横目に見ている。
「お゛っ♥ お゛っ♥ はっ♥ はげしっ♥ すぎっ♥ もう、イッちゃ♥ うぅ♥♥♥」
即効性の媚薬なのか、括約筋が燃え上がるように熱く、直腸を出入りする摩擦の感触もくっきりと感じられる。
ケティは人生二度目のアナルアクメを迎えてしまった。
「あ゛っ♥ イッてるっ♥ イッてるからっ♥」
サソリの尾はケティの絶頂に構わず、更に激しくなる。
ケティの肛門の絶頂が全く終わらない。腹の中にズシンと絶頂が上乗せされていくような底しれない快楽を感じ、アナルセックスの魅力をまた一つ理解しつつあった。
「イクッ♥ イクッ♥ もっとイクッ♥♥♥」
更に深い絶頂とともにサソリの尾が深く突き刺され、ケティは立っていられずその場に尻を上げて突っ伏した。
痙攣しているケティが、ノロノロと「ステータスオープン」と呟く。
・肛門快楽上限アップ・・・アナルセックス時、快楽値の上限が上がり絶頂が深くなる。
・肛姦中敏捷度アップ30%・・・アナルセックス時、敏捷度が30%上がる。
「はぁ……はぁ……♥ なるほどぉ……き、キープしとこうかな……♥」
ぐっ、と力を込めると、渋々と言った感じで腰の裏に張り付いていたサソリの脚を剥がすことが出来た。
尻尾を引き抜くと、ずぷずぷと媚薬が水音を立ててケティの肛門から流れだす。
ケティの清らかだった肛門は媚薬が染み込み、柔らかくシワのないアナルセックスを覚えた肛門へと変貌しつつあった。
待ってくれていたミラにお礼をいい、入り口のロビーで少し休憩してから次へ向かう。
リビングドール。
「お、すごい。美人さんだ」
教室大の空間に数体の人影がうろついているのはホラーじみているが、すぐ上の薄暗い洋館風でなく明るい金属壁なので見通しは良い。
長い黒髪や金髪は見事な美しさで歩く度にサラサラと揺れ、顔も無表情だが人間とみまごうばかりだ。
しかし薄いノースリーブのミニスカドレスで歩いているのに大きめの胸が全く揺れないので人形だということは遠目にも分かる。
「近づくと結構怖いから、驚かないでね。手首や足首から刃を出したり、口を開けて毒矢を放ってきたりするわよ」
「わかった……」
残念だが、処女を奪うかも知れないというのも納得なので遠くからの魔力の刃で袈裟懸けに斬りつける。
ぐるんっ、と首がパーツの継ぎ目で周り、完璧な造形が不気味に崩れて無機質な視線がケティに集中した。
だが狙ったリビングドールの一体は躱す事ができず両断される。
何の声も上げずに四つん這いで髪を振り乱し迫る3体のリビングドール。
ミラがムチで1体を、ケティは2体を横薙ぎで斬りつけた。
ミラはムチを躱すリビングドールに手首を返して軌道を変化させ、腕に命中させる。
木製のようにヒビが入りバランスを崩すが、まだ変わらぬ速度で迫る。
ケティの方は2体ともバネじかけのように空中に逃れられてしまうが、一体を返す刀で切り捨てた。
まっすぐ突っ込んでくるリビングドールを切り落とすのは間に合わないと判断したケティが、刃を垂直に立てて衝突の寸前に前に出る。
首を狩るように両手首から刃を出していたリビングドールの抱擁を、下をくぐるように抜け、刃に衝突させた後で腕の力を込めて切り裂いた。
後ろを振り返ると、ミラが纏わりついてくるリビングドールを蹴りで遠ざけてムチで顔面を撃っている。
部屋のリビングドールは無事に全滅できた。
見渡してみるが、特にドロップ品はない。
「あれ、ドロップ無いんだ」
床を見渡しても何も落ちていない。
こんな事もあるかと残念に思っていると、ケティの耳に気の抜けたチャイム音が響く。
――ぴろりろりろん♪ ぴろりろりろん♪
――エンチャントをドロップしました、ステータスオープンで確認してください
初めての経験にドキドキと胸を高鳴らせ、ミラに振り向いた。
「ねえねえ、今の聴いた!?」
「えっ? 何か音がしたの?」
「エンチャントがドロップしたって!」
ああ、とミラが理解した顔になる。
「あの音って、本人にしか聞こえていなかったのね。不思議な仕組みだわ……」
という事は、ミラはドロップしていないのだろう。
ケティは息を整えて、その言葉を唱える。
「ステータスオープン」
スキルとエンチャント装備の画面を呼び出すと、上段のペインに見慣れない表示がある。
「え、エンチャントだ!」