デカパイエルフに産まれたからにはエッチな目に逢いに行く。 作:伊倉米磁
「お仕事終わりました―」
ケティシュはドアを開けて緑髪をしたエルフの中年男性に報告を済ませた。
中年と言ってもエルフは見た目が若い時期が非常に長いため、年の差は何百歳もある。
建物の様式はケティシュの前世にあるログハウス風と言った感じで、樹木の上の家とか大木をくり抜いて、みたいなことはない。
というか、大木なんてこの森にはない。エルフが管理し、植林もしている森なのだ。
「おお、さすがはケティシュ、ハーレイの一番弟子だねえ」
ニコニコと柔和な笑みを見せるこの男性は、実は村でも年が上の方だった。
数百年と続く集落らしいが、老人など一人も居ない
「いえいえ、師匠にはまだ足元にも及びませんし」
謙遜してみせると、男性は棚からゴソゴソと薬瓶を出し、ケティシュに差し出した。
「私からの餞別だよ。治癒の魔法が込められた魔法薬……何かの時に役に立つだろう」
「えっ!? それって、作るのが大変な奴ですよね?」
「良いんだ、良いんだ。外に出たいというエルフなんて、ハーレイ以来だからね。あいつも外に出て、大きく成長して帰ってきた。……今度はちゃんと送りだしてあげたいのさ」
ハーレイとは、ケティシュの師匠の事だ。集落のエルフは当然のように全員が顔見知りであるが、ケティシュは師匠の人間関係を女以外に知らないので新鮮であった。
「では、ありがたく頂きます。それじゃっ!」
ケティシュがペコリと頭を下げると、巨乳が釣られてゆっさりと揺れる。
その光景に特段気を取られることもなく、男性は笑顔で手を振って見送ってくれた。
木を切り倒して欲しいという『お使い』を頼まれた時にはなぜだろう? と思ったが、餞別を渡すための方便ということだったらしい。
(皆いい人だなあ)
穏やかな晴れ空を見上げ、ケティシュは目を細めた。
(でもエルフの男って大体性欲が薄いんだよね。もし私がイケメンエルフに産まれてたら、私みたいな美少女をロリのうちに手籠めにして一生集落に引きこもってる所だけど……)
何食わぬ顔で歩きながら、脳みその中を桃色に染めていく。
(師匠みたいな男の人が居ないと、エッチなイベントなんて一つもなさそうだし。やっぱり早く旅に出て正解だなあ)
頭の後ろで手を組んで、ぴゅーぴゅー前世のゲーム曲*1を口笛で吹きながら歩くと、集落の外、森の中に作られた広場でお目当ての人影を見つけた。
「師匠ー」
切り株を椅子にして座り、ぷかぷかとキセルでタバコを吸っていた男性がこちらを見た。
切れ長の瞳を持つ筋肉質な金髪のイケメン、それがケティシュの師匠であるハーレイだった。
「ん、おお……お前、まだ出てないんだっけか」
「まったく、ボケるにはまだ早いですよ、師匠」
緩いやり取りだが、訓練は厳しい。8つの頃から師事しているが、毎日ヘトヘトになるまで身体を動かして来た日々を思い、ケティシュは感慨深くなった。
「ったく、毎度生意気なガキだぜ。それで? お前本当に
「もちろんです!
キラキラとターコイズブルーの瞳を期待に輝かせ、ケティシュは言い放った。
「お前のその性欲だけは、未だに理解できん……」
閉口する師匠を見て、ケティシュはニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら歩み寄っていく。
「むふふ。可愛い可愛い弟子が、誰ともしれぬ肉棒で処女を散らすのに嫉妬してるんですかあ?」
過去のやり取りを思い出してしまった師匠が少し顔を赤らめながら顔をしかめた。
「言ってろ。帰ってくる時に聞いた噂だから、本当にあるかどうかも知らんぞ」
「別に良いですよ。それならそれで普通のダンジョンに行くので」
ケティシュにとって、外の……この世界の知識は、殆どすべて師匠からもたらされたものだ。
師匠によれば、この世界は魔界から侵略を受けているのだとか。
それは地下から穴を掘ってやってきて、地上に出ると周辺を魔界に変えてしまうらしい。
昔々は魔界の軍隊とこちらの世界の軍隊だけがやり合っていたが、今はそうではなく……
魔界の軍隊によって開けられた洞穴、すなわちダンジョンに放たれた凶悪な動植物『魔物』や、魔界の住人『魔人』を討伐し、その素材で生計を立てる個人、『冒険者』が居る。
今の軍隊の仕事は、どこに現れるか分からないダンジョンをいち早く見つけ、魔人の先遣隊と戦う事になっていた。
地下の穴と言っても魔界は地下世界とかではなく、別の空間、別の世界とダンジョンの奥深くが繋がっているらしい。
師匠は一度だけ、ダンジョン最奥から魔界に出て戦った事があると言っていた。
「普通にダンジョンで活躍して、いい男でも見つけろよ……」
半眼になってぼやく師匠に笑みを返し、ケティシュは座っている所に正面から抱きつく。
「んへへっ、ありがとうございます、師匠。でも私、一人に縛られるより色んなセックスがしてみたいんです」
首元に豊満な胸を押し付けられた師匠は、隙だらけに緩められたローブの襟から覗く、白く輝くような胸の谷間に視線を向けた。
すかさず、ケティシュは膝を師匠の股間にあてがう。
「師匠の勃起をお世話してあげるのも今日が最後なんで、たっぷりとしてあげますね♥」
「チッ……本当に、とんでもない変態を育てちまったな……」
言いながらも、師匠はいつものように脚を開いてケティシュにフェラさせる姿勢を取ってくれる。
「それじゃあ、お別れのパイズリフェラ、させて貰いますね、師匠♥」
ニヤニヤと目を細めて笑いながら、ボロンと勃起チンポを取り出したケティシュは、自分もぐいっとローブを脱ぎ捨てて裸になった。