デカパイエルフに産まれたからにはエッチな目に逢いに行く。 作:伊倉米磁
その日の夜。
ケティは宿を引き払い、ミラの家に泊めてもらうようになった。
本当の孫と祖母のように、仲良く肩を並べて台所で料理も片付けも行った。
食事の後、お茶を入れてのんびり啜っている時に、ミラがポツリと言った。
「……そんな事をして、良いのかしら」
「良いんじゃないかな。誰も止めたりしないでしょ? それに、老化っていうならエルフの方が遅いよ」
ケティの答えに、ミラは少し寂しげに笑った。
「そうね……そうなのかも」
そう言って、またお茶をすする。
ケティはミラに寄り添ってお茶をゆっくり飲んだ。
「……ケティ。その……もう少し、考えさせて貰っていいかしら……?」
「うん。答えを待ってるから」
翌日、ミラは今日のダンジョン探索を休むと言い、ケティは了承した。
美味しい料理を用意して待ってるから、と言われて送り出されるのも悪い気分ではない。
「とはいえ、どうしようかな。一人でゴーレムを倒してみるか……」
慣れた早朝の空を飛び、弁当を買ってからダンジョンへと向かう。
ところで、ミラに訊いた所ではこの世界には街中で魔法を使う事を禁止する法律は無いらしい。
もちろん、悪意をもって魔法で器物損壊した場合には罪が重くなるなどはあるのだが……事故らなければお咎め無しだ。
だからケティが明らかに魔法を使って飛び回っていても誰も咎めたりはしない。
少々アンニュイになりつつも、今日もダンジョンへと潜る。
ケティが今までドロップしたエンチャントは3つ。あと7つで
(今日はそれを目指すかあ)
ややぼんやりとダンジョンの奥深くへと入っていくのだった。
道中、11階~14階の洋館部分の媚薬縄の無い順路を進んでみてドロップをいくらか確認したが、めぼしい成果はなかった。
キラービーのドロップで媚薬効果のありそうな針が手に入ったのと、『性病無効』『豚姦好き』の豚耳カチューシャを手に入れた程度だ。
後者は、将来エロダンジョン外で豚姦をする時に役に立つだろう。少しテンションを上げつつ、16階以降のエンチャント狩りへと向かった。
15階。研究所の実験区画といった趣の鉄板打ちっぱなしの内装を通り過ぎようとして、声が聞こえるのに気づいた。
「うわっ! やめっ」
がたん、ばたん、と硬質な音がして、それきり声も聞こえなくなる。
(もしかして……)
ドキドキと胸を高鳴らせ、ケティは音の聞こえてきたアイアンメイデンの部屋へと向かった。
「む゛ぅぅーーー♥ ん゛ーーーーっ♥♥♥」
思った通り、閉じたアイアンメイデンがガタゴトと揺れて、少女の喘ぎ声が漏れている。武器と思しき大きな長柄の戦斧も転がっていた。
どれほど激しい責めを負っているのか……必死な感じの喘ぎ声なのに、声のトーンは甘くも高い。
幼く美しい容姿が幻視できそうな美しい艶声だった。
(多分、前に会ったゴブリン姦の人だよね)
自分から服を脱いでゴブリンとたっぷり楽しむあの姿勢、絶対仲良くなりたいと思っていたケティは出待ちすることにした。
アイアンメイデンのお試し部屋に入ると、3体のアイアンメイデンが殺到してくる。
ミラのように炎を爆発させる魔法はケティには使えないので、少し工夫が必要だ。
2体のアイアンメイデンを伸ばした魔力の刃でガンガン殴って足止めをし、1体だけ引き寄せる。
ケティを捕らえようとアイアンメイデンの前面が開いた瞬間、ほいと魔力で出来た球を投げ入れた。
アイアンメイデンはそのまま閉じるが、次の瞬間、轟音を立てて内側から勢いよく開け放たれる。
(結構上手く行ったな……)
ミラのように球に炎を閉じ込めて、外側の球が崩れると炎が溢れて爆発する魔法は使えない。
なので、炎ではなく風を閉じ込めた。目論見通りに内側で弾けた風は、アイアンメイデンの扉を強制的に開放してくれた。
ケティは杖の石突ではなく杖頭の金属球を相手に向け、魔力を集中する。
(貫く……!)
金属球から白く光る魔力の穂先が50センチほど飛び出す。魔杖術の戦法2つ目、槍術だ。
今まで剣のように扱っていた時と同様に伸ばすことも出来るが、槍の形態は主に硬い相手に使う。
前回のチェーンソーは剣の間合いを維持しながら斬りたいための選択だった。
(それに、多分内側には……)
ミラが内部で炎を爆ぜさせただけで倒せたという事は、傷ついたら致命傷になる部分が内側にあるはずだ。
内側の天井部分、そこにキラリと光る宝石のようなパーツがある。それを目掛けて突きを繰り出した。
ギャリッ! と耳障りな音を立ててアイアンメイデンの金属の身体が引き裂かれる。
間合いと斬撃の切れ味を犠牲にして、突きの威力に特化した魔力の槍がアイアンメイデンを貫通し、その体が消滅した。
通用することが分かったので、他の2体も同じように倒す。
後はさっきから気持ちよさそうな声を響かせている『先輩』を待つだけだ。
「んっ♥♥ うーーっ♥♥ んうぅぅううんっ♥♥♥」
声からはすっかり抵抗するような硬さが抜けて、アイアンメイデンが揺れる事も無くなっている。
ケティもスキルによりレイプ願望があるため無理やり犯されている光景を見て股間がウズウズしてきてしまった。
(おまんこ弄りたい……♥ でも、流石に先輩と初対面だし、話しをしにきてるから失礼だよね)
初めて嗅ぐ女性の性臭がアイアンメイデンから漏れ、何度と無く絶頂を繰り返した後、アイアンメイデンはペッと人を吐き出した。
その隙を逃さずケティが槍でアイアンメイデンにトドメを刺す。残念ながら特にドロップはなかった。
「あ゛っ……♥ う……♥」
『先輩』は横倒しに地に倒れて絶頂の余韻で痙攣している。ケティにも気づいているのかいないのか分からない。
以前見た時は、服は畳んであったので観察出来なかったが……『先輩』は男物の服を着ていた。
白いシャツとジーンズっぽいズボンを基本に革で補強した感じの服装なのだが、当然のように剥かれて胸も股間も露出してしまっている。
どちらも相当にオーバーサイズで、シャツは脇で縛っているのが女の子がワイルドさを出そうとした感じで可愛らしかったし、ズボンは裾を何度も折返してあった。
「すみません、大丈夫ですか?」
「あ……う……♥」
近づいて抱き起こしても、まだ意識が朦朧としていた。
間近で見ると、やはりかなりの美少女だと感じる。力の抜けた表情をしていると、造作はかなり幼く見えた。
はだけた胸元は小さくも綺麗な膨らみを持ち、抜けるような白い肌にサーモンピンクの乳輪と乳首が美しい。
股間はケティと同じく無毛だが、ケティよりも陰唇が発達して赤くビラビラがはみ出ていた。
このダンジョンでは性器へのダメージが抑えられる仕様なので、相当な回数楽しんでいるという事だろう。
(もしくは性器ダメージ設定を100%にしているのか……どちらにせよ、相当ヤりこんでるんだろうな……羨ましい♥)
20階の時点で既に結構な種類のエロモンスターが出ているので、ケティもそろそろ処女喪失してヤリまくりたくてウズウズしている。
装備についた『異種姦好き』スキルも相まって、絶対に気持ちよくなれるという確信さえあった。
このままだと流れで処女喪失しそうなので、『先輩』の介抱を行う。
魔法の水で身体の汗や愛液を洗い流し、ハンカチで拭いてあげてから服を着せる。
やわっこい小陰唇やビンビンの乳首に手が掠っても目を覚ます気配はない。
「う……ん……」
薄目を開けた状態の『先輩』を膝枕していると、ようやく意識を取り戻した。
「あ、おはようございます」
「え……おは……っ! うわぁ!?」
バッ! と布が空気を打つ音がするほど素早く飛び退く。ケティの膝枕は氷嚢のように乳房を頭に載せるものだったので驚いてしまったのだろう。
小さな顔に比して大きいツリ目の三白眼が驚きに見開かれ、夕焼け色のポニーテールが美しくなびいた。
「大丈夫だとは思ったんですけど、しばらく目を覚まさなかったので身体を拭いておきました」
ケティがそう言うと、『先輩』は初めて服を着せられている事に気づいたように胸元や股間を押さえる。
「そ、そうか……その……スマン……」
自分のさっきまでの痴態を見られていた事を意識したのか、赤面して目をそらす『先輩』。
「いえいえ、困った時はお互い様ということで! それで、なんて呼べば良いですか? 私はケティシュって言います」
絶対にここでお近づきになりたいケティは、とにかく会話を始めようとする。
「う、あ、そ、ええと、……じぇ…………」
『先輩』は目を泳がせて言葉に詰まってしまった。
「じぇ、ジェシー、だ」
が、後ろめたそうに目をそらしながらも名乗ってくれる。
「ジェシーさん、ですか。このダンジョンは長いんですか?」
「え!? いや、そうでもない、かな……1年位だし……」
「私なんてまだ4日ですよ! 凄い大先輩ですね!」
明らかに腰が引けているジェシーに、ケティはぐいぐいと笑顔で迫る。
「ジェシー先輩がダンジョンでどう過ごしてきたのか、私とっても聴きたいです!」
「なっ!? 何いってんだ!? 先輩、って……お前、バカにしてんのか!」
整ったツリ目美少女のジェシーが眉を逆立てて怒った。
「み、見てたんだろ……! 俺が、魔物に無様にやられる所を……! しかもお前が倒して助けたんだろうが……!」
「飲み込まれる所は見てなかったですけど、先輩の気持ちよさそうな声はたっぷり聴かせて貰いました♥」
ジェシーの顔が羞恥と怒りで赤くなった。
「そ、そうやって、弱い俺をバカに……!」
「私、このエロダンジョンにはエッチな事を楽しむために来たので!」
誤解があるようなので、ケティは大きな声で相手の言葉を遮った。
「……は?」
「エッチな目に逢うのを楽しみにここに来たので、先に1年も楽しんでるジェシー先輩の話が聴きたいんです!」
「たっ……楽しんで、なんか、」
「でもゴブリンにわざわざレイプしてもらってましたよね?」
こてん、とケティが首を傾げると、その現場をバッチリ見られていた事を思い出したのか、ジェシーの顔が羞恥で真赤になった。
「~~~~~! だっ、だったら! お前の身体にも教えてやろうか!」
存外に素早い踏み込みで、ジェシーがケティに掴みかかる。
ローブの胸元を体型が分からなくなる位に押し上げているケティの長乳をむんずと鷲掴みにした。
「あぁんっ♥」
突然の乱暴な愛撫に、ケティの乳房に電流のような強い快感が走る。
(れ、レイプだ……♥ スキルか自分の気持ちかわからないけど、すっごく興奮する……♥)
無遠慮で痛みを微かに伴う乳房の揉み潰しに、ケティは発情したメスの熱っぽい視線をジェシーに向けた。
「ジェシー先輩……♥ 前の穴以外なら、大丈夫なので……♥」
「なあっ!? お、おま、まさか男か!?」
ほのぼのレズレイプしてもらおうとケティが受け入れると、ジェシーはギョッと目を見開いて後ずさる。
「ああ、エンチャントで姿を変えてるかって事ですか? 私は
「お、女ぁ……!? 女なのに喜んで魔物に犯されに来るなんて、そんな変態が本当に居るのか!?」
「います! ここに!」
しゃきーん、と目をきらめかせてケティが応える。
ジェシーは二の句が継げないようで口をぱくぱくしていたが、胡座をかいてドサッと座り込んだ。
「はぁ……本物の変態かよ。なんかどっと疲れた……」
「ジェシー先輩、すっごくイきまくってたから魔力を沢山吸われたんでしょうね」
「……は? なんだそれ?」
ぽかん、とツリ目を見開くジェシーに、ケティがダンジョンについての基本知識を教える。
気づかない程度の魔力徴収と、イッた時の魔力吸収。実体験から、深くイくほど吸われる量が増える事も。
「なんてこった……ヤられた後、妙にだるいのはそれでか」
「先輩、沢山気持ちよくなってましたからね♥」
「ばっ! そ、そういう事を言うな!」
がーっ、と怒鳴られるが、もう先程のような切羽詰まった怒気は感じない。
「それでそれで、沢山イッてきた先輩から見て、おすすめの魔物ってどれですか?」
「ねえよそんなもん!」
自分が犯された数々の経験を思い出してくれているのか、ジェシーの顔は真赤だ。
「ちぇー。……でも、エッチな事をしにきたんじゃないなら、どうしてこのダンジョンに潜ってるんです?」
「それは……別に。稼ぐためだよ」
明らかに取り繕った嘘だが、残念ながら聞き出すための好感度が足りていないのだと理解したケティはジェシーの隣に寄り添って座った。
急に距離を詰めてきたケティに、胡座をかいた脚をパタパタさせて視線を泳がせるジェシー。
「そうなんですね。それじゃ、今日は一緒に稼ぎませんか?」
「……は?」
ケティのさらなる予想外の提案に、またもジェシーはぽかんと見つめ返してしまうのだった。