デカパイエルフに産まれたからにはエッチな目に逢いに行く。 作:伊倉米磁
「……以上がスキルオーブシステムの概要となります」
1階に戻ってナンナから色々話を聞いた。
ケティが一番驚いたのは、1階の黒くてツルツルした建材の一角にミラにだけ見える扉が現れた事だ。
パーティメンバーなら手を繋いでいれば入れるという事だったので、ケティも一足先に見せてもらった。
内部は簡素な作りで部屋の奥に祭壇がある以外装飾はなく、外と同じく黒くつるりとした質感で統一されている。
祭壇だけは白い大理石みたいな模様の材質だ。祭壇の上にスポットライトがあり、厳かさを演出している。
ナンナが語った概要をまとめると、こうなる。
・祭壇の前に立って「スキルオーブ錬成」と言うと、祭壇からメニューが出てくる
・「錬成コース選択画面」と「ポイント還元画面」がある
・「ポイント還元画面」では所持しているエンチャント、スキルオーブを選択してポイントに還元する。
エンチャントのレア度、スキルオーブの等級、付いているスキル内容により還元した時のポイント量は変わる。
・「錬成コース選択画面」ではどの錬成コースを何回実行するか選択し、後述する指定スキルを選択してから実行ボタンを押すとスキルオーブを取得出来る
コースには指定枠、ランダム枠があり、指定枠はコースごとに異なる選択肢からオーブにつけるスキルを選べる。
コースは現在以下の通り。今のコースは全てオーブ数1、スキルの指定枠1、ランダム枠2。
「妍洞」・・・膣性交に関するスキルを選択。筋力アップスキルが出ることもある
「淵穴」・・・肛門性交に関するスキルを選択。守備アップスキルが出ることもある
「蕩舌」・・・口淫に関するスキルを選択。初級魔法スキルが出ることもある
・コースは最深到達階により開放されていく。現在は50階までのものしか開放不可(ナンナに謝られた)
・エンチャントに設定されているスキルオーブをはめるスロットにも等級が設定されていて、スロット以下の等級のオーブしかはめられない
・エンチャントとスキルオーブは、合計で256個が所持上限であり、上限に達するとドロップしなくなる。
前世知識のあるケティにとっては、既視感を感じるシステムだ。
(お守り錬金だこれ)
ただ、指定枠のスキルは確定で付いてくれるらしいのでそこは有情という所だろうか。なおランダム枠は「何もなし」があり得るらしい。
「なるほどー。男性向けのは無いんですか?」
ケティが質問すると、ナンナはニコニコと営業スマイルを浮かべて答えた。
「実は、男女でドロップするエンチャントもスキルも別のものになっております。コースも同じくですね。初期は精力アップ、手淫、口淫コースです」
ケティのステータス画面も完全に身体の状態を反映している事を思えば、性別に対応している事に疑問はない。
「女性の身体に産まれたときからチンポが付いている場合はどうなるんです?」
ケティの重箱の隅を突くような質問にもナンナは、ほう、と関心したような顔をして答えてくれる。
「さすがケティさん、良く気が付きますね。そのような例外にも対応しておりますよ。
(ふたなりエンチャント! そういうのもあるのか!)
ケティとしてはスキルをコンプリートする意欲などは特に無いが、チンポを生やす経験もしてみたい。
せっかく女モンスターが出るのだし、男の方でも味わい尽くしたい所だ。
ナルシストと言われても今の身体が一番エッチだと思うので、全身変えるエンチャントは遠慮したいが。
その後はお試しでポイントをもらったのとミラが持っているエンチャントを装備しているもの以外全部売り払ったポイントを合わせて、2回ガチャをした。
「エンチャント自体レアドロップなのに……結構ポイントが渋いなあ」
お試しの1回を除けば、大体エンチャント10個で1回分のポイントだ。1回でスキル最大3つついたオーブ1つ入手なので3分の1である。
ケティが不満を漏らすと、ナンナが少し笑顔を固くしながら揉み手をした。
「い、いえいえ! 階層を下って行きますとドロップ率も上がって参りますので!」
ナンナからすれば現状エロダンジョンをまともに攻略して性的絶頂もしているプレイヤーは数少ないので逃がしたくないのだろうな、と思わせる必死なアピールだった。
その後は、若い身体のまま地図を描きたいと言うミラが作業をするので、ケティは先に出てドロップ品を売りに行った。
外はまだ日が照っていて、太陽の眩しさに目を細めながら砂利を踏みしめてギルドの建物に入ると、例の金髪碧眼牧師服美人受付が出迎えてくれる。
「ああ、ケティシュさん。今日の納品ですか? ……おや、カミーラさんは?」
会話をしていても多少ハスキーな女性のように思えてくる不思議な声を聞きながら、ケティはバックパックをカウンターに載せた。
「暗くて迷いそうな所を進み始めたんで、地図を描いてもらってるんです」
「おお、新しい階層に進んだんですか!」
「ええ。まあ出てくるのはバイブが殆どですけどね」
受付がゴトゴトとバイブを取り出していく。エロダンジョンのバイブは布に触れても滲まないが人が触れると指先が媚薬に濡れてしまうため、白手袋をしていた。
(バイブの性能は上がってるのかなあ)
正直、最初に手に入ったゴブリンバイブも、21階の猿バイブも形以外に違いが分からない。自分で試せれば話は早いのに、とケティは処女喪失への思いを新たにした。
「ふむ……これは、いつも通り衣服の方は持ち帰りですか?」
いかにも蛮族風の毛皮のチューブトップとミニスカが1着と、配色が暗めのブラとショーツの上下セットが3つ。あとはバイブだ。
「はい、それでお願いします」
ゲームではないので、旅ぐらしに全ての服を持っておくことなど出来ない。
しかしケティの極めて立派な長乳を快適に包んでくれる服や下着は非常に貴重であり、出来るだけ多く持っておきたいのも確かだった。
「分かりました。それと、バイブについてなのですが……新種なのでその、買取価格がまだ定まらず、ですね……」
「そういうのってどうやって決めるんですか?」
恥じらう乙女のように頬を染めて目をそらす受付の態度でなんとなく察してしまうが、彼の名誉のために指摘するのは止めておいた。
「す、すみませんが値付けの過程は非公開となっています。えっと……い、一時間ほどで仮に算定しますので、今日売るのであればその値段になります。本部からの決定は10日ほど後に通達されますが、高くなるか低くなるかはわかりかねます」
「なるほど……まあいつもと同じように1本だけ残して売ろうと思います。外で待ってますので、値付けが終わったら呼んでもらえますか?」
そう言うと、ケティは個体差のある猿チンポバイブの中で一番大きいものを掴んでバックパックにしまった。
「あっ、は、はい。呼びに行きますね」
彼の視線が名残惜しそうだったのは、例によって気づかないフリをしておいた。
待っている間はヒマなので、バックパックの中身を預かってもらったらミラの所に戻った。
「あら、もう戻ってきたの?」
すると、ちょうどミラが更衣室から出てくる所だった。若い姿で普通の服を着ている所は新鮮で、ケティは笑みを深くしてミラに駆け寄り腕を組んで密着した。
ぴっちりした服に包まれては居ないのでミラの巨乳が柔らかく服越しに伝わってくる。
「うん、バイブは新種だから買取金額決めるのに時間がかかるってさ」
ケティがミラの手をきゅっと握ると、ミラは顔を赤らめながらも握り返してくれた。
「そうなのね。そう言えば、一応前人未到なのよね……」
ゆったりと歩きながら今日の冒険のことを話し合い、ダンジョンを後にする。
ギルドの建物の外にも目立たない所に丸木の椅子があったので座って待っていると、扉が開いて受付が出てきた。
「あ、受付さん」
「お待たせしました。金額が決まりましたよ」
さらりと金髪を揺らして微笑むその顔は、花も恥らう乙女といった感じを受ける。少し頬が上気している気がするが、それに言及することなく今までのバイブの最高値を更新した単価を受け取って帰った。
ケティとふたり暮らしになり食料の減りが早くなったため、そのまま町に買い出しに出かけた。
ヒューマンとエルフとはいえ、お孫さんですか? と声をかけられる事もあったが、「友達です」とケティが返事をする。
「本当はもっと深い仲だけどね♥」
とケティがミラに耳打ちすると、鼻をむにっと指で押されてたしなめられてしまった。
その日の夕食も美味しく頂き、洗い物はケティが担当する。
明日もエロダンジョンに潜るつもりなので早々と寝るつもりだった……ミラだけは。
「ねえ、せっかくだし、その身体のミラともセックスしてみたいな」
一緒のベッドで添い寝しながら、ケティが小柄ながら巨乳の身体を密着させるように老体のミラに抱きつく。
「え、ええ……? ケティ、でも、こんなおばあちゃんが相手じゃ面白くないでしょ?」
「そんなことないって。むしろ、ミラがその体を変える前しか出来ないんだよ?」
「ちょ、ちょっと……! だめだったら……!」
「ねーねーおねがーい」
「その、溜まってるならダンジョンの中で付き合うから……!」
結局ミラはその夜は了承してくれなかったのだが、明日はまたダンジョンでアナル開発に付き合ってくれるというので大人しく眠るのだった。
翌日、スライムを相手に3連戦をこなしたケティとミラはお尻の感覚をふわふわさせながらも先を急いでいた。
「あうう……♥」
ミラはライトブルーのふんわりした長い三つ編みで口元を隠し、時折お尻に手をやって恥じらっている。
「ふぃぃ……♥ すっきり……♥」
一方ケティは、今回も性的ダメージ倍率を上げてアナル開発に勤しんでいた。
媚薬で解された時なら人間やゴブリン位のチンポならもう入りそうではあるが、将来エロダンジョンから離れた時に不安なので開発は継続する予定だ。
快楽を隠しきれない羞恥で赤面したミラと、性の快楽に浸るのが楽しくて仕方ないケティは仲良く並んで階段を降りていくのだった。