デカパイエルフに産まれたからにはエッチな目に逢いに行く。 作:伊倉米磁
街につくともう夕暮れだった。さっさと宿屋に入る。
「すみません、1泊出来ますか?」
「ああ、大丈夫だよ。お嬢ちゃん、西の森のエルフだろ? 見ない顔だね、お使いかい?」
髭をはやしたビール腹の中年が、愛想良く応じてくれる。
「いえ、これから旅に出るんです。ダンジョンとか、世界を色々見て回りたくて」
「へえ、珍しいね、エルフにそんな奴も居るんだなあ。あ、この記帳に名前を書いて、宿賃は4000ゼニー、朝食付きだよ」
初めてこの単位を聴いた時、ケティシュは吹いてしまった。あまりにベタ過ぎる。ドラゴンボールかカプコン系のゲーム世界かと思ってしまったほどだ。
路銀にはしばらく困らない程度に両親や皆のカンパで持たされているので、問題なく払える。
「はい、4000ゼニー。……っと、これで良いですか?」
「ケティシュちゃんね。じゃあこれ、2階の角部屋だよ。水が必要なら10ゼニーで井戸が使えるよ」
ペコリと頭を下げて部屋に向かう。
旅を初めて3日目。普通に歩いて5日ほどというから、魔法を使った甲斐はあったというところか。
(ここからエロダンジョンのある町まで、更に3日ほど……急げば明日明後日くらいって事だよね!)
ガラス窓から差し込む夕日を浴び、ニコニコしながら木の階段を上った。
部屋のガラス窓から通りを見下ろす。人々は職場から家に帰ろうと、あるいは酒場で一杯引っ掛けようと思い思いの表情を浮かべて歩いていく。
街。それはエロ同人RPGにおいてもHなイベントの宝庫だ。
道行くオッサンにセクハラされたり、路地裏にたむろするチンピラ達に襲われたり。
しかし、ケティシュはぐっと我慢した。エロダンジョンが近いというのもあるが、何より……
(さすがにこの町でエルフの評判を落とすわけにいかないからね)
ケティシュの故郷のエルフ集落の最寄りの町であり、それはつまりエルフの林業においてお得意様というわけだ。
部屋の入り口そばにあるハンガースタンドにコートをかける。
この木製のスタンドも、ベッドも、床や天井の板だって、エルフの森から切り出された木材が使われているはずだ。
自分の家の中の木の匂いと似た匂いを確かに感じ、まだ遠出したという実感も湧かない。
ケティシュは宿屋に泊まるのは初めてだ。バックパックをベッド側に置くと、宿屋の部屋というエロ同人RPGでは結構な確率でエッチなイベントが発生する舞台をワクワクしながら内見していった。
と言ってもそんなに大した設備はない。日本の記憶を持つ身としては意外と広い1部屋に、トイレとシャワールームがあるだけだった。
シャワールームと言っても水を出す設備はない。自前で用意した水を流す部屋である。
「本当に魔法を使う人が沢山いるんだなあ」
世にダンジョンは数多く、冒険者も軍隊も数多い。
魔法にも才能というやつがあるらしいが、水をチョロチョロ出すくらいは出来る人が多いらしい。
魔法で水を出せない人は普通に井戸で水を汲むというわけだ。
魔法で生み出した物質は、持たせた魔力が尽きれば消える。水の場合、飲み水にしてはいけないが……ケティシュは主に股間の洗浄に使うので、この性質にとても感謝している。
そんな事はともかく、シャワールームを見たケティシュはニッコリと笑みを浮かべ、はしたなくもその場にバサバサと衣服を脱ぎ散らかし、髪も解いた。
「っあー、やっぱ冒険の装備は窮屈だなー」
寝ている時も襲撃を警戒しなければならないので、着替えなど出来はしない。
3日分溜まったケティシュの汗の汚れは、宿の部屋の中を瑞々しい雌エルフのフェロモンで充満させた。
服も後できっちり洗濯しなければならないが、まずは水を浴びたい。
大きめの桶が備え付けてあり、そこに魔法で出した火と水でお湯を注いでいく。
おっと、と呟いて、バックパックへと小走りで……長い乳をブルンブルンと揺らしながら……駆け寄る。
M字開脚でしゃがむと、中からタオルと石鹸を取り出した。シャワールームに戻ってお湯に浸し、身体を拭いていく。
「はぁーすっきり……」
エルフ集落は林業が盛んであり、この町と長らく商売上の付き合いがある。
ファンタジックな町並みではあるが、現代日本人としてもタオルだと言える布や、石鹸だって前世ほどではないにせよ、手に入る価格で買える。
まあ魔法で何かしらやっているのだろうと思っている。ケティシュは財を成すとか社会的に成功するという方面にはあまり興味がないので、知識チートの機会がないことにがっかりもしない。
「ん……♥」
全身を泡まみれにして髪も身体も洗い流した後、ケティシュの乳首はむっくりと甘勃起していた。
この8年間、ケティシュは修行に明け暮れて来たが、2日に1度は師匠にしつこく手マンでイカせてもらっていた。
師匠とヤッてない日にも森で隠れてオナニーしていた。
3日も股間を弄っていないのは、それこそ10年ぶり位だ。
「うー……♥ 先に洗濯しなきゃ……♥」
乳首がウズウズするのを思い切りつねりたいという誘惑に抗いながら、裸のまま脱ぎ散らかした服を拾って桶の側にしゃがみ、これも備え付けの洗濯板で洗い始めた。
無心でワシワシと洗うケティシュの乳はゆさゆさと揺れ、左右の乳房がぶつかり合う刺激すらも肉欲を刺激する。
「ふう! おわりっ!」
シャワールームに張り巡らされた紐に干された洗い物は、いずれ魔法の水が消え去れば完全に乾く。
すでにケティシュの乳首はビンビンに硬くなっていた。
桶を壁際に寄せて、自分は壁に背中からよりかかり、腰だけ前に突き出す。
桶の真上に来たケティシュの股間に、可憐な少女の指が遠慮なくぬるりと潜り込んだ。
くちょ、ぬちゃ、というローションがたっぷり入った壺を撹拌するかのような音を風呂場に響かせながら、ケティシュのオナニーが始まる。
「あー……♥」
風呂にでも浸かったような心地よさそうな声をあげ、口を半開きにした緩みきった笑顔でマンコからの快楽を貪っている。
洗いたてでぷるんと水を弾いている自分の胸を掴み、勃起乳首をシコシコと根本から扱き上げる。
「ふぅーっ……♥ はぁー……♥」
先程まで色んなものへの興味でパッチリと開かれていたアーモンド型の目がうっとりと細められ、だんだんと深まっていく快楽に集中している。
胸がゆっくりと上下するほどに深く呼吸をし、自分の身体の中から立ち上る快楽を一片も残さず味わおうという貪欲さをむき出しにして、股間と乳首をいじり続けていた。
「あ、う゛♥♥♥ っ……♥♥ ふ、うぅ……♥」
特に盛り上がりもなく、手慣れた調子で絶頂までたどり着く。
うめき声にも似た小さな絶頂の叫びがシャワールームを一瞬だけ満たし、パタパタと乾ききった桶の中に残った汚れにケティシュの股間から溢れ出た愛液が小水のように落ちていった。
「ふぅ……」
身体を拭き、全裸でベッドに寝そべる。夕飯は食べていないが今日はこのまま寝てしまおうと目を閉じた。
酒場なら開いているだろうが……酒場といえばエロ同人RPG御用達のスポットだ。
ついうっかり酔客とお持ち帰られセックスしたくなったら、処女を散らした上エルフのヤリマンの噂を立てられてしまう。
(お父さんとお母さんも、もしかしたらこの距離なら追いかけてくるかもしれないし……)
両親には一応良い子で通っているので、ギャップに衝撃を受けて旅を中断させられたら困る。
まだまだ疼いている身体をなだめ、全裸のまま意識を睡魔に委ねる。
(宿の人が襲ってきたらシックスナイン位はしてあげたいな……)
知らない間に処女喪失していたら困るので、魔力ガスを撒いて野営同様に警戒しながら眠った。
翌朝。当然ながら宿屋のオッサンが睡眠レイプしに来るなどという展開は無く、全裸のケティシュは処女のまま目を覚ました。
ちょっと残念に思いながらも窓のカーテンから漏れる日の出の光に目を向け、大きく伸びをする。
「さあ、買い物してー、さっさと出発しよ!」
髪は寝乱れているが、手櫛だけですぐにサラサラのストレートヘアになる。
鮮やかなピンク色の髪を可愛らしいツーサイドアップに結い、髪型とはマッチしていない真面目な冒険者の装備に袖を通す。
ローブを上から着込むと、突き出した胸により前側の胴体の線は全く見えなくなった。
下に降りて、宿の食堂で朝食を取る。
「いただきます」
エルフの集落には食事の前の祈り的なものはなく、食材と食事を用意してくれた人に対する感謝の言葉だけだった。つまり日本と同じだ。
ベーコンエッグに人参やらレタスやらの野菜の千切りドレッシング付き、パンは普通に白い。
千切りも冷水に晒しているらしくシャキシャキしている。
田舎からでは想像も出来なかったが、この世界の文明は結構高度なのかも、と多様なエロいイベントが起きる予感にケティシュはニッコリと美味しそうに食事を摂るのだった。
「う、う、う……!」
食料品を買い足し、さっさと町を発ったケティシュは地上5メートルほどの高さを横にすっ飛んでいた。
ちょっと息が苦しいが、自分と荷物をふっとばし続ける出力で、しかも足裏と尻辺りの2箇所同時に魔法を発動させるのは今のケティシュには難しい。
顔の前に空気のバリアを張れれば良いのだが、気を取られすぎると出力が乱れて墜落する。
しかしその苦労の甲斐あって、1日目の暮れにはすでに次の町にたどり着く事ができた。
「ふう……ここが、エロダンジョンの町……いや、正確には師匠がエロダンジョンの噂を聞いた町か……」