デカパイエルフに産まれたからにはエッチな目に逢いに行く。 作:伊倉米磁
キリよく1階に戻って来たので、恍惚とした顔でレズセの余韻に浸るステイシーとギルドまで売りに行く。
「自分用に1個くらい持ってても良いよ?」
「服はどっちも私には似合いそうにないし、そもそも宿だからあんま激しくオナニー出来ないですよ……」
今回は低階層の媚薬やバイブ、服2着も得たがエンチャントは無かった。
「あ、でもふたなり茸は売らずに持っておきます」
「私にチンポ入れてくれるの?」
「ど、どっちもシたいです……♥」
さっきたっぷり満足して余韻に浸っている時に次のセックスがしたくてたまらなくなっている。
そんなステイシーにケティも上機嫌になって、腕を組んでステイシーの鼻を伸ばしながら戻った。
ギルドではもう慣れたもので、新アイテムもなく価格の算定もすぐ終わる。
「うお……たったアレだけでこんなに……」
じゃらりと革袋にゼニー硬貨がずっしり入っていた。
玉袋を撫でまわすような卑猥な手つきで確かめ、ステイシーは恐る恐るバックアップにしまい込む。
「んへへ、どうだった? 初めてのエロダンジョンは」
「いやあ……想像以上でしたね、いろんな意味で」
初回で敗北レイプされてワープ。
ケティも処女喪失のパターンとしてかつては憧れていた。
「でも、私でこんなに稼げるなら問題なく生活は出来そうで、安心しました」
「そうそう、エロダンジョンはとっても儲かるし楽しい、最高の場所なんだよ」
ケティが大きな胸を張るとステイシーは眩い谷間を見て目を細めた。
それから数日、ケティはステイシーと親睦を深めるべく一緒にゴブリンにレイプされたり、トラウマ払拭という名目でお互い抱き合ってローパーに犯されたりして遊びながら金稼ぎのためのドロップ集めに勤しんだ。
そんな中で、以前からエロダンジョンの1、2階層辺りで狩りをして借金を返済する男冒険者の一団を見かける機会があった。
「ひっ……」
ステイシーは普通に怯えていたので、まだ普通の人間の男と接するのは恐怖が抜けていないとみてケティだけで声をかけに行く。
「こんにちはー♥」
「おお……お前か。今日は何だよ? こんな気持ち悪いダンジョンでチンポは出さねえぞ」
どうやらこの人たちは保守的というか常識的というか、他人が居る所でセックスするのが気持ち悪いという事でケティがヤりたいと言っても乗ってくれないのだ。
真面目なのか不真面目なのか……とにかくエロダンジョンで借金が返せれば良く、人も結構入れ替わっている。
ケティが初めてエロダンジョンに来た時と比べると、殆ど全員入れ替わった。この人もそろそろエロダンジョンから去るだろう。
案の定すげなく断られて、魔物を狩りに集団で全周警戒しながらごく低階層を歩いて行った。
「ちぇー。じゃあいいです」
特に聞いていないかもしれない背中に唇を尖らせてケティは一応返事をしておき、ステイシーのもとに帰る。
彼らは倒しやすい1層の魔物や蜂以外の2層の魔物を相手にしているので避けるのは簡単だ。
とりあえずステイシーにどういう人たちかを教えてあげると、明らかにホッとした様子だった。
「す、すみません。いきなり怯えても失礼だとは思うんですけど、あの人たちの雰囲気で思い出しちゃって」
宿とか弁当屋では普通に買い物出来ているのは確認しているので、彼ら特有の……なんというか淀んだ排他的な雰囲気を感じ取ってしまったのかもしれない。
社会的な評判を犠牲にエロダンジョンで嫌々稼いでいる人たちに朗らかでいろというのも無理があるので、ケティも文句があるわけではないが。
「うーん、まあ相性が悪かったね。今日はリビングドールで服を狙ってみよっか」
「そ、そですね。ケティちゃんが可愛い服を着てるのを見て癒されたい……」
と思っていると、16階には先客がいた。
「お、ケティ。久しぶりだな」
夕焼け色のポニーテールをした三白眼の美少女、ジェシーだ。
「ジェシーちゃーん♥ 久しぶり!」
ケティが駆け寄ってハグすると、しょうがないなという感じでジェシーからもハグしてくれる。
ダンジョンを出た男の姿のジェイクとがっつりセックスしてから、この位は日常的に許してくれるようになった。
「け、ケティちゃん……? その方は?」
「あ、ステイシーにも紹介しなきゃね。ジェシーちゃんはエロダンジョン攻略の先輩だよ」
「その紹介やめろよ……それにそっちのミラさんの方が先だろ。つーかミラさんは一緒じゃないのか?」
ジェシーは呆れたようにため息をついて訂正してくるが、物腰は穏やかだった。
ステイシーもケティとタイプが違う美少女のジェシーに興味を持ったのか、ゆっくりと近づいてくる。
「よ、よろしくお願いします。私はステイシーっていいます。黄等級で、つい最近ラザロからこっちに来ました」
おう、と軽く手を挙げて返事をするジェシー。
「俺はジェシー、黄等級だ。……一応言っとくがダンジョンの外では話しかけるなよな」
「? え、えっと、すみません?」
ステイシーは挨拶と同時に握手をしようと上げた手を半端な位置で彷徨わせている。
迷っているうちにジェシーから近づいて来て、ステイシーからは謎の照れを含んだ表情でちゃんと握手してくれた。
小さくも力強いその感触の残滓にステイシーが惚けていると、ケティが横から笑いかけてくれる。
「んへへ、謝る必要はないよ。ちょーっと今は事情があるだけだから♥ それより、ジェシーちゃん暇なら久々にエッチしない?」
「しねえよ……今日は金稼ぎに来てるんだ。もっと良い武器買って攻略を進めねえとな」
まだまだエンチャントオーブは手に入っていないようだが、ジェシーも努力を続けていると知れてケティは嬉しくなった。
「うーん、そうすると別の階で狩った方が良いね。じゃあまたね、次はセックスしようね」
「はいはいそのうちな」
手をヒラヒラさせてケティをぞんざいに追い払うジェシーだが、ちゃんと同意はしてくれる。
いくつか部屋を抜けたあと、ステイシーが話しかけて来た。
「あ、あの、ケティちゃんはジェシー……さんとも肉体関係を?」
「うんっ♥ ジェシーちゃんとは仲良しだよ」
「へ、へぇ……」
予想通りではあるが、ケティの新たな肉体関係を明かされて動揺するステイシー。
「でも、あんなちっちゃい子もケティちゃんと……♥」
その動揺はサバサバした幼女としか見えないジェシーの赤裸々な性経験を垣間見た気分も合わさり、複雑な色を帯びているのだった。