性奴隷と長身巨乳リョナグロ背徳性癖倒錯ふたなりが純愛に堕ちるまでの話 作:PP→KP
「えー、はい。妊娠してますね」
「……えっ」
私達の結婚騒ぎから1ヶ月と少し。何時ものように私が犯されて殺された後、どことなく精彩を欠いた彼女から「最近体調が思わしくなくて」なんて殺した相手にするようなもんじゃない内容の相談を受けたのが事の始まり。
今死んだ私のほうがよほど体調が思わしくないんじゃないかという思いを胸に秘め、具体的にどのような点で調子が悪いか聞いたところ……月のものが来ないなどと言い出すものだから。
色々と察した私はやらかしたことを自覚して顔を青くしながらもいまいち理解していないっぽい彼女を説得し、私が世話になったエルフの女医の診察を受けてもらったところ……告げられたのが先程の言葉である。
青天の霹靂に遭遇したかのような彼女の反応を見ながら、そりゃそうなるだろうなんて私は思っていた。そもそも性交は子供を作るためのものなのだから、避妊も何もなしに不妊症あるいは同性愛者向けのペニス作成魔法なんて使ってセックスすれば妊娠することは十分ありえる。
「……だが、別に腹が大きくなったりはしていないが……」
「1ヶ月そこらじゃそんな大きくなりませんよ。生理不順なんかだけならまだ他の可能性もありましたけど、子宮辺りに小規模ながら魔力溜まりが発生してるので妊娠で間違いありません」
無意識に服の上からお腹をさすった彼女は未だ信じられないのか、女医になんともぼやけたことを確認している。そうやって困惑する女性の相手の経験も豊富そうな女医はゆっくり、だがしっかりと患者である彼女が混乱しないように丁寧に説明している。
そんな丁寧な説明を受けてなお納得一定なさそうな、というか実感がなさそうな彼女の様子は随分と不思議に思えたが、しかしそこで私はふとある事実に気づいてしまった。
(もしかしなくとも、妊娠の流れを実感したことがないのか……)
彼女もこちらに生まれてからは知識としては知ってるだろうが、それでも彼女自身妊娠・出産したことは当然無い。
前世では、というと私の記憶に残る限りでは前世の彼女は痩せており、まあ栄養不足もあって年齢の割に小柄だった。アレでは初潮が来ていない可能性も十分にあり、そもそも妊娠できるような身体ではなかっただろう。
そうなれば彼女にとって妊娠で一番印象深いのは彼女が私を孕ませたことだろう。
ただ私を妊娠させたときは、犯していた途中で緊急の遠征の必要が出たから切り上げた時に彼女が気づかないぐらいには微量(成人男性の射精量ぐらいはあったのかもしれないが)の精液がペニスから漏れ出たことで受精した、というお互いにとって事故みたいなものだった。
(ちゃんと孕ませるような性交をした実感もなく、前線から戻ったら4ヶ月を過ぎた私のうっすら膨らんだ腹を見てしまったんだったか)
身体が小さい事もあって4ヶ月でもそれなりに腹が目立っていた私を見て、唐突に自身が父親の立場に据えられたという衝撃があっただろう。だが、彼女にとってはそれだけと言えばそれだけだ。妊娠させた実感なんて無かっただろうから極端を言えば「なんか孕んでた」ぐらいでしか無いのだ、彼女の主観では。
そう考えると、彼女の性知識は「相手を犯すこと」という行いについてだけは前世・今世通じてどちらの立場であってもある程度の理解はあるだろうが、一回私を孕ませたことがあるぐらいでは「性交=子供を作ること」ということに対して知識や認識以上の情報がなく、実感がないのだろう。本当の妊娠初期からの流れを彼女が知る機会は父母や家庭教師からの文書上の性教育ぐらいなのだから。
……そもそも、前世では年齢もあり腟内射精される経験があったのに妊娠したことがなかったこと、今世では絶頂による
「妊娠……そうか……」
「まだ小さいとは言え一応お子さんが居ますからね。軽い運動とかはまあ大丈夫ですが……あまり激しい運動は控えて、あとはアルコールやタバコやクスリみたいな中毒性の強い嗜好品なんかは基本使わないでくださいね」
女医の言葉に「ああ、うん」なんて聞いているんだか聞いていないんだかわからない適当な返事を返す彼女。大丈夫だろうか、あと中毒性の高いクスリはよほどのことじゃなければ妊娠中以外でも駄目だろう。
この世界は礎人であれ獣人であれ彼女のような淫魔であれ、そこらへんの生理現象は大体同一のものとなっている。だから妊娠時は大体みんなこういうことを言われたりするのだが、女医の言葉を聞く彼女は未だ上の空でどこかふわふわしている……本当に大丈夫だろうか。
診察を終えた女医が去った後、私が手を引くままにぼんやりと歩く彼女。部屋の外に控えていた従者に彼女を頼み別れたその時もずっと何かを考えているような感じで、一抹の不安を感じたが結局どうするかを私が決められるわけでもないのでしょうがないので放置することとした。
で、そこから3日後の何時もの性交の日。
彼女はベッドに全裸で寝そべる私のそばに腰掛けると、不安そうな顔を隠しもせずに多少女らしくなったとは言えまだまだ貧相な私の身体に倒れ込んできた。
「……だめだ、まだ実感が無い。何時もと何も変わらないじゃないか、と思ってしまう」
「はあ」
「たしかに魔力は感じるんだ。だけど全然膨らんでないこの腹に、あの娘みたいな生命が、君のお腹ではなく私のお腹に居るなんてまだ信じられない」
「はあ」
うだうだと不安を垂れ流す彼女に適当に生返事を返す私。多分本当に実感が無いのだろうが、しかし私が言えることなんて無いので適当にあしらうしか無い。
「……もう少し真面目に取合ってくれ。君が遠慮なく
「それはそうですけれど……」
「であれば妊娠経験の先達として私にアドバイスぐらい送ってくれても良いんじゃないか?」
ジト目でそう訴える彼女に、さて何を言ったものかと頭を悩ませる。
むしろ下手に適当な答えを返せないから生返事で誤魔化してたというのに。こんな私が彼女に何を言えたものか……と考えて、1つだけ絶対に言った方が良いことがあった事に気づいた。
「……であれば、そうですね。堕ろすつもりは──」
「無い。私は君が憎いけれど愛してるんだということは何度も言っているだろう。それに無理やりじゃなく合意で、その、シて、出来たって話なんだから、実感が無いとは言えそれだけはするつもりはない」
アドバイスを言う前に一応堕ろす気持ちがあるか聞いてみたが即答。もし堕胎するつもりなら私も1回は説得しようとは考えていたが──やはり彼女は責任感が強い。これなら、最低限のアドバイスぐらいは出来そうだ。
「──そうですか。であれば……取り敢えず、お腹の子を守ってあげよう、ぐらいの意識をずっと持つぐらいでいいと思います」
「そんなことで良いのか?」
「差し当たってはそれで良いのでは?そういう意識をし続けることでお腹に子供が居ることを常識として認識できると思います」
絶対に守ってあげよう、という決意は私にとってはかなり重要なものだった。まあ外敵の少ない彼女にとっては「そんなこと」なのだろうが、だとしてもこれを明確にするのは結構大事だと思えるぐらいには。
私の場合は守るのは父親である彼女からで、結局私の力では守り通せはしなかったが。それでも今度こそちゃんと産もうと、守ろうと思ったからこそあの夜に彼女に抵抗できたのだと思っている。子を守る母親、という自分の意識を日々強めることは十分大事だと思うのだ。
「そういうものか……取り敢えず、少しずつだが意識することにするか」
「ええ。子供の実感はもっとお腹が大きくならないと難しいと思いますから、まずそこに生命があることを意識するぐらいで良いと思います」
ふむ、と少し体を起こしてすべすべの美しい腹を撫でる彼女。サテン織のシルクオペラグローブの光沢に包まれた細長い指がどこか気遣うように動いている。その様子を見ると、愛しているとは言え憎い女に孕まされた子供、という存在であっても優しく大切に扱おうとする気持ちが伝わってくる。良かったと一息つき、安堵したところで。
「少し抽象的だったけど、君の言葉は参考になったな……それじゃあ、後は何時ものように一緒に頑張るとしよう」
……ベッドに登ってきた彼女が、そう言ってゆっくりと私に覆いかぶさった。にち、という音とともに私の性器に彼女の亀頭が食い込み始め、合わせて私に強化拡張魔法の魔力が浸透し始める。
まあ、流石にアドバイスしただけで終わってくれるなんて虫の良い話はなかった。今日も命を捨てる覚悟をしよう……そんな私の後ろ向きの決意に反し、彼女は何故かそこから動こうとしなかった。
「…………?」
何があったのか、と彼女を見ればその目線は私の顔ではなく、自身の下腹部の方に向いている。最初はうまいこと挿入の位置を合わせることが出来なかったのかとも思ったが、今触れ合っている感覚からしてそんなことはない筈だ。
このまま少しずつペニスを出し入れし、ゆっくり時間を掛けて私を拡張していき、ストロークの長さを伸ばしていくのがいつもの手順で、彼女の亀頭はその入口に間違いなく入っている。
(……あ、もしかして)
何か他に理由が……と思ったところで、彼女が自分の腹に手を当てていることに気づき、一つの可能性に気づいた。詰まる所……私を犯して殺すピストン運動が、女医の言う「激しい運動」に含まれるのではないか、ということを気にしているのではないか、という点だ。
妊娠しているとはいえまだまだ膨らみを見せてはいないし、やろうと思えば自分の体を強化して子供を衝撃から守るぐらいは彼女なら容易に出来るだろう。自分自身の体調変化だって、彼女の回復魔法があれば誤差のようなものだ。
だがそんなことを口にする気はあまりなかった。もしこれで万全を期すために犯すことを諦めて、私が妊娠中の時のようにペニスを咥えさせて精液を飲ませるだけで満足してくれるなら……私はその方が痛い思いをしなくて済む。取り敢えずいつ挿入されても良いよう力は抜いたまま、黙って行末を見守ることにした。
そんな私の甘い考えが見抜かれたのか、あるいは単純に解決策として思いついたのか。彼女は私の性器の中に大きな亀頭をずぷり、と押し込むと、私の腰を両手で抱えて持ち上げたのだ。
ベッドに座っている彼女に向かい合うようにして性器を挿入されているその姿勢は所謂対面座位、とよべるのかもしれない。高く持ち上げられ過ぎて、私の腰がベッドに座った彼女の顔当たりに来るその姿勢を対面座位と呼んで良いのかはわからないが。動きの流れとしては高い高いと言ったほうが良いかもしれない……そんなほんわかした用語に不釣り合いなモノが私の膣に刺さっていることを除けば。
以前対面座位で犯されたときはかろうじてマトモな姿勢でヤれていた筈だが、今のペニスの大きさだとそれも困難のようである。おそらく彼女は両手で支えた私を上下に動かし、私の性器を使って自身のペニスを扱くだけだ。自慰するようなものであり、私をオナホールのように扱うつもりなのだろう。
……正直怖い。興奮して彼女の腕で腰を真っ二つに引き裂かれるんじゃないかと思うと怖い。あと彼女のペニスの長さに合わせて動かす上下幅や速度を変えられたら普通に三半規管がやられそうな気がする。でも、それでも私が彼女を孕ませた以上はそういう犯され方も許容すべきで……。
なんて思っていた私の覚悟は、その更に上を行く彼女の言葉で砕かれた。
「それじゃあ、私がベッドで横になろうか。君は、全身で、私のことを慰めてくれ。口とかではなく、ちゃんと性の営みをするんだ……君から、な」
彼女はそう言って、私を高く持ち上げたまま器用に姿勢を動かし、普段私が寝るベッドに足を伸ばした姿勢で座る。そして持ち上げていた私をゆっくりとベッドに足がつく高さにまで下ろし、そのまま膝を曲げさせたのち手を離して、彼女はその身をベッドへと横たえた。
私の性器には彼女のペニスの先が刺さったままで、互いの粘液が絡まりにちゅ、と淫蕩な音を立てている。ペニスが常識的な大きさであれば、きっと騎乗位とでも呼べるような体位。いや、彼女はそうしろと言っているのだろう。男性側が動かず、女性側が動いて快楽を得るための体位。
なるほど、これなら彼女が動くわけではない。私が彼女の下腹部に負担を掛けないようにすれば、妊婦である彼女への負荷はあってないようなものなのかもしれない。
だけど──それは。彼女の快楽のために、自分から死の淵に向かって歩き続けることと同義だ。
「どうしたんだ?……ああ、自信がないのか、確かに普段は私が動いて気持ちよくしているからな、君が動いて同じように出来るかはわからないからな」
そういう彼女は、私を案ずるような言葉で、だけどいつものように困った顔で……その裏に、きっと性的興奮が隠れてると私に嫌でも理解らせるような目で。
「まあ、しょうがないか。まあ、まだお腹も小さいし……私自身を強化すれば、私が動く側でもまあ、多分、この子も無事だろう」
なんて、そんな言葉をいけしゃあしゃあと吐く彼女。
分かってる。実際にはそんなことはしないということは分かってる。なんだかんだで彼女は誠実で、高潔で、責任感がある。彼女が殺したいほど憎み、犯したいほどに愛してると言うのは私に対してだけだから、彼女が動く側に立ったとしても、きっとお腹の子供は大丈夫だろうと思う。
思うけど、やっぱり……まだ、私の胎内の娘ごと犯そうとした彼女のことがトラウマではある。彼女は未だに私を犯して殺すことを止めないし、止まることはないだろうことは私にもわかる。だから彼女への恐怖も消えることはないし、完全な信頼には至らない。
……彼女のお腹の中の子が、私が性欲に溺れて彼女を孕ませてしまってできた子が。私が怯えたから、なんて理由でもし万が一死んだとしたら、少なくとも私は一生後悔する。
「──っ!」
ゆっくりと、私の胎の拡張度合いに合わせて腰を下ろし、立ち上がる。私の性器で彼女の亀頭から先少しだけが擦られ、扱かれたことで少しずつ彼女のペニスが硬さを増していく。
私が動き始めたことで、彼女はどこか安堵したように微笑みを浮かべる。やはり本心で言っていたことではないのだろうか……いや、どちらも本心であった可能性はまだゼロではないから、やはり止める訳にはいかないだろう。
彼女の強化魔法は私の体力にも影響するため、胎内に支えを突き入れるスクワットも、多分最期まで続けられる、筈だ。
「ああ、ゆっくりで大丈夫だぞ。君のペースで良い。こうやって君が私を求めるままに動いてくれると、ふふ、まるで普段の私と君が入れ替わったような感じで──いつもとは違う良さがあるな」
彼女の言葉に、そうだろうなと思う。彼女はさぞ興奮するだろう──私が、彼女を、彼女の身体を、彼女の中の生命を守るために──自ら身体を差し出しているのだから。
私は正直、大分怖い。彼女のペニスから少しずつカウパーが溢れ、性器の挿入が滑らかになる。彼女の魔法が私を少しずつ柔らかく広げ、ペニスがより奥まで──私の身体自体の奥まで犯すようになる。
私は、少しずつ屈伸の高低差を広げていく。少しずつ、屈伸のペースを早めていく。何時も彼女に犯されているときを思い出し、下手に締め付けすぎず、刺激しすぎないように。さりとて彼女が不満を覚えないように、動き自体は細かく差をつけながら。
「ふっ、ふっ、ふっ……」
息が荒くなる。私からすれば延々スクワットが続く状態だ。支えは両足と、胎に突き立つ彼女のペニスだけ。強化魔法が強くなるごとにペニスを深く呑み込むこととなり、内蔵や筋骨が圧迫されてかなり痛いのだが、それでも彼女のペニスの硬さのおかげで前に──彼女の腹に倒れ込むことがないだけは幸いと言えるだろう。
ああ、怖い。怖い。今まで私は絶対に自分から動くことはしなかった。あくまで彼女にされるがままに犯され、殺されていた。勿論それだって怖いし嫌なものだが、私としては今の方がよほど怖い。
だって、これは別種の恐怖だ。私の目には、徐々に私の動きが激しさを増すことで興奮する彼女の姿が見える。大きな乳房の丸みに沿って、汗がつつと流れている。口角は僅かに上がり、その目は恐怖に怯えながらも動くことを止めない私の顔をじっと追いかけている。
「……んっ、良いぞ。大分、気持ちよくなってきた。ふふ、君もペースが早くなってきたんだな。やはり、こうやってお互い気持ち良くなることが大切だと、そう思うだろう?」
そんな彼女の言葉に呼応するように、今や私に半分くらい呑まれている彼女のペニスが太さを増し、一度ビクンと震える。全く気持ちよくないどころか更に苦痛を感じるようになったのだが、だからとこれに反応して力を入れてはいけない、あくまで最後まで進めないと次以降が余計に怖い。
ああ、でも力を入れてしまいたくなる。苦しいのは勿論のこと、力を入れれば楽になれると分かっているのだ。この恐怖と戦わなくていいという誘惑を振り切り、私は更に長く押し込まれた彼女のペニスを程々の強さで締め上げる。
「はっ、はっ、はっ!」
呼吸が浅くなる。体が震える。まるでパニック症状を引き起こしているかのような私だが、しかし無理もないと思うのだ。こんな恐怖は前世でも1回しか味わったことがない。
そう……前世で、私の独房の前に刑務官が来て、死刑台のロープまで連れられて歩く、あの感覚。自分から1歩1歩確定した死に向かう恐怖。
私は、性行為で、興奮する彼女に跨りそのペニスを陰門で、膣で、子宮口で愛撫し──彼女を絶頂させて、自ら死のうとしているのだ。
怖いけど、だけどそうしなくてはならない。怖いけど、それが避けられるようなことを私は彼女にしたことがない。
そう分かっていても、自分に言い聞かせようとしても……刑務所の廊下を歩いたあの日を想起してしまって。
唇が震えるのを隠すようにぎゅっと口を引き絞り、閉じたくなる目を開けて彼女を見れば。──彼女のお腹の子を守る、なんてやる必要なんて無いかもしれないことのためにわざわざ自分から犯され、死に向かう私に興奮しているさまがありありと見て取れた。
「っあ、は、ぁ……。良い、良いぞ。そろそろ、最後、だから。最後は、一緒になろう?」
いよいよペニスすべてを飲み込み、パンパンと肉が打ち付け合う音が響く中。子宮越しに彼女のペニスへ伝わる胸骨の硬い刺激で最高潮に達した彼女の言葉は、首にロープを掛けられたようなもので。この死へ向かう交わりが終わりを告げることを示していて。
私は恐怖に震えながらもずるり、と抜けるギリギリまで足を伸ばし──足元が抜けるさまを幻視して一瞬躊躇った後、これまでで一番の勢いで腰を下ろし、彼女のペニスを飲み込み、ダメ押しのように膣に、腹筋に力を入れて締め上げる。
「──っ、イ、くぅ、
彼女の言葉が耳に届くかどうか、というところで、一気に腹が膨れ上がる。彼女の大量の精液がおよそ人体が出せないような轟音を立てて私へと注ぎ込まれる。強化魔法のかかり具合の問題なのか、その圧力は私の胎を破ることがなく、ある程度膨らんだ私の腹が、まるで妊婦のようで──その一瞬ののち、膨れ上がった子宮と膣が消化器を、背骨を、他の内臓を一気に圧迫し、私の背中が一気に弾け飛んだ。
これまでとは異なる痛み。一気に身体が軽くなり、がくり、と首が垂れ下がる。僧帽筋も背骨もその大部分が吹き飛んで、首が支えられなくなったのだろう。
頭部内での出血があったかどろりと濁る視界には、魔法で強化され、彼女の精液を詰め込まれて膨れ上がった私の腹に手を当て、もう一方の手を自分の腹に当てながら、愛しそうに寄り添う彼女の姿が見えていた。
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「ああ、目が覚めたか?」
「……はい、おはようございます」
何時ものように私より先に起きていた彼女は、なんだかご機嫌そうだった。何か温かいような気がして目線を下げれば、既に乾いてこそ居るが血と精液に染まったオペラグローブに包まれた彼女の手が私の腹に当てられている。
「君が妊娠していた時、私は君の側に寄ることが無かったと思ってな。だから、ふと気になってああいうことをしてみたんだ……私もこうなるのか、なんて思うとどうしても見てみたくてな」
「そう、ですか」
私が背中から爆散したのは、やはり意図的に腹回りを普段より強化していたからであったらしい。胎を妊婦のように膨らませたいから腹が伸びてかつ破れないように頑丈にした結果、強化度合いの差で背中が吹き飛んだという死に様を迎えることになったのだろう。
精液に膨らまされた腹がどれほど参考になるんだなんて思ったが口に出そうとは思わない。というか胎児が成長してもあんなふうに腹全体が膨らむようになるわけがない。彼女のように立派な体格ならなおさらだ。
「それにしても、昨日は随分と積極的だったな。やはり、私が心配だったからか?」
「……まあ、そうですね。御主人様と、お腹の子が心配で。きっと、心配しなくても御主人様なら大丈夫だろう、とは思ったんですが」
信頼してないわけじゃないよ、ただ念のためだよ、なんて彼女に伝える。これについては嘘でもなんでも無いしごまかす気はなかったのでちゃんと言葉で示す。
その言葉が嬉しかったのか、そうか、といって目を細めてにこりと笑う彼女。やはり絵になるなあ、なんて場違いな思いを抱いてしまう。
「……この子は、父親にちゃんと祝福されているようで良かった。ふふ、まさか君が自分から私を気持ちよくしてくれるなんて。──自分の生命を擲ってでも、子供を守ろうとしてくれるなんて、良い父親に恵まれたようで嬉しいよ」
彼女のその言葉は、かつての自分のことか。あるいは私達の娘のことか。何を思ってそういったのかは分からなかったけど、だけど本心から言っているだろうとは読み取れて……母親となった彼女もまた子を祝福していることが、その繕わない笑顔を見れば誰が見ても分かることだったから。
「…………はい。頑張ります」
私は、言葉少なに彼女の思いを肯定するのだった。
……この後、彼女が出産するまで。ずっと同じようにお腹に負荷をかけないようにと騎乗位での性交をすることになって。彼女の性的快楽のために半分自殺を続けた私の精神がガリガリに削られることになることに、このときの私は全く気づいてなかったのだが。
私(12):人間。女。正妻。1児の母。夫を孕ませた上で
彼女(35):淫魔。ふたなり。次期当主。1児の父。奥さんに孕ませられたので自分の代わりに動いてもらった。子供のために恐怖と苦痛を味わいながらも進んで生命を投げ出してくれる