※この作品はR-18です。

性奴隷と長身巨乳リョナグロ背徳性癖倒錯ふたなりが純愛に堕ちるまでの話   作:PP→KP

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時系列: 後日談5


9話:「彼女と妻」のエピローグ

 お姉さん……性奴隷のゼノヴィアを殺して蘇生させて、全裸で添い寝した翌朝。

 

 目が覚めて最初に見たのは、すやすやと眠る綺麗な顔。大好きな大好きな愛するヒト。

 地下牢のランプはまだ薄暗く、壁掛け時計を見ても早朝だということはわかる。

 

「……えへへ」

 

 昨日使われたベッドも片付けられていて、フローはとっくに自室に帰ったことだろう。だからこの地下牢には私とゼノヴィアだけってことになる。そんな状況で気持ちよさそうに眠る最愛の妻の寝顔を見ちゃったら気の抜けた声が出てしまうのもしょうがないよね。

 そんな寝顔を眺められる状況で二度寝する気にもなれず、私は彼女が起きるまでずぅっとニヤニヤと寝顔を眺め続けていたのだった。

 

 

 ゼノヴィアが起きてから、私は改めて彼女が性奴隷じゃなくなったことを告げる。ああ、と納得したような顔の彼女は、すぐに口調を改めた。懐かしい警察のお姉さんだった頃のかっこいい大人って感じの口調だ。

 

「……口調、か。なあ、イヴェット。君はその口調のままで良いのか?言いたくはないが、君のその口調は──」

 

 お姉さんの心配するような口調に私もそういえば、と思い返す。

 この口調になったのはずっとずっと前。私が大人に育っていく成長期の頃だから多分13歳か14歳ぐらいの頃に、警察のお姉さんみたいな出来る感じの大人の女になりたいって思ってそういう口調を演じ始めたのが最初だ。

 ……結果的に、その、憎いお姉さんの真似をしてかつての自分くらいの年齢のゼノヴィアを犯していたわけで。意趣返しにもなるな、って当時は思っていたけれど……でもそれだけの為に今の口調を維持していたわけじゃなかったのは確かだ。

 

「これでいい、この口調が好きなんだ。前の口調も多少なり愛着はあるけど……なんだかんだ、もう40年以上も今の口調で喋り続けてるからな」

 

 そう言って、心配そうなゼノヴィアの綺麗でぷるんとしたピンク色の唇に指をそっと当てる。素敵な触り心地だ。

 40年、40年だ。柘植ひかるの10年、イヴェットとして生まれてからの13~14年を子供のような口調で過ごして、後はずっと今の口調のまま。演じてる自覚があるから、ふとした時に素が出ちゃうのはあるけど……でも、やっぱりあこがれの人の真似をしていたいのだ。

 

「……そうか」

 

 そんな私の内心を知ってか知らずか、ゼノヴィアはそれだけを呟いて、そして無言になる。

 

「ゼノヴィア」

「何だ?」

 

 せっかく添い寝してるんだからもっと会話したい。そう思ってちゃんと呼びかければ、ぶっきらぼうだけどちょっと暖かい返事が返される。

 それが嬉しくてんふふと笑っちゃって、急に笑った私に不思議そうな顔をする彼女の顔も愛しくて。

 

「ふふ、呼んでみただけだ。ずっと、君は私の名前を呼んでくれなくて、だからどうしても、私は君の名前を呼ぶことに踏み切れなかったから。だから、嬉しくて」

「ああ、まあ……そうだな。前も含めた今までの人生で、愛し合って名前を呼び会えるのは貴女が最初だ、イヴェット。だから私の名前をいっぱい呼んでくれ」

 

 私が初めて!?

 え、ええ?ちょっと、それは……すごく嬉しい。思わずゼノヴィアの小さくて綺麗な顔を胸元に掻き抱く。私の豊満なおっぱいに顔が包み込まれてちょっと苦しそうだけど、それ以上に嬉しいという感情が流れてきて私もどんどん嬉しくなる。

 

 ……ふと、自分のちんちんがゼノヴィアのお腹に押し付けられている事に気づいた。ずっと抱きしめていたから、たぶん寝ている間中もずっと当たってたんだろうけど……不思議と気にならなかったのでスルーしていた。

 こんなふにゃふにゃなモノで、昨日私はゼノヴィアを殺した。お腹を引き裂いて、子宮や膣をえぐり取って、その中に精液を詰め込んだ。悍ましい話で、恐ろしい行いだ。

 

 ──だけど、どうしても思うことがあった。

 

「……昨日の夜、素直に言うと、気持ちよくはなかった。いや、気持ちよかったんだけど……でも、最近ゼノヴィアが私を愛してくれた時と比べるとどうしてもな」

 

 ぽつり、と呟く。これはもう素直な感想だ。最近の彼女との甘いセックスは本当に楽しくて、気持ちよくて。それに比べて昨日のはひどい。もちろん幼いゼノヴィアを無理矢理犯していた時の、純粋な死への恐怖と絶望と諦観に染まった排泄物のほうがマシなんじゃないかと思えるような味の感情に比べれば受け入れてもらえるだけマシだけど……それだって腐った卵とかそのぐらいには不味い味だった。

 

「それはまあそうだろう。淫魔はそういう種族なわけだし」

 

 当然の話だと首肯するゼノヴィア。察しが良い彼女のことだし、あの暴虐と惨殺の日々が実のところ私にとって二重に不味い行いだったというのは把握してたんだろう。

 ──そう、確かに私にとっても彼女にとっても不快で、悍ましくて、冒涜的な日々だった。昨夜もまたその内の1つに過ぎなかった。

 

「──でも、楽しかったのは事実なんだ。だから、どうしても、どうしてもまた……」

 

 そんな、悍ましいことが嫌いにならない──嫌ではない私の心を、正直に告白する。

 祝福のせいだとかなんだとか言っているけど。本当に嫌なことなら──違う、好きでもなんでもないことならそもそもあんな事をする理由がない。

 今までもずっとずっと私の頭を悩ませていたことだけど、私は彼女を悍ましく犯すその行いで得られる殺意の充足感と、同時に得られるどうしようもない背徳感と喪失感に確かな興奮を覚える性質だったというだけの話だ。

 

 もちろん、我慢しようと思えば出来る。もっとずっと気持ちいいことを知って、それを無制限に受け入れてくれる素敵なパートナーに恵まれたんだからいくらでも無視できることだ。

 

「良いさ、受け止める。……そういう貴女になってしまったのは、私にも大いに責任がある」

 

 でも、そんな私の告白に迷うこと無くそう答えてくれた。何処までも私に都合が良くて、甘くて、優しくて──恐怖を感じているのに、それすらも愛情として私に向けてくるその姿の何もかもが私にとって愛おしい。

 

「まったく、イヴェットは欲張りだな」

「えっ……あっ、いや、これはその、だな」

 

 むくむくと勃起するちんちんが彼女のお腹に押し付けられていたことに気づく。

 だって、だってゼノヴィアが悪いんだ。あんなにもまっすぐに私と目を合わせてくれて、いっぱいの愛情をぶつけてくれた彼女が悪い。そんなの興奮しちゃうに決まってる。昂ぶるに決まってる。──愛し合いたいって思うに決まってるんだ。

 

 きゅ、と優しくちんちんを握ったその手が、ゆっくりと下に下にと下げられていく。

 

「んっ……」

 

 すべすべの彼女のお腹を擦る感触に思わず声が出ちゃった。漏れてるカウパーがゆっくりと塗りたくられて、まるで彼女の身体をキャンバスにしているみたい。

 そして全く見えないあったかい毛布の中。ちゅく、という音とともに、ちんちんが濡れた割れ目にぱくりと咥えられた感触を得た。

 

 ドキドキと胸が高鳴る。互いに啄み合うように性器が絡む感触に、ゴクリとつばを飲み込む。

 そんな私の高鳴る胸に、大きなおっぱいが押し付けられてくる。分厚い脂肪同士を貫通するかのように伝わる鼓動は私と同じくすっごくドキドキしていて、同じ気持ちで次を待っているんだって思いが更に股間を固くしちゃう。

 

 そして、そんな2人の顔が近づいて。お互いに目を瞑って。互いの吐息が絡まって。

 

 

 ……そうして、私達は1つになったのだ。

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

─

 

 

 

 

「ちょっとお二人共、いつまで盛ってるんですか!さっさと朝食に来てくださいよもう!あ、ゼノヴィア様はちゃんとドレスに着替えてくださいね!」

「ああ、もうそんな時間か。ほら、ゼノヴィア」

「ま、待って……シャワー、浴びよう、せめて……」

 

 ベッドの中での夫婦の営みは、始めてから1時間以上も経ったことでしびれを切らしたフローの怒声で中断する運びとなった。

 お互いに興奮して、汗だくで。でも快楽と愛情のままに互いを貪るのが凄く楽しかった。──まあ、途中からくたくたなゼノヴィアを一方的に愛撫してキスして犯して……ってなってたのは認めるけども。でも嬉しそうだったし。

 

 結局布団の中で私達はひたすらいちゃついて、8回くらい膣内射精(なかだし)しちゃった。お腹の膨らみ様を見るに今の射精量は多分1回100mlくらいかな?常人よりは遥かに多いにせよ、8回も射精(だ)してお腹がぽこっと膨らむくらいなのはある意味新鮮だ。

 で、8回射精(だ)したってことは8回イッたってことなんだけど……いや、思ったより体力がしっかり残っていた。ゼノヴィアは疲労困憊な感じなのに。

 これはまあ素の体力差が大きいからしょうがない。あとで回復させてあげるとして……役得とばかりに起きたまんまのゼノヴィアをお姫様抱っこしてシャワー室まで運んで、一緒にシャワーを浴びる事にした。

 

「ふふ、ちょっと膨らんだお腹も似合ってるよ、ゼノヴィア。……でも、そうやってせっかく射精(だ)した私の精子を零すなんていけないなあ、これは補充してあげないとね……」

「あっ、こら、もう……しょうがないな、ほら……んっ、あったかい……」

 

 ……そこで、汗だくな綺麗な身体を丁寧に洗っている姿を見て。股間から精液がつつっと垂れてきてるのがたまらなく興奮できちゃって。シャワーを浴びながらセックスして追加で4回も膣内(なか)に射精(だ)しちゃった。しょうがない、なんて言いながらくぱぁって指で開けて誘ってくるんだから据え膳ってやつだよ、確か。うーん、お肌がふやけちゃう。

 

「ほら、化粧水塗ってあげるから。上人(ハイ・ヒューマン)が認めた認定品なんだ」

「へえ……あっ、さらっとしてるのに乾燥感が少ない。すごいなこれ……美容液も乳液も全部同じブランドなのか……いいな」

 

 風呂上がりの化粧台で丁寧に化粧してあげれば、それはそれは見事な美女の誕生だ。

 今まで使っていたのでも十分に美しくかっこいいゼノヴィアだけど、私と同じ化粧品を使うことでより美しくなった、気がする。まあ同じ化粧品を使ってくれたってだけで凄く嬉しくて……むくり、といきり勃ったちんちんでその丸いお尻の間をこじ開けようとしてもしょうがないよね?

 

「ちょっと、せっかく汗を流したのにまた汗をかいちゃうじゃないか……ほら、いっぱい射精(だ)してスッキリしような」

「ん……そう言って、子宮が降りてきちゃってるじゃないか。なんだかんだ期待してるんだろ?」

「そんなことはないさ。単に一杯精液が入ってるから重くなってるんだろう……いや、だからこそもっといっぱい欲しがってるのかもな」

「へぇ、じゃあ期待に答えないと……な!」

 

 綺麗な肌に珠のような汗を浮かせながら、バスタオルを羽織る彼女を同じくバスタオルを羽織りながら立ちバックで目一杯犯す。40分ぐらい脱衣所でセックスして、5回も膣内射精(なかだし)して。

 

 そしてその後もシャワーで2回、脱衣所で1回膣内(なか)に射精(だ)したあたりで。

 

 

「ねえ当主様。私が何で怒ってるかわかりますよね?」

 

「はい。すぐ準備します。はい。ごめんなさい……」

 

 

 激怒の感情全開のフローの犬歯を全開に剥き出したひきつるような笑顔を前に、全裸で土下座する羽目になった。

 ……だって、だって全部甘くとろけるような愛情で受け入れてくれるから!膣内(なか)に射精(だ)す度にまんざらでもなさそうに笑ってくれるから!ついつい止まれなくなっちゃったんだよ……うう……。

 

 

 

 あの後、私達は手早く着替えて(ゼノヴィアは淫魔用のドレスを着ていて少し恥ずかしそうで眼福だった)朝食へと連れ立った。

 「立場が確定するまでは下手に認めるような行動は謹んだほうが良い」というお父様の言に従って今までゼノヴィアには奴隷として従者たちに混じって食事を取ってもらっていた。だが昨晩のラブラブを経て私達は誰に憚ること無く堂々と夫婦を名乗れるようになったわけで。だからこうやって家族団らんに加わって貰うことにしたんだ。

 

「お父様……と、お母様!そうか、今日から一緒に食事できるのね!嬉しい!ほら、こっち座って!」

 

 食卓に姿を見せた私達を見て、真っ先に反応したのは20になったアビーだ。この子には産まれる前から迷惑をかけっぱなしだったので、こうやって純粋に祝福してもらえるだけですごく嬉しくなる。自分の傍に座らせたがるのは……まあ、アビーはゼノヴィアに一番懐いていたしな。でも今日は私の隣だからダメ。

 バーティ……の席は空席だ。あの子今聖都で勉学に勤しんでるからなあ。タイミングが悪いと言えば悪いけど、つい先日まで大学進学の為の試験の受けていたのだからすぐにこっちに戻ってこれないのはしょうがない。合格したって電報は届いてたし帰ってきたら皆でお祝いしよう。

 

「おや?母上、なぜ父上の胎が妊婦のように膨らんでいるのですか?」

「まあ、ケイト御姉様ったら。そんなの朝から御父様が御母様を一杯犯していた以外にありえませんわ」

「まてまてクリス。母上の精液の量を知ってるだろう。減ってきたとはいえあの程度の膨らみなら精々2回かそこら膣内射精(なかだし)した程度の筈だ。なのにここまで時間がかかるものか?俺が思うに促成魔法みたいなのを開発して新たな弟妹を急速成長させたと見るが」

「うう~ん、魔力は感じませんけど……。あっ、でももしそうならこのまま成長して御母様の公開出産ショーが食卓で行われるということなのでは?素敵ですわ!」

 

 ケイトとクリスが口々に勝手なことを言う。……この子達はどうしてこうなっちゃったんだろうなあ。いや、目に入れても痛くない可愛い我が子達なのは嘘偽りのない事実ではあるんだけど……どうにもこう、私達のよからぬ面が前面に出ちゃってる気がしなくもないんだよね……。

 

「ケイト、クリス」

「うん?父上、どうかされましたか?」

「御母様?ああ、騒ぎ過ぎちゃいましたね、はしたなかったかしら」

「別にそんなことはないが……あとこのお腹はイヴェットが朝から3時間も掛けて20回も愛してくれた証拠だ。いっぱい愛せるようにって一回に射精(で)る量が減ったのかもしれないな、全くいじらしい旦那様だ」

「おお、さすが母上だ。愛し方にも余念がない」「御父様、なんて情熱的なのかしら……」

「ゼノヴィア!?」

 

 何いってんの!?って思って思わず顔をそっちに向けたら、心底からそう思ってそうな微笑みで、淫魔用の前面が大きく空いたドレスからはみ出るように膨らんだお腹を愛でるゼノヴィアの姿が目に飛び込んできた。

 ……まあ、うん。そういうことでいいかな?って、幸せそうな顔を見るとそんな風に思ってしまう。にしてもこういう事言うヒトだっけ……?

 

「ほら、いちゃつくのは後々。食べてから存分にいちゃつきなさい。なんなら食後のデザートはア・ナ・タ♡とかやってもいいから」

 

 そんな私達を楽しそうに眺めていたお父様(御母様はすごくほっこりした笑顔でゼノヴィアのお腹を撫でていた)の鶴の一声で、皆で一緒に朝食を食べ始める。思い思いに会話をして、ゼノヴィアも相槌をうったり子供たちをからかったりと一気に溶け込めていたので一安心した。

 ちなみに食後のデザートはやらなかった。確かに教育と称して子供たちの前で1回はセックスしたことあるけど、流石にこの場でヤるのは恥ずかしくて出来ないよ……。

 

 

 

 

 ご飯を食べた後は邸内での私の仕事を見てもらい、必要に応じて手伝って貰いたいと説明した。今まで性奴隷としてしか扱ってなかったのに急に当主夫人としての仕事をやってもらわなきゃいけないのはかなり心苦しかったけど……話したら秒で了承された。私の殺意を受け入れるって言ってくれたときもそうだったけど一切の躊躇がないのが不思議だ。

 途中で昼食を取りながら業務を執行し、気づけば夕方。代官からの特筆事項もなければ王城からの下命もない平常通りの仕事を終えた私達は、今再び地下に戻ってきていた。

 

「これは……えっと、なんだ?」

 

 不思議そうに首を傾げるのも無理はないだろうなって思う。

 暗い一室。壁面のランプに魔力の灯を点けたことで照らされたその広い室内に浮かぶのは──露出した土と、ささやかな、されど装飾された石碑。

 

「ここは──君の、霊廟なんだ。ゼノヴィア」

 

 多少震えた声になっていたのは、それが罪の告白だったから。

 今まで私が殺して、生ゴミとして捨てさせていたゼノヴィアの残骸を焼却してきたこと。そして残された僅かな遺骨を小さな骨壷に入れて、此処に埋葬してきたこと。そんな私の罪と身勝手な贖罪の記録を余すこと無く伝えていった。

 

「今に至るまでの20年間。村から連れてこられて奴隷にされて、理不尽なままに犯されて、尊厳を奪いつくされるような有様で殺された──ゼノヴィアっていう少女の遺骨。10歳から30歳までの間に、私に殺された1500人以上のゼノヴィアの亡骸の欠片、30kg分の骨が此処に埋葬されている。──そして、これからも、きっと少しずつ増えていく」

「…………」

 

 私の罪の象徴。悍ましい性犯罪者で、強姦殺人鬼でしかない私が自分の心を軽くするために作った場所。たった1人で1500回以上犯されて死んできた哀れな被害者を加害者が悼むための墓標だ。

 なんて反応をするだろうか。怖がるのかな、気味悪がるのかな。だけどちゃんと夫婦になった以上、この場所だけはちゃんと知っておいて欲しかった。素敵な奥さんを獣欲に任せて犯し殺す殺人鬼で、これからも貴女の骨を埋めるんだよって。そんな、悍ましい私のことを改めて知って欲しかった。

 

 

「……ふむ、なるほど。イヴェット、君は真面目で誠実だな」

「え……」

 

 

 だから、まさかそんな答えが返ってくるとは思わなかった。

 

「……ちょうどいいかもしれない。部屋に戻ったら昔の話をしたいんだ。イヴェット──柘植ひかるを殺した私、『千堂(せんどう) 萬廣(まひろ)』というイカれた女の、生まれてから死ぬまでの話をしよう」

 

 

 部屋に戻ったら、ということで……地下牢ではなく、最上階の私の部屋。ううん、これからは私達の部屋だ。──その、性奴隷から開放した後に残ってくれるか不安で改装できてなかったけど……これから改修していこうと思う。

 その、天蓋付きの大きなベッドに並んで腰掛けた。

 

「そうだな、何から話したら良いかな……」

「……できれば、最初から聞かせて欲しい」

 

 話あぐねているゼノヴィアの手を握って、綺麗な瞳を見つめて頼み込む。

 少しだけ目を見開いた彼女は、それもそうかと1つ頷いて語りだした。

 

 それは、1人の少女が愛に生きて、狂気に落ちて、殺人鬼として死んでいく話だ。

 

 教育という名目で虐待されて弱っていた自分を認めてくれた、大人の男の人へ恋心を抱いた少女。

 恋を成就させるために努力していたのに、その恋の相手が殺されて。真実を求めて──そして、復讐を誓った女。

 身体を使って、知識を使って、立場を使って──尊厳を犯して、生命を奪っていった殺人鬼。

 

 ──そうして。実はちゃんと新しい愛を育めていたのに。それを自覚する頃には血と妄執に染まり切っていて、全部全部手遅れのままに死んでいった、警察のお姉さん。

 

「……結局のところ、誰が悪いのかと言えば一分の隙もなく私が悪い。一般論だとかそういう話ではなく、根本的に思考がおかしいんだ、私は」

 

 どこか自嘲するような、そんな痛々しい笑みを浮かべる彼女。

 愛する妻の嘆きを、だけど私は慰めることなんて出来やしない。その殺意と狂気に巻き込まれて、裏切られて……そうして「柘植ひかる」は死んだのだから。

 

「本当に視野狭窄で蒙昧な人間だった。愛する『彼』が正しいと思いこんで、その生命を奪った行為は絶対に悪だと決めつけて殺した。『東海林 雄一』も『三重野 俊仁』も……そして『柘植 謙次郎』も、決して一方的に悪いわけではなくて。だから私が何をするでもなく、ちゃんと裁判官たちが厳正に裁いていたのにな」

 

 虐待されていた君を思えば「裁かれていた」なんて表現をするのは憚られるかもな、なんて言葉を付け足す彼女。

 

「挙句の果てにたった10歳のひかるちゃんを殺して、死体を父親に強姦されたかのように加工した。僅か7歳の龍太くんのお腹を生きたまま切り裂いて内臓を切り出して惨殺して、死体にガソリンを詰めて父親ごと爆破した。本当に悍ましい人間だった」

 

 語られる中身は、どれも恐ろしく狂気に満ちた話。彼女という人間がどこまでも狂った殺人鬼だったという事実が如実に語られていくのは、正直堪える。

 と、そこで私の顔をじっと見つめて、覚悟を決めたように口を開いた。

 

「──そして、自分の娘も。胎の中で産まれるために頑張っていた赤ちゃんも殺した」

 

 

「────君の、腹違いの妹になるかもしれなかった生命も、私は奪ったんだ」

 

 

 それは、懺悔の言葉だった。これ以上ないぐらいの悔恨に満ちた、彼女にとっての罪の象徴となる言葉。

 腹違いの妹、なんて言われてもピンとこないのに。それでもなぜか、警察のお姉さんの血を継いだ私の妹が居て、だけど産まれる前に親に殺されてしまったのだって考えるとどうしようもなく悲しくなってきてしまう。

 

 そんな私を、どこか眩しそうに、羨ましそうに見つめてくる彼女は、困ったように笑った。

 

 

「ああ、だから君は誠実で凄いヒトだ、イヴェット」

 

「私と違って、取り返しがつかないことまでは絶対に踏み込まなかった」

「悍ましい殺人鬼だと宣っておきながら、決して自分の手に余る殺人は行わなかった」

「無関係な相手を巻き込みそうになっても、寸でのところで踏みとどまれる毅さがあった」

 

「……君は、殺意を持って殺した相手ですら、ちゃんと埋葬することが出来て。悼むことが出来た」

 

 

「可愛そうだと、愛してあげたかったと思いながら……誰一人、自分の娘すらマトモに弔えなかった私なんかとはぜんぜん違うんだ」

 

 

「だからイヴェット、どうか自分を卑下するのは止めてくれ。こんな私の愛を受け止めてくれる君が、私なんかの為に自分を責める必要なんてないんだから」

 

 

 本当に、心からの懇願。純粋な愛情と、心配と、悲しみの感情が向けられてくる。

 

 ……私はここでようやく、ゼノヴィアっていうヒトの本質が見えた気がした。

 多分だけど、ゼノヴィアは愛が重いヒトだ。重い愛情と執着に自分自身が振り回されて、それを良しとしてしまうような、そんなヒトだ。

 勉強嫌いなのに東大に合格したのも、連続殺人を引き起こして、子供を巻き込み我が身すら顧みず仇を殺して回ったのも。

 ……私の殺人性欲を受け入れたのも、無茶な頼みを引き受けたのも。朝食前に20回も膣内射精(なかだし)してもむしろ喜んでくれたのも。なんなら10年前に唐突に変態的なプレイで私を愉しませるようになったことだって。

 全部全部、彼女の重く一途な愛情が発露した結果なんだ。

 

(あれだ、ヤンデレってやつだ)

 

 掲示板で見た、恋愛系作品に時々登場するやばい女。成人男性相手だろうが監禁したり、無茶苦茶な隠蔽工作で想い人を監禁しながら平気で日常生活を送り、恋敵を惨殺して回るような。

 多分、ゼノヴィアという女性は、千堂(せんどう) 萬廣(まひろ)という女性はそういうヒトで──そして、彼女自身もそれを自覚していて、それでもなお感情に身を委ねて止めないというヒトなんだ。

 

「……そうか、なら卑下するのはやめにしよう」

「!ああ、是非そうしてくれ」

 

 私が彼女の言葉を肯定すれば、嬉しそうに……いや、感情面から見ても心の底から喜んでいるのがわかる。

 

「……ふふ」

 

 一途な愛情。『彼』が、『後輩』が諸事情あって受け止められなかった狂気的な熱愛。その矢印が自分に向けられているのだと理解して……私は、どうしようもなくこらえきれずに声を上げて笑ってしまった。

 だって、それくらいゼノヴィアは私を愛してくれているんだ。かつての人生でまともな愛情を受けられないまま、性欲のはけ口として、復讐の小道具として死んでいった私が──こんなに素敵なヒトに、こんなにいっぱい愛されてるんだ!

 

「?どうした、イヴェット」

「いや、なに──破れ鍋に綴じ蓋、ってこういうことなんだなって思っただけだ」

「??」

 

 なるほど悪かったのは彼女なんだろう。私はただの被害者だった。

 でもだからって20年以上かけて4桁以上も犯して殺した私だってれっきとした異常者だ。いやまったく褒められないことだけど!

 

 だから、きっとなるべくしてなった運命なんだと確信した。私達は結ばれるために今までの怖くて辛くて悲しい人生を送ってきたに違いないと──そう、信じ込むことにした。

 実際は知らない。そもそも運命なんてないって神様に言われちゃうかもしれない。でもそんなの関係ない。だってこんなにも愛している人がいて、愛してくれるヒトが居て──そんな、あまりにもぴったりな夫婦がここにいるってことが私達の運命を象徴しているに違いないのだから。

 

「あっ……」

「卑下するのはやめるから、さ。……君にも私の愛を、もっともっと受け止めてほしいな」

 

 隣りにいた大好きなお嫁さんを優しくベッドに押し倒す。美しく華やかな、されど淫魔用というだけあって露出過多なドレスがふわりと舞う。面積が少なすぎて意味をなさないローライズショーツを下にずらしてあげれば、きれいな割れ目はしっとりと湿っていて、少しだけ開いた入り口からは朝にいっぱい注いであげた私の遺伝子がこぽりと溢れてきていた。赤ちゃんを作るためっていう正当な目的で避妊もせずにたっぷり射精(だ)したんだし、勿体ないから蓋をしてあげないとね。

 

 ふぁさり、と私がロングスカートを脱げば、屹立する肉の柱。先っぽの鈴口からは透明なカウパーがよだれのように溢れている。

 

「んっ……」

 

 ずぷぷ、と有無を言わさず挿入(い)れて、溢れそうだった精液を子宮に押し戻す。ゼノヴィアの気持ちよさそうな声と、全く抵抗する気のないどころか迎え入れる気満々で私の身体に手を伸ばしてくるいじらしい姿にますますちんちんが硬くなっていく。

 とてもじゃないが、1桁の射精じゃ収まりそうにない。彼女が朝食で言った通り、きっと私の射精量が減ったのはいっぱい愛せるようになるために違いない。だから今日は夜まで一緒に子作りに励むことにしよう。彼女の重い愛に負けないくらい、物理的に重い私の愛をいっぱいいっぱい注いであげよう。

 

 

「それじゃあ、これからずっと、私と一緒に気持ちよくなれるように──いっぱい、いっぱい頑張ろう?」

 

「────ああ、ありがとう、旦那様♡」

 

 

 とろんととろけたような赤い顔で、ぎゅうっと私に抱きついてくる。そんな彼女を、自慢のちんちんでずっぽずっぽハメ倒して。

 彼女からの強く純粋で、一途で重い愛の感情を糧として。真っ白で濃厚な重い私の愛情で、これでもかと彼女と愛を育んでいこう。

 

 快楽が奔り、互いに絶頂する。肉茎の中を押し広げて、私の子種が彼女の子宮に新たに注がれる。だけど1回ポッチじゃ全然萎えなくて、私はお嫁さんの暖かさを感じたままに犯し続けてる。

 お互いに愛しているんだ。だったら、淫魔の私は飽きるほど犯せる。ううん、彼女に飽きるなんてことはないから永遠に犯していられるだろう。精液なんて無尽蔵も良いところだし、毎朝妊婦さんにしてあげても良いかもしれない。

 

 そんなちょっとお馬鹿でえっちで、どこか背徳的な妄想をしながら。私は夜が更けてもなお止め処なく、彼女と互いに愛を紡いでいったのだった。




イヴェット・ゼヌニム(54):淫魔の王(キング・サキュバス)。ふたなり。
 性欲おばけ。単純に1tの精液を生み出せる魔力で1回100mlの射精となると1万回射精しないと使いきれない。10秒で射精する超ハイペース早漏セックスしても27時間ぐらいかかるわけで、自然回復する魔力と合わせて実質無限に射精できるようなもん。多分後で1日の上限回数を定める必要性が出てくるくらいには性欲に溺れる。ゼノヴィアを山程惨殺したことを悔いているのだが、同時にそんな悍ましい自分を愛してくれるゼノヴィアのことを運命の人だと確信したあたり根本は夢見がちなのかもしれない。綴蓋の方。

ゼノヴィア・ゼヌニム(30):人間。女。
 男をダメにする女。前回まであんなにイヴェットに勝ってたのに一気に負けが込み始めた。結局体力は「人間としてはある方」ぐらいなので同じ回数絶頂したら昇格者(ハイランダー)に勝てるわけがない。でもいっぱい愛されると幸せなので精液ボテを幸せ太りぐらいに認識できる精神異常者。一途すぎてヤバい奴だけどその愛情を受け止めてくれるイヴェットに心底惚(ぞっこん)よ!って状態。前世の胎児を埋葬できなかったことだけはずっと引きずっており、そういう意味でもさすイヴェ状態。破れ鍋の方。

フローレンス(55):猫獣人。女。
 従者。性欲に取り憑かれた哀れな主を正気に戻す役割を担う従者。最近初孫が生まれたので精力的に働いている。メイド長になって給料も増えたので孫のための育児用品を買い揃えている。実は下の娘がアビゲイルの従者だったりする。

アビゲイル・ゼヌニム(20):淫魔。女。172cm 115/62/98のQカップ。
 長女。父親の手伝いをしながら王都の大学に通っている。大卒学歴が目的で通っているもののぶっちゃけ聖都の高等学校のほうが高等教育してないかって思っているとかいないとか。大体合ってる。大好きな家族と一緒に居たいから家の手伝いに積極的。家族の中だと優しいし勉強仲間なので母親のゼノヴィアが一番好き。

キャスリーン・ゼヌニム(15):淫魔。女。170cm 99/59/90のJカップ。
 次女。えっちなことに興味津々。えっちな弟(本人評)にも興味津々で仲がいい。父親の精液ボテを見て「母親の射精量にしては量が少ないから妊娠したのかな?」って思ってた。実際はむしろ回数こなしまくった結果だと知って同じくらい弟から絞り出したいって思ってる処女。ウルフカット俺口調のエセ不良(近親相姦に興味津々なのでエセではないかもしれない)。

クリスティアン・ゼヌニム(14):淫魔。男。168cm 80/63/78 ペニス長16cm(勃起時)。
 次男。背徳的なことに興味津々。えっちな目線を向けてくる姉に興味津々で仲がいい。母親の精液ボテを見て「妊娠だったら公開出産ショーだなあ」って素直な感想を吐露するとんでも野郎。でも見た目がスレンダーな超絶美少女だから許される……いや超絶美少女でも許されない発言。ストレートロングでですわ口調のエセお嬢様(主に性別がエセ)。
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