※この作品はR-18です。

性奴隷と長身巨乳リョナグロ背徳性癖倒錯ふたなりが純愛に堕ちるまでの話   作:PP→KP

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※近親相姦の話です

本編完結後+5ヶ月


番外:四方山話
「姉弟」の話


♥

 

 俺が「俺」になったのは何時の頃だっただろうか。

 抱き抱えられて舌に感じた母乳の味が、甘みの少ない母上のものから甘みの強い父上のものに変わってからだろうか。

 何よりも愛しい最高の弟クリスが生まれて、今まで自分の吸っていた母上の母乳に自分の代わりに吸い付くようになったからだろうか。

 

 あるいは幼い頃に、優しげな母上にそれらの事実を伝えられたときだったかも知れない。あれ、教えてくれたのは父上だったかな?

 

 母上が父上となり、父上が母上となって。俺の子供時代とはつまりそういうもので、だから俺は女とは男で男は女なのだというよくわからない認識を子供の頃から持っていた。

 

 一人称が父母の言う名を真似た「けーと」から、一部の男の従者が言う男らしい「俺」に変わったのも、そういう認識から「女だから男らしくしよう」という矛盾した思考によるものだったと思う、多分。誰も「俺」なんて言わない家族で急に言いだしたことで父母が不思議に思って弟共々医師に掛かったが、異常があったなんてこともなく。ごくごく自然に、俺は「俺」になっていた。

 

 祖父上や兄上のような男性用の衣服を身に付けるようになった。男性用の胸の形を気にしないような飾られた黒のショートタンクトップとショートパンツで、成長とともに胸も尻も着けるのがきつくなって、わざわざ型取りした上で家の御用達の仕立屋(テーラー)に依頼するようになった。

 はしたないなんて母上は言っていたが……そんな母上も、そして姉上も胸を大きくさらけ出した服を着ているだろうに。お互い淫魔なのだがどこに琴線があるのかが分からない。いや姉上は特に何も言ってないから母上の感性の問題なのかも知れないな。

 そういうのは露出の少ない服を好む父上が言うことじゃないんだろうか、と思うが逆に父上はそういったところは気にしない人間だったので不思議なものだ。……性奴隷だったから、貴族の娘として認められた俺たちに強く物を言えなかったのだとしたら、少し申し訳ないけど。

 

 ともかく母上はそういうところが生真面目だったが、俺に言わせればそもそも人(・)の(・)命(・)を(・)犯(・)す(・)よ(・)う(・)な(・)母上が何を今更服装ごときで、と思う。

 

 俺とクリスは人の感情の感知範囲が広かった。理由はわからない。昇格者(ハイランダー)の母上の血を受け継いだ赤子同士の姉弟が常に一緒に居て、言葉をかわす前から精神的交流があったからかも知れない。

 そんな俺たちは、感情摂取が可能になった5歳頃にはこの館全体の感情を摂取できるようになっていて……。恐怖と絶望、悲しみと責任感が綯交ぜになった吐き気を催す父上の末期の感情と、快楽と背徳感に対する悦び、そして悲しみが混じった母上の絶頂の感情が定期的に発されることを知ったのだ。

 

♠

 

 本当に不思議だった、と当時を思い返して思う。わたし達は御母様が御父様に犯され、殺されているのをずっと知っていて。そしてなんとなく、それを楽しんでいた。

 

 別に親子仲が悪いとかそういうことはなかった、と思う。きっと御父様以外に御母様が犯されたり殺されたりしたら、激昂してそいつを殺してやるって思うんじゃないかしら?

 あるいは浮気みたいに、御母様が他の男に縋ったり、御父様が別な女を犯していてもきっと軽蔑するわ。

 

 でも、御母様と御父様の間には不思議な関係性があって……だから、わたし達はそれを楽しめていたの。御父様はそれを楽しんでいるし、御母様もそれを受け入れているのだし。

 

 多分、それからかな。わたしが「わたし」になったのは。

 

 わたしはもともと、大なり小なり倒錯的なことが好きだった。わたしが御父様のおっぱいを飲んで、御母様のおっぱいは御姉様が飲んでいたという事実を知ったときから、生き物の本能的にみれば異常な行いが普通になっていって、結果として好きになってしまったのだと思う。

 だからわたしは快楽に浸る御父様と苦しみながらそれでも受け入れる御母様の歪んだ関係が素敵だって思ってて、わたしもああいう狂った関わりで愉しみたいって思っていたわ。

 

 最初は男の子の格好をする御姉様の代わりに女の子の格好をして、姉弟なのに兄妹みたいに振る舞っていくようにしていたわ。御姉様は「女とは男だ」みたいな哲学を持っていらしたようだけど、わたしはそんな高尚なものじゃなくって、「男なのに女のように装う」ってことが快感だったってだけなんだけどね。

 でもそうすると、御姉様が近くなったの。幼いながらによく触れ合って、スキンシップを取るようになって。お互いに感情の感受性が強かったから、小さい頃から交感してたのも理由に含まれているのかしらね、多分。

 

 わたしたちが互いの性別を入れ替えるような倒錯的な関係を続けている間に、御父様と御母様の関係にも変化があったわ。少しずつ 少しずつ、御母様が死なないようになっていって、御父様と御母様が快感ばかりを求めていくようになっていったの。

 もちろんそれは良いことで、間違いなく素晴らしい変化だったと思っていたわ。……でも同時に、どこか物足りなくなっていったのよね。

 

 だから、わたしは御姉様に自分から近づくようになったの。

 

 御姉様は小さな頃からわたしのことが大好きで、すこし年上だからってわたしのことをかわいい弟だって溺愛していて。

 性教育の一環だって御父様と御母様のセックスを目で見たことで、今まで感じていた感情がこの行い──性行為から生まれてたんだってことを知って。そういう行いをすることで、あの狂った在り方と感情を得られるのだとどちらともなく考えるようになって。

 

 そうして、わたし達はお互いを愛するようになっていって……。

 

 

 

♥♠

 

 

 

『まあ、姉と弟なんてそう簡単に結ばれるようなものじゃないのだけれども』

 

『だけど俺(わたし)たちは、そうやすやすと諦められるような殊勝な息子(娘)じゃなかったんだ』

 

 

 

♠♥

 

 

 

「ここが……次の候補地?」

「ああそうだ」

 

 お互いに小さな羽をパタつかせて宙に浮きながら、俺は頑丈そうで無骨な鉄扉を指さした。

 

「見ろ、綺麗に掃除されてこそいるが誰かが入った形跡もない。それに……」

「そうね、随分厳重な魔法錠が掛かっているみたいだわ。それに御姉様、この錠って……」

 

 クリスが何かに気付いたらしい。うん、実際俺も見たときには驚いたものだ。

 

「そうだ、母上の魔力でのみ開く仕組みだ。怪しいだろ?それでいてここ暫く誰も近寄ってないともなれば、ちゃんと誤魔化すことができれば……」

「わたし達が何をシても、誰も見咎めようがない、ってことなのね……うん、素敵だわ!さすが御姉様!」

 

 普段小さめな感情表現ばかりな弟が顔を大きくほころばせる。滅茶苦茶かわいい。もっと褒めろ。なんなら唇を寄せてくれても良いんだぞ?

 

 ……俺がこの何に使ってるんだかよくわからない部屋を見つけたのは偶然だった。

 

 元々この地下は父上を監禁していたところで、俺たちが幾度となく浴びてきた父上の断末魔と母上の絶頂の感情、その発生地点だった。

 今まで、それこそ俺たちが生まれて15年(クリスは14年だが)もの間父上はここで幾度も母上と交わり、そして殺されていったのだが……今は殆ど使われていない。性奴隷ではなくなったことで居所が最上階の母上の部屋に移ったからだ。だから今は人が来るとしても清掃の従業員ばかりで、他には誰も来る様子が見受けられない。

 

 だからこそ、当初はそこ──かつての父の居室を使って俺たちも「初めて」を迎えようと思ったんだが……。

 

「いやあ、まさか毎日のようにメイド長が見回りに来ていたとはな」

「びっくりしましたわ。フローレンスったら、何がそんなに気にかかるのかしら……?」

 

 とぼけたような口ぶりだが、実のところ理由は明白で、それはお互い分かっている。

 メイド長のフローレンスがここをうろついてる理由なんて、間違いなく俺たちが勝手にこの地下牢に入らないようにするためだろう。まず間違いなく母上の差金だろうが……。大好きな家族だけど、誰も彼も俺たちの愛を邪魔するのだけはいただけないと思うんだよなあ。

 

 ……そう、俺たちは見張られているのだ。それも他ならぬ大切な家族によって、だ。

 

 昔は一緒の部屋だったのに、お互い色目を使うようになってすぐに男女の部屋に分けられた。

 2人で外出するときには従者を必ず付けるように言われた。

 家の中で俺たちが連れ立っているだけで、従者やら姉上やら兄上(今は聖都に行っていて不在だが)やらがこっそり目線を向けてくる始末だ。

 

 ホント、俺たちのプライバシーはどこに行ったんだろうか。本当は新しい弟妹が出来る時に合わせて「俺たちも孕みました」サプライズをやろうとしたのに、性奴隷ではなくなったことで憚らずセックスするようになった父上と母上が先に孕んでしまう始末だ。父上が只(・)の(・)正妻になったその日の内に妊婦のように膣内射精(なかだし)してきっちり孕ませるとは、相変わらず母上の絶倫ぶりは凄まじい。

 

 それはともかく。そんな常に見回りをしているフローレンスといえどもこの部屋には入らない、というか入れない。もっと言うならそもそも見に来ることもない。母上の魔力による魔力錠、極めて強固なそれを力づくで破る手段を持つものなんてこの家には居ないと分かっているからだ。

 

「つまりこの部屋に俺たちが入れるようになれば良いんだが……クリス、頼めるか?」

 

 だが俺には、俺たちには秘策、というほどではないが策はある。俺はその策を行使すべく、可愛らしい最愛の出来る弟に頼み込んだ。

 

 

♠

 

 

「ええ、もちろん!御父様の魔力なんて出力はともかく波形の模倣なら簡単ですもの!」

 

 御姉様が頼ってくれたのが嬉しくてつい声が大きくなっちゃった。まあこの地下空間は御母様の泣き叫ぶ声が外に響かないようにと階段を境に遮音魔法が掛けられているので誰が来るでもないけど……。でも一応小声にしておきましょう。

 

「うんうん、頼むぞ。俺はどうにもそういうのが苦手だからな……」

 

 まあ御姉様はどちらかと言うと魔法とかよりもフィジカル面のほうが優れているからしょうがないわよね。

 それにこういう場所を調べたり、策を練ったりできる御姉様のほうがわたしよりよっぽど凄い。従者たちのパターンやら御父様御母様の近日の挙動をしっかり見抜いてこうやって行動に移せるのだもの。御兄様不在で実質一人部屋のわたしと違ってアビゲイル御姉様が一緒の部屋にいるのに何時も出し抜いてわたしと一緒に居てくれるし……。

 

「まかせて、御姉様」

 

 だからこそ。魔力の扱いや魔法の習熟ならわたしの方が上なんだから、こういう場面ではしっかり頑張って御姉様の期待に応えてみせないとね!

 身中の魔力を練っていく。元の私の魔力の波形を御父様のそれに近づけていく。

 扉の魔法はかなり複雑。でも御父様だってこういうのは不得手だからどうせ開発済魔法資産(アセット)を自分の魔力で運用しているに違いない。独自仕様が無いのならわたしが解錠できないわけがない。だってこういうときのためにいっぱい勉強してきたんだし。

 

「…………」

 

 一応術式を確認し、元に戻せるか検証する。大丈夫そうね、これなら──!

 

「……開きましたわ、御姉様」

「早いな。警報とかは有るのか?」

「ありますけれど、それもすり抜けて解錠しているから大丈夫だと思いますわ。でもなるべく早く入って、もう一度掛け直しましょう?」

「そうだな、そうするか」

 

 ドアノブを布越しに握って扉を開き、狭い隙間をすり抜けるようにして2人で部屋に侵入し、直ぐに戸を閉め鍵をかけ直した。

 ……魔力信号が他の場所に走った様子はない。よし、完璧ね。

 

「これでこの部屋はわたし達だけのエリアになりましたわ!」

「おお!よし、じゃああとは……」

「ええ、プライベートエリアの魔法を発動すればいいのですよね。御姉様、少しこちらに来てくださらない?」

 

 ちょいちょいと手招きすれば、かっこよくて美しい御姉様の御顔が一気に近づいてくる。なんて眼福。間違いなく寿命が伸びましたわ。

 

「これくらいでいいか、クリス?」

「っええ、もっともっとぎゅっとしても……失敬、本音が漏れちゃいましたわ。それじゃあ……えいっ」

 

 私が魔法を行使したことで、宙に浮くわたし達を囲うように半透明な障壁が発生する。形状としては一辺が2mくらいの立方体って感じかしら。

 そう、これもまた私が練習した魔法の1つ。この障壁の部屋の中で何をしたとしても、その外側に一切の証拠を残さないようにするという目的で構築したプライベートエリアの魔法……御大層に言ってるけど要するに障壁魔法6枚同時発動ってだけなのですけれども。

 

「そうしたら……よいしょっ、と」

 

 そして魔法が構築されたのを確認して、懐に仕舞っておいた空間拡張型の収納袋の中からベッド用の厚手のマットレスを引っ張り出して障壁の床部分に載せる。これで準備は万全だ。

 

「……よし、よし!いいぞ、これでバッチリだな!」

「ええ、ええ!さすが御姉様!これで、ようやく──!」

「ああ、漸く──!」

 

 

♥♠

 

 

 無邪気な童女のように笑う。純粋な男児のように喜ぶ。

 

『──処女(はじめて)を、クリスに捧げられる!』

『──童貞(はじめて)を、御姉様に捧げられる!』

 

 息ぴったりなお互いに思わず顔を見合わせ、破顔して──そうして、どちらともなく口付けを交わした。

 

 

♠♥

 

 

「ん……御姉様、挿入(い)れますね……」

 

 舌を絡めるようなキスで目を潤ませた可愛らしい弟が、そのふわふわしたスカートを捲り上げるかのような力強さの逸物を俺に充てがってくる。

 女物のショーツから盛大にはみ出したそれは、性に目覚めてからずっとずっと俺が待ち望んていたモノ。家族の中でも一番の愛らしい見た目(※俺調べ)に反する雄臭さは、俺の身体を欲してくる性欲の感情と合わせて俺の女を著しく刺激してくる。もう濡れ濡れだ。

 

「ああ、来い。いっぱいヤろう」

 

 ちょっとだけ格好つけてみたが、俺の心が同様に性欲に満ちているのはクリスも感じているだろう。ほら、言葉を聞いて堪えきれないように微笑みを見せてくれるし。

 何処か嗜虐的で、それ以上に幸せを感じさせるような微笑みとともに……ずぶぶ、と俺の膣(ナカ)にクリスの逞しい肉茎が押し入って──っ!

 

「っ、んぅ」

「御姉様、大丈夫……?」

 

 心配そうな口ぶりで、どんどん俺の奥に挿入(はい)ってくる弟。破瓜の痛みに思わず声を上げたことで心配したのだろうけど、全く無用な心配だ。

 だって、この痛みは──。

 

「──ああ、漸く。クリス、俺はお前に処女を上げられたんだな。──嬉しい」

「~~~~っ!御姉様っ!もうっ、わたしも、わたしも嬉しい……っ!」

 

 禁忌を犯したことで感極まったようにぎゅうっと抱きついてくる、小さく華奢な身体。ふわふわした洋服と合わせて本当に可愛らしい。

 そんな可愛い弟はずちゅ、ずちゅ、と膣内(なか)に擦り付けるように腰を動かす度に俺の子宮口をその逞しい陰茎で舐めていく。まるで誂えたかのように俺にぴったりで、もう動く度にあらゆるところが気持ちいい。

 

「っっ、御姉様、御姉様ぁ……すごい、我慢できませんわぁ……」

 

 じゅぷっ、じゅぷっと腰の動きが激しさを増すクリス。きゅうっと瞑った目の端に浮かぶ涙は、よっぽど俺の中が気持ち良いんだろうな。ふふ、こんなところも俺と一緒だなんて……ああ、なんて愛おしいんだろう。

 我慢できなくなって、俺は泣く弟の顔を豊満な乳房で包み込む。クリスは昔から俺の胸が大好きだったし、こうすれば喜ぶだろう。

 

「我慢なんて、するなって……っ俺も、我慢できない、からぁっ」

 

 想像通り喜ぶような感情が俺に届いて、それに合わせてピストンがペースをさらに上げていく。

 パンッ、パンッ、パンッと互いの腰の肉が打ち付け合う音。俺の愛液とクリスのカウパーが混じり合って弾ける。弟が張った障壁に水滴がいっぱい飛び散って、まるで雨の中に浮いているみたい。

 

「はっ、はっ、んっ、あぁん……す、すごい、な!クリス、俺、俺、もう……っ!」

「わ、たし、もぉっ!御姉様、御姉様っ!で、射精(で)ちゃう、孕んで、わたしの赤ちゃん孕んでぇっ!」

 

 俺の胸から顔を上げて、挟まれるように見上げた涙を浮かべてクリスが叫ぶ。俺を──実の姉を孕ませたいんだという全く取り繕わないその禁忌の感情が、俺の胸の奥深くに突き刺さる。

 

 

「──孕、む。孕む、からぁっ、射精(だ)して、俺に、可愛いクリスの、精液を──童貞を、頂戴──っ!」

 

 

 いつの間にか、弟同様に目に涙を浮かべていた。嬉し涙で視界が潤む。でも、それでも弟が俺の言葉でこれ以上無いくらいの歓喜の表情を浮かべたのだけははっきりとわかった。

 

 

「あげる、あげますっ!だから、あっ、ああっ、イっ、ちゃう──っ!」

 

「──~~~~っっ!」

 

 

 どくっ、びゅるるるっ!俺の膣内(なか)で、クリスが跳ね回る。クリスの子種が、俺の子宮(なか)を満たしていく。

 

 ああ、ついに、漸く。俺は──弟との子供を作るための初めてを完遂できたんだ────。

 

 

♠

 

 

 びくん、びくん。わたしのおちんちんが御姉様のおまんこの中で脈動する。

 もう射精は終わったっていうのに、全然萎えないまま御姉様の身体に隙間なくぴったりと包み込まれて、まるで1つになったみたいでとてもいい気分だわ。

 

「ああ、御姉様、わたし──初めてのセックスで、御姉様に膣内射精(なかだし)しちゃいましたぁ」

「はっ、はっ……お、俺も、初めてのセックスで、クリスの精液で子宮を満たしてもらったから、おあいこだな……!」

 

 御姉様の力強い五体に身を委ねるようにして、全身で密着する。あったかい、気持ちいい。目の前には切れ長の美しい瞳が涙に潤んでいてとっても素敵な御姉様。小さく、だけど満足げに笑う唇が綺麗で思わず自分の唇を合わせてしまう。

 

「ん、ちゅ……ぷは。何だ、そんなに俺の唇が恋しいのか?」

「ふふ、残念ですが違いますよ、御姉様。わたし、御姉様の全てが恋しいのです」

「ほぉ……それはまた、俺と同じだな」

 

 ああ、やっぱり一緒の気持ちだったみたい。凄く──嬉しい。

 

 わたし達の好(・)き(・)の理由は、お互いに少しずつ違う。わたしは、御姉様と交わって子供を作る背徳感に惹かれている。血の繋がる御姉様との赤ちゃんだなんて、きっと凄くわたし達に似た可愛らしい子供になるに違いない。そう思うだけで、もっともっと御姉様を求めたくなる。

 きっと御姉様がわたしを好きな理由は、そんな背徳感に満ちた危ない感情が大好きだから。わたしみたいに子供を作りたいって思うんじゃなくて、実の姉弟で子供を作りたいって思うわたしの心に惹かれていて、だからわたしを受け入れてくれる。だからわたし達は、何処かほんの少しだけズレていた。

 

 でも、それでも。わたし達がお互いに、何もかもを求めているという気持ちは一緒だったから。だからそれだけで、わたしは凄く満たされているんですよ、御姉様。

 

「ほら、二回戦だ。体力も回復しただろう?──ふふ、明日が排卵日だからな、しっかり頼むぞ?」

「ええ、ええ!御姉様、わたし頑張って御姉様を妊娠させるわ!」

 

 ああ、そうやって私の思いを沸き立たせてくれる御姉様は誰よりも素敵です……!

 

 ずっと挿入(い)れっぱなしだったおちんちんは未だ硬さを失っていない。魔力も性欲も全然尽きない。

 だからわたしは、誰よりも近しく濃い血の繋がりを持つ御姉様を満足させられるようにと頑張って腰を振り始めた。

 

「あっ、んっ、あぁっ!す、すごっ、クリ、ス、もっとぉ」

「御姉様、御姉様、御姉様っ!いい、良いですっ!御姉様の膣内(なか)が気持ちよくって……!」

 

 パンパンパンパンと何度も腰を打ち付けちゃう。じゅぽっじゅぽっと音を立てて全身で抽挿すれば、おまんこのうねりもひだも全部全部わたしのおちんちんを優しく愛撫してくれる。

 体位を変えて、後ろから犯す。御姉様の麗しき御顔が見えないのがとても残念だけど、その代わり真っ白なうなじが堪能できる。

 

「御姉様……綺麗……!」

「んっ、あぁん……。っひゃあっ!?」

 

 あんまりにも綺麗で思わず首元に口を寄せてぺろりと舐めたら、御姉様が普段と違う甲高い声をあげちゃって。

 

「あっ、お、御姉様……そんな強く……っ!で、射精(で)ちゃいますわ……っ!」

「そん、なこと、言っても……っ!こ、零すなよ、俺の卵子を犯す大切な、クリスの、精液……っ!」

 

 ぎゅううっとおまんこがきつく締まってしまい、とても耐えきれずに御姉様の子宮口に口付けしたわたしの鈴口から大量の精液が溢れちゃう。

 御姉様に言われた通り、こぼさないように子宮口に強く強く押し付ける。御姉様の感情を酌んだのか、子宮口が少しだけ広がってわたしの亀頭を咥えこんで離さない。

 どびゅっ、どびゅっと脈動する度に御姉様の新品の子宮にわたしの精液が吐き出される。そんなわたしの子供を作るためにと、御姉様の子宮が一滴も零さないようしっかり呑み干す。ああ、御姉様が心も身体も妊娠するための準備を着々と整えているんだって思うだけで嬉しくて泣いちゃいそう。

 

「んっ、は、ぁ……全部、射精(だ)しました……!」

「うん……全部、俺の子宮(なか)に溜まってるよ……ほら、触ってみろ」

 

 御姉様が私の手を握って自分のお腹に当てる。普段はスッキリとしたくびれと薄っすら浮き出る腹筋が眩しいそのお腹は、私が撫でる度にたぷんたぷんと揺れ動く。外見からは分からなかったけど、触ってみれば瞭然で……本当に、全部、御姉様の子宮(なか)に入っちゃったんだ、わたしの子種が……!

 

「すごい……御姉様、きっとこれなら……!」

「ああ、きっと、俺たちの赤ちゃんが出来る……!」

 

 じゅぽん、とおちんちんを抜いてお姉さまと向き合い、そして熱い口づけを交わす。

 

 きっと家族はみんな怒るだろう。でも既成事実さえ作ってしまえばわたし達の邪魔なんて出来やしないんだ。そんな思いの籠もったこのキスは、わたし達が永久に愛を誓う夫婦の──いいや、それよりも尚も濃い姉弟の絆の証明だった。

 

「ぷはっ、……ねえ、御姉様?」

「なんだ、可愛いクリス?」

 

 

「これからも、いっぱい、わたしの子供を孕んでね?」

「ああ、お前もいっぱい俺を孕ませるんだぞ?」

 

 

 ふふふ、とお互いに笑い合う。

 狂った、おかしな、背徳的な──そんなわたし達は、これから歩んでいく幸せな世界を夢想したまま、もう一度キスをしたのだった。

 

 

 

♥

 

 

 

「ところで、ここって何の部屋なのかしら」

 

 撤収作業中、ふとクリスが呟く。何の部屋、と言われると確かに気になる。

 

「確かにな。入り口には最終処分場だとかそんな事を書いてたとは思うが……なんか、そうは見えないな」

「そうよね。厨房から遠い地下にあるのもそうだし……どちらかって言うと、お墓?ああ、最終処分場ってことは家に敵対した輩の処分をする場所ってことじゃないかしら?」

「ああ、そういう洒落が効いた施設ってことか。確かにこの地下牢は昔からあるわけだし、そういうヤバそうな部屋があっても不思議じゃないよな……」

 

 

「まあ、強ち間違いではないな」

 

 

 聞き慣れている声の聞き慣れない平坦さに、びくり、とクリスともども背筋が凍る。

 

 おそるおそる振り返ってみれば──そこには家族唯一の純人間、妊娠5ヶ月になった麗しの我が父上がいた。

 

 

「ち、父上……その、どうやってここに……?」

「どうもこうも、この部屋の出入りは最近はポータルゲートを使っているからな。扉の開閉した形跡がなかったろう?」

「あ、そういう……」

 

 しまった、調査不足だった。てっきり父上も母上も妊娠して地下に用事がなくなったからここも使わなくなったのだと思っていたが……。

 

「まあ、なんだ。私は正直お前たちがそ(・)う(・)したい、というのを止めようとは思わないよ。この部屋の鍵を開けるために相当努力したみたいだし、そうやって力を磨いているのは良いことだ」

 

 そもそも他人にあれこれ言えるほど自分が綺麗な身でも無いからな、なんて独りごちる父上。許された?

 

「それにこの部屋もまあ、所詮ゴミしか埋まってないしな。だからそれでお前たち可愛い子供たちが喜ぶなら私は(・)いいんだが……」

「あっ……」

 

 クリスの絶望したような声。その顔は真っ青だったが、きっと声に出ないだけで俺も同じだろう。なにせこれから何が起きるのか理解してしまったんだから。

 

 

「そういうこと。ゼノヴィアと違って、私はここに大変な思い入れがあってな……だから、まずは、場所を移そうか。そうしたら、事の顛末を、1から10まで、きっっっっちり聞かせてもらうからな?」

 

 

 父上の後ろから、より長身の人影が現れる。この世に比肩するものがないとすら思える、まさに絶世の美とも呼べる美貌。その血を半分継いでるだけの俺たちですら他の淫魔を超える美貌を身に着けている辺りどれほどのものかがよく分かる。

 そんな美の化身とも呼べる、複雑に枝分かれした大きな角を持つ淫魔の王(キング・サキュバス)──この世界の強者たる昇格者(ハイランダー)たる母上、イヴェット・ゼヌニムがそこに居た。

 

「お、御父様……」

「クリスも、ケイトも。もしかしたら私はずっと甘やかしていたのかも知れないなあ」

 

 そんな美の化身が、額に浮き出るほど青筋を立てて怒っている。怖い。すっごく怖い。妊娠4ヶ月の母上はお腹が少し膨らんでいるのに、その姿は全く恐怖軽減に寄与してくれない。

 

「……イヴェット、怒るにしてもちゃんと順序立てて冷静にな。ほら、そんなに怒るとお腹の子に障るぞ」

「ゼノヴィア……もう、この大切な部屋で姉弟で生でヤッたっていうのにそんなことばかり気にして」

「そりゃまあ、私は君が何よりも大事だからな」

「っ……、もう、わかったよ。ちゃんと叱る程度にするよ」

 

 非常にありがたいことに、母上の怒りっぷりを見た父上が宥めてくれている。その言葉に絆されたように母上も怒気を緩めていく。良かった、助かった……。

 

「助かった、なんて思っていないだろうなケイト。これからたっぷりお説教して、家族会議だからな?」

「う……はい」

 

 これ以上の抵抗は無意味だろう。素直に頷く。みればクリスも神妙な顔で俯いている。どうやら同じ結論に至ったらしい、こんな時でもすぐに思考が近いってことで嬉しくて少し笑ってしまう。

 

「それじゃあ、一旦戻るぞ。まったくもう、これで赤ちゃんが出来てたらどうするんだ……」

 

 はあ、とため息を吐きながらポータルをくぐる母上。どうやらポータルの維持をしているのは父上のようで、俺たちに先に潜るように促す。

 クリスが通り抜け、そして俺が通ろうとしたとき、父上がこっそり耳元で囁いた。

 

「……まあ、なんだ。子供が出来てたらちゃんと育てられる環境は作るから……次は、自分達だけで育てられるようになるまで我慢するんだぞ?」

「…………はい」

 

 父上の正論に小さく頷く。

 今しかない、早くほしい、なんて願っていたけど。でも俺たちはまだ子供で、結局親の力を借りないと赤ちゃんを育てられないわけで。母上はそういうところも含めて怒っていたのかな、と今更ながらに思う。

 

 そして、それでも2人とも……俺たちの愛を否定だけはしなかったから。だから、今回はちゃんと叱られようと思う。そして、ちゃんと改めて未来の設計図を作ろうと思う。

 ポータルの向こうで父と2人きりだからか、不安そうな顔でこちらを覗き込むクリスと目線が合う。いくつになっても最愛の可愛らしい弟を安心させるべくリングを潜りながら、俺はこれからの人生で、ちゃんと弟と一緒にいつまでも暮らせるように考えていこうと決意を改めたのだった。




キャスリーン・ゼヌニム(15):淫魔。女。170cm 99/59/90のJカップ。愛称はケイト。
 禁忌的・背徳的な関係による高揚の感情が大好物。最も自分に近しい血縁であるクリスに執着しており、彼が自分のことを女として見てくれるだけで興奮で濡れるらしい。
 父親であるゼノヴィアの目的のためには手段を選ばない周到な性質と母親であるイヴェットの昇格者であるが故の優れた肉体能力及び肉体作用系の魔法適性を受け継いでおり、主に計画面の担当をしている。逆に非生物や外部に出力するタイプの魔法が苦手で、それらの実働は弟に任せがち。
 実は1500人以上の父親の残骸の上で子作りをしていた。後でその事実を知ったことでクリスが大興奮していたのでまたあそこでヤりたいと思うようになった。ちなみに今回の1件で無事受胎したので次のセックスはまた先の話になると思われる。

クリスティアン・ゼヌニム(15):淫魔。男。168cm 80/63/78 ペニス長16cm(勃起時)。愛称はクリス。
 禁忌的・背徳的な関係性そのものに興奮する。姉が禁忌の感情を求めて自分に近寄ってくるという現状に興奮し、更なる背徳さを求めて姉と対になるように女の格好と口調をするようにしたらそのまま染み付いたけど後悔していない。
 母親であるゼノヴィアの魔法センスや外部干渉に優れた魔法適性と父親であるイヴェットの昇格者であるが故の優れた魔力量及び禁忌を嫌わないという性質を受け継いでおり、主に魔法による撹乱や隠蔽といった実働面の担当をしている。逆に周囲の状況を把握して計画を立てることが苦手で、そういったプランニングを姉に任せがち。
 実は1500人以上の母親の残骸の上で子作りをしていた。後でその事実を知ったことで「この下に父親の精液に膣内(なか)から蹂躙されて死んだ膨大な数の母親がいる」という状況に大層興奮した。ちなみに今回の1件で姉を孕ませたことで一通り満足したので、今度は自分達だけで子供が育てられるようになるまでの間に女性版疑似性器の魔法を長期維持できるようにするための魔導具を作って姉の子供を妊娠できるようになろうと画策、鋭意勉強することとなる。

ゼノヴィア・ゼヌニム(31):人間。女。妊娠5ヶ月(3人目)。
 自分の死体の上だろうが大切な子供たちが楽しければいいかな?というスタンス。流石に姉弟はどうなんだと思わなくもないので後で雲海で調べたら別に遺伝的な問題も出ないらしいので「好きあってるならヨシ!」ということで静観。根本的に欲望に忠実なのと子供に甘いこと、そして「10歳の歪んだ初恋を拗らせて連続殺人事件を起こした自分が何か言えるような立場じゃない」という認識を持っているので他人の恋愛に非常に寛容なのである。でもちゃんと自分である程度稼ぎ口を作ってからやるようにとだけは伝えた。初孫と子供が同年に増えるという珍状態。多分孫にも甘くなる。

イヴェット・ゼヌニム(54):淫魔の王(キング・サキュバス)。ふたなり。妊娠4ヶ月(3人目)。
 大好きなヒトを今まで犯し殺してきた自分の罪の象徴であり、悍ましい性犯罪の犠牲者として10歳の頃から積み上げられた哀れな少女を悼む慰霊碑(※魂は残存してる)として作った部屋で姉弟同士でセックスして楽しんでいたという事実で怒り心頭。でもそういう歪んだ関係を大なり小なり見せつけてきてしまった自覚もあるので相殺して普通に叱る程度にしている。まだ未成年の姉弟が子供を作ってしまったなんてのは醜聞ではあるが、そんなことより育てる力も立場もないのに衝動に任せて無責任に子供を作ったというのがイヴェットとしては遥かに重い問題。無責任な犯罪者共の間に生まれて碌でもない環境で育ったかつての自分の事を想起してしまうので、生まれた孫は自分達の子供ともども大切に育てることとした上で、ちゃんと自分達で子育てできるような技術と環境を用意できるようにビシバシ再教育する予定。でも孫には甘くなる。
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