性奴隷と長身巨乳リョナグロ背徳性癖倒錯ふたなりが純愛に堕ちるまでの話 作:PP→KP
分岐点:かつての「私」①
「わ、私ね……ずっと、お母さんにいじめられて、閉じ込められてたの」
「そうか」
小さく、か細い震え声。私はどこか頼むようなその言葉に短く返す。
「でも、ね。助けてもらって、新しいお父さんとお母さんは優しくてね。次の春休みに、お花が綺麗な街に旅行に、行くんだって……」
「そうか」
ああ、やめて欲しい。やらなくてはいけないことなのだ。止められないことなのだ。だからそうやって私の心にどんどん負荷を掛けるのはやめて欲しい。
「わ、わたし、も、楽しみで。先週にはお洋服も買いに行ったんだよ。可愛い、お洋服で、だから、だから……!」
ぎらり、と。大振りの鉈を持ち上げた時、心もとない電球の明かりが反射した。
「わ、わたし!街の外に出たこと無いの!お願い、行きたいの!外に、お花、遠足で、旅行で…………」
「……だから、殺さないで、ください。わたし、わたしを、助けて……」
「それは、無理だ」
必死で懇願し、涙も鼻水も垂れ流した、8歳の少女。虐待から助け出され、優しい養親の元で人生を取り戻すはずだった子ども。
……そこに、哀れみと、罪悪感と、後悔を抱く。そして、同時に、私はそうならなかったのに、なんて醜い嫉妬心も。
それでも、こんなことをされる謂れなんか目の前の少女にはこれっぽっちもなかった。だからせめて死ぬときぐらい、痛みの少ないように。そう思い、両手足を手錠で拘束されて身動きが取れない身体の正中線に狙いを定めて──。
私は、一息に鉈を振り下ろした。
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ぎこ、ぎこ。心臓を潰され、胸の真ん中から砕けた身体を鋸引いていく。
肋をこじ開けながら、私は今までのことを回顧していた。
私、という人間は。幼少より虐待されていた。両親は教育熱心が度を越しており、度々物理的な暴力で私を脅かした。
そして、それとは別に。大学教授だった父が属する学会の会長が所謂幼女趣味であり、研究内容の発表の際、なるべく目立つ会議で報告したかった父によって、「私」は売りに出されたものだ。
私が太った老人の脂ぎった手で、指で、竿で弄ばれるたびに父は研究発表の場を得ることが出来た。研究内容自体はまともだったらしく、そうすることで多くの援助を得られたそうだ。学会長に犬のように犯されながら、醜い笑顔で語られたことを覚えている。
そんな幼少期の中、私は誘拐された。家に帰るのが嫌でしょうがなかった頃だ。
誘拐した「彼」は私に暴力をふるいはしたが、それでも私の境遇を知って同情してくれた。私が本当はすごいんだって言ってくれた。
……そして、私を犯してくれた。私は顔だけは親も老人も褒めてくれたし、彼も性欲の捌け口がない環境だったから。私を褒めてくれた「彼」の役に立てたことが嬉しくて、媚びるように犯された。
だから、私が彼の元から引き剥がされた時は苦痛だった。だけどそれも禊だと思い、彼が出てきた時には一緒に暮らそうと、それだけを
彼は死んで、もういない。刑務所の中で殺されたからだ。
憎かった。辛かった。絶望した。死ねば同じところに行けるかも……なんて、自殺することすら頭に浮かんだりもした。でも、それでも、彼を殺した連中がのうのうと生きていることだけは我慢ならなかった。『同じ苦しみ』を味わわせてやりたかった。
だから、警官になった。犯罪者の行く末、人間関係などを知るにはうってつけだったから。見目もよく、彼が褒めてくれた私の能力もちゃんと磨いていたこともあったからかトントン拍子で仕事は進み、すぐに犯罪捜査の一線である捜査第一課に配属となった。
捜査第一課の配属は私の計画としても重要だった。なにせこれから起こす事件はこの課の管轄になるのだから、その情報が即座に入ってくる場所にいたほうがやりやすい。
そして、29歳になった頃。私は計画を実行したのだ。
「なっ、誰よあんt……むぐっ!?」
30代後半辺りであろう、かつて東海林と交際していたという女。かつて東海林が引き起こしたコンビニ強盗未遂事件の参考人として住所が残っていたこともあり、場所を特定するのは容易だった。
深夜、職場から戻ってきた彼女を路地裏に引っ張り込む。上背も膂力も優れた私はそのまま彼女を力尽くで抑え込み、改造したスタンガンを使い意識を落とした。
そうして、連れてきた。彼に誘拐・監禁された場所、私が初めて彼に犯された、荒れ果てた農業用の作業場へと。
口をガムテープで塞ぎ、その両手足をロープで縛った私は、それでもなお抵抗しようとする女の頭を鉈で割って殺した。びくん、びくん、と死後も痙攣するその体を、恐怖に歪んだ顔を見て、「こいつが東海林を捨てなければ」という理不尽な憎しみと、「ついに戻れなくなった」という後悔と、かつての自分のように理不尽な暴力に晒された彼女への罪悪感。そして自分がそういう理不尽な暴力を振るう側に立ってしまったことへの自己嫌悪を覚えたように記憶していた。
そんな心の内と本能とが乖離するかのように、私の身体は次にやることのために淀みなく動く。これからもっと攫ってもっと殺すのだから、特定の目標を殺していると思われるのは避けるべきであり、だからこそカモフラージュの必要があった。
だから、私はその割れた顔に数本の切れ込みを入れ、それに沿って顔面と頭皮をベリベリと顎から頭頂部に向かって引き剥がす。同じことをもう一度やったことでまるで兎の耳のように見えなくもないその頭部に、園芸用の小さな看板を立てた。下手なうさぎの絵が書かれた、まるで幼稚園の花壇にでもありそうなソレが突き刺さった死体を大きめのゴミ袋に入れ、現場からも、そして当人の住居からも離れた山中に棄てた。
翌朝、世間を賑わしたのは当然ながらその遺体の件だ。
次に殺したのは、柘植の元嫁だ。柘植の元を離れて行方を晦ましたというそいつも、DV被害・加害の恐れがあること、犯罪歴があることなどから身元自体は割れていた。監視カメラすら無い公営団地に住んでいたそいつの元に役所員のふりをして訪問し、同様に誘拐。同じようにかつての場所で殺害した。柘植の共犯ということで「彼」の死に関わっていることへの憎しみに加え、私は「彼」の子を持てなかったのにこいつは想い人である柘植の子を持ったということが殊の外憎らしかったので、生きたままバットで何度も何度も何度も殴打し、最終的には全身骨折と内臓破裂で死亡した。
その後、丁寧に残った骨を砕いて、全身がぐにゃぐにゃになったところでビニールテープでぐるぐる巻きにした。最後に巳年だったその女にちなみ蛇が書かれた看板を心臓があった箇所に突き刺し、また別な山に遺棄してきた。
柘植の分はこれで良いかと思ったのだが、もう一人。柘植に性欲をぶつけられている娘がいることを知った。いや、厳密に言えば柘植とのそういう性的虐待関係が顕になった訳では無いが……その子の顔が、余りに見覚えがありすぎる顔だったから。
だから、その子も殺すことにした。その子は柘植のことを愛していないだろうけど、柘植はそいつに情欲を抱いていたのだから。だから同じ目に合わせるためには、やはり殺すしかなかった、そう思っていた。
「……そっか、もう、私、死んじゃうんだ……どうして、先生……会いたいよ……」
学校帰り。かつての私と同様になるべく家につくまでを遅らせたい、親に見つからず外にいたいという思いで遠回りしていた少女を誘拐し、殺害。この子にも今まで同様に憎しみが少しだけあったが、それ以上に同情心が強かったので、なるべくすぐに死ねるようにと心臓を突き刺して殺した。死ぬまでの数秒、末期に語った小さな呟きに胸が締め付けられるような思いを抱いたが、それでも私は涙すら流さず、淀みない動きで死体を捌いた。長い腸を引きずり出し、全身に巻き付ける、その後、百均で買った角のカチューシャを頭につけた後、切り裂かれた胴体に羊の絵の看板を突き刺し、山に棄てた。
そして、4人目。目ざとい人間が見れば、きっと今までの3人はとある事件に関わっているだろうことが読み取れるはずだ。だから、全く関係ない人間を殺すことにした。
警察のデータベースから見つけた、殺す対象としていた相手と干支が被らず、比較的誘拐が容易な相手。
一昨年までDV被害を受けていたが、市民からの児相への通報により発覚した。夫とは離婚した母と2人暮らしだったその少女は、服の下の青あざや火傷痕が目立ち始めた結果、明確にDVの被害者であるということから保護者である母が逮捕され、元父が引き取りを拒否したことから施設へ、そして現在の養親に引き取られたという経歴の持ち主だった。
最近は幸せそうにしていたらしく、彼女が通学時に身に着けていたカバンからは楽しげな日記や、友達とのプリが貼られた手帳もあった。きっとこれからもっと幸せになったのだろう少女は、しかし私の手によってその生を閉ざされた。
「……これで、よし」
肋をべきりと開けば、まるで背中から翼が生えているような形に見えなくもない。支えを喪った内臓が敷いたビニール袋にドボドボとこぼれ落ちて、まるで骨の鳥のようだ。
仕上げとばかりに、既に光を喪った頭部に鳥の絵が書かれた看板を突き立てる。これでまた、悍ましい猟奇殺人鬼によって尊い命が喪われたと世間が知るわけだ。
「………………」
ほんとう、何をやってるんだろうなと思う。心は晴れないどころか、どんどんと重く暗い感情が澱となって溜まっていく。
だけど、止められない。止まらない。だって、そうしないと彼の恨みは晴れないから。こうしないと彼を奪われた私の恨みが晴れない筈だから。その筈なのに、折り返しを過ぎてもなお憎しみが晴れる気がしない。恨みが晴らせているような爽快な気持ちが微塵も湧かない。当たり前だ。私が殺している相手が彼を殺したわけじゃないんだぞ。でもやらなければいけない。だって、私が生きるために必要だった彼がもういないのだ。なら、やらないと。でも、やってどうなる。
必要だ、無駄だ。そういう相反する感情でぐちゃぐちゃになった思考のままに、私は遺体を乗せた車を走らせた。
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「……先輩、相談したいことがあるんです」
4人目の遺体が無事(というのは憚られるが)見つかり、課内には怒りと後悔の満ちた暗澹たる空気が漂い始めた頃。
無差別殺人として捜査していた帰りの車中で、私は後輩にそう呼び止められた。
「どうした、改まって?」
「あー……その、俺、今回の事件に少し気になるところがあって。それで、もしかすると先輩にとって嫌なことかもしれないんですけど……」
ああ、と思う。
私にとって嫌なこと、であり。今回の事件について、干支に見立てた猟奇殺人以外に気になる箇所が出来た、となれば。
それは、つまり。
「……まあ、言わんとしていることはわかるさ。私の過去、誘拐されたことについては昔お前に話したことがあったものな」
「…………」
私の言葉に、沈痛な面持ちを返す後輩。やはりそのことについてだったようだ。
今回の被害者は共通点が少ない。凡そ女性である、というぐらいだろう。ある前提条件を知らなければ、だが。
「先輩を誘拐した人、獄死したって。その時の犯人は3人いて、それで……」
「……ああ。最初の犠牲者は犯人の1人『東海林 雄一』の元交際相手。2人目、3人目の犠牲者は同じく犯人の『柘植 謙次郎』の行方を晦ましていた妻と同居していた娘だった」
後輩は私の言葉に意義を挟まない。そこまでは確信が取れているのだろう。
「4人目だけはちょっとわからないんですけど……でも、少なくとも4人中3人が関係者っていうのは……」
「確かにな。お前の言うように、偶然と言うにはすこし関連性が強い感じもある」
関連性が強い、なんてものじゃないことは誰より己が知っているくせに、この身体は全くそう感じさせない口調で話すことが出来ている。愚直に相談に来た優しい男を前にすると、そうすることに慣れた自分が汚らしく思えてならなかった。
「はい。それで、その……先輩さえ良ければ、この事実を共有したいって思ってるんです。もしかしたら、そこから次の犯行の手がかりがつかめるかもしれないので……」
「ふむ……」
そう来るだろうなとは思っていた。この話を私に最初に持ってきてくれたことは今の私にとってはありがたいことではあるが、先輩として捜査官としてのイロハを教えてきたのに、わざわざ私に許可を取りに来るなんて今まで何を学んできたのか、なんて思いもある。……笑わせる、警察になったのだって復讐のためだけなのに。現在進行系で警察としての立場を踏みにじっている癖にそんな事を思うなんて、本当に矛盾だ、矛盾だらけだ。
「それは構わないが、そうだな……その前に、少し証拠になるかもしれない場所を見ておきたい。場所を思い出したいから、次の土曜日まで待ってもらってもいいか?」
「場所、ですか?」
「ああ」
後輩は不思議に思っているようだ。無理もないだろう、あの場所……廃墟となった作業場については警察記録にも残っていなかったのだから。
「私は誘拐された当初、犯人の実家以外に監禁されていたんだ。もし今回の事件の犯人が当時の誘拐犯に近しい身分であれば、子どもを誘拐・監禁して気付かれなかったその場所を利用している可能性がある」
「なるほど……」
いけしゃあしゃあと宣う私の言葉に、後輩も納得するように頷いた。
「わかりました。それじゃ、次の土曜日ですね?」
「ああ。思い出せたらSNSで連絡する。当日にはお前の家まで迎えに行くから、そうしたら一緒にかつての現場に行こう……私が思い出せたら、だけどな」
「はい!」
元気そうに返事をする後輩。その人好きする笑顔が多少の厳つさを一気に和らげてくれる。
……私を心配して、遠慮して。それでいて頑張って解決しないとという使命感を持って働く後輩。ずっといっしょに働いていて、気の置けない友人のように遊びに行ったりもした。弟妹を持っているからか無自覚ながら人を守り、優しくすることが得意で、日々の端々で優しくしてもらうたび、心が暖かくなった。嬉しかった。
だから、気付いて欲しくはなかった。なんて。
とっくに引き返せなくなっていた私は、千々に裂けそうな心を鉄面皮で覆い隠しながら。ぼんやりと、そう思っていた。
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「先輩、どうしてですか!?っく、この……外してください!」
土曜日の深夜。両手足を手錠で拘束され、全裸で作業台に固定された後輩は叫んだ。信じたくない、嘘だと言って欲しい。そんな感情が滲み出しているかのような悲痛な表情だった。全裸で凶器になる肉厚の包丁を持った私は作業台の横に立ち、その顔を見つめ返して口を開いた。
「どうして、か。お前の推測が当たっていたんだよ。かつての誘拐犯を殺された恨みとして、その関係者を殺していた犯人が居た。ここにはその道具も、拘束する機材もあった。だろう?」
共に調査に来た私達は、別々に別れて捜査をする事になった。後輩は作業台を、私は作業員詰め所を捜査。
長年未使用のはずなのにホコリの少ない作業台を訝しみ捜査を開始した後輩が血痕らしき染みがほんの僅かに残っていたことに気づき注視していた。私はその隙を狙い、あらかじめここに置いておいた違法レベルのスタンガン(もともと誘拐用に準備しておいたものだ)を用いて昏倒させ、万が一に備えて服などを全部剥いだ状態で手錠を使い作業台に拘束した。そして目覚めたのが今さっき、というところだった。
正直に言うなら、目覚めないでほしかった。気絶している内に殺せれば、きっと楽に逝けただろうに。
「先輩、だって、誘拐犯に誘拐されたって……」
「そうだよ。私は誘拐された。だが彼は、優しかった。ちょっと社会に迎合できなかっただけで、家族と違って私を認めてくれた。愛してくれた。だから私も、彼をずっと愛していたんだ」
「そんな……」
目を見開く後輩。そしてすぐに顔がゆがむ。私に好意を抱いていたようだったから、裏切られたって思ったのだろうか。一瞬だけそう思ったけど、あの泣きそうな、悲しげな顔は……。
「……何か言いたいのか」
「っ、いや、その……」
口を濁す。……本当に、優しい男だと思う。私の心が歪んでいるのだと、過去に囚われているのだと気付けなかった事を悔いているんだろう。気付かれないように動いていたから、気付けなくて当然なのに。普段は私によく頼るくせに、そういうところだけは男らしいのだから性質が悪いな。だから、私も、後輩ののことが……。
「…………」
ふと、少しだけ。後輩の全身を見て……私は、包丁を脇においた。
「先輩……っ!?」
「……お前は優しい男だよ。だから、最後に……お前を、お前の温かさを、優しさを。私に、私に残してくれ」
後輩を拘束した作業台に乗り上げる。全裸の後輩に跨るようにして、私はその全身を作業台に乗せた。わずかにきしむ音がするが、頑強な作業台は成人2人の体重を難なく支えきる。
ぐち、と私の陰門が後輩の身体に押し付けられる。この状況でありながらなおも私を心配し、悲痛な顔を浮かべた後輩はこれっぽっちも性的興奮をしていないようで、立派なペニスはだらんとしたままだ。
「先輩……やめて、やめてください……!」
ふるふる、と。悲しそうな顔。私の慣れた手つきが、動きが。きっと、私が「彼」を愛していたという理由の一端を示していると気付いたのかもしれない。
ことここまできて、尚も私の心を慮れる後輩に申し訳無さと悲しさと、そこまで想ってもらえることへの嬉しさが綯交ぜになったまま。私は後輩のペニスを優しく掴み、ゆっくりと扱き始めた。同時に受け入れられうようにと、自分の陰門を後輩に擦り付けるようにして刺激していく。
さっきまで悲痛だった顔が、表情はともかくその頬を真っ赤に染める。後輩の身体と私の性器の間に透明な細い糸が引かれ、後輩はゴクリ、とツバを飲み込んだ。
「ふふ、立派なものだな」
「…………っ」
恥ずかしそうに身を捩る。だけどその肉茎は刺激を受け、本人の感情とは無関係に本能的に血を流し込んで固く大きくなっていく。
お世辞でもなんでもなく、後輩のモノは立派だった。同時に、ちゃんと性欲があるのに全裸の私を見続けて悲しむばかりで勃たせることすらしなかった真摯な後輩に今まで以上に好意を抱いた。こんな場面でなく、過去を清算した上でちゃんとした場所でそういう関係になれたら良かったのに、なんて思うくらいには。
だけど、もうそうはならない。だからせめて、最後まで気持ち良く全部吐き出させて上げたい。私の汚らしい身体なんかで良ければあますところなく使わせてでも、気持ちよくさせてあげたかった。
「んっ……」
ずぷぷ、と太いペニスが膣を内から圧迫する。幼少期のそれを上回る圧迫感で、だけど受け入れる準備ができていたのもあって痛みはなかった。
そのままゆっくり、奥まで挿入される。子宮口が刺激されたことで痛みを感じ、顔に出さないように少しだけ姿勢を変える。
「っ、ふっ、んっ……」
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ。
お互いを慣らすように、長いペニスの半分ほどのストロークを繰り返す。無理矢理犯されたときとは違う気持ちよさを感じ、こんな状況なのに肌が紅潮していく。
「先輩、お願いです、どうか……っ!」
抵抗できない形にされ、私に犯されている後輩が嘆く。
「そうか?残念だな、私は少しでも長くお前と居たかったんだが」
からかうように、脅すように。脇においた包丁を取り出し、ゆっくりと首元に突き付ける。
後輩はそれを見ても顔色を変えずに、ただ悲しげな顔で訴えるばかり。まるで、まるで……死んでも守りたい尊厳があるのだと言わんばかりに。
羨ましい。私はそうなれなかった。犯されても、暴力に晒されても。それでも、死んだ方がマシだと思えたことなんてなかった、筈だ。
「……先輩。俺、死にたくないです」
「だろうな」
「だけど、だけど……俺、先輩にこんな事をさせたかったわけじゃないんです。ああ、クソ、なんて言えば良いんだろう……すんません、俺あんま頭良くなくて……」
震え声で、悔いるように。包丁の鋒には目も暮れず、只今の状況を後悔しているのだと、悲しんでいるのだと。
嘘が下手くそな後輩は、こんな状況で真に迫った嘘が言えるような男ではない。だから、きっと────彼は、彼が守りたい尊厳は、きっと、彼自身のものじゃ──。
「──だとしても、私がしたいんだ。少しでも長く、こうしていたい」
ぐぷん、と一際長いストロークで、腰を一気に叩きつける。奥に突き刺さった亀頭の感触で、私自身がイきそうになる。ピリピリと背筋に走る快楽に身を震わせる私を見て、後輩の悲痛さはいや増すばかりで、そうやって悲しまれていることに悦びを覚えてしまう。
狂人の妄言以外の何物でもない。男を殺そうとしている女が、殺すまでを伸ばしたくて、ずっと愉しんでいたくて。現実から目を背けたくて。だから、男が守りたかったと嘆く尊厳をかなぐり捨てて、殺す相手を犯し続けている。
ああ、もう。本当になんでこうなってしまっているんだろう。パンパンと騎乗位で腰を打ち付け、後輩の肉茎が膣壁を刺激する快楽の中で八つ当たり気味に現状を嘆く。
こいつが、後輩が気付かなければよかったのに。体の奥から染みる快楽、一歩ずつ後輩を死に追いやっていることへの嫌悪感に満たされながら、くちゅ、くちゅ、と粘液を絡ませていく。
気付かれなければ、きっと。こんな硬い作業台の上で、殺すことへの罪悪感と自己嫌悪に浸りながらじゃなく。柔らかいベッドの上で、慰められるように、暖かい身体に包んでもらえたかもしれないのに。
「せ、んぱい……っ!俺、もう……だから……っ!」
ああ、終わるんだな、と思った。必死にイかないように堪えていたのは気付いてた。手錠で縛られた掌に爪を押し当て、血が出るほどに傷つけていたのだから。
だけど、それでも。私は──彼を、殺さないと。「彼」の復讐を果たせないから。
「──そうか、いいぞ。そのまま、
「────っ!」
最後に、一回。痛みを承知で、子宮口に直接亀頭を口づけさせる。それがトドメとなり、私の胎に後輩の精液が吐き出された。
びくん、びくん、と私の膣内で蠕動するペニス。大きく硬い亀頭を押し付けられ子宮に走る痛みに、どうしようもない後悔と、悲しみと──好きになってしまった男と交わって、こうして気持ちよくさせることが出来たのだという歪んだ悦びが身体を満たす。
そうして、私は。後輩の尿道に残る精液の、その最後の一滴まで自分の子宮で呑み干して。
そのまま。抜かないまま。繋がったまま。私は後輩に顔を寄せた。
「なあ──好きだよ。武志。だから、ごめんなさい」
「せんぱ──」
返事を聞いたら、きっともう耐えられない。私は口付けをして、後輩の口をふさいで──。
そのまま、包丁を、後輩の首筋深くに突き刺したのだった。
初めて自分からした、好きな人へのキスは──鉄臭い、鮮血の味がした。
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死んだ後輩の顎を砕いて、歯を一本ずつ抜いていく。先程キスした力強く、優しく、私を想い悲しんでくれた男の相貌を砕くのは苦痛だったが、だからといって止めるわけには行かない。
後輩は卯年で、東海林の元交際相手と被る。それにあくまで女性を連続で狙う猟奇殺人鬼の犯行に仕立て上げなければならなかったのだから、後輩の干支を反映した殺し方をするのは不自然が過ぎるだろう。
「……これで、良いか」
そうして、後輩の顔からは門歯以外の歯が取り除かれた。無理矢理引き抜くために顎骨が砕かれ、悲しげな顔と合わせて元の厳つさと温和さを両立した面影が消えてしまっていることが非常に辛い。
今回の件は無差別殺人の標的としてあくまで私を狙ったが、邪魔な男がいたからそいつを代わりに殺した、という体にする。大分無茶苦茶だが、そうでもしないと後輩の死を連続殺人と紐づけられないだろう。
本当はずっと監禁して、全部終わるまで飼い殺しにできれば良かった。だけどそれができるだけの物件はなく、後輩を生かし続けられなかったのだ。本当に悍ましい、こんなことならコトを起こす前に両親を自然死に偽装して殺して家を空けておくべきだった。私があの忌々しい家族を殺すと目立つかも、という理由で放置したことで後輩を殺さざるを得なくなってしまったのだと考えると己の愚かさに腸が煮えくり返りそうだ。
「あとは、これ、を……」
干支の描かれた看板。私の干支であるネズミが描かれたそれを顔に刺そうとして……これ以上顔を傷つけたくなくて、致命傷となった首の傷に突き刺す。タダでさえ破損した顔とは言え、葬式までには綺麗にすることができるかもしれない事を考えるとこれ以上顔を損壊させたくはなかった。
「……身勝手だな、本当に」
……この偽装を考えた時。私は良い案だと思った。一応は連続殺人と紐付けられる偽装であるが、それ以上に──後輩と私が親しくて、殺人鬼にとっても邪魔に見えるくらいの関係だったと言っているようなものだ。
愛する人の復讐のために、好きな人を惨殺すると決めて。なのにやる意味もないセックスで、殺す相手を最後まで犯し抜いて。挙げ句、私が懇ろだと世間に示せる偽装に確かな幸福を感じている。こんな悍ましい人間だったなんて、などと今更すぎる感情を抱く。
「……やっぱり、彼が死んだ時点で。後追い自殺でもしておけば良かったなあ……」
辛いばかりで、誰のための、何のための復讐だと思ってしまう。そしてその度に、彼の弔いなのだと、彼を奪われた私のためなのだという声が心の内から響いてくる。
ソレが自分の本心なのか、幻聴なのか。わからないままに、私は死体を黒いビニール袋に入れ、車へと運び込んだ。
後輩の遺体は発見され、同僚たちは今まで以上に捜査に力を入れるようになった。勿論手を抜いていたわけではないのだろうが、私と後輩、警官2人すらもターゲットにしたという事実への危機感と、ソレ以上に今まで共に働いていた仲間を悍ましい形で殺されたということへの怒りがあったのだろう。
私も遺体を目にして、涙を流し、悲しむ「フリ」をした。いや、フリだったのだろうか。本当は殺した時点でそうしたかったから、そうすることができる理由が得られたことで感情を吐き出せたんじゃないかと思ってしまう。
だが、そうしたこともあり私もまた被害者になりそうだったと認識された。つまりこの犯行も、今まで同様に連続猟奇殺人の対象者であると認識されたわけだ。後輩が私がかつて受けた事件を共有する前に殺したこともあり、10年前に死亡した20年前の誘拐事件の犯人の関係者、なんていう迂遠すぎる標的を選んでいるとは誰も気付いていたかった。
だから結局、どういった標的を選んでいるのかを検証することは難しく。現状選ばれていない干支の女性を全員見張る、なんてことができるわけもなく。街中の警邏を増やしたり、監視カメラのデータを洗ったり。そういった対応ばかりだった。遺体はどれも丁寧に証拠を拭われており、棄てられる山も毎回バラバラ。東京で発生した事件であるにも関わらず、郊外だったり北関東圏の山中だったりと遠い場所を選んでいたこともありバレることはなかった。
そうして、最後。三重野の妻と、息子。日中に父親が出勤している最中に家に押し入り、スタンガンで気絶させ誘拐した。そして今まで同様に手錠で四肢を縛り監禁した。
「あ、貴女……何を、まって、息子は、駄目、やめてっ!なんで、待って、待ってぇ……!」
母親である三重野の妻の前でその息子の首を刺して殺し、ノコギリで鼻の中程から下顎にかけてを切り出す。ガシャンガシャンと手錠を鳴らすが、身動きは取れず、ただただ目の前の惨劇に憎悪と悲痛の表情で私を睨みつけてくる。
だがそれもお構いなしに、切り出した顎に犬の看板を縫い付け、反対側を切り出された頭部に突き刺す。まるで口の位置が前に伸びたような姿にし、最後に首輪をつけた。
「よくも、よくも龍太を……!なんでよ、私達が何をしたって言うのよ!人殺し!あんた、あんたが……っ!どうして、龍太、龍太ぁ……」
「……何もしていない。申し訳ない。ごめんなさい。だけど、こうしないと、私は、私が……いや、どうでもいいことか、貴女には」
この親子には恨みがない。もとより悪いのは父親だ。だが、それでも……こうしないと、駄目なのだ。そういう言葉が、感情が、頭に響き続けているのだから。
そうして、何か言いたげだった母親も殺した。亥年である母親は、死後の顔の鼻を金槌で潰し、豚鼻にした。そして両手足の親指を切除し、また人差し指と小指を中程から切断。切り取った指といっしょに遺体をビニール袋に入れ、山に棄てた。
その2日後、2人の遺体が見つかった。連続猟奇殺人鬼は実は少年も対象だったのか、だの、見られたからついでに殺したのでは、だの色々騒がれたが、この時も犯行の証拠は見つからなかった。
結局この2人の遺体が見つかった時も、犯人の行方は杳として知られないまま、事件は迷宮入りすることとなる……なんて、ことはなかった。
切欠は、職場で起きた1つの事件だ。いいや、事件なんて御大層なものではない。当然あって然るべきただの人事異動でしかないのだから。
今回の事件で欠員が出たから、ということで。私の隣席……かつて後輩が、武志が座っていた座席に新しい人員が来ることになったのだ。
武志の私物は、既に御家族の方が回収している。座席を整理してひとまとめにした私物を、優しそうな御家族が涙を流しながら受け取っている姿を見て、あんな優しい家族がいるんだと悲しくなった。
それ以降、ずっと空席だったそこに。人事異動ということで新しく人が配属されることになったのだのだが……その席が、多少資料が散らばっていることもあったけど概ね整頓されていた後輩の席が、新しい人のセンスに合わせた卓上小物などが置かれていく様を見て。
本当に、後輩がここにいたのだという痕跡すらも消えてしまったことで、思いの外ショックを受けてしまったのだ。とっくに理解していたつもりだったのに、もう、私の周りにあの優しい男はいない──私は、あの優しい男をこの世界から喪わせてしまったのだという事実を叩きつけられたように感じてしまったのだ。
だから、もう死のうと思った。恨みだったのか、義務感だったのか、強迫観念だったのか。それすらもわからなくなっていたあの復讐の衝動を果たして尚、心に爽快な気持ちは微塵もなく。復讐のためという心の支えを失い、毎夜の如く悍ましく惨殺した人たちの悲鳴を、恐怖を、悲しみを湛えた最期の姿を夢に見続けては深夜に幾度も飛び起き、部屋の隅の闇に死者の顔が浮かんでいるようにすら感じる始末だ。
挙げ句、そこに来て漸く、好きな男が、後輩が、私の周りから完全に消え去ってしまったことを理解して。だから、もう死のうと思った。そうとも、私の大切な人を奪った人間を同じような目に合わせたかったからこそここまで悍ましく、無意味で、誰にとっても……己にすら、苦痛しか生まない所業をやったのだ。だったら、私はそれを完遂しないと。私から好きな人を奪った「私」を、この世から抹殺しないといけないだろう。
だから、死のうと思った。あの倉庫で、多くの人を惨殺した包丁やノコギリや鉈を使って、己の身体を可能な限り切り刻んで殺してやろう。
「っ、うぷ……」
そう思ったところで、急な吐き気に襲われ、トイレで吐く。
死に方を決めたことで身体が拒否でもしているんだろうか。そんな馬鹿な、子供の頃は死にたくなくて老人に媚を売ったりしたが、いまはそこまで生命に執着なんてしてない筈だ。
体調を崩したのだろう。きっとそうだ。死ぬ準備を整えるにもまだ少し時間がかかるだろうし、一旦病院に行って、体調を整えて。そうして万全を期して自殺しよう。
どうせ死ぬのだから体調不良だろうが死ねばいいのに、そんな珍奇なことに疑問を抱かないぐらいに支離滅裂な思考になり果てていた私は、病院に行って、そして。
「────悪阻、ですね。妊娠しているようですし、産婦人科をお早めに受診ください」
なんてことを、言われたのだった。
──────
────
──
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子どもを孕んだ私は──好きな人の、後輩の赤ちゃんが胎に宿った私は自殺を選んぶこともできず。さりとて堕胎してから素知らぬ顔でここからの人生を送れるだけの精神の強さを持てず。
日に日に大きくなる胎をみて、現実味が薄れた中。未婚の私の胎が不自然に膨らんできたことで流石に課長に指摘され、私は素直に後輩の子どもだと吐いた。復讐が全部終わって、生きる指針もなくて。そんな中、私の周りから消え去った好きな男の、最期に残してくれた大切な結晶のことを偽るなんて出来なかった。
当然、逆算すれば後輩が殺された時期と被る。何故その事実を説明しなかったと問われれば──プライベートだから、と言って誤魔化せるようなものではなかった。何より、事件が全て終わり、その上で自己嫌悪と寂しさ、罪悪感に満ちた身体を重苦しく運び続けていた私に、これ以上虚飾を重ねられるだけの気力は残されていなかった。
そうして、私は全ての罪を白日の元に晒し。世間からも、同僚からも、犠牲者の家族からも──後輩の、優しい両親や弟妹からも、悍ましい仇を見る憎悪を浴びせかけられながら、私は収監された。
「……このお腹の子は、あなたがたの息子である武志さんと、私との間の子です。この子だけはどうしても、殺せませんでした」
「っ、何よそれ……っ!どうして、どうして!うちの子を殺して、あんなふうにしておきながら……っ!なんで、今そんな話をするのよっ!」
後輩の家族が面会に来た時。私が最初に話したのは、大きくなったお腹の子のことだった。
きっと、すごく愛情深い人なんだろう。涙を流し、射殺さんばかりの目線で叫ぶ母親は、だけど私の顔を、胎を見て苦しげに顔を歪めてしまう。
「産んだら、最初に親族に話が行く、とのことでした。私の両親は育ててくれないでしょうから、貴方達に話が行って、拒否をすればきっと、施設に預けられると思います」
「…………っ」
そして、そんな愛情深い人だからこそ、こんなことを仕掛けてしまうのだ。たとえ悍ましい手段で殺した殺人鬼が無理矢理跨って、犯して、孕んだ赤子だとしても。愛する息子が残した唯一の孫と知れば。きっと。
「ふざけないでっ!どうして!どうして、そうやって……赤ちゃんのことで、あの子のことで泣けるのに、どうして、殺したのよ……!」
「泣ける……?」
言われて、涙を流していたことに気付く。
好きな人との子を産んだその時が今生の別れになる。今の説明はそういう意味であり、きっと無意識の内にそれを認識したんだろう。その恐怖に、悲しさに、今の色々終わった私の身体は、心は耐えられなかったみたいだ。
「酷いわ、酷いわ……返してよ、あの子を、武志を……」
「………………すみ、ません」
お互いに泣き崩れながら。面会は終わり。
そのひと月後くらいに産んだ赤ちゃんは、一回だけ授乳して、それでお別れ。可愛くて、小さくて、暖かいあの子は、後輩の家族が引き取ったらしい。憎たらしい殺人鬼の股から産まれた子だから、きっとさぞ憎いとは思うけれど。それでもどうか、なんて身勝手極まる祈りを捧げるほかにできることは無い。
そして。それから一度も後輩の家族とも、自分の娘とも顔を合わせることはなく。
34歳の春。桜の咲く頃に、私は絞首刑となった。
(ああ、天国の後輩には、会えないんだろうなあ……)
そんな、最後まで自分のことばかりの醜い想いを抱きながら、私は人生を終えたのだった。
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『貴様は死亡した。
『私が何者か、だと?閻魔大王?そう見えるか。だが違う』
『私は貴様らの言うところの神というもの。この見目は貴様が思う死後に遭遇する神として閻魔大王を認識しているが故だろう』
『貴様は悍ましい罪を犯した、そう自認している。だがそこに至るまでの魂の歪みは、貴様が幼少に受けた悍ましい行いにも理由がある』
『貴様の魂、その歪みは『過去』に呪われ続けているが故。優れた記憶力が生み出した、幼少期に晒された虐待、性暴力の恐怖と誘拐の暴行、そしてそこに由来する依存心等の心的外傷という呪いである』
『故に、貴様に与えられる祝福は『過去に囚われないこと』である。過去を俯瞰し、己の所業を悔い、魂を磨き、正しき形となるが良い』
『──裁きはないのか、だと?話を聞かんな。私は閻魔大王ではない』
『私は──貴様らの魂が、
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神様、なんていう胡乱な存在によって所謂輪廻転生めいた状況に陥った私は、『過去に囚われない』という祝福の通りに過去の見た目とは随分違う種族に生まれ変わった。
具体的に言うと、悪魔だ。真っ赤な肌、鋭い牙、ねじくれた大きな角、コウモリの翼。赤子ながらに鋭い歯は果たして哺乳動物として大丈夫なのかと思わなくもない。
生まれた場所もまあ酷い。どう見てもスラム街で、生み落としただろう両親も視界の端に一度ちらりと見たくらい。そそくさと逃げる背しか見てないからなんとも言えないが、身なりを見るにきっとこのスラムの住民だったんだろう。まともに育てられないから棄てた、というわけだ。
(人の事を言える立場じゃないけどな)
子どもを事実上産み逃げしたのは自分も同じだし、まあしょうがないか。なんて捨て子の分際で賢しらに考えていた。特に憎らしいということもない。状況が状況だからか、そうなるよな、と認識してしまう。
多分、これが『過去に囚われない』という祝福?なんだろう。両親に棄てられたというのに、そのことの悲しみはすぐに消え、状況から「しょうがない」とすんなり認識できる。過去を記憶、想い出としてのみ認識し、俯瞰し、過去によって現在の認知が歪まないようになっているんだろうか。スラムの子どもグループに拾われ、運ばれながらそんな事を考えていた。
「泥棒ーっ!」
叫び声が響くが、スラムにおいてそんなの日常茶飯事だ。誰も助けようとはしない。およそどこぞのスリグループがしくじったんだろう。私と関係ない連中なら良いが。
私はそんなドタバタした争いの音を尻目に、1人で本を読む。ここいらの公用語は英語(!)であり、このボロボロで捨てられたであろう魔法の基礎教本とやらも英語で書かれていた。
勉強嫌いな私がなぜわざわざ魔法を覚えようとしているのかと言えば、それは当然目的があるからだ。
(……転生。心が歪んだ、歪められた人間が「神」によってこの世界に
もしかしたら。私が信頼を手酷く踏みにじりレイプして殺した後輩や、攫って、監禁して、理不尽に殺した人たちに会えるかもしれない。そのためには世界を旅する力が必要だろう。
過去に囚われないという祝福は、あくまで過去によって現在の認知が歪むことを阻害するものだった。強迫観念的思考などに縛られることなく、あくまで過去は過去として俯瞰し、情報として扱った上で現在のあり方を決められるようになるというものなのだろう。
つまり、まあ。自分の良識に則って「そうするべきだ」という認識に過去の情報が関わること自体は特に問題がないということで。
「せめて、謝罪しなくては。もしかしたら殺されるかもしれないけれど、まあそれはしょうがないよな」
そうしないと立ち行かない。かつての悍ましい過去に歪められた心に生まれた愛憎の復讐心という名の強迫観念ではなく、「流石にこの情報を知っててそのままにしておくのは嫌だなあ」ぐらいのものでしかない。だがそのために命懸けで頑張ろうと思えるぐらいには、かつての過去を精算(できるかは知らないが)するということは私の精神安定上大切なことだった。私は自分のこれからを見据え、魔法の習得に励むことにした。
月日が経ち、魔法を身に着け、スラムの住人とのいざこざを経験したことで肉体的な能力も身に着けた私は、スラムのグループの面々に断りを入れ旅に出た。引き止められはしたが、まあそれで私の思いが止められるようなこともなく。後ろ髪を引かれるような気持ちをすっぱりと切り捨て、人間年齢で15歳ほど、実年齢で45歳になった私は祝福を完全に受け入れ、
ある程度は見れる程度に整えた身なりで、スラムがあった街だと偏見があるかもしれないからと別な街まで旅をして。情報を集めるべく冒険者(実質便利屋のようなものだが、ランクが上がればこの広大な世界の未開拓領域を踏破する為に情報を集めることが許されるということだった)となり、
そうして、私は────。
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「っ、この、このっ!」
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ。
未開拓領域、それも最近になって
両手足を鎖で縛られ、服を全て脱がされた私は、目の前の美麗な少女──否、
「…………っ、痛っ」
ざくり、という音。ペニスに膣を犯されながら、少女が持つミスリルのナイフで前以上に肥大化した乳房を突き刺され、切り刻まれる。
細やかに魔法が刻み込まれた軽革鎧に全身を包んだ彼女は、パンパンと私を犯しながら乳や腕をナイフでざくざく刻む。頑強な樹皮に背中を押し付けられ、ゴリゴリと擦り付けられるように力任せに犯すそれは、ヒトが見れば殺人レイプとしか言いようのない所業だろう。
だが、同じパーティに所属する誰もがそれを見ても囃し立てるか、或いは気の毒そうに見るか。どちらにせよ、止めることはない──そう、同じパーティに所属する、私ですら止めはしなかった。
「っ、
どびゅっ、どびゅるるるっ。
膣内でペニスが蠕動し、精液が子宮に詰め込まれる。避妊も何も考えていないような無責任な生
「ほら、ほらっ!どうよ、痛い!?痛いでしょっ!!嫌でしょっ!私だって痛かったんだからっ!」
「あぐっ、ぐぅ……っ!」
「あはっ!いい気味だわ!」
だがまあ、目の前で憎悪に任せ私を凌辱する少女はそれで終わらせるような人間……もとい
ずるり、と精液と愛液の混ざった泡立つ白濁が塗布されたペニスを膣内から抜いた彼女は、そのまま持っていたナイフを私の子宮をざっくり切り裂いてくる。思わず呻いた私の姿に憎悪を歓喜に変えたような笑いを浮かべて、そのまま私の性器周りをナイフでザクザク切り裂いていく。
「あははははっ!ねえ痛い?悲しい?苦しい?やめて欲しい?」
「っ、…………」
思わず頷きそうになり、慌てて止める。過去にとらわれない、という祝福はこういうときに今の自分の感情を優先しがちになるのが問題た。今頷けば今後もっと嫌になるだろうことが予想できるというのに、それでも「過去」を切り捨てようとしてしまうのだから。
だがその私を見て、にんまりと笑みを深めた少女は……そのまま、私の腹部を切り裂いていく。ついにはペニスを含む外性器から子宮に至るまで、腹部の肉を全部切り取ってしまった。
苦痛に呻く私を見て恍惚とした表情を浮かべながら、私から奪った性器を片手にオナホールのようにして再度屹立した自分のペニスを扱き始める彼女。
「っ、もう一回、
ぶびゅっ、ぶびゅっ、とペニスから精液を吐き出し、私から引きちぎった子宮をまるでコンドームみたいに膨らませる。
そうして私を凌辱して一通り満足したのか、ふう、と息をついてペニスを私の性器から抜く彼女。
「ほら、今日のアンタの飯よ。良かったわね、食事忘れない御主人様で!」
「っ、む、ぐぅっ……!」
口の中に突っ込まれる生臭さと鉄臭さが混じった肉塊。彼女がさっきまで自分のペニスを扱くために使っていた私の性器が口の中に捩じ込まれたのだ。2度の
そんな無様な私を見て、彼女はもう一度にんまりと笑みを深めたのだった。
「……その、大丈夫ですか?」
「ああ、気にしないでくれ」
白いタオルで私の身体を拭きながら、不安げ、或いは気まずそうにそう聞いてくる狼獣人……否、
過去に囚われないという祝福を持つ私は、良くも悪くも心が歪みそうな所業をすっぱり過去のこととして割り切ることができるようになっているので先程のことも「過去」として割り切れた。また「過去」を帳消しにできるような魔法の使用に対しても一定の補正がかかっており、自己回復魔法を少し使うだけでズタズタの身体もすっかり元通りだ。
だがそんな私を見て尚も辛そうな目線を向けてくる彼女──
「……はあ。お前も、私にいくらでも不満や怒りをぶつけても良いんだぞ、ヴィクター。……いや、
「……そういうわけにはいきませんよ、
ボーイッシュなショートカットに鋭い瞳の美麗で中性的な、筋肉質な美女。そう表現できる
転生してはいるだろうとは思っていたが、まさか
ヴィクターはちらり、とテントを見やる。先程まで私を犯していた少女、
「彼女……ウルリカはザラさんを徹底的に凌辱しようとしていますが、そういう行いはザラさんの祝福と相性が悪い。これじゃあいつまで経っても救われませんよ」
「そうだな……だがそれを私から言っても感情を逆なでするだけだ。お前からは言ったのか、ヴィクター」
「言えませんよ……。イヴェット様やリィロン君は無駄だからやめとけ、ては言ってるんですけどね……」
そうか、と私は再度ため息を吐いた。自分の撒いた種でしかないが、頭の痛い話だった。
ウルリカ、イヴェット、リィロン。そしてヴィクター。私が殺して、その結果祝福が必要となるぐらい心を歪めてしまったヒトたち。種々様々に情報を集めて判明した彼ら彼女らに出会ったのは10年以上も前だ。
全員に対し
『あー、そうなんだ。うーん、まあ、ぶっちゃけどうでもいいかなって。あ、たまに気が向いたら殺して良い?』
イヴェット……イヴェット・ゼヌニムという淫魔の貴族の長子である「柘植ひかる」の生まれ変わりである彼女は、両親や大人に裏切られたことで本来必要なことを嫌悪するようになったために「嫌いなものが嫌いなままにならない」という祝福を授かった。そのためか、私に対しての憎悪や嫌悪が「嫌いではない」に変換され、そこまで激しい憎悪を向けてこなかった。まあかつて自分を殺した相手を殺すことも嫌いではないということから気が向いたときに犯されたり殺されたりするのだが、そのくらいだ。今はちゃんとした恋の相手を見つけて交際中とのことで犯したりすることもなくなり、ストレス発散も兼ねて殺しに来たり、私が特に苦労しそうな依頼を持ってきたりする程度だ。
『え?こないだぶっ殺したじゃん。もう十分メッタメタにぶっ殺してスッキリしたしいちいちお前に拘泥してられないっていうか』
リィロンは「三重野 龍太」の生まれ変わりである
だからその2人は良くも悪くも関係を精算できていると言える。正確に言うなら、たまに殺しに来たり性欲の捌け口に使う関係という形でお互い精神的に昇華できている。そして同時にそうして割り切れているあの2人は、私なんぞにこだわりすぎてもしょうがないぞとウルリカに対して説得はしているのだ……奏功してはいないが。
「そもそも俺は……いや、とにかくウルリカはザラさんに恨み骨髄ですからね。祝福も恨みをどうこうできるタイプじゃなかったのもあって、そうそう自分の人生を歩めはしないみたいです」
「……私が言うのは間違っているのはわかってはいるが、ままならないな……」
ヴィクター……後輩は私に対して恨みはない、らしい。悲しみとか、後悔はあるとは言っていたが。恨んでくれてもいいのにとは思うが、それでも恨んでいないと言われると嬉しくなってしまう自分の現金さに呆れ果てるばかりだ。
だがウルリカは今まで酷い目にあっていて、だけどこれから救われ、幸せな人生を歩めるところだった──というそのタイミングで私に惨殺されたことで私のことを激しく憎悪している。そのあまりに私を苦しめ、痛めつけることに囚われているとすら言える状況だった。
(私は別にいいんだが、なぁ……)
私は別に良い。過去を割り切れる祝福を持つ今の私は、痛めつけられている間こそ苦痛だが喉元過ぎれば熱さを忘れるようになっている。そうすれば過去の所業を鑑みて「元を辿れば私が悪い」として納得して終われるのだ。だが、そんな私にずっと拘泥するのは果たしてウルリカの為になるのか、という思いはある。全く関係のない彼女を誘拐して、監禁して、胸骨を鉈でかち割って惨殺した人間が何をという話なのだが……。
(殺されてやれば、少しはスッキリするかもと思っていたけど)
私が最初に彼女らを集めたとき、ついでに傍観していた
『よくも私を殺したな!私、もうお父さんとお母さんと旅行に行けないんだよ!この、苦しめて苦しめて、そして殺す、殺してやる……っ!』
『……ああ、君は私を殺して良い。そうするだけの謂れがある』
『っ、馬鹿にして……っ!』
"……別に良いけど、もう
『……えっ?』
(どうしてあんなことを言ったんだ、
はあ、とため息を吐く。まあそれを知らなかった私も安易に「殺されていい」なんて言ったのも悪かったかもしれないが。おかげで彼女はあらゆる手段で私を凌辱しようとして、彼女自身ですら気持ち悪いと感じるような所業を選ばざるを得なくなっているのだ。ヴィクターから見てもそうなっていると判断できているのだから間違いないだろう。
「……まあ、しょうがない、か。いずれ時間が解決してくれることを祈るしかないな」
「そう、ですね……」
私はゆっくりと立ち上がり、雑な服を着る。本当に最低限の囚人服のようなソレは、今は私がウルリカの言われるがままの奴隷のようなものだというアピールだ。
そうして、消費した魔力を回復すべく、私は自分のテントへと戻っていた。
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「っ、先輩、先輩……」
ずちゅ、ずちゅ。
起こさないように慎重に、先輩に跨る。その股間に生えた立派なチンポを、俺の股に出来た裂け目へと滑り込ませていく。俺のチンポにはコンドームを嵌めて、万が一にも先輩にかからないように注意していく。
「っ、奥に、当たって、っくぅ」
あの夜。先輩を犯してしまった俺は、中出ししたまま、先輩を犯したままに殺された。
好きだった先輩。憧れてた先輩。信じていた──正義の人だと、強い
そんな先輩に、優しく、困ったような顔で。きっと子供の頃には壊れてしまったのに、そんなヒトに無理をさせて、中出しまでしてしまった。あのヒトの本当の姿に気付けなかったばっかりに、あのヒトを最後まで汚してしまった。ソレだけが只管に心残りで、そうしたら神様とやらに「相手をよく見て知ることができるようになる」という祝福をうけた。
その祝福は相手を多角的に見て、知って。ただ盲信するのではなく、良いところも悪いところも、隠していることも、悩んでいることも鑑みれるようになるというもの。祝福を受けて以降、俺は「信用できるから」なんて単純な理由だけではヒトを理解したつもりにはならなかった。ちゃんと相手を見て、思考を理解して、来歴を把握する。無闇矢鱈と鋭い獣の感覚で、相手の一挙手一投足から情報を得るようになった。
そして、その上で。
ただ──先輩の、俺と過ごした日々は、嘘ではなかった。復讐と関係のない状況で、俺や仲間たちと一緒に警察として働いていた姿は、嘘偽りなく先輩そのものだったんだって、俺は理解してしまったんだ。
「すいません、先輩、犯してしまって、すいません……」
俺の
先輩は俺の子どもを孕んでしまったらしい。その子が原因で逮捕され、死刑になったとも。先輩が死刑になった事自体は当然で、そこについては思うところはない。それに俺の子どもが原因だからってその子どもについて悪く思うことはない。むしろ情けない父親が先に死んじまったことを謝りたいくらいだ。
──俺がその話を聞いて辛かったのは。俺や先輩という親を生まれる前に事実上喪った子どもが……俺が、好きな先輩との子どもに一回も会えなかったという事実だけだ。
だから俺は、先輩との子どもが欲しい。同時に、親から性的な虐待を受けていたという先輩を犯したくはない。だから、だから────。
「マジで、気持ち悪いっすよね。女々しいですよね。でもどうか許して下さい、半分は女になっちゃってるんですよ、今の俺は」
だから、俺が孕みますから。俺は絶対先輩には責任を負わせませんから。頭イカれた後輩だって笑ってください。
だから────。
「先輩、俺と────っ」
びり、と背筋に電流が走るような感覚。どびゅる、と精液が
自分のチンポからも射精しながら、余韻に浸るばっかりで、そこから先を言葉にすることは、今日も出来なかった。
…………本当に、女々しくなっちゃったなあ、俺は。
そう思いながら、名残り惜しむようにゆっくりと自分の
私(千堂 萬廣→ザラ):人間→
悪魔族の元女性。見た目は赤膚、角、すべての歯が犬歯のように鋭く翼の生えた悪魔。一応楚人族に近しい顔立ちで非常に美形だが、それでもなお異形感は否めない。
本編とは家庭環境・誘拐犯の性格など人格形成部分が最悪レベルで本編より酷い。逆に言うとそれぐらい酷い状況じゃないと祝福が貰えないくらいの性格ではあるのだが。畜生オブ畜生。死んだほうが良い。自分の子供を殺した男の両親に「孫だから大切にしてね!」するとかいうとんでもねー所業を実行に移せるのはマジでキチガイ。
祝福は「過去に囚われない」。過去におきた事柄で現在の認知を歪めないようにするというものであり、過去のすべてを投げ捨てて現在のことだけ考えるとかそういうものではない。ので、過去に起きたことを論理的に考えた上で「これを放って置くと自分の精神に悪影響がありそうだ」と理性的に認識できるなら本編のように過去を理由に行動できる。
昇格者のみのパーティを結成しており、主に前衛・被害担当艦或いは肉盾。自己回復に長けておりそう簡単には死なない。魔法の才能・肉弾戦の才能共にPT上位でその他絡め手、交渉等を含めた総合力ならPTトップ。
後輩(御堂筋 武志→ヴィクター):人間→
狼獣人の元男性。銀髪に褐色メッシュが入った毛並みに狼耳と尻尾だけ生えたケモ度1ぐらいの獣人。中性的な見た目で目つきが鋭く全身筋肉質。
本編より人を信じやすい性質で、だからこそ先輩に裏切られた上で最後に愛されたようなムーヴをかまされ、泣きながら犯してくる先輩によって情緒と心がぶっ壊された。一応ここから生存できればいずれ祝福不要なぐらいまでは回復したのだが、そうなる前に死んだので祝福を与えられた。
与えられた祝福は「相手をよく見て知ることができるようになる」。良くも悪くも一途で、家庭環境もありそれが許される人間だったがために、頭のイカれたままに社会に溶け込み、優秀で尊敬できる人間でありながら狂気の殺人鬼となった主人公に心惹かれ、盲目的に信じ殺されたことから生まれた心の歪みを補正する祝福。自分の思い込みにのみ信をおかず、ちゃんと周囲の状況や情報、相手から得られる態度や姿勢、声音やホルモン変化の匂い等々を把握し、その相手の真実の姿を認識できるようになる、というもの。種族もそれに長けており、特にも
先輩の過去話を聞き、自分の祝福によりそれが多角的に見て真実だと理解。幼少期からレイプされ誘拐犯にホの字だったことで脳破壊されたが、それはそれとして自分たち警察仲間と過ごした日々をかけがえのないものと認識もしていたと理解してしまう。その結果歪な恋愛感情を抱くようになった。
PTだと前衛。単純な物理戦闘力ならPT第2位(1位はリィロン)。内心では肩を並べて戦えるのが嬉しい。
ウルリカ:人間→
人間族の元女性。今回のIFでのみ理不尽に巻き込まれて理不尽に殺されるかわいそうな子。東海林関係者、柘植母子と殺したことでそこから直に三重野関係者殺すよりは撹乱になるだろうということで殺された。
元々は母子家庭で母親から暴力・監禁されており、四畳半1間だけが彼女の世界だった。だがある日勇気を出して母不在時に家の中を歩きまわり、テレビの映像を見て世界に憧れるようになった。そこで更に暴力を振るわれたが、悲鳴やらなんやらもあって怪しまれ通報、逮捕。新しい養親のの元で新生活を送りはじめた。その養親は優しく、学校に通えるようになった次の春休みには家族1周年記念ということで花畑のきれいなハウステンボスへの観光旅行の予定があり、家族皆で洋服を選んだり幸せいっぱい……ってところで主人公に攫われて殺された。
主人公のことは死ぬほど憎んでおり、主人公によって掲示板から招集を受け、正体が判明してからはあらゆる手段で痛めつけてやろうとしている。のだが主人公が「過去に囚われない」という祝福を持つため一時的には苦痛を与えられるが直ぐに「でもこうなってもしょうがないよな」と達観するため糠に釘状態。本編におけるイヴェット・ゼノヴィアの力関係と違って強さではザラ>ウルリカとなっているため、いざってときに抑え込めないかもしれないこともあり憎々しげに思っている。
祝福は「見たいものを見ることができるようになる」。狭い世界に閉じ込められ、そこから広い世界を見ることができることを楽しみにしていたのに無惨に奪われたことで「私が見れるものなんかない」という感情を抱きかけていたところで与えられた。種類としてはリィロンの「夢を諦めない」に近い。見たいものを見るための行動に補正がかかる他、単純に視力が良くなったり遠視・透視・一時的未来視・一時的過去視といった「物事を見る」ための視界由来の術式に対する高い適性を持つ。また実際にそこに行けるようにと「7リーグ靴」や「神足通」のような逸話・アイテムの使いこなし能力も高い。危険な未踏破領域での冒険をする、というPTの理念は彼女の希望にも由来している(主人公を肉盾するのに都合がいいというのもあるが)。PT内のジョブはスカウトとかレンジャー、或いはその超感覚魔法を味方に付与するバッファーに近い。
イヴェット・ゼヌニム:
リィロン:
基本的に本編に近いが、本編との違いは攫われてすぐに殺されたためにそれぞれそこまできついトラウマになる前に死ねたこと。祝福も本編同様のためにぶっちゃけ主人公に興味が薄い。殺せるなら殺すしいたぶりもするけどそこまで楽しくもないしぶっちゃけそれより他にやりたいことがある、という感じ。イヴェットはPTメンバー兼パトロン、リィロンは傭兵団が暇な時のピンチヒッターなPT最強ポジション。メインメンバーは上の3人である。