性奴隷と長身巨乳リョナグロ背徳性癖倒錯ふたなりが純愛に堕ちるまでの話 作:PP→KP
バーソロミュー・ゼヌニム24歳。只今
ゼヌニムという淫魔の大家に生まれた僕は今、転生者達の建立したという学問と研究の聖地である聖都に留学しています。高等学校入学から数えて9年、人生の1/3以上をこの聖都の
「ん、むぅ」
幸いながら他の兄弟姉妹同様に両親の才覚を受け継いだ僕は、兄弟で一番の魔力持ちである姉ほどの魔力量でこそありませんでしたが、その分知力面では姉を上回っていました(断言)。母ほどじゃないですが淫魔らしからぬ真面目さも評価されて、聖都での学徒生活も順風満帆です。このままいけば
そんな充実した僕の生活で、まあその、悩みがあるとすれば女の影が無いってことですね。
「っ、くぅ、んぅ」
僕の両親は特殊で、父親が人間の女で母親が女からふたなりに
要するに父が母にチンポ生やされてそのまま母に
そんな両親だったからか、僕は両親そっくりの女顔です。美形だそうです。両親、特に母はすごい美女なのだそうですが、そんな両親から生まれた兄弟姉妹に囲まれていた僕としてはみんな似たような顔じゃんと疑問に思うことしきりで、まあ美形であるという自覚は薄かったところでした。なんなら両親ともに顔も似てたから性別の自覚も薄く、子供の頃は母親とお風呂に入ることも多かったこともあり、比喩抜きで腕みたいなチンポに人の頭みたいなおっぱいをぶら下げていた母を見て「僕のおっぱいも大きくなるのかな」なんて思っていたぐらいです。10歳過ぎても姉のように大きくなる気配がなかったから不思議に思って両親に聞いて漸く「性別:男」ってどういう生き物なのかを理解しましたけど、恥ずかしい勘違いをしていたなあと今なら懐かしさとともに振り返ることができます。祖父は中性的なペチャパイってわけじゃなかったんですね。
「あっ、んっ、気持ちい、すご、喉、やば……っ」
「ん……むぐ、むぅ」
で、まあ。そんな僕は美貌の両親そっくりの女顔で、両親ほどじゃないですけど腰はくびれて尻も丸い。肩幅や胸板は比較的男性的ではありますが、まあ身長比で言うならそこまで立派ってものでもなくてですね。
端的に言うと、服を着ただけで女装になるレベルなんですよね。僕。酷くないですか。別に女性の服を着ているわけじゃないんですよ?男物を着るだけで男装の麗人になれるんです。男装じゃないのに。
そんなわけで、絶世の美貌だの今の世界に生きるあらゆるヒトの中で至上の美だの揶揄される母に似た僕は背が高くてスレンダーな絶世の美女としての見目を持つわけですよ。
お陰で女の子が寄り付いてくれません。ファッキュー(ザナーン王国第二言語で「おくたばりあそばせ」の意)。みんなして僕の顔を崇めて拝んでくる割にちょっといい感じになってきて誘ってみても全部断られましたよ。
「ごめん、バーソロミュー君はそういう対象として見れないから……永遠に届かない到達目標、みたいな?」
「その……お友達としてはともかく恋人としてはちょっと……嫉妬しちゃいそうで……」
「ええ、やだよ。そのきれーな顔と四六時中向き合うと美的センス狂っちゃうじゃん」
「遠くから拝んでたいので無理です……私のせいで貴女の美貌が歪むかもしれないって思うとちょっと手は出せませぇん……」
はい。大体こんな感じで断られてきました。
僕としては顔や美貌なんて付属物で、あって困るもんじゃないけど恋人選びの第一条件じゃないと思うんですが……それをクラスの男子と話してたら男女問わず殺意を向けられました。
自覚は薄いですが、要するに僕の美貌はそれくらいすごいものなわけです。その結果女の子と付き合うことが出来た例がないわけです。なんで?と思うけど出来ないもんは出来ないので。
だから、というわけではないですが。今の僕は別の相手をターゲットにしています。
そう、美貌が問題なのであれば……僕の美貌を気にかけないぐらいに自分に自信を持つヒト、例外なく素晴らしい美貌をもつ
「っ、
「んっむっ!むぐぅ!」
ごびゅう、どびゅるるるっ!
僕の口の中で一際大きく膨らんだチンポが喉の奥の奥まで挿し込まれ、胃袋の中に大量の精液が吐き出されていきます。ちょっと息苦しいけど、相手から伝わる快楽の感情がすごく強いものだったので僕的には大満足です。
「…………」
「えっ、あっ、ちょっ、やぁ!指挿れないでぇ、あっあっあっ、
ただもうちょっと快楽と精液を絞れそうだって思ったので、お相手のちっちゃな身体の子どもっぽいおまんこに指を突っ込んで前立腺をぐいぐい圧してあげるとポンプみたいに精液を僕のお腹に
相手の感情がわかる、快楽が伝わる淫魔の特性上、こういうスタミナ十分な相手であっても的確に刺激して快楽で蕩けさせることが出来るというのは便利なものです。髪を少しかきあげ、相手のチンポを根本まで呑み込みながら手を伸ばして(父母に比べて相対的に小さい)おっぱいをもみもみ、ビンビンに勃った小さな乳首もこねくり回してやると喉に芯が通ったように錯覚するほどにチンポが硬くなって、尿道から大量の精液がどぽん!と再度吐き出されてきました。はぁ、快楽と精液で胃もたれしそうで幸せ。
……こうやってザー飲の感想を垂れ流していると同性愛者かと誤解されそうですが、僕はあくまで異性愛者です。咥えたいのも
ふたなり、というのを男と見るか女と見るか。或いは「どちらでもない」「どちらでもある」として見るのか。はたまた元の性別を重視するのか、今のメンタルを重視するのか。
ここらへんはヒトによって変わるでしょうが、少なくとも僕が「男」であり、その僕を産んだ「母」が「ふたなり」だった僕からすると、ふたなりのヒトは明確に異性でした。「父」が「女」だろって?あーあー聞こえません。
世のふたなり──
だからまあ、目の前の
140cm後半のリィロンがへばったようにベッドに仰向けになってびくんびくんと身体を引き攣らせて、だけど潤んだ目でこちらを見てきています。はっ、はっ、と荒い息を吐く度、濡れ濡れのおまんこが物欲しそうにパクパクと開閉するのを見ていると、今度はどこに何が欲しいのかというのがわかりきったもので。
「あっ……♡」
180cm後半の大柄なガタイの僕がリィロンの全身を隠すように覆いかぶされば、何が起きるのかを理解したリィロンが頬を更に紅潮させていきます。
そんな期待感に満ちた顔に、リィロン自身の精液を多量に含んだ唾液を交換するようにキスをしてぐちょぐちょになったおまんこにカウパーまみれのチンポを押し当てながら、この子との初遭遇のことを思い出していました。
リィロンと初めて出会ったのは僕が聖都の大学に入学を控えた20歳の頃。父は「大学が20歳からなのか」と首を傾げていましたが何が疑問だったんでしょうか。まあいいや。
高等学校の全単位取得+大学合格の通知は既に確定し、あとは研究機関での研究と先端技術への勉学などなど、高等学校とはまた違う世界が待っているのだとワクワクしながら大学から指定された各種基礎教本を買うため、聖都で最大の本屋(知識の御殿である聖都の本屋は故国の王城よりもでかかったです)に向かっていました。
「…………ん?ちょっと、大丈夫?」
と、道のりの途中で小さな子どもがフラフラと彷徨うように歩いていたので、これは迷子かなと思い声を掛けたのです。その子こそがリィロンでした。
「え、大丈夫だけd……って、イヴェット!?何だやる気か!?」
「はい?うわっ、ちょっ、待っ……」
リィロンは傭兵で、非常に喧嘩っ早いヒトでした。僕の母と因縁をお持ちだったこともあり、母にも似た僕が急に出てきたことで驚いて、勢いのままに槍で首を刎ねられそうになって……。
"はーい学生への手出しは御法度だよ~"
「ぷぎゅっ!?」
……のんびりした声と一緒に、この聖都の主である
「おお、重力魔法ではなく相手それ自体に干渉して地面に押し付けている……すごい、これが
"おっと、君見る目あるねえ。今年大学に入る子だよね、うんうん、勉強しているようで感心感心"
「えへへ」
「和んでないで解いてよ!」
ほのぼのとした会話の最中も顔面型の窪みを作っちゃいそうな勢いで地面に顔をめり込ませたリィロンの必死の要望もあり、魔法が解かれました。
"ほい。そんじゃ次からちゃんと相手を見てから暴力に及びなよ"
「うっす。……ふう、あー酷い目にあった。……あ、えっとその、ごめん、人違いでした……」
「…………」
むくりと起き上がった小さな子は、僕を見ると気まずげに謝罪してきましたが、でもそんなことはどうでも良かったんです。
だってこの子、めっちゃ可愛いんですもん。
母以外の
「あの、お付き合いできませんか?見た目に惚れたんです」
「急になんだこいつ。……いや見た目に惚れる気持ちはわかるけど」
しまった思ったことを口にしてしまった。相手も呆れたようにしていましたが、却って毒気を抜かれたようでした。あとわかる、みたいに頷いていたので多分似たような心理に陥ったことがあるんでしょう。
「……ふふ、あはは。お付き合いは嫌だけど、ちょっと面白いね。僕はリィロン。君は?」
堪えきれないように笑い出したリィロンに名を尋ねられ、僕はそういえば名前を言う前に告白しちゃったなと自分の性急さを恥じました。しかも振られたし。
「ああ、僕はバーソロミュー・ゼヌニムです。イヴェット、というのは僕の親ですね」
「イヴェットの子供かあ……バーソロミュー?男?」
「はい」
と、僕が男だというと気配がガラリと変わりました。具体的に言うと気安くなったと言うか、そんな感じでした。
「なんだ男かあ。よかった~、お付き合いは無理だけどセフレならどう?いいモノ持ってそうだし、イヴェットの子どもなら性豪でしょ?」
「使ったこと無いので……」
「ええ、その顔で?もったいなー。ねえ、僕と一緒に遊ぼうよ?いっぱいエロいことしよう?」
「ヤります!」
とまあ、性欲に満ちた学生淫魔は、同じく性欲に忠実な
ついでにこのときから、僕は
ぐち、みちぃ、ずぷぷ。
「んんっ、相変わらずキツキツですね」
「うる、さいなあ……んっ、気持ちいいとこに当たってる……」
毛も生えていないつるつるの子供の身体の狭い入口を無理やり押し広げるようにして19cm程度はあるチンポを捩じ込んでいきます。
本当なら相手の体に合わせてある程度伸縮するはずの淫魔チンポが大きさそのままってあたり、普段から咥えこんでいるブツの大きさがわかりますね。キツキツとは言え普通に裂けずに
140cm後半の小さな体を抑え込むようにして180cmを超える僕が犯すというのは大分犯罪的な見目なんですが、これでも僕より年上だし問題ありません。めっちゃ気持ちいいって感情が溢れてますし。僕の角がビカビカですよ。
「おっと」
こつん、となにか硬いものに当たった感覚。開きかけの子宮口をこじ開けるようにして
「ふぁっ、あぁんっ!」
その微細な振動で子宮全体が刺激されたのが気持ちよかったのか、びくん、と全身を震わせ萎えていたはずのチンポが一気に勃ちあがりました。僕は右手をお椀型のおっぱいにのせ、左手で勃起させたリィロンのちんぽを扱きながらゆっくりと腰を前後させ始めました。
胎を大きく膨らませている中身をお構いなしにぐいぐいとチンポを押し付ける。半分ほどしか入らなかったチンポを無理やり全部押し込んだことで、リィロンのまるまると膨らんだお腹が腰の動きに合わせて形を変え、それに呼応するかのようにチンポが固く、熱くなっていきます。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!肉を打ち付け合う音。お腹を大きく膨らませたサブティーンの見目麗しいふたなりの子を成人した僕が犯しているというこの背徳的な状況。本当にやばいです。昂ぶります。
何が良いって子供にしか見えないリィロンがすっごく気持ち良くなってくれていることですよね。淫魔的には相手が快楽の感情に染まってくれているってだけでご飯3杯はいけます。ご飯はその感情だろうって?ごもっとも。
たまらずその大きなお腹を迂回するように身体を曲げながら、小さな(両親及び姉妹基準)おっぱいに吸い付いてしまいました。
「っっ、やぁ、やめて、舌で乳首コリコリしないでぇ……」
「ん、ふぅ……良いんですか?やめちゃいますよ?」
ちゅうう、と吸って引っ張った乳首をぽんと離す。ぷるん、と反動で小気味よくおっぱいが揺れるさまはいとあはれ(ザナーン王国第一言語の古語で「たいへん
「!いじわるぅ、もっと、やって、いいよ……」
「わぁい」
ずぶん、ずぶんと大きなストロークに合わせて再度おっぱいを吸う。僕にも両親や姉ぐらいのおっぱいがあればなあ。自分で吸ってみたかったなあ。
そう思いながら、子宮口を貫いて中身とこすり合わせるように犯し続ける。固くてすべすべしたソレと柔らかくてキツキツな子宮口及び子宮内壁のコラボレーションは大変気持ちいい。思わずリィロンのちんぽの尿道に指先を挿れてしまいました。
「~~~~っっ!だめ、我慢できない、やだ、先に、イッ、ちゃ、う……っ!」
どびゅっ、どびゅるるるるっ!!
指を挿れられたことが本気で気持ちよかったのか、悲鳴じみた嬌声を上げながらびぃんエビ反りになったリィロンは、僕が挿れた指を押しのけるような勢いで大量の精液を吐き出して、僕の身体に盛大にぶっかけしてきました。
噴水のように僕の身体にぶちまけられるあつあつの精液の匂いと、それに絶頂する眼の前のリィロンの乱れきった貌と快楽の感情の洪水をうけて、僕も到底我慢できなくなり。
「っ、僕も、ナカに……っ」
「えっ、今
どびゅっ、びゅるるるっ!
リィロンが
「っ、あ、や、子宮、縮んじゃう、出ちゃう、産まれちゃうよぉっ!」
「はぁ、気持ちいい……いいですよ。僕の精液ごとベッドに産み落としてください」
多量の精液を塗り込まれた子宮は、当然のように収縮して。苦しそうに喘ぐリィロンの胸を揉んで、再度キスをして。ついでに母から習った淫魔の体質を再現したという拡張魔法を胎に使ってあげて。
「んっ、ぷはっ!あっ、りがと、ん、ぐぅうう~~」
「ほーら、頑張れ。頑張れ」
いきむようにぷるぷると震えながら、胎の中身の大きな塊を追加で押し込まれた精液と一緒に子宮から押し出し、膣を大きく膨らませて、ゆっくりゆっくりとおまんこまで進ませて。
「~~~~~っっ、ぁあ、い、くぅっ!」
「うわっ、もう……」
その巨大な塊に前立腺を刺激されたことで、リィロンのチンポが精液を再度吹き上げてしまいました。このまんまだと産んだものにも精液がかかっちゃいそう(手遅れ)だったので、僕はぱくりとリィロンのちんぽを咥えてあげました。本日ニ度目のフェラです。
そのままじゅぼっ、じゅるるるうっ!とあえて下品な音を立てて尿道に残った精液を吸い出してあげたら、今にも小さなおまんこが拡張されそうだって状況なのに一気に絶頂してびくんびくんと身体を痙攣させてしまいました。
「んぐ、ふぅ。ほら、もう一息頑張って?」
「ヒトを腰砕けにさせといて言うセリフじゃないだろぉ……っ、せえ、のぉっ!」
がくがくと震えて何故か役に立たなくなってしまった両腕に代わり巨大な翼を使って身体を固定したリィロンは、最後の力(残りの力を吸い出したのは僕ですが)を振り絞って、ちっちゃなおまんこをぐいと押し広げながら。
「っ、産まれ、たぁ…………!」
ごろん、と巨大な精液まみれの塊を僕のベッドに生み落とした。泣き声も上げない、ピクリとも動かないそれを前にして、僕は──。
「おめでとうございます。縦35cm、横20cm、きれいな楕円体の卵ですよ」
「毎回その実況するの何なの?興奮しちゃうじゃん……」
生理がないリィロンがプレイのためにわざわざ排卵したという竜の卵子……つまり無精卵に付着した自分の精液を拭き取っていました。
栄養も豊富で、市場にめったに出回らない竜の卵。リィロンはそれを排卵として無精卵として産むことができるそうです。なんなら竜に犯されれば竜の子どもだって産めるそうですが、ヤれる相手がいないと嘆いていました。嘆くことですかね?
聞くところによると最初は試しに排卵してみたそれが臨月の妊婦ばりに大きくなったことで凄まじく不安になったそうですが、一度産み落としてからは気持ちよかったので度々やっているそうです。彼氏との子供がデキた時の練習だと意気込んでいました。
んで、その卵の使い道は、というと。
「そんじゃ、これ料理しようか。足早いし」
「ある意味経血プレイですよね。美味しいから良いですけど。それじゃあ今日はオムライスにしますか」
「やった、バーソロミュー料理上手いから好き!半熟ふわとろのやつで!」
「いいですよ」
まあ、はい。最初は急にボテ腹になって混乱する家族の前でいきみながら産んだあと、産み落とされたそれが鶏卵に似た形だったから料理しようと言い出したんだそうです。その時はめちゃくちゃ家族に説教されたとか。そりゃそうでしょ。
んでまあ、ボテ腹を犯して精液で産気(?)づかせて産んだ卵を目の前で料理する特殊プレイはさすがの彼氏くんもやってくれなかったってことで、基本的には僕相手にしかやってないそうです。僕?僕は面白いので好きですよ?
(いやあ、セフレって良いなあ)
ルンルン気分で形の良いお尻をフリフリしながら風呂へと向かったリィロンを眺めているとそんな事を思います。
性的快楽以外にも新たな発見やおもしろかわいいリィロンを眺めるほっこり感。お付き合いして責任取らなきゃいけない相手としてはノーセンキューですがセフレとしては最高だな、と改めて思いました。まる。
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「美味しかったぁ……」
「ご馳走様でした」
卵を産んだ相手にお粗末様は良くないだろうと思いご馳走様と言っておきます。多分リィロンは判ってないでしょうけど。
「ね、一緒に買い物行こうよ」
「はい?普段はヤッたらスッキリ!バイバイ!って感じなのに今日は何かあったんですか?」
明日は
そう思っての僕の発言にむ、と眉をひそめたリィロンはプイと顔を逸らしてしまいました。
「べっつにー。ただ女旱だろうセフレに女子との付き合い方を学んでもらおうって思ってただけだし」
「元男でしょ貴方。精神性だって女って言うよりは男好きの男じゃないですか」
「そうだけど……」
むー、と頬を膨らませて唇を尖らせている姿は見目通りの子供って感じでこれはこれで可愛らしい。子供っぽい見目にそぐわぬ程度には存在感を示すお椀型のおっぱいとだらんと垂れた巨根とのミスマッチさも、美しさと可愛らしさとついでに少年らしさが混じった細く柔らかな顔立ちでむしろ総合的な美として成立させている、そう感じさせてくれました。
……つまりこんなロリショタっ子を女にしか見えない成人男性(180cm超)が街中連れ回しているという光景を晒したら余計に女が寄ってきそうにないんですが……いやまあいいか、リィロンを
「わかりました、良いですよ」
「やった!これでファンウェイのプレゼント選びに幅が出る!」
僕が了承すると喜びもあらわに本音をぶちまけるリィロン。まあそんなことだろうとは思いましたけど。僕はセフレって割り切ってるから良いですけどガチ恋勢とかいそうだからあまり言わないほうが良いですよ。
「あ、ファッションセンスも良いんだし服選びも手伝ってよ!ファンウェイ誘惑できそうなやつ」
「ファンウェイさんはもう誘惑の必要なくないってぐらい絡め取られてませんか?」
ファンウェイさんはリィロンの本命の彼氏だそうです。セフレは居るし男遊びも激しいリィロンの下半身事情を許すなんて聖人みたいな彼氏ですね。
まあそれはともかく、聖都は確かに最先端なので新しい発見が得られるかもしれません。まあ最先端過ぎて他の地域とはデザインから何から異なるファンキーなモノも多いんですが。淫魔のスタンダードな布面積少ない民族衣装のほうがやばいだろって?ええ、まあ、はい。
「それじゃ出発!」
「引っ張らないでー。外行きの服に着替えますからー」
さぱっと着替えてるのすごいなと思いつつ、僕はグイグイ引っ張るリィロンの怪力に必死で抵抗しながら(抵抗できたとは言わない)どうにか体裁を整えて家を出たのでした。
「ね?これどう?」
「うわ、勝負下着ですか?駄目ですよそんなの、上は兎も角下が入りませんよ」
「あえてはみ出させてたほうがエロくない?」
「ウチの親じゃあるまいし、はみ出させてたら普段遣いできないどころか外を歩けませんよ。勝負の前にいちいち下着を履き替えるってギャグみたいになりません?」
「うーん……でもエロいんだよなあこれ」
やいのやいの言いながら歩き回るのはランジェリーコーナー。僕は基本実家に着ていた
サブティーンにエロい下着を見繕わせている変態に見られると思いきや「背伸びしちゃって可愛い」ぐらいの目線で済んでいるのは僥倖ですね。まあ変態なのは下着を見繕っているサブティーンもどきの方なんですが。傭兵としての知名度はあれどああやって普通の服ではしゃいでる姿と紐づけられていないんでしょうね。きっと。
「うげ、結構高い」
「こんなもんでは?結構縫製しっかりしてますしデザイン凝ってますし」
「まじかー、まあいいや買っちゃお」
結局さっきのエロ下着は買うことにしたそうです。お前止めろやみたいな目線を店員に向けられましたが素知らぬ顔でスルーします。
「いやー、結構買い込んだなー」
「そうですねー」
僕もいくつか買いました。この聖都は故郷の淫魔な民族衣装とはまた別におもしろファンキーなデザインが多いので誘惑に駆られがちになりますね。
ふたりして大荷物を抱えながら大通りをのんびり歩いていると、ふと見知った影が見えました。いや厳密に言えば一方的に見知った影ですが。
「ん?おや、リィロンじゃないか」
「あん?あ、アリエだ」
アリエ・アグナギメル・ハハミームさん……
もちろん、僕に限っては「聖都で有名」で済む話でもないんですが。
「と、それにイヴェット……じゃないな、むす……この方か」
「はい。姉はとっくに卒業して故郷に帰っちゃいましたので」
「そうだったか……いかんな、顔も匂いも似てるからって混同してしまった」
申し訳無さそうに頭をガリガリするアリエさん。元が男の獅子だったからか立派な鬣がもふもふ動いてあったかそうです。顔を埋めたい。
それはともかく、僕はアリエさんとは多少見知った仲だったりします。主に母さんの関係で何度か話したことがありました。まあ研究者である関係上アリエさんよりエーズさんの方とよく話すんですが。
「もー、バーソロミューはイヴェットみたいなヤベー奴とは違うって」
やれやれわかってないなあ、みたいな顔をするリィロン。そんな君は初見時に僕の事を母と勘違いして殺しにかかってきましたよね?
ちなみにリィロンは女性が苦手なのだがアリエさんについてはそこまででもないみたいです。まあ女性的な部分はあるけどどっちかっていうと偉丈夫って印象のが強いですからね。
「んで二人して何やってるんだ?付き合ってるのか?」
「そーそー、付き合って貰ってるの」
「買い物に、ですけどね。関係性としてはセフレです」
冗談半分に誤解を招きそうな言い回しをするのはやめて欲しいものです。彼女募集中の身としては特に。
セフレとして合法ロリふたなりを連れ回している時点で風評的にはアウトなのでは?という意見もまあ一理ありますが無視しましょう。気にしてもしょうがないので。
「ほほぉ、まあ良さそうな匂いを漂わせてるものなお互い。まあ俺の趣味にはちょっと色気が足りないが……そう言えばイヴェットは今回は来るのか?」
「僕を見て色気がないって言ってから親の名前出されるとちょっと色々邪推してしまうんですが。今回は不参加ですよ、今臨月だそうなので」
「また孕んだのか……?いい加減周りが制限を勧めてやらんと際限なく増えるんじゃないか?」
「僕もそれを危惧してますけどね」
母さんが産んだ一番下の子は今3歳だ。たった3年……人間であればまあそれなりのペースなんだろうけど、比較的長寿な淫魔族の、それも通常の5倍の寿命になる
ちなみにその父はというと、なんでも最近産んだらしいという報告が姉から寄せられていました。前は母さんが妊娠してから父さんが妊娠するのが常だったけど、今は積極的になった父さんが先に妊娠して、身重の父さんを労る母さんが犯す代わりに犯されるようになって後から妊娠するという流れができつつあるそうな。姉さんが手紙でラブラブすぎて爛れた両親のことを愚痴っていたけど遠く離れた聖都に居る僕には何も出来ないのでどうかそのままピンク色の時空に耐え続けてください。
「まあいいか。イヴェットは魔法をそれなりに勉強してるってことでエーズあたりが気にしたが……俺もナハシュもそこまで魔法に傾倒してないしな。それにまだまだ先は長いし、次を待つさ」
「それが良いと思いますよ」
じゃーなー、と大きな腕をぶんぶんと振って歩き去るアリエさん。鬣が揺れてるの、すごく惹かれます。あったかそう……。
「何見とれてんのさ、次いこうよ」
「あ、はい」
むぅ、とつまらなそうに頬を膨らませたセフレのご機嫌取りも兼ねて笑顔を向けながら、僕たちは再度買い物を続けることにしました。
……そしたら次の店に入ったあたりで、またしても知り合いとかち合いました。
「うん?リィロンと……ああ、バーソロミューか。久しぶりだな」
「
ふらりと姿を見せたのは、おっとりとした雰囲気の女性……ではなく
普段は何でも屋みたいなことをやっている
「うん。オレの協力でできた化粧品店なんだ。自分で言うのも何だが良いものばかりだと思うぞ」
「知ってますよ、有名ですから」
そう、化粧品。この世界でも結構なブランドを確立している
「……」
そしてまあ、リィロンも愛用しているのだけど。
店内には美を求める成人女性多数。眼前の
リィロンはトラウマもあって僕やファンウェイさんが居るときでないと自分で選んで買いに来れないので、ある意味今回ここをおっかなびっくりながら楽しみにしていたのですけど。それでも流石に怖いのは怖いままみたいです。
「……ねえ」
と、そんなことを思ってたらおずおずと背中から顔を出して、ゆっくりと楽々森さんの前に出てきました。これには思わず二度見です。みれば楽々森さんも驚きに目を丸くしている。
「あ、ああ、どうした?」
「え、えっとさ……できれば、案内してくれない?僕も、その、普段遣い以外も開拓してみたいんだ」
「!ああ、いいぞ。バーティ、君もついてきてくれ。オレの知見だけだと偏りも出そうだし、肌を重ねているお前の知見があったほうがきっと選びやすくなる」
そう言ってどこか喜ばしそうに歩き始めた楽々森さんを2人で慌てて追いかけ始めました。何が琴線に触れたのかわからないけどすごく楽しそうで、軽快な歩調は
「えっと、なんであんなに喜んでるんです?」
「楽々森さんは優しいから……僕が少しでもトラウマ克服に近づけたことが嬉しいんじゃない?」
リィロンが転生者同士のネットワーク的な何某かで話をする限り、楽々森さんは世話焼きで優しくておせっかいでみんなの助けとなるのが生きがい、みたいなヒトとのことでした。今まで話してきた楽々森さんの印象とそうズレてないし、なるほど単純に喜ばしいということだったのか。
「このクリームは肌荒れを抑えてくれるんだ。ポーションとの配合が絶妙でな、あえて荒れた肌を溶かしたうえで癒やすことで一気にスベスベになるんだ」
「見ろ、この化粧水。風呂の後に全身に使うともうそれだけで肌のハリ・ツヤが数日間持続するんだ。洗身機会が少ない旅路なんかで重宝するぞ!」
「お?それを気にするとはお目が高いな。全身の不摂生を根治させて元気な見目を取り戻すためのサプリメントでだな、かなりお高いが軽度の肥満や栄養失調、睡眠不足で起きる慢性疲労なんかをこれ1錠で一気に解決できるぞ!」
楽々森さんは手当たり次第に種々の化粧品について紹介してくれました。すごく楽しそう。説明好きなんだろうかとも思ってたんですが、その目線が常にリィロンを向いているあたり、やっぱり転生者同士のコミュニティの仲間ってことで気にかけている感じです。
リィロンもリィロンで、成人女性に囲まれた状況でややビビりながらも説明を聞いて効能を知って目を輝かせています。まあ当のリィロンは若い内に
にしても、さっきまで服や下着の価格で悩んでいたのにどんどん買い物カゴに化粧品を入れていくあたり、楽々森さんのセールストークが光るのかなんなのか。大丈夫?そんなに買って持って帰れます?
(でも、まあ)
どうでもいいことで心中をヤキモキさせはしましたが、それでもこれはこれでいいかな、とも思います。だって楽しそうなので。可愛い子が楽しそうに買い物をしているのは見ていてコッチも楽しくなります。
だからまあ、本人が良ければいいでしょう、そう僕は生温い目でかしましふたなり達を眺めていたのでした。
「いやあ、買い込んだ買い込んだ」
「すごい量ですけど、お金とか大丈夫です?」
ホクホク顔で店を後にするリィロンの所持金が心配で思わず聞いてしまいました。水を差したかな?と言ってから不安になりましたが、当の本人は気にしていないようで、
「へーきへーき。稼いでるし」
なんて事も無げに言ってくれました。ならいいか(思考停止)。
そんなことよりさっきの状況でもっと気になるところがあったので、そっちを聞くことにします。
「ところで、女の人のトラウマは大丈夫なんですか?結構混雑してましたけど」
「あー、うーん……完全に、じゃないけど少しずつね」
どこか恥ずかしそうに頬をポリポリかきながらのリィロンの言葉。なんとも言いづらそうな雰囲気だったので、僕はそっか、とだけ返しました。
「何かあったんですか?トラウマ克服できそうなこと」
「そこで根掘り葉掘りしてくるとは思わなかったんだけど……?」
訂正。そっか、以上に聞き返しました。リィロンもびっくりしてますけど僕だってリィロンがトラウマ克服に向かっていることにびっくりしたからおあいこだと思います。
「まあ、えっと、正直あんまり言いたいことじゃないんだよね。恥というかなんというか……」
「ええ?良いじゃないですか、僕とリィロンの仲でしょう?それにリィロンに恥って概念は似合いませんよ」
「本当にイイ仲って思ってるのその発言?」
遠慮なく言い合える仲って素敵だと思います。まあ良い仲も何もセフレでしか無いんですが僕たち。
でもまあ、気になったから聞いただけなので。もしこれ以上話したくないなら引くのが無難かな、と思いはじめたところで。
「……その子が女に耐性を持つようになったのは、彼女を持ったからよ?」
「っ、ゾンネ!?えっ、なんでここに!?」
僕らの駄弁りに更に割って入るヒトが1人。彼女のことは知っている。この世界でも指折りの有名な
「こんにちは、ゾンネさん」
「ええこんにちはバーソロミュー。相変わらず美しい顔ね、少しずつお付き合いしてみない?」
「いえ、申し訳ありませんが……一途な嫁にはなれないからやめておいたほうが良いと教わってまして」
相変わらず開口一番口説きにかかるヒトですね。正直セフレとしてなら(立場を無視すれば)魅力的なんですがあ……ただやっぱり結婚したいかってなると難しいところでした。僕の国は一夫一妻制だし、そうでなくともちゃんとお付き合いするなら他の人が間に入ってほしくはないんですよね、流石に。
「そう、残念。でも私は一途だから覚えておいてね?」
さして残念そうに見えませい。けど伝わってくる心情は間違いなく残念がっているので本心ではあるんでしょう。でも一途の定義が僕の常識とは違うからやっぱりどうしても、という感じですよね。妻も夫もいっぱい居て産んだり産ませたりした子どもの子孫とすら結婚したりする事を一途とは呼ばない気がします。
「絶対一途じゃないじゃん。一途ってのは僕みたいなヤツのことを言うんだよ」
貴方も一途というには難しいところだと思いますよわがセフレよ。知ってるんですからね?眼の前のゾンネさんとも肉体関係持ってるの。
それはそうと。
「それで、彼女ですか?かれこれ4年の付き合いですが、リィロンからその話は聞いたことがありませんよ」
「そうなの?リィロン貴方、3年もあの子と付き合ってるのに……。まさかなあなあのセフレで済ませようとはしていないわよね?」
怪訝そうな、を通り越して空気が軋むような剣呑な雰囲気。ゾンネさんから伝わる感情は怒りですね、これ。淫魔じゃなくても分かるぐらいに怒ってます。
しかし確かに。ちゃんとお付き合いしているヒトがいる(ファンウェイの時点でそうですが)のにだんまりでセフレと付き合っている、というのは(時既に遅しですが)いかにも外聞が悪い。そもそもリィロンは自分の性遍歴についてかなりオープンにしているので、わざわざ黙ってたっていうのは僕に対してか、或いは自分にとって後ろめたい気持ちがあったのか。どちらにしてもあまりいいとは……。
「そんなわけない!吐いた唾を呑み込んだりはしないって!ただ、その、ほらさ、いくら僕が非常識だとしても10歳の女の子と付き合い始めて3年ってヒトには言えないじゃん……?」
ウチの母さんかな?
「そうね。挙げ句勘違いしてその10歳児を使って童貞卒業したんだものね。精液で妊婦みたいに胎を膨らませたんですってね」
ウチの母さんかな?
「……とりあえず、年齢はともかく女性と付き合うことになって暫く経つから慣れてきた、ってことでいいんですか?」
「う……うん、まあ、そんな感じ。ローゼ……ああ、その付き合ってる娘なんだけど、まだ13なのに随分背も伸びてさあ……普通に追い抜かされちゃったよ」
リィロンは11歳ぐらいで肉体が止まっているそうなので宜なるかなって感じですね。
はあ、とため息を吐くリィロン。まあ言いたくない理由はわかりましたが、しかし慣れてきたというのなら。
「……となると、今ならウチの親に会っても大丈夫なんですかね」
「イヴェット?まあ、そうだね……あと1、2年くらい経って、ローゼがもうちょっと大人っぽくなっても平気になったら、多分……」
ホントでしょうか。なんかすごい不安なんですが。
リィロンは母さんと仲が悪いです。いや、もっというなら仲が悪いと言うより戦場で敵対しやすいのです。
母は大人の女性に対する敵対心やトラウマを持つリィロンを雇おうとはしません。逆にウチの国と敵対する事になった勢力は母イヴェットに対抗する戦力として
「んで、そのイヴェットは……来てないのね」
「身重なので……」
「へえ、また。何人目なの?」
「8人目ですね。7人目はこないだ産まれたので」
7人目、僕の父さんが1ヶ月前に出産した弟です。名前はエセルレッドだそうです。手紙でしか知らないのでどんな見た目かは知りませんが、まあどうせ可愛らしい女顔でしょう。成長したときに僕と同じ苦しみに沈まないことを祈ります。あと上の弟みたいに振り切れないことも。
「……今更だけど、妊娠制限くらい設けたほうが良いんじゃないの?私が言うのも野暮かもしれないけれど」
アリエさんにも言われたことを呆れたように言い放ってきました。鏡見て言ってもらえませんか???と言いたくはなりますが、しかし正論なのでぐっとこらえます。
まあ、そろそろ祖父辺りが「1人産んだら5年くらい避妊しろ」ぐらい言ってもおかしくはなさそうではあります。祖母は孫を溺愛してるので多分言いませんね。姉さんがこないだ送ってきた手紙で「お祖母様がお父様お母様の仕事の間面倒を見るとか言いつつ自分のおっぱいを咥えさせて悦んでた」なんて書いていたので多分新しい孫は大歓迎だと思います。それが良いかどうかは知りませんが。
ともあれ、こうもぽこじゃか兄弟が産まれると流石に僕の立場とか色々と生き方や身の振り方を考えないとですし、いずれ僕も両親の子作りに一言物申したほうが良いかもしれません。母と上の弟妹は論外として僕より頭の良いだろう父は子作りに寛容というか積極的に孕もうとしますし、姉は姉で最近恋愛対象を見つけて色々画策してるみたいですし。こうなれば両親の子作り事情に物言えるのは僕と祖父ぐらいしかいないと言っても過言ではないでしょう。多分。
「そうですね、善処します」
「それは対処しないやつのセリフじゃなくて……?」
失礼な。ちゃんと善処しますよ。いつかね、いつか。
「ふう。今日は随分と
「だねー。そりゃ年に1度の集まりとはいえ、こうもいっぱい遭遇するのは珍しいよ」
あの後、ゾンネさんと別れた僕たちは買い物を終え、自宅へと向かっていました。
話題にしたのは今日の出会いの多さ。いやまあ大なり小なり全員面識はありましたけど、それでも1日にまとめて遭遇というのは珍しいものです。
「もしかしたら今日はそういう運勢なのかもですね。大アルカナなら
「はっ」
冗談交じりでそんな事を言ってみたら、何が可笑しかったのか鼻で笑われました。ひどくない?かわいいから良いけど。
「運命とか運勢とかそういうのは無いよ。この世界を運行している神様はいるけど、神様が調整するのは産まれるまでだけなんだから」
「あー……成る程。勉強が足りませんでしたね」
転生者にしか開示されていない情報なんでしょうか?何にせよ初耳な話なのでもうちょっと聞いてみたいな、とは思ったんですが。どうにも不機嫌そう……というか、嫌なことを思い出したみたいな顔になったのでやめておきました。
しかしそうか、運勢や運命は無いって明言されているんですね。いやまあ別に信じてたわけじゃないんですが。僕の中で夢想していた神秘がまた1つ掻き消えたのにちょっとがっかりしながら、カッカッと石造りの階段を革靴で踏みしめて上階へと進みました。
「……おや?」
そうして僕らが部屋の前まで戻ってくると、その部屋から消したはずの魔導ランプの明かりが漏れていました。
すわ泥棒かと少し身体を固くした僕を見て、リィロンが少し目つきを鋭くしました。だけどすぐ後に、僕はその部屋の中から感じ取れる感情の味から、そこに誰がいるのかを理解しました。
「あ、リィロン。警戒しなくて大丈夫です。合鍵渡してるヒトでした」
「そう?ならいいけど」
内から閉め直されていた錠前に鍵を差し込み、扉を開いて。2人揃って中へと入っていきます。行先は台所、今日訪ねてくる予定だったヒトがいる場所へと向かいます。
とっとっ、とフローリングを歩き、そうして台所へ。ワークトップに食材を広げ、下拵えのために包丁を握る人影の元へと近寄ります。
「父さん、ただいま。来てたんですね」
「ああ、つい1時間ほど前にな。────おかえり、バーティ」
普段聖都の出仕の際に僕の部屋に様子を見に来る母さんに代わり僕の様子を見に来てくれた父は、僕の挨拶に対し丁寧に返してくれました。
と、父さんが怪訝な顔で僕の後ろを覗き込むように首を傾げました。
「それで、その子は?ずいぶん小さいけれど……何か犯罪とかじゃ」
「無いですよ。紹介しますね、この子は僕のセ、友人の……」
やば。セフレっていうとこでした。危ない危ない、この合法ロリでショタなリィロンをセフレなんて言おうものなら尊厳が爆死するような大事故に繋がりかねませんからね。
そう思いつつ、リィロンの方を向けば。
「……なんで、お前、その、手の…………!」
そこには、先程までののんびりした空気を一変させる程の感情が。
刺すような怒り、背骨を震わせるような恐怖。リィロンから伝わってくる感情はどれも今までにないぐらい激しく鋭いもので。父さんも、僕も、思わずブルリと体を震わせ硬直させてしまいました。
(…………えぇえ?なにかやっちゃいましたか、僕)
どうやら
リィロンの射るような視線が父さんの顔と、それから大振りの包丁へと向けられているこの状況を見て、そんなふうに現実逃避してしまうのでした。
バーソロミュー・ゼヌニム(24):淫魔。男。186cm 86/68/96。ペニス長19cm(勃起時)。
今回の主人公。これでも兄弟姉妹の中で一番マトモだと自負している。性欲は淫魔相応にあるけれどもこれは種族特徴なのでしょうがない。
異性愛者だが「異性」の定義を自分と性別が違うという一点に置いているため、両性・無性の
リィロン(57):
セフレ。ようやく元凶と遭遇した。
巨大なドラゴンの卵を排卵することが可能で、排卵中に他のドラゴンに犯されたりしない限り無精卵として産み落とす。滋養強壮で非常に美味。絵面が最悪なことを除けば実に素晴らしい食材となる。大体1ヶ月に1個産めるのだが、流石に卵を抱えている間は栄養を卵に回すし運動能力も低下するしで戦闘などが困難になるため、今回のように聖都に出仕中のセフレ通いの時に面白半分でやるぐらいしか無い。買い物が好き。
女がトラウマなのでバーソロミューとの初遭遇時には危うく殺しそうになった。けど男と知ったのでセフレになった。尻が軽い!
アリエ・アグナギメル・ハハミーム(390):
アグナギメル・ハハミームのライオン部分。元男性だったために立派な鬣を持っている。どうでもいいがアリエ以外の2人は女性人格であり、
バイト戦士。博愛主義で誰に対しても優しい。元男だが妻として男性のもとに嫁いでいた。夫は鬼籍に入っていて、以降誰とも付き合っていない。子どもたちもずっと前に他界しているが子孫はそれなりにいる。
ゾンネ・グレーフィン・フォン・ゾンマーフェルト(2091):祖吸血鬼トゥルー・ヴァンパイア。ふたなり。
かわいい顔でもかっこいい顔でも渋い顔でも優しげな顔でもなんでも好きな面食いババア。なんなら精神面でイケてれば顔すらどうでもいい(顔がいいに越したことはないが)という思考。当然バーソロミューにもコナをかけた。愛が多い。
ゼノヴィア・ゼヌニム(36):人間。女。
父親(女)。家庭事情を複雑にしてくれやがる張本人。ついでにソレ以外の事情もややこしくする。イヴェットが身重で出仕出来ないということで、本来ならスルーしても良いところ、どうせなら久しぶりに愛する息子に会いたいと思ったことと自分自身も聖都に研究を報告できるぐらいには優秀な研究者だったということで代わりに出仕することになった。息子であるバーソロミューは転生前に自分の父親がリィロンを惨殺したなんて因縁は知らないので久々に会いたいというゼノヴィアの申し出を受けて普通に家に招いていた。結果がこのザマだよ!