性奴隷と長身巨乳リョナグロ背徳性癖倒錯ふたなりが純愛に堕ちるまでの話 作:PP→KP
ぱんっ、ぱんっ。生の肉体が音を立てながらぶつかり合い、密着する。
「はっ、はっ、はっ、はっ…………ふふ、すごいねえ、まだ子供なのに……」
そう言って私は、跨っていた小さな体を見下ろしながら薄く笑った。
口をガムテープで塞がれて、両手足を通販で買った防犯用の手錠で縛られてパイプベッドに固定された男の子。坊主刈りのくりくりとした頭を優しく撫で、そのまま恐怖と恥辱が混じった見開いた目から流れる涙を人差し指で拭ってあげる。
ずちゅ、と私が腰を上げる動きに合わせてねとついた粘液がいやらしい音を立てながら糸を引く。子供にしては大きく、皮も剥け始めたちんちんが私の
「もう……駄目だよ、刺激がなくなってすぐに萎えさせちゃ。将来……好きな子ができた時に幻滅させちゃうよ」
将来。この子に将来はあるんだろうかなんて思っちゃう。
す、と手を伸ばし、粘液まみれのちんちんを優しく握り、しゅっ、しゅっ、と丁寧に擦っていく。ぶんぶんと首を横に振るう男の子は恐ろしいものを見る目で私を見てきて、私は再度ため息を吐いた。
「…………もう。そうやってずっと私のことを嫌うなんて良くないよ。先生悲しいなあ、私、君の好きな人になりたいのに」
そう言って、硬さを取り戻したちんちんをもう一度咥え込む。体が大きくなった今の私の奥までは届いていないけど、それでも大人顔負けの大きさだった。
だから跨るのに支障はない。セックスして、快楽を味わいながら──この子に犯されて、この子を犯して。
そうして────この子と赤ちゃんを作るんだ。お姉さんの代わりに、お母さんの代わりに──お父さんになるはずだった、お母さんが好きだった男の血を引く子供を、お母さんのお嫁さんになるはずだった、私が産んであげないと。
ずぷん、ずぷん。子供なのに完全に剥けて張り出した傘に
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私は子供の頃からお父さんに犯され続けていた。ずっとずっと、お父さんは私のナカに精液を吐き出し続けてきた。
そんな生活を送っていたから、お父さんと知り合ったという警察のお姉さんが私の代わりに犯されるようになったときは、助けに来てくれたんだと思った。私を犯すときには使わないコンドームを使って、いつもバテバテになるまで必死に腰を振り続けるお父さんの情けない姿を余裕で受け止めるお姉さんを見て、すごい人なんだと憧れた。
綺麗でかっこよくて大きくて、素敵な憧れのお姉さん。そんな彼女はお父さんを捕まえに来た警察だと思っていて──実際は違った。お父さんを憎んでいた人殺しで、私も殺そうとしてきたんだ。
全裸で、汗だくで私に跨ったお姉さん。割れ目からはお父さんの吐き出した薄い精液が少しだけ溢れていたのが見えて、この人の中も汚されたのかな、なんてぼんやりと考えて──そうして、結局殺されなかった。
首を絞めていたお姉さんはゆっくりと手を離し、何もかもを諦めたように笑っていた。憎さのあまりに人を殺すにまでなっていたはずのお姉さんは、それでも私を殺せないと言ってくれた。──私のことを、そこまで大切に思ってくれたんだ、なんて感じてしまった。
『私、お姉さんと一緒がいい。──どこに逃げれば良いのかもわかんないし、だったら、優しくてかっこいい、お姉さんと一緒がいい』
そう言った私に、悲しげな、だけどどこか今の私と同じような表情を浮かべたお姉さんは。
『──そうか、じゃあ、しょうがないな』
私と一緒に、悍ましい家から逃げ出してくれたんだ。
お姉さんの家はすごくきれいにされていて、ぐちゃぐちゃで埃っぽかった家とは全然違った。
いくつかある部屋の1つを私の部屋にしてくれて、家にあった潰れたせんべい布団とは比べられないようなおっきなふわふわの布団で寝ることが出来た。
ご飯も美味しかった。お姉さんは普段は冷凍食品とかで済ませてるって言ってたけど、私の栄養とかも考えて手作りのお料理を振る舞ってくれた。休日には一緒にお料理をさせてくれたり、勉強を教えてくれたりもした。
学校に行けないのはちょっとつらかったけど、それでも家で、お父さんと暮らしていた時とはぜんぜん違う素敵な生活で──なのに、私は。ずっと、ずっと、子供の頃から味わい続けていた感覚が忘れられなかった。
『ねえ、お姉さん……しよ?』
私は、私はどうしてもあの感覚が忘れられなかった。おぞましくて、痛くて、辛いはずのアレが、欲望のままに私を求めてくるお父さんの醜い姿が忘れられなかった。
────だから、好きなお姉さんに、お父さん以上に求められたかったんだ。
最初は指でやってもらった。お父さんが乱暴に突くのとは違って、丁寧に丁寧に指でナカと外を揉んで、つまんで。ときには私の手を握って誘導して、ここが気持ちいいから優しく扱ってみて、なんて自分での慰め方を教えてくれた。
お姉さんが私を気持ちよくしてくれるのが好きで、一緒に裸になって密着して、あったかい身体に包まれるように眠るのが気持ちよくて。まるで赤ちゃんみたいになったような気分になって──私のお父さんとセックスしていたんだから、私のお母さんになって欲しかったから、まるで夢がかなったみたいだった。
それでも我慢できなくて、どうしてもお姉さんに求めて欲しくて。中に
無茶苦茶な考え方だってのは当時から薄々気づいていたけど、気づかないふりをしていたと思う。お姉さんが好きだったから、愛していたから、家族になって欲しかったから──ずっとずっと、一緒になって欲しかったから。
そんな私の無理矢理なお願いを、お姉さんは聞いてくれた。苦しそうな、辛そうな顔をさせてしまって私も少しだけ辛かったけど、それでもお姉さんに犯されることの嬉しさのほうが勝ってしまっていた。
両側がちんちんみたいなカタチになった道具でお互いに犯しあって、お姉さんは私のお母さんでお嫁さんで、そして旦那さんになったんだ。
『お姉さん、そのお腹……』
そうして暮らしている間に、お姉さんのお腹が少しずつ膨らんでいった。お腹以外はいつものきれいなお姉さんのままだったからすぐに気付くことができた。
お姉さんも自覚していたらしい。少しだけ顔を曇らせて、困ったように笑っていた。
『ああ、妊娠している。2ヶ月ってところだろうか』
『…………それって、あの男の人の?』
お姉さんはちょくちょく、年下の若い男の人と会っている。その時のお姉さんは楽しそうで、ベッドの上でも気持ちよさそうにしていた。お父さんとしていたときのような作った顔じゃなく、本心から喜んでいた。
きっと、あの男の人の事が好きなんだ。そう気づいてからはずるいって嫉妬したけど……でも、私が好きなお姉さんがあんなにも幸せそうな表情をしているのは見たことがなかったから。
だから、あの男の人とならしょうがない。お姉さんがお母さんになったなら、あの男の人が新しいお父さんになるんだ。きっとそれはかつての両親のもとに居るより幸せになれるんだから、だから我慢しよう。そう思うようになっていた。
『いや……恐らく、君の父親の子だろう』
『…………そっか』
なのに、そんな事を言われて。あの恐ろしくて醜い父親の──私の実の父親の子供、私と半分血の繋がった子供が、お母さんみたいだって思っていたお姉さんのお腹にいるって知った。
お姉さんが好きな男の人を裏切ってしまったということの悲しみと──お姉さんが本当に私のお母さんになってしまったという喜びの感情が、私の中に渦巻いていた。
よかった、これで本当に家族になったんだ。口に出したらきっと悲しむから言わなかったけど、それでも私はそう思った。きっと恋敵の男の人が悲しむだろうということへの昏い喜びもあったんだろうけど……とにかく私はすごく嬉しかった。
弟か妹かもわからない新しく出来た家族。お姉さんの実の子供なんていう立場にあるその子達に嫉妬はあれど、それでも家族なんだから負担をかけないようにって思いながら私はそれからもお姉さんと身体を重ね続けた。新しい家族に気づかない男の人に眉を顰めて、でもお姉さんが幸せそうだから何も言えなくてもやもやしたりもしていた。
『……来週のこの日に、私は3人目を殺す』
赤ちゃんが4ヶ月位になったあたりで、お姉さんがカレンダーを指さしてそんな事を言ってきた。
お父さんと、その前の人と2人を殺したお姉さんは、最後の1人を殺すのだということだった。それで復讐は終わりなんだって。
『もしかしたら怪我をするかもしれないから、暫く私が帰ってこれなくなることを想定して冷凍食品を買い溜めしておく。だから──待っててくれ』
『うん……帰ってきてね、お母、お姉さん』
呼び間違えた私に苦笑するように頭をなでて、そうしてその日は終わって。一緒にお風呂に入ったり、ご飯を食べたり、遊んだり、勉強したり。そんな幸せな日々を過ごして──お姉さんは入院して。
『失礼しますよ──って、子供!?』
お姉さんから合鍵を渡されて、家の整理をしてくれと頼まれたという男の人が。私を見つけて、私のことを保護して。
──私を、お姉さんを裏切って。お姉さんを捕まえて、そうしてお姉さんは、死刑にされたのだ。
────私よりお姉さんに好かれていて、私からお姉さんの愛情を奪っていったあの男は、私からお姉さんの、お母さんの、お嫁さんの、旦那さんの────「幸せな家族」の全てを奪ったんだ。
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────
──
─
「んっ、はっ、あぁんっ、いいよ、頑張って……っ」
「────っ、────!」
愛液とカウパーが混じり泡立った結合部からじゅぷっ、じゅぷっ、と淫らな音が身体に響く。
ガムテープの隙間から涎が溢れ、だらだらと涙を流し目を見開いた男の子の瞳孔が一気に絞られ、ぐるんと上を向いて──。
どぴゅ、どぴゅ、と、私の膣内に少しの精液を吐き出した。
「はぁ、ふぅ……今日、3回目、お疲れ様。よく頑張ったね……」
そう優しく声を掛けたけど、掛けられた側の子は白目をむいて気絶していた。くたりとパイプベッドに沈む小さな体を、傷つけないようにと丁寧に掻き抱いた。
疲れて、痛くて、怖くて、わけがわからないままに気持ちよさまで味わって──あの男の血を引く子供を監禁し、強姦し、凌辱し、心を蹂躙しているという事実にどす黒い感情が湧く。だけど同時に、お姉さんが愛した人の子供であるこの子はお姉さんを愛したお姉さんの子供である私を孕ませないといけないんだから、あまり無理をさせちゃいけないとも思い自省した。
丁寧に体を拭いて、おむつを履かせてあげる。私の股の間から白い粘つく液体が一筋流れ出てきたのを指で掬い取り、そのまま自分の割れ目に押し込んだ。誤差程度だとは思うけど、少しでも妊娠確率をあげたかった。
(……ああ、でも。妊娠が遅れて監禁期間が長引いたほうが私のことを好きになってくれるのかな)
好きになってくれたら、殺さなくてもいい。一緒に何食わぬ顔をして生きていけば良い。
猶予は妊娠が発覚するまで。妊娠が確定した時に好きになってくれなかったら、その時はもうしょうがないと前みたいに割り切ろう。
(──本当は、そうやって割り切るのも嫌だけど)
理想を言うなら好きになってもらうまで粘りたいけど、それまでずっと監禁するわけにもいかない。
養うために仕事をしないといけない以上は私が常に一緒にいられるわけじゃないんだから、昔の私のようにある程度自由を持たせてあげたい。でも私のことが好きじゃない子を自由にさせたらきっと私が捕まるから、だからしょうがないって無理やりに納得するしか無かった。
今日で監禁から20日目。毎日3回欠かさず
そんな妄想を断ち切るように、ピンポン、と古いチャイムが鳴った。
「────誰だろう、こんな時間に」
時間は夜の8時。訪問がないとは言わないけどかなり非常識な時間帯だ。奥の部屋では熱を出していた娘がようやく寝付いたのだから起こすような真似は止めて欲しいなと思う。
そう思って、手早く服を着替えて。そうして玄関を開けて──。
「────失礼。また会いましたね、柘植先生。警部補の御堂筋です──貴方に、未成年者略取及び誘拐、並びに殺人容疑について逮捕令状が出ています」
そう、私から
──────
────
──
─
あの後、俺の息子は無事保護された。衰弱していたが食事は与えられていたようでそこまでやつれてはいなかった。わんわんと泣く息子を抱きしめ、生きていたことに心の底から安堵した。
犯人はやはりというか、俺の推理の通り柘植ひかるだった。──正直、信じたくはなかったが。先輩の家で監禁され、性的暴行を受けていた彼女が同じような振る舞いをするなんて思いたくはなかった。
だけど同時に、その先輩がかつて誘拐犯に恋をして復讐に走ったことを知っていた。だからだろうか。許せることではないにせよ、心の何処かでこうなってしまったことに納得してしまった自分も居た。
柘植ひかるの動機は復讐──だけならまだわかりやすかったかもしれなかったが、実情はもっと複雑だった。
幼少期から性暴力を受け続けていた柘植ひかるは、先輩に誘拐されていた時点で性行為で家族の繋がりを感じるようになっていたようなのだ。
先輩によって性暴力が振るわれていた、先輩が彼女を犯していたというのも(少なくとも現在の柘植ひかるの認識では)自分からお願いしてのもの。悍ましい実父を復讐心から殺害しつつもその血を引く自分を殺さず助けてくれた「警察のお姉さん」に対して思慕の感情を抱いていた柘植ひかるは、その「お姉さん」に犯されることで繋がりを持とうと考えたということだった。
ここらへんは先輩が逮捕された時に自供した内容とは異なっていて、今となってはどちらが正しいのかは不明だ。先輩が柘植ひかるの今後を思って嘘をついた可能性もあるし、誘拐・監禁を経て認識が歪んだ柘植ひかるがそう思い込んでいるだけかもしれない。
そして「警察のお姉さん」が自身の実父との子を妊娠していたと知り、より深いつながりを感じるようになった。母親であり恋人、命の恩人であり尊敬する憧れの女性……その全てを誘拐犯である「警察のお姉さん」に見出すようになったのだ。
『お姉さんは私の全てでした。それを──通報して、死刑台に追い込んだ貴方が憎かったんですよ、警部補さん。私が欲しかったお姉さんの"好き"を貰っておきながら、そのお姉さんを殺した貴方がね。おめでとうございます、私の人生も全部全部、貴方が奪うんですね』
逮捕を告げ、なぜこんな事をしたのかと聞いた時、彼女は吐き捨てるように、諦めたように──そして、何処か憑き物が落ちたようにそう言った。
(──人生を奪われた、か)
確かに彼女の主観ではどうしてもそうなるんだろう。大切な人も、自分自身の人生も、その全てが俺の手によって奪われたと感じていても不思議じゃない。
だが、だとしても俺は彼女を捕まえるほかになかった。たとえどれほど狂うに足る事情があったとしても──子供を誘拐し、監禁し、犯し、殺すような犯罪者を見逃そうとは思えなかった。
彼女が先輩の息子である「千堂京」を知っていたのもやはり、名字と施設出身であることから乳児院に問い合わせて情報を確定させたからだという。
では、そうして自分の腹違いの弟だと知った「千堂京」をなぜ攫ったのか、なぜ監禁したのか──なぜ、犯したのか。
──実は、彼女の逮捕の明確な証拠となったのはその点だった。つまり、彼女が「千堂京」を誘拐・監禁・強姦した目的と、そこから千堂京を殺すまでのタイムラグ。その事情を示す明確な証拠が見つかったのだ。
『……お母さん、捕まっちゃったんだ。しょうがないよね、悪いことしてたもん』
どこか達観したように呟く5歳となった少女。起き抜けにぼんやりとした顔で、強がりとかではなく自然体のままに呟いていた姿が印象的だった。
『……悲しくないのか?俺が憎くならないのか?』
『悲しいし、嫌だって感じるけど……でもお母さん、どこの子か知らないお兄ちゃんを閉じ込めていじめて泣かせてたから』
潤んだ目で、ポツリと呟く少女。その細く折れそうな姿に俺は何も言えなかった。
柘植ひかるの娘である柘植
そんな彼女こそが、今回の逮捕の決定的な証拠たりうる存在だった。具体的に言えば──。
『ねえ、警察のお兄さん。いつかでいいから、私のおじいちゃんとおばあちゃんと、できればおとうさんのことを教えてほしいな』
『ああ……その、分かる範囲で、な。君が大人になって、まだ知りたいって思うならその時に話すよ』
──彼女は、当時10歳だった「千堂京」を強姦した柘植ひかるが妊娠した子供だった。柘植ひかるが妊娠したのは確かに性暴力によるものだったが、実際は性暴力を子供に対して振るう側になっていたわけだ。
「先輩」という誘拐犯に思慕を抱いて殺人事件を起こした前例を知っていた俺は、もしかしたら似たような感情を柘植ひかるが抱いていたのではないかという可能性に気づいた。そして「警察のお姉さん」の血を引く「千堂京」を母親である「警察のお姉さん」と同一視──いいや、もっと言うなら「異性になった警察のお姉さん」と見做したのではないか。柘植ひかるにとって「警察のお姉さん」の血を引く子供を作れる、ひいては「警察のお姉さん」と夫婦になれるという強い思い込みがあって誘拐からの監禁・強姦という行動に出たのではないか、そう考えたわけだ。
かなり突飛ではあるが、当時の事件周りの状況から有り得なくはないという推察のもとに保育所に向かい、保育所の先生に捜査の一環として協力を要請。翌日に虹乃ちゃんの頭髪を回収してもらい、それをDNA鑑定に掛けた。結果、虹乃ちゃんが死刑となった「千堂 萬廣」の血を引いていることがほぼ確定し、それを以て「柘植ひかる」が千堂萬廣の血を引く子供である千堂京との間に子供を作った、ひいては千堂京誘拐・監禁及び殺害の犯人である可能性が極めて高いとして逮捕状の交付に至ったわけである。
『ずるいですよね。あの子、私と違ってお母さんの本当の子どもとして産まれたんですよ』
彼女が千堂京を語る時、そこには「ずるい」という表現をよく用いていた。そこに言葉通りの「ずるい」以上の感情が複雑に絡んでいたのはその声を聞くだけでよく理解できるものだった。
『だから私にも分けてほしかったんです、お姉さんの血を、遺伝子を。お姉さんとの繋がりを示す愛の結晶で、お母さんに犯してもらった証拠である赤ちゃんを作りたかったんです。──あの子が私を拒まないでいてくれれば。私のことを好きになってくれれば良かったのに。ずっとずっと、殺したくなかったって後悔しているんですよ──これでもね』
彼女が千堂京を殺したのは、子供が出来たからだ。恐らく検査キット等で虹乃ちゃんの妊娠が発覚した時点で、彼女が抱いた「警察のお姉さん」との子供を作るという歪んだ目的は(彼女の中では)果たされた。
だからあとは千堂京が彼女のことを隠蔽してくれれば良かった。かつての自分のように、監禁し犯された上でその相手を愛して言うことを聞いてくれればよかった。だが当たり前だが千堂京はそれを拒絶し──そして、柘植ひかるによって殺害されたのだ。
『酷い遺体だったでしょう?あれはね、お姉さんが私を殺す時はそうするつもりだったって言ってたからああしたんです。私はお姉さんを愛したから大丈夫だったけど、あの子は、弟は、私を愛してくれなかった私で、お姉さんだから。愛さなかった私であるあの子は、ああやって殺すしかなかったんです』
泣き笑いの表情で、全く理屈の通らない残忍な犯行を自白した彼女。殺したくないと嘯きつつ悍ましい形で腹違いの弟を辱めた彼女の心中がどれほどマトモな形なのかはわかりっこないし、例えどれほど支離滅裂だとしても責任能力が認められれば殺人犯として罪を背負うのは変わらない。
だがそれでも、その顔を濡らす滂沱の涙だけは本当だと信じたいと思った。
そうして、この悍ましい事件は終わりを告げた。
健一はかなり重度の女性恐怖症を患ってしまったが、それでも少しずつ快方に向かっている。とりあえず家族でケアをしつつ、すこしずつ元通りの生活に戻れるように尽力したいところだ。上司にも相談して休みを多く取って、そうして健一といっしょに頑張っていきたい。
柘植ひかるは──どうなるだろうか。6年前と今回で2人の子供を誘拐し、監禁し、強姦した。そしてそのうち1人は明確な殺意を以て殺害した。死刑にはならないだろうが、それでも無期懲役か、そうでなくとも10年、20年単位での収監はほぼ間違いないだろう。強いて言うなら幼児期からの過酷な環境に由来する歪まされた精神状態がどの程度情状として酌量されるか、といったところだろうか。
どちらにせよ虹乃ちゃんは犯罪者の親から引き離され、事実上の孤児として扱われることになる。これから施設に移され、犯罪者の娘というレッテルを貼られながら、親もなく生き続けることになるのだろう──彼女の母親のように、父親だった京少年のように。
こうして考えると、関係者が誰一人救われない事件だった。俺は息子が被害にあったからはっきり許せないと断じるが、あるいは第三者から見れば現代社会の歪みがどうのこうのみたいにしたり顔で語るような事件だったのは間違いない。
そして、彼女をそこまで歪めた原因の1つは俺でもあった。警官である以上そうなるのは既定路線だったとは言え、それでも彼女自身の言うように彼女の心の支えの全てを奪ったのは俺である以上、その怒りや憎悪は受け止めるべきだろう──いやだとしても息子を殺しかけた時点で許す気は微塵もないが。
はあ、とため息を吐く。世の中どっか狂ってると思わざるを得ないが、それはきっと俺が警察なんていう世の中の暗い部分に頭を突っ込む職業だからそう思えてしまうんだろう。
がりがりと頭をかきながら、俺は今日も今日とて種々雑多な事件の解決に奔走するのだった。
──────
────
──
─
「ん、っく、ぅぅう…………っ!」
産婦人科で、ずっと唸り声を上げる。2度目とは言え、やっぱり苦しいものは苦しい。
それでも最初の、21歳で虹乃を産んだときよりは楽に感じられた。やっぱり1人でも子供を産むと骨盤とかが広がって産みやすくなるっていうのは正しいんだろうなって思う。
いきんで、緩めて、吸って、吐いて。
ずる、と。子宮を大きく大きく膨らませていた小さな生命が、私の
やがて、羊水とかそういう液体でびしょびしょに濡れたしわくちゃの身体が、その小さな爪先まで顕になって。
「は、はは……ありがとう、産まれてきてくれて」
ほぎゃ、ほぎゃ、と泣き喚く元気な子供に、おっぱいをあげて──そして、そこで終わり。
私は実の母のように、すぐに子どもと引き離されるだろう。お父さんはまだ11歳だろうから引き取れないだろうし、お祖父さんになるあの男にこの子を渡したくはなかったから──きっと、私のように施設で育つことになるだろう。
懲役期間を考えれば、きっと私はあの子の親にはなれない。出所する頃にはオバサンで、産まれた子も成人になってることだろう。
「ごめんね、ごめんね……こんなお母さんでごめんね」
おっぱいを飲み終わった赤ちゃんに謝り続ける私を、気まずそうに助産師さんが見つめる。この人に赤ちゃんを渡して、私はお別れをしないといけないんだ。
全部自分が悪いんだって判ってても、それでも辛くて、悲しくて。大切な生命を奪って、純粋な生命を穢し続けた私に認められる権利じゃないと判っていても涙が止まらない。
だけど、それでも別れの時が来るのは変わらないから。
「……さようなら、元気でね。
名前を付けて、そうして子供を助産師さんに渡す。
多分これから一生呼ぶことにない大切な名前を、最初で最後のプレゼントとして渡して。
そうして私は、暗い監獄へと戻っていった。
家族愛=セックスという歪みきった性観念と、超絶複雑骨折した人間関係の結果生まれた狂人。精通したばかりの小学生の子供2人を強姦し2人の子供を妊娠・出産した。
小学生を監禁逆レイプし搾精し妊娠した挙げ句に監禁した子供が自分のことを愛してくれなければ殺すヤバい女。もはや人間じゃなくて一種の妖怪。ただ当人は殺したこと、殺すことを心底嫌悪しており、大真面目に愛し合って結婚してほしいって思っていた。まあそれも全部子供の向こう側に別の人を見出しての狂気なのだが。
「警察のお姉さん」については双頭ディルドーで相互に犯したことや、自分の父の子を孕んだことなどの事情から家族と呼べる関係性の全てを集約していて、究極的には自分自身すらも「警察のお姉さん」と同一視していた。憎い仇であるはずの御堂筋武志の息子を誘拐した際に同じように逆レイプして子作りに励んでいたのも「自分はお母さんである警察のお姉さんの娘であり、お姉さんが愛していた男の息子と結ばれれば事実上私=お姉さんが御堂筋家の赤ちゃんを孕むことでお姉さんの"好き"が叶う」という思考回路だった。狂人。
なんか意味わからんいちゃもんつけられた挙げ句に息子を誘拐されて性暴力を散々に震わされた。可哀想。
一応そのいちゃもんについても過酷な環境で育ったことなどからそう考えることはしょうがないとは認識しつつも、それで息子にトラウマ植え付けやがったことは許していない。柘植ひかるとは拘留中も何度も捜査の関係で顔を合わせており、その際にどんどんと初孫が育っていく腹を見て頭を抱えた。一応引き取りも打診しようかとも考えたのだが、流石にそれはそれで息子が余りにも重い荷を背負うことになると理解していたので言い出せないでいることを後悔している。お前が後悔するような案件じゃなさすぎる。
千堂京と柘植ひかるの間に生まれた娘。妊娠が判明した時点で父親が殺されてしまったのはある意味殺された父親と同じ境遇。ややこしい。
祖母の血なのか、或いは同じ父親の姉弟の間の子供ということで精神がおかしいのかは不明だが妙に達観気味。悪いことは悪いよね、って思っている。母親のことは愛しているし嫌いではないのだが、同時に自分に対して自分以外の誰かを見ていると漠然と認識しており、そういう意味でも捕まったことについて「いつかやるかもしれないと思っていた」という認識。賢い。
御堂筋武志の息子。10歳にして誘拐監禁逆レイプからの1児の父にされてしまった可哀想過ぎる子供。
柘植ひかるに監禁されていた20日の間、毎日欠かさず3回
教育実習の先生が優しく相談に乗ってくれて心をひらいていたところで、教育実習終了後に偶然(を装っていた)先生と外で出会い、「貴方のルーツを教えてあげる」と自分と同じ乳児院に居たことを明かされたことで素直に信じてしまいホイホイついて行ったら監禁された。そこから腹違いの姉と明かされた上で監禁逆レイプされて家族として愛することを強要されたのを拒絶したら殺された。いくらなんでも可哀想が過ぎる。
ちなみにこっちも健一と同じくらい絞られたのだがこっちはこっちで母親譲りの耐久性能があったせいか耐えられた。父親譲りだったら耐えられなかった。柘植ひかるが3回も
獄中出産された母の元に生まれた獄中出産児。柘植ひかるの第2子であり、柘植虹乃の種違いの弟。ただし両親や姉とは会えなかった。
26歳の母親が既に2人の子供を抱えており、しかもどちらも父親が10歳児というヤバすぎる由来。まあ腹違いの姉弟の間に産まれた姉に比べればまだマシ。後輩遺伝子を受け継いで狂人遺伝子を中和して欲しい(暴言)。