本編でも結構飛ばしてた気がする大監獄の中での生活ですが、こちらはR18ということで遠慮なくもっと飛ばしていくつもりです。
なので、本編以上にえぐい描写が多々ありますのでご注意ください……。
ご注意くださいと言いつつ好き放題書くんですけど……
では、まずは監獄に入るところから。どうぞ。
いきなり飛ばしていきます。
身体検査と『地獄のぬるま湯』
海軍の軍艦で護送されること数日。
私は、ようやく牢屋から連れ出されて……何日かぶりに空の下に出た。
それと同時に目に入ってきたのは……海の上にてっぺんの部分だけ突き出している――そのまま下の方にはるかに大きく伸びているんだろうと想像できる――おおまかに円柱形の構造物。
これが深海の大監獄『インペルダウン』……その入り口、か。当然ながら、見るのは初めてだ。
私が乗ってきた艦だけでなく、周囲には何隻もの軍艦が泊っている。さすがに警備が厳重だ。
ギオン中将とその部下に連れられて、手錠に病人着のまま桟橋を渡っていくと、インペルダウンの看守の制服を着た一団が待っていた。
「護送お疲れ様です、ギオン中将殿。インペルダウン副看守長、ドミノと申します」
「副看守長……か。それなりに上の地位の奴がお出迎えだね」
「はい。何分、政府にとっても重要な意味を持つ、特別な囚人ですので。では、囚人の身柄をお引き取り致します」
もうここで既に『囚人』扱いされてるんだな、とか思いながら……私はそのまま、海楼石の手錠と、そこから延びる鎖ごと、海兵から看守へと手渡しされた。
そのままドミノ副看守長とギオン中将と二言三言話した後……両者は別れ、中将以下海兵達は軍艦に戻っていく。
そして、看守達は私を連れて、インペルダウンへと入っていった。
後ろで跳ね橋が上がり、鉄格子状になっている柵が閉じる音が、何だか重々しく聞こえた。
そのせいでちょっとだけ歩くペースが遅くなって、看守から『さっさと歩け!』って、手錠の鎖を引っ張られて急かされた。散歩に無理やり連れていかれて引き回される犬の気分である。
☆☆☆
副看守長のドミノに連れていかれる形で、インペルダウンの中に入った私。
そのまま通路を進んで、さらにもう1つ鉄格子の扉をくぐり……その先で、身体検査があった。
「……では、身体検査を行う。着ているものを全て脱ぎなさい」
「……っ!?」
ドミノがそう私に命令してくる。
しかし、私はそれをためらっていた。
それも当たり前で……今私が立たされている、というか立ち止まらされているのは……検査用の個室とかではなく、通路のど真ん中だ。
当然、隠すものも何もないし、周りには普通に働いている監獄の職員がいる。そのほとんどは男だ。
というか、ドミノが連れている部下の看守達……私の護送のための人員がそのままそこに立ってるし。これらももちろん、全員男性。
こんな衆目の前で裸になるのは、流石に恥ずかしい。今着ているこの服は、海軍に逮捕された時に、治療のために着替えさせられた病人着で……下着も何もない、上下コレ一枚ずつなのだ。
脱いでしまえば……丸裸になってしまう。
「何をぐずぐずしているの、速く脱ぎなさい」
しかし、ドミノはそう急かしてくる。
よく見ると、控えている部下達のうち、何人かの口元がニヤニヤと笑みを浮かべていることに気づけた。
……なるほど、コレはわざとなんだな……皆が見ている前で脱がせて、辱める……。もう、拷問まがいの扱いは始まってるんだ。
「看守に見られるのは諦めなさい。囚人に対して男だ女だって配慮するような場所ではないのよ、ここは。……それに、むしろあなたは運がいい方よ」
「?」
「だって、1人でここに護送されて来たんだもの。ここでは通常、全員まとめて、一列に並ばせて一度に身体検査を行うの。もしこれが男の囚人と一緒だったなら、服を脱いでから検査が終わって服を着るまで、ずっとじろじろ見られるところだったわ」
私は諦めて、服に手をかける。ためらっていると余計に恥ずかしくなると思って……一気にまくり上げて上を脱いだ。
ぶるん、と形のいい乳房があらわになる。……男性看守達の視線が一気に熱くなるのを感じた。
恥ずかしくて手が止まりそうになったけれど、そのまま下も脱いだ。
普段、乳房以上に他人の目に触れることなんて絶対にない場所が……地下のひやりとした空気に触れて、すこしくすぐったく感じる。恥部も、お尻も、丸出しになってしまった。
流石に恥ずかしくて……とっさに手で隠すけど、それも咎められる。
「何を隠そうとしているの、これは身体検査なのよ? 手は体側につけて、動かさないように」
「……っ……!」
恥部と乳首から手を退かし……指示通り体側につける。いわゆる『きをつけ』の姿勢。
しかもその後、ご丁寧にも、手当てのために巻いていた包帯とかまで全部取られた。
どこも何も隠すことができず……私の体の全てが丸見えになってしまった。
その状態で、ドミノは私の体を調べ始める。
女性である彼女が直接やってくれるのは、せめてもの情けなのかもしれないけど……その光景を男性看守にじろじろ見られているのは変わらないので、何の慰めにもならない。
素っ裸になっているのに、何をこれ以上調べる場所があるのかと思っていたんだけど……ドミノは、私の髪をすいてかき上げて、その中をチェックしたり……乳房を持ちあげて、その裏側を調べたり、見えない部分を徹底的に見た。
口の中もだ。大きく口を開けさせられ、べーっ、と舌を出させて奥の方まで。
その後は、両方のわきの下。そして……
「片足を上げて、股の間を見せなさい」
「……っ……はい……!」
倒れないようにバランスをとりながら、私は左足1本で立って、右足を上にあげる。
股関節を大きく開いて、そこが見えるように……
ドミノはわざわざ前に回ってしゃがみ込み、じっくりと私の、太ももの間の空間を……絶対にこんな風に人にじろじろ見られるような場所じゃないそこを見て確認する。
たっぷり時間をかけて……10秒くらいだったと思うけど、恥ずかしさのあまり、私にはもっと長く感じた。
「……よし。足を下ろしてよし」
股の下から出てきたドミノにそう言われて、ようやく終わったか……と安堵しながら、私は指示通りに足を下ろした。
もうこれで見るところなんて残ってない。先に進めるはずだ。そう思った。
しかし、ドミノからその指示はなぜか来ない。
代わりに、なぜかドミノは手袋を外し……部下から受け取った別な手袋に付け替えていた。見た感じ……ゴムか何かのように見える。
そしてそれを着け終えると、耳を疑うことを言ってきた。
「では続いて、肛門内部の点検を行う。器具をよこしなさい」
「はっ」
「……は、はぁっ!?」
驚く私の目の前で、部下の1人が……金属製の何かの器具をドミノに手渡していた。
あれってたしか……『クスコ』っていうんだっけ? 女性の陰部やお尻の中を見るために使われる、医療器具……。
ってことは、本当にやる気で……
「そ、そんなっ……そこまでしなくてもいいじゃない! こんなところに何も入れてなんかいないよ!」
「口答えするな! 検査項目として規定されているの、省くことはできないわ! ……それとも、何かやましいことでもあって、検査させられないのかしら?」
っ……やましいことも何も、ただ単に恥ずかしいんだよ!
屋内とはいえこんな道の真ん中で、大勢の男性に見られながらお尻の穴を広げられて、奥まで見られるなんて……想像しただけで顔から火が出そうになる!
しかし、ドミノは全く取り合わず、部下の男性看守達に指示を出す。
「取り押さえなさい!」
「はっ!」
「なっ……さ、さわらないでよ! やめて、放してっ……!!」
身をよじって抵抗しようとするけど、海楼石の手錠をはめられてしまい、力が出ない私では……それに抗うことはできなかった。
簡単に抑え込まれ……その状態の私を前にして、ドミノはさらに『検査の姿勢をとらせなさい』と重ねて指示を出す。
私は膝立ちの状態にされ、そのままうつ伏せに床に倒され……お尻を上に突き出している形にされて拘束された。
こ、この姿勢だと……前と後ろの穴、両方丸見えだ……恥ずかしすぎる……!
すぐ後ろに、ドミノが歩いて回り込む気配がした。
手元の器具が、カチカチ音を立ててるのも聞こえた。
「臀部を横に広げてよく見えるようにしなさい。そして、肛門に潤滑剤を」
「はい」
男性看守の1人が私のお尻をむんずとつかみ、左右に広げて……お尻の穴を丸見えにした。
さらにそこに、別な看守によって、とろりとした冷たい何かが塗られていく。今言っていた潤滑剤……ローションだろう。
「や……やめ……! お願い! せめて女性だけで……も、もう抵抗しないから!」
必死でそう懇願するも、一切聞き入れられることはなく……お尻の入り口に、ぴとっ、と冷たい金属の感触が張り付く。
そしてそのまま、めりめりめり……ずるずるずる……と、中に押し込まれていった。
お尻の穴の中に異物がめりこんでいく圧迫感と、それを他人の手でされ、さらにじっくり見られているという恥ずかしさ。
おかしくなりそうなくらいに恥ずかしかったし……なれるものならなってしまいたいくらいだ。
専用の器具とはいえ、それなりの太さを持っているそれが中に入ると……さらにドミノは手元で器具を操作し、ぐっと広げる。
「あぐっ……!? ぅ、ぅう……!」
「動くな、検査を始めます。明かりを」
お尻の穴をこじ開けられるように広げられて、また『めりっ』という音がして……奥の方までひんやりした空気が届いて、くすぐられるような感覚があった。
その感触が、今私は……お尻の穴を奥の方まで観察されているんだという事実を突きつけてきた。
女性のドミノだけならまだ、百歩譲って我慢できたかもしれないけど……今私は、男性看守に体を押さえつけられた上、お尻を広げられている。当然、間近でその看守達にもばっちりと見られてしまっているだろう。
恥ずかしくて、情けなくて……涙が出る。
後ろの方にまぶしい光が時々見える。ペンライトか何かかな?
それを使ってお尻の穴を奥まで照らして見てるんだ……!
「……っ……お願い、早く……早く終わって……!」
「うるさいわよ、静かにしなさい。言われなくても急いで終わらせてあげるわ……あなたのケツ穴の中なんて、誰も好んで見たいわけがないでしょう」
酷い言われ方……。恥ずかしいのも辛いのもこっちなのに……っ!
そのままたっぷり数十秒ほども、ドミノは私のお尻の穴を観察し……ようやく器具を抜き取った。
や、やっと終わったんだ……よかった……。死ぬほど恥ずかしかった……!
「まだ放さないで、そのまま押さえつけたままにしていなさい」
しかし、私はなぜかまだ解放されず……男性看守達に抑えられて、屈辱的な格好のままだ。
今まで異物が入っていたせいで、すぐにはお尻の穴が閉じないみたいで……奥にまだ冷たい空気が流れ込んできて当たる。入り口がひくひく動いているのも感じる。
「さっき、見てほしくなさそうなことを言っていたのが気になるわ。念のため……直接手を入れて中を確認します」
そんな、さっき以上に信じられない言葉が聞こえてきて……私は絶句してしまった。
手を入れる!? 私のお尻の穴に!? ドミノが!? そんな……いくらなんでも……というか、そんなの入るわけない!
しかし、私が何か言う前に、ドミノは薄いゴムの手袋をはめた手を、私の……まだ半開きの肛門に、指先から押し付けるように……
―――めりっ、ぐぐぐ……めりめりめりっ!!
―――ずぷっ……ずりゅっ!
「う……ぎぃいいぃ―――っ!?」
さっきとは比べ物にならない圧迫感に、こらえきれず悲鳴を上げてしまった私。
しかし、ドミノはお構いなしに……苦しさのあまり反射的に暴れようとする私を、男性看守達に押さえつけさせて……お尻の中をまさぐっていく。
「あがっ……あぁぁああっ!? やめ゛で……苦し、痛いぃっ……! 許して、お願い……何も入ってないよ゛ぉっ……!」
「それを調べるための検査です、じっとして……静かにしていなさい!」
ドミノは私のお尻の中を、上下左右にぐりぐりと指を押し当てて、感触を確かめるようにして調べて行く。動きが乱暴すぎて、肛門の筋肉が千切れそうで悲鳴を上げているのを感じる。
「んぅっ……はぁっ……いだ、っ……ぐ、むぐっ!?」
声を耳障りに思ったドミノの指示で、看守の一人が私の口に……ギャグボールみたいな拘束具をはめて、くぐもった声しか出ないようにした。
その間もドミノは、指でぐっぐっと押してお尻の中をかき回し……奥の方まで指を伸ばして感触を確かめ……
「んう゛ぅううぅっ!?」
その瞬間……私の口から、苦痛とはまた違った響きの声が聞こえてきた。
それにドミノも気づき、呆れたように……
「あら……? あらあら……もしかしてあなた、お尻をいじられて気持ちよくなってるの?」
「……っ……!」
必死で首を横に振って否定するが、ドミノは信じていない。その口元に、嘲笑うような笑みが浮かび……看守達の表情も同様になる。
私自身、信じられない……信じたくない、とそう思ってしまう。
けれど実際に……私のお尻の奥の方には、今のドミノの手の『ごりっ』とした乱暴な感触を……喜んでいた感覚が、その残滓が残っていた。
(こんなことされて……私……っ!)
「あなた、こんな屈辱的なことをされているのに感じてるなんて……信じられないわね。天下の『海賊文豪』が来ると聞いたから、どんな理知的な女性かと思っていたのに……ただの変態なのね」
「……っ……!」
「でもごめんなさいね、変態が喜ぶようなプレイのためにこの検査を行っているわけじゃないし……私達も暇じゃないの。だから、さっさと終わらせるわ」
「……っ……!?」
―――ごり……ごりごりっ! ぐにぐに……ずずっ……!
そしてドミノは、一層激しく手首を私の体内で動かし……
その感触に、私は苦痛と圧迫感……そして、ごまかしようもない快感を、はっきりと同時に感じてしまっていた。
その触診は、しばらくの間続き……私は、ギャグボールの穴と口の傍から涎をたらしながら、その終わりをただただ待ち続けた。
―――ずずずず……ずるずる……ぬぽっ
(……お、終わった……)
ドミノの手がお尻の外に抜き取られる感覚がして……同時に、さっきよりも大量の空気が、お尻の奥の奥にまで入ってきた。
やはりそれがくすぐったく感じる。肛門がひくひく痙攣し……空気が出入りしているせいで、ぶぶっ、びっ、と湿った汚い音が鳴る。
けれど、ようやくこれで終わったんだ、と私は安堵して……
「では、次は膣の内部を同じように検査します。……囚人は動けないようなので、看守、開脚して固定するのを手伝ってあげて」
「はっ!」
……無慈悲な声が聞こえて、私の目の前はまた真っ暗になった。
(……もう、どこでも好きなように調べて……)
オマンコの方の検査はすぐに終わった。
M次開脚で固定された私の膣口に、さっきと同じようにクスコを挿入して……大きく入り口を広げながらペンライトで中までじっくり見られた。
場所が場所だから、危惧が動くたびに体がびくっと震えて……そのたびに、また笑われた。
抵抗しなかったからか、こっちは手は入れられなかったのは……幸いだったかも。
……入れようとしても、流石にこっちの穴は……入らないと思うけど……。
膣の検査が終わるころには、私の体力も少しは元に戻ってくれたので、自力で立てるようになった。
それでも、足は結構震えてて……お尻が痛くてうまくまっすぐ立てない。がに股でどうにかバランスをとって立ってるような……ちょっとみっともない立ち姿だ。
これでもう、流石に最後だろうと……そう思っていたんだけど……
「では最後に、『カンカン踊り』をしてみせなさい」
「…………!?」
耳を疑った。
でも、目の前のドミノはそれを撤回する気配はなくて……『早くしろ』と言わんばかりに、サングラスの向こうから睨みつけてくる。
(……やるんなら徹底的に、ってことね。こんなところでも……。『徹底的に』調べてるのか、それとも辱めてるのか……いいやもう、どうでも)
「ああ……『カンカン踊り』が何のことかは知っているかしら? 知らないのなら説明するけど」
「……大丈夫、知ってます」
「そう。博識ね……まあ、こちらも手間が省けて助かるわ」
作家としての知識の中にそれはあって、私はその『カンカン踊り』というものが何なのかを知っていた。
簡単に言えば、これも身体検査の方法の1つなんだけど……
(……もう調べたでしょ、って言っても無駄なんだろうな)
口答えせず、私はあきらめて……それに従った。
両手を開いて上にあげて、手のひらを看守達に見せるようにする。
口を開けて、べーっ、と舌を出す。
右足を高く上げて左足一本で立ち……股間がよく見えるようにする。
そのまま、左足一本でぴょんぴょんと跳ねて見せる。
支えるものが何もないせいで、ぶるんぶるん、と胸が揺れる。ちょっと痛い。
2~3回跳ねたら、逆に今度は左足を上げて右足一本でジャンプ。
ぴょんぴょん跳ねる。また胸が揺れる。ぶるんぶるん。
これを何度も繰り返す。
右、左、右、左。
いいと言われるまで繰り返す。
全部を見せながら片足で跳ねて、乳房を揺らしてただただ踊る。
―――ぴょんぴょん
―――ぶるんぶるん
―――ぴょんぴょん
―――ぶるんぶるん
―――ぴょんぴょん
―――ぶるんぶるん
この、何もかも丸出しにした屈辱的な踊りが、『カンカン踊り』だ。
コレは実は、現実の世界の日本でも、刑務所とかでかつて使われていた身体検査の方法である。
お尻や膣に何か仕込んで隠し持っていても、こうして大きく股を開いて何回もジャンプすれば、落ちてきて発見することができるから……だそうだ。
手を開いてあげて見せるのは、体をどこも隠させない、支えさせないためと、手にも何も持っていないことを確かめるため。
口を開けて舌を出させるのは、もちろん口の中を見るため。
なお、この踊り……格好も動きもあまりに屈辱的すぎて、人格権の侵害とか個人の尊厳の問題になって提起されたとかで……現在の日本では行われていないはずだ。
(口も、股間も、お尻もオマンコももう調べたでしょ……もうコレやる必要なんてないじゃない……っ!)
声には出さずに心の中でだけそう叫びながら、私はたっぷり1分くらい踊っていた。
その間、ドミノを含む看守達は、笑いをこらえているのは丸わかりで……
もういいわよ、と声がかかる少し前に、
「……なんて、無様」
と、小さい声で、しかし確かにそう言っていたのが聞こえた。
☆☆☆
その後、私はようやくフロアの奥に進んだ。全裸のままで。
身体検査は終わったが……そのまま服を着させてもらえるわけではなく……
―――ドン! ドボォン!!
「熱っっ……つ~~~っ!!」
原作でも言っていた『洗礼』が待っていた。
裸のまま通路を奥まで進まされ……そこにあった釜の中、煮えたぎる熱湯に入らされる。
自分で入るって言ってんのに、それを待つこともなく、わざわざ突き落とされた。
通常『地獄のぬるま湯』。殺菌消毒を兼ねた『洗礼』だと、原作でも言ってたっけ。
普通ならここで大絶叫して苦しむところ……エースとかジンベエとか、大物の囚人は、眉一つ動かさず普通に堪えて、見事に『入獄』するところらしいが……さすがに私にそれは無理だ。
まあでも、そこまで派手に泣き叫んだりはしないで済んだけど……。
……ここ来る前に、熱湯どころじゃないくらいの熱にさらされ続けてたからな……マグマに比べれば、100度くらい割と平気で、我慢できた。
人生何がプラスに働くか分かったもんじゃないと思―――
(うっ……お、お尻の穴に……!)
けど、熱さとは別に問題が……
さっき散々ほじくられたお尻の穴が、まだ閉じていなくて……水が流れ込んできてしまった。もちろん熱いから飛び上がりそうになるけど、我慢しているとじきに温度が下がって……痛みもそんなになくなった。
ただ、お尻の中にお湯が入ったままになって……ゴロゴロ言ってる。
『もういいわよ』って声がかかったので外に出ると、ドミノにタオル――とも呼べないような、粗末なぼろ布――を手渡されたので、それで体を拭く。
大絶叫して暴れないだけでも大したものだ、ってほめられた。
けれどその後、ようやく服――白黒の横縞の囚人服――を着れることになったんだけど……問題が1つ起こってしまっていた。
さっきお尻に入ってきたお湯が、少しずつぽたぽた落ちてきてて……いつまでたってもズボンをはけない。
何度お尻を拭いても、少しずつだけ、ぽたぽた流れ出てくる。お尻の筋肉が緩くなってて、液体が漏れ出てくるのを止められないんだ……。
上半身の服は着たのに、下半身だけ丸出しの状態で何分も待って……でも全然収まらない。
それどころか、お湯がお腹に入ったからか……それとも、ずっとノーパンで立っていたから冷えてしまったのか、お腹がゴロゴロ言ってきて……
「と、トイレに行かせてください……! お腹が……っ……!」
「……仕方がないわね。まあ、それでその水も全部出て収まるかもしれないし……こっちに来なさい」
そう言ってドミノが案内してくれた先で……
(……もう、勘弁してよ……!)
私が心が折れそうになって目をやる先には……ドミノが『ここでしなさい』と示してくれたトイレがある。
確かに、トイレではある。またがってする……和式タイプのやつだ。
けど、周囲に壁がない。
前の方が上側に盛り上がってる、いわゆる『金隠し』もない。
平坦な床に、和式トイレが埋め込んで設置されているみたいなものがそこにあった。
「囚人達が何かを隠したりしないように、怪しい動きを見張れるようにそうなっているの。ここだけじゃなくて……各牢屋のトイレは全てこれになっているわよ。……さあ、ほら、さっさとすませなさい。我慢するのも辛いんでしょう?」
「………………」
何を言っても無駄なんだよね。知ってる。
私は前に進み出て……下半身丸出しのまま、その和式便所に、足を大きく開いてまたがってしゃがみ込む。
上の服が汚れないようにたくし上げて……そのせいで、より一層下半身が丸見えになる。
私が怪しい動きをしないように、前後左右に看守がそれぞれ立ってこっちを見る中で――ちなみに後ろはドミノが立っている――なるべく何も考えないようにしながら、私は、おしりとお腹に力を入れてふんばって……
そのまま……出るものを全部、出した。
「…………うーわあ」
後ろから聞こえてきたそんな声は……ほんの一言だけだったのに、私の心をえぐった。
数多の拷問が待ち受けているとされる、大監獄インペルダウン。
そこに入れられた私は……牢屋にたどり着いてもいないのに、もう心がズタズタだった。