あと、なんかむしろ拷問メインでエロ弱めになっちゃったかも……屈辱は強めだけど。
書きたい拷問はあるけどエロに結び付けづらいものもあるもんで、これからもちょくちょくこういうの挟むかも。
一言で『水責め』と言っても、色々種類があるみたいだった。
大きなたらいみたいな容器に張った水に、頭を掴んで押し付けて沈め……溺れる寸前で引っ張り上げて……というのを繰り返す原始的なのとか、
もっと大掛かりに、手錠や足枷で拘束し、それを滑車につないで釣り上げて水の上に吊るし……滑車で上げ下げして水の中に沈めて苦しませたりとか、
狭い部屋に囚人を閉じ込め、その中をたっぷりの水で満たし、天井付近に少しだけ水がない空間があって、そこにだけ空気が少しだけ残るようにして……その状態で長時間放置したりとか。
なお、これは能力者じゃない囚人にだけ行うらしい。能力者は、大量の水に体がつかると力が抜けてしまって、そのまま自分で立つことも難しくなって溺死するからね。
とまあ色々あるが、私が食らうことになるのは果たしてどれなのかと思っていたら……どれとも違った。
しいて言うなら……1つ目が一番近いかな。
床屋とか美容院にある、散髪後に髪を洗う設備を想像してほしい。
倒れる椅子とか台に仰向けに寝て、頭だけを洗面台に突き出して、流れるお湯でシャンプーとかされるアレだ。
しかし、今私が寝かされているのは……倒れる椅子じゃなくて、頑丈な革製のベルトで体を固定される拘束台。
そして、頭の後ろ……洗面台があるはずの部分に置かれているのは、大量の水を満たしたタライのような容器だった。
そこに括り付けられた私の傍に、今日も上機嫌なサディちゃんが立つ。
手に鞭は持っていないけど……ただ単に今日の拷問では必要ないからだろう。
その笑みを見ると、先日食らった鞭の拷問の苦痛がフラッシュバックしてきて体が震えるけど……精一杯のポーカーフェイスでしのごうとする。
けど残念ながら、見抜かれていたようだ。私の恐怖心を。
「いやん、そんなそそる表情しないで……手に力が入っちゃったら大変よぉん♪ 今日もじっくり楽しみましょうね。さあ……最初はサービスしてあげるわ。思い切り息を吸って、止めて」
……この後何が起こるかは簡単に予想できるので、言われた通りに思い切り息を吸って……そのまま止める。
その瞬間、サディちゃんは私の肩をぐいっと下に押して……それに従って台が動き、上半身が台ごと下がる。
ざぶん、と音を立てて、私の頭が水の中に沈んだ。
そのまま、ひたすら息を止めて耐える。耐え続ける。
しかし、頭は水の中に沈んだまま……浮き上がってくれない。
そのうち苦しくなってきて、思わず体に力を入れて、腹筋で体を起こそうとする。
けど……動かない。台にしっかり固定されている上、海楼石の手錠で力が抜けてしまう。
しかも……今、サディちゃんは特に手で私の体を押さえていないにも関わらず、私の頭は水に沈んだままだ。
どうやら、台自体がそういう仕組みになっているみたい。一度変形させて囚人の頭を水に沈めると、そのままの形で固定されて……獄卒がその変形を解除させないと上がってこないんだ。
流石に息を止めるのも限界になってきて……歯を食いしばっている口の隙間から、ごぼごぼと泡が、空気が漏れ出て行く。鼻からも同様に。
その代わりに水が流れ込んでくる。口にも鼻にも。
鼻の奥に水が入ってきたことで、つんとくる痛みが走って……そのせいで余計に辛くなって息を止めるのが緩んでしまった。
がぼっ!とひときわ大きな気泡が口から洩れて、その分水が……
―――ごぼっ、ごぼぼ……がぼごぼぼ……!!
水に沈んでいるせいで悲鳴なんか上がらず、大小の泡が出てくるだけだ。
しかし私からすれば、悲鳴どころか絶叫したい気分でもがき苦しんでいた。
(痛い! 苦しい! く、く……空気! 空気吸わせて……!)
口の中はもう既に水でいっぱい。その奥にまで流れ込んできている。
飲み切れないほどの水が胃袋に流れ込んできて、じゃぶじゃぶ言っているのが感じられる。
しかも胃袋だけじゃなく、水が入っちゃいけないところにまで水が流れ込んできて……鼻の奥と同じで痛くて苦しい。
もうどうにもならなくなって、体がビクンビクンと震え始める。本格的に、私の意思とか関係なしに全身が酸素不足で悲鳴を上げてSOSを出している。
……そこでようやく、がこん、という感触と共に台が動いて……頭が水の外に出た。
「ぐ、ぅえっほ! げっほ、げほっ……ぇほ……! はぁ……はぁ……」
「ん~~~どうだったかしら? 苦しかった? 何も聞かせてもらえなかったから、サディちゃんは寂しかったわぁ」
あんな状態で声が出せるか! ……なんて言い返す暇もなく、私はひたすら息を吸って吐いて……体に空気を取り込んでいた。
同時に、こみあげてくる水を吐き出していく。色々なところに入ってた水を、口からげぼっ、と……汚らしく見えるかもしれないが、そんなの気にしている余裕はない。
…………しかし、
「うふふっ、いい顔ね……それじゃ、次行くわ……よっ!」
「はぁ……はぁ……!? 待って……あぶっ!?」
息が完全に整う前に、また沈められる。
しかも今度は息を吸う暇さえもらえなかった!
そのせいですぐに息を止めていられなくなって、ごぼごぼとまた水が中に……
じたばたと体をよじらせ、ガタガタと台を揺らし……苦しい、助けて、と声のない悲鳴を上げる。
しかし、水面越しに見えるサディちゃんは……それを見てより一層笑みを深くするだけで……中々上げてくれない。
そしてまた、溺死しかけるところまで追いつめられて……その寸前で呼吸を許される。
―――がたん
「がばあっ!? はぁ――! はぁ――! あっ、ぐ……はぁぁ……」
「うふふ……はい次っ!」
「ごぁぼっ!?」
……それを延々と繰り返す。
沈む、溺れる。出る。
沈む、溺れる。出る。
沈む、溺れる。出る。
気付けば私は、中も外もびしょびしょだ。
水を飲んでしまって胃袋もそれ以外も水浸しなのはもちろん……暴れて水が跳ねて、上半身は首から上以外も水がかかってるから。
私の顔ももちろんびしょぬれだけど……水だけじゃない。
もうつらくて、涙がどんどんでてきて……それが伝って流れている。
けど、水に沈むと……あっという間に、水に混ざって溶けてわからなくなる。
時間間隔とかもうとっくにないから、何分、あるいは何十分それを続けてたのかはわからないけど……しばらくしてサディちゃんが私を引き上げた時には、もう散々な有様だ。
引き上げられると同時に、口からマーライオンみたいに水を、涎よだれと一緒に吐き出して……必死で呼吸をして……
「げほ、げほ……ぉええっ……げほ、ぐひゅ……!」
涙が流れるのは、もうどうしようもないので放置。
時々、鼻から水だけじゃなくて鼻水も流れてくるんだけど……お構いなしにふんっ、と息を吐き出して外に出す。呼吸の邪魔だ!
涙、鼻水、よだれ……さぞかし悲惨な顔になってるんだろう、今の私は。隣でサディちゃんがすごく嬉しそうな顔になってるもんな。
……気にしてる余裕ないけど。
「はぁん、たまらないわ……その苦しそうな顔。あんなにかわいくて整ってた顔が、そんなにぐちゃぐちゃになって無様に歪んでるのを見たら……ん~~! こっちまで濡れてきちゃいそう!」
好き放題言ってくれるな……でも好都合だ。
無駄口叩いてくれてる間に、こっちは1回でも多く呼吸できる。体の中に溜まった水を吐き出して、空気を少しでも多く取り込んで……
もう既に飲んじゃった水は、胃袋からはほとんど上がっては来ないけど……うぷっ、お腹の中たぷんたぷんになってる……。
喉に指入れて吐き出したいな……できないけど。
みっともない? 無様? 下品? ……繰り返すけど、そんなのもう気にしてる余裕ないよ。
そのサディちゃんは、わざわざ『いくわよ』といってから頭を沈めてくれたので……丁度大きく息を吸って、とめたタイミングで沈むことができた。
どうせまた苦しくなるだろうけど、それでもこれなら少しは楽……
……え、何してるのサディちゃん?
そんな笑顔で、私のお腹の方に歩いて回って……拳を握って、振り上げて……
まさか……!? 嘘でしょ、やめて! そんなことされたら……
―――どすっ!
「っ、ごぼぉっ!? がぼ、ごぼごぼごぼ……!」
サディちゃんの拳がお腹に突き刺さり……その衝撃で強制的に息を吐き出させられた。
やばい、ほとんど全部……痛いし、苦しい!
一気に追い込まれた私は、そのまままた溺れて……散々な姿になるまで水の中でもがき続けてから、より一層笑みを深めたサディちゃんに引き上げられた。
「ふふっ……私が油断したと思った? 少しは楽できると思った? 残念でした、ん~~~! むしろこれからよ!」
「はぁ……はぁ……ごぼ、げほっ……もう、やめ……」
「だーめ♪ まだまだ時間はたっぷりあるわ……そーれ、次行くわ……よ!」
「やだ、やだ……がぼぉっ!?」
そのままさらにしばらく続き、もう何百回私が溺死しかけたのかもわからない頃……それは、きた。
呼吸が苦しいのとは、また別……
(お腹が、痛い……水で、パンパンになってる……!)
沈められるたびに大量の水を飲んでしまって……今、私のお腹の中は、じゃぶじゃぶどころじゃない量の水であふれかえってる。
既に胃袋も、もしかしたらその先も要領はいっぱいで……動いたり、お腹を殴られたりすると、もれなく口から逆流してくる。すぐ水に溶けるからわかんなくなるけど。
けどその水は、時間をかけて体の下の方にも流れて行って……
「ん~~……そろそろかしらね」
おもむろにそんなことを言い出すと、サディちゃんは……不意に、下半身の側に回った。
すぐに沈められないことをいいことに、私はまた、今のうちにと必死で呼吸するけど……同時に嫌な予感がしてきていた。
台のギミックはどうやら上半身部分以外にもあったみたいで……またの部分から下が左右に2つに割れた。
そして、左右の足をそれぞれに固定したまま上に持ち上がる。
そして囚人服のズボンが一気にずり降ろされて……正面側から見て下半身が丸見えになる。
……まるで、ちょっとハイテクな分娩台みたいだ……最近よくある、椅子から変形するやつ。
というか、このタイミングで下を脱がせるってことはやっぱり……
「じゃあ、ここにおいてちょうだい」
「はっ!」
部下の獄卒達――当然ながら男――に指示を出し、私のお尻のちょうど下に、空の大きな桶を用意させる。
ああ……やっぱりそういうことなのか。
「うふふ……さあ、トイレを用意してあげたわよ。いっぱい水を飲んで、そろそろ漏れそうになってきたんじゃないかしら……遠慮しないでここに出しなさい、我慢してちゃ苦しいでしょう」
当然のように、お尻側に回ってサディちゃんはじっと見てるし……男性獄卒達もそのままそこにいて見ている。
……こんな状態でするなんて、もちろん恥ずかしい。
恥ずかしい、けど……入獄の時にも色々見られてるし……
(……いいや、しちゃえ)
―――しょわぁぁあぁ……ぴちゃぴちゃぴちゃ……
サディちゃんや獄卒達にじっくりと見られながら……私は放尿した。
尊厳も何もなく、いい大人がおもらしする姿を、サディちゃんや周囲の獄卒達にも見られて……笑われた。必死で気にしないようにした。
―――ちょろちょろ……ぽたぽた……ぽた……
出るのが止まってしばらくして……やっと終わった、と私は思った。出る分は全部出した。
これでもうしばらくは大丈夫だけど……
しかし、サディちゃんはいつまで経っても私のズボンを元に戻してはくれず……
「さあ、それじゃあ拷問を続けましょ? ズボンもトイレもこのままにしておくから、苦しくなったらいつでも出しちゃって? ああもちろん……」
そこでサディちゃんは、私のお尻をぺちん、と叩いて……
「おしっこだけじゃなくて、大きい方でも全然いいのよ?」
「……っ……!」
……数十分後。
―――しょわぁぁあぁ……ぴちゃぴちゃぴちゃ……
―――ちょろちょろ……ぽたぽた……ぽた……
さらに数十分後。
―――しょわぁぁあぁ……ぴちゃぴちゃぴちゃ……
―――ちょろちょろ……ぽたぽた……ぽた……
またまた数十分後。
―――しょわぁぁあぁ……ぴちゃぴちゃぴちゃ……
―――ちょろちょろ……ぽたぽた……ぽた……
そして、数時間後。
―――びびび……ぶびびびょびょぼぼぼぼっ! ぼたぼた……び、ぶびっ! とろとろ……
何百回も溺死しそうになった苦しみと、それに勝るとも劣らない屈辱。
最後に最悪の醜態をさらしたと同時に、ようやく水責めの拷問は終わってくれた。
拘束されていた体を自由にされた後、私が一番最初にさせられたのは……チリ紙を渡されて、粗相をした下半身をきちんとふきとって掃除することだった。
サディちゃんが『よくできまちたねー♪ えらいえらい♪』と頭をなでながら言って来たのが……私の耳には、どこか遠く聞こえていた。
必死に脳が、自分のことじゃないと拒絶しようとしているかのようだった。