夏休みの思い出~田舎で いとこ とエッチするはなし~ 作:霧里
昼間、散々遊び歩いた俺たちは、家に戻った後、早々にベットに入ってしまっていた。
唯はまだ、話し足りなそうにしていたけれど、真っ先に眠い目を擦り初めたのも唯だった。
うつら、うつらと…。
まだ21時にもならない時間。いつもなら、そろそろ二人でスマホ越しにお喋りを始める時間ではあった。けれど、眠気に引きずられた唯の頭が、こつんっと、並んで座っていた俺の肩へと寄りかかってくると、そのまま気持ち良さそうに体を預けてくる。
「唯、そろそろ寝よ? 疲れたろ?」
「でも…」
嫌そうに首を振り、でも、預けた体を起こそうともせず、眠け眼を擦り続ける。
無理もない。朝早くからの長旅だった上、昼間はほとんど歩きづめだった。
その場の勢いが手伝っていたにせよ、溜まっていた疲労は、落ち着いた今が一番重たいはずだ。
「明日だってあるんだからさ?」
「明日しかないんだもん…」
立ち上がろうとした俺を引き留めようとしながらも、眠気に抗いきれず、その力は随分と弱々しいものだった。
仕方がない…。
ベッドまでならいけるだろうか。
背中を支え、膝の下に手を入れて。むずがる唯の体に手を回した俺は、ぐっと腹に力を込めた。
「え、あ、かずき…やだ、降ろして、はずかし…」
「良いから、じっとしてて。お喋りなら、布団の中でも出来るだろ?」
「むぅ…」
いわゆるお姫様抱っこ。眠い目でも、子供扱いされてる事には気付いたのか、パタパタと足を揺らして抗議はしてきても、自分から歩くだけの体力は戻ってこない。
重くはない。あくまで、思っていたよりは。
これならベットに運ぶくらいは出来そうだったが、唯の手前あまり苦しそうな顔もできず、涼しい顔を作るのに一番苦労させられた。
鍛えておこう。
次に唯と会うまでに、彼女を軽く抱き上げるくらいにはなっておきたい。
そんな思いを胸に留めつつ、彼女の体をベットの上へそっと横たえた。
「おやすみ、唯」
「んぅ…」
お休みを言うまもなく、ベットに入った唯はそのまま寝入ってしまった。
俺のベットの上で唯が眠っている。その可愛い寝顔をずっと見ていたかったけど、俺にも疲れが溜まっていたのか、彼女の寝息を子守唄にしているうちに、気づけば意識が微睡んでいった。
ー
つん…つん…。
夜中、薄っすらと目が覚めると、背中に感じるものがあった。
指先で触れてきて「ね? ね?」って、いつもの癖で唯が甘えてくる。
子供っぽいなって、指摘したらきっと怒るんだろうけど。
何も言わないのは、そうやって甘えてくるのが可愛いのと、そうやって甘えられるのが嬉しかったからだ。
「ね? 和樹…。和樹ってば…」
こっそりと、俺を起こしたいんだか、起こしたくないんだか。指で背中を突っつきながら、細々と呼びかけてくる声を、どう受け取っていいか悩ましい。
正直に眠い。
けれど、甘えてくる唯に応えて上げたいという欲も確かにある。
そのまま眠ってくれるならそれが一番良いんだけど、なかなかどうして諦めてくれる気配はなかった。
その内に、声を掛けるのを諦めた代わりに、すぅっと、俺の背中に線を引き始める。くすぐったさを耐えながら、そこに意識を向けていると、背中をなぞる指先の感触は、次第に文字を作っていった。
す
き
す
き
♥
分かりやす2文字だ。これ以上もない感情に、心と体がくすぐられてしまい、堪らなくなった俺は、観念したかのように口を開いてしまった。
「おれも、好きだよ、唯」
「むぅ…。起きてるんじゃん」
「起こされたんだって」
寄り添うように、唯の体温が背中に広がってくる。
手の平で撫でられて、頬ずりまでされてはもう、ドキドキと高鳴る胸の音を隠すことすら出来なかった。
「ドキドキしてる…」
「唯のせいじゃんか」
「そう、だね。でもさ? 私だって、ドキドキしてるんだよ? ほら…」
俺のお腹に手を回しながら、唯の体が密着してくる。
その感触を意識せずにはいられなかった。
女の子の、唯の、おっぱいの感触。柔らかい胸の膨らみの中に、自己主張を始めた乳首の感触が芽吹いていた。
「ね、和樹…えっちしよ?」
「な、あ、それ、は…」
期待しない訳がなかった。
家には今二人っきり。今日は帰ってこないと、両親は朝から出掛けてしまっている。気を利かせて貰ったのか、ここぞとばかりに自分たちもイチャつきたかったのか。
頑張れよと、父さんに肩を叩かれた時、うまく言葉を返せなかったのを覚えている。
そういう父さんは今頑張ってるんだろうかと、想像してしまった両親の情事なんてロクなものでもなく、慌てて首を振って頭から追い出した。
「ね、和樹。いま、他の女の事かんがえてたでしょ?」
「ちょっ。怖いこと言うなよ」
「にひひっ、ちょっと言ってみたかったの。でもさ、余所見はしてたよね?」
「余所見っていうか。そいや、父さんに頑張れって言われたなって」
「頑張れか、ふふっ…そっか、そうなんだ?」
くすくすと、笑う唯の吐息が首筋に掛かってくすぐったい。
「そういうの、何処で覚えてくるんだ?」
「何処ってわけじゃ…。和樹だって、エッチな事何処で覚えたのって言われると困るでしょ?」
「それは、まぁ…」
だいたい、興味に負けて買ってしまったエロ本だったり、ネットで探したエロ画像だったりはするんだけど、それがどの段階だったのかと言われた途端、記憶は曖昧になる。
「あ、おちんちん、大っきくなってきたね? もう、我慢できない感じ?」
何でもない振りをしてお喋りを続けながらも、唯はずっと俺のモノをからかい続けていた。
指先でくすぐるみたいに、手の平で撫で付けるみたいに。ゆっくりと、やんわりと。それは、射精を促すほどの刺激ではなかったけれど、その先の行為を期待させるのには十分すぎた。
「いいよ?」
いつかの言葉が耳に響く。いつも唯はそうやって、俺の我慢を蹴っ飛ばしていくんだ。
「良いって、でも、唯の準備だって…」
「私は平気だよ。だって…ずっとさ、今日は和樹とえっちするのかなって期待してて、今だって…ね?」
「うっ…」
頭がグラリと揺れた。ドキドキと、密着した背中から伝わってくる鼓動の音が一層と強くなる。なんとか踏みとどまろうとしても、その理性が足元から崩れていったんじゃ、もうどうしようもない。
「なんてね? じょうだ…きゃっ、え、あっ、かず、ちょっとまっ!?」
それを冗談にされては堪らなかった。
お腹に回されていた唯の手を振りほどき、体を起こした俺は、そのまま彼女の上へと覆いかぶさる。
「良いって、言ったのは唯じゃんか…」
「良いは、良いんだけど。和樹ってさ。そういうとこあるよね…」
「なんだよ…」
「そんなさ? ギリギリまで我慢しなくても。急に来られると、ちょっと怖いよ?」
怯えてるとまでは言わないか。それでも、俺の下で縮こまってしまっている唯を見下ろしていると、流石に罪悪感も湧いてきて、かっとなっていた頭も冷えてくる。
「あ、ごめん。なんか、大事にしなきゃっていうか…なんだろ? それ目当てって思われるのもイヤっていうか。したくないわけじゃ、そりゃないんだけど」
「思ってないし、私だってして欲しい。でも、それで結局乱暴してたらさ」
「うっ。と、とにかく、ごめん」
けど、慌てて離れようとした俺を引き止めたのも、また唯だった。
「ね? 和樹。エッチって言われるのと、意気地なしって言われるのどっちが良い?」
「意気地なしって…結構、くるな、それ」
「まだ言ってないってば、本気で凹まないでよ…」
意気地なし。その刃の重みがグサリと胸に刺さる。
確かにさ。自分のベットの上に女の子を押し倒しておきながら、何もしないでは、言われてもしょうがないとは思うけど。
「でも、冗談だって…さっき」
「それって、えっちしよって言ったこと? それとも、期待しちゃってたって所?」
「それ、は…」
今更だ。そんな誘うような事ばっかり言って、それが冗談もないだろう。
なら、期待してたって所が冗談だったのかって言うと、ああ、たぶん、それもきっと間違いだ。
「唯ってさ、そういう所あるよな」
「真似するんだ? あっ…んっ」
何も言わず唇を重ねると、驚いたように唯は体を震わせる。だけど、キスを繰り返していく内に、ゆっくりと緊張の糸が解れていき、次第に唇を預けてくれるようになっていった。
「ふはぁ…ぁ。ね? 和樹、私の、なに? どういう所?」
キスの後。言いかけた言葉が気になったのか、興味津々といった具合に唯の目が輝き出す。
「別に。可愛い顔してさ、悪戯好きな所とか? 俺だって、結構我慢してるんだぜ? それなのに…そんなさ、ちょっと強引にもなるじゃんか」
「和樹がそうしたいなら、私は…別に?」
だからそういう所だって…。
誘い受けっていうの?
何かで勉強したって言うなら、大したものだし。
素でやってるっていうならもう性癖なんだと思う。
「もうどっちでも良いよ。どうせさ、またからかってるだけなんだろ?」
「え、あ、ごめん…怒った?」
「ううん、怒ってはないよ」
「ほんとに?」
「ほんとに。それは大丈夫」
急に不安そうになる唯の頭を撫でて、そのおでこにキスを返す。
「けど、もう唯には聞いてやんない。俺が意気地なしだったら、唯は嘘つきだもんな」
「うそ。やっぱり怒ってる」
答えは返さなかった。不安になるならさせておけばいいと思う。
こっちとしては、好きな女の子を、自分の好きに出来るんだって、後ろめたい興奮も確かにあるんだ。
「和樹? ね、和樹ってば…ぁっ」
不安そうに名前を呼んでくる声を無視して、俺は唯のパジャマに手をかけた。
1つ、2つと、見せつけるように、ゆっくりとボタンを外していき、上着を脱がせていく。
ただ、ボタンを外しているだけなのにな。
焦れったい。けど、その焦れったさが固くなっていた俺のモノにさらに、力を与えていた。
今この瞬間にでも、我慢を忘れて唯を襲ったら。それはそれで、きっと気
持ちが良いんだろう。
だけど、もう少しだけ待って欲しいと、熱り立つモノを宥めすかす。
せめて、唯の準備が終わってるのかだけは確かめたい。
それに、少しくらい焦れたって良いだろう? そうやって我慢した分だけさ?
次に、唯とエッチする時は、もっと気持ち良くなれるはずだから。
応える様に俺のモノが波打つと、先端から先走りが滲んでくる。
早く挿れたいって、それは俺もそうなんだけどな。
最後のボタンを外し終えると、胸元から おへそに掛けて、唯の素肌が大きく晒される。
何度見ても綺麗だ。女の子の体が見せる、女性的な丸みに目が奪われる。
巨乳だなんだと、よくネタにされるような美人では決してないが、俺にとっては、唯の裸以上に興奮できるものなんてない。
全身を視姦するように眺めるだけでは飽き足らず、やがて俺の視線は2つの膨らみへと吸い寄せられていった。
「乳首、もう膨らんでる…。そんなに期待してたんだ?」
「期待って…言うか、そうなんだけど。でも、和樹、なんにもしないで寝ようとするし、さ? 二人っきりで、おばさん達も居ないんだよ、今」
「ああ。それで、寝たくないってグズってたんだ?」
「グズってない。子供みたいに言わないで…」
子供みたいっていうか、その通りだったとは思うんだけど。
言ったら叩かれそうなので、触れないでおくことにする。
「ひゃっ!? あ、乳首…さわっちゃ…」
「ダメなの?」
「ダメ、とかじゃ…でも」
恥ずかしいんだろう。もちろんそれもあるんだろうが、反射的に口元を抑えたのは、声を聞かれたくなかったからの様にも見える
「もっと聞かせてよ? 今日は俺たち以外居ないんだし」
「それが、一番恥ずかしいって…」
「この前は、録画まで送ってきておいて?」
「う、あ、アレはだって。ていうか…まだ、持ってるの?」
「うん。この間もお世話になった」
「消したって、言ったくせに…」
「それでも、送ってきたのは唯だろ?」
「そうだけど、そうじゃなくって。あの時は、ちょっと、変になってたっていうかさ? 和樹が、だって、見たいとかいうし…」
「じゃあ、今日も変になってよ? 唯のエッチなとこみたいな?」
「みたいってまた…そんなの。それに私、別にエッチってわけじゃ…ね?」
いつもの口癖を零し、体を震わせる唯の姿に胸がときめく。
一体なにが「ね?」なのか。遠回しに やめてって言われてるようでもあり、それなら和樹がそうさせてって、求められているようにも聞こえてしまう。
「ひゃぅっ、ぁっ、っ、んっ、んっ…ふぁ…♥」
触れれば触れるほど、固くなっていく乳首の上に指先を置いて、くるくると転がしていく。
唇で指を咥え、体を震わせながら、それでも時折快感を溢れさせた唯は、惚けたような声を漏らす。
可愛いなって。
パジャマの上着を開けさせられて、半裸になった唯が、乳首を転がされて悶えている。そんな彼女の姿を可愛いと思った分だけ、俺の欲望は熱を上げ、煽情的な状況にのめり込んでいった。
「気持ちいい?」
「…っ」
唇で指を咥えたまま首を振る唯。
頑張って快感に耐えているんだろう。そんな彼女に意地悪をしたくなった。
「そっか、ごめんな。俺が上手くできなくって…」
「え、あ、ちがっ、和樹はちゃんと…ひゃっ!?」
わざと落ち込んだ風な言葉をかけると、慌てた唯が口を開いた。
咥えていた唇から指が離れたその瞬間、すっかりと快感を吸い上げ、膨らんでしまっていた乳首を摘むと、彼女の口から大きな嬌声が返ってくる。
「唯の嘘つき。やっぱり、気持ちいいんじゃん?」
「だって、恥ずかしいんだもん。わかんないでしょ、和樹にはさ…。どこ触れてても、すっごく気持ちいいって結構怖いんだよ? またさ、前にみたいに変になって、エッチな自分我慢できなくなったらって思うと、ね?」
見上げてくる唯の瞳に涙が浮かぶ。
そこには、慣れない快感に戸惑いながらも、もっと気持ちよくして欲しいって期待に満ちた熱を孕んでいた。
「我慢、しなければいいじゃん。声だって、俺以外には聞いてないんだぜ?」
「そうだけど。和樹に聞かれるのも恥ずかしいんだって…」
「俺はもっと聞きたいんだけどな? 唯が気持ちよくなってるのが分かるから」
「そんなの…あっ!? んぁ、ぁ、ぁぅぅっ…」
話しながらも、そっと手を下へと忍ばせていく。
乳首からの刺激にばっかり 気が向いてしまってたんだろう。ズボンの上から触れただけなのに、驚いた様に声を上げた唯は、慌てて唇を抑え込んだ。
そのまま、おまんこの方へ押し込んだ指先から、ヌルっと水っぽい感触が伝ってくる。それだけでもう、この薄い布地の向こうが どうなっているかだなんて、簡単に想像が出来てしまった。
「唯のエッチ。結構濡れてない?」
「分かんないよ、そんなの…」
なんとも言えない反応だ。
彼氏の家で、初めてのお泊りで、期待を隠しきれない自分を恥じている様に見えるし。乳首を軽く弄られただけで、いつも以上に感じてしまっている自分に戸惑っている様にも見えた。
ただ、今の俺にとって、それはどっちでも良かったんだ。
知りたかったのは唯の準備が出来ているかどうかだけで、どういう理由で恥ずかしがっていようとも、俺を思ってくれてる事に違いはない。
「唯、エッチしたい」
誤魔化さずに気持ちを伝える。
「俺のおちんちん、唯のおまんこで受け止めて欲しい。それでさ、二人で一緒に気持ちよくなろう?」
「…うん、いいよ?」
小さく頷いた後、唯は努めて体から力を抜いていった。
普通ならそれで十分だ。後は、邪魔なズボンと、パンツを脱がせて、二人で肌を重ねるだけ。その瞬間を想像しただけで、俺のモノはまた強く震え上がり、先端からダラダラと先走りが零れていく。
でも、まだだ。
なんとなく、今日は唯をイジメたい気分だったんだ。
唯がスマホを買って貰ってからずっと。普段はただ、なんでもないお喋りをするだけだった。
でも、お互いの欲求不満がそうさせたのか。スマホなんて中途半端に繋がった距離感が恋心を狂わせたのか。そのまま二人、スマホ越しに自分を慰め合ったのだって一度や二度じゃない。
極めつけはこの間のエロ動画だ。
俺だって、今日は唯とエッチしかった。
けど、遊び疲れた唯に無理をさせる訳にもいかず、疲れに身を任せる形で眠ってしまえた筈だった。
ああ、でもだめだな。
唯から、俺の家の匂いがする。
お風呂上がりのシャンプーの香りは、いつも母さんが使っている物だった。
それが唯の体温と混ざり合い、彼女の肌から甘い香り運んでくると、普段の心地とは違った分だけ、別の興奮が生まれてくる。
何度だって夢に見た。
唯と、もう一度肌を重ねるこの瞬間を。
想像でも、写真でも、動画でもない。唯の確かな体温が、手の平に感じる肌の感触が、強く勃起した俺のモノを吠えさせた。
でも、まだだ。
いつも、俺をからかってくるのは唯の方。
意識しないようにって思ってた。ただ唯をエッチな目で見てるだけじゃないんだって、誤解されたくなくて我慢していたのに、すぐに調子にのる唯は、俺の苦労なんてまるで知らんぷりで、むしろ面白がってる節さえあった。
仕返しをしてやるんだ。
俺が恥ずかしかった分だけ、唯も恥ずかしい思いをしたって良いはずだ。
ほぅっ…と、何処か緊張の残る吐息を解す様に、唯の唇にキスをした。そして、次は、乳首への愛撫を再開し、触れていたおまんこの割れ目をなぞるように指を這わせていく。
「キスは、エッチかな? 乳首はエッチだよね? おまんこは、うん一番エッチだ」
「んはっ、あっ、やっ、え、あ、かず、き? なにして、んぁっ…♥」
触れる度、撫でる度、涙の溜まった瞳に、ユラユラと困惑の色が浮かべながら、唯は体を小さく震わせていた。
「何って、エッチな事。唯がして良いって言うから」
「良いって、いったよ? 言ったのに、和樹、なんで?」
「なんで? 乳首も、おまんこも、唯にとってはエッチじゃない?」
「エッチは、エッチだけど…そういうのじゃ」
「じゃあ、どういう事して欲しいの唯は?」
その為の答えはもう見せた。言葉にして、声に出して、俺がしたい事を唯には伝えてみせている。
「う、あ…。ぁぁぁ…かずきの、いじわる…」
気が付いたんだろう。声を震わせた唯の頬が目に見えて赤くなった。
言葉にして、声に出して。恥ずかしいお願いをしないと、これ以上はお預けをされてしまう事に、きっと今の唯は耐えられないはずだ。
「いわ、ないと…ダメ?」
「聞きたいな。唯の口から、俺にどうして欲しいのか?」
「ん…でも、だって、さ?」
「お願い、唯」
「ぁぁぁぁぁっ…もぅ。今、お願いとかって、ずるいよ…」
「唯、聞かせて? 俺にどうして欲しい?」
「う、あ…」
唇から指が離れていく。
胸元に手を重ね、動悸を抑えるように「はぁっ、はぁっ」と、荒い吐息を繰り返す。
「んっ。一回、だけだから、ね? 後で、もっかいとか、聞こえなかったとか、イヤだから。約束、絶対だよ? 指切りしてくれたら、私…頑張る、から」
「うん、分かった。指切りしよ」
差し出された小指に俺の小指を絡めると、強い羞恥に震えているのが伝ってくる。
「指切りげんまん、嘘ついたら止めちゃうよ。だから唯…聞かせて?」
「あ、う…」
そのまま、何度も息を呑み、躊躇うように吐き出して、そうしてようやく観念したかのように口を開いた。
「えっち、えっちしよ? 和樹の、おちんちん、わた…あ、私の…ぅぅっ、おまんこに…さ、ね?」
「唯のおまんこに、なに?」
「だから、だから、ね? 私のおまんこに…いれ、挿れて?」
「挿れるだけでいいの?」
「ちがっ、挿れて、から、それから、それからね? ああ、もぅ、やだぁ…」
「じゃあ、もう止めとく?」
言葉を選び、声を迷わせ、唇わせていた唯の瞳から、つぅっと涙が零れていく。酷いことしてるなって思う。好きな女の子をイジメてさ。
だけど、少しずつ、ちょっとずつ、大胆な言葉を恥ずかしそうに口にする唯の姿に、強い興奮を感じずにはいられない。
「止めないでっ。やめなくていい…から、だから。和樹のおちんちん、動かして、グチャグチャになるまで、私のおまんこ気持ちよくして、さ? 和樹も、私で、気持ちよくなって…そしたら、そしたらね? 一緒にいこ? 気持ちよくなってさ、精液も、一杯だしていいから、ね? だから、ね? ぅぅ、ぇぐっ、はぁ…っ。ね? ね? もう、良いでしょ? 一杯恥ずかしい事言ったよ、私、ね? 和樹、だから…もういじわるやだ」
今にも唯は泣き出しそうだった。
あとちょっとでも俺が意地悪をしようものなら、また無言で叩かれてしまいそうだ。
「ありがとう。ごめんね、唯。でも、すっごく興奮した」
「うぅぅっ。和樹のバカっ、エッチっ。もう絶対、いわないからっ」
「ははっ。録音しとけばよかったかな」
「…っ!」
やっぱり叩かれた。
無言の抗議を受け止めながら、俺は残っていた唯のズボンとパンツを脱がせていく。
つぅっと、おまんこから剥がれたパンツとの間に、糸を引いた愛液が、その途中でぷつりと途切れた。
なんとも卑猥な光景だ。
もう、準備は十分どころか、このまま何もされない方が辛そうに思う。
というか、俺だってもう、我慢どころの話じゃない。
挿れた瞬間に射精してしまうんじゃないかって、そればかりが気がかりでしょうがない。
服を脱ぎ、唯と同じ様に裸になる。
勃起した俺のモノが、ビクンっと大きく跳ね上がり、跳ねた先走りの汁が彼女の肌に点々と落ちていった。
「うぁ、和樹の…それ、そんな」
「唯に言わせたくってさ、超我慢してた」
「ふふっ…。なにそれ、バカじゃないの」
「うん、だと思う。でもさ、すっごく興奮した」
「さっきも聞いた」
「多分、もう我慢できないから」
「良いって、言ってるじゃん」
「一杯、中に出しちゃうけど…」
「いいよ、全部出して。ちゃんと、受け止めたげるから、ね? だから…」
「うん、ありがと。唯…」
「和樹…あ、んっ…」
もう一度、愛情を確かめるようにキスを交わし、唯の足を開かせていく。
割れ目に先端を宛てがい、そっと腰を落とす。
ヌルリと入り口が開き、震える柔肌に撫でられながら、先端が奥へ、奥へと沈み込んでいくと、押し出された愛液が繋がった入り口から溢れ出る。
ぐっと、腹に力を込めた。
こんな所で射精してしまっては、あんまりに格好が悪すぎる。
あぁ、くそ、でもっ。気持ちいいな、唯の中…。
涎が溢れたみたいに、愛液で濡れた膣の中。柔肉のヒダの一枚一枚が纏わりついてきて、舌で舐められるような心地にさせられる。
「あっ、あぁぁっ。くる、はいって、和樹の、おちんちん…私、はぁぁっ…」
唯が声を漏らす度、きゅん、きゅんっと、おちんちんを締め付けられた。
まるで早く出して欲しいとでも言うように、根本から先端へ、精液を吸い出すように、おまんこ全体が波を打ち、すぐにも射精してしまいそうだった。
「んあっ…。おく、うん…和樹の、ビクビクって、ね? 分かるの、ちゃんと挿ってて、指じゃないの、和樹のが。ぁぁぁ…よかった。ちゃんと、今日、エッチできた…ぇへへ、やった♪」
散々、エッチな言葉を漏らしておいて、最後に年相応に微笑む唯の姿が愛おしい。
それは同時に、そんな無邪気な唯が、これからエッチな顔で一杯なるのを俺に想像させ、ドキドキと、後ろめたい興奮が俺のモノを膨らませていった。
「じゃあ、動かすから…痛かったりしたら」
「良い、大丈夫だから。どうせ、止まんないでしょ? 変に我慢ばっかりするんだもん」
「ごめん、唯」
ずるっと、腰を引く。
膨らんだ雁首が、ヒダの一枚一枚に舐められて、ゾクゾクとした快感に襲われ腰が抜けそうになる。
ずぅっと、腰を落とす。
引き抜いた おちんちんがまた唯の中に沈んでいくと、そのまま快感と一緒に唯と一つになってしまいそうだった。
「はぁっ、はぁっ…! 唯、ゆい…」
名前を呼びながら、がむしゃらに腰を動かした。
唯にも気持ちよくなって欲しい。感じてる声を聞きたい、その顔を見たいって、最初にあった欲望は、あまりの快感にとっくに溶けて無くなってしまってた。
「んぁっ…! はっ、あ、かず、かずきっ。いいよ、きもちい、私の、おく、とんとんって、もっと、ああ、ぁぁぁっ、んっ、んっ、こえ、でちゃ、やだ、はずかしいのにっ、でも、ふぁぁぁぁっ…♥」
律動は決して優しくは無かったはずだ。
グチャグチャと おまんこから音が響き、溢れた愛液が泡立つくらいに乱暴に動かしてしまっている。
それでも唯は、気持ち良さそうに声を上げていた。
なんにも考えず、快楽に流されていくのが、ただただ幸せそうだった。
ふるっと、唯が体を震わせた。
だらしなく口を開き、涙と涎でグチャグチャになった顔は、すっかりとエッチな女の子になってしまってる。
きゅぅっと、下腹部に力が入る。
膣の中が狭くなり、唯の大事な所を近くに感じると、深くに入り込んだ おちんちんの先端が、その入口に口づけた。
とんっ、とんっ、とんっ、とんっ…。
何度も、何度も、おちんちんの先端で、唯の子宮口を責め立てる。
奥に、奥に、腰を打ちける度、ちゅぅっと吸い付かれ、甘い痺れに包まれながら、射精しそうなほどの快感に必死に耐える。
「あぁぁっ♥ だめ、だめ、そこやだっ。おかしく、なる、なるからっ。あ、あ、ぁっ、ぁぁぁ…♥ ふぁ、ひゃっ、あ、ひぅっ、ふぅふぅ…っ。んぁっ、あぁぁぁぁ、こんな、あたま、へんに、きもちい、きもちいい、もう、いく、いくっ、和樹も、いっしょ、いっしょに、ね? ね? んあっ…ぁぁっ♥」
おちんちんの先端と、おまんこの一番奥が重なってキスをした。
絶頂の間際、強い快感が二人の間を行き交っていく。
俺の手首を掴まえたまま、もっと奥へと誘い込むように、唯は自分で腰を動かし始める。無意識なんだろう。考えてやってる風じゃとてもない。
ただ抱かれてるのが気持ち良くって、俺とエッチしてるのが幸せすぎて、もっと気持ち良くなろうと必死に見えた。
「ぐっ、あっ。唯っ、聞かせてっ。出してって、可愛くさ、おねだり、聞きたいっ!」
「そんなのっ、んあっ。さっきで、おしまいってっ…やくそく」
「それは、唯のして欲しい事だろ? 今度はさ、唯の可愛いとこ、見せて?」
「ふぅ、あ、ずるいよぉ。いま、だって、お願いされたら。いやっていえなっ、ふぁぁっ、んぁっ。やだ、もぅ、わかんない、わかんないよっ。恥ずかしいのに、だって…そんなの、そんなのぉ…んあっ、激しくされたらっ、わた、わた、んぅぅぅっ!」
グズる唯の中に、更に強く俺のモノを打ち付けると、彼女の体が大きく震え上がった。声を震わせ、涙を流し、ビクッと、ビクッと、おちんちんが奥を刺激する度、快楽に惚けたような声が上がる。
「あぅっ…もうっ。出し、てっ、だしてって! 一人じゃいや、一緒にきもちよくなりたいの。せかっく、せっかく、エッチしてるのに、寂しいのやだぁ。和樹も、かずきもぉ、一緒じゃなきゃ、だから、だからっ…んあっ♥」
我慢なんて無理だった。
返事の代わりに、おちんちんを強く打ち付けた。
子宮口と重なった先端がビクンっと大きく震え上がると同時に、膨れ上がった快感が精液を押し出し、唯の中に吐き出されていく。
ドクンっ、ドクンっ、ドクンっ、ドクンっ…。
強く、強い快感が波を打ち、唯のお腹の中に、大量の精液を注ぎ込んでいるのが分かる。
「あ、あ、あっ! ふぁっ、ひゃっ、はぁっ、ぁぁぁ…かずき、かずきぃ…っ、いいっ、これ、これっ、あぅぅぅっ…ふぁぁ…はぁ♥」
腰が、動かせない。
注がれた精液の熱を受け止める度、大きく体を震わせる唯を押さえつける。
絶頂の声が耳元で響くくらいに強く抱きしめながら、おまんこに蓋をするように、俺のモノを根本まで押し込んだ。
2度、3度と、痙攣を続ける腹筋に押しだされた精液が、何度も唯の中へと送り出されていく。
出して、出して、出し続けて…。
「はぁっ…やぁ、かずき、の…いっぱい、でて…ふぁ、んぁっ…♥」
恍惚と、快感に酔った様に、声にならない声が唯の口から漏れていった。
ドロリ…。
射精も収まり、勃起が緩み始めると、繋がった二人の間から大量に溢れ出してくるものがある。
「あ、ぁぁ…ごめんね。わたし全部、受け止めるって、かずきの、でてっちゃう…」
二人の繋がった部分を眺めながら、溢れ出る精液を愛おしそうに指で掬い上げた唯は、そのままペロッと、白く汚れた指先を舌で舐めていた。
「うへっ…。やっぱ変な味…あぁ、でも、これ、和樹の味だ…」
完全に、頭がバカになっていた。
唇を白く汚しながら微笑む唯の姿に、収まったはずの興奮が盛り上がってくる。
「う、あ…あれ? 和樹、また、おちんちん…んっ」
「っ…唯、おれ、さ」
「もう…和樹のエッチ」
「唯だって、エッチだろ。今だって、そんなの…見せられたら、俺」
「そう、なんだ…。私で興奮しちゃったんだ? にへへ…じゃあ、いいよ? またエッチしよ?」
「ああ。二人で気持ちよくなろうな」
「うん♥」
唯の唇にキスをすると、彼女の体からすぅっと力が抜けていく。
その手を取り、指を絡めて、ベットの上で再び体を開かせた。
ゆっくりと、興奮を取り戻した おちんちんを、彼女の中で動かしていく。
繋いだ手を離さないように握り返し、想いを伝え合うようにキスをする。
快感で結ばれた幸せを送り合いながら、その日はずっと二人で抱き合っていた。
ーーーーー
その日の昼過ぎ。
俺たちは新幹線の改札目掛けて走っていた。
本当は早起きして、また二人で一緒に遊ぶはずだったのに。
結局、明け方近くまでエッチしていた俺たちには、そんな余裕はすっかりと無くなっていた。
気づけば日は昇り、表通りが騒がしくなってきてようやく気づく。
慌てて唯を起こし、半分寝ている彼女をお風呂に押し込んだ。
片付けも、忘れ物の確認なんて後回し。鍵だって閉めたどうか分かんない。
とりあえず着替えを済ませて二人で家を出る。
タクシーを拾ってまで時間を稼ぎ、なんとかギリギリ駅の前までたどり着けても、間に合うかどうか。
「唯っ、急がないと時間がっ!」
「あ、まってよっ、和樹っ。お股、ちょっと痛くって、和樹があんなするから…」
「ばっ、おま、こんな所で何言って。ああもうっ、ちょっと我慢してろよっ」
「え、あ、きゃっ!」
背中を支え、膝の下に手を入れて唯の体を抱え上げる。
走りづらいが、それでも、歩きづらそうにしている唯を待つよりは幾らか早い。
後は俺の体力がホームまで持つかどうかだったが。
そこは火事場の馬鹿力か、恋人の前で格好をつけたい彼氏力でも働いたのか。
帰りの新幹線がホームに滑り込む少し前に、なんとか唯を送り届けることに成功していた。
「はぁっ、はぁっ、じゃあ、ゆい…夏に、またくる、から、はぁっ…」
「あ、うん。ごめんね和樹。急がせちゃって…でも、ちょっとだけ、顔貸して欲しいな?」
「え、なに…んっ」
ちゅっ…。
息も絶え絶えな俺の唇は塞がれて、さらに息苦しくなる。
「ぷはっ! あ、え、唯?」
「じゃあ、ね? 和樹、またね?」
次に俺が見た唯の顔は、冬の寒空の下でも薄く染まって見えた。
小さく手を振り、笑顔を浮かべて。閉まった扉の向こうに流されていく彼女の姿が見えなくなるまで、俺は一人、人の行き交うホームの上で、荒い息を吐き続けていた。
『パンツ』
『パンツ?』
『忘れちゃったの、和樹のお家』
『着替えの分?』
『ちがくて。両方! 慌てて、今気づいて、だから』
「両方って…え?」
振り返ったベットの片隅。そこには確かに、見覚えのあるパンツが丸まっていた。