今更ですが、一応。
作中ではミレニアムを"ミレニアム学園”と表記してますが、ミレニアムの正式名称は"ミレニアムサイエンススクール”です。
トリニティとゲヘナが学園なので、統一感を足す為にミレニアム学園と表記しています。
ご留意のほどをお願いします。
ゲーム開発部の面々が、一致団結してゲームを作ろうとなり、ヴェリタスの部室を出てすぐだった。
「はい、四人とも大人しくして」
沢山のガードロボを引き連れたユウカに遭遇した。
「え、なんなの、どうしてユウカが!?」
「俺が通報した。セミナーに、こいつらがテロを企てたとな」
「ええ!? 聞かなかったことにするって言ってなかった」
「それはすぐに部室に帰ったら、って言っただろ。
なあモモイ、お前はすぐに部室に戻ったか?」
「あぐ、ぐぐぐ」
「そういうことよ」
得意満面の笑みで、ユウカが頷いた。
「今、反省部屋が空いているわ。そこにミレニアムプライス直前まで入っていてもらう。
テロ容疑が解けるまで、ね。セミナーはゲーム開発部に今日を含め九日の反省部屋行きを通達します」
「そんな、私達はこれからゲームを作らないといけないのに!?」
「誰がゲームを作っちゃダメだって言ったかしら?」
「え?」
悲痛な声を上げるミドリに、ユウカは微笑む。
「今、反省部屋をうちのエンジニア部が超特急でリフォームをしているわ。
防音、防弾、防爆、そして電波遮断……そんな処理をね。ちょっと狭くなるけど、ゲームを作るのに集中できる環境でしょ?」
「ま、まさか……」
「ユウカに、ちょっと前に俺のダチが運転免許を取った時の話をしてやったんだ」
男は以前、ヒナにもした笑い話をした。
電波の届かない孤島の合宿場で、延々と教育用ゲームをするしかなくなった男の話を。
「当然、インターネット禁止、他のゲーム機類の持ち込みも禁止。マンガ等の娯楽品の持ち込みもダメ。
これなら、──嫌でも部活動に集中できるわ」
「鬼悪魔鬼畜外道守銭奴大根!!」
モモイが涙目になってユウカを罵る。
ミドリもユズもぶるぶる震えている。
今時、ネット環境が無いとか呼吸が出来ないのと同じだ。
「ほほほほ、なんとでも言いなさい。
さあ、彼女達をニュー反省部屋へと連行して」
ぴぴぴ、と無数のガードロボがユウカの命令に反応して四人の前後を包囲した。
「後で差し入れを持ってくな」
「裏切者ー!!」
「何度も同じことを言わせるな。裏切ろうとしたのはお前だモモイ」
「お姉ちゃんのバカぁ!!」
「うわーん、シリーズ恒例牢屋イベントですー!!」
遂には身内にまで罵倒され、四人は反省部屋へ連行された。
「はあ、まったく、本当に手のかかる子たちね……」
「まったくだ」
ユウカと男は溜息を吐いた。
ここまで追い詰めないと、彼女達はどこか甘えるだろう。
「さて、これはエンジニア部の言葉だが、ミレニアム学園での勝者は優秀な技術者に左右されるのだとか」
「まあ、しょうがないことよね」
「そう言えば、テロを企てたのは他にも居たよな」
男が振り返ると、ぎくり、と背後でこっそり逃げ出そうとしていたヴェリタスの三人が硬直した。
「……反省部屋が更に狭くなるわね」
ユウカが笑顔で、更なるガードロボを呼び寄せた。
横暴だー、覚えてろー、と喚くヴェリタスの三人も無事ニュー反省部屋へと叩き込まれた。
「それじゃあ先生、お客さん、私はこれで」
問題児どもを一網打尽にして、にっこにこのユウカはスキップでもしそうなほど上機嫌に去って行った。
「まあ、プログラムをたまたま居合わせた知り合いに外注するぐらいは許されるだろう」
「“……さっきは、彼女達を止めてくれてありがとう”」
「気にするな、先生。こういう時もある」
「“いや、あそこは、私が止めるべきだった”」
責任を感じているらしい先生に、男はやれやれと溜息を吐いた。
「お互いに、どんな状況も解決できる、そう思ってるわけじゃないだろ」
「“まあ、ね”」
「今のキヴォトスは戦時と変わらん。テロが横行し、不条理と暴虐がまかり通る。そんな中では、仁君の治世は意味を成さない。
今は単に、俺のやり方が求められる場合が多いと言うだけの事だろう」
「“そして、全ての責任を負って消えるつもりか? 暴虐を、暴虐を持ってして鎮めた暴君として”」
先生の問いに、男は笑みを浮かべたまま答えなかった。
先生もマヌケではない。彼だって今のゲヘナがどのようにして治安が向上されているのか聞いていない訳ではない。
暴力は劇薬だ。いずれ副作用が訪れる。そしてそれが永遠に続けられるわけがない。
「そんなことより、アイツらに差し入れでも買いに行こうぜ。
あいつらのお菓子や飲み物の好みは把握してる」
「“君は自分が消えても誰も悲しまないと思っているのかもしれないが、少なくとも私は悲しむぞ”」
「ハッカーとかって何が好きなんだ? エナドリとか買ってった方が良いのかね?」
「“みっともなく、生徒たちと一緒に泣いてやるからな!!”」
自分に背を向け、売店に向け歩き出す男に、先生は声を荒げて言った。
男は何も言わなかった。
ただ一度だけ、袖で顔を拭うだけだった。
§§§
本来ミレニアム学園の『反省部屋』と書かれた部屋には、それに被せるようにして『ゲームを完成させるまで絶対に出れない部屋』という達筆な習字が被せられていた。
そこに収容された七人、そして差し入れをした大人二人が八畳ほどの部屋に押し込まれていた。
室内にはトイレや小さな台所とシャワールームが併設され、それ以外には電波が遮断され意味を成さないテレビや専門書が並んだ小さな本棚など、娯楽になるようなモノは一切ない。
もっと少人数が使用することを想定されていたのだろう。
いくら彼女達が小柄とは言え、七人が押し込められるには狭すぎた。
その上、ゲーム開発の為の機器も部屋の一部を占領する。
ヴェリタスの三人もパソコンなどの機器の持ち込みを許されたので、更に狭くなる。
先生と男は壁の隅に立たないと、七人は座れないような狭さだった。
「ゲームの企画会議を始めます」
そんな中で、ユズが会議の音頭を取る。
「ミレニアムプライスまで実質残り九日。
それまでにどのようなゲームを作るか、今日中に決めようと思います」
「はい、テイルズ・サガ・クロニクル2が良いと思います」
モモイが手を上げ、発言をする。
「テイルズ・サガ・クロニクルからマップチップやシステムを流用すれば、製作期間を大幅に短縮できると思うな」
「モモイにしては良い意見だな」
「私にしてはってどういうことよ!!」
茶々を入れる男に食って掛かるモモイ。
「ゼル伝だとムジュラの仮面という作品が時のオカリナのシステム等を流用して作れるかって裏話だそうだし、元あるモノを活用するのは良いと思うぜ」
「なるほど。仮に、まったくの新規のゲームを開発するとして、どんな案があるかな?」
ユズは意見が煮詰まる前に、他の案を求めた。
「レトロゲームなら、シューティングとか横スクロールアクションとか?」
「謎解きゲームなら必要なカロリーが少なそう」
マキとコタマが意見を出す。
別にRPGにこだわる理由もない。
「“リメイクとかどうだろうか、ゲーム性やシステムを見直して、ちゃんとテイルズ・サガ・クロニクルを最後まで遊べるようにするっていうのは”」
先生も意見を出す。
あのクソゲーは途中で誰もが投げ出すような内容なので、とりあえず全員最後まで行けそうなゲームにすることを提案した。
「何か月か前に創ったゲームだろ?
良い意見だと思うが、いくら何でもリメイクとして出すのは早すぎるだろ」
男の反論に、先生も確かにと意見を引っ込めた。
「逆に、皆はどんなゲームを作りたい?」
今度は、作らないといけないゲームでは無く、作りたいゲームをユズは問うた。
「はいはーい、先生を主人公にしよう。例えば、こんなのはどうだ?」
男は手を上げ、己の想像するゲームを説明する。
ここはキヴォトス、いろいろな生徒モンスターが済む世界。
キヴォトスに住む生徒モンスター、略してキヴォモン。
「私はリン博士。キヴォモンのトレーナーを統括する連邦生徒会の会長代理です。
この中の三匹から手持ちを選び、先生にはキヴォトスを旅してもらいます」
そして提示される、三匹のキヴォモン。
ミレニアムデカフトモモ。
ゲヘナメガネエルフ。
トリニティデカハネチチ。
あと隠しキャラのトリニティカゲウスイ。
キヴォモンを仲間にした先生は、各地の問題を解決する。
その度に衝突する、各地の最強キヴォモントレーナー。
「さあ先生、私の最強のエースキヴォモン、ゲヘナシロモップを倒せるかしら!!」
各地で相対する、強敵たち。
「私のミレニアムチビメイドのインファイト攻撃はキヴォトス1だ!!」
「見せてあげましょう、トリニティ最強のキヴォモン、トリニティピンクゴリ……プリンセスの力を!!」
ヒナ、ネル、ナギサという三大学園最強のトレーナーを下し、遂に先生は始まりの場所、サンクトゥムタワーの頂上でキヴォトス最強を決めるべく、失踪したはずの連邦生徒会長が待ち受ける。
「さあ、先生。私が勝ったら責任を取ってもらいますよ♪」
そして始まる、最終決戦!!
「てな感じでどうだ?」
男がニヤリと笑いながらそう言った。
返事はない。皆、途中から笑い転げているからだ。
それを見て男は思った。笑いは取れた、と。
「“実在する生徒をネタにするのはいかがなものかと”」
唯一、むすりとしている先生が言った。
「まあまあ、せっかくだからキヴォモンを愛でられるようにしよう。コマンドは話す、撫でる、舐める、うなじを吸う、でどうだ?」
「“いくら投資すればいいかな?”」
男は先生の性癖を完全に把握していた。
「それ、ドット打ちする私の手が死ぬじゃん!!」
お腹を抑え、息も絶え絶えのミドリが言った。
「グラフィックを用意するだけで何か月も掛かるよ」
「それに、パクリは良くない」
「オマージュといえ、オマージュだと」
モモイとユズに追及され、男は笑いながら反論する。
「しかし、やっぱり残り九日で新作は現実的じゃないね」
と、笑い終わったハレが言った。
「やっぱり前作を流用した、新作を作るのが一番かな」
と、ユズが結論付けようとしたその時。
「いや、先生の案を採用しよう」
「え、リメイクを作るってこと?」
「違う。先生の案に新要素を追加する。
ゲームはレトロ風でも、ポータルは現代だからな、追加DLCってわけよ。それを追加した完全版を新作として売り出す」
そうして旧作を新作に仕立て上げると言うわけである。
「“か、完全版商法だって!?”」
それを聴いて、先生は戦慄した。
度々炎上の的になる、悪質なやり方であるからだ。
「“そんなことをしたら、ユーザーから反感を買う!!”」
「同時にセールをすればいい。まあ九割引きが妥当か」
「ちょっと待ってよ、そうしたらうちの部活の利益が減るじゃん!!」
「はあ?」
モモイの主張に、男は下劣なモノを見る目で彼女を見た。
「てめぇは、てめぇのケツから出たクソと、口から出たゲロの混合物を他人に遊んで頂く上に、カネまで取ろうってのか?」
「そこまで言わなくても良くない!?」
「お前たちがやるのはそのクソとゲロを、最低限ウンコ味のカレー程度にまでの水準に引き上げることなんだよ!!
他に案のあるものは居るのか!?」
男が皆に問う。
それ以上の良案が出るわけもなく。
「じゃあ、私達がミレニアムプライスに提出するのは、“テイルズ・サガ・クロニクル完全版”ってことでいい?」
ユズが皆に確認する。
渋々頷く者も居るが、全員が頷いた。
「じゃあ次はどんな要素を追加するかを決めよう」
全員の企画会議は深夜まで続いた。
そして翌日から始まる、デスマーチ。
一日目:戦闘システムの簡略化、改善。
テイルズ・サガ・クロニクルの戦闘には位置の概念が有り、マス目を指定しコマンド方式で技などを選択する方式だ。
しかし、一見するとこの射程の概念は不親切で分かりにくく、相手の攻撃範囲はまったく表示されない。
「既存の戦闘システムの一からの見直しを提案する」
と、ハレは言った。
「いっそのことレベルや経験値の概念を廃止し、ある程度元のゲームらしさを継承したシンプルな戦闘にした方が良いと思う。
元の戦闘システムは面白さを追求しようとしたのはわかるけど、どうにも技術的に未熟で雑で余計な要素が多い」
これを改善するだけで大分ゲーム性はマシになる、とこの天才エンジニアは主張した。
「スライムがいきなり銃をぶっ放す世界観は、個人的には魅力なんだがな」
「ちょっと触ったけど、カオスすぎるよ、モモ、ミド……」
男は顎に手を当て、ゲームソースを解析しているハレの画面を覗き見る。
普通にプレイしているマキは早々にドロップアウトしていた。
「せっかく、みんなで考えたのに……」
「割と気合を入れた部分なのにね……」
思いっきり酷評され、ミドリとユズはがっくりと肩を落としていた。
「いっそのこと、戦闘はお互いに近距離、中距離、遠距離で統一したらどうだ?
マス移動での射線回避を廃止し、武器とお互いの距離によって命中率が変動するというのは?」
男が大胆な改善を提案した。
「毎ターン、移動するかしないかの駆け引きも生まれるし、良いと思う」
「あ、そうだ、命中判定をダイスで表現するのはどうかな?
TRPGっぽくて、更にレトロな感じがしない?」
モモイの発案に、ハレは面白そうだと頷いた。
「十面ダイスで命中判定なら、元の雑で理不尽なゲーム性が反映されていて面白いね、一から構築してみよう」
「作業量が増えるから、武器の種類は十個ぐらいにして、敵の種類もそれくらい絞りましょう」
「昔のゲームみたいに、色を変えて上位個体を表現してみようか」
流石はプログラムの専門家と言うべきか、ハレとコタマ、マキは次々とゲームシステムの意見を出してくる。
「基本、一対一での戦闘にしよう。複数の敵とは戦わない感じで」
「初代ドラクエみたいだね!! よりレトロ感が出てきた!!」
「複数の敵と戦うと、確率を考慮するのは面倒だしね」
モモイは喜んでいるが、ハレはより現実的な意見を述べる。
このようにして、劇的な戦闘システムの改善が行われた。
三日目:フラグ管理及び改善。
「あああああ、この会話頭がバグる!!」
マキが悲鳴を上げている。
モモイのシナリオを読み返し、進行フラグのヒントを表示させたり、分かりやすくすると言ったところをユーザーフリーにしようと試みている。
「すみません、ここは正常な会話が成立しているのですか?
アリスの会話スキルが低いので、まだ理解できてないだけですか」
「いや、これは元から意味不明だよ」
モモイ節を維持したままのシナリオを個性として続投することは決定したが、アリスが眼を回しミドリはその出来に目を覆っていた。
「“モモイ、あとで国語の勉強をしようね”」
「皆して酷くない!?」
真剣な表情で言う先生。
それを受けて悲鳴を上げるモモイだった。
五日目:追加要素の実装。
追加要素は高難易度マップに謎解き、裏ボスに、更なるシナリオ。
モモイは先生の監修を受けながら、初日から温めていたシナリオを起こしていく。
ミドリとユズはヴェリタスの面々と裏ボス戦のギミックについて検討している。
アリスは改善を施した既存のゲームを延々とデバック作業をし続けている。
八日目:全面デバック作業。
「…………」
「…………」
「…………」
皆、一心不乱に死んだような目でゲームをしている。
「あ、火炎放射器を近距離の位置で長距離の位置の敵を攻撃すると絶対当たらないっぽい」
「元々ほぼ当たらんだろそれ、良く見つけたな」
エナドリを配っている男が、マキが見つけたバグを賞賛した。
「……ここ、特定の行動でマップ外に侵入できちゃう」
「あああ、またバグぅぅぅ!!!」
ゲーム製作で、最も苦しいのがバグの発見と修正だ。
フラグ管理が間違っていたり、予想外の位置からマップ外に出たり、ととにかく人力で発見するほかない。
バグの発見と修正の作業は、徹夜になったのは言うまでもない。
そして、十日目。
反省部屋から解放された面々は、ゾンビのようになりながら各々の部室に戻った。
「テイルズ・サガ・クロニクル完全版、アップロード完了!!」
ユズがそう宣言すると同時に、四人は力尽きて部室に倒れた。
すぐに彼女らの寝息が聞こえる。
先生は彼女達にそっと毛布を掛けた。
こうして、彼女達の戦いは終わった。
しかし別のところで、戦いの準備が始まっていた。
「ボス、エンジニア部の協力を経て、強襲班の新装備の習熟度は満足のいく段階に至りました」
「いや、マジですごいよな!!
あの距離の動く的に百発百中とか……まるでコミックだな」
男は気取ってゲームキャラのセリフを諳んじる。
「……もう、お前たちを落ちこぼれと言う者は誰も居ないだろう。Wolf小隊は今この時、真の完成を迎えた」
「ッ、はい!!」
「俺の予感、いや、“リトルシスター”の物言いからすると、このまま何も起こらないまま終わり、なんてことはないだろう」
男は笑う。
戦いの予兆を感じ取って。
彼らと、彼女らを駒とする、両者の駆け引きが、暗闘が始まろうとしていた。
あと二話で二章は完結するのは確実そうですね。年内に二章は終わらせたいな。
その後は幕間で各々の現状などを描いたり、Wolf小隊の残り二人の個別ストーリーをやりたいと思います。
あと、主人公の過去話をどう処理するべきか。
主人公は元々私の書いているオリジナル作品群のシリーズの登場人物で、彼がキヴォトスでテロ狩りに尽力したらどうなるか、という思考実験がこの作品の始まりです。
彼の掘り下げをすると、そっちの設定を持ってくる必要があると言うか。
私の経験上、二次創作でオリジナル勢力を出すと確実に読者の皆様に顰蹙を買うんですよね……。
無論、オリジナル勢力が原作に直接関わったりして原作改変はしないと断言しますが。
でもオリジナルの総力戦とか書いてみたいし……。
どうせキヴォトスの滅亡の要因が一つぐらい増えたって、ねえ?
よし、ここはアンケートだ!!
よければご協力お願いします!! 期限は今年いっぱい!!
ではまた次回!!
主人公の過去を描写する為に、作者のオリジナルシリーズの設定を許容できるか?
-
許容できる
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許容できない
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主人公の過去編だけやって欲しい