アニメのハルカがかわいすぎる。
実は便利屋ではハルカ推しの作者は大満足です。
アルちゃんもたわわでよき。
「こんにちアロナ~♪」
「こんにちスワンプ~♪」
「「アロスワちゃんねる~♪」」
アロナと一緒にポーズを決めた男のアバターは、溜息を吐いて画面外へと出て行った。
「おや、どうしたんですか、後輩さん?」
「アロナパイセン、仕方ないから付き合ってやったが、どう見てもこの絵面は無いだろ」
「ええー、そんなことないですよね、先生」
「“う、うん……”」
先生は詳しい言及を控えた。
「知らないのか、アロナパイセン。
女子がきゃいきゃい姦しいアニメとかって、男が画面に映ってはいけないって暗黙の了解があるんだ。
俺が画面にこうして映るだけで炎上とかするだろ、きっと」
「一体誰がこのシッテムの箱の画面を見て炎上させるんですか!?
先生ですか、先生なんですか!?」
「“そんなことはしないよ”」
「ほら、先生もこう言っていますし!!」
「……」
アロナに励まされ、男のアバターがやってきた。
「だがな、アロナパイセン。
俺がこうしてあんたとこの寸劇をやってるってことは、俺に声が付いたってことだ」
「??? 声なら最初からついてるじゃないですか」
「アロナパイセン、謝れ!!
ハングルでしか喋れない生徒も居るんだぞ!!
黒服にさえ、声が付いたというのに……」
「ええぇ……」
「“スワンプマン”」
「なんだ、先生」
「“向こうはあらかじめ、声の質が決まってるだけなんだよ……”」
「あ……」
先生の言葉に、男のアバターは遠い目になった。
「この話は止めよう」
「あなたが始めたんでしょう!!」
「仮にだが、アロナパイセン」
「何でしょう」
「もし、仮に、この後誰か別のシステムがこのシッテムの箱に合流したとする。
その場合、俺はその相手を先輩と呼べばいいのか? それとも後輩扱いすれば良いのか?」
「え、普通に後輩扱いすれば良いんじゃないんですか?」
「それは、なんかダメだろ!?
なあ、そう思わないか、先生!!」
「“う、うん……”」
「俺はやだぞ、ガキの間に挟まってこんなことするの」
「こんなこととは何ですか!!」
アロナはぷんぷんと怒っている。
「ああ、そうだ、先生。
シッテムの箱に記録されてる先生の指揮データを確認したんだが。
何だあれは、──ポケモンバトルか?」
「“ううッ”」
「まあ生徒共がポケモンみたいなものだってのは否定しないがな。
俺がこうしてここに居る以上、ビシバシあんたの指揮能力を育ててやる。
……いや、待て、なんで教師が指揮なんてするんだ?」
「なに言ってるんですか、スワンプマンさん。
先生は先生なんですよ? 生徒の指揮ぐらいするでしょう?」
「お、おう……」
ここはキヴォトスだもんな、と男のアバターは納得することにした。
「とにかく、だ。
次からはアロナパイセン頼りとは言わせん。
兵士と指揮官、どちらに責任の比重が有るかは言うまでもない」
「“……そうだね。お願いするよ”」
「えー、折角せっかくスワンプマンもここに常駐するようになったんですから、あなたがお手伝いすればいいじゃないですか」
「おや、アロナパイセンは電卓を持ってるからって、毎回それを使って計算をするのか?
わざわざスマホのアプリを開いて、一々数字を打ち込むなんて面倒だろ」
俺は厳しくやる、と男のアバターは宣言した。
「“お手柔らかにね”」
「ああ、勿論だよ、友よ」
男のアバターの表情は、生徒達に厳しい訓練を課す時の笑みと同じだった。
ぶるり、と背筋が震える先生だった。
「ところで、アロナパイセン」
「何ですか、スワンプマンさん」
「この謎空間で、先生とヤッったのか?」
「ぶほッ」
ド直球のセクハラに、アロナが咳き込んだ。
「こうして触れ合えるんだろ?
今時のナビキャラってのは、ソシャゲのエロゲーでもエロシーンがあるのが当たり前なんだよな。
で、どうなんだ? そのペドい体を貪り尽くされたのか?」
「アロナちゃんパンチ!!」
「ぐほええええぇぇ!?」
セクハラ親父はアロナの鉄拳で、空の星になった。
「悪は滅びました!!」
「“本当に滅ぼしちゃダメだからね”」
「えー、ダメですか?」
割と本気で嫌そうな表情で、アロナは先生の方を向いた。
「とりあえず、今日はここまで!!
私は後輩さんに立場を分からせないといけないので!!
どうも、アロスワチャンネルでした~~♪」
またねー、と手を振るアロナで、動画は締めくくられた。
404:名も無き先生
アロスワちゃんねるはワロタww
お前出るんかいww
406:名も無き先生
そのうちアロスワプラちゃんねるになるんですね
わかります
408:名も無き先生
エロゲー版の男キャラより声が付くのが遅れたフォックスがいるらしいですよ
409:名も無き先生
ナギサも復刻するというのに……
412:名も無き先生
プラナちゃんが複雑な立ち位置になりそうww
413:名も無き先生
内容がメタネタばかりで笑うしかないよなww
世界観守れww
417:名も無き先生
沼男もしっかりシッテムの箱に居座る気なの面白いなwww
まあ、きっちり手綱付けてないと危ないしな
419:名も無き先生
沼男が最後に先生に語った理想郷が、ブルアカってソシャゲそのものって考察を見た時はゾッとしたわ
422:名も無き先生
>>419 適度な悲劇と適度な困難、分かりやすい敵と戦って、女の子がきゃっきゃする世界、まあ俺らプレイヤーが望んでる世界だよな
426:名も無き先生
永遠にサービス終了しないってなら、確かにそれは楽園だわな
427:名も無き先生
サ終したら何も残らないのが、ソシャゲの悲しいところだよなぁ……
428:名も無き先生
対応の良い運営なら、オフライン版とか配布してくれたりするけどな
431:名も無き先生
それよか、来週の更新が怖いわ
433:名も無き先生
>>431 更新ってか、あのアンズちゃんが怖い
マジでこの世に存在してそうなくらい、嫌な感情に訴えて俺ら煽って来るし
プレイ画面から顔を出す演出が有っても驚かない、驚く
435:名も無き先生
ブルアカのメタネタは面白いよな
黒服のステータス画面の下りで、絶句してる実況者からしか得られない栄養素はある
437:名も無き先生
>>435 このエロゲー版実況できるんかい!?
440:名も無き先生
>>437 オプションでエロ表現オフにできるで
ハナコの淫語とかも伏字になる
443:名も無き先生
健全版とは完全に違う舵取り始めたし
某大手Vライバー会社が何人も健全版を実況してるからな
ストーリーが気になるのもわかる
445:名も無き先生
でも健全版と違ってライターが違うのか、シナリオにブレがあるのは気になる
446:名も無き先生
わかる
兎編は急に方向転換したって感じだったもんな
450:名も無き先生
だから次の更新が不安なんだよ、あの選択肢!!
公式も、選ばれた選択肢はちゃんとカウントしてるって言うし!!
451:名も無き先生
下の選択肢、絶対バットエンドじゃん!!
453:名も無き先生
プレイヤーを飽きさせないっていう、ある種の狂気を感じたよな
456:名も無き先生
しかもあの選択肢、先生がどうこうするって選択じゃないの卑怯なんだよ!!
アリスに選択を迫ってるくせに、その行く先をこっちに問いかけてくるんだぜ!?
457:名も無き先生
あれ、アンダーテイルみたいに、できる、って選択肢を突き付ける悪意そのものだもんな
最悪の意趣返しだわ
460:名も無き先生
アンズちゃん、マジで根に持つタイプだからな
だからこそ、運命の女神らしいんだけど
462:名も無き先生
アンズちゃんって女神メアリースにされたこと、ずっと根に持ってるしな
463:名も無き先生
旦那の昔の想い人に重ねられてたこともずっと根に持ってるぞ
467:名も無き先生
マジで性格悪いわ、あの女神
ある意味、運命の女神としては解釈一致だけど
470:名も無き先生
おい、次の更新内容が発表されたぞ!!
474:名も無き先生
マジだ!!
でも新キャラのところ???だぞ!!
478:名も無き先生
大幅アップデートってなんだよ!!
ゲームシステムの追加だってよッ!!
481:名も無き先生
おい、嘘だろ、新しい学校の追加って!!
新キャラいっぱい増えるってのかよ!?
483:名も無き先生
それより、まだ未実装の既存キャラを実装してほしいんじゃが
486:名も無き先生
>>483それな
489:名も無き先生
不安もあるけど、大規模アップデートわくわくするなぁ!!
新主人公のリンゴちゃんの実装だと良いな!!
493:名も無き先生
新しい学校の追加ってなんじゃろ
ワイルドハントの生徒実装とか?
494:名も無き先生
書き方的に、まだ未登場の学校っぽいな
498:名も無き先生
新学校がストーリーにどんな関わり方するんだろうか……
500:名も無き先生
最終編ももうすぐだし、その後だろうか
503:名も無き先生
いずれにせよ、俺達は選択の結果を待つことしかできないか……
§§§
【???ルート:リザルト】
「“……ここは”」
先生が目を覚ますと、薄暗い広い場所に座っていた。
目の前は巨大なスクリーンで、周囲は等間隔で無数の椅子が連なっている。
一言で言えば、映画館のシアタールームだった。
プロジェクターは起動しているが、映像を投射されているスクリーンは真っ白で何も映していなかった。
「先生、ゲームクリアおめでとうございます!!」
二つ隣の席から、聞きなれた声が聞こえる。
ああ彼女か、と先生は安堵した。
「ここは走馬灯を見る場所。
先生、貴方の寿命はあと僅かに迫り、もう現世で目を覚ますことはないでしょう!!」
「“……そうか、覚悟はしていたよ”」
ヘイローの無い少女の言葉に、先生は己の手を見た。
年老いた老人の手だった。
スクリーンに幾つもの文字列が並ぶ。
自分の人生の総決算が、数字として目に映るのは少し楽しかった。
「先生は七十五年の歳月で、108万5663人の生徒を卒業させ、38度のキヴォトス崩壊の危機を防ぎました!!
晩年は後進の育成に注力し、キヴォトスの教育水準向上に尽力しましたね!!
そして、ベッドから動けなくなるまで生徒たちの為に己の命を使い尽くしました!!
では、大きな分岐点を見ていきましょう」
「“38度……そんなに滅びかけたのか……キヴォトス”」
先生だって流石にそこまで世界を救った自覚は無い。
恐らく、先生が知らないだけで、対処しなければ連鎖的にキヴォトスの滅亡に繋がる事案が数多くあったのだろう。
先生の人生の走馬灯が、スクリーンに流れる。
先生として、キヴォトスに就任。
多くの生徒達との出会い。
アップルマンとの遭遇。
ミカと共に、アリウスに手を差し伸べたこと。
どれも懐かしい思い出が、上映されていく。
そして、先生の一つの転換期が訪れた。
アリスが、とんがり帽子の少女に手を差し伸べられている光景だった。
「先生、ここで貴方はアリスを失いましたね。
彼女はキヴォトスでアリスの存在は失われると言いましたが、それはそこに住む住人だけの話でした。
つまり、先生はアリスの事を忘れられなかったのです」
「“あれは詐欺だよね”」
「ふふふ、そうですね。その結果、こうなりました」
『廃墟群から、無数の未知のロボットの侵攻を確認!!』
『やはり、リオ会長の予想した通りですか』
『ッ、これは、信号でしょうか?
全てのロボットが、同じ信号を発しています!!』
『解読は!?』
『今できましたッ……信号の内容は、“王女はどこだ?”』
ノアとユウカがそんなやり取りをしている光景が映し出された。
「これは、アリスが居ようと居まいと、変らない出来事でした。
しかしキヴォトスは廃墟群を徹底的に破壊し尽くす選択を余儀なくされましたね」
廃墟群に徹底的に爆撃され、全ては沈黙した。
「その後、彷徨っていたケイとモモイ達が出会い、絆を深めて“色彩”との戦いました。
最初の一年の大きな出来事はこのくらいでしょうか」
空が赤く染まった一日。
ゲマトリアの面々が予見した通りの災厄が、キヴォトスを襲った。
『先生、我々ゲマトリアはこの戦いで壊滅しました。
我々は新たな態勢を敷こうと思っています。
そこで先生、これは提案ですが』
黒服が、先生に手を差し出す。
『先日のスワンプマンの件で、個人主義的なゲマトリアの各々の技術を集めることの有用性に気づきました。
ゲマトリアには上下関係はない。常に共に手を取り合うわけではありませんが、会合はより有意義なものとなるはずです。
ですので、我々を統括する存在が必要とされるのです。
────先生、我々のリーダーになりませんか?』
「この選択もまた、分岐点のひとつでしたね」
先生の視点から見える黒服の手に、先生は右手を差し出した。
『“全ての生徒達の為になるなら”』
“色彩”の件で、先生は認識したのだ。
この世には自分では予知できぬ災厄もあることに。
これは、戦う決意であった。
「これ以降、時たま暴走するゲマトリアの面々を取りまとめたり、彼らの産み出す作品の対処をしながら、三年目まで多くの労力を尽くしましたね」
そして、十年後。
次々とシャーレに就業して一年目に卒業した生徒の子供たちが各学校の初等部に入学。
同時期に、数年前に結婚していた先生の娘も入学。
これもまた、キヴォトスに巻き起こる波乱の幕開けでもあった。
“色彩”の再度襲来。
破壊し尽くしたはずの廃墟の機械たちの出現。
先生の娘は、先頭に立ってその脅威に立ち向かう。
「ああ、そうそう、先生が誰をお嫁さんにするかでも、大きな分岐が起こっているんですよ。
あの時の大騒ぎは今思い返しても笑いが止まりませんね!!」
「“勘弁してほしいよ……”」
当時のことを思い出して、恥じ入る先生だった。
卒業し、シャーレの職員になった元生徒達がキヴォトスで巻き起こしたあの大騒ぎは先生には克明に記憶に残っている。
「先生が四十を超えた頃、新しい先生がやってきましたね。
新米の新しい先生に、あなたはその成長を温かく見守りました。
ポーンマスは相変わらず、新しい先生には厳しく当たりましたけれど」
「“あはは……”」
後任に対し、自分と同じくらいの期待を掛けたポーンマスの有様に、先生は苦笑した。
「そして今、先生は多くの教え子や孫たちに囲まれ、危篤状態です。もう助かりません!!
後ほんの少しで、先生は御自分の人生のリザルト画面が表示されるでしょう」
「“……せめて一言言い残したかったな”」
「ちなみに、この後先生の遺言が見つからず、大騒ぎになります」
「“ええ!?”」
「まあ、先生にはもう、関係ないお話しですけど」
今際の際にそんな悔いが残ることを言わなくても、と先生は思わなくもなかった。
「……先生。あなたは、あなたの意志で、最期まで己の役目を全うしました。
あ、ほら、リザルト画面が出ましたよ!!
先生の、先生としての評価は──花丸です!!」
少女は笑顔で、両手で大きくマルを作った。
「先生、もし、あなたに来世があるとすれば──」
「“……”」
「ああ、もう逝ってしまいましたか……」
リザルト画面が表示されたことが、全てを物語っていた。
物言えぬ先生に、少女は寄り添った。
上映が終わる。
走馬灯が消える。亡骸と共に。
空虚なシアタールームに、ただ一人になった少女は微笑んだ。
「実は先生、あの選択肢の選定自体に意味はないのです。
重要なのは、その選択が発生したということなんですよ」
少女は己の長い髪を弄び、そう言った。
「先生、見ていてください。
アリスが、あまねく絶望が行きつく分岐路の行く先を照らす、希望の光となるでしょう……」
彼女は髪の毛を翻し、空虚な映画館から消えた。
“閉幕を齎す者”が立ち去った。
ブザーが鳴る。
閉館の時間だ。
アンズちゃん「ところで、あの映画館で先生と話してたのは誰なんでしょうね。ふふふ」
アリスはどんな選択をする?
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手を取らない→王道ルート
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手を取る→????ルート