女の体に戻るため、新たな地「アルディラ大陸」へやってきたセレナ。そこでアルシラの悪魔と呼ばれるサキュバス、アルマと対峙する。アルマは魅了魔法で誘惑してくるが、セレナはふたなりチンポでアルマを犯し、眷属にすることに成功したのだった。
~~~グランマジカ学都 冒険者管理協会事務所~~~
ここで冒険者登録をすることが出来るらしい。早速事務員に話しかけてみた。
セレナ「すまない。冒険者登録をしたいのだが…」
事務員「かしこまりました。それではここに名前を書いてください。」
そう言われて書類に必要事項を書く。名前は当然セレナで登録する。そして提出してみると……受付の女性は驚いている様子だ。
事務員「あのぅ……。失礼かもしれませんけど、もしかしてあなた、王宮騎士団長のセレナさんでは?」
どうやら私の正体を知っているようだった。
セレナ「ああ。私がそのセレナだ。訳あってこの大陸にやってきている。」
事務員「そうだったんですか…それでは隣にいる女性も騎士団の方ですか?」
セレナ「ああ。彼女はアルマというんだ。」
流石にサキュバスだとは言えないため、ここは濁すことにした。
書類が書き終わったら次は会員証を作るためのステータス審査に入る。ここでは自分の体のありとあらゆる情報が分かるらしい。
例えば身長体重だけでなく、筋力、魔力などを測るそうだ。そして私とアルマの体も検査する事になったのである。
ー検査結果ー 氏名 セレナ(25歳)
種族:人族 身長:171cm
体重62kg B101W60H86 ランクA+ 職業 王宮騎士団長
体力 :500
腕力 :503
知力 :154
精神 :156
速さ :680
幸運 :457
魅力 :255
状態 異常無し
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ー検査結果ー 氏名 アルマ(20歳)
種族:サキュバス 身長:165cm
体重54Kg B85W56H84 ランクA 職業 魔法使い
体力 :500
腕力 :251
知力 530
精神 251
速さ 380
幸運 10
魅力 970
状態 異常無し
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このような結果になった。これでめでたく冒険者登録が完了した。
これで冒険者に仲間入りできたのだ!その後、私たちは街を見て回った。宿をとり部屋に入り落ち着いた後……今日はゆっくりと休んだのであった。
~~~
朝目が覚めると、何やら体に違和感がある。ふっと横を見るとそこには……裸の美少女が寝ているではないか!?私は慌ててベッドから起き上がる。
セレナ「アルマ!?何をしているんだ!?」
アルマ「あ、おはようございます~セレナさん。」
昨夜の記憶を辿ってみる。昨日は確か……。そうだ。昨日アルマと出会い、学院の人を説得して借りている部屋に連れてきたのだ。それで疲れ果ててしまい、そのまま二人で眠りについてしまったのだ。
アルマ「さあご主人様♡早く着替えてくださいね♡」
セレナ「あ、あぁ……。」
私はとりあえず服を寝間着から変えて顔を洗い、髪を整えたりして身支度を整える。するとアルマが話しかけてくる。
アルマ「そろそろお腹空きましたよ!ご飯を食べに行きましょう!!」
そう言われて時計を確認する。現在朝の10時だった。どうやら私達は昼までずっと寝てしまっていたようだ。私はアルマと一緒に朝食を取りに行くのだった。
***
食事を終えてから私たちはギルドへ向かうことにする。冒険者登録をしたことでギルドの依頼を受けることが出来るようになったのだ。このような依頼をこなしていけば、いつか私の呪いを解く手がかりが得られるかもしれない。ギルドの依頼一覧を見てみる。
アルマ「なになに…?『ガーゴイルの討伐』『盗賊団のアジトの発見』……。『森の奥に迷いこんだ子供の救出』『薬草収集の依頼』。へぇ~。色々ありますねぇ!」
と言って一枚の紙を手に取った。そこに書いてある内容は、どれも初心者でも出来る簡単なものだった。しかし、私たちは小遣い稼ぎをしたいわけではない。もっといい依頼はないものか…そう思っていた時、アルマが依頼読み上げた。
アルマ「何ですかこの依頼?『魔王軍の刺客の調査』……。なんだか怪しいですね。」
確かにこの内容では何か良からぬことが起きる予感しか感じられない。私は、受付嬢に声をかける。
セレナ「少し話を聞きたい。これはいったいどういう依頼だ?」
受付「はい。この大陸に生息している魔物には序列が存在し、その頂点に魔王が存在しているんです。そしてその下っ端を刺客として野に放っているようなんです。」
そんなことがこの大陸で起こっていたのか…
受付「そこで、その刺客を倒して数を減らしてほしいという依頼です。下っ端とはいえ野良の魔物より格段に強いので、ランクが高い冒険者にしか頼めないんです。」
セレナ「それなら私たちの出番だな。その依頼受けよう!」
アルマも乗り気のようで早速準備を始めた。ギルドを出ると、私たちは都を後にするのだった。
依頼をこなしたその夜、セレナは寮に存在する大浴場にいた。学生と鉢合わせるとふたなりであることがばれる恐れがあるため、ここの学生が普段利用する時間とは少しずらした時間に入浴することにした。幸い誰もいない。これならゆっくりと体を休めることが出来そうだ。
湯船に浸かっていると扉の向こうから声が聞こえてくる。しまった!誰か来たか…?恐る恐る入り口を見ると、大人びた女性が浴場に入ってきた。学生には見えないため教師か学院のスタッフなのだろう。女性は、私を見ると驚いた声を出す。
女性「え!?誰もいない時間に入ろうと思ったら…先客がいましたか…生徒はこんな時間に入浴しないはずなんですけど…」
セレナ「私は生徒じゃない。数日前からここの寮の空き部屋を使っている冒険者だ。」
女性「あらそうなのね……。じゃあ気にせず入っちゃいましょう♪」
(うわ……。なんかすごい見られてる。恥ずかしいな……。早く出よう……。)
そう思って立ち上がろうとするが……。
セレナ「あれ……立てない……。おかしい……。体が痺れてるような……。力が抜けてく……どうなってるの……?」
突然体中が麻痺し始め動けなくなる。そのまま浴場の床に倒れこんでしまった。すると女性がこちらに歩み寄ってくる。そして……私の男性器に手を伸ばしてくる。
女性「うふふ…この時を待っていたんです。あなたが一人になり、誰にも邪魔されなくなるときを…!」
彼女は、まるで悪魔のように笑う。すると女性の背中から黒く染まった翼のようなものが出現する。すると私の男性器を優しく握りながら耳元で囁く。
女悪魔「ねぇ?あなたのその男性棒、食べさせて?もう我慢できないの!」
こいつもサキュバスなのか!?ああもう!どうして私は立て続けにサキュバスに襲われるんだ!?そう思いながらもその悪魔は私のふたなりチンポをしごき続ける。シコシコ♡シュコシュコ♡びくびくとふたなりチンポが脈を打つ。そしてついにその悪魔の口に飲み込まれてしまった。そしてその口の中で激しいフェラが行われる!
女悪魔「あむっ……。れろっ……。ぐぽっ……んちゅっ……。おいひい……。もっと出して……?」
ジュルッ♡レロォ……。じゅぼっ……。ズボッ……。そんな音が浴場内に響く……。気持ちいい!しかしそんなことを考えている余裕などなかった!なぜならこのままでは……
セレナ「ダメだ!出るっ!やめてくれ!女悪魔に無理やりイかせられてしまう!」
しかしセレナの言葉もむなしく、射精してしまう。ドビュッドピュルルルル!! ビュルルッ!! 勢いよく発射されたふたなりザーメンが彼女の口から飛び出した!それをまともに食らった悪魔はさらに激しく責め立てる!
女悪魔「ぷはぁ……!す、すごぉ……美味しいの……。この濃厚ミルク……。はぁはぁ……。また、イッちゃってますよね?さっきのはお仕置きですよ……。今度は私と一緒に……。」
そういうと悪魔は私の男性器を自らの女性の穴へと入れてきたのだ!悪魔は自分の快楽を優先して動く。ズチュッヌポッグッチュッヌチャァ!卑猥な水音を立てながらピストン運動が続く。その度に私と彼女は絶頂を迎えてしまう。もはや私は完全にされるがままの状態になっていた。すると悪魔は…… !
セレナ「あああああっ!!やめろ!中に、中に出る!こんなの嫌なのにぃ!!」
私は泣き叫ぶ。その時の彼女の顔が少し歪んでいたのは気のせいなのだろうか。そしてしばらくピストン運動が続いたあと、その時は来る。
女悪魔「さあ、出しなさい!その精液を、私の中に!」
セレナ「ああっ…うぁあああっ!んああああああ~~~~~!!!」
ドプッドプン♡ドピュッびゅるびゅる~~~!セレナは盛大に中出しした。
ドクンッ……。ドクンッ……ドク……ン…… 熱いものを注ぎ込む感覚があった。それと同時に体が激しく痙攣し始める。そして……女悪魔がこう呟いた。
女悪魔「なるほど…中出ししても死なないというのは本当のようね。”アルマのやつ”はこんなふたなりの軍門に下ったというのか。あの出来損ないめ。まあいいわ。今回は下見。次は本気で殺しに来るわ。私の名前はオリビア。また会いましょうね……セレナさん。うふっ……あははははは!」
そう言うとオリビアと名乗るサキュバスは姿を消したのであった。その時に残っていたものといえば激しい虚無感だけだった……。
セレナ「ああ……私は何でこんな目に遭わないといけないんだ……」
セレナのつぶやきはこの空間には届かなかった。
次の朝。アルマにオリビアのことを聞いてみた。オリビアはアルマのことを知っているようだったし、アルマもオリビアについて何か知っているかもしれない。
セレナ「なあアルマ。オリビアというサキュバスを知っているだろうか?実は昨日の夜、そいつに浴場で襲われたんだ。まあ中出しだけで帰っていったがな。」
アルマ「そんなことがあったんですか!?…オリビアというサキュバスについてはよく知っています。彼女は私の先輩にあたり、今は魔王軍にいます。でも、なぜセレナさんを狙うのでしょうか…?」
彼女は少し考える仕草をして答える。
アルマ「おそらく、セレナさんのふたなりチンポが気に入ったんじゃないですかね……。あいつの性癖はよくわからないところが多いですから……。」
そうなのか……?確かに私もあんな目に遭ったのは初めてだが。すると、外から足音が聞こえてくる。そしてその主である人物が部屋の扉を開く。
チサ「はあ…!お姉ちゃん…!!」
なんとそこにいたのはセレナの妹であるチサだった。チサはそのまま部屋へと入ってくる。そしてベッドの上へ乗ってきた!そしてそのまま私を押し倒してくる!
セレナ「ちょっと、何を!?んんんん!!!」
チサ「やっと会えた….!お姉ちゃん!」
何が何だかわからない。なぜチサがここに?王都に置いてきたはずだが。
アルマ「どうなっているの?セレナにこんなかわいい妹がいたなんて。しかもかわいい。……これはこれでなかなか良さそうなシチュエーションですね。くっ……!」
とりあえずチサにここにいる訳を説明してもらった。
チサ「私、お姉ちゃんが遠くの大陸に行ってしばらく帰ってこないって言うのをサシャさんから聞いて、それで居ても立っても居られなくなって、私もこのアルディラ大陸に行くことにしたの。その途中いろいろあってなかなかお姉ちゃんの足取りがつかめなかったけど、このグランマジカ学都にいるって言う情報を聞いて会いに来たんだ!」
セレナ「チサ!私に会いたい気持ちはわかるが、もっと自分を大切にしてくれ。お前に何かあってからでは遅いんだからな!」
チサ「うん…ごめんなさい。」
しゅんとするチサ。
セレナ「とにかく無事なら良かったよ。それに、こんなに大きくなって……もう立派な女の子になったんだな。」
妹の成長ぶりに感慨深くなる。すると彼女は頬を赤く染めて私に告げる。
チサ「……ねぇ、私、あの日から3年間、お姉ちゃんと一緒に戦えるようにいっぱい訓練したんだ。サシャさんから魔法を教わって、セルヴァンさんやユイさんから剣術も教わったの。お姉ちゃんに少しでも追いつこうと思って。」
セレナ「お前…そこまで本気だったんだな…わかった。お前は今日から私たちの仲間だ。一緒に戦おう。妹よ。」
チサ「うん!お姉ちゃん!」
抱きついてくるチサ。ああ、大きくなったなぁ……。としみじみ感じてしまう。こうして私は新しい仲間を迎え入れたのであった。
~~~
ひとまず3人になったセレナ達はいつものように冒険者管理協会事務所に向かった。しかし、今日は普段より冒険者が少ないように思える。受付に聞いてみようとセレナは受付を尋ねた。
セレナ「すまない。やけに人が少ないようだが、何かあったのだろうか?」
受付「それですか。実はもうこの都に外部からの冒険者さんはほとんどいないんです。残っているのはここに住んでいる人くらいで。」
セレナ「なぜ冒険者は都を出ていったんだ?」
受付「実は、ここよりはるか西に行ったところにある、「セントリア」という王都があるんです。そこに皆さんは向かわれました。」
セントリアという王都があるのか。そこにはどんな人達がいるんだろうか?楽しみでしかない。でもなんで急に出ていったんだろう?
セレナ「でも、なぜ急に出ていってしまったんだ?」
疑問をそのまま投げかけると、答えてくれた。
受付「なんでも、『セントリアからの使い』を名乗る人物がいきなり現れまして。その人が「アルディラの危機が迫っている。皆の者に救援を求めている。だからセントリアに来てほしい。報酬はいくらでも出す。」と言ったらしく。その言葉を聞いた途端冒険者の方々は一目散にセントリアに向かったとの事です。」
『アルディラの危機』『セントリアの使い』何が何だかわからないが、無視しておくほど私たちは馬鹿ではない。私たちもセントリアへ行こうとアルマに伝え、チサにもそう伝える。すると、ちょうどいいタイミングでセントリア行きの列車が出発する時間だという。セレナたち3人は列車に乗り込み、セントリアへ向かうこととなった…!
~~~セントリア行き列車内~~~
セレナ「セントリアへ到着するまで時間があるな…少し寝ようか……ん?アルマが隣に座っていたはずなのに……。あれ?おかしいな。アルマがいない。」
アルマ「んっ……あっ……ふぅ……」
セレナ「!?!?アルマ!?!?」
アルマの声で目を覚ましたセレナは辺りを見渡す。アルマの隣には一人の少女がいた。
ソフィア「こっちもどうぞ?魔物の体液を煮詰めた特性ドリンクです!」
アルマ「あんっ……あは……なにこれ……?ごめんなさい……こんな飲み物初めて……。」と彼女は謝りつつも得体の知れないものを飲む。
セレナ「おいアルマ!何をしているんだ!」セレナが起き上がって声をかけるとソフィアは驚く。
ソフィア「きゃあ!な、何するんですかあなた!?」とセレナたちに叫ぶ。
セレナ「え?君がアルマに得体の知れないものを与えてるだろ!アルマが困っているじゃないか!」
アリサ「いえ。ソフィア様が与えているのはただの飲料でございます。怪しい物ではございません。」
チサ「アルマさん大丈夫?なんかすごい顔が赤いよ……?」
アルマ「……大丈夫……じゃ……ない……わよ……。何よこの液体……体が熱くて……力が入らない……んんっ……。んっ……んっ……んっ……。んっ……!はぁ……♡」
チサ「……ねぇ、お姉ちゃん……これって……まさか……?」
チサは顔を赤くして恥ずかしげに聞く。
チサ「お姉ちゃん、この飲み物は多分……お酒だよね?」
セレナ「そうだ。おそらく、お酒だと思う。さっきから匂いをかぐだけでも頭がぽわーっとしてきたし。しかし、一体どうしてお酒を飲ませたんだ?」
アリサ「はい。ソフィア様が申しておりました。『お酒は飲むとお肉の美味しさが増して、気分が良くなるらしいですよ☆』と。」
ソフィア「そうなんですよ!私もよく分からないんですけど、何故か急にお腹が減っちゃったんです!!それで魔物のお肉を食べたら、すごくおいしかったんです!これは大発見ですよ!」
するとセレナは怖い笑顔をしてソフィアに言う。
セレナ「おい…お前たち何者だ?話を聞かせてもらおうか…。」
アリサに案内され、列車の後ろの方へ移動するセレナたち。少し歩くとそこには男の子と猫の獣人の女の子がいた。
ミラ「あんた誰よ?」
ソフィア「さっき知り合った人です!」
その答えを聞き、男はこちらを向いてきた。
レオン「僕の名前はレオン。よろしくね。」
セレナ「ソフィア、アリサ、ミラ、レオンというのか。お前たちは何の集まりだ?魔物のなんとかなどと言っていたが、闇の商人だったら容赦はしないが…」
ソフィア「私たちは4人でギルドを組んでいるメンバーなんです。みんなは一緒に冒険をする仲間なんですよ!」
胸を張るソフィア。
その後、セレナはレオンとミラに事情を説明した。説明が終わるとレオンと少女が席に着いたので、アルマと一緒に座る。
セレナ「というわけで、私たちはセントリアへ行くためにこの列車に乗ったというわけだ。」
ミラ「へえ…私たちもちょうど遠征からセントリアへ帰るところだったのよ。」
チサ「へぇ……。セントリアってどんな所なんだろう……?早く行ってみたいなぁ……」
アルマ「チサちゃんはセントリアに行くことに憧れがあるの?」
アルマがチサに尋ねる。
チサ「うん!私のいた王都も結構大きいけど、今までそれ以外の場所に行ったことがないから…」
チサは幼い時、ふたなりの魔人リルケに誘拐され、数年前まで洗脳されていた。まともな人生を生きられるようになったのは最近のことなのだ。そのためまだチサにとって王都以外の世界はあまりよく分かっていない。
ソフィア「それはいいですね!じゃあセントリアのスイーツとかも食べに行きましょうよ!きっとチサさんが好きな物もありそうです!」
ミラ「ちょっとソフィア!?気持ちはわかるけどお金は使いすぎないでね!?ただでさえうちのギルドは金欠なんだから!」
などと話しているうちに列車はセントリアへと到着した。
セレナ「よし、着いたぞ!」
列車から降りるとセレナたちは辺りを見渡す。セントリアは石でできた家が多く立ち並び、中央には巨大な城があった。
セレナ「おお……!これは……すごすぎるな……。」
セレナが呟く。他の2人も同意しているようだ。すると突然、ソフィアが叫び出す。
ソフィア「いつ見てもセントリアは凄いですね!!お店に行列ができていますし、すごい活気です!」
チサ「わぁ……おっきなお祭りでもやってるのかな?」
興奮気味なチサを見てミラが言う。
ミラ「チサ?あんた何言っているの?ここじゃ毎日がお祭りみたいなものよ?」
それを聞いて、驚くばかりだ。
セレナ「あ、そういえばセントリアに長く居るなら宿がいるな…グランマジカ学都の宿泊費は安く済んだが、今回はそうもいかないなあ…」
するとレオンという少年が言う。
レオン「じゃあ僕たちのギルドハウスに泊まらない?」
その言葉を聞いたセレナは言う。
セレナ「それは助かる!しかし、いいのか?部外者3人をいきなり泊めるなんて…」
ミラ「いいのよ。こいつは超が付くほどのお人好しなの。困っている人を見たら助けずにいられないくらいのね。」
ソフィア「それに、人が多い方が楽しいですしね!ああ、部屋は安心してください!私たちの家、結構広いので!」
ソフィアの言葉にチサが「わーい♪やったー!」と喜んでいるのであった。
* * *
レオンたちが住む家は、セントリアの少し離れた郊外にあった。その周りには多くの木々が生い茂っており、とても自然豊かな雰囲気である。
家の外見は木造の大きな3階建ての建物だった。レオンが鍵を開け、中に入る。
ソフィア「どうですかセレナさん、アルマちゃん、チサちゃん!」
セレナ「おお……こんな所にこんな立派なギルドハウスを持っていたとは……」
アルマとチサも驚いている様子だ。ソフィアとミラも誇らしげだ。
そしてセレナ達は家の中の一室に入り、椅子に座った。
セレナ「ふう…長いこと列車に揺られていたから疲れたよ…まあこの世界の乗り物が全部列車というわけじゃないかもしれないが……。」
レオン「僕も長距離の列車に乗るのがすごく楽しかった。でもやっぱりこの家が1番落ち着くよね。」
ミラ「ふっ、あたしも同感ね。ずっと家でゴロゴロしてたいわ~」
チサ「あの、私は全然そんな事思わないけど……。むしろ冒険の方が好きかな……?」
チサがそう言ったところで皆から笑いが起きる。このメンバーの中ではチサだけが、冒険者たちのように活発な性格をしていたのだ。しばらく雑談していると、ミラが話題を切り出す。
ミラ「そういえばあんたたち、なんでセントリアに来たの?というか、このアルディラ大陸の人間じゃないのよね?」
セレナは困った。そもそもアルディラ大陸にやってきたのは、私やチサのふたなりの呪いを解くためである。しかしそれを正直に言うということはふたなりであることを彼女たちにばらすことに他ならない。彼女たちは今日あっただけの関係であり、まだ真実を話すべきではないと思った。
セレナ「私たちがこの大陸にやってきたのは、とある目的があるからだよ。」
セレナは適当に誤魔化すことにした。
チサ「あー…うん、そうなんだ!」
セレナに合わせてくれるチサ。
ソフィア「そうでしたね。でも一体どんな目的で来たんでしょうか?興味ありますね!」
ソフィアまで突っ込んでくる。まずい。このままだと正体がばれてしまう可能性があるぞ……。
セレナ(どうしようかなぁ……何かうまい言い訳はないだろうか……)
考え込むセレナだったが、そこでセレナは思いつく。
セレナ「実は、私たちは冒険者でな……。この大陸では強い魔物がいるって聞いてやってきたんだ……。」
レオン「なるほど!そういうことだったんですね!それで、どのくらいの強さの魔物と戦いましたか?」
セレナの嘘を聞いたレオンが食いついてきた。それを見てセレナはチャンスと思った。
セレナ「魔王軍というのは知っているか?その四天王の一人と戦ったことがある。そいつは逃げてしまったせいで決着はつかなかったがな。」
レオン「え!?その人と戦って生きていたんですか!?すごいですね……。」
レオンの言葉を聞きながらセレナは内心ほっとした。
セレナ「そうだろう?だからこの世界の強い奴と戦うために来たんだよ。」
セレナはなんとかその場を逃れることに成功した。
~~~
日が暮れてきたころ、ソフィアは夕食を作る準備を始めた。キッチンに立つ彼女の周りには既にミラの姿があった。
ミラ「へぇ、美味しそうじゃない。これなら心配なさそうだわ。手伝う必要も無さそうだけど……。」
ソフィア「いえ、今日から3人分多く作らなきゃいけませんから!ミラちゃんも手伝ってください!」
ミラ「仕方ないわね。」
渋々手伝いをするミラであった。
* * *
ソフィアが料理を作り始め、しばらく待つと料理が完成する。
ソフィア「できました!みんな食べてください!」
ソフィアが持ってきたのは、肉汁たっぷりのハンバーグだった。
アルマ「おおおおお!すこぶる美味しそうです!」
目を輝かせるアルマ
チサ「わーい♪いただきます♪」
チサも喜んでいる。そしてレオンたちも食事を始める。
そして食後、ソフィアはお風呂の準備を始め、その間にセレナは食器洗いを始めていた。ちなみにチサは皿洗が苦手なので、アルマと一緒にリビングで遊んでいた。しばらくしてソフィアがお風呂場から出てくる。
ソフィア「お待たせしましたー!」
セレナ「それじゃあ次は私が入ろうかな。」
セレナが風呂に入ろうと立ち上がる。その時、チサが呼び止める。
チサ「あっ、お姉ちゃん。あのね……一緒に入らない?」
チサの誘いにドキッとするセレナだったが、ここで動揺するわけにはいかない。
セレナ「いや、流石にそれは駄目だろう。」
チサ「えっ……どうして?私と入るの、嫌なの?」
悲しげな表情で見つめてくる。
セレナ「そ、そんなことないぞ。」
チサ「よかった!それじゃあ、早く行こう!」
チサはセレナの手を引っ張って脱衣所へと向かう。