そして次の日…
~~~第5部 セントリア大戦編~~~
ソフィア「皆さん!朝ですよ~☆起きてください!」
レオン「ん……。」ソフィアの元気いっぱいの声で目を覚ますレオン。
レオン「おはよう、ソフィア。」
ソフィア「はい、おはようございます、レオンくん。今日もいい天気ですね♪」
アリサ「主さま、おはようございます。」
レオン「うん、おはよう、アリサ。」
チサ「レオンさん、おっはようございまーす♪」
レオン「おお、チサ、おはよう。」
アルマ「ふわぁ~、よく寝た。……あれ?ミラは?」
セレナ「おはよう。ミラは相変わらずの寝坊だ。」
ミラ「うるさいわねぇ、もうちょっとだけ寝かせてよ。」
レオン「いいけど、そろそろご飯の時間じゃないか?」
アリサ「では、わたくしが起こしてまいります。」
レオン「よろしく頼む。」
いつもの日常がそこにあった。朝食を済ませると、各々自由時間となる。
レオン「そういえばミズチは?」
セレナ「ああ、あいつ、ギルド登録してないだろ?だからギルドハウスを使う権利持ってないんだ。お金は渡したからその辺の宿屋で寝泊まりしてるはずさ。」
レオン「なるほどね。」
セレナ「ミラ、一緒に出掛けたりしないか?」
ミラ「あたしはパス。このあと出かけてくるわ。」
セレナ「どこに行くんだ?」
ミラ「内緒よ、じゃあね!」
そう言ってミラは一人で行ってしまった。
レオン「全く…ところでなんだけど、僕の誕生日が近いんだよね。みんな、プレゼントとか用意してくれてるのかな?誕生日まであと7日なんだけど。」
ソフィア「あ、実は私もその日が誕生日なんですよ!偶然ですね☆」
セレナ「え、そうなの!?」
ソフィア「はい、なので二人一緒にお祝いしましょうよ。」
セレナ「う、うん……。そうだね……。」
アリサ「わたくしもレオンさまのお誕生日には、とびきりの贈り物を用意したいと思います。」
セレナ「ふふ、アリサのプレゼント。楽しみにしてるよ。」
ソフィア「そういえば皆さん、今日はセントリアの建国記念日なんです!この日はセントリアで大々的なバザーが行われたり、女王陛下がセントリアを巡るパレードもあるんですよ!もちろん、騎士団も警備に当たりますし、屋台も出たりします。美味しい料理の食べ歩きですよ☆」
セレナ「へぇ、それはすごいね。是非見てみたいなぁ。」
アリサ「はい。ですので、私とレオン様はバザーを見に行ってまいります。掘り出し物も結構見つかるんですよ。」
セレナ「そっか。」
ソフィア「そうですか、わかりました。」
セレナ(でもなんか、ミラやアリサはどこかに用事があるみたいだし、私だけ何も予定がないのもちょっと寂しいな。そうだ。)
セレナ「ソフィア、私と一緒にセントリアの食べ歩きをしないか?その、せっかくの建国記念祭なんだし、どうせなら君と過ごしたくてさ。」
ソフィア「わ、嬉しいです♪行きましょー☆」
セレナ「よかった。では行こうか。」
ソフィア「あ、待ってください。着替えてきますので。」
セレナ「わかった。外で待っているよ。」
セレナはソフィアと共にセントリアの街に繰り出した。
セレナ「まずはどこにいこうか?」
ソフィア「とりあえず、この辺りのお店を見て回りませんか?気になるお店がたくさんあるんですよ。」
セレナ「ああ、いいよ。」
二人は様々な店を回った。
ソフィア「見てください!チンチン大根ですよ!これは買わないわけにはいきませんね。」
セレナ「えっ……。そ、そうだね……。」
ソフィア「こっちはチンチン牛のミルクを使ったソフトクリーム屋さんですね。あ、こっちにはチンポマンダリンのジュースがあります。」
セレナ「……。」
ソフィア「あれれ~、セレナさん、どうして顔が赤いんですかぁ?」
セレナ「べ、別に何でもないよ。」
ソフィア「もう、素直じゃないですね。そんなんじゃ、この『卑猥飲食街』は歩けませんよ?」
セレナ「なんだその名前は!?何で食べ物と卑猥な要素が混ざる!?」
ソフィア「あはは。ごめんなさい☆」
セレナ「まったく……。君はいつもこうだな。」
ソフィア「はい。私はいつでも全力全開ですからね☆」
セレナ「そういう問題なのか?じゃあソフィア、あの店は?」
ソフィア「お、いいものに目を付けますね?あれはデカチン鳥の丸焼きです!」
セレナ「いや……確かにすごいけど、もっと他に見るところがあるんじゃないかなぁ……。」
ソフィア「何を言ってるんですか、セレナさん。ここは『卑猥飲食街』ですよ?美味しそうなものを食べて、性欲も満たす!それが私の生き方です!」
セレナ「えぇ……。」
ここまで人間の三大欲求に忠実な人間は見たことがない。
ソフィア「ほら、セレナさんも食べましょうよ。これすごくおいしいんですよ。はい、あーん☆」
セレナ「むぐぅ!?」
ソフィア「どうですか?おいしかったでしょう?」
セレナ「うん……。味は美味しい。見た目は完全にチンポだが…まあいいか。」
ソフィア「はい、あーん☆」
セレナ「むぐぅ!?」
ソフィア「うふふ。可愛いですね。」
セレナ「く、屈辱的だ……。」
ソフィア「さ、どんどん行きましょう☆」
二人が露店を回っていると、突然ラッパの音が聞こえてくる。
セレナ「この音は…?」
ソフィア「女王陛下のパレードの音です!近くに来るみたいですよ。行ってみましょう!」
セレナ「ああ。」
二人は急いで広場に向かった。そこにはたくさんの人々が集まっていた。
セレナ「へぇ、凄いな。」
ソフィア「はい。アルディラ大陸では有名なイベントなのです。あ、始まりましたよ!」
レア女王「国民の諸君、今日はよく集まってくれた。セントリアの女王、レアだ。この度、セントリアは新たな時代を迎えることが出来た。それは、生活を支える国民や、この国の冒険者たちのおかげだ。諸君らがいなければ、このセントリアの平和はなかっただろう。感謝しているぞ。」
ソフィア「えっへん!褒められちゃいました☆」
セレナ「ソフィア……。」
レア女王「今一度、このセントリアに賛辞を!皆、ありがとう!!」
レア女王がそう言うと、拍手が巻き起こった。
ソフィア「あれがセントリアの女王様です!どうですか?すごい人でしょう?」
セレナ「さぁな。ただ…」
セレナは女王の瞳の奥にある何かを見た。
セレナ「ああいう大層なことを言う人間は、大抵ろくでもない人間だと思うぞ。」
~~~~~
女王の演説が終わり、再び人々が賑わう。すると、セレナの目にある人影が見える。
セレナ「ん?あれは……ミラか?」
そこには、いつもの黒いローブを着たミラがいた。
ソフィア「おお、ミラちゃんじゃないですか!」
ミラ「あーもう、相変わらず馴れ馴れしいわね。って、そんなことより、なにやってんのよ。」
ソフィア「見ての通り、お祭りに参加しています!ミラちゃんも一緒に楽しみましょうよ☆」
ミラ「悪いけど、あたしはやることがあるから。一人にしておいて。」
ソフィア「えぇー。」
セレナ「忙しいんだろ。諦めよう。」
ソフィア「むぅ、仕方ありません。それじゃあ、また会いましょう!」
セレナ「ああ。」
ソフィア「ばいばーい☆」
ソフィアが手を振ると、ミラはどこかへと行ってしまった。
ソフィア「さて、それじゃあ次はどこに行きましょうか?」
セレナ「待ってくれ。」
セレナが何かを見つける。
セレナ「これ、ミラのものだな?」
セレナの手には、刺繍がされたハンカチが握られていた。
ソフィア「あ!本当ですね。ミラちゃんが落していったんだと思います。」
セレナ「やっぱり。追いかけて届けるか。」
ソフィア「はい!」
セレナとソフィアは、ミラを追いかけることにした。セレナたちはミラを追いかける。しかし、一行に見つからない。
ソフィア「どこに行ったんでしょう。」
セレナ「これだけ探してもいないなんて、おかしいな。」
その時、ソフィアは王宮の方へ向かっていくミラを発見する。
ソフィア「あ、ミラちゃん!やっと見つけました!」
セレナ「ミラ!」
しかし、ミラは二人の言葉が耳に届いていないのか、そのまま城の中へと入っていく。
セレナ「王宮に入っていったな…!」
ソフィア「どうします?」
セレナ「とりあえず、俺達も行ってみよう。」
ソフィア「はい!」
二人は王宮へと向かう。
~~~
門番「おい、お前たちは何者だ!」
セレナ「さっきここに入っていったミラという女の子の知り合いだ。通してくれないか?あの子、大事なものを落としたみたいで、困っていると思うんだよ。」
門番「ダメに決まっているだろう。今は式典の最中で女王陛下やその護衛が場内に不在なんだぞ。それに、そもそもここは部外者の立ち入りを禁止している。帰れ。」
ソフィア「えー、そんなこと言われちゃったら、わたしたち、ここを無理矢理通らないといけなくなっちゃいますよ?」
門番「くっ……。」
ソフィア「ミラちゃんが心配なので、入れてください!」
ソフィアは門番の腹を殴って気絶させる。
ソフィア「さあ!入りましょう!」
セレナ「おい…これじゃあ完全に不法侵入者だぞ…!?」
ソフィア「大丈夫です。ミラちゃんのためなら犯罪の一つや二つくらい平気ですよ☆」
セレナ「いや、よくないよ。」
ソフィア「細かいことは気にしない♪さあ、早く行きましょう!」
2人は王宮内に入る。
~~~セントリア王宮~~~
2人はミラを探して王城を回る。
ソフィア「ミラちゃん、見つかりませんね。」
セレナ「ああ。一体どこにいるんだろう。」
その時、ソフィアが何かに気づく。
ソフィア「あ!見て下さいセレナさん。」
指さしたのは絵画だ。そこに書かれているのはマントを着た男とその妻らしき女性だ。
ソフィア「多分、先代の国王なんでしょうか。綺麗な人ですね…」
セレナ「ん?あ、ああ。そうだな…そんなことよりミラを早く探さなければ。先へ進もう。」
ソフィア「そうですね!」
二人はさらに奥へ進む。そして、王座のある部屋の前へとたどり着いた。扉の隙間から中を覗くと、そこにはミラがいた。そして…
セレナ「なぜだ?奴は今城下町でパレードに参加しているはずでは!?」
セントリアの女王、レアがいたのだ。
ソフィア「な、なんですか、あれ?」
セレナ「わからないが……とりあえず、様子を見てみよう。」
2人は部屋の様子をうかがい、会話を聞くことにした。
レア女王「ねえミラ…お願いがあるのだけど……。」
ミラ「な、何でしょうか?」
レア女王「いったいいつになったらあなたの任務は終わるの?もう半年くらい待たされてるわよ?あなたが任務を達成してくれないせいで、この大陸の秩序が乱れつつあるわ。そろそろ終わらせてほしいの。」
ミラ「も、申し訳ありません。もう少しで終わりますので、それまでお待ちください。」
レア女王「本当かしらねぇ。暗殺くらいぱぱっとやればいいのに。」
女王から不吉な言葉が漏れる。
ミラ「申し訳ございません。何分、ターゲットが本当に王家の人間か不明ですので…その確認がまだです。」
王家の人間?しかしそんなことはどうでもいい。ミラが…暗殺者?
ソフィア「ミラちゃんが……暗殺者?」
セレナ「……。」
2人は信じられず、声を出すことができなかった。
ミラ「そ、それでは私は失礼します。また後ほど……。」
レア女王「待ってミラ。私、今機嫌が悪いの。だから、この場でオナニーしなさい。それが謝罪の代わりよ。」
ミラ「えっ!?そんなの無理です!」
レア女王「じゃあ私を怒らせるつもりなのかしら?」
ミラ「……。」
セレナ「くっ、見ていられない……!助けに行こう。」
ソフィア「でも、行ってどうするんですか!?」
セレナ「それは……」
ソフィア「それにもし失敗したら、ミラちゃんが殺されちゃいます!」
セレナ「だが……放っておくわけにはいかないだろう!」
ソフィア「……わかりました。行きましょう。」
セレナ「すまない。」
~~~
ミラはオナニーをするためにパンツに手をかけた。その時…
セレナ「待て!!!!!」
2人が女王の前に現れた。
レア女王「誰だ?」
セレナ「私は冒険者のセレナだ。こいつはソフィア。ミラを助けに来た。」
レア女王「ソフィア…?へえ。まさか、向こうから飛び込んでくるなんて…」
ミラ「あんたたち…何でここにいるのよ…!?」
ソフィア「話はあとですよ♪さ、逃げましょー☆」
セレナ「早くここから逃げるぞ。こっちだ。」
ミラ「え…でも…」
レア女王「逃がさないわよ。」
レアは入口の扉を閉めた。
レア女王「仕方ない。あなたたちにはここで死んでもらうわ。」
セレナ「こっちは聞きたいことだらけだがな。質問に答える気はあるか?……まず、お前は何者だ?」
レア女王「私はこのセントリアを支配するもの。つまり王よ。」
セレナ「なるほど。やはりそうだったのか。そしてミラがその手下と……。」
レア女王「そういうことになるわね。」
セレナ「暗殺とはなんだ。さっきの話、私たちはしっかりと聞いていたぞ。」
ミラ「うそ…聞かれてたの…?」
レアが答える。
レア女王「先代の王が亡くなったのが今から17年前、その時の私は王に仕える宰相だった。しかし、王と王妃が亡くなったことで当時のセントリアは跡継ぎ問題に悩まされた。前王には子供がいなかったため、宰相である私が王となったのよ。」
セレナ「なぜ今になって殺そうとしたんだ?」
レア女王「邪魔だったのよ。私の権力を脅かす存在が……。そう。それは一年前のこと、私にある連絡が入ったのよ。『前王には隠し子がいた』というね。それを知って驚いたわ。なぜならその子供こそがこのセントリアの真の王になるべき人間だから。そんな人間は生きていては都合が悪い。だから殺すことにしたの。私の従者の暗殺者であるミラに頼んでね…」
ミラが、セントリア女王の従者で暗殺者だと!?
ミラ「ち、違う!あたしは、今まで殺しなんかしてない!!……嘘じゃないのに……。」
セレナ「そうか…ここまで言われるといやでも推理してしまう。お前が暗殺しようとした、セントリアの真の王の正体が…」
レア女王「あなたも感づいたようね。そう。あなたのことよ。アリアナ!」
レアはそう言ってソフィアを指差した。
ソフィア「え!?私ですか!?」
セレナ「やはりな。」
ソフィア「どういうことなんでしょう?」
セレナ「ソフィア、自分では気が付いていないのか?」
ソフィア「え!?えぇ~と……あの、私はアリアナじゃなくてソフィアです。ただの一般人ですけど…」
レア女王「あなたの両親…正確には育ての親だけどね…その人を調査した結果、子供を産んだ記録がないことが分かったの。」
ソフィア「そんな!私はちゃんとあの人たちから生まれた子供です!」
レア女王「違うわ。あの二人実はね、元王宮にいた乳母たちなの。つまり、王族の子供を育てる仕事をしていた人間…正体を今までうまく隠していたけど、ついにぼろが出たわ。そこから辿っていけば、あなたにたどり着く。17年前、前王が遺した一人娘。それがあなたなのよ。」
突然告げられる真実。何気なく生きていたら急に王族だって?そして現女王に命を狙われているだって?……ソフィアは困惑するしかなかった。
ソフィア「あ、あり得ません。だって、私は……。」
レア女王「信じられないなら見せてあげるわ。」
ソフィア「見せる……?」
レアが取り出したのは冠だった。しかも見覚えがある。先ほど王宮の廊下に飾られている前王の肖像画で王が被っていたものだ。
レア「この冠は王家の紋章が記されているの。見えるかしら?」
レアが指さした場所には星型に五芒星のマークが描かれている。
セレナ「まさか…ソフィア!お前のそのティアラ…!」
ソフィアはティアラを外し、その裏側を見る。そこには…王家の紋章が彫られていた…。
レア女王「そのティアラはね、本来王妃がつける装飾品だったのよ。だけど、王妃はそれを生まれた娘に譲ったようね。だから肖像画にも描かれなかった…それが証拠よ。」
ソフィア「そんな……。じゃあ私は本当に……。」
レア女王「そういうことよ。これであなたが王の娘だと証明された。だから殺さなければならない。」
そう言うとレア女王は剣を構えた。
ソフィア「お父様…お母様……!!」
その時、女王の前にセレナが立ちはだかる。
セレナ「女王!貴様はそれでも一国の女王なのか!!王女の命を狙うなんて……最低のクズ野郎じゃないか!!」
レア女王「どきなさい。私はこの国を守るためにアリアナを殺すしかないのよ。」
ソフィア「だめ……逃げてください!」
セレナ「いやだ。絶対に逃げない。私はソフィアを守る騎士なんだからな。」
レア女王「どうしても邪魔をすると言うのなら……仕方ないわね。死になさい!」
レアが飛びかかってくる。セレナは身構えた。しかし次の瞬間。ドガァッ!という音が響き渡ったかと思うと、レアが壁に叩きつけられていた。
レア女王「ぐっ……!」
ソフィアの拳を受けたレアが苦悶の声を上げる。
ソフィア「だったら私ももう、逃げたりしません。この現実から、目を背けない!」
ソフィアは高らかに叫ぶ。
ソフィア「私は!このセントリアの真の女王として、あなたを討つ!!死んでいった、両親に誓って!みんなを守り!祖国を取り戻し!そして、ミラちゃんをまた仲間として迎え入れるために!それが私の役目です!!!」
レア女王「うおおぉーーっ!!」
レアが斬りかかる。ソフィアが迎え撃つ。二人の刃がぶつかり合う。そしてソフィアが弾き飛ばされる。だが、倒れながらも反撃を試みる。レアの剣を受け止め、そのまま投げ飛ばす。地面に倒れたレアに追撃を加えようとソフィアが駆け寄る。
レア女王「この程度の実力で調子に乗るんじゃないわよ!」
レアの剣が再びソフィアに迫る。ソフィアは避けきれないと判断したのか、レアの一撃をまともに喰らう。
ソフィア「く…っ!まだまだですよ!もっと……強く……!食らえええ!!」
全身全霊を込めた必殺の一撃がレアに炸裂する。
レア女王「がはぁっ!」
レアは吹き飛ばされ、背中を強打した。
レア女王「ば、馬鹿な……。なぜ……これほどの力の差がありながら……。」
ソフィア「セレナさん!今のうちに……!」
セレナ「ああ!はああああああああ!せいやあっ!!」
セレナの渾身の一振りでレア女王の剣を叩き折る。
レア女王「こ、こんなはずでは……。」
レアは怯みつつも魔法を唱える。
セレナ「させるか!はああっ!!」
セレナはレアの手を凍らせることで魔法を使えなくした。
レア女王「いやあああああああ!助けてぇええっ!」
レアが悲鳴を上げている。
セレナ「ふぅ。これで終わりだ。」
セレナが止めの攻撃を繰り出そうとしている。
レア女王「やめてぇええっ!何でもしますからぁっ!」
セレナ「ん?今更命乞いか?まあいい。じゃあ死ね。」
セレナが攻撃しようとする。
ソフィア「だめです、セレナさん!」
ソフィアが割って入る。
セレナ「どうして止めるんだ?」
ソフィア「その人はもう戦意を失っています。死なせる必要は、ありません。」
セレナ「だが……この女は……」
ソフィア「わかってます。でも、お願いします。」
セレナ「……。わかったよ。」
ソフィア「ありがとうございます。さすがは、セレナさんですね☆」
セレナが武器を収め、決着かと思ったその時、セレナとソフィアは背後からとてつもない強さの電撃を食らう。
ソフィア「きゃああああ!」
セレナ「なああ!何!?」
電撃の正体は…ミラだった。
ミラ「ごめんなさい…ごめんなさい…でも、こうしないと私が死んじゃうから…許してくれるわよね…?」
ソフィア「そんな…ミラちゃん…」
セレナ「不覚…!」
その場に倒れる二人。そして女王が立ち上がる。
レア女王「ははは、やったわ。私の勝ちよ。この国の王は私。お前たち、よくもやってくれたわね。これからたっぷりと、お礼をしてあげるわ。」
ソフィア「ぐ……まだ……諦めません……!」
レア女王「往生際が悪いわねぇ。いい加減あきらめたらどう?」
一転して大ピンチだ。手足がしびれて言うことを聞かない。
レア女王「そうねえ…今ここで殺してもいいけれど、私を痛めつけた大罪人ですもの。楽には死なせない。まずはその娘を拷問にかけてから殺しましょう。そしたら貴方も同じ方法で痛めつけて、同じ目に遭わせてから処刑してあげようじゃないの。」
ソフィア「外道…腐ってます…あなたには良心というものがないんですか!」
レア女王「ふん。そんなもの、とうの昔に捨てたわ。さあ、そいつらを監禁しなさい。」
体が動かないセレナとソフィアは、王宮地下深くの独房に入れられることになった…