※この作品はR-18です。

ふたりはふたなり   作:太陽一成

33 / 33
エピローグ

数日後、セレナ、アルマは王都へと帰るため駅にいた。ソフィア達も見送りに来ている。

ソフィア「うわああああん!!セレナさん!アルマさん!どうかお元気で~~~!!」

ソフィアは号泣している。

セレナ「おいおい。大げさだぞ、ソフィア。」

アリサ「しかし、この別れは悲しいものですね……。またいつか会えるといいのですが……」

ミラ「もう!人前で泣くとか恥ずかしいじゃない…でも…あたしもちょっと寂しいかな…なんて……」

レオン「セレナ、アルマ。本当にありがとう。あなた達がいなかったら、僕はずっと自分の使命を果たせなかったたと思う。二人に助けてもらって、とても感謝してるよ。」

セレナ「そんな、いいってことよ。私達は仲間なんだから。」

アルマ「えぇ。皆さんといられた時間、すごく楽しかったです。」

セレナ「それに、王都に帰ったらまずはセントリアと国交を結べないか交渉してみる。王都とセントリアは、有効な関係で行きたいからな。」

ソフィア「そうですね。お互い、手を取り合っていけたら良いと思います。」

アリサ「はい。ソフィア様とセレナ様の願い、きっと叶いますよ。」

セレナ「それじゃあ皆!さようなら!またどこかで!」

こうして、セレナはアルマと共にセントリアへと向かったのであった。そして、ソフィア、アリサ、レオンの三人は、セントリアの街へと戻って行ったのである。その1時間前…

 

~~~セントリア 願いの丘~~~

セントリアの辺境にある丘で、セレナとレオンが話している。王都へと帰る前に、セレナがレオンに伝えたいことがあると言ってきたのだ。

レオン「セレナさん、言いたいこととは?」

セレナ「…昨日、セントリアの王宮である資料を見つけたんだ。それは王家の極秘の資料みたいでな。ソフィアに許可を取って中を見たんだ。」

レオン「それにはなんて?」

セレナ「王家の出征の記録があった。そこにはこう書かれていたんだ。『セントリア王は”双子”を授かる。』と。つまり、前王の子供は二人いたんだ。ソフィアと、もう一人。ソフィアは乳母に任せて隠し、もう一人も同じように隠していたんだ。」

レオン「それが、どうかしたんですか?何か関係があるんでしょうか。」

セレナ「結論を言おう。王家から生まれたもう一人の子供。ソフィアの双子のきょうだいは、お前だ。レオン。」

レオン「えっ!?」

セレナ「家系図が複雑なのだが、まずお前とソフィアの父である前セントリア王。あの人は『女神の子』だったんだ。それは、お前たち子どもを隠したことから推測できる。おそらく、ルミナが忠告していたんだろう。子供を隠せと。そして、『女神の子』は『女神の子』からしか生まれない。つまり、『女神の子』であるお前は、前セントリア王の子供なんだ。」

レオン「……。」

セレナ「ちなみに前セントリア王はお前たちの母、セントリア王妃と結婚する前は冒険者をしていたみたいでな?その時のメンバーだった賢者の女性と子供を持ったらしい。それが、私だ。つまり私は、お前たちの従妹だ。」

レオン「そ、そうですか。でも、どうして今になってそれを僕に?」

セレナ「そうだな。この話は、ソフィアにはしていない。彼女にとって、家族の話はあまり良い思い出ではないだろうし、だから、お前にだけ伝えようと思った。この事は周りに伝えるかどうかは任せる。」

レオン「では、セレナさん!どうか、セントリアに残ってくれませんか?あなたが僕の親族ならば、再会できたことがとても嬉しい。いなくなって欲しくないんです!」

セレナ「気持ちは嬉しいが、私の居場所はセントリアではない。王都だ。もう、ここにいる理由はないんだよ。」

レオン「そんな……!」

セレナ「だが、一つ頼みがある。もし、私がお前やソフィアに危機が迫ったら、迷わず私を呼べ。その時には力を貸すよ。困ったことがあれば呼んでくれ。必ず駆けつける。」

レオン「ありがとうございます…」

レオンは涙ぐむ。

セレナ「泣くなよレオン。せっかくの男前の顔が台無しじゃないか。」

レオン「すみません……あはは。」

セレナ「ふぅ……さぁ、そろそろ帰ろうか。」

レオン「はい!」

そして、現在へと戻る…

 

~~~

レオンはソフィア達と共にギルドハウスへと帰る。

レオン「僕は、セントリアを守ります。仲間と一緒に。」

ミラ「レオンー!!」

レオン「うわっ!?」

突然、ミラが抱き着いて来る。

レオン「ど、どうしたのミラ?」

ミラ「ふふ、大好きよ、レオン。」

ギュッと強く抱きしめてくる。

レオン「お、おい、みんな見てるぞ。恥ずかしいだろ。」

ミラ「いいじゃない。見せつけちゃえば♪」

レオン「もぉ〜しょうがないなぁ。よしよし。」

頭を撫でてあげる。

ソフィア「あ!ミラちゃんだけずるいです!私もくっついちゃいますよ!ぎゅ~~~☆」

アリサ「では私も。ぎゅ~~~☆」

三人で抱き合う。

アリサ「レオン様、大好きですよ。」

レオン「うん。僕も好きだよ。」

ソフィア「はい!私も好き好きです!」

レオン「えへへ。ありがとね。」

彼らのギルドハウスには笑顔があふれるのであった…一方その頃。

 

~~~

アルマ「セレナさん。王都に帰ったらまず何をしますか?お食事ですか?」

セレナは首を横に振る。

セレナ「まずは、国王陛下に挨拶をしたい。」

アルマ「わかりました。ご一緒致しましょう。」

セレナ「ありがとう。あとは、冒険者ギルドにも行きたい。クエストの報告をしないといけないからな。後は、私の家族に紹介しよう。新しい家族が増えたってな。」

アルマ「私が…家族……」

セレナ「ん、どうしたんだ?」

アルマ「いえ、なんでもありません。」

セレナ「ははっ。王都のみんな、驚くと思うぞ?」

こうして、アルディラ大陸での神と人の戦いは終わった。思い出は朝陽に溶けていき、そして新しい一日が始まる。また、新たな物語が紡がれていくだろう。

前を見て、未来に向かって歩いていこう。目指した地平へ向かって、今日もまた一歩を踏み出すのだ。

[完]

 

後日談

・ソフィア

セントリアの王になる。最初は国の政治に戸惑ったものの、持ち前の明るさで民からの信頼を獲得。そのカリスマ性から国民からの支持率も高い。たまにレオン達が待つギルドハウスに帰り、政治活動の疲れを癒している。

 

・ミラ

ソフィアの臣下になる。ソフィアを暗殺しようと企てたり、国に反逆しようとする不届きものを捕らえるため、日夜暗躍する。ある日、ソフィアとレオンの関係を知り、複雑な気持ちを抱くようになる。二人の仲を応援するが、まだ言い出すことはできていない。

 

・アリサ

今まで通り、レオンの従者として過ごす。ルミナとシェイドという二人の神の伝説を語って聞かせる役目を担う。最近は料理も学んだらしく、レオンによく手料理を振る舞っているらしい。『女神の巫女』の力はルミナの死後失われていた。

 

・レオン

ギルドハウスでギルド活動を行う。ソフィアとミラが出て行ってしまい、アリサと二人きりの生活になるも、家事スキルが高いので特に問題はない模様。『女神の子』の力はいつの間にか失われていたため、もう普通の少年である。

 

・アルマ

セレナの家族として王都に迎え入れられる。サキュバスであるが故に苦労してきたものの、セレナのおかげで救われた。サキュバスの本能を抑え、人と共存できるように努力する。しかし、未だに夜中にセレナを求めてしまうこともあるようだ。

 

・セレナ

王都に帰り、騎士団長としての仕事に戻る。チンポが無くなったため、ふたなり騎士団長とは呼ばれなくなった。しかし、戦闘能力は健在であり、団長としての実力は高いままである。マンコでのオナニーを覚えたことで、ますます男根よりも女陰のほうが好きなドスケベ野郎になったとかなんとか……

 

・チサ

朝目覚めるとチンポが無くなっていた。恐らくルミナの計らいでチサのチンポも消してくれたのだろう。セレナたちの帰還後は、騎士団長補佐として働く傍ら、騎士団の訓練にも参加するようになった。

 

・ミズチ

気が付くと皆の前からいなくなっていた。風の噂では、どこかの国へ亡命したとのことだ。彼女の目的は何だったのか?その謎は永遠に解き明かされることは無い。

 

~~~FIN~~~

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。