とある村の若い女性たちが行方不明になっているという事件を聞いたセレナはその調査を始めようとしていた。自分が信頼できる人間と言えばやはり数週間前に自分を策略にはめたボクトたちであろう。そう考えたセレナは見習い騎士のボクト、ククル、イルリアの3人に村へ行くよう指令を出した。そして第4騎士団副団長のユイには引き続き情報収集を行ってもらったのであった。そんな最中の深夜に事件は起きてしまった………… ------
ある山奥の森の中にある一軒家に4人の少女が住んでいた。年齢は12歳~16歳までくらいだろう。全員整った顔をしており可愛らしい雰囲気を持つ女の子ばかりだ。
「ねぇみんな!もうすぐクリスマスだから今からサンタさんへ手紙書くわよー」
4人の中でも最年長に見える黒髪ショートの少しキツそうな顔立ちの少女が声をかけると皆それぞれ反応した。1番元気良くはしゃいだ様子なのは茶髪をポニーテールにした少女。そして銀色の髪をした双子の少女も黙々と手紙を書いていた。
そこへ謎の男が現れる。次の日、その4人の少女は忽然と姿を消していた…
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「若い女性や子供を狙った誘拐だあ!?許しちゃおけねえぜ!」
大きな声を出したのはククル。僕の親友騎士だ。
「けど、セレナ団長はなんでこんな事件を重要視しているのでしょう。ただの山賊か何かでしょうに。」
冷静に分析をするのはイルリア。僕やククルと仲のいい魔導士だ。彼女は魔法に関しては他の追随を許さない程の凄腕なのだが色恋沙汰に関してだけは疎い。そこが良いところでもあるのだが。そしてもう1人。
「確かに不思議だ。もしや私達を狙ってのことだろうか……」
強面で屈強な男、僕たちが所属する4番隊騎士団の隊長であるセルヴァン氏だ。彼もまた騎士としてはトップクラスの能力を持ちながらもそれを鼻にかけるようなことはない人物だ。彼は見た目とは裏腹に子供が好きで優しく、面倒見もいいことで定評がある。かくいう僕自身も彼の事は心底信頼していた。しかしそんな人が何故重要な事件だと判断するのだろうか。
「しかし、イルリアが元の体に戻ったのはなんだか寂しいなーふたなりのままでも俺は全然よかったのによ。」
「バカ!私が良くないのよ!」
イルリアは数週間前までセレナ団長の精液によってふたなり化していたが、いつの間にかチ〇ポが消えて元に戻っていた。
セレナ団長いわく、「私によって生やされたチ〇ポは一生あるわけじゃない。長くても1ヶ月程度で消える」とのことだった。
イルリアのふたなり化が元に戻り僕は密かにほっとしたものだ。ふたなり化していると周りから目立ってしょうがない。
まぁ、元々イルリアってスタイルいいんだけどね。胸は控えめだけどスラリとして引き締まったお尻は僕の好みどストライクだし。
(わかるぜ…その気持ち…!)
ククルもテレパシーで答えてきた。こいつとはお互い考えていることなんて手に取るようにわかってしまうのだった。ちなみに今は例の事件が起こっている村への移動中である。
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村に到着するとあたりには異様な光景が広がっていた。何台もの馬車が何やら積荷らしき荷物を積み終えており村の人たちも大忙しの様子だ。するとそこに村長を名乗る初老の男性が現れた。
「あなたたちは騎士団の方々ですかな?申し訳ありませんが我々は今からこの村を出るところでして…」
「村長よ、何があったか話してもらおう。」
セルヴァン隊長が村長に問いかける。
「村の女子を攫っている物から連絡が来まして、『今夜また若い女子をいただく』と脅迫状を出してきたのです。」
「それで、逃げるのか。あなたたちは。」
セルヴァン団長は怒りをあらわにして言った。
「はい。我々も年です。それにこの村はもうダメかもしれません。先日もこの付近でも行方不明事件が発生しました。もう限界なのです……。これ以上被害を出さないためにも……皆さんご理解ください。」
「さっきから聞いてりゃ…なめてんじゃねーぞ!爺さん!」
ククルは村長に怒鳴りつける。
「攫われた女の子たちは助けを求めてるはず!それを無視して自分たちだけ逃げてんじゃねえよ!」
普段おとなしい彼が珍しく激昂している。それだけ彼にとって今回の事件は憤怒するに値するものだったのだろう。
「落ち着いてくださいませ、みなさま方。私は今晩、自ら囮となってこの村に居続けます。これで少しでも助かる可能性が上がるなら……」
「なら、あたしたちも残るわ。」
「うん。そのために僕たちはここへ来たんです。」
イルリアと僕も答える。セルヴァンは若き騎士たちの強い覚悟を感じた。
「お前たち……そうか、ならば共に行こうではないか。ククルと言ったか。その覚悟、私も見せてもらおう。」
「ああ!望むところだぜ!!」
こうして4人の少女誘拐事件を解決するために僕らは一丸となったのだった……。
1時間後、村の人々は全員避難し、僕たちと村長だけになってしまった。そして時は過ぎ、日が落ちて辺りが真っ暗になった頃。
村長は自らの身を清めるため井戸で水浴びをした。その時、彼は自分の目を疑ったという。なぜならそこには白い髪の女性がこちらに向かってくる姿を見たからだ。しかもよく見ると裸だということが分かる。
「お、お前は…うわああああああああ!」
村長の叫び声を聞きつけ、僕たちは村長の元へ駆けつける。
「あ…あそこに…」
村長が指さす先を見るとそこには裸の女、いや"ふたなり"がいたのだ。それも見ただけでわかるくらい大きい……おそらく20センチはあると思われる。そしてそれは確かに女性ではなく男性の象徴だった。
「こんなところにふたなり!?意味が解らないわ!?」
「くっ…!」
セルヴァン隊長はすぐさま女性に接近していく。だが次の瞬間彼は思い切り地面に吹き飛ばされていた。どうやったのか全く見えなかった、強い……!!
「イルリア!魔法を頼む!」
「わかったわ!風の刃(ウインドブレード)!」
イルリアは強力な真空波を発生させる風魔法を発動する。が、奴の目の前でかき消される。
(考えろ…この状況をどうすれば切り抜けられる…!セルヴァン隊長でも無理なら僕が力ずくで倒すことはできない、魔法も効かないというなら…!)
次の瞬間、一つの作戦が閃く。これしかないと思い即座に実行に移すことにする。
「ククル!今から奴の背後に回って!」
「えぇ?いいけどよ?」
ククルはすぐに察したようだ。流石、長年付き合ってきた幼馴染なだけはある。これで謎のふたなりの前方に僕、背後にククルがいる状況になった。
「タイミングを合わせて!いくよ!」
ククルがふたなりの背後から飛びつき、羽交い締めにする。直後に僕が剣を抜き、ふたなりのチ〇ポを切り落とした。
この女性の股間にあるもの、それはよく見るとふたなりチ〇ポではなく、植物の根のようなものだということが分かった。ならばそれを切り落とせばと考えた。僕は植物の弱点を見抜いていたのである。その判断が功を奏し見事成功した。ふたなりが苦しみだし動きを止めたことで僕とククルも一旦離れることができた。
「うぅ……」
村長が悲鳴をあげ倒れ込む。その表情は恐怖に支配されていた。無理もない、こんな化け物を前にしては誰だって怖いと思う。しかし今は感傷に浸っている暇はない。今すぐに手当てをしないと。そう思い、まずは女性の股間にある植物を完全に取り除き、そのあと傷跡を回復魔法でふさいだ。
「ふう…ひとまずはこれで大丈夫かな…。はああああ、怖かったあああ…」
僕は地面に座り込んだ。そしてそれと同時に緊張が切れたのか、今まで感じていなかった疲れが一気に押し寄せてくる。
「おい……こいつなんなんだよ……。急に暴れだすし俺も死にかけたんだぞ。」
「本当に死ぬとこだった……。とりあえずこの人を助けられてよかったよ……。」
安堵する僕とククルをよそに、セルヴァン隊長は村長に話しかけていた。
「おい、あの女性に見覚えがあるのか?」
村長は怯えながら答える。
「はい…この女の名はソニア。この村から攫われた女の子の一人です…。」
「えっ…?」
僕は驚きの顔を隠せない。攫われた女性がふたなり化して村に襲ってきた…?そんなことが実際に起こるのだろうか。すると後ろから声をかけられた。振り返ると、先ほど倒したと思っていたふたなりがまだ起き上がってこちらに向かっている姿だった。
「まだ生きていたなんて!?」
「くそ!今度こそ確実にとどめを刺す!」
剣を抜くセルヴァンをイルリアが止める。
「待ってください!この人は…正気です。」
ソニアの顔はさっきまでとは違う、普通の女性の表情をしていた。
「その、操られていた私を助けていただいてありがとうございました。」
その女性、ソニアは頭を下げてお礼を言った。彼女は村長宅へと連れていかれ、事情聴取を受けることとなる。その間、僕らは村人たちの空き家を使って休むことにした……そして夜が明け日が上り始めた頃、村長宅から出てきた彼女を見て驚く。
「まさか彼女が元に戻るだなんてね……。攫われた女の子たちはいったい何をされたんだろう?」
疑問を抱く僕に村長が話しかけてくる。
「ソニアから攫われた後のことを聞きました。ソニアが言うには、攫われた後……あの子はずっと眠りについていたそうなのです……それも夢の中で……とても淫靡で、そして恐ろしく残酷な光景を……」
「淫靡……恐ろしい……ですか?」
僕とセルヴァン隊長が顔を見合わせる。何の話だ?僕たちはその続きを促した。
「ソニアは、自分が夢で見たものをありのまま私たちに伝えてくれました。……彼女たちが見せられた"幻覚"の内容を。」
その瞬間、僕は背筋が凍りついた気がした。嫌でも脳裏に浮かんでくるのである、昨夜の記憶が……。
「セルヴァン隊長……」
セルヴァン隊長の顔を見ると、とてつもない怒りを感じ、肌がピリピリとひりつく。
「外道め…!一人たりとも許しては置けん…!ところで村長よ、ソニア嬢が攫われた先はわかったのですか?」
「ええ、彼女たちは王都近くの森にある洞窟の中に捕らえられていたらしいとのことでした。ここから馬でも一日はかかる場所です……」
その言葉を聞いて話を聞いていたククルとイルリアと視線が重なる。お互い考えていることは一緒だろう。僕たちだけで行くつもりなのか?当然行かせたくないはずだ。規模もわからない得体の知れない相手に少人数で挑んだら全員まとめて返り討ちにあうと思って当然だ。だけど…
「……行こう!」
「あぁ!もちろんだぜ!」
「私もついていくわ」
やはり思った通りだ!
「待ってくれ、3人共!」
セルヴァン隊長は僕とククルを引き留めた。その後の予想できた言葉に思わず笑みがこぼれる。
「私も行こう。この事件は私の手で終わらせる!」
そしてボクト、ククル、イルリア、セルヴァンの4人は王都近くの森にある洞窟へ向かうのであった。
次の日、4人は村長の情報をもとに馬車でやってきた森の中を探していると、怪しい地下への入り口を発見した。
「明らかに人工的に作られた穴…こいつはどう見ても怪しいぜ」
「私もそう思う。やっぱりここが人攫い集団のアジトだろう。」
セルヴァンが周りを見渡し、付近に敵がいないか探すが、イルリアしかいないことを確認して声を上げる。しかしその直後
「おい!奥に明かりが見えるぞ!」
「あっほんとうだ!二人も早く来てください!」
ボクトとククルはとっくに洞窟内へ侵入している。セルヴァンとイルリアも追いかけるように洞窟内に入っていく。
「待ちなさい二人とも~!!」
洞窟の中は暗く、松明や魔法具を使わなければ先に進めない状態だったが、ボクトが4人に暗視を使い、視界を確保した。そのまま先へ進むが特に何も見つからない。
「おかしいな、どこまで進んでも何もない……。ん?風?」
「あたしも感じた。多分この先に大きな空洞があるんだと思う。」
「大きな空洞…攫った女の子たちを閉じ込めておく場所かもしれない。急ごう!」
そして再び暗い道を歩きだす……すると今度はすぐに見つかった。
「見つけた!みんな!攫われた少女たちもいる!」
そこに居たのは攫われた少女5名、それとそれを監視していたと思われる数人の人間だった。見張り役であろう一人の男が口を開く。
「なんだお前らは!どうやってここに来た!」
次の瞬間、セルヴァンが剣を片手に飛び出す。
「かああっ!」
圧倒的な剣技だった。男たちを一瞬で倒し、その場を制圧して見せた。
「この見張り役、鍵を持っているな。牢屋の鍵だろうか?」
試してみると確かに牢屋の鍵だったようで、少女たちを救出することに成功した。だが……。
「これはひどい……。こんなことが……一体誰がこんなこと……。それに……彼女たちは何をされているんだ……?」
「……おそらく性的な暴行を受けているわ。彼女たちの目、焦点が合ってなかった……」
それを聞いてセルヴァンは吐き捨てるように言い放った。
「くそが!!」
思わず僕らもびっくりするほどの声だった。
「…すまない。気が立ってしまった。攫われた少女たちはまだいるはずだ。」
「そうしたら、私がこの子たちを安全なところへ連れていくわね。」
「それじゃあ、俺たちは少しここで待機してるかな。」
イルリアが少女たちを洞窟の外へ連れて行っている間、ボクトはセルヴァンにあることを問いかける。
「セルヴァン隊長。あなたは今回の事件の犯人の目星がついているんじゃないですか?」
セルヴァンは無言だったが、表情は明らかに図星のようだと察した。
イルリアが無事に少女を送り届けて帰ってきた後しばらく進み続けると大広間にたどり着いた。
「誰もいない…?」
「待ってくださいセルヴァン隊長!様子が変だ!多分…囲まれてる…!」
その瞬間、大広間の四方八方から魔物が現れる。
「なんですかこれ!?魔物が大量に現れてきますよ!」
そして……大広間内には大量の女性型淫魔が現れ、襲いかかってきたのである。
洞窟内に大量に現れる謎の敵たち。しかもその全員の股間に巨大なチ〇ポが生えているふたなりの魔物であった。恐らく村で現れた魔物と同じ、攫われた少女達が魔物にされた姿なのだろう。イルリア、ボクトは武器と魔法の杖で戦っている。一方、セルヴァンとククルは二人で協力しながら敵をどんどんなぎ倒していく。ボクトは戦いの最中ある疑問を抱いていた。
(なぜ敵の女にはチ〇ポが生えているんだ?)
疑問は尽きないがしかしそれでも戦いを続けるしかない。
そしてついに、最後の一匹を倒し、襲い掛かって来た魔物たちは全て元の人間の姿となった。
「全員脈はある…これで事件は解決…なのか?」
「まだ安心できないぞ。先ほどの襲撃、魔物になった少女達だけで出来たとは思えない。確実に魔物を操る黒幕がいるはずだ。洞窟内の捜索を行って、それを突き止めなくては。」
「私も同感です。さっきの戦闘、手際の良さを見るに、相当の戦闘経験がある人物だと見受けられました。」
洞窟はまだ続いている。僕らはさらに先へ進むことにした。
「……あれ?行き止まり?」
「うーん……何かありそうなんだけど……」
イルリアの言う通り行き止まりにしか見えないが……。するとその時、壁の一部が動いたような気がした。
「…!隠し扉…!」
扉を開けて入ると、研究施設のような場所へたどり着いた。そこには……。
「なっ……これは!?」
「嘘……まさか……?」
ボクトたちが驚く中で一人冷静な様子だったククルがつぶやく。
「ここは『少女をふたなりの魔物にする謎の植物』の研究施設みたいだな……。でも……」
彼女の視線の先にあるものを見たボクトは驚きを隠すことができない。そこにいたのは両手両足を縛られ、妊婦のように大きいお腹から、植物の球根のようなものを生み出している女性の姿だった。
「あの植物が…こうやって作られていたの…!?」
イルリアはその光景を信じたくないようだったが現実は残酷であり彼女は真実を伝えてしまう。その女性は……もう正気ではない様子だった。
「あぁん♡気持ちいいよぉ~♡おっぱい大きくなってきた♡ふあああん♡赤ちゃん産まれちゃうぅ♡」
「苗床にされているのか…もう…元に戻すのは不可能だ…私が…とどめを刺す。」
セルヴァンが女性に近づくと剣をその心臓に突き立て、勢いよく突き刺した。
「がっ…!…はっ…ありが…と…」
静かに感謝の言葉を口にした女性は、そのまま息絶えた。
「……すみません。セルヴァン隊長。」
ククルはただ、一言だけ告げた。
「謝るな。お前たちが気にすることじゃない。」
そしてセルヴァンは、ボクトたちに向き合うと真剣な表情で言う。
「どうかこのことを内密にしておいてくれないだろうか?こんな事実を知ってしまったら助かった彼女たちもショックを受けるだろうから。」
こうして、この事件は幕を閉じたのだが、イルリアの心の中には、謎が残るばかりである。
(人間を魔物に変える研究…不思議と初めて聞いた気がしない…どこかで同じような事件が過去にあった…?)
(それに、なんで"ふたなりの魔物"なの?ただしもべの魔物が欲しいなら性別にこだわるだけ損なはず…ふたなりでなければいけない理由がある?)
(それともう一つ……この人の妊娠してるようなお腹……いったいどういうことなの……)
その後調査した結果わかったことは、研究施設にいた女性のお腹の中から『謎の植物』が生まれようとしているということだけだった。そしてこの事件以来、セレナ団長の形相も変化していった。
「ついに動き出したという事か…!」
セレナ団長が鋭い目つきで机をたたく。騎士団長の部屋に集まったボクトたち三人はどうやら例の誘拐事件について話し合っているようだ。
「しかし、一体何の目的でしょうか?」
ボクトが頭を悩ませているとイルリアがセレナ団長に向けて話しかける。
「あなたの付き人のサシャさんに聞きました。あなたは生まれた時はふたなりじゃなかったらしいですね。人間をふたなりの魔物にする今回の事件。そして後天的にふたなりになったセレナ団長。共通点があると思うのですが?」
「やはり君は優秀なようだな。その通りだよ……。私は10歳の時まではちゃんとした人間として育ってきたのだ。」
話を聞く限り、王都にやって来てからしばらくたったある日のこと、外を散歩していると謎の人物に誘拐され、怪しい施設に連れていかれたようだ。そう、今回の事件と同じ場所だ。そこでセレナ団長は今回と同じように植物を植えられてふたなりになった。しかし、セレナ団長は魔物になることはなかった。だから誘拐犯たちはセレナ団長を"失敗作"と言って外に捨てたらしい。
「それから15年、チ〇ポを生やし続けたまま私は騎士として生き続けたんだ。植えられたチ〇ポが生まれつき生えているようにしか見えないくらいになるまで。」
彼女はため息を吐くと、サシャの方へ向き直す。
「でもあの子が……私の運命を変えたのだ……。」
サシャは照れくさそうにしている。
「しかしチ〇ポが生えていることは悪いことばかりじゃない。こいつは魔法の循環回路にもなっているんだ。人間を強力な魔物に出来るだけの魔力がこいつには詰まっている。精液を出せばその成分で他人を一時的に同じような体に出来るし、私の肉体に無尽蔵のエネルギーを与えてくれる。私が最強の騎士団長として戦える理由もこいつのおかげかもしれないね。」
イルリアは彼女の説明を聞いて疑問を抱いたようだ。
「……その植物って、どうやって植え付けられたんですか?」
ボクトは、彼女に尋ねることにする。
「"呪いによって植え付けられている"。」
その答えを聞いた瞬間、イルリアの中で全てが繋がった。女性だけを攫う事件。人間の女性に植物を植え付けることで生まれる魔物……
「そんな存在は一つしかいないじゃないですか!」
イルリアは驚きを隠すことが出来ず思わず叫んでしまう。
「まさか……黒幕は……!!」
サシャも目を伏せながら言うのだった。
「ええ。きっと彼女がやったんでしょうね。……"ふたなりの魔人"である、リルケ博士の手によって……」
……ふたなりの魔人。ふたなりの魔物を研究し、作り出した最悪の研究者にして最悪の怪物である。リルケが作り出した『リルケシリーズ』はかつて王都に混乱を呼んだという。
「リルケ…奴への復讐のために私は15年待った!今こそ決着を…」
……その時、窓の外で大きな爆発音が響いた。急いで3人が外へ出て周りを見渡すと、王都の壁に大きな亀裂が入っていることに気が付くのであった……。
人物紹介
● セルヴァン
性別:男
年齢:25歳
所属隊:第4騎士団
役職:第4騎士団隊長
身長:177cm
好きなもの:サシャの手料理、辛いもの、女湯
苦手なもの:無駄な努力
詳細 騎士団では隊長として指揮をとりつつ自らも剣を持って戦う猛将であり、騎士団の精神的主柱でもある。騎士団入団後、実力のみで団長の座を勝ち取った。サシャとは18歳の時に初めて出会ったが、一目ぼれしてしまいずっとアプローチをしているが全く相手にされず苦労する毎日を過ごしている。最近は少し態度が軟化したかなと思わなくもない。でも全然振り向いてもらえないからやっぱり凹む。