かわいいイルカのカイルくんがお前を消す方法 作:馬門戒明/輪島ライ
「もう10月だってのにえらい暑いなぁ。すはすはぺろぺろ」
「あはははははは、ご主人様そんな所なめたらくすぐったいですよぉ。それより何か忘れてませんか?」
10月下旬の日曜日の朝、俺は起き抜けにカイルくんの白シャツを引っぺがすと背中ににじんでいる美味しそうな寝汗を舌でねっとりと味わっていた。カイルくんはこれでもイルカなので汗はいつもほんのり海水風味でとても味わい深い。
カイルくんの背中の肌をぺろぺろと舐めながら時々青色の長めの髪に顔を押し付けて匂いを嗅いでいるとカイルくんは俺に何かを思い出すよう促し、その言葉で俺は数日前にパソコンを操作していた時のことを思い出した。
「何か忘れてるって? あーあーそうだ、そろそろAmazonの置き配が来てる頃だよな。ちょっと回収してくるよ」
「きゅうきゅう、ぼくも一応シャワー浴びときますね。準備ができたら教えてください」
俺は用事を思い出すと朝4時半から8時の間に置き配で届いている荷物を玄関ドア前から取ってきて、段ボールカッターで封を開けた。
無駄に大きい箱に入っていたのは緑色のケースに入った玩具用スライムで、俺がスライムをケースから出して手に取ろうとするとスライムはぶるんという感じで俺の手のひらに転がり落ちてきた。
「おおっ、この弾力はなかなか……でも付属の粉を振りかければ大丈夫なんだよな」
俺はスライムに付属していた粉の袋を取り出すとスライムを手からこぼさないようにワンルームの布団に移動し、そこで全裸になってカイルくんがシャワーを終えて出てくるのを待っていた。
10分ほどでカイルくんは浴室から出てきて、脱衣所がないので廊下で体を拭くとかわいいペニスをさらけ出したままてくてくと布団の上まで歩いてきた。
「ちゅっちゅっ、それじゃカイルくん今日はよろしくね。早速ぶち込んでもいいかな?」
「きゅうきゅう、ご主人様そんなことしながら言われたら前戯が長くなっちゃいますよ。ぼく早くスライムを見てみたいです」
「まあそうだよな、今からこの粉を振りかけるから見ててくれ」
すべすべの肌を見るなりぷっくりと膨らんだ乳首に吸い付いてきた俺にカイルくんはあえぎ声を我慢しながらそう言って、俺は名残惜しげにカイルくんの乳首の先端を舌でぺろっと舐めるとスライムに付属していた粉の袋をハサミで開封した。
俺が袋を傾けて粉をスライムにまんべんなく振りかけるとスライムは次第に崩れていき、気づいた時にはスライムは俺の左手の上でゲル状の構造を辛うじて失わない程度にとろけていた。
「それじゃ見ててねー。おほおっ、スライムが俺のペニスを包み込んでるよ……」
「何か特殊なAVみたいで面白いですね。ぼくとスライムのどっちが強いか勝負ですよ!」
今回俺がスライムを買ったのは最近俺が夢中になって観ているボクっ娘スライムが主人公の深夜アニメにカイルくんが対抗心を燃やしていたからで、スライムになんて負けないと豪語していたカイルくんに俺はじゃあ試してみるかと言って玩具用スライムをAmazonでポチったのだった。
俺はカイルくんのかわいい裸体を布団の上に仰向けに押し付けるとカイルくんの睾丸とお尻の穴の間にあるイルカ穴を両手の指で押し広げ、その上空にとろけたスライムまみれになった勃起ペニスをかざした。
「きゅうきゅう、ご主人様のでっかいのがスライムでテカテカしてます……早く挿れてください……」
「もちろん挿れるよー、えいっ……ぬほおおおおおっ!? こ、これはたまらんっ!!」
「にゃはああああっ!! ぼくも最高ですうううぅぅ!! イルカ穴がスライムでヌルヌルなのですううううっ!!」
カイルくんのイルカ穴はエッチなことに使うための穴なので何もせずに挿入してもいつも気持ちいいがそこにスライムの感触が加わった今日はこれまでにないほど気持ちよく、俺は股間から流れ込んでくる快感に脳内を支配されていきり立ったペニスをカイルくんのイルカ穴にパンパンと打ち付けた。
「この状態で射精されたらぼくもう頭がおかしくなっちゃうよぉ……ご主人様、早くぅ……」
「もちろんだよカイルくん、でも今は……あっ!!」
少しでも長くこの快感を味わおうと交感神経を抑制して射精のリビドーを抑えようとした瞬間、俺はとても大切なことを思い出した。
「あああああああああ!! 忘れてたああああ!! 今日は衆院選当日じゃないかあああああああああ!!」
「そういえばそうでしたね!?」
俺はカイルくんのイルカ穴に勃起したペニスをぶち込んだまま両手で頭を抱えた。
というのは今日が衆議院議員総選挙の当日だと思い出したからで、俺は選挙権を得たら絶対に最高裁判所裁判官の国民審査で全員に×を付けようと中学生の頃から決めていたのだった。
「ごめんカイルくん、いきなり変なこと言い出してしらけちゃったよね。とりあえず一旦抜いて……あれっ!? 抜けない!?」
「きゅうきゅう、何かスライムが穴の中で固まっちゃったみたいですね。ご主人様どうします?」
「そんなー、これじゃ投票所まで行けないじゃないか。最高裁の裁判官に全員×を付けるという俺の夢が……」
「そもそも何でそんなに全員に×を付けたいんですか?」
「いや特に理由はないんだけど」
「何ですかそれ!?」
ともかくカイルくんに挿入したままでは投票に行けないので、俺はこの状態からどうにか投票に行く方法を考えた。
「よし、このまま行こう!」
「分かりました! ってえええ!?」
俺は驚愕するカイルくんの小さな身体をよっこらせと抱き上げると、カイルくんに全力で俺の身体に抱きつくよう頼んだ。
そのまま上の服だけ着て器用に靴下も履き、冬物の厚手のジャンパーを持ってくると俺はそれで自分とカイルくんの全身を包んだ。
「これで選挙に行っても大丈夫! カイルくんしんどいと思うけど落ちないように頑張ってねー」
「ええ……まあ何とかします……」
カイルくんはドン引きしつつも俺の身体に必死で抱きついて、俺はペニスを通じて伝わってくるカイルくんのイルカ穴の温かさに悶絶しそうになりつつもそのまま投票券を持ってワンルームの部屋を出た。
そして……
「ふっ、ふっ、カイルくんそろそろしんどくないかい?」
「宇宙人パワーで何とかなってますけど……それより……」
「それより?」
自宅アパートから投票所までは徒歩で10分もかからないが、カイルくんがジャンパーの中で必死であえぎ声をこらえていることは俺にも分かった。
「ご主人様とつながって歩くなんて……頭がフットーしそうですぅぅ……」
「かわいいこと言うじゃないか。投票はさっさと済ませてくるからもうちょっとだけ我慢しててね」
「は、はいいぃぃ……」
俺はカイルくんを少しでも苦しめまいと投票所で投票用紙を受け取り、明らかに異様なジャンパー姿を見てぎょっとしている選挙立会人を尻目に衆院選の適当な候補の名前を書いて投票した。その後に最高裁裁判官の全員に×を付けて国民審査の用紙も投票箱に放り込んだ。
これでやっと帰れると思った矢先……
「そこのあなた、ちょっとジャンパーの中を拝見してもよろしいですか?」
「えっ!? そんな俺は何も怪しいものは隠してないですよ!」
「だったら見せられるはずでしょう。さあ早くジャンパーを脱ぎなさい」
流石に怪しすぎたのか若い男性の選挙管理人は俺を呼び止めるとジャンパーを脱ぐよう命令したが、この下は何も履いてないどころかカイルくんと結合しているのでここで脱がされると俺の社会的生命が終わるどころでは済まない。
「きゅうきゅう……もうだめですぅ……」
「なっ!? カイルくんそんないきなりあああああああああ!!」
そろそろ力が限界になっていたらしいカイルくんは俺の身体に抱きついたまま身をよじらせ、イルカ穴で勃起ペニスを絞られた俺はその快感で勢いよく射精してしまった。
カイルくんはイルカ穴にどくどくと射精された快感で全身を脱力させ、射精して俺のペニスがしぼんだことでそのままジャンパーごと俺の身体から滑り落ちた。
「なっ、何ですかこれは!! こんな子供と交わったまま投票に来るなどこれは民主主義に対する重大な挑戦だ!! 今すぐ警察に通報し」
「お前を消す方法」
「「ぎゃあああああああああああああああああ」」
カイルくんは咄嗟に頭の触覚からカイルビームを放つと俺を含めた投票所にいた全員の存在を消滅させ、この日の出来事は衆院選で起きた怪奇現象として都市伝説的に語り継がれたのだった。