キヴォトスの美少女たちが男に狙われまくってるけれど、ことごとく先生の女だった件 作:ココナポッカ
至って普通な人通りを、金色の髪の青年が苛立ち混じりに歩いていた。
「クソ。トリニティの女共め、俺の誘いを断るとかどうかしてるだろ。あいつらの美的センスはどうなってんだ」
男がこうも怒りを露わにしているのは、先日トリニティでナンパに何度も失敗したのが原因だった。俺に落とせない女はいない。そんな誇りを持って今まで何人もの女をモノにしてきたが、トリニティの件でその誇りにキズがついた。
しかしこの程度で心が折れてしまうほど、男のプライドはやわではない。
トリニティで出会ったメンヘラそうな顔立ちの良い女、本屋で思春期をこじらせた可愛いらしい少女、体操服を着ていた柔和なシスター。どれも諦めるには惜しい美少女達ばかりだが、男は一旦トリニティを出てターゲットを変えることにした。
「そうだな、今日は地味めな可愛い子とでも遊びに行きたい気分だな。見た目は地味でも可愛い子ならいくらでもいるだろ、だってキヴォトスだし」
地味な印象の女の子は、たとえ美少女であっても大抵男慣れしておらず強めに押せばヤレることが多い。ナンパで百戦錬磨な戦果を積み上げた自分なら、ああいう類の女をモノにするのは極めてイージーだろう。
そして今日はそういう女をホテルに誘って、自慢のブツであんあん喘がせまくってやる。
男は心の中でそう意気込み、早速目的の地味めな美少女を発見した。
「よし、今日はあの子に決定。さっさと落として俺の女にしてやるか」
男はそう言いながら、目をつけた少女へと歩を進めていく。
その少女が、既に他の男のものになってるとも知らずに──
〜板垣カノエが金髪チャラ男にナンパされた場合〜
「……ふぅ、ここまで来れば見つからないかな」
私──板垣カノエは、監視の厳しいワイルドハントの寮を抜け出し、少し離れた所にあるバス停まで来ていた。ここからなら、DU行きのバスに乗れる。
理由はもちろん、いつもシャーレで頑張っている先生に会いに行くため。
別に今日の私は当番でもないし、他に用事もないんだけど……先生と私の仲だからねぇ。前世から強い絆で結ばれた私たちが会うのに理由なんていらないよねぇ……イヒヒ。
寮への出入りは簡単なことじゃないけど、先生に会うためなら越えられない壁じゃない。これこそ、情熱的な愛がなせる技だよねぇ。
「やあそこの可愛い彼女、ちょっといいかな」
「……え?」
声がして振り返ると、背後にはいつの間にか金髪の男性が。私は一応周りを確認してみるけど、バス停にいるのは私一人だけだった。……ということは、可愛い彼女って私のこと?
「ごめんよ、急に声かけてびっくりしたかな」
「……お兄さん、私に何か用?」
「用ってほどでもないけど、もし一人ならバスが来るまで俺とちょっと話さない?」
「あなたと……?」
……ああ、なるほどね。これがナンパってやつかぁ。
イヒヒ、悪い女だなあ。私には先生という前世からのパートナーがいるのに、他の男の人まで魅了しちゃうなんて。
「ちょっと話すくらいならいいけど、あなたの気持ちには答えられないかなあ。ごめんねぇ。私にはもう大切な人がいるんだぁ」
「あれれ。もしかして君、彼氏いる感じ?」
「厳密に言えば、前世から赤い糸で結ばれている恋人、かなぁ」
「ぜ、前世? よく分からないけど、君にとっては大切な人だよね」
「うん、今からその人に会いに行くところ」
そう答えると、男は近づいてきて私の隣に立った。
どういうこと……? 私、さっきのでナンパを断ったつもりだったんだけどぉ。もしかして、まだ諦めてない? 困ったなぁ……。
「ふーん。思ったんだけど、本当にその人は君のことを大切に思ってるのかな。本当に前世から赤い糸で結ばれてるなら、普通男の方から会いに来ない? 君のようなか弱い女の子の方から来させるなんて、どうかしてると思うな」
「……へぇ。それって私とあの人との前世の絆を否定してるの? それともあの人のことを馬鹿にしてるのかな」
「そんなつもりはないよ。ただ俺なら君のような可愛い恋人がいるなら、俺の方から会いに行くってだけ」
「……女の方から会いに行くって言うのも、熱い展開だと私は思うけどね」
「いやいや絶対違うって。なんなら試しに俺としばらく遊んでみない? そうすれば考えも変わるから。女の子の方から来させる男なんてダメだって絶対」
……へぇ。やっぱりこの人、先生のこと馬鹿にしてるんだあ。
仕方ないなあ。愛は結ばれた者同士で共有するものであって、見せつけて満足するものではないんだけど……諦めてもらうためにもこの手段しかないかあ。
「ねえ……モモトーク、交換しない?」
「お? 俺の話理解してくれた」
「今はまだ。……でも連絡先教えてくれたら、今度あなたの意見に答えてあげる。だからそれまで待ってて」
「できれば今日聞きたかったんだけど、まあいいか! じゃあその時まで待ってるよ」
「イヒヒ……お楽しみにねぇ」
男は軽やかな足取りと軽薄そうな笑みを浮かべてバス停から去っていく。……本当に嬉しそう。きっとこれで私をモノにできたとか考えてるんだろうなぁ。後で必ず連絡返してあげるから、それまで期待して待っててねぇ。
……イヒ、イヒヒッ!
男がバス停で出会った少女、板垣カノエとモモトークを交換した翌日の夜。カノエの方から男へとメッセージが届いた。
男は自室のベッドで横になりながらモモトークを開く。
「やっと来たか。今頃、俺が正しいことに気づいて俺に会いたくて股の間濡らしてるんだろうなぁ。えーと、なになに……『あなたのために特別の動画を用意しました。まずはこれを見てねぇ』。お、いいね。一人エッチしてる所でも見せてくれるのかな」
男は先日のトリニティで使う機会がなかった一物を熱くさせ、カノエが送ってきた動画をタップする。
動画が再生されると、画面にはベッドと上下の下着しか身につけていなかったカノエが出てくる。カノエは全体が線のように細く、非常に華奢な身体つきをしていた。
だが顔がトップクラスに可愛いので、男が興奮するには十分だった。
『イヒヒッ……待たせてごめんね。この動画を見てる頃には明日になってるだろうけど、最後まで鑑賞してくれると嬉しいな。ちょっと恥ずかしいけど……私が気持ち良くなってるところあなたにちゃんと見て欲しいから……』
「おーー、やっぱり一人エッチの動画だったか。そんなことしなくても俺が今すぐでも駆けつけて、気持ち良い思いさせてあげられるのに。……にしてもごめんなあ、前世から結ばれてるとかいうどこかの哀れな男さん。君のカノエちゃん、もうすぐ俺のモノになるから」
男はガハハと豪快に笑い、顔も知らない誰かの恋人を奪った優越感に酔いしれる。
やはり俺に落とせない女はいない。こうしてカノエちゃんもちょっと話しただけで、あっさりと俺に堕ちた。そうだ。今度カノエちゃんとセックスしてるところを撮影して、それを前世からの恋人さんに送り付けてやるのもいいかもしれない。
そう思いながら、男はカノエが自慰行為しだすのを待った。
『……前振りはこんな感じでいいかな。次に彼を紹介させてもらうね。この人が私が言ってた前世から強い絆で結ばれている恋人、だよ……イヒヒッ』
「……はっ?」
想像していた流れとは違う展開に男は固まる。
画面の端からいきなりパンツ一丁の大の男がやってきてカノエの背後に立ったかと思うと、さらにそいつは両腕を彼女の細い腰に回し、後ろから優しく抱きしめたのだ。
『やあ初めまして、この動画を見てる君。シンプルだけど君のことはチャラ男くんと呼ばせてもらうね。さっそく本題に入るけど、カノエのことを狙おうとしてたんだって? 分かるよ、カノエは可愛いもんね』
『んっ……先生、後ろから抱きしめながら可愛いなんて言わないで♡ お股が疼いちゃう……♡』
『だって本当のことだから』
『イ、イヒヒッ……♡』
カノエは癖のある暗い笑みを浮かべ、頭の後ろ側を男の広い胸板にぴったりとくっつける。一拍置いて、カノエは画面の真ん中に視線を送り男を見るように言った。
『……もう察しはついてると思うけど、これからあなたに見せるのは私とこの人とのセックス♡ 私はあなたのものにならないし、私たち二人はこれからも熱々な生活を送っていくけれど……それだとあなたが可哀想だから、この動画を送ることにしたの♡♡ だから私が先生に犯されているところを見ながら、一人でオナニーでもして満足してね♡ イヒヒッ……!』
「なっ、なっ、なぁ……!? ど、どういうことだよ。なんなんだよこのクソ野郎は……!!」
予想もしていなかった展開に男は頭の整理が追いつかないでいる。
カノエは一緒にいる大人のことを先生と呼んでいた。つまりこの大人は、教職に就いていながら教え子に手を出したということだ。最低の大人じゃねえか、と男は動画越しの大人に悪態をつく。
カノエは淫靡に微笑んだあと、自身の腰の辺りにあった先生の手をゆっくりと撫で回す。先生はそれを合図にしてカノエを抱き上げると、そのままベッドに押し倒した。
『カノエ……』
『先生、好き……』
現在進行形で困惑している男を他所に、お互いのことを想いのこもったような声で呼び合う二人。先生はベッドに寝そべっているカノエに唇を重ねると、カノエは肩を小さく震わせながらそれを受け入れた。
『んっ、ちゅっ……んぅ♡』
そこから二人は何度も唇を擦り付けあう。
最初はただそれだけの控えめなキスだったが、徐々に唇を押し付ける勢いが強くなり、最終的に二人は舌と舌を絡め合う激しいキスを交わしはじめた。
時折カノエが画面越しにチラチラと視線を送ってきては、まるで見せつけるようにまた先生と舌を絡めあう。男は憤慨し拳に力を入れるが、カノエがそこに声をかける。
『どうかなぁ、チャラ男くん♡ 私と先生の情熱的なキス、ちゃんと見てる? 先生とのキス、すごく熱くて背筋がビリビリして気持ちいいんだよぉ。こんなの先生が相手じゃないと、味わえないよね……♡』
『カノエ、キスもいいけどそろそろ次に進もうか。一人で私たちがキスしてる所見ても、チャラ男くんは気持ち良くなれないからね』
『それもそうだね……。チャラ男くん、あなたの望みに答えられなかった代わりに私のおまんこ見せてあげるね』
カノエは起き上がって上下の下着を脱いで裸になると、ベッドに座って画面の中央でM字開脚してみせる。股の間の秘部は既に若干愛液が漏れ出ており、艶かしい艶を帯びていた。
『……イヒヒッ、チャラ男くんはこの中におちんちん入れたかったんでしょ? でもここは先生専用のおまんこだから……ごめんね♡』
『代わりと言ってはなんだけど、今からカノエを思いっきり喘がせるから。チャラ男くんには悪いけどそれで許してね』
「こ、この……馬鹿にしやがって!」
男がいくら罵倒したところで、カノエと先生の情事は止まらない。カノエは裸のままベッドの上で四つん這いになり、先生はパンツを脱いで立派な一物を晒しあげてからカノエの後ろに移動する。一物を小さな秘部の割れ目に近づけていき、カノエは愉悦に満ちた表情で挿入されるのを待っている。
『んぐっ、んあぁっ……イヒッ、先生のあいかわらず、大きいね♡ 入れられただけでイッちゃいそう……♡』
『こらカノエ、今はちゃんとカメラの方に視線を向けなさい。じゃないとせっかくのイキ顔がチャラ男くんに見えないでしょ』
『……ふふ、分かってる。ちゃんとチャラ男くんに私の感じてる顔を見せてあげないと、失礼だよね♡』
カメラの中央に向かって妖しい笑みを浮かべるカノエに、男はますます苛立ちを募らせる。
俺が狙っていた女が他の男にこうも容易く抱かれてしまうなんて……しかも、それをわざわざ自分に見せつけてきやがって。そんな怒りが心の中で渦を巻いているが、男は動画から目を離すことができないでいた。
『あぁっ……んぐぅ♡ 先生の、太くて熱いのが、奥まできたぁ……イヒッ♡ 先生、このまま動いて……♡』
膣奥まで先生の肉棒が入り込んでくるのを感じ取ったカノエは、華奢な身体を震わせる。先生が腰をゆっくり前後に動かしはじめると、奥を突かれたカノエが細い背中を弓のようにしならせた。
『んんっ、あああっ……! 後ろから先生に犯されるのっ、すごく、気持ちいいよぉ……んぐっ、んおっ、んうぅぅ♡』
『今回はチャラ男くんも見てくれてるからね、とびきり激しくしていかないと。カノエ、両手をこっちに向けなさい』
『ああっ♡ そ、それだと身体を支えきれいよぅ……♡♡』
『いいから』
そう促され、カノエは四つん這いを維持していた両手を後ろにいる先生へと差し伸べる。先生は彼女の両手を引っ張るように掴み取ると、ピストン運動を再開しカノエの膣奥に一物を叩きつける。
『んあぁぁっ……! 先生、待って、そんなに強く手を引いたらっ……あぐぅぅ♡ お奥、すごいぶつかってる……イヒヒッ、壊れちゃう♡』
先生の手がカノエの細い両手首をがっちりと掴み、後ろへぐいと引き絞る。カノエの背中が海老反りになって華奢な上半身が浮き上がり、膣の奥底に熱い肉棒が容赦なく叩きつけられるたび、ぬちゅぬちゅと湿った音が響いて愛液が飛び散る。
子宮口を抉るような衝撃が全身を駆け巡り、カノエは細い喉から甘い悲鳴を漏らす。
『あっ、あっ、あぁんっ……! 先生の、太いのがっ、奥をぐりぐり抉ってるぅ♡ ……チャラ男くん、見ててね♡ 先生に激しく犯されて、私が頭おかしくなってるとこ……!! ああっ、ひぐぅっ♡♡ んあっ♡ おっ、おぅぅぅっ♡♡』
引き絞られた腕が震え、身体が前後に揺さぶられるカノエ。先生の激しいピストンを受け止めるには彼女の身体はあまりにも華奢で、瞳も次第に焦点が合わなくなって肩をぴくぴくと痙攣させ始めた。下手すれば気絶するかもしれないというのに、それでも先生は容赦なくカノエに腰を叩きつけていった。
肉棒をズボズボとしつこく挿入されている膣口からは愛液が溢れ、カノエの太ももを伝ってシーツを濡らしていく。
『カノエ、もっと声を出して。チャラ男くんに、聞こえるように』
『はぁっ、んあぁ♡ 先生……おまんこ、壊れちゃうよぉ……で、でも好き♡ 先生のおちんちんでおまんこ乱されるのっ、好きなのぉ! もっと! もっと突いてぇ♡♡ おぐっ、んんぉっ♡♡ んひっ、いいぃぃっ♡♡』
「……く、くそっ。こ、このっ!!」
獲物を捕食する獣のように、自分が狙っていた女が冴えない大人の男に犯されている。狙った女を全て自分のモノにしてきたチャラ男にとって、この動画を見せつけられるのは尊厳破壊も同然だった。
苛立ちのあまりこれ以上動画の続きを見れそうになかった男は、スマホを投げ出しそうになるが……。
『あぁっ、んあぁぁ♡ イッちゃう、イクよ先生……チャラ男くんもスマホ投げたりしないで、ちゃんと見ててね♡ 私のイキ顔、プレゼントだよ……ッ!』
呼び止められたチャラ男は恐る恐るもう一度、動画を覗き込んでしまう。バックで犯され続け、目をとろんと蕩かせて口の端からヨダレを垂らしている情けないカノエの顔が見えた。
その直後、カノエはもう一度大きな喘ぎ声を上げて背筋をビクビクと強く震わせた。
『んおっ、おおぉっ……! んぉっ、あっ、やああっ♡♡ すごっ、すごいよぅっ……先生の熱いせーえき、奥に沢山流れてきてるっ……イヒッ、イヒヒッ♡ こんなに出されたら、学校卒業する前に孕んじゃうかも、んいっ、んああっ……!!』
動画越しでは分からないが、今頃カノエの狭そうな膣内は先生の精液でいっぱいに満たされていることだろう。カノエは恍惚そうに微笑んでから、チャラ男に声をかけた。
『はぁ、はぁ、……チャラ男くん、どうだった? 私、先生に犯されて、こんなに幸せ♡ あなたもこれで満足できたかな……イヒヒッ♡』
限界がきたチャラ男は舌打ちをし、今度こそスマホを投げ捨てた。
……許されない。自分が狙っていた女が、こうも易々と自分以下の男に抱かれるのは到底許されないことだ。
カノエに先生と呼ばれていたあの大人の男、タダじゃおかない。どうにか見つけ出して、俺に屈辱的な思いをさせたことを後悔させてやる。徹底的に痛めつけて、カノエも捕らえてから目の前で犯してやる。
「……ぜってえボコボコにしてやる。まずは傭兵でも雇ってあいつらを捜索して、それから……」
『……もしかして、先生に復讐してやろうとか考えてないよね?』
「え?」
『変なことは考えないようにね? 私のカラスと黒猫が黙っていないから……どうなっても知らないよ……イヒヒッ』
どうやら動画はまだ終わっていなかったらしく、投げたスマホからカノエの声が流れ続けている。
さっきの嬌声とはまるで違う、不気味な少女の笑い声。
……カラス? 黒猫? 脅しのつもりなのだろうが、その程度で溢れるこの怒りは収まったりしない。
しかし、その怒りも長くは続かなかった。
「……ん、なんだ?」
部屋の窓越しに何か音が聞こえた。
チャラ男は窓に近づいて外を覗くと、そこには……。
「……ひ、ひぃっ!?」
そこにはなんと、視界が真っ黒になるほどの黒猫とカラスの群れがいた。
カァーカァーッ、ニャアニャアッと泣きながらチャラ男の方をじーっと見つめている。得体の知れない不気味な現象に恐怖を感じた男は、後ろに倒れ込んで頭をぶつけるとそのまま気絶するのであった。
『──私の忠告はちゃんと聞き入れて貰えたかな? ……ひゃっ、せ、先生……? まだシたりないの? イヒヒッ、いいよ。今度は私が上になるから先生は寝転がって……』
その後、ふたたびスマホから二人のやり取りが流れはじめるが……。
スマホから鳴り響くカノエの喘ぎ声を聞き届けるものは誰もおらず、ただ部屋に虚しく響くだけなのであった。