「い"、うぅ……さっきは酷い目にあった……」
それからどれくらい眠っただろう……体力が回復した私はゾンビ犬の精液や泥などで汚れた服を茂みの葉で拭い取る。そして、まだ痛む股を押さえながら茂みに隠れつつ、立ち並ぶ囚人棟の間を進んでいく。
私の記憶が正しければ、こっちから武器があるかもしれない守衛塔近くに向かえるハズだ。
とにかく、あのゾンビ犬の変態な様子からすると、他のゾンビ共も同じように私を犯すべく襲ってくるかもしれない。何せ、股間にテント張ってる奴らばかりだし。
それに、さっき噛まれた事でT-ウィルスに感染したのもある……何とかなるとは思わないけど、ハーブでウィルスの進行を一時的に遅らせられれば、抗ウィルス薬を手に入れるまでの時間は稼げるだろう。
「何だか、一気にやる事が増えたな〜……うぅ、面倒臭い」
こんな事なら、彼氏と喧嘩別れしなければ良かった……でも、あのゾンビ犬チンポはヤバかったなぁ……♥
「って、ナニ考えてんだ!しっかりしろ、私!銃とハーブ、まずはそれを探さないと!」
まさか、これもウィルスの効果だというのだろうか?ふとした瞬間にゾンビ犬との交尾を思い出して、しかも「またエッチな目に合わされたい」と思うなんて……今までの私からしたら、まるでビッチか何かみたいじゃないか。
兎にも角にも、私はノロノロと迫ってくるゾンビ共を避けて、守衛塔に続く門まで一気に駆け抜けた。
そして、既に解き放たれた鉄橋の門から入ってきていた数体のゾンビに石を投げて音で誘導し、そっちへ相手が向かったスキを見計らって私は守衛塔前の広場で倒れていた死体(既に頭はブチ抜かれていた)からM92Fを頂戴する。本来ならM93Rだったような気もするが、それはきっと主人公であるクレアさんが拾っていったのだろう。
何はともあれ、とりあえず武器は手に入った。そして、回復アイテムであるハーブの在処が確実そうなのは……
「医療棟の中、かぁ……」
見る限りは探索され尽くした後みたいで、鍵が掛かってたハズの扉は大体が解錠されているようだ。この世界のクレアさんは猪突猛進な私のプレイングとは違って、よほど探索をやり込んでいたみたいだね。
「しかも、ご丁寧にゾンビ共も結構やってくれたみたいだし……ま、こっちとしたら有り難い話だけども」
とにかく、今の私はハンドガンを持っているだけでG11にそっくりなだけの女の子だ。それに加えて、ゾンビ犬に犯された時の身体ダメージも疲労感として残っている。
ぶっちゃけ、生きて島から脱出するにはクレアさんとスティーブ君に運良く出会うか、島の波止場とかから船で逃げるしかない。
「というか、そもそも島がゾンビだらけになったのってH.C.F.に鞍替えした厨二グラサンの仕業じゃん……そうなると、特殊部隊っぽい奴らに見つかるのもアウトだな」
ゾンビ犬に噛まれて感染してるから悪くて射殺、良くて捕獲されて実験体なオチが見え見えだ。
クソ、あんな犬に犯されさえしなけりゃ多少は逃げるのも……あぁもう、また身体がムラムラしてきた。
「ふぅ、ふぅ……っ♥よし、医務室にゾンビは居ないな。救急スプレーも残ってる……よし」
それにしてもクレアさん、狭い通路とかのゾンビを倒したり目に付き易い所のアイテムは回収する割に、探索は必要最低限くらいに適当なようだ。ここなんか確か、ガラスの目玉とかいうキーアイテムがあった場所だろうに。
それはさておき、救急スプレーなんて最高の回復アイテムが手に入った訳だ。コレなら右肩もマトモに動かせるくらいに回復出来るし、それに――
「犬チンポで犯されたこっちも、きっと治るよね……ふぅ、ふぅ♥」
私は右肩の傷にスプレーを噴射して傷口から血が出なくなったのを確認すると、そのまま秘裂が全開になるよう医務室の机に右脚を乗せる。そして、残ったスプレーを持って秘裂に向けた。
「ほ、ぉぉぉぉぉぉ……っ♥♥」
さっきの絶頂で神経が敏感になった膣口やクリトリスへ冷たい薬剤が噴射され、そこからくる快感に私は小さく嬌声を上げる。すると、その快感は我慢していた私の膀胱も緩ませていき、そして……
「あっ♥おしっこ、漏れちゃった……ぁ♥」
ジョロロロロ……と少女が出すには少し下品な音を立てながら、私は脚を乗せた机の角に向かって放尿してしまった。
こんな所、誰かに見られでもしたら完全に変態扱いされて……あぁ、でも想像すると気持ちイイ……♥
「はぁ……んっ♥よし、これでとりあえずは安心かな。コレでイったお陰か、何となくスッキリした気もするし」
さっきまで散々ゾンビ共に犯されたいと感じていた気持ちも落ち着き、私の頭は冷や水を被った時より鮮明に今後の事を考え始める。どうやら、この発情モドキはハーブとかの回復アイテムでとりあえずは抑えられるみたいだ。
さて……刑務所が探索されていた状況から考えて、きっとクレアさん一行はアルフレッドとかいうシスコン女装野郎に挑発されながら公邸から私邸に向かったのだろう。そうなると、後を追った所でバッタリ遭遇出来るか……いや、難しいな。
向こうにはタイラントの簡易量産型なモンスター、バンダースナッチがいっぱい居る訳だし。しかも、さっきのクレアさんの大雑把な探索ぶりを考えたら、隙の大きい敵はスルーしてる可能性が大かもしれない。
「公邸にボートの鍵とかあれば良いんだけど……」
そんなリスキーで面倒臭そうなクレアさん一行との合流作戦を頭から放り捨てた私は、医務室に置いてあったメスや薬をジャケットに詰め込めるだけ詰め込んでから刑務所を後にした。