それから遺跡に仕掛けられた罠やパズルを解いて進んでいくと、私達は大きく開けた吹き抜けのある花畑へと出る。
……祭壇のような石造りの花壇で育てられているように見えるし、これが自然に咲いているものじゃないのは間違いないね。
「何だ、ここは?」
「こんな所が地下にあるなんて……」
「しかし、見た事もない花だな……」
クリスとシェバが花壇の周りを見ていく中、ギークは思い当たる物を見つけたように花の1つを手に取った。
「とても赤い花びら……それに、この強い匂い……まさか、これが"太陽の階段"なのか?」
「ギーク、これもそっちの昔話で聞いた事が……?」
「ああ……かつて存在した王都の深部にある"太陽の庭"にしか咲かないとされる、王を選ぶ儀式で使われた言い伝えの残る花だ」
「へぇ〜、そうなんだ……それがアーヴィングの言っていた此処に咲いているって事は、何か関係あるのかな?」
すると、そう言ったと同時にクリスが花壇の上から何かを見つけて飛び降りてきた。
「……っ!あれは!?」
クリスに続いて私達もシェバと共に彼が向かった先へ駆け寄ると、そこには古ぼけたアンブレラのマークの描かれた看板があった。
「アンブレラだと……?」
「嘘だろ、クリスさん?どうして、こんな場所にラクーンを壊滅させた大バカ野郎のマークが……」
「分からん……だが、かなり昔のものだ」
「それにしても、こんな所で何の実験をしてたの……?」
そして、私も花壇の向こう側に見覚えのあるテントを見つけて人差し指を向けた。
「ちょっと!あっちにはトライセルのテントがあるよ!」
「何だって?アイツら一体、どういう関係なんだ……!?」
しかし、その瞬間――
「うぎっ!?えっ……何、これ……!」
私は腹から激しい痛みを感じ始めて、その場に膝をついて倒れ込んでしまう。気付けば服越しにボビュッ♥ブビュッ♥と白く濁った母乳も噴き出してきている。
そして腹を押さえると、何かが蠢いている感覚が……!
「メーズィさ――なっ!これは!?」
「大丈夫――嘘、そんな!」
「すぐに手当てを……馬鹿な!どうなっている!?」
だが、心配して駆け寄ってくれたクリス達3人は、私の腹が臨月の妊婦みたく膨れ上がって、ボコボコと波打っている光景に驚いて足を止めた。
この感覚……これ、腸内から尻穴に向かっていってる……!?じゃあ、あの時に射精されたのがまさか……!!
「あ"あ"っ……ぐ、ぎぎぃぃぃ……!!」
そのまま私は苦しみながら仰向けに寝転がり、身体の中から這い出ようとする物体を推し留めるべく、腹に力を込めていくが……蠢く感覚は既に肛門近くまで進んできており、それに合わせて腸内や胎内からも再びプラーガの触手が暴れ始めてしまった。
「お"お"ほぉ……♥ダメぇ……♥皆、見ないでぇぇ……っ♥♥」
私の膣口と肛門から触手の花がズリュリュリュッ♥と開花したと同時に、尻穴から私は赤黒い内蔵とミミズが混じったような物体を産み落とす。
――あ"っ♥これ堕ちるっ♥♥
そう意識した瞬間、いっぺんに襲ってきた快感によって私は今までで1番獣らしく汚らわしい濁音を喉や鼻を鳴らしながら発した。
「お"お"お"あ"ぁぁぁぁあ"あ"♥♥♥お"お"っほぉ♥♥びひぃっ♥ぶ、ほへぇ♥ほぉ……♥ほぉ……っ♥」
そんな私が気絶する直前に見たのは、おぞましい出産の一部始終と変異してしまった身体を見て「信じられない」といったクリス達の表情だった……。
◇◇◇
――それから再び私が目を覚ました時。
私の股から出ていた触手達は身体の中に戻っていて、産み落とした触手の塊みたいなプラーガの幼体は銃弾を幾つも叩き込まれて死滅していた。
だけど、それ以上にクリス達が私にハンドガンを向け続けている様子が怖かった。
分かってはいた、分かってはいたけど……よりにもよって、こんな形で寄生されてた事が皆にバレるなんて……。
「さて、メーズィ……説明してもらうぞ、その寄生体について」
「貴方、ずっと私達に隠してたの?」
「全部答えてください、メーズィさん……!」
「そうだね、ちゃんと話すよ……もう、これ以上は隠してても無駄みたいだから」
――それから私は、自分がプラーガに寄生された時の事や、これまで何故マジニ達のようにならなかったのかといった推測混じりの話を彼らに語り尽くした。
すると、それを聞き終えた3人は納得しながらも申し訳なさそうな様子で私に頭を下げてくる。
「メーズィ、すまなかった……まさかお前が、こんなに苦しい思いをしてまで俺達を助けようとしていたとは露知らず……!」
「こんな時くらい、私の事を頼って欲しかったわ……うぅっ、ごめんなさい……」
「許してください、メーズィさん……それすら気付けず、俺はなんて馬鹿だ……!」
あまりに3人が「自分のせいだ」と言わんばかりな様子だったので、私は大丈夫だと両手でジェスチャーしながらフォローの言葉をかけた。
「あー、うん……その、ね?元々は私が皆に隠してたのが原因なんだし、そこまで謝らなくても……ね?」
ひとまず私が抱えていたプラーガの問題はクリス達が否定的じゃなかったから何とかなりそうだけど、アンブレラやトライセルの件については謎が深まっていくばかりだね……。
――それから私達が花壇の奥にあった研究室のパソコン類や棚を調べると、そこに残っていた手紙やアンブレラのデータベースから赤い花の正体が"始祖花"と呼ばれるものであった事を知る。
この始祖花……というよりも、此処の花壇に咲く始祖花には特殊なウィルスが付着しており、その致死性が強い毒性に耐えられれば絶大な力が発揮される効果があった。
そして、その"始祖ウィルス"と名付けられたものが持つ肉体強化の力を利用しようと、アンブレラがンディパヤ族を追い出してまで試行錯誤を重ねた結果、生まれたのが――
「あのT-ウィルスだったんだ……」
それにしても、アンブレラはさぁ……ギーク達の先祖達を痛めつけただけじゃなく、あんな綺麗な花からT-ウィルスを作り出してたなんてね……!流石クソ企業、潰れた後からでも完全アウトな所がポンポン出てくるな〜。
ギークはアンブレラのせいで先祖が痛い目に合わされたり、故郷の遺跡で好き勝手されてた事にブチ切れるものかと思っていたけど……何故か、隣でパソコンを見てる私の方をチラチラと見ながら顔を赤らめては少しずつ距離を取っていた。
「え?ギーク、どうしたの?まさか……私、また何かやっちゃってた!?」
「いや、そうじゃなくてだな……その、今の自分の格好を見てみろよ……」
自分の格好を――って、あ〜……マジでかぁ。
そういえば私、プラーガの幼体を出産して気絶しちゃった際、母乳だのなんだので身体中ベトベトになっちゃってたっけ……というか、この甘ったるい匂いは母乳かな?お陰で折角もらった416っぽい服の胸部分に薄く白い色が浮かんじゃってるよ……。
「全くもう……何でクリス達も教えてくれなかったんだか!」
「そんな恥ずかしい事を本人に言える訳ないだろ、普通は……」
まぁ、それを言わなかったクリスとシェバは全く私の格好を気にする事なく調べ物の続きや武器装備の確認をしてるんだけどね!この2人、どんだけメンタルが鋼鉄なの……。
それに比べて、ギーク君はこんなに顔真っ赤にしてるのにさ。
「ふ〜ん……で?ギーク君は、そんな私のエッチの姿にドキドキしちゃってたのかな〜?」
「ば、馬鹿なこと言わないでくれ!それに……そうじゃなくとも君はあの時、プラーガを……!」
「ごめん、冗談だよ。あんな私の姿を見たら、心配にならない訳がなかったよね……」
だけど、それでも私がマジニと同じようにならなかった事を信じてくれた3人には、本当に感謝の気持ちしかないよ……普通の現場だったら、間違いなく即射殺だってなるだろうし……。
◇◇◇
「よし……全員、準備は出来たな?」
イサカM37を構えたクリスを先頭に、私達はアンブレラが遺した研究施設の更なる奥へと踏み入れていく。
すると、少し進んだあたりで一瞬だけ天井を這っていく何かの姿が見えたような気がした。
「うわっ、何あれ……ギーク、今の見た?」
「俺には何も……気のせいじゃないのか?」
「気を付けろ……古い施設とはいえ、アンブレラが構えていた場所だ。未知のB.O.W.か何かが潜んでいるかも分からん」
「ええ、そうね……メーズィもギークも周囲への警戒は怠らないで」
そう全員で慎重に進んでいくと、今度は始祖花が培養槽に入った比較的新しめな研究室があった。
「画像にあった研究施設……ここで間違いなさそうだな」
「核心に近づいたって感じね……」
クリスとシェバが部屋を調べる中、私とギークはパソコンの電源を復旧させていく。さっきの部屋とは違って、こっちの方には大してホコリも被っていないようだ。
「さて、こっちのパソコンには何が入ってるのかな〜……って、これはトライセルのマーク!?」
「それに、この画像の生物兵器……コイツ、ラクーンで目撃があった"リッカー"とかいう奴とそっくりだぞ!」
トライセルがヤバい事をしている情報に私達が驚いていると、今度はクリスの方からも声が上がる。
「おい、2人共……これを見てみろ!」
「クリス、どうしたの――っ、これって!?」
その声に呼ばれて研究室の奥から通路に出ると、大きな爪痕と大量の血がアチコチに散乱していた。
「まさか、さっきの奴が脱走を……!?」
「とりあえず、この研究室も探索し終えた。とはいえ、この後が問題だろうな……」
クリスはその先にあったハンドルの付いた扉を開くが、その先には通路よりも酷い血溜まりが壁や床にこびり付いていた。
そして、"シャッター用"と書かれたレバーを作動させた時――ガラス1枚を隔てた向こうで、またしても何かが天井を這っていくのが見えた。
「気を付けて、何かいるわ……」
シェバの言葉に頷きつつ、私達はガラスを割って動物達が閉じ込められている檻の山を進んでいく。
「ギーク……今度のは見えたよね?」
「ああ、俺にも見えた……やっぱり、あれは……!」
その瞬間、ガシャン!と檻の向こうにあった飼育室のガラスが割れ、それと同時に先程の研究室で見た画像と同じ怪物"リッカーβ"が2匹飛び出してきた!
「来たぞ!撃て!」
全員で一斉に攻撃した事で飛び出してきた奴は倒したが、もう1匹は天井や壁を軽やかに移動しながら私の後方に着地する。
すぐさま振り返ると、リッカーβが伸ばした舌は私の左胸の先端を叩き――その衝撃でビュルッ♥と濃厚な母乳が乳首から噴き出した。
「あ"っ♥ひぃっ♥」
「メーズィさん!大丈夫か!?」
それによって私は軽く絶頂しかけるも、咄嗟にギークが前に出て奴の心臓を滅多撃ちにしてくれた為に事なきを得た。
だけど、まだボタ、ボタ……♥と私の胸からは母乳が止まらないでいる……。
「はぁ、はぁ……この化け物め……!」
「はっ♥はっ♥はっ……♥うっ……ごめん、助けてもらっちゃって……」
「別に気にしないでくれ。今の君はどうやら、少し胸を触られただけでもヤバそうな状態みたいだからな……」
「そう、だね……っ♥」
そうしてクリス達が先行してリッカーβ共を倒していく中で、私は出産によって酷く変貌してしまった自分の身体に恐怖を感じ始めた……。
今の私は、一体どれだけプラーガのせいで淫らに変えられてしまったんだろう……?