B.O.W.交配実験記録No.02
雄性対象:アヌビス
牝性対象:検体"SAYA"
今回アムパロにて鹵獲したアヌビスは研究の結果、我が社と競合関係にあるアンブレラがハンターに代わる次世代型B.O.W.として開発したものであると判明した。当該モデルはコウモリに昆虫の遺伝子を組み込んで生み出されており、翼膜どころか長期生存には必要な消化器官すら排除した代わりにハンターモデルの半分近くまで軽量化され、機動力も大幅に向上しているようだ。
よって、今回の検体SAYAを使った交配実験は長期生存が可能な個体を作り出す為のテストともいえる。
何せ、前回の実験から1週間もしない内に検体SAYAは劇的な回復をしてみせたのだ。
きっと今回も良い成果が得られるハズだ。
◇◇◇
――あの受胎から出産といった、地獄のような快感の連続から数日後。
また私は薬でボンヤリとしている内に、白い防護服の男達に独房のような部屋へと押し込められた。だが今回は手錠を外されていて、手足は自由に動かせるようだ。
「ふっ……く……ぅ♥また、実験……っ」
私の心は酷く精神的に疲弊しているにも関わらず、身体の方は天井から降りてきた新たな檻を見てジク、ジュク……♥と股間を湿らせてきてしまう。
どうもハンターに犯されてからというもの、私の身体は暴力的に快感を叩きつけられる事に対して悦びを得るようになってしまったらしい。
……とりあえず、替えの手術着を用意してくれたのは彼らなりの気遣いのつもりなのだろうか。
「で?アレが今回の交尾相手って訳……?」
それは兎も角として、私は檻から放たれたヨロヨロと弱々しく動いているミイラのような生物に視線を戻す。
さっき防護服の男達が話していた内容からすれば、コイツはアンブレラが生み出したハンターの次世代型"アヌビス"らしいのだが……軽量化を目指したせいで消化器官などすら無いらしく、しかも餌も与えられていないのか今にも死んでしまいそうな状態だ。
正直、私が少し抵抗しようと暴れただけでもアッサリ死んでしまうかもしれないくらいには。
「本当、お前もお前で難儀な目に合ったね……」
それにしても、全くコイツらは……生物兵器の事なんて、単なる道具扱いとしか考えていないのだろう。そう考えると、あの生物兵器も繁殖の為だけに使われているのだから哀れに感じてきてしまう。
このまま見殺しにしても構わないが……何故だか、今の私はアレを放置しようとする気は起こらなかった。
「……はい、こっちから来てあげたよ。その様子じゃ、このまま歩くのもしんどそうだし」
そんな訳で私は死にかけているアヌビスの目前まで歩み寄り、膝立ちで両手を開いて彼を受け入れる体勢になる。
すると、アヌビスはプルプル震えながらも両腕で立ち上がり、ほぼ私と同じ程度の全体重をかけるように押し倒してきた。
「んっ……♥ほら、そんな慌てなくていいよ……私は逃げないから」
私がそうアヌビスを仰向けで優しく抱きしめると、彼は手術着の隙間から頭を突っ込んでくる。そして、そのままトカゲみたいな大口で私の乳首にハムッ♥と甘噛みしてきた。
……それだけで、出産から数日しか経っていない私の胸は容易に母乳をトプトプ♥と分泌しだす。
「あっ♥ちょっと……ミルクの匂いでも嗅ぎつけたの?もう、赤ちゃんじゃないんだから……んっ♥」
チュウ♥チュウ♥と乳首から滴る母乳を舐るアヌビスの頭を撫でていると、私は彼の股からピンッ♥と反り立つ長いペニスを見つけた。
「なるほど……コウモリの遺伝子、って訳ね……♥」
……ハンターのとは違ってイボイボも無ければ二股に分かれてもいないが、その長さだけは私の膣奥まで挿入しても半分も入らないくらいに長大だ。
だけど、アレがもし膣奥どころか子宮まで入ったとするなら――そう考えるだけで、私の膣口からはコプッ♥と愛液が溢れてしまっていた。
「えへ、こっちもお返し……っ♥」
そんな情欲に抗いつつ私は右手を下に潜り込ませ、アヌビスのペニスをシュコ♥シュコ♥と扱いていく。すると、彼は乳首を舐り続けながらもブルブルブルッと快感に身体を震わせ始め、今度は頭でペロンッ♥と私の手術着を捲り上げてきた。
「んっ♥そんなに擦り付けてきて……もう我慢出来ない?」
アヌビスが膣口に挿入しようとしては上手くいかない姿を愛おしく思いながら、私は彼のペニスを掴んでチュッ♥と膣口に押し当ててやる。
自分が上位だとマウントを取ってきていたゾンビ犬やハンターと違って、コイツは本当に自分の子孫を残す事だけで必死だな……♥
「ほら……私の入り口はここだよ♥」
そして――それに応えるように、アヌビスはグリュゥ♥とペニスを一気に私の膣奥まで突き込んできた。
「ん"っ♥はああぁぁぁぁ♥♥入っ、たぁ……♥ふふ、上手に……出来た、ねぇ♥」
下腹部の圧迫感で込み上げてくるものを抑えつつ、私はアヌビスの頭をそっと撫でる。
すると、やっと彼は私に抵抗する意思が無いと気付いたのか、ぎこちないながらもゆっくりグッチョ♥グッチュ♥と両腕を支えに腰を前後させ始めた。
そのアヌビスの腰使いはゾンビ犬のように一方的で自分勝手でも無ければ、ハンターのように獲物を嬲るような感じですらなく……ただただゴツッ♥ゴツッ♥と膣の最奥を叩く、不器用で単純にペニスを挿し入れするだけのものだ。
「はっ……あ"あっ♥そう、その感じ……っ♥い、いいよぉ……♥」
しかし、そんな拙い動きでも発情し切った私の身体は快楽成分を脳に分泌してしまうらしく、今までとは違った単調な快感にブルブルッ♥と太腿から足先までを震わせていく。
その反応に合わせるかのようにアヌビスの腰の前後運動も激しくなっていき、そして――グリィッ♥と子宮口にペニスの先端が押し付けられたと同時に、ビュッ♥ビュビュビュッ♥ビュクルルルルルッ♥♥と胎内に精液が放出された。
「ん"っ♥ああっ♥はひゃぁぁぁぁぁ……♥♥」
すると、子宮内にコポ♥コポ♥と溜まっていく精液の熱さで絶頂していく私に対して、アヌビスの方は射精の勢いが弱まっていくと共に徐々に身体から力が抜けていく。
「うっ……♥くぅ……っ♥」
そして、私の上に倒れ込んだアヌビスは「カヒュー、カヒュー……」と二、三度ほど口呼吸したのを最後に息を引き取ってしまった。
「よく頑張ったね……おやすみ……」
そんな彼の頭を、私は優しく撫でて労いと弔いの代わりにした。アヌビスの精子を大量に受け入れたお腹の奥からは、トク……トクン……♥と小さな命が芽生えたようにも感じる。
それにしても、今頃アンブレラはどうなっているのだろうか……?時系列から考えるなら、まだ訴訟問題で敗訴までには至っていないと思うのだが……。
◇◇◇
交配実験No.02における対象の出産報告書
今回の実験においても、検体SAYAは問題なくアヌビスの児を産み落としてくれた。
残念ながら生まれた児は交配元のアヌビス同様に消化器官が発達しなかった。しかし、ハンターモデルでの実験と同様にSAYAの匂いや写真を強く認知している上、交配元と比較して凶暴性も著しく抑えられているようだ。
余談ではあるが……この個体は今後の生物兵器開発の為に冷凍保存処置としたものの、その時に検体SAYAが激しく抵抗した時の様子が未だに忘れる事が出来ない。
あんな化け物でも親としての情が湧く、という事なのだろうか?
――H.C.F.生物兵器研究開発部の報告書より
補遺:報告書において一部主観的な記述が見られた為、担当していた職員の配置転換が▊▊/▊▊までに行われる予定です。