※この作品はR-18です。

エロティックハザード 外伝異聞録   作:SimonRIO

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Sadistic Love

 

ホテルから脱出した10分後……私とユウはロドリゲスに輸送ヘリで運んでもらい、アンブレラ開発センターの駐車場へと降り立った。

 

――室内戦を想定して私はハンドガンと道路に落ちていた鉄パイプを持参し、ユウもショットガンとスレッジハンマーを装備してきている。

 

すると出入口に入って来た矢先、その受付窓口で研究員っぽい格好をしたメガネを掛けたひ弱そうな男と黒人の女性が、数体のゾンビに囲われている場面に出くわす。

 

「おらぁ!死んだ奴は土に帰れ!……あっ、2人とも大丈夫ですか?」

 

「ベリー、アンタって割と肝が据わってんだな……まぁいい。カーターもリンダも、アイツらには噛まれてなさそうで何よりだ」

 

そう言ってユウは、カーターと呼んだメガネ男の手を取って立ち上がらせた。

 

リンダと呼ばれた黒人女性も少し私から距離を取りつつも、軽く頭を下げて助けてくれた事に感謝の意を示す。

 

「あ、ああ……助かったよ、ユウ」

 

どうやら、リンダ共々タイミング良く助けるのが間に合ったようだ。見るからに戦闘慣れしていなさそうだし、こんな状況じゃ確かにピンチだっただろう……。

 

「それにしても、まさかリンダだけじゃなく君も来るとはね……2人とも、この試薬を取りに来たのかい?」

 

「ええ……それを持って、早く此処を出ましょう。それさえあればアンブレラが今回の事態を引き起こした決定的証拠を掴める上、あのウィルスに感染した人々を救う切り札にもなるわ」

 

「えっ、このゾンビ騒動の原因は……アンブレラが!?」

 

だが、そんな聞き捨てならないリンダの言葉を聞いて私は思わず口を挟んでしまった。

 

だって……アンブレラと言えば知らない人がいないレベルで世界中に支部を抱えていて、安価で効果的な医薬品や化粧品を販売している一大製薬会社だったハズ……!

 

「ええ、そうよ……この事態を引き起こしたのは、アンブレラが開発していた"T-ウィルス"……それが何らかの理由で外部に漏出した事による生物災害(バイオハザード)なの」

 

「それで、一研究員に過ぎない僕らは……おっと、こういうのはあまり部外者に話すべきじゃなかったかな?」

 

「カーター、別に構わないさ。もうこんな事態にまで発展しちまってるんだ、今更どうこう言ったところで会社の方は気にも留めないだろ」

 

そう2人に頷いたユウに、とうとう私はホテル内から感じてた違和感を口にした。

 

「ねぇ、ユウ……君、本当は何者なの?いくら医学系を専攻してるからといっても、アンブレラの人と知り合いなのは普通じゃないよ?」

 

「あはは……そうだな、俺の方も今更になって正体を隠す必要は無いかもな。実は……俺が自己紹介で話した、あのラクーン大学の学生ってのは嘘だ。本当の俺の姿……それは、アンブレラがアークレイ山中の猟奇殺人事件に関係してるというネタを掴みにきた、期待の若手新人な新聞記者だったのさ!」

 

自信満々に自らの正体を明かしたユウに、私も研究員の2人も「何やってんだコイツ」といった様子でシーン……と無言になる。

 

「って、何で急に全員黙った!?ほら、よく映画とかドラマであるだろ!怪しい組織に目をつけられないように素性を隠すってのさ!」

 

「あーうん、ユウの正体が新聞記者か〜……いや本当に全く、一般人な私に対して身分を偽ってた意味が分かんないんですけど……というか、ぶっちゃけダサい」

 

「んなっ、ダサい!?」

 

そんなポカーンとする私に加勢するかの如く、リンダやカーターも辛辣な眼差しをユウに向けてくる。

 

「それに……そもそも私やカーターと接触を取っていた時点で貴方、自分から新聞記者だって身元をバラしてたわよ」

 

「ああ、そうだね……全く、近頃のジャーナリストっていうのは皆こうなのかい?」

 

「――うぐはぁ!!」

 

あ、ショック受けすぎて胸押さえながらガックリ落ち込んだ。それにしても世間のジャーナリストさん、本当にコイツが迷惑かけててスイマセンね……あらぬ風評被害が発生してますもん。

 

まぁ、それは置いといて……orzのポーズで落ち込むユウを無視しながら、私は研究員の2人に先程の話を持ち出した。

 

「それで、此処からはどう脱出します?何かさっき、ガシャーン!ってシャッターが落ちるような音が聞こえたんですが……」

 

「それは不味いわね……きっと、施設の防衛設備が作動した証拠よ」

 

「恐らく、このセンター内で何かあったんだ……それなら内部に入って、調べてみよう。その途中で、他に脱出可能な所が見つかるかもしれない」

 

「そうですね……ここはカーターさんの言う通りに進んでみましょうか」

 

「どうして、こんな時に……」

 

そう言ったリンダはカーターと共に、待合室からセンター内に続く扉へ向かっていった。

 

「ほらユウ、さっさと行くよ。こんな所で落ち込んでたって何も始まらないんだし、格好つかなかった愚痴は後でタップリ聞いてあげるからさ」

 

「はぁ〜い……」

 

そして2人きりになった私は未だ落ち込んでいるユウに近づき、ゲシッと軽くケツを蹴り上げてやったのであった。

 

◇◇◇

 

それから私とユウは近接武器を構えつつ、自分達の足音だけが聞こえる程の静寂に包まれた通路を進んでいく。

 

すると、その道中で研究員の遺体が何人か転がっているのを見つけた。

 

「うっ、酷い殺し方……まるで爪で切り裂かれたようになってる……」

 

「ベリー、こっちの死体は頭から塩酸でもかけられたように溶けちまってるぞ……一体、ここで何があったっていうんだ?」

 

「少なくとも、ただの開発センターじゃなさそうってのは確定だよね……まさか、猛獣でも飼ってんのかな……」

 

「止めろよ、そういうの!怖いからさぁ!!」

 

うっわ……馬鹿みたいにデカい声出したよ、この子……さっき化けの皮が剥がれたせいで、もう思いっきり素を出すようになってるよ。

 

だけど、そういう頼り甲斐があるんだか無いんだかって所に私は惹かれたんだろうね……う〜ん、考えてたらホテルでの事を思い出して恥ずかしくなってきた……。

 

そうして進んでいくと、今度は通路の途中がボゥボゥと燃え盛って通れなくなっていた。そこで私達は近くの扉に入って、そこに繋がっていた別な通路を進んでいく事にする。

 

「全く、お次は火事ですか……ここ、本当にアンブレラの施設なの?何か脱走してたり火事が起きてるって、いくら杜撰な管理にも程があるよ?」

 

「あはは……取材した何人かのS.T.A.R.S.の生き残りの話が本当なら、洋館が爆発したのも無理ないよな……」

 

「えっ?あの心霊スポットが?何それツングースカ大爆発みたいなやつ?」

 

「いや、実はあの洋館はアンブレラが偽装した研究所って話なんだ。それが機密保全の為に自爆システムが作動した……という事らしい」

 

「うわぁ、本気で悪の組織のアジトみたいじゃん……」

 

「俺も最初にインタビューで聞いた時はマジとは思ってなかったけど……この開発センターの惨状を見てたら、どうも無関係だとは感じなくってさ」

 

そんなヤバそうな話を聞いて、私も思わずユウと一緒に少し真剣な表情で黙り込んでしまった。

 

いやはや、これ私が言い出したとはいえ……アンブレラ、実はかなりのブラック企業なのでは?って気がしてきたぞ。

だって、ラクーンシティ近郊の森に研究所を建ててたり、リンダのウィルス漏洩話やら開発センターの惨状やら……考えれば考える程、倫理的にも社会的にもアウトにしかならないんですもん。

 

――すると突然、研究室の窓を割りながら私に向かって爬虫類と人間を合体させたような怪物"ハンターμ"が飛びかかってきた!

 

「きゃっ!?あっぶな!!」

 

「ベリー、後ろからも出てきたぞ!挟み撃ちに気を付けろ!」

 

その鋭い爪を屈んで躱しながら、私はユウと背中を合わせつつ2人で同時に銃を構える。

 

うわ、さっきまで私が居た方の壁がザックリ抉れてる……どうやら、さっきの死体はコイツの仕業みたいだ……!

 

「っ……来る!ユウ、そっちは任せ――って、えぇぇぇえ!?」

 

「あわわわ!た、助けてぇ〜!!」

 

だが、私の予想とは裏腹に2体のハンターμは一斉にユウへ飛びかかって彼のズボンやパーカーの裾を爪で引っ掛け、あっという間もなく窓の中に連れ去ってしまった。

 

このユウだけが襲われる展開、な〜んとなく嫌な予感が……。

でも、あの窓の高さだと私の身体じゃ乗り越えられそうにないし、とにかく別なルートで研究室に入らないと!

 

そう思った矢先、私の近くにあった扉が開いて向こうからリンダが姿を現した。

 

「どうしたの!?今のガラスが割れた音は、一体……!?」

 

「ユウが爬虫類の化け物に連れ去られたの!その研究室の中に!」

 

「何ですって!それなら、すぐそこに研究室の扉があるわ!鍵が掛けられているから、無理やり開けるしかないけれど……」

 

そう眉間にシワを寄せて困った様子を浮かべるリンダに、私はユウが取り落としていったショットガンとスレッジハンマーを拾い上げて、良い物があったと僅かに微笑んでみせた。

 

「だったら、コイツで何とかなりそうだね」

 

「そうね……ユウの方は任せたわよ、ベリー。私はこれから、カーターが"切り札"を起動する為の道具を集めてくるから」

 

リンダはそう言い残してから私にハンドガンの弾薬を渡し、再び通ってきた方の通路へと戻っていった。

 

良かった……こんな状況を何とか出来るようなものは、ちゃんと用意されてるんだね。うん、杜撰なセキュリティと馬鹿にしてスイマセンでした。

 

◇◇◇

 

――その一方、連れ去られたユウは2体のハンターμに特殊研究室の奥へ引き摺り込まれ、そこで乱雑に衣服を破かれてしまっていた。

 

窓から引き摺り込まれた際に武器を全て落としてしまった為に拳で抵抗したものの、頑強な皮膚や鱗を持つハンター相手には全く通用していないようだ。

 

それに……股間部のスリットや胸部の膨らみからして、どうやら2体のハンターμはメスらしい。

 

「くっ……何するつもりだ!?メス個体のハンターがいるなんて、リンダ達から貰った研究レポートには一言も――うぁっ!?」

 

すると、1体のハンターμはカパァ……♥と昆虫のような口を開き、そのまま露出したユウのペニスを咥え込んできた。

 

それと同時にもう1体のハンターがユウの両腕を押さえ、暴れ出さないように彼の胸元にドシリと乗り上がる。

 

グチュグチュ♥ジュロロ♥クチュル♥クチュルル……♥

 

そんな淫猥な音と共に、視界がハンターμの背中で遮られた向こうで咥え込まれているペニスは、細い糸こんにゃくで亀頭から竿までを揉みくちゃにされているかのような快感に包まれた。

 

「あっ、あぁ……ぅ、くぁ……っ」

 

その快感によって小さく呻くユウに、ペニスを咥えているハンターμは喜ぶようにクルルと鳴きながら目元を細めた。そして、その愛らしいオスに対してグッジュ♥ジュプ♥ジュルル♥と更に根元近くまで深く"奉仕"をしだす。

 

そんな中、もう1匹のハンターμも「彼にとって相応しいのは自分の方だ」と言わんばかりに、ユウの乳首や首筋……更には顔までをもチロチロ♥ベロベロ♥と猫のようにザラついた舌で舐め始めた。

 

「んぶ、ぅ……お、ぅぁぁ……ひぁ……」

 

上半身も下半身も粘的な快楽を塗りたくられ、ユウは少女のように細い嬌声を上げて身を捩らせる。

 

そして、ユウの身体がビクンッ♥と跳ねた瞬間――ビュクッ♥ビュルル♥ドピュルルルルルルルルッ♥♥とハンターμの喉奥にデンプン液のように凝り固まった精液が放たれた。

 

ジュッ♥ジュル♥ジュゥゥゥ……ッ♥♥

 

その熱く濃厚な遺伝子の塊を口内に受け止めたハンターμはブルリ♥とメスの本能に疼きつつも、まるで愛する男を前にした情婦のように精液を一滴も零さないように吸い取り嚥下していく。

 

だが、それと同時に向こう側の扉がバタン!と無理やりに開かれた事で、ハンターμは2匹ともユウを守るように警戒態勢に移る。

 

「このメストカゲ共が……私のユウに何してくれてるのさ!?」

 

――その扉から現れたのは、怒り心頭といった様子で壁にスレッジハンマーを叩きつけるベリーであった。

 

◇◇◇

 

――私が再びユウへの独占欲や怒りが爆発したのは、まさに一瞬だった。

 

ショットガンの弾全てとハンマーのフルスイングを数回当ててようやく開いた扉の先で、私はユウが2匹のハンターμに嬲られて精液を絞り取られた様子を目の当たりにする。

 

その途端に私の中では、この2匹も以前にホテルで殺したサスペンデッドと同じく、彼をオスとして手篭めにしようとしていたと認識した。

それを阻止するべく、弾切れのショットガンをトマホークのように彼の上半身側にいたハンターμに投げ付ける。

 

「さぁ、ゴルフの時間だよ」

 

ギャァと甲高い悲鳴が研究室に響くのを他所に、私はユウから飛び退くのが遅れた1匹にハンマーの薙ぎ払いをブチ当てて窓の外に吹っ飛ばした。

 

その隙を狙って、先に飛び退いたもう1匹が壁やテーブルを蹴りながら私に鋭い爪を振りかぶってくる。

 

「はぁ……っ!」

 

咄嗟にハンマーの柄でその一撃を受け止め、相手がバックステップをするより早く、胸元からハンドガンを取り出して奴の顔面に全弾をブチ込む。

 

そのハンターμは顔面がグチャグチャの肉塊になって、ピクピクと股間から失禁しながら息絶えた。私のオスに手を出すとは……良い気味だ。

 

「さて、後は殴り飛ばした奴だけ……」

 

そこからすぐに私は自分の手が傷付くのを気にせず、先程ハンターが割ってきた窓を乗り越える。そして、片腕が明後日の方向にひしゃげて苦しんでいる残りの1匹の動く腕を踏みつけ、確実なトドメを刺すべく大きくスレッジハンマーを振りかぶった。

 

「よーしよしよし……悪いペットには、キツい仕置きが必要だねぇ!!」

 

――パグシッ!!とプラスチック容器に入った柔らかい物が潰れる音と共にハンターμの頭蓋を砕き、私はユウを立ち上がらせながらフゥと大きく溜め息を吐いた。

 

「あのさぁ……私というものがありながら、クリーチャー共にアンアン鳴かされないでくれない?」

 

「う、ぅ……ごめん、ベリー……」

 

私は裸で倒れているユウに馬乗りとなり、シックスナインの体勢で秘所を彼の顔面に押し付ける。

 

「ん、むぐぅ……っ!」

 

「はぁ……♥とにかく、今回のお仕置きは手早く済ませるからね。ほら、身体から力を抜いて……はむっ♥」

 

あれだけ搾られたにも関わらず再び勃起していたペニスに軽くキスを落とすと、ビクンッ♥とユウの下半身が小さく跳ねた。

 

ふぅん……♥この具合ならどうやら、まだまだ射精せそうだね……♥

 

そう確信した私は、カーディガンのボタンを外すと

ブルンッ♥タプン♥と押さえていた胸が解放された。そして、その谷間にユウのペニスを挟み込んでみれば……やはりというべきか、亀頭の先端だけが僅かにはみ出てきた。

 

――すかさず、その可愛らしい先端部に唇と舌を這わせていく♥

 

「んん〜!むぐぅ〜っ!」

 

「あんっ♥もう、暴れないの……はむ♥じゅる♥れろ♥ちゅっ♥あむ♥れろ♥れろ♥んぶ♥んぶ……っ♥」

 

秘所でユウの口がモゴモゴする快感を味わいつつ、自らの巨乳へ顔を埋めるようにして谷間と口の隙間を更に密着させていく。

 

あぁ……自分のおっぱい、クッションみたいにフカフカする♥それにユウの逞しいオスの空気が篭もっていって、もっと濃厚な香りのが鼻にも口の中にも染みていくよぉ……♥♥

 

そんな恍惚感でクラクラとしそうになりながらも、私はもっとユウのペニスを味わう為に頭を押し込んでググゥッ♥と喉奥に飲み込んだ。

 

すると、その瞬間――ドプッ♥ドププ♥ドピュルルルルルルルッ♥♥と喉奥でペニスが跳ねて射精する。

 

「んん〜っ!?んんっ♥んぶぶ♥んむぐぅ♥んぐ……んくっ、んく……っ♥♥」

 

それと同時に、私も歯を食いしばろうとしたユウにクリトリスを軽く噛まれてイッてしまったが、その快感すら更なる絶頂感にするべくドロドロで濃厚な精液を飲み下していく。

 

あっ、逆流してきた精液が鼻からも出ちゃった……♥でも……これ、やっばぁ♥ザーメンで溺れかけるの、マーキングさせた感あって最高過ぎるよぅ……♥♥

 

そんな事を思いつつも精液で鼻ちょうちんを作った私は、ユウのペニスが完全に勃起しなくなるまで頭を動かし続けたのであった……♥

 

◇◇◇

 

そうしてユウの精液で身も心も満たされた私は、研究室で拳銃自殺していた死体から武器や衣服を拝借していき、白衣の医者みたいな格好にユウを着替えさせる。

 

それにしても、マグナムリボルバーで自殺か……腕に噛み傷があった事から考えると、自分がゾンビにならないよう確実に死ぬつもりだったのかな。

 

「よし……ベリー、着替え終えたよ。さっきは、その……ごめん」

 

「そこまで気にしなくていいよ、別に。それに…実はユウが頑張って抵抗してたのも、研究室から丸聞こえで気付いてたから」

 

また独占欲と怒りに任せてしまった事が恥ずかしくなった私は、顔が赤くなっているのを見られないようユウから逸らす。

 

そういえば、医者の格好にハンマーを持った今のユウ……私が"この世界"に来る以前に遊んだホラゲーで見覚えがあるな……あっちは確かネイルハンマーだったけど。

 

◇◇◇

 

それからハンターμを相手しながらアチコチ探索した結果……ユウはFNCを、私はクロスボウを新たに入手する。本来ならゲームの元ネタ的に私がFNCを使うべきかもしれないけれど……流石にアサルトライフルの反動は支えきれないと思ったので止めておこう。

 

そして実験管理室にやって来た私達は、そこで再びリンダとカーターに出会った。

 

「良かった、2人とも無事だったのね。それにしても、まさか施設の東側にハンターが逃げだしているなんて……」

 

「ここが封鎖された原因も、それが理由っぽいな。それで……カーター、今は何をしてるんだ?」

 

ユウが端末を操作しているカーターに声を掛けると、彼は少し作ったようにニヤリとしながら私達にサムズアップを送ってきた。

 

「ああ、コイツにハンター共を殺すようにプログラムした所さ。T-0400TP型、起動開始……」

 

すると、その端末の向こうにあった2m程の大きなカプセルが開き、中から黒いコートに身を包んだスキンヘッドの大男……アンブレラの傑作の1つ"タイラント"が姿を現す。

 

「なっ……こんなものまでセンターにあったなんて……!」

 

そう驚くユウを他所に、タイラントは私達をチラと見てからゆっくりと実験管理室の大窓へ歩いていく。そして、そこから一気にガシャーン!とブチ割りながら、部屋の外まで迫ってきていたハンターμ達と戦い始めた。

 

「す、凄い……あれだけ硬かった奴を、ほぼパンチやキックだけで仕留めるなんて……!」

 

「ああ、全く恐ろしい奴だ……これがアンブレラの最高傑作、と呼ばれる所以って訳か……!」

 

タイラントがハンターμを圧倒的な力で捩じ伏せていく様子に、私もユウも瞬き1つする事が出来ない。

 

……しかし、そんな中でリンダだけは何処か不安そうな表情をして、リモコン端末を持ったカーターを見ていた。

 

「あんなものに頼るなんて……カーター、生物兵器がどれだけ不安定な存在か分かっているの?」

 

「ふふ、心配はいらない。あの動きなら、セッティングしたコントロールは完璧さ。それに……奴の身体には爆弾を仕込んであるんだ。いざとなれば、コイツで始末出来る……あっという間にね」

 

「そう……でも、上手くいけば良いけれど……」

 

「何にせよ、アイツは"道具"だ。あくまで、こっちの便利になるよう使わせてもらうよ……しかし、素晴らしい力だ」

 

見とれるように大窓からタイラントの活躍を眺めるカーターに、リンダはドン引きしたような溜め息を吐きながら私達の方に声を掛けてきた。

 

「とにかく……ユウもベリーも、出口に急ぎましょう。アレがハンターを全て倒してくれれば、きっとセキュリティも解放されると思うわ」

 

「うん、そうだね……そういえば、さっき言ってた試薬っていうのは手に入ったの?」

 

「ええ、もう用意は済ませたわ。発症前にT-ウィルスを抑えられるコレさえあれば、これ以上の感染拡大は防げるハズよ……!」

 

そう強く頷いたリンダの瞳には、タイラントを起動したカーターのような"取り憑かれた黒いもの"は一切感じなかった。

 

ウィルスを抑える薬……それは何としてでも、無事に街の外へ持ち出させるべき代物だね。

 




多分、次回辺りでラストになりそうです〜。
それにしても今シリーズはアレですね、主人公を攻めにするのが主体とはいえ相棒のユウ君の方がエロい目に合いまくっている……w
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