※この作品はR-18です。

エロティックハザード 外伝異聞録   作:SimonRIO

9 / 35
Alfred

 

『ようやく、お目覚めか……で、性欲の方は落ち着いたか?』

 

「はい……さっきは大変申し訳ございませんでした」

 

その後、汚い声を上げながら絶頂した私は気絶してしまったらしい。目が覚めた時には水槽から脱出していて、装甲を着直したテイラーによって床へ寝かされていた。

 

……何気に服までちゃんと着させてくれてたのは、彼なりの詫びの気持ちなんだろうか。

 

『そういえば、サヤが眠っていた間に部屋のコンピュータを調べてみたんだが……そこで気になるものを見つけた』

 

「これは……"L-ウィルス"だって?」

 

『アクセス出来た研究データの情報によると、どうやらラクーンシティの一件の後に確認されたT-ウィルスの変異株らしい。そいつに感染した奴はT-ウィルスによる症状に加えて、性欲の増大や強い精力も身体に引き起こすとの事だ……心当たりはあるだろう?』

 

そのテイラーの言葉で、私が今までに体験したクリーチャー共とのセックスについて全ての辻褄が合った。

 

「なるほどね……私の中でT-ウィルスがL-ウィルスに変異したか、初めからL-ウィルスに感染してたって事……」

 

『サヤはT-Veronicaにも感染しているから完全に合致とまではいかんだろうが……現状、それが考えうる可能性だろうな。俺がサヤに襲われた際に性器が著しく反応したのも、恐らくは母乳や粘膜接触から感染したのが原因かもしれん』

 

「うぐ……母乳の話は忘れてってば」

 

あれは状況的に打開策が考えつかなかったから、致し方なくの行動だった訳だし……。

 

「ところでテイラー……私が攫われた後、そっちは?アレクシアの研究室に抗ウィルス薬はあったの?」

 

『あぁ、とりあえず緊急事態だった事もあって、このアタッシュケースごと持ってきた。中に同梱されていた書類から、どうやら本社から送られたサンプル品のようだ』

 

そう言ったテイラーはケースから薬剤を取り出し、無言で私が首元を差し出したのを見てからブスリと注射してくれた。

 

『……効いた感覚はあるか?』

 

「ふぅ……かなり身体の疼きが収まった感じがする。とはいえ、さっき散々シて落ち着いたのもあるかもだけど。それじゃあ、テイラーも性欲が暴走しないよう……はい、チクッとしますよ〜」

 

『ぬっ……よし、大丈夫だ。俺の方も、心做しか昂っていたものが落ち着いていく気がする』

 

とりあえずは一段落といった感じにテイラーと深呼吸をする。さて、これで後は南極基地からどうやって脱出するか――

 

「……って、何かさっきからコンピュータの方がピーピー騒がしくない?」

 

『何のアラートだ?……何?重大なバイオハザード警報だと!?』

 

「え?でも、ここは既にT-ウィルスでゾンビだらけだから今更じゃ――」

 

『この警報は極めて異常だ!極秘事項に関するB.O.W.が脱走したか、もしくはT以上の脅威を持つウィルスが流出した時にしか発生しない!』

 

「嘘でしょ!?それで思い当たるとすると.........」

 

『T-Veronicaしか考えられん!だが、一体どうしてだ!?』

 

「アレクシアだよ!今、私以外でT-Veronicaの力を持っているとしたらアイツしか居ない!」

 

……というか多分、クレアさん&クリスさんと最終決戦してる状況だろうね!こんな警報が鳴り響くくらいの事と言えば、もう第2形態に変異しているって事だろうし!

 

「とにかく、所長室に急ごう!あそこの裏から繋がってる停泊所に行けば、潜水艦で脱出出来る!」

 

『なるほど、資材運搬用のやつが此処にあるのか!』

 

「ただ、問題は……私とウルフィーはオートパイロットで来ただけだから、操縦が分からないんだ!」

 

『それなら任せろ!俺には戦闘用の知識だけでなく、有事に備えて重機等といった機材の知識も教えられている!』

 

うわぉ、何この頼れっぷり。

テイラーさんや........アンタ自分の事を失敗作だ何だと卑下してたけど、ここまで出来るなら立派に量産型より有能だよ!

 

◇◇◇

 

「邪魔だ!ピョンピョンクソトカゲ!大人しくそこで寝てろ!」

 

『ふん!そんなハンターの爪程度、この俺の装甲を切り裂くには甘すぎる!』

 

それから私達はハンター改の亜種、スウィーパーを鎧袖一触とばかりに蹴散らしながら荷物仕分け室を通り抜ける。

 

「よし、ここを抜ければ……って、何じゃこりゃあ!?」

 

だが、所長室への階段がある竪穴通路に出ると、そこにはゲームでは見た記憶が無い、人1人を容易く呑み込める程に巨大なウツボカズラが私達の目の前に現れたのだ。

 

『なんて大きさだ……この植物は、一体……!?』

 

そうテイラーが驚きの声を上げた時、そのウツボカズラの蓋が開いて内部からケロイド状に溶けたアルフレッドの上半身が姿を現した。

 

「ふ、ふふ……くはははは!やはり此処に来たか!そしてアレクシアから聞いていた通り、その女はT-Veronicaに適合してのけたようだな!」

 

「アルフレッド!その姿……まさか、アンタも!?」

 

「ああ、そうさ……あの時、死にかけていた私をアレクシアはT-Veronicaで蘇らせてくれた!彼女が厄介なネズミ共を自ら始末しに行っている間、ここに誰も通すなと私に頼んでくれたのさ!」

 

『くっ、まさか読まれていたとは!』

 

なるほどね……アレクシアは私達が潜水艦で此処に来たって事すら知ってた訳か。それにしてもコイツ……まだ、双子の兄貴すら「働きアリ」呼ばわりしてたイカれた妹を大切に想い続けてるのか。

そんな姿、まるで自分が切り捨てたテイラーと同じじゃないか。

 

「憐れなもんだね、アンタ……」

 

「ふん、同情など片腹痛いわ!今の私には、アレクシア……彼女だけが全てだ!」

 

そう叫びながらアルフレッドは、私達に憎悪とも憤怒ともいえぬ眼差しで睨みつけてきた。




そんな訳でL-ウィルスに感染してたと知る回でした。タイラント型にワクチン打って大丈夫かは公式も出してないんで知りませんが、そこはほら……性欲をもてあます(動詞)しなくて済むという事で……(白目)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。