男勝りロリコンドマゾ女退魔師 赤坂燈火 作:お金ナイダー1号
『……ちゃん、……おねえちゃん、聞こえる?』
赤坂燈火は明晰夢をよく見る。
それも二つの種類の明晰夢を繰り返し、繰り返し見る。
一つは燈火が妹と離れて直接の原因になった、淫魔アルメリアの襲来事件だ。
決して忘れることの出来ない、あの事件の再現夢。
「……ん?」
しかし、今回の明晰夢は別の方を引いたらしかった。
燈火がベッドから体を起こし、目を開くと、目の前に少女がいた。
「久しぶりだね♡」
最後に会った7歳の姿。
あのときと寸分違わぬ姿。
宝石のように輝く、大きな赤い瞳。
白を基調にし、赤のアクセントを入れたワンピース。
母親に似た赤茶色の髪はツインテールに。
その顔には無邪気な笑みが浮かんでいる。
燈火にとって、この世で一番大切な、唯一にして最愛の妹。
「おねえちゃんっ♡」
赤坂真由は満面の笑みと共に燈火の胸に飛び込んでくる。
燈火は優しく抱き留めてやる。
耐えがたいほど柔らかい感触が触覚を。
頭がおかしくなるほど甘い香りが嗅覚を刺激する。
「おねえちゃん、どうかした?」
燈火の乳房の間から、純粋無垢という言葉を絵に描いたような表情が現れる。
「な、なんでもないっ……♡ 何でもないから♡」
「そう? じゃあ、いつもみたいにゴロンってしながらお話ししよ?」
妹に促され、燈火は横になり、布団の中に入る。
その隣に妹もごろんと横になるので、一緒に住んでいた頃のように、布団を持ち上げて中に招いてやる。
妹は嬉しそうに互いの息が当たる距離まで潜り込んでくる。
心臓がバクバクと脈打つ。
体が火照り、呼吸が荒くなる。
たぶん顔も赤くなっているのだろう。
「おねえちゃん、まゆが来ないあいだ、どんなことがあったの?
まゆ、おねえちゃんのお話を聞くの、だーいすきなの♡」
「あ、ああ……」
そう答える唇も、微かに震えている。
***
燈火が見る、もう一つの明晰夢。
それはすこし抽象的に言えば、最愛の妹の楽しい会話ではじまり、罪の告白と糾弾に至る夢だ。
例えば、前半は以下のようなものだ。
燈火が前に同じ夢を見てから、今回までの間に起こったことを話す。
それを真由が楽しそうに聞く。
それだけ。
「すごーい! おねえちゃんは上級の妖魔にも負けないんだー!」
「負けないって言っても、子供を助けるので精一杯だったけど……」
「それでもすごいよ! 上級の妖魔って、退魔師が十人集まっても負けちゃうんでしょ?
なのにおねえちゃんは子供を助けながら戦えるんだから、やっぱりすごい!
カッコいい!」
「そ、そうか……?」
「そうだよ! それで、そのあとは?
退魔師みんなで上級妖魔をやっつけたら、そのあとパーティとかしないの?」
「いや、パーティなんてやったことないけど……」
「えー? せっかく強い妖魔をやっつけて、平和になったのに?
パーティくらいすればいいのになー」
「……真由はパーティ好きだもんな」
「うん、大好き! 誕生日パーティも、小学校の入学パーティも、すっごく楽しかったもん!」
これが夢の前半。
告白と糾弾の前振りでしかないとわかっている燈火だが、妹への愛しい想いが蘇ってくるような楽しい夢。
燈火はあまり話が上手くない。
なのに、こんなに楽しそうに話を聞いてくれる。
一言一言に目を輝かせ、感情豊かな反応を返してくれる。
なんて可愛いのだろう。
そうだ、自分はこの子のためなら何でもできるのだ。
燈火は堪らなくなって、横で寝ている妹を抱きしめようとした。
そして、そういう時なのだ。
この夢が、その甘い牙を剥くのは。
「それじゃあ、おねえちゃん?
そのお仕事が終わったあとはどうしたの?」
心臓が跳ねる。
「お仕事が終わって、パーティもないんでしょ?
じゃあ、お家に帰るんだよね?
帰ったあとは何をしたの?」
燈火と同じ、母から受け継いだ真紅の瞳がまっすぐに燈火を見る。
この夢には、現実とは明らかに違う特徴が二つあった。
一つ目は、この瞳。
最愛の妹の、この宝石のような赤い瞳の前では絶対に“本当のことを言ってしまう”というもの。
その証拠に、このとき咄嗟に嘘をつこうとした燈火が、実際に口にしたのはこんな言葉だった。
「お、オナニー、した……っ」
言ってしまった。
言ってしまった!
湧き上がるのは後悔。
純粋無垢な妹に、こんな下品な言葉を聞かせて汚してしまったという後悔。
妹が信じている“カッコいい姉”像を、最低な形で壊してしまったという後悔。
さらにもう一つ、湧き上がってくる物がある。
それは興奮。
性的な悦びを伴った快感。
これが、この夢の二つ目の特徴。
“本当のこと”を言う瞬間、なぜか激しい性の疼きと快楽に襲われるというもの。
燈火はたまらず、布団の中で自分の乳頭をカリっと引っ掻いた。
「っ♡」
甘く、もどかしい電流が全身を駆け抜ける。
(ああ、もっと……♡ で、でも……♡)
妹の前で自慰など、していいわけがない。
ここでしてしまったらアルメリア事件のときの繰り返しになる。
最愛の妹を守ることも忘れて、敵の前で快楽に溺れた、あの時の。
燈火はすんでのところで、乳頭を再び刺激しようとした手を引っ込めた。
しかしそんな葛藤に妹は気付かない。
キョトンとした顔で姉に問いかけた。
「おなにーって、なに?」
嘘はつけない。
燈火は心臓をより大きく鼓動させながら答える。
「お、オナニーっていうのは……
えっと、エロい気分になったときに、自分でその……
む、胸とか、股とか触って、一人で気持ちよくなることで……」
“本当のこと”を言ったせいで、疼きが襲ってくる。
下腹部が燃えるように熱くなる。
いますぐ服を脱いで、指で陰部を穿ちたい衝動に駆られる。
燈火は耐える。
しかし純粋な妹の問いかけは容赦がない。
「? おねえちゃん、エッチな気分だったの?
なんで?」
さらに心臓が高鳴る。
それはまるで、病でも患っているかのように激しく脈打つ。
もはや体全体が燃えるように熱い。
そして答えないという選択肢はない。
「お、おねえちゃん、は……真由くらいの、ち、小っちゃい女の子が好きでっ……♡
それで……助けた子も小っちゃくて、可愛かったから……。
えと……こ、『この子とエッチなことしたい』って、思っちゃって……。
そうしたら、こ、興奮してきちゃって……」
再び疼きが燈火の肉体を襲う。
今度は耐えきれず、乳頭に触れてしまった。
「んっ♡」
それだけで先ほどの比ではない、電撃のような快感が全身を駆け巡る。
たまらず布団の中に隠れているのを良いことに、連続して刺激する。
爪をたて、引っ掻くようにカリっ♡ カリっ♡ カリっ♡
「……っ♡ ……んっ♡ ……んぁっ♡」
それに連動して声が漏れそうになる。
体がびくんと痙攣しそうになる。
しかしそうなれば、妹にバレてしまう。
それだけはダメ。
疼きに支配されそうになる理性を振り絞り、必死に指の動きをセーブする。
しかし妹は気づいていないのか、それを指摘することなく話を続ける。
「おねえちゃんって、もしかして『ロリコンさん』だったの?」
答えないというという選択肢は、ない。
「ご、ごめん……っ。
隠してたけどっ♡ ほんとはそうなのっ♡」
本当のことを言うと、体が疼く。
理性が快楽に押し流されそうになる。
乳首を刺激する指の動きが少しだけ速くなる。
「ロリコンさんって、いっつも小っちゃい子に『酷いことしたい』って思ってるいけない人なんだよ?
おねえちゃんはカッコいい退魔師さんじゃなくて、本当は悪い人だったの……?」
「あぁ……ごめん、ごめんっ……!
おねえちゃん、真由の前ではカッコつけてたけど、本当はそうなの……っ!
小っちゃい女の子を見てると、エッチなことで頭いっぱいになっちゃうの……っ!」
答える度、快感と疼きが押し寄せる。
乳首を刺激するスピードは、さらに速くなっている。
動きもカリカリと引っ掻いているだけでなく、すりつぶしたり、焦らすように周りをくすぐる動きを交えながら快楽を高めようと浅ましく動きだす。
そして胸ばかり刺激していたせいで、まだかまだかと快楽を要求して止まない下半身のその部分。
そこは焼けるように熱くなっている。
それとは対照的に、最愛の妹の目は氷のような冷たさで燈火を貫いている。
「小っちゃい子って……もしかして、まゆのこと見てるときも?」
嘘はつけない。
「ああ、ごめんごめんごめんッ!
そうなの! ていうか、真由のこと見てるときが一番エッチな気分になるの!」
本当のことを言うと、体が疼く。
ついに燈火は疼きに屈した。
自分の乳房を刺激するのは左手に任せ、右手が決定的な部分に触れた。
その瞬間、電撃が全身を駆け抜けた。
もうそこから手を離すことはできなかった。
その部分の外側を擦り上げ、淫豆を掌で押しつぶすように刺激する。
もちろん最初、動きは緩慢なものだった。
最愛の妹に、その行為を悟らせるわけにはいかないからだ。
しかし、そんな配慮が利いたのは最初だけ。
二分も経つころには動きが露骨になり、妹にベッドの揺れが感じられるほどの激しさになっていた。
当然、燈火の最愛の妹は、それに気付いた。
「……お姉ちゃん、何してるの?」
燈火は一瞬だけ黙った。
快楽を貪る動きもやめた。
今さらだし、どうせ無理なことではある。
けれど、やはり妹に聞かせていい言葉でも、妹の前でしていい行為でもないからだ。
だがやはり、この夢の中で隠しごとはできない。
一瞬の沈黙の後、叫ぶような声で言った。
「お……オナニーっ! お姉ちゃん、真由の前でオナニーしてるのっ!!」
快楽を貪る行為も再開される。
くちゅくちゅくちゅくちゅ♡
ぬっちゃ♡ ぬっちゃ♡ ぬっちゃ♡
がたっ、がたん、がたっ!
一応、布団の中に隠れてはいる。
しかし妹が一緒に入っている布団の中で、恥知らずな行為に溺れているのは厳然たる事実。
体はビクン♡ビクン♡と跳ねながら、僅かな快楽でも貪ろうと、くねくねと布団に擦り付けている。
左手はシャツをまくり上げ、ブラをズラして乳房を露出し、その先端を忙しなく刺激している。
右手は自らのズボンを脱がし、パンツを太ももまで下ろして、濡れきった陰部を指でかき回している。
両手がこの状態である。
もし真由が布団をめくって確かめようとしても抵抗できない。
その瞬間に燈火の恥ずべき行為が最愛の妹の目に晒されることになる。
「おなにーって……
“えっちな気分になったときに、おっぱいとか、お股とか触って、一人で気持ちよくなること”って言ってたよね?
おねえちゃん、今そんなことしてるの?」
真由の手が、布団のふちを握る。
燈火は必死に叫ぶ。
「だ、ダメ! だめだめダメ……!
み、見ないで……!
お姉ちゃんの、こんなとこ、みないで……っ!」
そう言いつつ、燈火の手は布団を抑えたりはしなかった。
変わらずに快楽を貪り続けた。
それどころか一層スピードを増していった。
ピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャ♡
ネチャネチャネチャネチャネチャネチャネチャ♡
快楽を示す声も、もはや隠せていない。
「あっ♡ あぁん♡ あぁ♡ んおっ♡」
それだけではない。
文字通り目と鼻の先にいる最愛の妹の“香り”を少しでも取り込もうと、豚のように鼻を鳴らしてもいた。
もちろん、そんな状態で妹がその手を止めることはない。
ついに布団が捲られ、“カッコいい姉”の浅ましい正体が顕わになる。
「ああ、おなにーってこれのことだったんだ。
たしかアルメリアが来たときも、おねえちゃんは“それ”してたよね?」
冷たい妹の声と目。
その冷気が示すのは、姉への失望であり、嫌悪だろう。
しかし、その声を聞いた燈火の体は、冷気に当てられて静まったりはしなかった。
逆だった。
妹の声と目が、燈火に残っていた理性を凍らせて、役に立たない物にしてしまったようだった。
燈火の手は一層激しく、自分の体を蹂躙しだした。
ピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャ♡
ネチャネチャネチャネチャネチャネチャネチャ♡
「あっ♡ ああんッ♡
ごめん、してたッ! あああっ♡
真由が怖がってるのに! んッ♡
助けてあげないといけないのに♡ ぅくっ♡
一人だけ興奮して♡ あぁっ♡
すごく気持ちよくなってたぁ!!♡♡♡」
そう言い終わった頃には、もはや行為を隠す意思は残っていなかった。
ただ快楽を高めるために、むしろ自分から“本当のこと”を白状していく。
この夢の中では、そうすると気持ちよくなれる。
そうすると気持ちいい。
それしか頭にない。
「そうだよね?
まゆが『助けて』って何度も言ってるのにさ。
無視して続けちゃうくらい、とーっても気持ち良かったんだよね?」
ピチャピチャピチャピチャピチャピチャピチャ♡
ネチャネチャネチャネチャネチャネチャネチャ♡
騒々しい程の水音と、ガタガタ揺れるベッドの音が二人の空間に鳴り響く。
その速度は最高潮に達し、燈火があのときと同じ、最低の頂に登り詰めようとしているのを示していた。
しかし、まだだ。
燈火の体は、頭は貪欲に快楽を求める。
もっと気持ちよくなりたい。
こういうときに人間が考えるのは『一番気持ちよくなれたとき、前はどうしたら気持ちよくなれたのか』だ。
「ごめんごめんごめん♡♡♡ アッ♡
ごめんっ♡ 気持ちよかったッ♡
今まで生まれてきて、あれが一番気持ちよかったッ! ああん♡
今でも思い出してオカズにしてるぅっ!♡」
そして、その『気持ちよくなれたときの記憶』を燈火は鮮明に思い出していた。
鮮明に思い出せる状況でもあった。
目の前に『あのとき燈火を一番気持ちよくしてくれたモノ』があるからだ。
ほんの少し手を伸ばしさえすれば、燈火を『一番気持ちよくしてくれるモノ』に手が届くからだ。
「おねえちゃん、ひどい……
まゆはおねえちゃんが助けてくれるって、信じてたんだよ?
それなのに、まゆのこと裏切って、一人でおなにーなんて……
しかも、あのときのこと思い出すのが一番気持ちいいだなんて……」
燈火を『一番気持ちよくしてくれたモノ』が『一番気持ちよくしてくれるモノ』が、そう言った。
その言葉は明らかに燈火を糾弾する意図を持っていた。
この最愛の存在が、そういう意図をもって言っている以上、燈火はそこで手を止めなければならなかった。
しかし、そんな姉としての義務感など、この肉の疼きに前には無力だった。
「ごめん! あっ♡ ごめんぅ♡
でも、またしたいの! あァッ♡
また真由のおまんこペロペロ舐めながら、オナニーしたいのッ♡」
言いながら、燈火は傍らの妹に右手を伸ばした。
その手は最愛の妹の腰を捕まえようとするかのように伸びて、結果として虚空を掻き抱いた。
妹がサッと身を躱し、ベッドから立ちあがったからだ。
「ああぁぁ……」
残念そうな声が響く。
未練がましく虚空を切った右手は妹を、人生最大の快楽を与えてくれた存在を探して彷徨う。
「あぁ、真由……おねがい♡ もう一回♡ もう一回だけでいいからぁ……♡」
すぐに妹を見つけた燈火の口が言った。
その言葉には、もはや最愛の妹への気遣いや、事件への後悔は感じられない。
感じられるのは、ただ、あのときの快楽がもう一度欲しいという欲望だけ。
その証拠と言えるだろう。
再び妹の姿を捉えた燈火の目が真っ先に見たのは、最愛の妹の嫌悪感を顕わにした表情ではなかった。
表情ではなく、慌てて身を躱したせいで顕わになった白い下着に吸い寄せられていた。
「……」
当然だが、妹は気付いている。
絶頂が近いせいでカクカクヘコヘコと動くあまりにもカッコ悪い腰の動きにも。
ほんの少しでも多く快楽を貪ろうと、自らの弱点を責め立てる左手の動きの浅ましさにも。
もちろん姉が先ほど右手を伸ばしてきた理由も。
それが自分への愛情のためではなく、単にあのときの快楽を再現するためだったことも。
すべてわかっている。
「おねえちゃん……」
だからこそ、燈火の最愛の妹は言った。
「最低」
言われた瞬間、燈火の体が硬直した。
快楽を貪っていた手も、体も、ピタッと動かなくなった。
もしや最愛の妹の言葉で、最悪の頂に登る前に正気に戻ったのだろうか?
もちろん、そうではない。
その一瞬の静止のあと、燈火の体は激しく痙攣しだした。
「……っ♡♡♡ っ!!!! ……ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
燈火は登り詰めたのである。
最低の頂に。
最愛の妹の前で。
最愛の妹に糾弾されながら。
最愛の妹の「最低」という言葉で。
「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
声にならない絶頂の叫びが燈火の頭を白く焼いていく。
ああ、死ぬ。
これで、死ぬ。
快楽のあまり、そう感じた燈火が見たのは、嫌悪を丸出しにして見下ろしてくる最愛の妹の顔。
「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
その顔を見た瞬間、燈火の頭はもう一段深く爆ぜた。
それで意識も吹き飛んだ。
視界が急に白から黒に染まり、プツンと何も感じなくなった。