男勝りロリコンドマゾ女退魔師 赤坂燈火 作:お金ナイダー1号
定期的に襲ってくる衝動。
燈火は、それを自分の中で“病気”と定義していた。
その“病気”は日常のふとしたきっかけで“発作”を起こす。
今回“発作”の引き金になったのは、妖魔の人質になっていた少女だ。
もちろん最初は邪な気持ちなどなかった。
あったのは少女を助けるという一心だ。
これに嘘はない。
そうでなければ、あれほどの力をつけた妖魔の隙をついて救い出せたはずがない。
しかし少女を親友に預けるために戦線を離脱した瞬間。
しがみついてくる少女の“体”を感じる余裕ができた瞬間に“発作”がはじまった。
押しつけられる胸のかすかな膨らみ。
思いきり抱きしめたら折れてしまいそうな細い腰。
恐怖で泣きじゃくる表情の幼さ。
少女特有の高い体温。
それら一つ一つが燈火の“発作”の引き金として十分なものだった。
心臓の鼓動が速くなった。
戦闘中でさえ日常と大きく変わることはないのに。
息が乱れた。
呼吸の乱れは精神の乱れ。
精神の乱れは妖魔の付け入る隙になる。
ゆえに退魔師は訓練のはじめに呼吸を安定させる方法を身につけるのに。
少女を親友に預けてしまった後は、一時“発作”を治めることができた。
人質を助けたとはいえ、妖魔が倒れた訳ではない。
“発作”など無理矢理にでも治めなければならない状況だったからだ。
しかし妖魔が倒れ、緊張の糸が切れているとき。
そんなときに少女の感触を思い出してしまうと、もう“発作”を抑えることはできなかった。
「はぁ…………はぁ……」
燈火は時折、腰をもじもじとクネらせながら足早に歩く。
途中、何度か下校中らしい小学生とすれ違った。
その中に何人か“好み”の娘がいた。
無意識のうちに“好み”の娘を探していた。
その罪深さは、誰に知られなくとも燈火自身が一番よく理解していた。
だから燈火は自分が“好み”の娘を探していると気付くたびに目を逸らしたし、そのたびに早足になった。
そのおかげか、燈火は予測していたよりも早く、住んでいる賃貸マンションの一室に着くことができた。
***
部屋に帰ってきた燈火が最初にしたのは、冷たいシャワーを浴びることだった。
経験上、これで“発作”が治まることもある。
しかし今回はダメだった。
どうしても消えてくれなかった。
救出するときに抱き留めた少女の感触が。
帰り道に見た“好み”の少女たちが無防備に晒す、ミニスカートからのぞく健康的な太ももが。
救出の過程で触れてしまった少女の滑らかな肌が。
“好み”の娘たちの、シャツの上から辛うじてわかる胸の膨らみが。
自身の身を灼く、下腹部に篭もった下劣な熱が。
凍えるほど冷たいシャワーを浴び続けても、一向に消えてくれなかった。
燈火がやっと諦めたのは、30分ほどシャワーを浴びたあとだ。
シャワー室を出ると、濡れた髪を乾かすのもほどほどにベッドに身を投げ出した。
ギュッと目をつぶり『寝ろ……寝ろ……』と自分に言い聞かせる。
何しろ、今日は午前の3時に叩き起こされたのだ。
それから13時間もぶっ続けて働いた。
体も神経も十分に疲れている。
寝られないはずがない。
だから寝ろ。
寝ろ。
それは祈りに近かった。
しかし、祈りは裏切られる。
目を閉じてやってきたのは眠気ではなく、淫猥な空想だった。
***
帰り道ですれ違った“好み”の少女。
良いことでもあったのか、ご機嫌な様子でスキップをしていた。
そのせいで太もものかなり際どいところまでチラチラとのぞいていた。
燈火の頭が勝手に空想を続ける。
もし、もう少し高くステップをしていたら。
ギリギリ隠れていた部分まで見えていたことだろう。
いや、高くステップしなくてもいい。
すこし強い風が吹いていたら。
何かの拍子に少女が転んだりしていたら。
太ももといわず、下着に包まれた小ぶりな尻まで目に焼き付けることができた。
もしかしたら立ち去ったりしなければ。
そのまま少女を見ていれば。
そういう機会があったかもしれない。
「……っ」
空想がよくない方向に進んでいるのに気付いて、顔をしかめる。
しかし、その顔は帰路よりもはるかに紅潮していた。
手がしきりに下腹を撫でる。
道中ではさり気なかった腰をクネらせる動作も、今では露骨になっている。
それでベッドのシーツに擦れて、余計に淫らな気分を盛り上げる。
なのに止めることもできない。
燈火は自分の舌を噛み締めた。
何とか痛みで気を紛らわせようとした。
そんな努力も虚しく、次の空想が燈火の頭を支配した。
***
少女を救出し、一度戦場から離れたとき。
少女は燈火を羽交い締めにしているような姿勢になっていた。
もちろん恐怖のあまりそうなっただけで、他意はなかっただろう。
とはいえ、動きにくい姿勢だった。
あれでは妖魔が襲ってきたときに少女を守れない。
だから一度少女を抱え直す必要があった。
それもできるだけ素早く。
仕方なかったのだ。
少女の尻を掌で包み込むようにして持ち上げた。
ホットパンツの上からでもわかる、尻肉の柔らかい感触が伝わってきた。
もし。
燈火の空想は続く。
少女が履いていたのがホットパンツでなく、スカートだったなら。
その中にさり気なく手を差し込むこともできた。
生の尻肉の感触を楽しむこともできたはずだ。
いや、もうスカートでももどかしい。
いっそのこと生まれたままの姿であってくれれば、尻だけでなく全身の感触を楽しむことができた。
(……ッ!)
燈火はもう噛みちぎろうかという強さで舌を噛み締めた。
しかし下腹部に巣くう毒熱は一向に引いてくれない。
空想も止まらない。
***
少女を抱え直したあと、その姿勢は所謂“だっこ”の姿勢になった。
少女は恐怖からか、燈火の首もとに顔を埋めていた。
少女の呼吸が何度も首すじをくすぐった。
あのときの、もどかしい快感。
いま同じことをされたら。
思わず息の当たっていた部分を撫でた。
やはりもどかしく、淡い快感が走る。
少女は泣きながら何度も何度も身じろぎした。
そのたびに体が擦れた。
時にはブラ越しに燈火の乳頭を刺激することもあった。
あのときは戦場を離れたとはいえ、気が立っていたから耐えられた。
しかし今はどうだ。
燈火の手がツッ……と乳頭を撫でる。
「んっ♡」
ついに燈火の口から声が漏れる。
ダメだ、これ以上はダメだ。
燈火の理性が何度も自制を促す。
しかし空想は燈火の理性とは裏腹に動いていく。
空想の中の少女が歳に似合わない妖艶な笑みを浮かべはじめた。
空想の少女が、フッと首に息を吹きかけた。
燈火はピクッと体を震わせるも辛うじて耐える。
空想の少女が、ブラの上から乳頭をさわさわと刺激する。
もどかしい快感に、燈火は腰をクネらせる。
空想の少女が、首もとに舌を這わせた。
んっ……と声を漏らして、少女を落としそうになるも必死に耐える。
咎めるために少女に視線を送ると、彼女は
『こういうの、好きなんでしょ?』
そう言わんばかりに悪戯っぽい笑みを深くした。
ドキッ、と心臓が跳ねた。
不意に「えいっ♡」と声がした。
誰かが燈火の尻を撫でた感触があった。
見ると、帰り道で見かけた“好み”の少女たちが、新しいおもちゃを見つけたような笑みを浮かべて燈火を見上げている。
彼女たちの服装は一様に薄手になっていた。
燈火が少しかがめばスカートの中身が見えそうな娘もいた。
中でも燈火の眼を引いたのは、ツインテールの少女だ。
帰り道で一番“好み”だったのが、この少女だった。
歳はこの中だと年長で、おっとりした雰囲気の垂れ目。
ニコニコとした暖かい微笑みからは優しい性格が読み取れた。
しかも意外に運動好きでもあるのだろう。
帰り道で見かけたときから、スカートと白いソックスの間に伸びるふくらはぎには健康的な筋肉が付いていた。
これなら太ももと尻にも期待できると思っていたのだ。
薄手の服になった今は期待以上だった。
尻はもこもこしたコットン素材のホットパンツを窮屈そうに張り詰めさせ、その豊かな丸みを主張している。
太ももは陶器のような滑らかさで、この前に跪いて舌を這わせたくなるような曲線美を作っていた。
上半身も期待以上だった。
着ているのは、へそが出るほど丈の短いシャツが一枚だけ。
その薄手のシャツが二つの発展途上の膨らみに持ち上げられて、微かな影を作っている。
と同時に、二つの膨らみの中心にぷっくりと突起を浮かび上がらせてもいる。
それも燈火には堪らなかった。
もし、この少女の一糸まとわぬ姿を見ることができたら……。
もし、この少女に浅ましい欲望を“慰めて”もらえたら……。
「……わたしに“慰めて”欲しいんだー♡」
燈火は急に耳元で聞こえた声に、ビクッと体を跳ねさせる。
見ると、いつの間にかツインテールの少女が悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
ゴクっと音を立てて、生唾を飲み込んでしまった。
ツインテールの少女は、もう一度燈火の耳元に口を寄せて囁く。
「助けた女の子も放り出して……♡ わたしに“お願いします”って、ちゃんと言えたら……♡」
「わたしが、いっぱい“慰めて”あげるよ……♡」
その声色は、帰り道で見た優しそうな印象とはちがった。
ねっとりとイヤらしく、蠱惑的とさえ言える声色だった。
そしてそれもまた、燈火には耐えがたいほど魅力的だった。
この少女に溜まりに溜まった醜い欲望を受け止めて欲しいと考えそうになった。
「……お、おね…………」
「んー? なに、おねえさん♡ 聞こえないよー♡」
「…………」
しかし燈火は口を閉じた。
人として、この年端もいかない少女に欲望をぶつけて良いわけがない。
退魔師としても助けた少女を放り出すことはできなかった。
「……ふーん、そっか」
少女が言った。
と、同時に何やら他の少女たちに合図をした。
「みんなー♪ これからおねえさんがゲームをしてくれるって♡」
「これからおねえさんの体の好きなところをさわさわして、おねえさんを立てなくしたり、その抱えてる子を地面に下ろさせたりしたら、わたしたちの勝ちです♪」
「それでは、よーい……スタート♡」
瞬間、少女たちが一斉に燈火の体に手を伸ばした。
足首に。
ふくら脛に。
太ももに。
尻に。
鼠径部に。
背中に。
腹に。
首筋に。
少女達の愛撫が襲いかかった。
決定的な部分だけは避けながら、ある者は撫で、ある者はくすぐり、ある者はピシッと叩いてみせる。
そのたびに燈火は吐息を漏らし、腰をクネらせる。
もどかしい快感で下腹が一層燃え上がる。
しかし救出した少女を抱き留める手は離さない。
その少女の手がブラをかいくぐって直接乳頭を撫でてきても。
敏感な耳に息を吹きかけてきても。
首筋にいやらしく舌を這わせても。
耳元でこんなことを囁かれても
「ねえ、おねえさん……♡ 自分でシてもいいよ……♡」
「私とおねえさんの、二人だけの秘密にしてあげるから……♡」
「大丈夫……♡ みんなお子様だから、えっちなことなんてわかんないもん……♡」
「おねえさんが、どんなにえっちな姿を見せても、子どもだから忘れちゃうよ……♡」
「おねえさんも大好きでしょ……♡」
「なんにも知らない小さい子たちの前で、えっちなことするの……♡」
「それで、じーっと観察されちゃうの……♡」
「ちょっとMなおねえさんのために、わたしが言葉でも気持ちよくしてあげる……♡」
「悪いことじゃないよ……? だって、みんなわからないもん……♡」
「おねえさんは、ちっちゃい子たちの前で気持ちよくなるだけ……♡」
「ねえ……♡ “お願いします”って、言ってみて……♡」
「わたしがいっぱい“慰めて”あげるから……♡」
それでも手は離さない。
退魔師とは妖魔を払う者。
妖魔とは人間の悪なる心の化身である。
中でも淫欲は“淫魔”という危険な妖魔を生み、育ててしまう。
ゆえに退魔師たる者、淫欲に屈してはならない。
まして守るべき少女を放り出すなど。
それによって浴びるであろう嘲笑を“ネタ”にして、まさに少女を放り出した手で蜜壺をグチョグチョかき混ぜて快感に溺れるなど。
淫欲に屈しているのが丸わかりの情けない顔を晒しながら、右手で淫豆をクリクリ♪カリカリ♪と緩急を交えながら弄って快楽の頂に昇り詰めるなど……
***
「……はぁ♡ ……はぁ♡ クソッ……!」
燈火は起き上がると、両手で自分の頬をバチンッと叩いた。
衝撃が脳髄まで届いて、淫らな空想を追い払ってくれた気がした。
しかし気がしただけだ。
冷たい水でも飲もうと立ち上がり。
キッチンのシンクの前に移動して。
コップに水を汲み終わったころ。
もう燈火の頭の中は淫らな空想に再占領されていた。