チョウマがガンダムシリーズの頂点であることを認めさせるべく、上層部に行っている間、ミオリネはスレッタとエリクトと共に部屋で泣き続ける。
「ミオリネさん、ミオリネさん、御免なさい、御免なさい…」
「ミオリネ、ミオリネ、うわあぁん!」
自分を凌辱したスレッタとエリクトをミオリネは責めたりしない。何故なら二人も自分と同様にチョウマの楽しみの道具として心身共ども嬲られた事を理解しているからだ。
「泣いているところを悪いが、君たち三人に頼みたいことがある」
スレッタ達が振り向くと、何故か三十代後半の茶髪の男が立っている。
「俺は『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』の主人公、ジョーム・シンドー。お前たちに命じる。二日後にチョウマに銀月の勇者姫クローディアが北東にある剣山(つるぎやま)にいると報告しろ」
ジョームは銀月の勇者姫クローディアと剣山の映像をスレッタたちに眼の前の空間の歪みで映し出しながら説明した。
「それは出来ないわ!」
ミオリネは即答する。銀月の勇者姫クローディアが何者かは知らないが、彼女が自分たちと同様にチョウマの慰み者になるのはイヤだが、何よりも自分たちはチョウマに逆らえない。
「心配するな、二日後にチョウマの洗脳が解除できるようにする。そして銀月の勇者姫クローディアにチョウマ打倒の策をとっくに授けている。奴はその事に気づかないし、仮に気付いたとしてものらない選択肢などない。そこがつけ目だ」
ジョームが念じると、三人の身体が一瞬光ったが、それも収まる。三人は身体を思い思いに動かしてみるとその通り自分たちの思い通りに動いたので安堵した。
「ついでに言っておくが、お前たち以外の人間にも同じことを命じている。彼らと連携してチョウマを剣山(つるぎやま)に誘い出せ」
その言葉にミオリネの瞳に光が灯った。
「わかったわ、やる。あの最低なヤツに一矢報いるためなら協力する!」
「ミオリネさん、その意気ですよ。私も協力します!」
スレッタがミオリネの左手を両手でしっかり握る。
「ボクもやる! ママの想いを踏みにじったあいつを許さない!」
エリクトもミオリネの右手を両手で握る。ミオリネはそっと二人の手を優しく握り返す。
「交渉成立だな。よろしく頼むぞ」
ジョームは満面の笑みを浮かべると、どこへともなく立ち去っていった。ミオリネ達は自分達の部屋に監視カメラがあるにも関わらずジョームが何故入れたのか、そして銀月の勇者姫の存在を知っているのか、チョウマの強力な洗脳を解除できるのか質問すべきなのに、希望を持てたためにそれらの事すら思い浮かばなかった。その様子を何者かが見届け、そっと後にする。
その日の午後二時の『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』の世界の上層部。
「ジョームさん、怪我はないか」
エムが縄で縛られているジョームを助けている。
「怪我はない」
「アルトにあなたを助けるように言われました。一体誰にやられたのですか」
「メロディーヌだ。アルトに化けて俺を襲って縄で縛りやがった。あいつは『ガンダムジオラマフロント』の世界のガンジオ総帥の次女で上層部の頂点の証で他人に化ける能力を手に入れた」
鬱陶しそうにジョームが語る。
「何が目当てなのやら」
「さあ。取り敢えずエム達は俺が用意する部屋で休め。アルトには俺が話をつけておく」
「有難き幸せ」
エムは頭を下げた。
「ちょっと、エム。チョウマのクズを殺す道程が遠のくじゃないの!」
「今は堪えろ、ネーナ。あの時、住民たちや司令官たちを俺が元いた世界から避難させなかったらお前は俺と共にあの世行きだ」
エムの正論にネーナは舌打ちする。
場面は反チョウマ同盟の某司令官の本拠地を攻めているムロー専用のネェル・アーガマの艦橋に変わる。
「この世界の規則である一つの同盟に参加可能な人数は最高でも100人を勝手に1000人にしてくれちゃって。下手すればガンダムシリーズのお偉いさんにサービス終了つまりこの世界が滅んでしまう。俺、チョウマ様に大事なことを伝えるの、忘れてたわ」
「ムロー、例え言ったところで甘ったれのチョウマ様は無視しますよ」
「リュータの言う通りだわ」
二十代前半の顎髭の男の言葉にムローはため息を付いた。
「あーあ…。チョウマ様、そろそろおらんくなってくれんかのォ…」
「物騒な事を言ってはいけない。殺されたらどうするんだ! これでもチョウマ様はガンダムファンの人気者だ!」
「安心しや〜、わしゃぁやらんわ。むしろチョウマ様を殺した者がバカを見る」
笑顔で答えるムローにリュータは安堵するのだった。
二日後の朝、チョウマは意気揚々と元ムローの本拠地に戻ってきた。名実共に『ガンダムネットワーク大戦』の主人公になれたからだ。
「皆、喜べって…。どうした!?」
ミオリネ達が動き回っている。
「お帰りなさいませ、チョウマ様。見ての通り何者かの襲撃を受けたので正体の判明と基地の修理を急いでおります」
ハマーンが答えた。軍事司令室や発電所、倉庫等が刃物で滅多斬りにされている。
「突き止めたら俺に報告しろ!」
(チョウマめ、そうやって威張っていられるのも今の内だぞ)
チョウマに敬礼するハマーン達は内心ほくそ笑んでいた。
同じ頃、『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』の世界の本拠地でエム達はジョームに部屋を与えられていた。
「明日は大急ぎで僕のジオラマベースに帰還しよう」
「そうね。ドライもあなたの所にあるし。あのチョウマを殺したいし」
ネーナの言葉にエムは肩を竦めた。
昼。元ムローの本拠地の司令部での会議室。
「チョウマ様、襲撃した者の正体が判明しました」
ミオリネがメイン画面に映すと、紅の長髪を靡かせる美少女が軍事司令室等を剣で斬っている。
「そうか、こいつか」
チョウマは妄想した。
(妄想初め)
「初めまして、シリル帝国第一皇女にして銀月の勇者クローディア。俺の名前はチョウマ。お前の世界の帝王でもある」
クローディアの前で慇懃にお礼をするチョウマ。
「訳が分からないな」
「こう言った方がお前には分かりやすいかな。お前の世界に異界召喚士を送った男だと」
その言葉にクローディアはカチンとなり、刺突剣を繰り出そうとする。
「止めろ、クローディア」
チョウマの言葉にクローディアの身体が止まる。
「何故かって? お前が異界召喚士と戦った時に俺の力がお前の世界中に流れ込み、お前すら支配した」
チョウマが手招きすると、勇者姫が剣を収めた後、彼のもとに引き寄せられる。そして、チョウマはクローディアの唇にキスをすることで存分に味わった。さらに唾液を流して無理やり飲ませると、放す。
「け、汚らわしい!」
強引な接吻から解放されたクローディアは吐く仕草をした。
「そうだな、この場所では汚らわしいな。ならお前にとって好みでかつ相応しい場所でするとしよう」
チョウマが念じると、二人の足元に空間の歪みが発生し、二人が消えた。
「ここなら問題ないだろう」
「ここはシリル帝国の僕の御城!」
クローディアは驚いた。
「では勇者姫の気高きおっぱいを味わわせてもらおう」
チョウマは彼女の胸をゆっくり味わうかのごとく揉みしだく。その内、クローディアの息遣いが粗くなってきた。
「いい香りだ。流石勇者姫と言われるだけの事はある」
そして勇者姫の乳房の頂を唇で吸った。
「や…止めろ…」
睨みつけるクローディアの目がトロンとしている。
「わかった、お前の言う通り止めよう。好みじゃないならこれならどうだ」
チョウマは彼女の内股を開かせると、彼女の陰唇を執拗に舐め回す。それには流石の勇者姫も絶頂に達してしまった。
「良いお汁だったぜ、クローディア。俺の見込んだ通り極上の姫君だ」
「ふ…ふざけるな」
クローディアの文句を無視して、チョウマはズボンを下着ごと脱いで、己の逸物を見せつけるかのごとく取り出した。
「ではお待ちかねのお前の処女をこの帝王チョウマがありがたく頂戴するとしよう」
彼女の腰を掴むと、ゆっくりと肉槍を侵入させ、処女膜を貫いた。
「シリル帝国第一皇女にして銀月の勇者クローディア、お前の初めてに慣れて嬉しいぜ」
「僕はイヤだ!」
「イヤだイヤだもいいのうちだ」
チョウマが腰を動かすたびにクローディアの口から悲痛な声が上がり、目尻に涙が浮かぶ。ついに誇り高き勇者姫が目の前の最低な自称帝王の都合のいいコマの一つになる時が来た。
「出すぞ」
「や、止めろ、それだけは!」
クローディアは嫌がるが、チョウマは無視して、彼女の腰をしっかり掴み、彼女の膣内に大量の欲望液を放出する。
「イ、イヤあぁぁ!!」
一滴残らず出したチョウマは逸物を引き抜くと、彼女に問いかける。
「さあ、気高き勇者姫クローディアよ、お前の夫と愛する人は誰だ?」
「両方ともチョウマ様、あなたです。その証拠に私の口であなたの神聖なモノをキレイにさせて下さい」
「いいだろう」
嬉しそうに己の逸物をしゃぶるクローディアを見てチョウマは心の底から笑うのだった。
(妄想終わる)
「チョウマ様、どうかしましたか」
「何でもない。そいつの居場所はわかったか」
「はい。マップで見たところここから最北東でかつ拠点が少ない所にある剣山(つるぎやま)にいる事が分かりました。その証拠に赤いテントらしきものがあります」
チョウマの唇が釣り上がる。後々手に入れたい女がこの世界にいるという情報に。
「分かった。俺自ら赴き、お仕置きしてやる。ミオリネ、ご苦労だった」
「ありがたき幸せ」
チョウマに頭を下げるミオリネ。ジョームの思った通りになっている事にミオリネは内心では笑っている。
「チョウマ様、私もお供します。あなた様に仇なす者を許してはおけません」
「ボクも行く! チョウマ様、一時的にデータストームに戻して下さい」
スレッタとエリクトの言葉にすっかり気を良くしたチョウマはその通りにした。
「出撃!」
チョウマのネェル・アーガマが剣山(つるぎやま)へ向かって飛び立つ。それに続くガンダムエアリアル達女性が乗るモビルスーツ部隊。
「待ってろ、クローディア。お前を俺の女の一人にしてやる」
チョウマは喉の奥でくっくと笑うのだった。
剣山(つるぎやま)山頂にある赤いテントに着艦するチョウマ専用のネェル・アーガマ。
「誰だ!?」
「初めまして、シリル帝国第一皇女にして銀月の勇者クローディア。俺の名前はチョウマ。お前の世界の帝王でもある」
クローディアがテントから出てきたので予定通り戦艦から降りて彼女の目の前で慇懃にお礼をするチョウマ。
「訳が分からないな」
「こう言った方がお前には分かりやすいかな。お前の世界に異界召喚士を送った男だと」
その言葉にクローディアはカチンとなり、刺突剣を繰り出そうとする。
「止めろ、クローディア」
チョウマの言葉にクローディアの身体が止まる…かと思ったらそのまま剣がチョウマ向かってくる。
「何!?」
チョウマは辛うじて躱す。
「逃げるな!」
追撃するクローディアに対してチョウマは距離を取ると、こう挑発した。
「さあ、お得意の神罰執行形態を見せろよ。そうしたら、謝ることを考えてもいい」
そうしたら彼女は挑発に乗る。そしたら本家本元を上回る神罰執行形態を見せて冷静さを欠かせ、勝利するのがチョウマの筋書きだ。
「いいだろう、銀月の聖装衣・神罰執行形態……解放ッッ!!!!」
クローディアは銀月に輝く聖装衣を纏う。一見軽装に見えるが、神聖な守護結界は魔軍司令級の極大邪術をも弾く鉄壁の防御。右腕に装着するは、輝剣クラウ・ソラスの神気を凝縮した籠手・銀腕。
「何だと!?」
チョウマは驚いた。何故なら自分が装着したのは本物の数倍は上回るほどの性能を持つ模造品の神罰執行形態。だが、眼の前のクローディアの神罰執行形態はその数倍である。
「どういう事だ、クローディア! 俺の力はお前を上回っているはず!」
「そんなの決まっているじゃないか。偽物は本物に勝てないのはお約束。喰らえ! リアファルの咆哮!!!!」
銀月に輝く籠手の殴打。ただそれだけで、大地が割れ裂ける。音速を遥か超える攻撃速度に遅れて、大轟音が響く。しかし、チョウマは何とか回避した。
「やれ、スレッタ達! クローディアを殺せ!」
余裕を失ったチョウマが命ずると、ガンダムエアリアルはチョウマ目掛けて攻撃する。
チョウマが躱した隙にガンダムエアリアル達とクローディアが並び立つ!
「どういう事だ、お前たち。理由を言え!」
「罠に落ちたのはチョウマ、お前の方だ!」
クローディアはチョウマに指差して断言する。
「私達の想いを捻じ曲げたあなたを許さない!」
ガンダムキャリバーンとガンダムエアリアルがチョウマを狙い撃つ。
「俗物の極みが!」
何とか回避するチョウマにハマーンのキュベレイが追い打ちをかける。
「帝王を舐めるな!」
「そうやって思い上がらないで!」
プルとプルツーのキュベレイМKー2がガンダムエアリアル達に加勢する。
「その言葉をそっくりに返すぞ!」
「負けてたまるか、リアファルの咆哮!!!!」
銀月に輝く籠手の殴打の加勢でチョウマの結界が破壊される。
「今だ!」
ハマーンの号令とともに一斉攻撃する一同。チョウマが不可視の光によって灼かれる。
「やった!」
喜び合う一同。一同は気づかなかった。クローディアの姿がない事に。
某訓練生の本拠地近くにヨロヨロと歩く人影がある。
「バ…バカな…この俺が…」
チョウマはテレポートして辛うじて逃れたのだ。
「そりゃそうだ。何故ならいくら輝こうが所詮君は流れ星。流れ星はいずれ落ちる運命にあるんだよ、チョウマ」
声のする方へチョウマが振り向くと、クローディアが笑みを浮かべている。
「チョウマ、君はよくやってくれた。僕が…いえ私が頼みもしないのにガンダムシリーズ征服を成し遂げてくれたのだから大助かりだったわ」
クローディアの姿が、アルト、ジョーム、メロディーヌの順番に変わる。
「私の名前はメロディーヌ。あなたに殺されたガンジオ総帥の次女。私もあなたと同じガンダムシリーズ征服を考えていたけど女であるが故に不可能だった。でもあなたが体よく私の願いを実行してくれたのであなたを陰ながら手助けしていつつあなたの力の全てをコピーしていたの。ガンダムシリーズ征服完了したあなたにもう用はないわ。これから私がガンダムシリーズの頂点に立つ!」
「ふ…ふざけるな!」
「見苦しいわよ、チョウマ」
メロディーヌが右手から放つ光弾を残った力でチョウマはテレポートで回避し、訓練生が使っていた本拠地の司令本部に逃げ込む。
「逃げても無駄よ、チョウマ。あなたの命の灯火はどの道ここで消える」
メロディーヌが巨大な光球を訓練生が使っていた本拠地に向かって放つと、その巨大な光球はバリアごと本拠地を吹き飛ばし、満面の笑みを浮かべるのだった。