フリーレンとフェルンが精液をしぼり取ろうとするので、俺みたいな陰キャ大学生じゃ身がもたない件について 作:a-su
「ごほっ、ごほっ」
イエス・キリストの生誕から二千と二十年後。
ジョウとフリーレンが男と女になってから二週間後、ジョウの自宅、庭。
「じゅう、ご。じゅう、ろく。じゅう、しち」
夕刻、ジョウはスクワットをしていた。夕日に照らされる庭の真ん中で、一定のフォームを保って上下運動を繰り返す。
「に、じゅうっ。ふーっ」
「何してるんで、ごほっ」
「フェルンか」
二セット目を終えて顔を上げると、フェルンが
「スクワット、って分かるか」
「固有名詞はうまく翻訳できません」
「ええと、足腰の筋力トレーニング」
「その表現なら分かり、ま、……ごほっ」
「変なセキだな。大丈夫か?」
「心配してもらう必要はありませ……ごほっ」
ニャーコが心配そうに見上げる中、フェルンは胸に手を当てて深呼吸を繰り返している。
「無理するなよ」
「私がしないと、誰が……ごほっ」
「まあ、そうだけど」
生活費を稼いでいるのはジョウだが、三人の暮らしを実質的に支えているのはフェルンだ。魔法の研究や訓練だけでなく、庭の草刈りに家の掃除、ニャーコの世話まで助けてくれている。つい先日、炊飯器でご飯も炊けるようになった。
「心配するくらいなら、行動を改めて下さい」
「え?」
「フリーレン様に夜更かしさせないで」
「……あー……」
冷たい目でジロッとにらまれ、ジョウは二の句が継げなかった。
フェルンは、かなりの世話焼きだ。ジョウの布団で眠りこけるフリーレンを揺り起こし、服を着せ、朝食を口に運ぶことまでする。
ジョウがそれを知ったのも、フリーレンが最近昼まで寝ているのも、全ては二人が夜を共にしているからで──当然、ジョウに対するフェルンの当たりは日に日に悪化している。出会った日が一番マシだったと思うくらいなのだ。
「ジョウ、いる?」
「フリーレン様、そんな格好で」
「暑いんだもん」
当のフリーレンが、ルームウェア姿で縁側に出てきた。街で買ったキャミソールにショートパンツという格好で、白い手足をむき出しにしている。湿気のうっとうしい季節とはいえ、目に毒だ。
ジョウは目を背け、スクワットを再開した。
「もう。せめて上に一枚羽織ってください」
「やだ。あ、ジョウ、鍛錬してたんだ」
フリーレンはにんまり笑い、サンダルをつっかけて庭に降りてきた。そのままジョウの後ろに回ると、下半身をペタペタ触り出す。
「やめい、フェルンの前で」
「今日は布団を干しておいたからね」
「……う、うん」
「温泉に行って、キレイにしてくるから」
「うん」
「下半身を鍛えれば血行が良くなって、精液も濃くなるはずだよ。期待してるからね」
フリーレンの声は平静なようで、その実、はしゃいだ感情がにじみ出ている。ジョウの耳から滑り込んで、胸の奥をくすぐるようだ。
去って行くエルフ娘の小さなお尻を見送りながら、ジョウはスクワットを繰り返す。
(新しい布団が欲しいな。プロテインも、あと、もっと薄いコンドームも)
浮ついた妄想をしながらスクワットを終える。ふと、フェルンがこちらに視線を注いでいることに気づいた。
「なんだよ」
「ずいぶん仲良くなりましたね」
「そ、そうか?」
「私が何も知らないと思って……ごほっ」
「ごまかすつもりじゃ────フェルン?」
「私たちは元の世界に、ごほっ、いつか貴方は、フリーレン様とお別れ、を、ごほっ、ごほっ、ごほおっ!」
フェルンは激しくせき込み、縁側から庭に転げ落ちた。
「お、おい!?」
慌てて駆け寄る。放り出されたニャーコが、倒れ伏してうめくフェルンの顔をのぞき込む。
騒ぎを聞きつけたフリーレンも引き返してきて、庭はちょっとしたパニックに陥った。
◆◆◆
ジョウがまず考えたのは、フェルンは新型コロナにかかったんじゃないか、という事だ。
(おじいちゃんの時と同じ症状に見える)
次に疑ったのは、向こうの世界から病原菌を持ち込んできたんじゃ、という事。だが出会いからもうひと月が経つのだから、可能性は低いだろう。
最後の懸念は、異世界人であるフェルンを地球の医者に見せられるのか、という事だ。
「ごほんっ! ごほっごほっ!」
フェルンが寝起きしている和室。
布団の中で、フェルンが苦しげに身をよじっていた。時折
「フリーレン、この薬は?」
「うん」
枕元で、魔法使いの服を着込んだフリーレンが薬のパッケージをしげしげと観察した。
小さな顔にはジョウが渡した
「………………」
フリーレンは、ぼんやり光る魔法の杖を容器に押し当てた。その薬が
「うん、大丈夫。フェルン、薬を……無理か」
「ごほっ……いえ……だいじょ……ぶです……」
苦しそうに答えるものの、フェルンは目を開けるのも辛そうだ。明らかにただの風邪ではない。
フリーレンはフェルンの頭を支え、手ずから薬を飲ませ始めた。
「ほら、口を開けて」
「ん……」
苦しげな表情のまま、それでもフェルンは素直に口を開ける。
「やっぱり病院に」
「ダメだよ。『正しい治療』そのものが、フェルンには命取りになる可能性がある」
硬く冷たい声で、フリーレンが拒絶した。薬を飲ませながら、弟子の手をしっかりと握っている。
「俺が移したのかも」
「ジョウから移るなら、わたしの方が先でしょ」
「あ、ああ」
「わたしが温泉でもらってきたのかもしれない。弱気にならないで」
フリーレンは薬の包みをゴミ箱に捨てた。その手でジョウの手を握る。
優しい力加減と、暖かい体温。そして、細かな震えまでもが指先から伝わってきた。
「今のわたしとフェルンには、ジョウだけが頼りなんだから」
◆◆◆
「ごほっ」
状況は瞬く間に悪化した。次の日にはフリーレンが咳き込み始め、そして倒れたのだ。
「ごほっ……こほ」
「フリーレン、大丈夫か?」
「ん……」
布団に横たわったフリーレンは、白い肌を紅潮させて小さく息を荒げている。額に手を当てると燃えるように熱い。フェルンと同じ、かなり深刻な症状だ。
だが医者に来てもらおうと言うと、フリーレンは頑なに首を横に振る。
(このまま様子を見るしか)
「ジョウ………………」
「どうした? 苦しいのか?」
布団の中で、フリーレンは弱々しく声を上げ、片手を伸ばしてきた。
「手、つないで」
◆◆◆
それから一週間、ジョウは孤独な闘いを続けた。フリーレンとフェルンを別々の部屋に隔離し、水や食事を与え、汗をぬぐう。
二人の意識が混濁し始めると、ジョウは排泄物の処理まで強いられた。
「はぁ……はぁ……」
「フェルン、ごめんな、本当にごめんな、後でいくらでも怒っていいから、今は我慢しててくれ」
「ごほっ、ごほっ……ふーっ……ふーっ……」
もちろん大学など行けるはずがない。オンラインで講義を受ける最中にも、苦しそうな声が聞こえれば駆けつけて手を握り、励まして、嘘をつく。
「うう……フ、リー……レン、様……は……?」
「……大丈夫だよ。フリーレンは元気だ。何も心配ないから、頑張れ、頑張れ、な……」
何より辛いのは、自分自身がいつまでも健康なことだ。すでにワクチンを打ったせいか、ジョウの体はまるで病魔を寄せ付けない。
閉じ込められた家の中で、自分だけが苦しみを共有
(へこたれちゃダメだ。今のフリーレンとフェルンには、俺だけが頼りなんだ)
心の支えは、その言葉だけだった。
◆◆◆
車のエンジン音がする。重たい音だ。軽トラのそれとは音程がまるで違う、威圧的な響き────そう、まるで、田舎の金持ちが好んで使う外車みたいな。
その中に、自宅の木戸を叩く音が聞こえた。
「ジョウちゃん、ジョウちゃん?」
「ん……?」
目を開くと、フェルンの苦しげな寝顔が見える。
どうやら、看病しながらうたた寝していたらしい。疲れ切った肉体に鞭を打ち、洗面器のタオルを絞り直す。
「ごほっ、ごほっ」
「フェルン、大丈夫か?」
汗をぬぐいつつ声をかけるが、反応はない。うなされながら荒い息をつき、時折咳をしている。
その手を一度握ってやってから、ジョウは玄関へ向かった。
(誰だ?)
この家を訪れるのは配達員くらいのものだ。こんなにどっしりしたエンジン音をさせたりはしない。
戸の向こうから、再びジョウを呼ぶ声がする。品があって落ち着いた女性の声だ。
「ジョウちゃん、いるのでしょう?」
「あっ、おっ、おばあちゃん!?」
「ああ、よかった。開けてくださいな」
慌てて戸を開けようとして、ジョウは寸前で思いとどまった。
自分は今、診断もついていない感染症の濃厚接触者だ。高齢の祖母に顔を見せるわけにはいかない。
「おばあちゃん、今、ちょっと悪い風邪ひいちゃってて……移るといけないから」
「あらあら、知ってますとも。ルリちゃんがとっても心配してたのよ?」
「ルリが?」
ルリは、ジョウの妹だ。中学生になったばかりのくせに立派な反抗期で、最近ろくに口もきいてくれない。
「今にも泣き出しそうな顔で『お兄ちゃん、死んじゃうの』って訊かれてしまったわ。だから、私がこうして見に来たのですよ」
「は、はあ?」
連絡などしていない。なのにジョウが大学を休んだことも、家から出られないことも、実家には全て筒抜けになっていたらしい。
変な誤解をしているようだから、フリーレンとフェルンの存在までは知らないのだろうけれど……。
「元気そうで良かったわ」
「ルリのアホめ、変なこと言いやがって」
「まあまあ、心配してくれた人を悪し様に言うものじゃありません」
凜としつつも優しい声音に、ジョウの心は安らいだ。心配されている、ただその事を知っただけで、ささくれ立った心が立ち直っていくようだ。
「苦しいときに案じてくれる人は宝物です。大切になさいね」
「うん。俺、大丈夫だから。心配してくれてありがとうって、ルリにも言っといて」
「はい、よろしい。体を大事にね」
ジョウが言葉を続ける前に、祖母の気配は遠ざかっていた。威圧的なエンジン音がひときわ大きくなり、やがて小さくなって聞こえなくなる。
少し迷ってから、ジョウは木戸を開けた。
「……ありがとう、おばあちゃん」
家の前には誰もいなかった。代わりに大きな風呂敷包みが置かれている。中には現金にかぜ薬、果物に卵、それから……。
「なんで酒やねん」
しかも一升瓶だった。
◆◆◆
さらに一週間が経ち、梅雨が明け、七月になった。
酒は百薬の長なのか、卵の栄養か、それとも単なる偶然か。理由はともかく、たまご酒を作って飲ませた日から、フリーレンとフェルンはめきめきと回復し始めた。
特にフェルンの復調は、目を見張るほどだ。夕食の時、ジョウのパジャマを着た若い娘は、布団の中で紫の瞳をキラキラさせてねだった。
「お肉が食べたいです」
「まだ早いって」
「むー」
つやつやした肌にぷるんとした唇、柔らかそうな頰っぺた。もう自分は健康体だと全身で訴えているようだ。
食事量もぐんぐん増えて、お粥だけでなく果物やゆで卵をバクバク食べる。当然、胃腸の活動も活発になっていた。
「トイレは、もう、自分で行けます」
「あっはい」
「いいですか、トイレは、自分で行けます」
そうは言うが、立ち上がるとまだ足下がふらつく。肩を貸してやると大人しくもたれかかってきた。
「私、嫌われてると思っていました」
よた、よたと頼りない足取りで歩きながら、フェルンは不意にぽつりと言った。
「別にそんな事ない」
「年下の女の子に、あんな態度を取られて?」
「自分で言うのかよ」
トイレを済ませると、フェルンは自分からジョウに寄ってきた。強引に腕を取って、柔らかく豊かな肉体を無防備に預けてくる。
ジョウは、この二週間セックスどころかオナニーすらしていない。思わず股間が反応してしまう。
「な、なんだよ」
「お布団まで連れていって下さい。最後まで面倒見てもらわないと、困ります」
パジャマの生地を、大きな胸が押し上げている。上から見ると、胸元のボタン穴が引っ張られて左右に伸びている──男物なのに!──ことまで分かってしまう。
「早く。寒いです」
「お、おう」
布団に寝かせると、フェルンは手を伸ばしてきた。この二週間で何度も見た、寂しさを訴える時の仕草だ。
「早く」
「分かってるって」
手を繫いでやると、フェルンは満足げに微笑んだ。布団の中でジョウの指を何度も握り直しながら、唇を湿らせる。
「あの、ジョウ、様」
「様はやめてくれ」
「じゃあ、ジョウ、さん」
「うん」
「どうして、私を助けてくれたんですか?」
「どうしてって」
「しかも、あんな一生懸命に」
「いや、別にそんな」
「私のことが好きなんですか?」
間断なく問いかけを重ねながら、フェルンはジョウの手を自分の胸に押し当てる。
柔らかい感触が手いっぱいに広がり、ジョウは生唾を飲み込んだ。
「どうなのですか?」
「き、嫌いじゃない」
「じゃあ、好き?」
ジョウはいちど深呼吸をして心を落ち着けてから、フェルンの目を見て答えた。
「好きでもない」
「……」
「好きとか嫌いとか、一生懸命やったのは、そんな事と関係ないって。ただお前が苦しんでて、フリーレンまで倒れて、誰かが助けてやらなくちゃいけなかっただけだ。それができるのが、俺しかいなかったから」
フェルンの目が、少しだけ揺れた気がした。紫の瞳は、容易に感情を読み取らせない。何を考えているのか分からない。
(でも、人間と人間はそれが普通か)
分からないのが普通なのだ。たとえエルフじゃなくたって、他人の心など分かりはしない。
「俺のほうこそ、嫌われてると思ってたけど」
「別に、嫌ってません」
フェルンは手を離して寝返りを打ち、ジョウに背を向けた。そして少しだけ、ほんの少しだけ声を震わせる。
「ただ……不安だっただけです。何も分からないくらい遠い場所に来て、頼りになるのはフリーレン様だけで、そのフリーレン様が、男の人の……せ、せ、精液が……必要だって言い出して……」
「うん」
「それで、それで……フリーレン様が、男の人と、貴方と、こ、こ、交尾するようになって……もう、もう、ワケが分からなくなって……頭の中ぐちゃぐちゃで……怖くなって」
ジョウは手を伸ばし、頭に触れた。
軽く撫でてやると、フェルンは安心したように力を抜く。
「その上、病気だもんな」
「…………」
「誤解しないで聞けよ。この二週間、俺にとって、お前が一番大事な人だったよ」
フェルンが背中を震わせた。猫のように身を丸め、小さく縮こまっている。布団の下で、何やらもぞもぞと動いているようだ。
「それはやっぱり、お前が弱ってるから……弱ってたからこそ、お前って人間がどんなに大切か、感じたからだよ。だから俺は、お前を一生懸命助けたんだ。それだけだから、何も心配するな」
「…………それ、フリーレン様にも同じ事を言うんですよね」
背中を向けたまま。フェルンが反問する。ジョウは意図が読めず、だが、正直に答えた。
「ああ、言うよ。あいつだって苦しんで」
「もういいです」
フェルンが振り返った。ジョウは息を呑む。
娘の顔は、今までとまるで違う。攻撃的な血の気を帯びていた。目つきや顔つきが獣のような美しさに研ぎ澄まされている。
「フェルン?」
「出て行ってください」
「いや、そんな」
「出てってと言ったら出てください」
「そんな、理由も聞かずに」
「じゃあ言います! イライラするんです! 住まいもお金も、私は全部おんぶにだっこ! 貴方がいないと生きていけない! あげく、う、うんちまで見られて、なのに、貴方は私をぜんぜん必要としていない! 不公平じゃないですか!?」
(そんな理不尽な)
なんで尽くした方が怒られるのだろう。
ジョウは叫びかけたが、頭が熱くてうまく言葉にならない。初めて聞くフェルンの叫び声は甲高く、神経を逆なでされたのだ。
(いや、違うか。初めてじゃない。あれは、フェルンにオナニーのやり方を教えた時だ)
あの時もフェルンは叫んでいた。生まれて始めてのオナニーに狂乱して、悦んで、踊って、わけの分からないまま絶叫していた。
だが今のフェルンはもう、あの時とは違う。何も知らない哀れな孤児ではない。
「なんなんだよもう!」
「出ていって!」
「お断りだ!」
「えっち! 変態!」
「何もしてないだろ!?」
「何もしてこないから悪いんです! イライラして、ムラムラするんです! 久しぶりにオナニーしたいから出ていって────」
フェルンがハッと口をつぐんだ。
「……なんて?」
「い、今のは言葉のあやです!」
「いや、さすがにそれは無理があるって」
フェルンは顔を真っ赤にした。歯ぎしりして布団に潜りこみ、頭の上まですっぽりと隠れてしまう。
────繰り返しになるが、ジョウは、この二週間セックスどころかオナニーすらしていない。ずっとフェルンたちの看病にかかりきりだった。
「…………………………」
「ごまかせると思ってんのか? あ?」
そのフェルンが、女子高生くらいの生真面目で清純な巨乳美少女が、ジョウが何もしてくれないからイライラしてムラムラして、今から久しぶりにオナニーするらしい。
痛いほど勃起したペニスが命じるまま、ジョウはフェルンの布団をひったくった。
「きゃ──」
布団を奪われたフェルンは、凍り付いたように固まった。一拍遅れて、羞恥に身をよじり体を隠そうとする。
もう遅い。汗で貼り付いたパジャマに浮かび上がった凹凸が、とっくに目に焼き付いていた。
フリーレンとは違う、健やかに育った豊満な肢体。胸の二つの隆起は豊かに突き出して、へこんだお腹の下にはふっくら肥えたお尻。健康で瑞々しい、言うなら、今すぐにでもママになっていい体だ。
「やだ、やだ……!」
「もう遅いって」
フェルンの両手をつかんで、布団に押さえ込む。
それだけでフェルンは動けなくなり、恐怖からか瞳を潤ませた。
「い、いや……」
「イヤだろうが何だろうが、知るかよ。病み上がりのくせに、オナニーしたいってなんだそりゃ」
フェルンの顔がさらに赤く染まる。涙が盛り上がり頰を伝う。
その変化を見て、ジョウは罪悪感に胸が痛むのと同時に、どうしようもなく興奮した。
「わ、私、言ってません」
「言っただろ。イライラしてムラムラするって」
「だって貴方がいると……あたま、ぐちゃぐちゃで……ひっ……だめ、ダメ……!」
往生際悪く身をよじるフェルンを押さえつけ、ボタンを引き千切りながらパジャマの前を開く。
ジョウの視線が、現れた白いものに吸い寄せられた。まるで蜘蛛の巣に囚われた蝶々みたいに、動けなくなる。
「でっ………………か!!」
「へ、変態……えっち、えっち、目つきが……いやらしい……」
ついに見たフェルンのおっぱいは、重力をはね除けて見事に実っていた。二つともが形良い均整美を保って盛り上がり、けちのつけようもない完全な半球を形作っている。色は白く、いく筋もの静脈が青く透けていた。
その頂点には、桜色の小さな乳首が背伸びしている。乳房とはアンバランスなくらいに慎ましやかで、「私、清純な乙女なので」とでも
「やっべぇ……おま……」
「やんっ」
思わず手を伸ばして、柔らかく握る。軽く揺すると気持ちのいい重さが返ってきて、言いようのない恍惚を感じた。とてつもなく値打ちのあるものを、手にしている実感がある。
「あっ、やっ、ダメ……ああっ」
フェルンの声が跳ね上がる。体がのけぞった。いつの間にか汗ばんだ白い肌が上気している。まるで肉まんのように蒸れた湯気を立ち上らせ、若い娘のむせ返るような体臭をまき散らしている。
「あぁあっ、やめっ、やぁあ……ぁあんっ」
「お前……ほんと、エロすぎるよ……」
ジョウの喉が鳴り、下肢がうずいた。
今すぐ抱きたい。犯してしまいたい。目の前にいる発情乙女にチンポ突っ込みたい。泣き叫ぶフェルンを無理やり押さえつけて、ナマ膣に中出ししてしまいたい。
できる。今すぐにでも。
「フリーレン」
だからジョウは、最後の理性で、隣室に居るはずの女を呼んだ。
「なに」
ふすまの向こうから短い返事が返ってくる。
フリーレンは、最初から全部聞いていたのだろうか。熱を帯びない、モノトーンの淡々とした声をしていた。
「フェルンと交尾するから」
「精液の採取、じゃなくて?」
「そうだ、交尾だ。フェルンがエロい体ムラつかせて交尾ねだってきたから、交尾したくなった。精液の採取なんかついでだ」
フリーレンの声に対し、ジョウの声は熱く強い。吐き出すように力を込め、それでもなお抑えきれない情欲に声が震える。
「フェルンの許可は?」
「もう出てる」
「出してませ──あっ、やっ、ひっ、やぁ」
「そう。ひどい事はしないでね」
「しない。約束する」
ふすまの向こうからそれ以上の言葉はない。乳果を揉まれるフェルンの色めいた吐息だけが、部屋に満ちる。
ジョウはさっさと服を脱いでトランクス一枚になり、それからフェルンのパジャマを脱がし始めた。
「やっ、ダメ……ダメッ」
「ダメかどうかは俺が決める」
抵抗は弱々しかった。その気になればジョウを百回は殺せるだろう美少女魔法使いは、形ばかりの拒絶を返しながらパジャマのズボンを脱がされていく。自分からお尻を上げて、下着も足から抜かれ、あっという間に生まれたままの姿になった。
「綺麗、だな」
「…………」
「いや、えっちだな」
「……っ……」
(俺、なんでわざわざ言い直したんだろう)
なんとなくとしか言いようが無い。なんとなく、そっちの方がフェルンは喜ぶ気がしたのだ。
「はい、足開いて」
「いやっ……もう、許して……」
フェルンは目尻に涙を浮かべて拒絶する。
だがジョウは、なんの苦労もなく両脚のあいだに押し入り、太ももを押し広げて固定した。若いメスの生殖器を我が物顔で観察する。
「相変わらず毛が濃いな」
「えっち。変態。もう、知らない」
「お前の方がえっちで変態だよ。なんだこれ、マン毛がジャングルじゃんか」
「いやぁ……」
フェルンは羞恥に頰を染め、両手で股間を隠そうとした。
その腕を優しく、しかし断固たる意志をもってつかみ、脚と一緒に押さえ付ける。
「んっ……」
「大人しくしてろよ」
言いながらも、ジョウはフェルンの仕草に嗜虐心をくすぐられていた。フリーレンには絶対しないような事でも、この娘にならしてやりたくなってしまう。
「
「あ……」
くぱっ、と大陰唇を割り開く。
二週間、一度も体を清めていない若い花弁は、恥垢と汗で蒸れ蒸れだ。汗臭さとアンモニア臭が混ざった淫臭が漂う。
美少女のくっさい香りに、ジョウはごくりと喉を鳴らした。
「見ちゃダメ……嗅いじゃ、ダメ……」
フェルンは弱々しく首を振るが、肉土手も花弁もひくついている。何かを期待するように濡れそぼっている様は、もっとしてとおねだりしているようにしか見えない。
「こんなえっちなマンコしてて、なにがダメだ」
「あ……あっ!」
ぐいと広げながら顔を近づける。鼻先に陰毛が触れるほど顔を寄せると、息を吸うだけで臭いに脳髄を直撃された。
「くっさ」
「あ、あ、あ」
意趣返しの罵倒をすると、下の口からトロォと蜜が垂れ落ちた。粘度はまだ低く、汗のようにサラサラしている。加熱したオレンジジュースみたいなニオイの、発情したオンナのアツい恥汁。
「すごいな……。処女膜、ちっさすぎだろ」
「もうイヤ、見ないでぇ」
フェルンが身悶えするたびに、たっぷりと肉ののった尻肉やもも肉がぶるっ、ぶるっと波打ち震える。
それだけでも十分エロいのだが、「穴」のいやらしさには敵わない。
以前見たときにも思ったことだが、フェルンは処女膜が小さい。まぎれもない処女のくせして、見るからに「チンポ受け入れ準備完了」という風情の「穴」を持っているのだ。
「よく俺にえっちだの変態だの言えたもんだ」
「う、うう……ひどい……ひどいです……」
言葉責めで、フェルンの恥部はまた淫ら汁を吐き出す。今度のは粘性が増していて、膣口の周りにあるビラビラがくちょくちょ音を立てて濡れ始めた。
ジョウは液をすくって指に絡め、ゆっくりと陰核亀頭を撫で回す。
「あっあっあっ! やっだめっ……あぁんっ」
「クリトリスも大きくなってるじゃないか。このエロマンコが」
「やっ、違っ……あっあっあ~っ!」
指の動きに合わせて、フェルンが腰をガクガク揺らす。クリトリスの皮をむいてやると、びくんと仰け反った。
「や、やめ……ひぁあっ!」
肉芽を指先でぬるぬるコスり回し、時折きゅっとつまんでやる。やや性急な愛撫だが、今のフェルンにはちょうどいいようだった。
「お前、イキそうだろ」
「違っ……いかな、いかぁっ!?」
フェルンの腰が浮き上がる。つま先がきゅっと縮こまる。
その快感の波が頂点に達────する直前で、ジョウはぴたりと手を止めた。
「……ぇ」
「なに勝手にイこうとしてんだよ」
「あ……」
絶頂直前で放り出されたフェルンは、物欲しそうな目でジョウを見上げる。
その視線を浴びながら、ジョウはもう一度クリトリスをつまむ。
「ひゃうっ!?」
「ドスケベなクリちゃんだな……えっろい形に膨らみやがって……」
フェルンは悲鳴じみた嬌声を上げた。そのまま指の腹で転がすようにして弄ぶと、腰をくねらせてイヤらしく悶える。
「あっあっあっああぁ~~っっ!!」
そして絶頂寸前まで高まったところでまた刺激を止める。これを何度も繰り返す。
十分ほど続けていると、フェルンの視線はぼんやりとしたものになり、やがて焦点が合わなくなった。
「イきたいか」
「ぁ……ぇ……?」
「フェルン、イキたいか?」
「ぇ……?」
フェルンはとろんとした目でジョウを見つめる。何を言われているのか理解できない様子だ。
だが体は熱く火照り、ジョウの指にクリトリスをコスりつけたいのか、二本の足がすがりついてきている。
「悪い子だ」
「ひゃぇ……ご、ごめんなさぃ……」
顔を寄せると、叱られた猫みたいにぺろり、とジョウの頬を舐めてきた。お返しに耳を舐めてやると、気持ちが良くてたまらないという風に、ふにゃあと顔をゆがませる。
「イキたいか?」
「イ……イキ……たぃ……あぁああ」
フェルンのトロ顔を眺めながら、答えられたご褒美をやることにする。左脚のひざを使って陰核を押しつぶし、女性器全体をこねくり回すようにマッサージした。
ぐちゅぐちゅっと派手にスケベな音がして、ジョウのひざが愛液で湿る。
「ふっ……ふぅっ……うっ……ふぁ、あぁ……」
「お前、こんなに濡らして」
「や……やぁ……」
フェルンは腰をくねらせて喜んだ。絶頂を催促するように、ジョウのひざに自分の陰部をこすりつけてくる。紫の陰毛がジョリジョリと音を立てた。
「フェルン、イキたいか」
「い……ぃきっ……イ、イキた……」
「じゃあチンポ入れてみるか」
「や、やらぁ……あっ……ふぁあっ……」
いやいやと首を振るフェルン。羞恥と快感で顔を真っ赤に染めながら、しかし腰をくねらせるのはやめない。むしろ恥辱に濡れる乙女心をジョウに見てもらいたいとばかりに、淫らなダンスを踊り続ける。
「イキたいんだろ?」
「イキっ……イキた、けどぉ……!」
「けど?」
「こ、怖い、怖いの、……こわっぃの……」
フェルンは泣きそうな顔で、苦しげに喘ぎながら必死に訴える。
理知的な娘の、怯えが見え隠れした幼い表情に、ジョウの嗜虐心はゾクゾクするほど刺激された。
「何が怖い」
「ぁ……男の人にっ、されるのっ……ちから、強くて、からだ、おっきくて、手も、おっきくて、……それが……男の人が……」
「そっか。じゃあ、自分でやってみるか」
「……ふぇ?」
体を起こして、ジョウはトランクスを脱ぐ。ぼろんと飛び出した男根を見て、フェルンはきょとんと目を丸くした。
「…………ぉ、きぃ」
「だろ」
軽くしごいてコンドームを着け、フェルンの目の前に突きつける。
肉茎は長く太い。先端がへそに触れそうなほど反り返っている。血管が浮き出ており、赤黒い亀頭は大きく張り出て傘を開いていた。
「俺の事はオナニーのおもちゃだと思って、自分でチンポ入れてイってみろよ」
「そ、そんなっ……」
手を引いて体を起こしてやる。自分は布団に寝転がりつつ、フェルンを腰に跨がらせた。
騎乗位だ。巨乳で処女の魔法使いに、自分からちんぽ咥えさせて腰を振らせたい。
「ほら、手を添えて……そうそう、ゆっくり腰を落として……」
「やっ……あっ、あ……!」
フェルンは糸で操られているかのように動いて、両手で肉棒を握って自分の膣口にあてがい──そのまま動けなくなってしまった。亀頭に吸い付いた陰唇だけがくぽくぽと
ぱあん!
「ひゃうんっ!」
平手でデカケツを叩くと、びくんと腰が跳ねる。
「あ……あ……」
「何やってんだよ」
「だって……こ、怖いっ……!」
涙目になって訴えかけるフェルンだったが、ジョウは容赦しなかった。もう一度、平手で張りの良い尻を叩く。
「ひぅっ!」
「入れろ」
有無を言わさず命令すると、フェルンは怯えた表情を浮かべ、再び腰を落とし始めた。侵入してきた亀頭に膣口を押し広げられ、みちりと音を立てて自らの純潔を捨て始める。
「ぁ、入っちゃ……入れちゃって、る、私……」
「それでいいんだよ。フェルンはえっちで変態な悪い子なんだから、おもちゃのチンポくわえてアクメしてなきゃおかしいだろ」
「んぅ、ぅ……っ、んふぅっ、ふー、ふーっ」
汚い言葉でさんざんに貶められつつも、フェルンは少しずつ、だが確実に肉茎を飲み込んでいく。
ここまで来ると、ジョウはフェルンの喜ばせ方がなんとなく分かり始めていた。
(愛されて育ったんだろうな)
フェルンはいい子だ。血筋の良さを想像させる高潔さと、純真な美しさを合わせ持っている。戦争で孤児になったというが、きっと幸福な家庭だったのだろう。そのように
(だけど一方で、褒められることに飽きてもいるんだ。フェルンはいい子だから、褒められるのが当たり前だから)
だから被虐に燃える。もっと貶めてほしいと、いけない子だって叱ってほしいと、恥辱という形の新鮮で甘い快感を欲しがる。
──でも、一方では甘やかされたい。信頼できる相手に、えっちでドスケベに育った自分のカラダをとことん愛して欲しい。
そういう贅沢な欲求を、フェルンは挙動の端々から訴えかけているのだ。恋人でもないジョウに命令されて自分からチンポ飲み込みながら、濃いめの愛液をだらだら垂れ流して口元をわななかせている。
「うっ……お」
「あっ……ぁっ、ああぁ~~っ」
腰を落とし切り、亀頭が子宮口に触れた瞬間。フェルンは一気に脱力し、ジョウの胸板に倒れ込んできた。
「あっ……はぁ、ああぁ~……っ」
熱く火照った肌が触れ合い、汗ばんだ乳房が胸板で潰れる。荒い呼吸を繰り返すフェルンの体は小刻みに痙攣していて、膣内はきゅうきゅうと締まっている。軽く達してしまったらしい。
(可愛いな)
頭を撫でてやると、それだけでまた一段と膣圧が高まった。フェルンの肉壺は熱くてトロトロで、それでいて貪欲に絡みついてくる。フリーレンにはできない、ジョウの肉棒全体を愛撫するような
「どうだった?」
「ふぁ……はぁ……ぇ……?」
「マンコにチンポ咥えて、いい子じゃなくなった感想だよ」
「……ぁっ……」
フェルンはぼんやりとした目でジョウを見つめ返し──そのまま小刻みに腰を振り始めた。
「ぁ……あ、すごっ……ごりごりして、ます」
「おいおいマジですかフェルンさん」
「私、おもちゃでっ……」
「オナニー中毒かよ。えっちすぎんだろ、ん?」
フェルンはゆっさ、ゆっさと尻を揺さぶる。既に快感を知るクリトリスや、割れ目の周辺を自ら刺激しているのだ。
「私、おもちゃに、されてますっ……ぁあっ」
「でも、気持ちいいだろ」
「はっ、はいっ……」
「もっとゆっくり味わえ。ほら、そろ~っと」
「はいっ……あ……あ……ぁ~……っ」
従順に、フェルンはゆっくりとしたピストン運動へと切り替えた。バイブちんぽを包み込んだオナホまんこの壁が蠕動して、しびれるような快感を送り込んでくる。
「あっ、ぁはっ……んうぅ~……っ」
「ほんっとお前ドスケベだな」
フェルンはうっすら微笑んで、腰をグラインドさせたままジョウの首に手を回す。
「ドスケベな、悪い子で、ごめんなさぃ……っ」
「いいよ。ドスケベなフェルンは魅力的だぞ」
「うふ……ふふふ……」
「ご褒美だ」
「んぁぅ……っ!」
尻肉を鷲摑みにして指を食い込ませ、一方的に揉みしだく。びくびくと反応するフェルンの腰骨を押さえて、ペニスを突き刺したままグン、グンと大きく揺らし、子宮口を刺激する。
「あっ、ああぁっ? だめっ、それぇ……っ!」
「気持ちいいか」
「わかりま、せんっ、あぅっ、あっ、あっ!?」
「分かんねぇのか」
フェルンは涙をこぼしながらコクコクとうなずく。初めてなのだから、子宮口の感覚が分からないのは当たり前だ。
だが未知に対する恐怖ではなく、快楽への期待に震える表情で「分からない」と答えるのは、当たり前の反応ではない。
「分かんねぇなら教えてやんなきゃなぁ」
特別なことは必要ない。ただ頭を抱きしめ、悪い子だ、えっちな子だ、と繰り返しながらグラインドを続けてやればいい。それがフェルンの望みだ。
「フェルンは、えっちでドスケベな、悪い子だ」
「ぁっ、あっ……はぁ……あぁ~……っ」
フェルンはジョウの胸に顔をうずめ、甘えたようにすり寄ってくる。その仕草がまた、ジョウの脳髄を刺激する。
「いいかフェルン、お前は悪い子なんだよ」
「い、ぃんっ、ふぇるん、わるいこっ……」
「そう、悪い子だっ」
「わ、わるいこでっ……ごめんなさぃっ……」
「お前はえっちでドスケベな悪い子なんだ!」
「えっちで、どすけべな、わるいこですっ」
フェルンはうわごとのように繰り返しながら、子宮口を圧迫する肉棒の感触を味わい続ける。丸っこい童顔をなお幼く、夢見る少女のように恍惚とした表情に染めて。ゆるんで開いた唇の間から、なまめいた吐息をもらしている。
「お前はなぁ! 悪い子なんだぞぉ!」
「わ、わたしっ……わるいこですっ……わるいこっ……」
絶頂が近いのだろうか、フェルンは全身を痙攣させた。腕を離してやると、上半身を起こしてグラインドを大胆にしていく。
デカパイがぶるっぶるっと揺れた。まんこ肉がきゅううっと収縮し、赤ちゃん部屋の口はオス肉の先っぽに食いついてくる。
「あぁ……イクッ……いっちゃいますぅ……あっ、ああぁっ……!!」
「いいぞフェルン! マンコでチンポにキスしながら、子宮口吸いつかせてアクメしろっ!!」
「あっ、あっ、あぁっ……~~~~っ!」
ジョウは意識して卑語を使いながら、細かく早く突き上げた。自分を追い込んで、フェルンと一緒にイくためだ。
この子が必要としてくれる、濃い濃いザーメンをたっぷり吐き出してやりたい。
「あ、ぁ、わた、わたしっ、えっちで、どすけべ、わるいこですぅ……っ!」
「イけ イけ イけっ おらイけっ!!」
「イきま、すっ、イきます、イくっ! イくイくイく……~~~~っ!」
びくんっ!
全身をがくがくと痙攣させ、フェルンは大きく背をのけぞらせて絶頂を迎えた。
ジョウも限界を迎える。コンドームの中にありったけの欲望をぶちまけた。
「はぁ……ぁ……」
脱力し、もたれかかってくるフェルンの体を抱きしめながら、ジョウは射精が終わるのを待った。最後の一滴まで出し切る。
いいセックスができた。やはり、女の子を狂わせるのは最高だ。
外れないようにコンドームの根元を押さえつつ、ジョウはフェルンを布団に横たえた。肉棒を抜いて可愛い顔の側に膝をつき、まだ固いペニスを目の前につきつける。
「……ぁっ」
若いメスの膣から抜きとったゴムちんぽは、先端に大量の精液を溜め込んでいた。
名残惜しそうに見つめてくるフェルンの頭を、促すように撫でてやる。
「外してくれ。……よぅし、よしよし」
フェルンはぼんやりとした目で見つめながら、コンドームを外していく。せっかくの精液がこぼれないように、そろそろと慎重な手つきでゴムを引っ張り、完全に抜きとったそれを裏表と確認した。
「すごい……」
「だろ?」
「濃くて、多いです」
「フェルンで気持ち良くなれた証だからな」
「はい。大切に使います」
フェルンはコンドームの口をしっかり縛り、中身がこぼれないようにしてから、おもちゃのように弄び始めた。水風船のように膨らんだ精液溜まりを指でつついたり、重さを確かめるようにぶらぶらさせたりして、感触を楽しんでいるようだ。
「そんなに面白い?」
「まあ……少しだけ」
フェルンはうっとりとコンドームを見つめながら、太ももをこすり合わせている。下半身が疼くのだろうか。白いもも肉の間で、くち、くち、と濡れた音をさせている。
(エロッ)
フリーレンもそうだったが、セックスでイった直後の女の子は、なにか動物的なものを感じさせる。理性とか知性とかいったものが抜け落ちて、一匹の
そんな二人を、この上もなく美しいと、ジョウは思う。
「あの」
「ん?」
「これ、どうして外も汚れているんでしょうか」
コンドームの外側は、たっぷりと放出された愛液によってベトベトになっていた。若いメスの興奮液はぬちゃあ……と糸を引くほど粘っこくて濃厚で、無色透明なところと白濁したところがマーブル模様になっている。
「それ、フェルンの『ぴゅっぴゅ』だぞ」
「え? ぴゅっぴゅ?」
「フェルンが気持ちよくなって出した液だよ」
「ぴゅっぴゅ……私、こんな……」
ジョウはからかうつもりで言ったのだが、フェルンはコンドームをまじまじと観察し始めた。興味津々といった様子で、匂いを嗅ぎ始める。
スンスン……。
すっと通った鼻梁の先が、コンドームに触れるか触れないかの距離まで近づく。ひくひく動いて、自ら分泌したエッチな潤滑液の芳香を嗅いでしまう。
フェルンは眉をハの字にした。
「オナニーの時と、全然違うにおいです」
「そりゃ、フェルンが感じまくってたからだよ」
「やだぁ」
「ほら、もっと感じていいんだぞ」
張りのある乳房をなで回しながら煽ってやると、フェルンの唇から熱い吐息がもれた。ぽうっとした表情でジョウの肉棒をみる。
「ぴゅっぴゅ……私、こんな……この、おちんちんで……」
フェルンは自分のおまたに指を突っ込み、くちゃくちゃと音を鳴らした。
引き抜いた指先にまとわりつく白っぽいゲル状のもの──子宮頸管粘液や膣分泌液、バルトリン腺液やスキーン腺液の混合物を、恥ずかしそうに舐めとる。
「はぁ……んむ……」
(エロすぎだろ)
フェルンは鼻にかかったあえぎ声をもらしながら、指に絡んだそれらを丁寧に舐め取っていった。ピンク色の舌に白い粘液をねっとり絡みつかせながら、妖しくぬめる指先にちゅっと吸い付く。
ジョウはゾクゾクした。
心地よい弾力のフェルンっぱいを思うさま弄びながら、自分のラブシュースをレロレロ舐めるフェルンにちんぽを突きつけ、くぐもった興奮の吐息や湿っぽいチュパ音を耳に流し込まれている。
「ふうぅ……!」
不随意筋がきゅうっと収縮する感覚とともに、ジョウの肉茎は力強く勃起した。二週間の禁欲とストレスからの解放を経たそいつは、荒ぶる鼓動に合わせてビクン、ビクンと跳ねる。
「あぁ……すごい……」
「ゴム持ってこい」
語気強く命じると、フェルンはのっそりと体を起こした。部屋の隅に置かれた物入れに目を留めると、よたよたとそちらに這って行く。
扉を開けてコンドームの箱を取り出すと、フェルンは紫の目を流し、目に痛いくらい蠱惑的な顔を見せた。
「どうぞ」
「なんで箱ごと持ってくんの」
「ぜんぶ使い切るまで交尾するからです」
「嘘だろオイ」
「いっぱいぴゅっぴゅ、しましょう」
笑み崩れるフェルンの頭を撫でながら、ジョウは絶望的な予感に震えるのだった。
◆◆◆
翌日、七月七日、七夕の日。夜空は澄み渡り、天の川の輝きが地上を照らしている。
そんな中、ジョウとフェルン、フリーレンは庭で七輪を囲んでいた。フリーレンが床上げしたので、快気祝いのごちそうを食べるのだ。
「これは何のお肉ですか?」
「
七輪の上で焼かれているのは、知り合いの猟師から分けて貰った熊の薄切り肉だ。溶け出した脂が炭火にしたたり落ち、じゅうじゅうと食欲を刺激する音を立てる。
「クマ…………?」
「肉が食べたいですって言ってたろ」
「そうですけど、クマってなんですか」
「何の肉でも食えば一緒だろ」
「そうでしょうか」
「滋養にいいんだぞ。美肌効果もある」
「私、肌はもともと綺麗です」
「自分で言うのかよ」
「もう知ってますよね」
口でどう言おうと、フェルンは興味津々のようだ。ちらちらと肉を眺め、
そんなフェルンを尻目に、フリーレンは最近お気に入りの調味料を取り出す。
「さあ、食卓を幸せにする魔法をかけるよ」
「普通に味ぽんって言え」
「ジョウ、たくさん食べるんだよ。今日はわたしが精液を採取するからね」
揺らぎのない目で、フリーレンはジョウを見つめる。エメラルドグリーンの瞳は澄み切っているが、どこかスゴ味があった。
「もういいんじゃないでしょうか」
フェルンが箸を伸ばし、肉をつまみあげる。肉汁を垂らすそれを、しげしげと観察し──。
「さあ、どうぞ」
その肉を、ジョウの取り皿に入れてきた。
「え?」
「たくさん食べて、今日はぐっすり寝て下さい。明日は私が精液を採取しますから」
フェルンはつんとして、突き放したような態度を装った。
そう言えば、昨日セックスした事について、フリーレンとは何か話したのだろうか。朝、ジョウとは違って元気いっぱいで、かいがいしく師の面倒を見ていたけれど。
「ジョウ、熱いうちに食べなよ」
フリーレンが、味ぽんを取り皿に入れてくれる。
熊肉のサラッとした脂が茶褐色の液体に浮き上がって、なんとも食欲をそそった。
「お、おう。いただきます」
口へ放り込むと、熊肉の暴力的な旨味が広がる。わずかな臭みは味ぽんのまろやかな風味に包み込まれ、後には柑橘の爽やかな香りが残るばかりだ。
「あふっ、うま」
「んぐ、うん、おいしい」
「はむ、はむ、はむっ」
三人で次々と肉を焼き、焼いては食べ、食べては焼いていく。
山野を駆け回っていた熊の肉は、脂肪に独特の風味があった。生クリームのような乳臭さだ。
なんとなく、ジョウはフェルンの胸元を見る。ゆうべ舐めしゃぶった柔らかい肉の風味を連想したのだ。
「ジョウさん? どうかしましたか」
「え、あ、いや、ええと……そう、服、がな」
「服?」
今日のフェルンとフリーレンは、ジョウが貸したジャージを着ていた。
「服を買いに行かないとなって」
「別に、これでいいですよ」
「そんなの家の中でしか着れないだろ。外に出るなら、着たきりスズメじゃだめだ」
フリーレンの手前、ごまかすために言ったことだった。しかし口にしてみると、妥当な提案であるような気もする。
次の言葉も、特に考えることなく自然に出てきた。
「いつまでも俺だけが頼りだなんてダメだしな」
「でもね、ジョウ」
フリーレンが、焼けた肉をフェルンの取り皿に入れながら言った。
「お金、ないんじゃないの」
「あっ」
(続く)
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次回は、えっちな魔法使いたちにお金を貢がせちゃう話です。お楽しみに。