フリーレンとフェルンが精液をしぼり取ろうとするので、俺みたいな陰キャ大学生じゃ身がもたない件について 作:a-su
イエス・キリストの生誕から二千と二十年後。
フリーレンとフェルンが病を克服して二週間。
夜、帰宅したジョウは、足下にまとわりついてきたニャーコを抱き上げながら玄関を開けた。
「ただいまぁ」
「バイト、辞めてください」
「へっ?」
フェルンが玄関の上がり口にいた。木が生えるみたいにすっくと立って、ジョウを見下ろしている。
剣呑な雰囲気を察したらしいニャーコが、腕の中からさっさと逃げ出した。
「なんだよ
「いま何時だと思っているんですか」
フェルンは、ジョウが貸したメンズの白シャツにジーンズという格好だ。野暮ったいが、顔もスタイルもいいのでダサくは見えない。
だが、その印象を支える整った顔立ちが、今は凍り付いたような真顔に固定されていた。
「まだ十時だろ」
「もう夜の十時です。働き過ぎですよ」
ジョウが遅くなったのは、新しいバイトを掛け持ちし始めたせいだ。
七月も半ば、行楽シーズンになると、トンネル向こうの街では夜間バイトの募集ががかかる。主に交通整理やイベント設営などで、時給がいい。だが拘束は長いし、キツい肉体労働が多い。
「食事はどうしたんですか」
「持って行ったおにぎりで済ませた」
「おにぎり? それだけ?」
「いいだろ別に」
「何がいいんですか。何も良くありません」
最近、ジョウの生活はバイトバイトで埋まっている。大学には辛うじて通っているが、講義に出るので精いっぱいだ。家事はフェルンたちに任せて遅くまで働き、帰ったらすぐに寝る。朝は早いし、食生活も乱れていた。
「お米だけなんて体に悪いよ、ジョウ」
「そっちもかよ」
フリーレンまでやって来た。相変わらずキャミソールにショートパンツという気の抜けた格好で、フェルンの隣からジョウを見下ろして説教してくる。
「無駄遣いできないんだ、しょうがないだろ。二人の服を買わないと」
ジョウにも言いたいことはある。二人に、外へ出て欲しいのだ。社会と接点を持って、信頼関係を築いて欲しい。
そのための軍資金を稼げるのは、身元の確かな自分だけなのだ。
(フリーレンとフェルンが病気で苦しい思いをしたのは、俺が家に閉じ込めてたせいだ。せめて、誰かの助けを得られるようにしてやりたい)
しかし、魔法使い師弟の反撃というか口撃は、ジョウの想定をはるかに超えていた。
「ジョウだけが無理する必要、ある?」
「気づかいは嬉しいですけれど、ダメです」
「ただでさえ、大学を休んでたんだよ」
「仕事まで増やしたら、学業の遅れを取り戻せないでしょう?」
お小言と説教が、左右からジョウを襲った。幼い子供にするような、決めつける口調だ。
澄んだ声と滑らかな語り口は嫌になるほど聞き取りやすくて、ジョウは耳をふさぎたくなった。
「古文書を読む時間も取れてないじゃない」
「ジョウさんには将来があるのですから」
「ジョウの時間はジョウのために使うべきだよ」
「もっと勉強してください」
なんやねん、俺の母ちゃんか……とツッコみたいところだが、それを許さない雰囲気である。フェルンはともかく、フリーレンがこうも上からくるのは初めてだ。
「なんだよ。俺、なんか悪い事した?」
「悪くないよ」「悪くないです」
「なら」
「ありがとう」「感謝しています」
「…………」
「でもねジョウ」「いいですかジョウさん」
息ぴったりに言葉を重ねてくる。思いやりによる行動だからか、フリーレンもフェルンも遠慮がない。
ジョウは、モヤモヤした怒りを自覚した。
「関係ないだろ、俺の学業がどうとか」
バイトの疲れもあって、なんだかおもしろくない気分だ。どっかと上がり口に腰掛け、二人に背を向けたまま乱暴に靴を脱ぐ。
「お前らに口出される筋合いなんか」
「あります」
「えっ、あ、う」
耳のすぐそばでフェルンの声が聞こえて、ジョウはびくっとした。
フェルンは後ろでしゃがみこんで、体を寄せてきているようだ。フリーレンに聞こえないくらいまで声を絞り、ジョウの耳に小さな声を忍び込ませてくる。
「あるんです」
「な、なにが」
「察してください」
「……」
「……交尾の時間、少ないと思いませんか」
「お前なあ」
「なんですか。不満なんですか」
「いや不満っていうか」
「だって、手でするだけなんて……」
身じろぎすると、ここ数日ジョウと一度も同衾していない美少女が、さらに体を寄せてきた。
お互い探り合うように体を動かす。二人の間で、女のセックス・アピールを象徴する二つのふくらみを歪ませあい、言外のメッセージを伝え合う。
「分かった、分かったよ。バイトは減らすってば。どうせ週ごとの更新だし」
じゃれ合いを打ち切り、平静を装って立ちあがる。フェルンもそそくさと腰を上げた。フリーレンも軽い微笑を頬に浮かべる。
「えらいよジョウ。おいで、体を拭いてあげる」
「分かってくれればいいんです。来て下さい、お味噌汁に卵を入れてあげます」
そして腕を引いてきた。フリーレンは右に、フェルンは左に、反対の方向へと全く同時にだ。
「フェルン?」
「フリーレン様?」
フリーレンは、右隣でジョウの二の腕に腕を絡めて寄り添っている。フェルンは左隣で、フリーレンとは反対側の腕をそっと握っていた。
「もう浴場が閉まってるから」
「おにぎりだけじゃ栄養が偏りますから」
左右で抑揚のない声を発する二人の女性は、どちらもが自分と肉体関係を持っている。
ジョウの体が硬直した。体中からいっぺんに汗が流れ落ちていくような感覚がする。
先に手を離したのは、フリーレンだった。
「そうだね、フェルンの言う通りだ。身体を拭くのは、何か食べてからでも遅くないね」
声は熱くもなく、冷たくもない。ぬるま湯のような、フリーレンがいつも出している声だ。
「さあ、ご飯を食べておいで」
「はい、フリーレン様」
ジョウの左腕を胸にぎゅっと抱きこんで、フェルンが柔らかく微笑んだ。
◆◆◆
「わたしで童貞捨てたくせに」
「へっ」
およそフリーレンには似つかわしくない言葉が聞こえて、ジョウは耳を疑った。寝室でトランクス一枚になり、温かい濡れタオルで体を拭いてもらっている最中のことだ。
「ふ、フリーレン?」
「フェルンをあんな悪い子に変えちゃうなんて」
ジョウの背中を拭きながら、フリーレンは
「お前が言うのかよ」
「だって」
そもそもで言えば、二人を性的に結びつけたのはフリーレンだ。無知なフェルンに性教育してあげて、と頼まれたのが始まりだった。
その後フェルン自身から求められ、フリーレンの許可も得て、ジョウとしては筋を通したつもりなのである。
(だいたい恋人でもない……違う関係なんだから、浮気でもなんでもないじゃないかよ)
「だって」
フリーレンはもう一度繰り返すのだが、それ以上は何も言わない。いや、もごもご言いあぐねているようだ。
「なんだよ、ハッキリ言えよ」
「……最近、可愛いって言ってくれないじゃん」
「ぶっ」
「なに。何がおかしいの」
ジョウはたまらず吹き出した。フリーレンがむくれ、乱暴に背中をこすってくる。
「痛い、痛いって」
「家に帰ってこないし。すぐ寝ちゃうし」
「蒸し返すなよ」
「わたしで童貞捨てたくせに。わたしの身体に性欲感じちゃうくせに…………あっ」
くるっと振り向いて、フリーレンを抱き寄せた。そのまま布団の上に倒れ、細い体を上にして横たわる。
ジョウはトランクス一枚、フリーレンはキャミソールにショートパンツ。近づくだけで否応なく肌が触れあう、そういう姿だ。
「ダメだよ。明日は朝から講義でしょ」
フリーレンは、まんざらでもない声でたしなめた。もぞもぞと身体を下にずらし、自分を女にした男の胸に顔をくっつけて、上目づかいのジト目を向けてくる。
「いいだろ、ちょっとだけ」
「ちょっとだけ?」
「うん、ちょっとだけ」
「どれくらい?」
「三十分だけ」
ふふ、とフリーレンが薄く笑った。
「だめ、一時間になるよ」
「じゃあ二十分」
「だめ」
「じゅ、十五分……」
「それじゃ精液出せないじゃん」
薄暗い電灯の下、布団の上、他には誰もいない。夏なのに肌寒い空気が漂っていて、二人は肌と肌で触れあっている。
窓の外には夜があり、疲れが手足に染みわたっていて、眠りはすぐそこに迫っていた。
「じゃあ、出さない。俺から触るだけ」
「ええ? なにそれ、意味ないよ」
「ある」
「どんな」
「俺が幸せな気分で眠れる」
「……」
フリーレンは沈黙した。目をつぶり、ジョウの胸板を指先でなぞりながら、しばらく考え込んでいる。
やがて目を開けて、ジョウの瞳をじっとのぞき込み───。
「……十五分だけだよ」
「うん。ほら、お尻向けて」
「分かった…………」
ジョウの上で、フリーレンが姿勢を変えた。うつ伏せで小さなお尻をジョウの顔に向ける。
ショートパンツは太もも半ばくらいまでの丈だ。下着は穿いていないようだから、降ろすだけで性器が丸見えになるだろう。
「脱がせて」
「うん」
腰のゴムに両手の指をかけ、引っ張ると、フリーレンが腰を浮かした。
最初に現れたのは、真っ白でなめらかな曲線を描く小高い丘だ。透明感があり、シミ一つなく、産毛さえ見当たらない。左右のどちらもジョウの手にぴったりフィットする大きさで、フリーレンという女性の小ささをそのまま表している。
「可愛いよ、フリーレン」
「早く……ジョウ、恥ずかしいから」
「慌てないで。フリーレンのきれいなところをじっくり見たいんだ」
次に現れたのは、薄桃色をした小さな
セックスに用いるところではない。だからこそ、見てはいけないものを見ている背徳感が湧いてくるのだ。
「……いじわるしないで」
「意地悪なんかしてないって」
会陰部を経てその次は、いよいよ女性器だ。相変わらず毛は一本もなく、つるんとした印象を与える。割れ目はぴったり閉じているようでいて、よく見るとわずかに綻びがあった。ジョウとの交尾で生じた変化だ。
「ここ、ちょっと変わってきたな」
「誰のせい?」
「俺とフリーレン」
「やめてよ、もう」
フリーレンが肩越しに振り返り、恨みがましい目でジョウを睨んだ。頬と目尻がほのかに赤くなっている。
「えっち、へんたい、すけべ」
「お互い様だろ」
ショートパンツを脱がしきると、こぢんまりとした極上のお尻が全容を現した。
夏の夜気に触れ、ぷるっと震える。生まれたばかりの赤ん坊のように無垢だが、すでに交尾の味を知っているイヤらしい部位でもあるのだ。
「時間ないから、はやく舐めて……」
恥じらいつつ、しかしどこか嬉しそうに、フリーレンがゆっくりと脚を折り曲げていく。腰の位置が下がっていくにつれ、秘めやかな部分が露わになった。
「じゃあ、いただきます」
「……ぅん」
フリーレンが熱っぽい息を漏らして体をくねらせた。ジョウに秘裂を開かれ、密着した唇で吸い立てられたからだ。
息がどんどん荒くなる。隠れクリトリスはみるみる膨らんで、舐め方次第ですぐにオーガズムへ達するだろう。
「あっ……あっ……」
フリーレンはお尻を揺すって、大切なところをジョウの顔になすりつけてきた。大陰唇に小陰唇、クリトリス、会陰部、肛門まで、ひととおり全部を刺激して、どんどん火をつけていく。
ジョウは、そこにフリーレンの気づかいを感じた。
「すぅーっ、すんすんっ、すんっ」
その気持ちに応え、フリーレンを悦ばせようと、ジョウは小さなエルフの熱いところに顔を押し付けた。高級な香水のような、熟れた果物のような、えもいわれぬ女の香りを嗅ぎまくる。
(ああ、なんてイイ匂いだ)
「ちゅるっ……」
「あうっ、そ、そこぉ……ぉっ」
まず、ジョウが攻撃したのは小陰唇。膣口を取り囲むちっちゃなピラピラだ。クリトリスの次くらいに気持ちよくなれる部分でもある。
フリーレンの興奮を表すように充血しており、ふわっと膨らんで、エルフ娘の隠すべき入り口を見せてしまっていた。
「ちゅう、ちゅうっ……はぁっ、ちゅうっ……」
「あっ、あううっ」
ぴらぴらを唇で軽く含んで、ちゅう、ちゅうと吸う。かなり繊細なお肉だから、絶対に歯は立てない。優しく軽く、しかし念入りに。繰り返し、あちこちに唇を押しつけて、何度も吸う。
「やんっ、あっあっ、ああー……っ」
フリーレンは、天井に向かって切ない声を放った。まだ序の口だというのに、かなり感じているようだ。
ジョウは舌も使った。肉ビラを含んで吸いながら、舌の先で舐め回す。
可愛い女の子の大切なところだから、丁寧に、念入りに。素敵な女性に悦んでほしいから、一心不乱にはむはむして、ちゅうちゅうして、ぺろぺろして、じっくり弄ぶ。
「あっ、あっあっ、あああ~~っ」
フリーレンが腰をしゃくり上げた。両足の指がぎゅうっと縮こまり、お尻もぷるぷると震え出す。
軽い絶頂が近い合図だ。ぴらぴら肉をねぶり舐めされるのが、よほどたまらないらしい。
「あっ、だめ、いく、いくっ……」
「早いな」
「だ、だって……んぁぁ」
「焦んないの。まだ五分経ってないぞ」
「やあっ……あん、ああっ」
ジョウが余裕たっぷりに言うと、フリーレンは恨めしそうに呻いた。時間に余裕はないが、少しくらい焦らした方が燃えてくれるのだ。膣口からとろっとした蜜液を分泌させながら、お尻をもぞもぞさせる。
犬のしつけと同じだ。すぐにエサを与えるより、「待て!」「待て!」と言い聞かせてからの方が、ワンちゃんはより熱心に命令を守るようになる。すぐに欲望を満たされるより、じらされてじらされて、それから与えられたほうが喜びを感じる。
(フリーレンも、フェルンもそうだもんな。俺が手綱を握ったほうが喜んでくれる)
「あ、ああ、もぉっ、ジョウ……あ、あぁっ」
性的なテンションが落ち始める寸前くらいで、またナメナメを再開する。触れるか触れないかくらいのソフトタッチで、フリーレンのぴらぴらした肉を刺激していく。舌を突き出して首を動かし、ヒダの側面、外側をなぞっていく。
「あウっ、すご……すごい……あっ、アぁ、ダメ……だめ、あっあっ……」
フリーレンのお尻がうねうねと動く。肉ビラが「舐めて舐めて」と言わんばかりに膨らんでいる。
それに応えて、ジョウは舌の角度をいろいろ変えてあげた。右を上にして舐めたり、左を下にして舐めてみたり、それぞれ違った舌使いでフリーレンの急所を刺激していく。
「ンはっ、あうっ、あアーっ」
フリーレンの喘ぎが高ぶる。性的なテンションがどんどん上がっていく。半裸のちっさな身体が熱を高める。あっあっあっと切れ切れの喘ぎが尾を引き、そして───。
「ア、もぉ、もうダメっ! ダメっ!」
「はいおしまい」
「やんっ!」
フリーレンが絶頂を迎えかけた瞬間、ジョウは唇を離した。
細っこいエルフの腰が、ジョウの顔から浮き上がる。叡智ある魔法使いの
「ちょ、ちょっとぉ」
「なんだよ」
「な、なんでやめちゃうのっ」
フリーレンが尻を振りながら抗議してくる。顔は見えなくとも、火照った体がくねる様子から察するに、相当切羽詰まっているようだ。
あったかい蜜が飛んで、ジョウの鼻先にくっつく。その匂いと味も、フリーレンの官能を教えてくれた。
「だって、まだ
「え!?」
「だから、もうちょっと頑張ろうな。俺も頑張るから」
ジョウはフリーレンの腰をがっちり抱え込んだ。そして、アツアツの秘裂にじゅうっとむしゃぶりつく。
「あ~~~~~っ」
音を立てて愛液を吸い立てると、フリーレンの声のトーンが一段階跳ね上がる。
同時に分泌される愛蜜も量がぐっと増え、水アメ状になった。つーんと甘酸っぱく、ねっとりと濃厚で、舌に載せるとふやけて唾液に溶けていく。
(うめー。頭バカになりそうだ)
ジョウは疲れも忘れて蜜を味わった。夏にビールジョッキをあおった時のような、さわやかな酔いを感じる。フリーレンの割れ目から湧き出る美酒の誘惑に身を任せ、我を忘れて貪った。
「ぁア、飲まれてる、ジョウに……わたしが、のまれてぅ……」
フリーレンのお尻ががくがくと震え始める。お尻だけではない、太ももも腕も、フリーレンの身体全体が快感に痙攣していた。
ジョウの顔に押し付けられる秘所から愛液が次々したたる。ナメナメに夢中な男の鼻を、唇を、あごを、心を溺れさせた。
「おいひいよ、フリーレン」
ジョウが感想を漏らすと、フリーレンは「ばかっ」と弱々しく抗議した。しかし本心は嬉しいのだろう。ジョウの顔に押し付けたお尻の圧を、ますます強めていく。
「ああんっ……だめっ、ほんとっおかしくなる、おかしくなっちゃう……ぅぁんっ」
フリーレンがひときわ高い声を放った。背中を反らせ、お尻をきゅっとすぼませて、ジョウの舌使いに負けず劣らずの激しい絶頂アピールだ。
(なれなれ、もっと、どんどんおかしくなれ。おかしくなってもフリーレンは可愛いんだから)
ジョウは、フリーレンの絶頂を祝福した。そして、「もっとおかしくなってくれ」と願いを込めて、隠れクリトリスにぶちゅうっと強く吸い付く。
フリーレンが全身を突っ張らせた。
「……!! ……っ!」
秘所からあふれる愛液の量がどっと増える。股間全体を舐め回すジョウの顔を、熱い蜜が洗っていく。
「~~~~~~ッ!!」
(すっげえ)
ジョウは口を半開きにして、フリーレンの絶頂汁をごくごくと飲んだ。生ぬるい甘酸っぱい味を堪能しながら、なおも秘裂を吸い立てる。決して顔を見せないエルフのクリトリスと、熱烈なキスを繰り返す。
「はぅっ……あァ、やぁあぁ……」
「んぐ、んぐ」
「ふーっ、ふーっ、ふー……っ」
目の前でビクつくお尻を、ジョウは撫でさすり続けた。極上の酒というべき愛液、トロみのあるラブ・カクテルを飲み干していく。
「ぷは……ごちそうさま、フリーレン」
「あァ……」
やがてフリーレンの身体が弛緩し、お尻も脱力した。荒かった呼吸も収まっていく。
「素敵だったよ。いい気持ちだ……」
適度に疲れたジョウの身体へ、フリーレンという極上の美酒が染みわたっていた。肌寒い夜気が交歓に酔った肌を冷まし、心地よい眠気をもたらしてくれる。
(ぐっすり寝れそうだ)
そう思ったとき、フリーレンが体の向きを変えた。ぼすっ、とジョウの首筋に顔を埋めてくる。
「疲れてるのに、ありがと」
「こっちこそ」
お互いに感謝の言葉を述べ、肌をくっつけて呼吸のリズムを共有する。
「わたしも」
「ん?」
「わたしも、仕事をするよ」
「無理だって、……」
人間でもないのに、という冷たい言葉を、ジョウはぎりぎり飲み込んだ。
「無理じゃない。わたしにジョウの気持ちは分からないけど、人間と力を合わせて何かを成し遂げることには、覚えがあるから」
ジョウが知らない過去、なのだろうか。フリーレンが「人間」と口にしたとき、そこには、ジョウへのそれとは決定的に違う情感があった。
「分かった。フリーレンを頼りにする」
「うん」
だからジョウは、フリーレンの提案を受け入れることにした。見も知らない「人間」なんかに負けてられるか、と思ったのだ。
「フリーレンっ」
「あ、ちょっと」
「可愛い、可愛いよフリーレン。お前は最高だ」
その気持ちを行動に変えた。可愛い、素敵だ、キレイだと単純な誉め言葉を繰り返しながら、フリーレンのお尻や脚の付け根を撫でさする。自分が女にしたエルフの自尊心をくすぐりつつ、焦らすような愛撫を重ねていく。
「んぅ、んぅ、ん、んぅ」
フリーレンは、ジョウの胸にぐいぐい顔を押しつけて、子犬のように鼻を鳴らした。
臭くないだろうかと心配になるのだが、むしろ鼻先をこすり付けてくる。ジョウの匂いを吸い込んでは、はぁ、と甘ったるい吐息を洩らしている。
(ニオイかぐの、好きだよな)
フリーレンもフェルンも、興奮してくると嗅覚への刺激を欲しがるのだ。必ずしもジョウの体臭ばかりを求めるわけではなくて、自分自身の愛液や汗のニオイにも興奮している時がある。
(そのうち、ちんぽのニオイも嗅がせたい)
自分がオマンコの匂いを嗅いだり愛液を飲んだりして興奮するように、フリーレンとフェルンの鼻や口、のどやお腹に自分の匂いを覚えこませてみたい。洗っても、取れなくなるくらいに。
「ねえ、もっと撫でて、褒めて」
「十五分、過ぎちゃったけど?」
からかうように指摘すると、フリーレンはむくれた顔でジョウを見つめてきた。
「あとじゅっぷん」
「だめ」
「……あと五分」
「でも、眠いしなあ」
「五分。ねえ、五分だけ」
返事の代わりに無毛の割れ目へ指を這わせると、フリーレンがまた小さく喘いだ。小さなお尻と細い太モモをもどかしげに動かし、意外と可愛い萌え声を聞かせてくれる。
「や……っ、や……んう……あっ、くぅ……っ」
「あと五分だけだよ」
「うん……っ」
「聞き分けのいいフリーレンも、可愛いよ……」
「や……っ、や……んう……っ」
ジョウはフリーレンの背中を優しくさすりながら、少しずつ眠りの世界に引き込まれていった。
◆◆◆
翌日の夜。
ジョウは、フェルンを連れて
「どうぞ」
「ん」
フェルンが差し出した巾着袋を、ジョウはそのままポケットに突っ込んだ。小銭と紙幣がつまった袋はずっしり重い。
「あの、ちゃんと数えてくれませんか」
「フェルンが数えてるだろ?」
「そんな風に無頓着だから金欠なんです」
「うっせ」
「私が働いて稼いだお金です。いい加減な扱いをしないで下さい。もし落としたりしたら怒ります」
ジョウが大学に行っている間、フリーレンとフェルンは魔法で金を稼ごうとしたらしい。観光客の増えだした茶倉の町中に出て、いろいろ商売をしたという。
ただ、フリーレンはうまくいかなかったようだ。
「お金儲けって難しいですね」
「だろうな」
「私、ひどい事を言ってしまいました」
「あれはフリーレンが悪い。味のついてないカキ氷とか、お菓子に花を咲かせるサービスとか、そんなので稼げないって。警察を呼ばれなかっただけで御の字だ」
その点フェルンは要領がよくて、魔法を見世物と割り切った。道ばたに観光客を集めて「マジックショー」を見せ、見物料で稼いだらしい。
そこまでは良かったのだが、フリーレンが稼いだ金額と露骨に比較したことで、師の機嫌を損ねてしまったのだ。
「フリーレン様、怒ってらっしゃいました」
「あの顔で?」
「あれは不機嫌さを押し殺しているときの顔です。付き合いの短いジョウさんは分からなくて当然ですが、私には分かります」
マウントすんなや、と思わなくもない。だが言っていることは正しいのだろうし、稼いだ金額には頭が下がる。
そんなこんなでフリーレンがふて寝してしまったので、不憫なフェルンを気分転換の散歩に連れ出したのだ。
「ところでさ」
「はい」
「お前、今日、顔のいい男と喋ってたよな」
「はい?」
ジョウは足を止めた。フェルンも立ち止まり、いぶかしげな表情で見上げてくる。
「すみません。誰のことを言っているのか分かりません」
「とぼけるなよ」
「とぼけてません。確かに今日は何人かの男の人とお話しましたけど、全員、観光客の方です」
「あの、金髪で背の高い、目の青いやつとか」
「ジョウさん、思ってたよりバカなんですね」
「は?」
「外に出ろって自分で言ったくせに。貴方より顔がいい男の人なんて、外にはいっぱいいますよ」
ふん、とフェルンは鼻を鳴らす。わざとらしいくらい顔をしかめて、バカですか? バカですもんね? とでも言いたげな顔を作る。
きゅっ……。
ただ、つないだ手には力がこもり、手のひらにはうっすらと汗がにじみ始めた。切りそろえた爪が、かり、かり、とジョウの手の甲をひっかく。
「やきもちを焼く男の人って、初めて見ました」
「そっか。この気持ちってやきもちなのか」
「バカ。本や古文書ばかり読んでいるからです」
「ほっとけ」
「でも、嫌いではないですけど」
きゅっ……きゅっ……。
肌をひっかく刺激が、少しずつ強くなっていく。フェルンの小さな指の腹が、ジョウの手の甲を執拗にこすり始めたのだ。
「なんだよ」
「なんですか」
「お前、誰にでもこんなことするなよ」
「してませんけど? ……きゃっ」
フェルンの眉が不機嫌そうに歪んで、それから甘い驚きに変わった。ジョウがフェルンの腰を抱いて、ジーンズをパツパツに押し広げているお尻をなで始めたからだ。
「やめて……」
「声、かすれてんぞ」
「誰のせいですか」
「したいのか?」
「そっちこそ、です……」
フェルンの指が、ジョウの股間をまさぐり始めた。ズボンの上からなでたりさすったり、引っかいたりつまんだりしてくる。もどかしくてじれったい刺激を送り込んで、自分を女にした男を挑発しているのだ。
「やっぱりお前、エロすぎ」
「知りません」
ジョウは笑いながら、フェルンのお尻に反撃した。両手で抱え込んで、五指を広げて尻肉に食い込ませる。
「やんっ」
厚い生地越しに爪を立て、尻たぶを引っ張り上げると、フェルンは女の子らしい反応を見せた。
「声が裏返ったぞ」
「知らないです。バカ」
きゅっ……きゅっ……と、フェルンの指先が、ジョウの股ぐらを執拗にまさぐり続ける。
すり……すり……と、ジョウの指先が、フェルンの下半身をねちっこくコスり上げる。前からは
「ふぁ……っ」
フェルンが腰を震わせた。鼻から抜けるような息を吐き、ジョウにしなだれかかってくる。うずくところを布越しにしか触ってもらえなくて、もどかしさに性感を高ぶらせているのだ。
「感じるか?」
「べ、別に……」
フェルンは強がる。
ジョウはニヤッとして、片手をフェルンの胸元に滑らせた。尻の谷間を執拗に撫で回しながら、男物のシャツにくっきり浮かんだバストの輪郭をなで回す。乳輪や乳首のところを避けた、露骨なくらいの焦らしプレイだ。
「んっ……ふっ……んぅっ……」
フェルンの声が切なさを増していく。お尻がひくひくとわななき、ジョウの指先に甘えた動きを返し始めた。太ももがもじもじとすり合わされ、ジョウの靴に引っかけられたつま先がもぞもぞしている。
「ねえ、あつい……」
「暑いな」
茶倉の町には、竹林や川など、涼しさと自然を感じられる場所がたくさんある。だが今は二人に夏の熱風を浴びせかけ、むずむずとした快感を募らせているだけだ。服の内側には熱がこもりっぱなしで、ちっとも発散されない。
「早く帰りましょう」
「そうだな」
青姦に憧れがないでもなかったが、今はゴムも
「ね、早く……」
フェルンが背伸びして、ジョウの頬をぺろっと舐めた。甘えるような、ねだるような、ちょっと動物的な仕草だ。
「ニャーコみたいだな」
「ニャーコより賢いです」
「家まで待てるか?」
「待てますけど、早くして。連れて帰って」
手を引いて家路を急ぐ。帰り道で、フェルンは何度もジョウの手をひっかいてきた。
◆◆◆
「あウンッ! あっウッ! い、く……ッ!」
フェルンが対面座位で絶頂へ達した。布団に座ったジョウの膝に乗り、下半身をくっつけ合いながら、後ろに手をついて天井を見上げる。
「きっ、つ……っ」
ジョウも動きを止めた、というか止めるしかなかった。絶頂を極めるフェルンまんこの中で動かそうものなら、情けなくピュルってしまうこと受け合いだからだ。
「フゥッ……ふぅっ……」
やがて快楽の波が収まると、フェルンは後ろへゆっくり倒れた。こてん、と布団へ寝転び、くったりと体を弛緩させる。
ゴム付きペニスを抜き取ると、若い娘は砂糖菓子のような甘い吐息を漏らした。
「ふあー……」
「上手にイけたな」
「はいー……」
フェルンが生返事をする。虚脱した身体を布団へ投げ出して、時々ぴくっ、ぴくっと腰を浮かせた。
ジョウは、お姫様のように可愛い顔の側に腰を下ろした。汗みずくのおでこに張り付いた前髪を優しくかき上げてやる。
「なんかさ」
「ん……」
「お前って、イき方がエロくなってきたよな」
「……ばか」
「俺がそうさせたって思うと、なんか嬉しい」
「私は悔しいです」
「え? なんで」
「私でぴゅっぴゅして欲しかったのに」
フェルンは力無く身を起こし、女の子座りになった。ペニスに手を伸ばして、コンドームの中に精液が放たれていないことを確かめると、むー、と頬を膨らませる。
「どうして出してくれないの」
「そんなに気になるか?」
「出したくないの?」
「そういうわけじゃないけど」
「だって、交尾は、精液を採取するためなのに……そうじゃないと……」
悲しげに目を伏せられ、ジョウは辛い気持ちになってしまう。気持ちよさに狂うフェルンは素晴らしい美しさで、それを見て幸せを感じていたのに。
(なんで今言うんだよ)
「いいだろ、別に」
「何がいいんですか」
「少しくらい、そんなこと忘れたって……」
「……ばか。ジョウさんのばか」
フェルンがぺちぺちと
「お、おいこらやめろって」
「やめない。ぴゅっぴゅしたくなるまで、やめてあげません」
コンドームに覆われたオスの勃起を撫でさすりながら、フェルンは亀頭を手のひらで包み込んだり、付け根から先までを指先でくすぐったりしてくる。
「こんなに硬くて、おっきくて……」
どうやら、自分をイカせたチンポの硬さや大きさを確認していたらしい。
「お、おい」
「元気で、熱いのに……なのに、なのに」
フェルンは座り直して身をかがめた。正座の体勢から、あぐらをかいたジョウの股間にそろそろと顔を近づけていく。
つまり、チンポに向かって土下座しているような格好だ。
くん、くん、くん。
処女を奪った時と同じだ。すっと通った鼻梁の先を、コンドームに触れるか触れないかの距離まで近づける。ゴム肉棒にまとわりついた愛蜜の匂いを嗅ぎながら、フェルンはふーっ、と甘い吐息を漏らす。
「お前」
「邪魔しないで」
顔を上げてキッと睨みつけてくる。が、その瞳は熱に浮かされたように潤んでいた。
「ああ……これが、私の中に……ちゅっ……」
ジョウの太ももに手を置いて、ゴムの先端にキスする。
ジョウの腰に力が入り、肉棒がびくんと跳ねた。
フェルンは慌ててキスの標的を変える。竿の中ほどから根元にかけて、すぼめた唇で何度もついばむように接吻してくる。
ちゅ……ちゅっ……ちゅむぅぅ……。
やがて裏筋のあたりをくちびるで咥えると、目を閉じ、舌で舐め始めた。ジョウにとって初めてのフェラチオを、さほどセックスの回数を重ねたわけでもない若い少女が、何一つ命じられることもなく自分の意思で始めたのだ。
「お前、すごいエロい……」
「れる、ふぅ、ぴちゅ……ちゅむっ……ふ……」
唾液まみれになったゴムの先端を、フェルンは優しく口にふくんだ。すぼめた唇で亀頭全体をはむはむとはさみ、鈴口を舌の先端でつついてくる。ゴム越しなので確かな感覚はないが、間違いなくジョウの尿道をくすぐっていた。
ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ……。
「やば、それっ……」
「んふぅ」
思わず漏らした声に、フェルンは嬉しそうな目色で応えた。あどけなさを残した端正な顔立ちの中で、目だけが底なしの淫蕩に染まっている。
「ふぐ、ちゅっ、ちゅぱっ……」
えっちすぎる美少女魔法使いは、かわいい唇で輪っかを作った。そのまま、少しずつ頭を下へおろす。
やがて亀頭がフェルンの喉へ到達し、ちょっと苦しそうな声がプニプニのくちびるから漏れた。
「んぐ、……っちゅぅ、んぅ……」
今度は吸い付いたまま頭を上げていく。下品にならないくらいに頬をすぼめ、ちんぽを引き抜きながら、唇の輪でにゅるにゅるとペニスを搾り上げる。
やがて亀頭がくちびるの輪を抜け、すぽっとフェルンの口から抜け落ちた。
「フェルン……」
「んっ……ぅん」
「降参、降参する。俺もぴゅっぴゅしたい」
たまらなかった。フェルンが宿したメスの本能は、オスのツボをこれ以上ないくらい正確に捉えていたのだ。
「んっ、はぁ……ぴゅっぴゅしたいですか?」
「したい」
「お口に?」
「フェルンの、おまんこに」
エロエロ娘が、ふっと目だけで笑った。はァーッと、たまらない甘息を吐き出しながら、這い上がるようにジョウを押し倒し、騎乗位の姿勢になる。
喰われる、とジョウは本能で察した。
「ぴゅっぴゅさせてあげる」
ぬちっ……ぬち……ぬちゅっ……。
ゴム付きの男根が、フェルンのあたたかな、熱々の膣肉に飲み込まれていく。
「あっ、はっ……はぁっ」
ジョウの上にまたがったフェルンが、瞳をつぶった。ひざとお尻と脚でバランスを取りながら、若く健康的な重さで腰を沈める。愛液でぬめるヴァギナへオスを飲み込みながら、ぐねぐねと腰をくねらせて、より深くまで迎え入れていく。
くちゅっくちゅっ……ちゅくっちゅくっ……。
「あぁ……この格好、奥まで入る…………あっ、はぅんっ」
ずっぽり刺さった。ぴったり吸いつくように絡みついてくる肉をかきわけて、ゴムちんぽがフェルンの一番奥へとたどり着く。互いの下腹部が密着し、オス勃起の先端が赤ちゃん部屋の入り口を押し上げる。
フェルンが目を見開き、うめいた。
「これっ……これぇ……っ」
「痛くないか?」
「いたくないっ、もっと、してっ……」
「まだじっとしとけ、その方がよくなるから」
「んっ、そうします……」
フェルンは素直に従った。重心を前にしてジョウの腹に手をつき、じっとして動かなくなる。両膝を立て、乳房を両腕の間に挟んだ姿勢で、ぴくんっ、ぴくんっと腰をひくつかせた。
「ん……ふぅ、ん、ふっ……」
えっちさのカタマリみたいな大きく丸いおっぱい、その谷間に、汗の粒が溜まっている。滴り落ちる前に指ですくって舐めてみると、塩辛さが舌を刺す。
「どんな感じ?」
「い……いやらしい事、聞かないでください」
「答えろ」
ぱしん! とジョウの手がフェルンのお尻を叩いた。
「ひぅっ!」
尻たぶがぶるっと震え、ジョウにぎゅっと絡みつく膣肉も振動する。
だがそれはフェルンにとって苦痛ではなく、喜びなのだ。ぺしぺしと続けて叩くと、そのたびにきゅんきゅん締め付けてくる。
「うぅっ……ここ、すごくシビれてます。なか、ぐちゅぐちゅで……」
ここ、とは自分の下腹部らしい。指でさすりながら、フェルンはしっとり濡れた視線を投げかけてくる。
「それはどういう状態なんだ」
「お、おくにオチンチンをかんじると……きゅぅんって、お腹がひくひくして……あっ、んっ!」
不意打ちで小刻みに腰を揺すってやると、フェルンは身をよじり、泣き声をあげた。
「はぁうっ! あーっだめっ!」
(よだれ垂らしちゃってまあ)
汗に濡れたフェルンの裸体が、炎天下に放置されたアイスクリームのようにとろけていく。グネグネと波打ちながら女くさいシロップをあふれさせ、すでにジョウの太ももまでを汚していた。
「フェルン、くさいぞ」
「ジョウさんも、くさいです」
即座に言い返してきたフェルンと目が合い、そして笑い出す。もうっとした濃いニオイが、汗だくの二人を包んでいた。
「そうかも。でもさ」
「はい」
「俺、フェルンの匂い好きだけどな」
フェルンは目を見開き、それから赤い頬を笑みの形にゆがめた。
「私も……ジョウさんのニオイ、好きですよ?」
うっとりした声で言って、お尻をくねらす。
ひそめた眉根には、せつなげな表情が浮かんでいた。円やかなフェイスライン、切りそろえた前髪、紫の長い髪。どこをとっても清楚な美少女に見えるフェルンの中には、底なしの性欲が満ちている。
「動いていいか」
「あン、だめです……」
「なんでだよ」
「まだ、このままがいい……」
フェルンが目をつぶり、ふーっ、と深呼吸をした。わずかに上向いて、腰を静かに揺らし、ペニスの硬さ、熱さ、大きさを確かめているようだ。ジョウとの一体感にひたりながら、体内にあるオンナの隅々まで快感を行き渡らせている。
「オチンチン、熱い……おっきい……好き」
好き。
ジョウは、心臓が跳ねる音を聞いた。
(この子を恋人にできたら、きっと幸せだよな)
だが、そうはなれない。二人はお互いの性を必要としているだけの関係だ。どれだけひいき目に見ても、セックス・フレンドに過ぎない。
だからジョウは、自分の悪心を前面に出した。
「何が好きなんだよ。声に出して言ってみ?」
「あぁ、ジョウさんのコレ、すきぃ……」
「どれくらい好き?」
「こんな、風に、したいくらい……すき」
フェルンが腰を回した。男根を根元までずっぷりとくわえ込み、ヴァギナ全体を押しつぶす圧迫感を味わいながら、ぶるっ、ぶるぶるっと身体をわななかせる。小刻みな甘イキで肉棒をにゅるっ、ぬぽっと舐めあげてくるフェルン肉。
「フェルン、俺のチンポ好きか」
「すきっ、すきですっ、おっきくて、だい好きです……ぁあっ、すきっ、あなたのが、すき……」
腰から下が別の生き物になったようだ。ジョウはただ寝ているだけ、フェルンだけがひたすら前後に腰を揺すって、女性上位セックスの快楽をむさぼる。
前後に腰をくねらせて、前後に腰を揺すって、前後に──。
「ここっ、すっご、ッ、ここ、すごいっ……!」
フェルンの動きが早まってくる。愛液ドバドバのワレメをちぢれた紫の陰毛ごと押し付け、自分のいいところを男のカラダで刺激する。
前後に腰を揺すって、前後に腰を揺すって、前後に、前後に前後に──。
「あぅ、あ゛っ、すごっ……きもひいい……あっ、おっぱいも……ッ!? 」
ジョウは弾む美巨乳へ手を伸ばし、下からすくいあげるように持ち上げた。
手にあまる見事なおっぱいだ。ずっしりと重量感があり、それでいて垂れた感じは
「このおっぱい、俺のものだからな?」
「っ、ばかぁっ、なんでいまそんなこというんですかっ!?」
「俺以外の男に揉ませたり、触らせたりしたらダメだからな!?」
「やめて、やめてっ、ドキドキするぅ、キュンキュンすぅ、おなかひびくぅ、ばかぁっ、ずるいっ、なんでぇ、なんでぇ、なんでぇっ!」
長い髪を振り乱し、フェルンはよがり狂った。オンナの奥から新鮮な蜜液を吐き出しながら、ジョウの独占欲に抗議するように、あるいは歓びに打ち震えるように、何度も何度も上下に腰を跳ねさせる。
かあっと、ジョウの頭が熱くなった。
「お前、すんごいエロいよ! 可愛いよ! どうすんの!? 責任取ってくれんの!?」
「ばか、もう、とる、とりますから、ぴゅっぴゅ、もう、ぴゅっぴゅしてっ!」
「あーイク! もうイクっ!」
「いいよっ、きて、きて、ぴゅっぴゅして、ぴゅっぴゅして……ッ!!」
二人は同時に限界を迎えた。
びくんッ──びゅーっ!
びゅっ、どくっどくっ……。
「んっはぁああああああ……ッ!」
ジョウの腹筋に手を突いて、フェルンはたっぷりの尻肉をわななかせる。
「ハァ、あっ……わたしの中でっ……ぴゅっぴゅしてるぅ……」
オスがコンドームの中でびくん、びくんと射精するたびに、若メスは悦びでおまんこを震わせた。体の中に溜まった熱を発散せんとばかりに舌を突き出し、頬を真っ赤に染めて、ハアッハアッと熱い吐息を吐き出す。
やがて射精が完全に終わると、フェルンはいやいやと首を振ってから、力を抜いてしなだれかかってきた。頭をジョウの肩にもたれさせ、体重を預けてくる。
「はァー……はー……あァー……」
紫の髪をゆっくり撫でてやると、唇をぽっかり開けた忘我の表情に変わっていく。息を吸い込み、吐いて吸って吐きつくす。甘ったるい口臭をジョウの鼻先に振りまきながら、全身をひくひく震わせる。
「あぁ……き、もちぃ……あァん……」
忘我の表情から、だんだん恍惚へ。絶頂が過ぎて余裕が生まれると、フェルンは全身を弛緩させはじめた。オーガズムを共有したオスの胸板に、上気したほっぺたをこすりつける。よく面倒を見てくれているニャーコそっくりだ。
「きもちよかった……?」
「よかった。お前、エロすぎ」
「えへ。えっちでごめんなさい」
「ああ、フェルンは悪い子だ」
「わるいこにぴゅっぴゅしてくれて、ありがとう」
頭がとろけた娘は、何を言っても幸せそうに笑う。ぎゅっと抱きついて鼻先をジョウの首筋に埋め、ぽわぽわとした声で問うてくる。
「どすけべなフェルンは嫌い?」
「……嫌いじゃないよ」
「むふん」
しばらく二人は無言になった。
深まった夜、夜明けは遠くて、交わりを止めると虫の音ばかりが耳に入ってくるようになる。
「お風呂入りたいです……」
「分かる」
冷夏とは言え、さすがに夏は夏だ。セックスの後はシャワーの一つも浴びたくなる。と言って浴室などないから、沸かした湯で体を拭くのがせいぜいだ。
忍び込んできた夜気に当てられて、フェルンがぷるっと震えた。
「……お部屋に帰ります」
「うん」
あたたかな女体がゆっくりと離れていく。にゅるんっと男根が抜け落ちる感触があって、精液入りのゴムが現れた。
先っちょにたっぷり溜まった白濁液は、フェルンがジョウと交わる理由そのものだ。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
脱ぎ散らしていた服を抱えて、フェルンがよたよたと部屋を出ていく。
廊下の向こうに消える白いお尻を見送りながら、ジョウはふと気がついた。
「フェルン……?」
精液の詰まったゴムが、ペニスにそのまま放置されている。
◆◆◆
翌日も変わらず涼しい一日だった。昼過ぎになってようやく雲が切れ始め、太陽が顔を出したものの気温はあまり上がらないままだ。風はなく、セミの声だけが空回りしている。
ジョウは、茶倉にある古物商のじいさんから呼び出されていた。
祖父と幼なじみだったらしい白髪のじいさんは、たまに呼び出しては「店番のバイト」と称して小づかいをくれたり、古文書の情報を教えてくれたりする。
「お前らしくないだろ、フリーレン」
「そうかな」
が、今日の呼び出しは全く別の用件だった。とつぜん古物を売りに来た外人さんの身元を確認したら、
「ジョウ君、困るで」
「ごめん」
「ところで、この子、君のコレか?」
「なに小指立てとんねんエロジジイ」
低い声を出すと、じいさんは「へえ!」と意外そうに目を見開いた。うんうんと頷いてから、店の奥に引っ込んでしまう。あとは若いお二人で、という余計なコメントのおまけつきだ。
「多分わたしの方が年上───」
「どうでもいいから。何でこんなもの売ろうとしたんだ」
フリーレンが古物商に持ち込んだのは、指輪だった。かなり古い品のようで、くすんで輝きを失っている。トップにあしらわれているのは、花のつぼみだろうか?
「大したものじゃない。露天で買った安物だよ」
「なら、売ろうとしないだろ」
「本当に安物だよ。ただ」
フリーレンは、ちょっと言いづらそうに視線を泳がせてから、小声で呟いた。
「昔の仲間が、贈ってくれたものだから。ひょっとしたら値がつくかもって……あいた」
ぺしっとチョップをくらわせると、フリーレンは目をぱちくりさせた。それから、じろりと睨んでくる。
「なに」
「余計ダメだろ。もらった物を売るな」
「ヒ……」
「ヒ?」
「……仲間は、そんな事で怒ったりしない」
「だから良いってことになるもんか」
「怒らないよ」
「だからさあ」
「ジョウに何が分かるの」
「は!?」
「ジョウが怒ることじゃないでしょ」
丸い眉毛をピクリとも動かさずに言い放つから、たまらない。ジョウは思わず天井を仰いだ。髪の毛に手をつっこんで、ガシガシ搔きむしる。
(なんでこんなにムカムカするんだろう)
自分の心なのに、ちっとも分からない。
フリーレン。千年生きたエルフ。昔の仲間。指輪。───過去の恋人からの、贈り物?
すーっと神経が凝結したような感じがした。頭の中身が冷え切って、そのくせ腹の中はぐつぐつ煮えている。
(いや、いや、そんなわけない。いくらフリーレンだって、恋人からの贈り物を売ったりするか)
すう、はあ、と深呼吸をして、気を静める。
「……ごめん。大声出して悪かった」
素直に謝ると、フリーレンはぷいと顔を背けてしまった。
ジョウはもう一度謝罪の言葉を口にしてから、話題を変える。
「でもさ、フリーレン」
「なに」
「なんでそんなに、金が欲しいんだよ」
「だって、服───」
「フェルンの稼ぎで買えるよ。昨日言っただろ」
フェルンが稼いできた金額はけっこうなものだ。数日も続ければ、服や下着どころかカバンやアクセサリーだって買えてしまうだろう。
だが、フリーレンには違うらしい。そっぽを向いて、ぼそぼそと呟く。
「あれは……あれじゃあ、足りないから」
「何を買うつもりなんだ?」
「…………お風呂」
「風呂ぉ?」
意外な単語が出てきて思わず聞き返すと、フリーレンの長い耳にさっと朱が走った。
「テレビで見たんだけど」
「エルフってテレビ見るんだ」
「茶化さないで」
「ごめん」
「災害用のお風呂を見て」
「外に置くユニットのやつ?」
「そう。あれなら」
「確か五十万くらいするんじゃないか」
「だからお金がいるんだよ」
言うべき事は全て言ったとばかりに、フリーレンは口を閉ざした。また沈黙が流れる。
ジョウは首をひねった。
フリーレンは確かに風呂好きだが、茶倉には温泉や共同浴場もある。高くて小さな災害用の風呂にこだわる必要はないはずだ。
「なんでフリーレンが」
「だって」
エメラルドの瞳を右に泳がせ、左にさまよわせ、そしてうつむく。
「ジョウと、一緒に入りたいから」
耳まで真っ赤にしながら、蚊の鳴くような声で、そう言った。
「え、あ、え?」
「それに昨日フェルンと交尾した後、お風呂に入りたいって言ってたでしょ。交尾のあとは清潔にしなきゃいけないし、交尾の匂いをさせたまま家の中を歩くのはどうかと思うし、だったらわたしが一緒に入って洗ってあげ、あ、ジョウ?」
ジョウはフリーレンの手を引いて、祖父の幼なじみ───かつ実家のお得意様で祖母の茶飲み友達───がやっている古物商をスタコラさっさと逃げ出した。
「世間体ってものが! あるだろ!」
「世間体ってなに?」
「こんな時だけエルフっぽいこと言うな!」
(続く)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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次回は、実家に連れ込んだ師匠と弟子にダブルフェラされちゃう話です。お楽しみに。