※この作品はR-18です。

フリーレンとフェルンが精液をしぼり取ろうとするので、俺みたいな陰キャ大学生じゃ身がもたない件について   作:a-su

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お知らせ:今回は男女問わずモブがたくさん登場しますが、全員にぎやかしと当て馬です。本作品に寝取られはありません。


第七話 ペットにした魔法使いたちとの3Pセックス

 

 イエス・キリストの生誕から二千と二十年後。

 日本。ジョウが通う大学のキャンパス。

 

 夕方になり全ての講義が終わると、学生たちはフワフワと浮き足立っていた。

 夏休み前日だからだ。夏期休講が始まる八月の第二土曜日が、明日に迫っているのである。

 

「ごめん、予定が詰まってるんだ」

「「「えー」」」

 

 そんな中、多数の女子学生がジョウを囲んでいた。露出度の高い格好をした彼女たちは、口ぐちに誘いの言葉をかけていたのだ。

 

「だからダメなんだって」

 

 にべもなく断るが、女子たちも粘り強い。ジョウを囲んで、わいわいきゃいきゃいと一方的にまくし立てる。やれ海へ行こうとか、やれ花火大会に行こうとか。

 

 彼女たちは、以前のジョウとは関わりのなかった人種、いわゆる陽キャだ。メイクや服装のセンスはいい。決して不美人でもない。

 

「おい、あれ誰だ」

「おっぱいでっか、エロッ」

 

 ただ、しかし……こちらに向かって歩いてくるフェルンと比べなければの話、だが。

 

「あんな美人、この大学にいたか?」

「誰の女だよ」

 

 フェルンは豊満な体を明るい花柄のワンピースで装い、紫のロングヘアを背中に流していた。男子学生たちのざわめきを背に、悠然と歩いてくる。

 

「帰りましょう」

 

 そして涼しい顔でジョウに寄り添って、手をつないだ。

 陽キャ女子たちが色めき立つ。

 

「お前、茶倉(ちゃくら)からどうやって来たんだ?」

「おばあ様に車を出していただいたんです」

 

 一人の女子が恐る恐る聞いてきた。眼差しに羨望と嫉妬の色を宿している。

 

「ねえジョウくん、その子、その、妹さん?」

「違うよ」

「彼女?」

「違うって。ただのトモダチ」

 

 フェルンが、きゅっと体を固くする。

 

「髪サラツヤで目キラヤバ」

「男受け全振りかよ」

「お高い化粧品使ってそう、なにあの肌」

「あんな紫に染めて、アニメかっつの」

「ジョウくんみたいなお金持ちにはさ、この人みたいなお嬢様がお似合いなのかな~」

 

 ひそひそとした会話のネタにされながらも、フェルンは無視を決め込んでいる。ただジョウの腕を抱き寄せて、男好きする体を押し付けていた。

 

 ◆◆◆

 

 夕闇に包まれたキャンパスを歩いていると、じっとりとした湿気が肌にまとわりつく。

 フェルンが握っているジョウの手は、だらりと指を伸ばしたままだ。

 

「良かったんですか、お誘いを断って」

「あんなの金目当てだよ。最近よく絡まれる」

「ジョウさん、変わりましたから」

「そうだな。高い服を着るようになった」

 

 ジョウは以前よりも見られる格好になっている。暗めのサマージャケットにシャツ、チノパン、レトロデザインの革靴。メガネも新品。

 全て、フェルンとフリーレンに購入させたものだ。

 

「それだけ?」

「は?」

「なんでもないです」

 

 フェルンの爪が、きゅっきゅっとジョウの手の甲をくすぐる。ご機嫌をうかがうような、媚びを含んだ触り方だった。

 

「そんな事が気になるなら来んなよ」

「ごめんなさい」

「どうして来たんだ?」

「おばあ様に明日の予定を聞かれて」

「街に行くって行ったのか?」

「デートするってお答えしたら、すごい車でお迎えに来てくださって。一緒に下見をしましょうとか、ジョウちゃんのお迎えをお願いね、とか」

 

 フェルンは、卑屈なくらい自信のなさそうな上目づかいで、ジョウを見上げた。

 

「ダメでしたか?」

「何がデートだ。ラブホ行ってヤるだけだろ」

 

 ジョウは立ち止まり、あたりに人影が無いことを確認した。フェルンの手をほどき、腰に手を回して、乱暴に抱き寄せる。

 

「んッ」

 

 ワンピースの上から豊かな胸を揉みしだく。遠慮や気づかいのない、粗暴な手つきだ。

 

「おい、ゴム持ってんのか」

「あります」

「淫乱」

「はい。淫乱でごめんなさい」

 

 ジョウは、フェルンをキャンパスのはずれにある男子トイレに連れ込み、個室に押し込んだ。

 

「精液出してやるよ」

「こんなところ、で?」

「欲しいのは精液だろ。どこでも一緒だ」

 

 フェルンはじっと下を向き、何も言わない。

 

「返事は」

「ありがとうございます、()()()()

 

 スカートをまくらせて後ろからペニスを入れ、ジョウは射精した。フェルンの気持ちや快楽を、一顧だにせず。

 

(ちくしょう)

 

 こんな交尾とも呼べない排泄じみた行為しか、今のジョウにはできない。彼女を思いやる資格を、失ってしまった気がするからだ。

 

(精液さえあればいいんだろ。俺なんか必要ないんだろ)

 

 たった一度射精しただけなのに、ジョウの体はずしりと重い。まるで身動きできない石像のようだった。

 

 

 

 

 

陰キャ大学生の俺だけど、フリーレンとフェルンを命がけでお嫁さんにすると決意した件について

 

 

 

 

 

 

 翌朝、ジョウが住む田舎町、茶倉の茶店。

 

 ジョウは外の腰掛けで冷茶を飲みながら、隣に座る祖母とフリーレンのやり取りを眺めていた。

 祖母は上品な和服姿だ。フリーレンは袖なしシャツにホットパンツで、エーゲ海の岩壁じみた白い手足を日焼けもいとわず(さら)している。

 

「はいフリーレンさん、今週のお給料」

「ありがとう」

 

 祖母が差し出した封筒の中身は、魔法使い師弟が観光客相手に通訳をして稼いだ給金だ。

 受け取ったフリーレンは、澄ました顔で重さを確かめている。

 

「今週もたくさんくれたね」

「お二人の通訳は評判がよろしくって」

「評判がいいと儲かるの?」

「いいえ。でも、お客様が喜んでくださるから」

「熱心に取り組んでいるんだね、観光地化に」

「私の事かしら?」

「そう」

 

 フリーレンは自分の湯飲みを取り上げ、熱い茶の湯気をフッと吹き飛ばした。

 

「観光地化を進めれば、外部から人が来るよね」

「ええ、ありがたい事です」

「違う場所から来た人が、自分の周りや自分を変えてしまう。それを恐ろしいとは思わない?」

 

 問いかけてから、熱い茶をゆっくり口に含む。緑の瞳を、それとなくジョウに向けて流していた。 最近のフリーレンはしばしば、こんな風にジョウの気を削ぐ言動をする。

 

(ちくしょう)

 

 距離感がつかめなくなったジョウは、もうずっとフリーレンと肌のふれあいをしていない。その苛立ちをフェルンにぶつけ、そのたびに自己嫌悪する。悪循環だ。

 

 何も知らない祖母が、ニコニコとフリーレンに笑いかける。

 

「あらあら、まあまあ。案じてくださるの?」

「単なる世間話だよ」

「ふふふ、そうですわね。外国からもお客様がたくさん来られて、人も建物も次々に入れ変わって、思い出の光景も消えて……年寄りには寂しい事も多いです。でもねえ」

 

 祖母は、茶菓子の饅頭(まんじゅう)が載った盆をフリーレンに勧めた。

 

「変えていかなければなりませんから。次の世代のために、茶倉はもっと素晴らしい場所になるべきだと思っております。受け継いでくれる若い人たちに、きちんと渡せるように」

 

「次の世代」

 

 フリーレンは短く復唱した。饅頭を手にとって、白い皮に歯を立てる。

 瞳は、ずっとジョウに向けたままだ。

 

「んぐ……おいしい」

「お茶と一緒に召し上がれ」

「どうして?」

「このお饅頭には、お茶を美味しくする魔法がかかっております。お茶とお菓子は、二つで一つ」

 

(ただの温泉饅頭だろ)

 

 大げさな事を言う祖母に、フリーレンは相好を崩した。

 

「魔法か、楽しみだ。お茶のお代わりくれる?」

「ええ、喜んで。ところでフリーレンさん」

「ん?」

「孫とは、どこまで進んでおりまして?」

「んぐ!?」

 

 ジョウは茶を吹き出した。

 フリーレンは、ただでさえ表情の少ない顔をさらに硬く冷たくする。

 

「ごっほ、げほげほ」

「あらあらあら、大丈夫?」

 

 祖母が手ぬぐいでジョウの口元をぬぐった。

 その隙にフリーレンは立ち上がり、ジョウの腕を引っ張る。

 

「ごちそうさま。またね、ジョウのおばあさん」

「つれないこと。身内だと思って、なんでも話して欲しいのに」

 

 祖母がお盆から急須を取り、空になったフリーレンの湯飲みに茶を注いだ。腰掛けを軽く叩いて、座れと促す。

 

「ジョウちゃんもそうでしょう?」

「そうって?」

「この方と、もっと親しくなりたいわよね?」

「無理だよ。俺なんか相手にしてもらえない」

 

 下を向いて答えると、祖母は大げさにため息をついた。

 

「情けない。男の子ならシャキッとなさい」

「男なら女ならって、昭和かよ」

「ええ、昭和生まれですもの」

 

 体ごと向き直り、凜とした視線でジョウを見る。

 

「どんな事情があろうと男は男、女は女。男なら背筋を伸ばして、女の手をグイッと引っ張るくらいの気概をお持ちなさい。あなたのお爺さまなど、それは情熱的でいらっしゃいました。私の手を取り、つべこべ言わず嫁に来いと」

 

 祖母はうっとりと上を向き、頰に手を当てた。祖父との恋愛を、本当に美しい思い出にしているのだ。

 しかし、孫としては面映ゆい気分だし……何より、フリーレンたちとの男女関係に問題を抱えている今は、とても聞いていられない。

 

「付き合ってられないよ」

 

 立ち上がって二人に背を向け、フリーレンを置き去りにして立ち去る。彼女が祖母の茶を飲んだのかどうか、確認する気力もなかった。

 

 ◆◆◆

 

 茶倉から見てトンネル向こうにある街の、ミスタードーナツ駅前店。

 

「ドーナツ、食べませんか」

「構うな、うっとうしい」

「すみません」

 

 花柄ワンピースのフェルンが、ジョウの向かい席でうつむく。

 右手にオールドファッション、左手にエンゼルフレンチを持っていた。交互にもそもそかじっては、丸っこい顔の口周りにホイップクリームをくっつけている。

 

「ジョウも食べなよ」

 

 フェルンの隣に座るフリーレンが、自分のポン・デ・リングをちぎってジョウの口元に運ぼうとした。

 

「おいしいでしょ、ミスド」

「まだ十一時だぞ、紅茶だけでいいって」

「このあと体を動かすんだから食べないと」

「フリーレン様」

 

 フェルンがエンゼルフレンチを皿に置き、泥棒でも見るような目をフリーレンに向けた。

 

「ここはお家ではないんですよ。そういう、はしたない事をおっしゃらないで下さい」

 

「ごめんって」

 

 素直に謝るフリーレンから顔を背けて、ジョウは店内に目を移した。

 

「茶倉より人がずっと多いね」

「年齢層も幅が広いです」

「あんま見るなよ。危なそうなやつもいる」

 

 色々な人間がいる。家族連れにカップル、なぜか女子高生と腕を組んでいる怪しいおじさんに、ガラの悪そうな小男。

 

「外国の人も多いみたいだ」

「観光客でしょうか」

「そりゃここ、ずっと昔からの観光地だからな」

「おばあさんは、この街に追いつこうと?」

「まさか。ここが歴史的に親分で、茶倉が子分みたいなもんだ」

 

 交通や物流の面でも、歴史や文化の面でも、この街なくして茶倉という土地は成り立たない。祖母は一所懸命に取り組んでいるが、観光業もそうだ。

 

(けっきょく人も土地も、誰かと結びつかないとやっていけ……いや、くだんね)

 

 ジョウは、隣のテーブルに座るカップルを無意識に見た。

 スーツ姿のマッチョマンとお嬢様風の美女だ。ふたりの左手薬指には、銀の指輪が光っている。

 

(立派な人だ。あんな美人と結ばれて、ちゃんと将来を約束して)

 

 反対に首を巡らせる。窓ガラスの外、車が何台も行き交う大通りを挟んだ向かいに、立派なホテルがあった。制服がよく似合うスマートなコンシェルジュが、タクシーを降りた客を出迎えている。

 

(ちゃんと将来を約束した男と女は、あんなホテルで愛し合うんだろうか)

 

 そうなのかもしれない。それが女性に対する誠意、礼儀というものなのかもしれない。

 ジョウのように、恋人にしたいと思った女の子を便所で犯す愚か者は、きっと……。

 

「おう、コラ」

「っ!?」

 

 とつぜん脳天に衝撃が走った。我に返った瞬間に髪の毛を引っ張られ、上を向かされる。

 

「何見てんだ、ナメてんのか?」

「あっ、なっ」

 

 さっき見ていたガラの悪い小男が、ジョウを見下ろしていた。二つの目を粗暴な光でギラギラ光らせている。若く見えるが、額がシワだらけだった。

 

「聞こえねえのか、ああ?」

「いや、ちが、すみませんっ、放してっ」

 

 太い指でジョウの髪をつかみ、引きむしらんばかりに頭皮へ爪を立てている。肉体労働者なのか力が強く、こちらの抵抗をものともしない。

 フリーレンとフェルンが、弾かれたように立ち上がる。

 

「やめろ二人ともっ」

 

 ジョウはそれを必死で止めた。二人が魔法を使って暴れ出したら、とんでもない事になる。

 

「いいから、いいからっ」

「───けけっ。は は は。なんだ、イイ女連れてるじゃねえか」

 

 下衆(げす)な声とは、こんな声を言うのだろうか。ノドにひっついたように乾いていて、なのにドロリとした粘っこさがあり、聞いていて背筋が寒くなる。さながら映画に出てくる悪魔のようだった。

 

「お前みたいなボンボンは、人生バラ色だろうなあ。オレみたいな底辺は、ゲロ以下のクソまみれだってのに」

 

 小男の視線が、フリーレンとフェルンの身体を行ったり来たりする。舐めるように、上に、下に。

 

「けけ、乳のでかいスケベそうなコスプレ女と、お人形さんみたいなちっこいガイジン連れ回してよお」

 

「や、やめて、やめてくだっ」

 

「どうせ札束で股開く淫売(ビッチ)だろ。カネさえあればオレだって、あそこの中年オヤジだって抱けちまうような──」

 

「───んだと!?」

 

 カッ、と、まるで火山が噴火したような勢いで、ジョウは立ち上がった。

 椅子が後ろに倒れる。テーブルの上のティーカップが跳ねて、残っていた紅茶を床にぶちまけた。

 

「お」

 

 小男が間抜けな声を上げる。しかしジョウには聞こえない。

 拳を握りしめて雄叫びを上げ、生まれて初めての殴り合いを挑んだからだ。

 

 ◆◆◆

 

「いてて」

「思ってたより弱いね、ジョウは」

 

 ラブホテル、「シティ・ラブ」の一室。

 ベッドの上でフリーレンの膝枕に頭を乗せたジョウは、真っ赤な顔に氷のうを載せていた。

 

「だってケンカなんて初めてだったからさあ」

「へたれ」

「うるさいなぁ」

 

 思い出したくもない。一発目のパンチで、運良く男に鼻血を出させることができた。しかしその後はもうギッタギタのボッコボコだ。

 隣の席にいたマッチョマンが止めてくれなければ、どうなっていたことやら。

 

「でも、よくやった。えらいぞ、ジョウ」

 

 フリーレンが頭をなでてくる。

 ジョウは……ジョウは、何かが目から溢れそうになって、慌ててフリーレンの太ももに顔を埋めた。

 

「フリーレン、俺、おれっ」

「おっと、氷が溶けてしまったね」

 

 フリーレンが氷のうを取り上げ、ジョウをベッドに放り出す。

 

「今ここでそれ!?」

「新しい氷をもらってくるよ」

 

 あっさり立ち上がって、ドアから出て行ってしまう。

 入れ違いに入ってきたフェルンが、ベッドに突っ伏すジョウの顔をのぞき込んできた。

 

「泣いてたんですか?」

「泣いてないって」

「でも涙のあとが」

「目にゴミが入ったんだよ」

 

 寝返りを打ってそっぽを向く。

 ラグジュアリー・ルームのベッドは広々として柔らかく、シーツは洗い立ての香りがした。ピンクを基調にした内装やインテリアは、ハートマークの装飾でいっぱいだ。

 

(いい部屋だけど、なあ)

 

 ケンカの後だから、正直セックスする気分になれない。ここの「ご休憩」は四時間だが、もう帰ってしまいたいくらいだった。

 

 ぽすっ……。

 

 背後で、ベッドが柔らかくたわんだ。フェルンが隣に座って……いや、ベッドに横たわって、ジョウの背中に寄り添ったのだ。

 

「フェルン?」

「どうしてケンカなんかしたんですか」

 

 耳にひびいてくるのは、感情の波に揺れ、乱れたフェルンの声。

 ジョウは振り向かない。合わせる顔がないからだ。殴り合いの熱が冷めると、ここ最近の自分がどんなに愚かだったか気付かされる。

 

「どうして」

「……あいつ、あの小男がさ」

「……」

「金出せばフェルンを抱けるって言ったから」

「私のため……?」

 

 のったりと、フェルンの腕がジョウの胸に回る。細い腕が脇の下を通り、肩に巻き付いて、二人の距離をゼロにした。

 

「離れろ」

「いやです。離さない」

 

 抱きしめる力が強くなる。フェルンの体温が背中越しに染み込んで、ジョウのどこかにある何かに、さっきまでと違う熱を注ぎ始めた。

 

「私はお金で買える女ですか?」

「そんなわけない」

「そんな女に見えていましたか?」

「見えない、見えるはずない」

「なら、なぜあんな事を」

「頭に血が昇ったんだ」

「どうして?」

 

 ジョウは無意識に唇を舐めた。辛いものを食べた後みたいに、のどがひどくカラカラする。

 

「…………フェルンが向こうの世界に帰ったら」

「……」

「きっと、他の男と結ばれてしまうから」

「そんなこと」

「あるよ。お前は綺麗でスタイルが良くて、頭もよくて真面目で、しっかり者で面倒見までいい百点満点の女の子なんだ。どんな男だってお前にときめく。恋するに決まってるんだ」

 

 そしていずれ、フェルンもほだされる男が出てくるだろう。そいつはジョウなんかよりずっとタフなやつだ。漫画やアニメに出てくる伝説の戦士みたいな、強くてたくましい本当の男。

 そして、きっと、フェルンを大事にしてくれる。

 

「きゅぅぅぅぅぅ……♥」

「へっ?」

 

 変な声が聞こえた。妙に幼く、甘くて、聞き覚えがあるようなないような。

 

「フェルン?」

「……」

 

 返事はない。代わりに、ぺたぺたと胸もとをくすぐる手があった。

 

「フェルン?」

「……ばか、ばかっ」

 

 背中から伝わってくる声が、途切れ途切れに聞こえてくる。まるで恥ずかしさのあまりに縮こまってしまっているかのようだ。

 

「ジョウさんのばかっ」

「な、なんだよ」

「私のばかっ」

「はあ?」

「私のばか、ばかっ」

「どうしたんだよフェルン、落ち着けよ」

「いやですっ。落ち着いたら死ぬっ」

「うそやん、あっ、ちょ、おまっ」

 

 ぺたぺたと胸もとをまさぐっていた手が、ジョウのえり首をつかんで引っ張り回す。止めろと言っても聞かない。

 そのままグイッと振り向かされると、真っ赤な顔のフェルンと目が合う。

 

(近い)

 

 まるでキスをせがむように、フェルンの顔が近づいてくる。ジョウも顔を近づける。二人は鼻先がくっつくほどの距離まで近づいて、じっと見つめ合った。

 そのまま動かない。永遠とも思える時間が過ぎて、そして──。

 

「ダメだろ」

「やんっ」

 

 ジョウは、フェルンのおでこを人差し指でつついた。

 

「俺たちはまだ、恋人じゃないんだから」

「そうですね。まだ、違います。まだ」

「連呼するな」

「ふふっ、まだ、キスしたらダメです」

「俺はどうしたらいい?」

「そんなの私にも分かりません。だから、ちゃんと話をしましょう。全部。色々と……思ったことやしたいこと、してほしいこと、お互いへの気持ちも、全部」

 

 フェルンの顔に苦しみや悲しみはない。柔らかい微笑が浮かんでいる。

 

「そうすればきっと分かります」

「そうだな。俺たちには知性と言葉がある」

「世界は違っても、同じ人間ですから」

「そうだな。同じ人間だから……」

 

(なら、エルフのフリーレンとは?)

 

 その答えは、まだジョウの中に無い。

 フェルンがジョウの手を取った。するりと手の平と手の平を合わせ、指と指を互い違いに絡み合わせて握り合う。

 

「もっと。もっとジョウさんを知りたいです」

「俺もフェルンのことを知りたいよ」

 

 見つめ合ったまま、二人は手をしっかりと握って。その姿勢のまま、顔を寄せて……おでこをくっつけて……鼻のてっぺんをくっつけて……吐息がぶつかって、混じり合って。

 そうしてとうとう唇も近づいて──。

 

「だめだめ」

「はい、まだダメです。だから……」

 

 二人の手が、お互いの下半身へ伸びる。ジョウの手はスカートの()()()を、フェルンの手はズボンの盛り上がりを、それぞれ優しく撫で始めた。

 

「やらしい音がしてるぞ」

「ジョウさんは、あんまり大きくない」

「男はさ、嬉しい時はそんなに勃たないんだ」

「女の子は、男の子をカッコイイって思うと、アソコが濡れてしまうんです」

 

 その言葉にウソは無いようだ。スカートの中に忍び込んだ手を、ぐっしょりと濡れた柔らかい布が迎えてくれる。

 

「あ……っ、ふ……ぅん……」

 

 フェルンの口もとが震える。押し殺された光沢のある、笑い声にも聞こえる吐息。

 

「あ……ふ……ぅん……」

 

 くちゃくちゃと、下着の上からまさぐっている音がする。柔らかい手触りの奥から、粘度の高い液があふれてくるようだ。

 

 敏感な部位をいじられて、フェルンの腰から下がどんどん淫らに開いていく。ベッドの上で腰がくねりだし、むっちりした脚がジョウの腕を挟んですりあげてくる。スカートがずり上がり、白い太ももとピンクのショーツがさらけ出された。

 

(色っぽいな)

 

 円やかで幼い顔に浮かぶ女の表情に、ジョウは喉をごくりと鳴らした。

 華やかではないが、ひどく滑らかで肉感的な表情。性欲と何らかの情を秘めた、肌の内側からあふれ出すようなフェロモン。

 そしてここは、ラブホテルの一室だ。

 

「指、離すぞ」

「はぁ……はぁ……んぅっ」

 

 太ももの中から手を引き出す。指先が粘度の高い液体にまみれて、ムーディーな照明の光を反射していた。

 その指をフェルンに見せると、ぺろりと舌を伸ばしてくる。

 

「ちゅぷっ……ちゅるっ……」

 

 小さな唇が指を含み、熱い唾液で濡らす。長いまつげがかすかに震え、至近距離でジョウを見つめる。トロンと潤んだ瞳は、いつもの理知的な光を失っていた。

 

「んふふ……」

 

 唇をすぼめて、ちゅうちゅうと音をたてて吸い付く。小動物的なひたむきさで、ジョウの胸へ愛着と感謝を伝えてくれている。

 

「今日のフェルン、いつもよりエロいよ」

「んちゅ……ほんと?」

「うん、えっちだ。ちんぽにクる」

「あはっ。フェルン、おちんちんに、クる?」

「ああ、すぐにでもぶち込みたくなる」

 

 フェルンの目がすっと細くなり、口元にいやらしい笑みが浮かぶ。少女らしからぬ女の淫気がにじんだ。

 

「んふぅー……挿れたい?」

 

 フェルンが膝小僧をジョウの股間にすりつけ、ズボンの上からもっこりとした膨らみを刺激する。その感触が気に入ったのか、えっちな女の子が何度も何度も膝を押し付けてきた。

 

「触っていいなんて言ってないぞ」

「この子は正直ですよ? ほら、ぴくぴくって」

「こいつめ」

 

 フェルンが舐めていた指の唾液をペロッとしてから、ジョウはイタズラな太ももや膝、ふくらはぎの辺りを優しく撫でさすった。

 ぴくぴくっと震えて、甘い声がこぼれる。

 

「あっ、やんっ……くすぐったいです」

「やっぱりフェルンは可愛いな」

「ふふっ……」

 

 フェルンが体を起こした。乱れた髪をそっと手ですき、耳の後ろに撫でつけていく。

 だが、まくれ上がったままのスカートは直さない。大きなベッドの上で体勢を変え、四つん這いになった。ジョウにお尻を向ける体勢だ。

 

「ほんとはもっと甘えたいです……でも、ジョウさんも甘えてほしいです」

 

 白くて丸くて大きなお尻が、フリフリと左右に振られた。スカートはめくれあがらせたまま、ピンク色のショーツから透明な液体を染み出させる。

 まるで猫の尻尾みたいに揺れる肉の丘が、ジョウの視線をくぎ付けにしていた。

 

「お尻ふりふりしてるぞ。猫みたいだ」

「猫、お好きですよね」

「ああ」

「なら、飼ってください。()()()()

「フェルン」

 

 その呼び方は、ジョウが強制したわけでは無い。荒れたセックスをし始めた時、フェルンが自ら使い始めたのだ。

 どうしてなのか聞く勇気はなかった。今までは。

 

「飼って欲しかったのか?」

 

 立ち上がって服を脱ぐ。

 ペニスが露出すると、振り返ったフェルンの唇が淫らで愛らしい弧を描いた。

 ジョウは重量感のあるお尻を両手でつかみ、愛液でぐしょぐしょになったショーツに指をかける。

 

「ぁん……」

「言え」

 

 リボンやフリルで飾ったピンクの布きれが、肌から離れまいと抵抗するが──。

 

「あっ、引っ張っちゃ……ぁんっ」

 

 わずかな抵抗はあっけなく破れて、濡れそぼった布きれが引きはがされた。粘り気たっぷりの糸がショーツと女芯をつなぎ、……すぐに切れる。

 まるで王女の下着を脱がすかのように丁寧な手つきで、フェルンのショーツが膝まで下ろされた。

 

「だって……だって」

「だって?」

「魔法使いを止めて猫になったらっ……帰らなくていいかもってっ……ニャーコと一緒に、ジョウさんの家でっ……」

 

 ジョウは枕元のコンドームをつけ、フェルンのお尻にペニスを押し付けた。そのまま割れ目に沿って擦りつけ、怒張がいかに張り詰めているかを教えてやる。

 フェルンの喉が、ごきゅっと鳴った。

 

「俺、フェルンを帰したくない」

「ぁあ、私も帰りたくありません……」

 

 それだけ確認すれば十分だった。ひたむきな献身と、ひたすらに求めてくる愛欲。それらに報いるには、今はまだ一つの方法しかない。

 ジョウは腰を突き出した。フェルンの腰が動いて、肉竿を少しだけ受け入れる。

 

「ふぁ……」

 

 その腰を掴んでペニスを送り込むと、水気をたっぷり含んだ陰唇が押しのけられた。

 ねっとりした膣ひだが絡みついてくる感触に、ジョウの口からも吐息がこぼれる。

 

「んんんっ……!」

「あっ、あ”ーっ……!!」

 

 硬く反り返った男根が、ぬるり……と侵入していく。速度は亀のごとしだ。乱暴なセックスを強いていた申し訳なさが、ジョウの腰を遅くしていた。

 だが、それが逆にフェルンの悦びをかきたてるらしい。

 

「おっきいぃ……おっきくてあついぃ……」

「苦しいか?」

「くひゅっ……ぜんぜん苦しくない……優しすぎて、もどかしくて、死にそっ……です」

 

 二人の腰が密着する。亀頭が子宮口に触れると、フェルンが背中をくねらせて身悶えた。紫の髪を振り乱し、絞り出すように叫ぶ。

 

「あぁ……きもち、いいぃ……!!」

 

 お尻の肉がきゅっとすぼまり、膣壁が複雑にうねって竿をしごく。美少女まんこが甘イキしているのだ。膣内のひだひだが淫らにうごめきながらペニスに吸い付いてくる。

 肉棒から、じわっと熱いものがにじみ出た。

 

「おー」

「ん”っ、あ、カウパー出ましたか……?」

「うん。フェルンに入ったら、そりゃ出すって」

「あっあっ……感じてくれるの、すごく嬉しいです、ふぅ、ふぅ……」

 

 腰をぴったりと押し付けたまま、呼吸の乱れが収まるのを待ってやる。膣口とコンドームのすき間から愛液がじわじわと染みだしてきた。

 ラブホテルの一室で、若い男女の情欲が重なり、お互いを隔てる壁の表面を滑らかにしていく。

 

「ふぅ、ふぅぅ……はぁっ」

 

 フェルンが軽く身震いして、大きく息を吐く。汗ばんだお尻をみだらにうねらせ……そして揺すりはじめた。

 オスの情欲を駆り立てる腰つきだ。少し落ち着きを取り戻した膣ひだがうごめきながら竿をしごき上げる。

 

「んっ、んく……交尾、すてきですっ……」

「淫乱」

「ひっ!?」

 

 考えあって、ジョウは低い声で罵った。昨日、フェルンを傷つけるために使ってしまった言葉だ。

 フェルンのお尻がぶるっと震え、膣壁がきゅんっとすぼまる。

 

「くふっ……」

「いやか? 正直に言え」

「いっ……いいえ! 好きなだけ……言って、くださいっ」

 

 だが、フェルンは首を振って受け入れる意思を返してきた。口元には、ほのかな笑みさえ浮かべている。

 

「あんっ……ふ、ふふっ、ちゃんと交尾してくれるなら、どんな言葉で罵られても構いません」

 

「なんでだ? 言え」

 

「ジョウさんに罵られると、突き落とされたみたいな気持ちになって、怖くて、でも」

 

「でも? 隠すな、はっきり言え」

 

「っ……あ……あ……愛っ、愛されてるって思うとっ、怖くなくてっ、ふわっと落ちるような、変な感じになってっ」

 

 フェルンが求愛ダンスを再開する。ベッドのスプリングまで利用して、丸々と実ったお尻を弾ませた。

 汗まみれの花柄ワンピースがべったりと肌にはりついて、メリハリのある体つきをますますイやらしく飾り立てる。

 

「淫乱」

 

 ぱんっ! 

 

「んひぃっ! あっ、あぁ”ーッ!」

 

 平手で尻を叩けば、白くて丸くて大きなお尻がぶるんっと跳ね上がり、膣ひだがわななく。

 その感触を味わいながら、ジョウは言葉と手でムチを振るった。

 

「このドすけべ。悪い子だ」

 

 ぱちん! ぱちんっ! 

 

「あっあっ、あぁ”っ!」

 

 フェルンの背筋が反り返り、膝がベッドから離れ、お尻がさらに高く持ち上がる。

 

「ご主人さまぁ……あっ、あ”ー……っ!!」

「よしよし……無理するなよ」

 

 ムチの後は、もちろんアメだ。

 ジョウは優しく、何度もフェルンのお尻をなでてやった。赤い手形を刻んでやった場所をいたわるように指先でなぞり、持ち上がったお尻をとんとんと叩いてやる。

 

「あぁ、あ”っ……はぁーっ」

 

 そうするとフェルンは、体重をジョウの腰にかけてきた。二人は後背位から背面座位に体位を変え、さらに深くつながり合う。

 つながった所に体重がかかって、子宮口と亀頭がぐちゅっとディープキスを交わした。

 

「んふっ、あ、あ”ぁ……ふかひ……んふっ」

 

 フェルンのあごが上がり、喉元をさらけ出してのけぞりかえる。豊かなバストの先端が天井を向くくらい胸をそらして、ジョウに体を預けた。

 

「ふぁぁ”……」

「痛かったか?」

「はひ……いたくて、嬉しい……」

「そっか。フェルンがこんな変態プレイに付き合ってくれて、俺、すごく幸せだよ」

 

 びっしょり濡れたワンピースの上から、まるまる実ったフェルンっぱいをつかみ、軽く揺らす。

 幸せな重みが、腰だけでなくジョウの手にも伝わってきた。

 

「幸せだ。フェルンは?」

「ぅ”んっ……フェルンもっ……幸せです」

 

 匂い立つような甘い声で、フェルンが囁く。尻をくねらせて、ぬちゃ……くちゃ……と音をたて、ぬめぬめの膣肉でオスのペニスを愛でた。

 脊髄を溶かし、理性を蒸発させるような快感がジョウを襲う。

 

「痛いのもっ、恥ずかしいのもっ……ぜんぶ全部、ジョウさんにしてもらえると嬉しいんです。幸せなんです。だから……もっと叩いてください。もっと痛くして……も、もっと恥ずかしくて気持ちいいこと、してください」

 

 ジョウはうつむき、唇をむにむにと動かした。鼻から熱いものがこみあげてくるのを感じる。それは目頭にまで広がって、視界をうるませた。

 

(泣きそう)

 

 だからと言って、女の子の前で涙をこぼすわけにはいかない。

 ジョウは後ろに手をつき、ヴァギナ奥深くに突き刺さったペニスで、フェルンのポルチオをぐいっと押し上げた。

 

「あぁアっ”!?」

「イけ……っ!」

 

 ポルチオアクメで脳天まで貫かれたか、フェルンは舌を突き出しながら背中をそらせる。腰が浮いてジョウのペニスがにゅぽんっと抜け、つがっていたオスとメスはまた別々の人間に戻った。

 

「ふぁァッ、あっ……あ”っ」

 

 フェルンがへなへなとベッドに崩れ落ちる。ジョウにお尻を突き出した姿勢で、上半身をべしゃりとベッドに投げ出した。

 

「あー、失敗した」

 

 恥ずかしさに任せて、無理な体位を強いてしまったようだ。ジョウはフェルンの体を優しく転がし、その下から抜け出る。

 お詫びの気持ちを込めて紫の髪を優しく()き、腰回りを撫でさすった。

 

「あ”っ……はぁーっ……ん”ぅぅっ」

「ごめん、無理させたな」

「はぁーっ、はぁーっ」

 

 荒い呼吸が治まるまで待つ。

 やがて、フェルンは重そうに体を起こした。のぼせたような表情のまま、ジョウの股間に顔を埋める。

 

「おうっ」

「んくっ……」

 

 そして、目の前にぶら下がる男根をぱっくりと咥え込んだ。自分の愛液でべたべたに濡れたゴムつきちんぽを、それはもう愛おしそうに口に含む。

 口の中でもにゅもにゅと舌を動かしながら、甘い上目遣いでジョウを見上げた。

 

「んふー」

「そうか、そう言えばフェルンは猫だもんな」

「んっふ……ひょう、れひゅ」

「交尾したあとは、舐めたくなるんだな?」

「ん」

 

 亀頭に舌を絡ませたまま、フェルンがうなずいてみせる。竿をしごきたてていた膣肉の動きとはまた違う、ねっとりした愛撫だった。イカせてくれた男根の硬さやたくましさを、たっぷり味わっているかのようだ。

 

「可愛いよ、フェルン。俺のメス猫」

「んっ……んふ」

 

 優しくフェルンの頭をなでる。汗でぬれた紫髪が指の間に絡みつく感触がくすぐったい。

 そしてもちろん、しゃぶられるペニスもくすぐったくて……ジョウは、また射精欲が高まってきたのを感じた。

 

「出そうだ」

「ふひゅっ……んふっ、んふ、んふっ」

 

 唇をすぼめたままフェルンが頭を前後する。たっぷりねぶったゴムペニスをしごく速度と角度が、射精をうながすそれになった。

 

 フェルンの口腔には、オスを骨抜きにするような性技はない。ただひたすらに情熱的な前後運動と、無様をいとわず頬をへこませる吸引だけ。だがその愚直なまでの情熱が、かえってジョウの射精欲を刺激する。

 

 美しい声と整った言葉をつむげる唇が、まるで精液を絞り出す道具のように使役され、めくれ、ゆがむ。ジョウだけのために淫らに使われ、そして……。

 

「ぐ……っ」

「んふっ」

 

 どくっ、どくっ。尿道から精液が飛び出して、ゴムの先っぽに精液だまりを作った。

 フェルンの唇が、ほお肉が、舌が、のどが、オスちんぽへ愛おしそうにまとわりついて子種をしぼり取っている。

 

「ふーっ……ふーっ」

 

 やがて射精が収まると、フェルンはぬめる口を少し引いた。ゴムの先っぽを舌でもてあそび、オス汁の風船を歯でもぐもぐしている。

 

「んふ、んぐんぐ、んぐ」

「破れるぞ」

「んふー……ぷはっ」

 

 フェルンが口を離した。舌とゴムを結んだねっとり唾液をちゅるっと吸い込み、ペニスからゴムを外すと、口を縛って枕元にぽいっと放り投げる。

 そしてすぐさま、射精済みナマちんぽをあったかいお口でパクッ。

 

「おほっ」

「んんんー」

 

 ぢゅるるるっと吸い込んで、そこに精液が残っていない事に気づき、悔しそうに眉をひそめた。

 

「やっぱりえっちだな、フェルンは」

「んふ……ふふっ」

 

 ジョウは笑いながら、フェルンの頭をなでる。

 フェルンもバツが悪そうに笑い返し、じゅるっと淫靡な水音を立ててちんぽを咥え直した。

 

「いい子だ。よしよし」

「んふー、ちゅるっ……んふ……」

 

 穏やかな奉仕が続く。ソフトで細かくねちっこい、猫が飼い主の手をなめるような舌使い。きっとコミュニケーションの手段として、オスの肉体を愛でているのだろう。

 言いたいことは多分、「もっと抱いて」だ。

 

「服、脱ごうか。とりあえず汗拭かないと」

「ふぁい……」

 

 上気したうなじから、うっすらと湯気がたっている。花柄のワンピースは汗で貼りつき、服の用を成していない。エアコンも効いているので、脱がせて汗を拭かなければ風邪をひいてしまうだろう。

 

「はい、タオル」

「ありが……うおっ」「フリーレン様っ!?」

「なに?」

 

 いつの間にやら、フリーレンがベッドの隣に立っていた。手に持ったタオルを差し出している。

 

「い、いつから聞いてた」

「二人が『幸せ』って言いあってたあたりから」

「そ、そうか」

 

 帰るとか帰らないとかの話は聞いていなかったらしい。ほっと胸をなでおろしたジョウの肌を、フリーレンがタオルでぬぐった。まるで子供の体を清めるように、優しく丹念に拭いていく。

 

「フェルンも。風邪引くよ」

「は、はいっ」

 

 フリーレンはフェルンのワンピースとブラを脱がせ、汗にまみれた裸体をタオルでぬぐっていく。フェルンはうつむき、恥ずかしそうに股間を隠しながら大人しく従った。

 

「よし、きれいになった」

「すみません……」

「いいよ。二人には迷惑をかけているからね」

 

 フェルンの頭をよしよしとなでて、フリーレンはジョウへ向き直った。

 

「幸せを壊して、本当に申し訳ないと思ってる」

「仕方ない事だって言うんだろ」

「そう。でも、最初から全部わたしのせいだし」

「まあ、それは」

「お詫びに何でもする」

「……何でも?」

「うん。お金もあげるし、気が済むまで交尾してあげる。ジョウが望むなら、どんな恥ずかしいプレイだって楽しませてあげる」

 

(してあげる、ねえ)

 

 フリーレンは、ジョウの右手を自分の両手で包み込んだ。手のひらに指の感触が伝わる。

 

「だから、フェルンにはひどい事をしないで」

「やっぱけっこう前から見てた?」

「見てない」

「本当?」

「本当。信じて」

「本当に本当?」

「本当に本当」

 

 フリーレンは目をそらさずに言い切った。その瞳に揺らぎはない。

 

 ちらりと視線をずらすと、フェルンと目が合った。何というか……微妙な表情をしている。『やめてください、フリーレン様。お願いだからこれ以上恥をかかせないでください』とでも言いたげな目だ。

 

 ジョウはつないだ手に力を入れた。フリーレンの華奢な体をぐいっと抱き寄せる。

 

「それならさ、犬になってくれよ」

 

 

 ◆◆◆

 

 この「シティ・ラブ」は、駅前で唯一のラブホテルだ。車を持っている地元民よりも、観光客のカップルや出張客の風俗利用を当て込んでいる。

 ゆえに、変態的なプレイに興じるためのサービスや備品が充実しているのだ。

 

「へんたい」

「何でもするって言ったろ?」

「そうだけど」

 

 袖なしシャツとホットパンツという格好をしたフリーレンが、ベッドにちょこんと女の子座りしている。じとっとした目をこちらに向けているのは、ジョウの手にあるプレイ用の首輪とチェーンのせいだろう。

 

「変態」

「犬なんだから、言葉しゃべっちゃだめだろ」

「変態」

 

 トランクス一枚のジョウは、苦笑いしながらフェルンを手招きした。

 

「フェルンは猫ちゃんだぞ」

「正気ですか」

 

 裸にバスタオルを巻いたフェルンが、渋々といった様子でベッドに上がってくる。

 さっき交尾した女の子を抱き寄せながら、フリーレンには聞こえない小声で、ジョウはささやきかけた。

 

「ちょっとさ、難しい事なんにも考えなくていいようにしようって事だよ。動物はそうだろ?」

 

 知性と理性で自分を(そで)にした女から、そういうものをはぎ取ってみたい。それがジョウの欲望だ。

 フェルンはバカと言いたげな目をしながら、長い髪をかき上げてうなじをあらわにした。

 形のよい耳は、ほんのり赤くなっている。

 

「早くして下さい。恥ずかしいから」

 

 素直じゃ無いフェルンの首筋を、首輪が飾った。色は赤で、鈴が一個取り付けてある。要するに某ネコ型ロボットのものと同じデザインだ。

 さらに茶色いネコ耳のカチューシャも追加。見ていたフリーレンがあからさまに嫌そうな顔をしたが、スルー。

 

「いい子だ、すごく可愛いぞ」

「むー」

 

 フェルンは頰を膨らませて、ぷいっと横を向く。

 だが、もともと自分から「ご主人様」と言い出すようなタイプの女の子だ。よく見れば、何かをじっとこらえているような、むずがゆい笑みを浮かべている。火が付くのも時間の問題だろう。

 

「ええー……あっ」

 

 フリーレンは唖然としていたが、ジョウがフェルンの髪留めに手をかけた時、ハッと表情を強ばらせた。

 蝶のレリーフを施した髪留めを外すと、紫の髪がフェルンの背中に流れていく。

 

「これ、フリーレンのプレゼントだって?」

「う、うん」

「今はいらない。フェルンは俺のネコだから」

 

 髪留めを手渡すと、受け取ったフリーレンは複雑な顔でジョウとフェルンを見比べている。

 ジョウはベッドの上にまっすぐ立った。自然と、二人を見下ろす形になる。そしてフェルンからバスタオルを奪い、首輪とネコ耳カチューシャ以外は一糸まとわぬ姿にしてしまう。

 

「フェルンは人間だよ」

「今は違う。俺が飼ってるペットだ」

「あり得ない」

「ペットだよ。そうだなフェルン」

「はい」

「ネコなんだから、言葉しゃべっちゃだめだろ」

「あ……にゃ、にゃぁ」

 

 先ほどまでジョウに抱かれていただけに、フェルンは少し上気した色っぽい声で鳴く。

 大事に育ててきた弟子の豹変に、フリーレンが信じられないものを見る目をした。

 

「にゃぁにゃぁ」

 

 フリーレンがじっと見ていることは、フェルンも自覚しているはずだ。恥ずかしそうに顔を伏せながら、喉をならし眼をつむり、感じ入ったように身を震わせる。

 

「よしよし、ごほうびだ。ちんぽの匂いを嗅げ」

「にゃっ」

 

 フリーレンが固唾を飲んで見守る中、フェルンはジョウの股間に顔を埋めた。膝立ちで少しお尻を浮かせながら、鼻をすんすんと鳴らし、ご主人様のちんぽ臭を熱心に嗅いでいる。

 

「にゃふ、にゃふぅ」

「気持ちいいよ、ちんぽの匂い嗅がせるの」

「みゃぁ……」

 

 フェルンはうっとりとした顔で、鼻先で睾丸を持ち上げる。そして唇ではむっと吸い付いてきた。そのまま、顔を左右に振るようにして、たぷたぷ玉袋の感触をじっくり味わおうとする。

 

「んっ……んぅ……」

「はは、くすぐったい」

 

 ネコ・フェルンは玉袋を解放すると、たっぷり唾液のぬるつきベロでトランクスの盛り上がりを舐めていく。下から上にそろぉ~っと、ねろぉ~っと、そして……。

 

「よおしフェルン、ちんぽ出していいぞ」

「にゃふ……」

 

 許可を与えられ、フェルンはトランクスのゴムに手をかけた。

 

「ちょっとだけな」

「にゃっ……ぢゅるっ」

 

 ゴムを引っ張り、亀頭だけに顔を出させる。唇で亀頭をもにゅもにゅと挟み込み、人肌温度のあったか液をにじませた。

 トランクスの中、根元の方まで唾液が垂れてきて、肉茎全体がぬるっと温められる。

 

「んふぅ、ぢゅるっ」

「上手だぞ、さすが俺のペットだ」

「んふー、んふー」

「ごほうびだ。オナっていいぞ」

「んふぁっ……。ちゅっちゅっ」

 

 フェルンは嬉々としながら、亀頭をベロでれろれろ舐め回した。右手は陰茎を柔らかくしごき、左手は自分の股間に伸ばしてオナニーを始める。一度イっているだけに感度は良いようで、腰をくねらせながらうっとりしている。

 

「にゃ……ん、んんっ」

「……フェルンにひどいことしないで」

「おっと」

 

 フリーレンの弱々しい抗議を聞いて、ジョウは思わず笑ってしまった。フェルンの髪をちょっと引いて顔を傾け、フリーレンの方に向けてやる。

 

「これがひどい事されてる顔か?」

「…………」

「ほらフリーレン、ちゃんと見てやれよ」

「んれぇ……えぉん……んぶ、ぢゅっ……」

 

 茶色のネコ耳カチューシャと赤い首輪をつけられた紫髪の美少女は、ジョウの意図を理解してくれているらしい。

 敏感な亀頭に舌の腹をべったり貼りつけ、見せつけるようにねろねろ()わせて、柔らかな唇でカリ首をねぶってくれた。

 

「あったかくて、気持ちいいぞ。ありがとう」

「にゃはぁ……んれぇ……ぢゅぷっ……」

「うあ……フェルン、そんな」

 

 フリーレンは見ている。フェルンがいやらしい音をたててちんぽをナメナメする様子も、人間性を捨てることに興奮してオナる姿も、飼い主に身も心も捧げるかのような表情も、全て見てしまっている。

 

「ぢゅる……んふっ……くちゅ」

 

 フェルンのオクチ愛撫が、段々と激しくなっていく。わざと音を立てて唾液をしぼり出し、亀頭を咥えて思い切り吸うのだ。かと思えばベロの先を尖らせ、尿道口をチロチロとなぶる。

 

「フェルン、楽しそうだろ?」

 

 フリーレンにとってフェルンは大切な弟子であり、家族のようなもの。それくらい大切な存在が異性の前で溶け崩れている様は、どれくらいエルフの心を揺さぶれるのだろう。

 

 果たしてフリーレンは、大きな目をさらに見開き、呆然とフェルンの痴態を見つめている。

 

「ふあっ……んっ、んんっ……」

 

 くちゅ……。

 

 ホットパンツに包まれた小さなお尻が、ベッドの上でもじもじと揺れる。フリーレンの左手が、しきりに自分の髪を触ったり、肩をさすったり、ホットパンツの上から股間を押さえたりしている。

 

「フェルン、もういいよ」

「んっ……にゃあぁん……」

 

 名残り惜しそうな声を出して、フェルンは口を離した。唇と亀頭の間に伸びた糸を指で巻き取り、ジョウの下腹部にぬりぬりしてくる。

 

「はは、すごくえっちだ」

「にゃふ……」

 

 濡れた小鼻をふるわせて笑うフェルンの頭を、ジョウは優しく撫でてやる。

 

「フリーレン、俺たちに嫉妬してるぞ」

「にゃ?」

 

 フリーレンは相変わらず呆けた顔をしていた。目の前で、自分の弟子が自分の男に、淫らなご奉仕をしているのに。

 視線がふらふらと肉棒へさまよい、そして、再びフェルンの顔へと移る。宝石のような瞳は潤み、呼吸も少し荒くなっていた。

 

「フリーレンもおいで」

「……わたしは……」

「来ないなら俺から行く。逃げるなよ」

 

 フェルンを置いて、ジョウはフリーレンの後ろに回った。後ろから抱き締めるようにして、フリーレンの胸元へ手を伸ばす。

 服の上から乳首を摘まむと、フリーレンは腰をくねらせて甘い声をあげた。

 

(一回イかせてやるか)

 

 女の性欲は、男と違って底なしだ。頭をふやかしておいて損はない。

 

「あっ……んん」

「辛いんだろ? 俺が何とかしてやるから」

「うぅ」

 

 フリーレンが恥ずかしがっている隙に、ジョウは袖なしシャツをまくり上げた。お皿を伏せたような慎ましい乳房と、可憐な先端が露わにする。

 色素が薄いほんのりピンクのエルフ乳首は、勃起して前を向いていた。

 

「フェルンに見られて興奮してる?」

「……ばか」

 

 言葉とは裏腹に、フリーレンは自分からジョウの手を握ってきた。それどころか指を絡めてきたり、指をわしゃわしゃと動かして恋人つなぎしたりしてくる。

 

「かわいい」

「うるさいばか」

 

 どれくらい肌を重ねていなかったのだろう。三週間か、四週間くらいだろうか。髪から漂う懐かしい香りを吸い込みながら、ジョウはフリーレンの首筋に唇を這わせた。

 

「フリーレン……んっ」

「はぁ、ぁい」

「ここ、触るぞ」

「あ……っ、乳首、触っちゃいやだ……」

「ウソつくな」

 

 指の腹で押すと、コリッとした感触がある。フリーレンの乳首は、持ち主よりずっと自己主張が激しいのだ。ジョウの指にぷっくりコリコリの肉感をアピールして、もっとしてもっとして♪ とおねだりしてくれる。

 

「正直に言え、ここ好きだろ?」

「好き、だけど……」

「だけど?」

「そこいっぱいされると変になるから、だめ」

「よく知ってる」

 

 先端よりも根元を狙い、親指と人差し指の腹で乳首の付け根をなで回す。

 残りの指はその周り、乳輪のフチあたりを、これも指先の腹でなぞるように愛撫する。決して爪が当たらないように気をつけながら、円を描くように優しく、ゆっくり。

 

「あっ、それ……それだめっ」

「おっぱい気持ちいいなフリーレン」

「ばか……変態……ばかぁ」

「可愛い。フリーレン超かわいい」

「褒め言葉にセンスなさすぎぃ」

「だって可愛いもん」

「ばか……」

 

 時々リズムよく乳輪をタップすると、意外と可愛い萌え声を漏らしてくれる。ホットパンツから伸びる細っこい脚がベッドの上でもぞもぞ動いて、むき出しの足指がきゅっ、きゅっと何度も丸められた。

 

「そ。それいいっ……あーっ……」

「どんな風にいいんだ?」

「そんな、言えない……」

「言わないともっとしちゃうぞ」

 

 フリーレンがいよいよ切羽詰まッてきた。「いや、いやぁ」と首を振ったり、背中を反らせたり、上半身をくねらせたり、自分の胸を愛撫する男の手をばしッと叩いたりと大忙しだ。

 

「言うからぁ……あっ……じんじんして、先っぽまでピリピリして、あっ、あっ、んんっ……つまんでもらうと気持ちいいの、思い出しちゃうからぁ」

 

「それも知ってる」

 

 ジョウは、フリーレンで乳首のいじり方を覚えたのだから。

 言わずもがなの事を言ってくれたご褒美を与えるべく、乳首を人差し指と親指でつまみ上げる。

 

 そのままコリコリ、クリクリとこねくり回してやると、フリーレンは目尻に涙を浮かべて悶え始めた。たっぷり根元をほぐしてからの先端愛撫に、恍惚の笑みを浮かべる。

 

「あっあっあっ、それ好き……じーんって、電気がきてるみたいなの……んぁ、あっあっあっ」

 

 フリーレンの声が溶けてきた。乳首を責められるたび、腰が浮き沈みする。お尻がくいっと持ち上がり、膝頭が内を向いて悩ましげにすり合わされ始めた。きっとホットパンツの中は洪水だろう。

 

「フェルン」

「にゃっ!」

「脱がせてやって」

「にぅ……」

 

 物欲しそうに見ていたフェルンを呼びつけ、フリーレンの下半身をハダカにするよう指示する。

 四つん這いでにじり寄ってきたフェルンは、フリーレンのホットパンツに手をかけると、お尻側から手を回してずりおろしていった。

 

「う……」

 

 フリーレンが恥ずかしそうに呻く。ホットパンツとショーツに押さえつけられていた下半身が解放され、股間から愛液が糸を引いてベッドに落ちる。お尻の谷間を淫猥な輝きが垂れ落ちた。

 

「乳首だけで濡れすぎ」

「だって久しぶりで……あ、やだぁ……あんっ、あっ……ぁんんっ! ……っ!!」

 

 ジョウは乳首を愛撫しながら、秘所にも指を伸ばした。軽くタップしたりかき回したりすれば、指先の感触だけで「女の子」の形がはっきりと分かる。

 ちっちゃな大陰唇が作る秘密の割れ目からエルフ汁をすくい上げ、フリーレンの口元へ運ぶ。

 

「ほら、舐めて」

「うう……やだよ……」

「ならフェルンに舐めさせるぞ」

「やだっ」

 

 フリーレンはジョウの指に舌を伸ばして、れろっと舐めた。お人形のように可愛らしい顔を少し歪めて、自分の愛液をぜんぶ舐めとってしまう。

 

「はあっ……はぁっ……はっ……」

「エロい味しただろ」

 

 言葉でなぶりつつ、ジョウは指先に愛液をたっぷりまぶした。ローション代わりにエルフ乳首へと塗りつけ、指先の柔らかな部分を軽く押し当てて、小刻みに振動させる。

 

「ひゃふっ!? あ、あっ……んっ! やっ、それやめっ」

 

「なんで?」

 

「おちんちん、が、欲しくなる、からぁ、あっ、それ好きっ、好き好きっ、先っぽこねこねされるの好きっ、あ、は、すごいっ、じーんってするっ」

 

 こりこりと勃起した乳首をモミモミしてやると、フリーレンはたまらないといった様子で悶えた。

 ジョウはそんなエルフ娘の耳元に顔を寄せて、長い耳の先端を優しくねぶってやる。

 

「ふぁ、耳だめ……っ」

「じーん、じーんする?」

「はあっ、あっ……するぅ……」

「もっとして欲しい?」

 

 フリーレンがこくっとうなずいた。

 耳たぶを唇で軽く挟む。

 エルフ特有の長い耳がぴくんと反応する。

 とがらせた舌で耳をマッサージ。

 指の腹で乳首をマッサージ。二点責めだ。

 裏返った悲鳴が上がる。

 

「ひゃうんっ! だめっ、それもっとすごいっ!」

 

「もうイクのか? 早いな」

 

「あっ、あっ、だって気持ちいぃ、くぅぅんっ、イく、イく、イくぅっ、あっ、あっ、いくイくっ、あ”んイくっ!」

 

 びくうッ! と腰を震わせ、硬直して、すぐに脱力する。電撃のような一瞬の乳首オーガズムを経て、フリーレンはベッドの上で脱力した。

 

「はっ……はっ……」

「おっぱいでイッたか」

「ぁあ……はっ……はっ……」

 

 フリーレンは焦点の定まらない目を虚空に向けたまま、子犬のように浅く呼吸を繰り返す。

 白髪(はくはつ)を撫でてやりつつ、ジョウは指の腹で耳たぶをくすぐった。小さな吐息と共に身を震わせる姿を見てから、袖なしシャツを脱がせる。

 

「フェルン」

「にゃおん」

 

 心得たフェルンが、フリーレン用の首輪を持ってきた。黒くて太く、チェーン用の金具が付いた首輪だ。フリーレンの髪を手ぐしで整えてから、慎重に首へ巻きつける。

 

「あっ……はふっ」

 

 首輪を巻かれたフリーレンが、ぶるっと体を痙攣させてよがり声を上げる。肌がピンク色に上気して、白いシーツの上で蒸されるように潤んでいく。

 

「んっ……あぁん……」

「鎖もつけてやるよ」

「あっ……はぁ……」

 

 ジョウは鎖の端をフリーレンの首輪につないだ。白い犬耳のカチューシャをつけ、可憐なわんこエルフの見た目を作り上げる。

 さらに鎖のもう一方を自分の腕に巻き付けた。偉大なエルフの魔法使いを、陰キャ大学生のペットに仕立てあげるのだ。

 

「フリーレン、俺のペットになれ」

「はぁっ……ふぅ……」

「恥ずかしがることない。これは遊びなんだ。俺たちが一緒にいられる時間は短い、そうだろ? なら色んなことをして楽しまないと」

 

 ジョウはフリーレンの手を取って、トランクスの下でいきり立ったものに触れさせる。

 フリーレンは、小さな手の平をおずおずと男の股に這わせ始めた。

 

「はぁっ……はぅ……」

「ペットになるか? なるならご褒美だ」

 

 手を下に伸ばし、小指の腹で乳首をくすぐる。

 フリーレンはまた腰を跳ねさせ、はぁはぁと息を荒くしながら、ジョウの股間をいじり続けた。

 

「ペット……ペット……」

 

「そう、ペットだ。なんにも考えずに、俺と交尾を楽しむだけの生き物になれるぞ」

 

「んっ……なる……ペット……あ、だめ、そんなのダメ……」

 

「ならないならお仕置きだ。今日はフェルンとだけセックスする」

 

 押してダメなら引いてみろだ。ジョウはフリーレンから離れ、ベッドから降りた。

 フェルンが喜び勇んでジョウに続き、ラブホの床にひざまずいて、トランクスのもっこりにキスしてくる。

 

「にゃーん……」

 

 ジョウの猫がうれしそうに鳴いて、トランクスを前歯で噛んで下ろし始めた。フリーレンが身を起こし、ベッドから降りるのと、フェルンがトランクスから男根を引っ張り出すのはほとんど同時だった。

 

「いいか? これは遊びだ」

 

 床にへたり込んだフリーレンへ、噛んで含めるように言い聞かせる。エルフの瞳が揺れ動きながら自分を見上げているのをしっかり確認して、さらに続けた。

 

「今日だけだ。今日、このホテルの中でだけ、フリーレンは俺のペットになる」

 

「あぅ……」

 

「俺はフリーレンをたくさん可愛がる。フリーレンは俺に奉仕する。今日だけそういう遊びをするんだ」

 

 フリーレンがこくりとうなずいたので、ジョウは改めて鎖を引っ張る。

 奇跡のように白く美しいジョウのペットが、四つん這いでのそのそ近づいてきた。足下にぺたんと座り、首を斜めにかしげて見上げてくる。

 

「命令に絶対服従すること」

「……はい」

「どんなことがあっても逆らわないこと」

「逆らわない……」

 

 フェルンがそっと鎖を引いて、わんこエルフを男根の先端まで誘導した。男根を捧げ持ち、師匠だった犬の唇に近づける。

 フリーレンは夢見るような面持ちで男根を見つめ、自分から舌を伸ばして、その先端をぺろっと舐めた。

 

「ん……ぺろ……」

「最初の命令だ。言葉は話さないこと」

「にゃ……」

「犬はわんだ」

「わ、わん」

 

(すげえ、めっちゃ可愛い)

 

 ジョウは思わず生唾を呑み込んでいた。

 ロールプレイとはいえ、自分よりずっと知的な麗しのエルフをペットにして、「わん」と言わせているのだ。白い毛色が綺麗なわんこエルフが「わん」と言ったのだ。興奮しないわけがない。

 

「フリーレン、俺の手を舐めろ」

「ん……ぺろ……」

 

 フリーレンは手の平に舌を伸ばして、ぴちゃぴちゃと舐めた。時折こちらの様子を上目遣いで窺いながら、従順な犬エルフとして振る舞い始めたのだ。指の間や爪と肉の境目などを、命令通りていねいに舐め上げてくる。

 

 首輪のチェーンをくいっと引っ張ると、フリーレンは「くぅん」と鳴いてよろめいた。

 

「俺が良いと言うまで四つん這いでついてくること。それ以外はするな」

 

「にゃーん」

 

 フェルンがうれしそうに鳴いて、フリーレンは無言で、四つん這いになった。首輪につないだ鎖をひっぱられ、ラブホテルの一室を歩き始める。

 

 フリーレンは鎖で引かれ、膝をついた四つんばいでのそのそ進む。

 フェルンは動物のように膝を上げて、四つ足でぺたぺた歩く。

 二人の姿はとんでもなく卑猥で背徳的で、ジョウを何度も何度も振り返らせる。

 

「フリーレン、フェルン、こっちだ」

「わぉっ、あっ、はっ……」

「にゃっ、にゃっ」

 

 しょせんラブホテルの室内だ、広さはたかが知れている。

 それでも廊下に面したドアまで数分かかったのは、動物扱いされる女の子たちが異常なまでの羞恥と、性的興奮を覚えているからだろう。

 

「俺の大切なフリーレン、お手」

「わんっ……」

 

 ドアの前で四つん這いになったまま、フリーレンは片手を差し出した。

 震える指の先に自分の片手を合わせてから、ジョウは次の命令を下す。

 

「ドアに手をついて、尻を突き出せ」

「くぅーん……」

 

 ジョウの愛犬は従順だった。ドアにすがりつくようにしながら立ち上がり、ちいさな尻を突き出す。

 これからされることへの期待で息が荒い。白い背中から肩、お尻に至るまで、発情の朱色に上気して美しかった。

 

「フェルンも」

「なぁぉん……ぉーん」

 

 フェルンも同じようにドアへ手を突き、お尻を突き出してくる。発情期の猫を真似て鳴きながら、メリハリのある体を汗で光らせ、期待に濡れた瞳で見返してくる。

 

 フリーレンが左、フェルンが右。二人の背後に立ち、ジョウは左右の尻たぶをそれぞれの手でつかんだ。

 

「フリーレン、フェルン」

「わん……」「にゃぁ……」

 

 二人のペットが同時に甘く鳴き、お尻をこすりつけてくる。目の前で大小の双丘がたわみ、その谷間に隠れたクレバスから蜜があふれ出す。

 

「にゃっ、わん、わっ、わんっ」

 

 フリーレンはお尻を突き出して前後に振る。久々の交尾が待ちきれないようだ。

 ふりっふりっと小気味よく動く白桃のごときお尻は、羞恥と発情で紅潮している。

 

 フェルンも負けじと腰を振る。「にゃっ、にゃっ」と甘く鳴きながらぐいっぐいっとお尻を揺すり、フリーレン様に負けるものかと自分の肉感をアピールしている。

 

「よしよし、ふたりとも可愛いよ」

「わん……」「んにゃぁ……」

 

 ペットたちをほめてやりながら、ジョウはフリーレンの白い尻肉をそっと撫でた。

 鼻にかかった鳴き声で応えるわんこエルフの陰部は、すでにたっぷり濡れている。ゴムを着けて亀頭を押し付けると、粘っこい液体がくちゅっと音を立てた。

 

「いくぞ」

「わん、わふ……ぁ、あっ……はぁっ」

 

 久しぶりの結合だから、ジョウは急がずにじわじわと押し込んでいった。フリーレンの感じる痛みや圧迫感を少しでも減らすためだ。

 そもそもフリーレンのヴァギナは小さすぎるくらいなので、すぐに奥へと到達する。

 

「奥まで入ったぞ」

「あぁー……! わぅん……!」

「大きな声出すと外に聞こえるかもな」

「わうっ!? ……くぅぅん……」

 

 フリーレンは必死に声を押し殺して、ブルッと震える。その震えが、挿入されている男根を通してジョウにも伝わってくる。

 

(たまらない……)

 

 ジョウは愛犬まんこを味わいながら、腰を揺すった。ペニスの根元をテコにして、フリーレンの膣を優しく愛撫する。手前も奥も真ん中もまんべんなくだ。

 

「うぅぅ……んっ……くぅーん……」

 

 フリーレンは手の甲に嚙みついて、必死に声を抑えようとした。犬になった自分の存在を誰かに悟られまいと、子犬が鼻を鳴らすような声だけを立てながら、肉欲に身悶えする。

 

「くぅん……ぅうん……ぁ……」

「そんな声抑えたらつまんないだろ? ほらっ」

「きゃうっ!?」

 

 ジョウはフリーレンの白いお尻を叩いた。

 ぱちぃん! と小気味よい音が響いて、フリーレンが悲鳴を上げる。

 

「きゃっ、あうっ、きゃうっ!?」

「もっと可愛い声で鳴くんだよ。ほらっ」

 

 ジョウは続けて何度も叩いた。

 ぱちぃん! ぱちぃん! とリズミカルにお尻を引っ叩いていくうちに、次第にフリーレンの悲鳴が甘くとろけ始める。膣肉がさざめいて男根に吸い付き、もどかしく締め付けてきた。

 

「あぁっ、あんっ、きゃんっ」

「お前のまんこ、すごく気持ちいい。最高だ。俺のためにあるみたいな穴だ」

 

 そしてムチの後はアメを与える。

 

「はぁっ、あっ、あっ……あぅぅんっ」

「お尻叩かれて感じるのか? いやらしいわんこエルフだ。ほらっ、ほらっ」

 

 アメの後はムチ。

 

「きゃうん! きゃぅん! くぅぅうん!」

「イヌ耳も似合ってるぞ。可愛すぎるっ」

 

 ムチの後は、またアメ。

 リズムよく、フリーレンのお尻に何度も平手打ちをくれてやってから、ジョウは腰を引いていく。ペットはフリーレンだけではないからだ。

 

「フェルン、待ってろよ」

「なぁう……なぁ、にゃぅ」

 

 寂しげな鳴き声を上げるフェルンの腰回りを撫でながら、フリーレンの膣から引き抜いていく。

 不思議なもので、フリーレンは抜けていくペニスの感触にも反応し、こらえきれないように声を漏らした。

 

「はぁー……はぁ……ぁう……」

「んん……?」

 

 その反応を不思議に思い、ジョウはもう一度フリーレンの中にゆっくり挿入していく。亀頭を膣奥まで潜り込ませ、子宮口とキスをする。

 

「あっ……はぁぁっ……」

 

 フリーレンは切なげな声を漏らして、お尻を震わせた。中がきゅんきゅんと痙攣している。まるで甘えるようなヴァギナの中を、ジョウは再び抜け出していく。

 ただし、今度は意識して素早く。

 フリーレンがひときわ高く啼いた。

 

「あ”ぁ”んっ!」

「わっ」

「……にゃぁん」

 

 フリーレンの反応は、ジョウもフェルンも驚かせた。

 ドアに手をついたまま思い切り腰を突き出し、ぐりんぐりんと振っている。ジョウのモノを追いかけているのだ。

 抜け出そうになった亀頭へすがりつくように膣が締まり、腰が上下し、お尻が左右に振られる。

 

「お”っ……ぉん……ぅおん……っ!」

「フリーレン……!」

 

 ジョウは驚き半分喜び半分で、暴れるわんこの下半身を押さえた。痛みや刺激がないように、ゆっくした動きでフリーレンの中に分け入って──そして、素早く引き抜く。

 

「あ”ーっ、あぁーんっ!」

 

 フリーレンは舌を突き出し、涙とよだれをまき散らしながら悦んだ。悲鳴じみた声で啼いて、ジョウのモノを奥まで迎え入れようとお尻を突き出してくる。

 

「あぉ”んっ、ぁおん! はぁ”っ!」

 

 踊るたびに低い声を放つのは、膣の入り口にあるGスポットを亀頭が刺激するせいだろう。ジョウに下半身を押さえられているので、入り口ばかりがコスられるのだ。

 フリーレンは涙をぼろぼろ流してよがり続ける。

 

「あぉ”っ、あぉぉーん!」

「おぅ……」

 

 フリーレンの蜜壺からあふれ出す愛液が、ジョウの股間にまで垂れてくる。そのヌルヌルした感触を楽しみながら、ジョウはフリーレンから肉棒快楽を取り上げた。

 

「あぉぉーんっ!」

「そんな声出すなよ。隣に聞こえちゃうぞ」

「んぉ”ぉ”ー……っ! わおぉおおん!」

 

 フリーレンは切なく啼き続ける。ドアにすがりついて、カクカクとお尻を振るのが止まらない。

 

 とは言え、フェルンをこれ以上待たせるのはかわいそうだ。発情ワンちゃんの淫声を隣で聞いていた交尾好きなネコちゃんは、もう我慢の限界とばかりにお尻を高く上げ、くねくねと左右に揺すっている。

 

「フェルン、ごめんな。今ちんぽやるから」

「にゃ……にゃああんっ!」

 

 ジョウは、ふっくら肥えたヒップを撫でてやった。にゃんにゃん娘は歓喜の声を上げて、さらにお尻を振る。

 

「いくぞ」

「にゃぉーん」

 

 フリーレンから引き抜いた男根を、フェルンの入り口に押し当てる。フリーレンと違って余裕のある穴に、ずぶずぶとペニスを沈み込ませていく。

 

「にゃぉん……んっ、くぅん……」

 

 フェルンは気持ちよさそうな声を漏らしながら、尻を突き上げてくる。そのまま突き込むと、ネコまんこは柔軟に形を変えてペニスを包み込んできた。

 

「にゃっ、にゃっ」

「よしよし、いい子だ。動いていいか?」

「んにゃぅ……」

 

 フェルンの締め付けを堪能しつつ、ジョウは腰を動かし始めた。フリーレンとはまた違った感触の膣でしごきあげられ、快感に酔いしれる。

 ピストンしながらお尻や胸をなで回してやると、フェルンは蜜壺をキュンと締め付けてきた。

 

「うにゃぁん……なぁーん……んにぃ……」

「気持ちいいか?」

「んにゃぅ……にゃうん……にゃあ」

 

 フェルンは甘えた声で鳴いて、お尻を高く上げ、自分からも腰を振ってくる。愛情たっぷりのネコまんこ奉仕に気を良くして、ジョウは抽挿を速めていく。

 

 入り口の辺りを亀頭で数回刺激して、フェルンが慣れてきた頃に奥へ。それからまた入り口をこすりあげて、また奥へ。

 繰り返すと、フェルンの啼き声がどんどん切なくなっていく。

 

「にゃうっ、にゃぅ、にゃぅんっ」

「奥が好きか?」

「にゃぁ……にゃあ”ぁーん……」

「素直でいい子だ、可愛いぞ」

「なぁぉおん……」

 

 フェルンはお尻をふりふりしながら、甘え声を出し続けた。ジョウのモノをキュウキュウ締め付けてくる淫肉は、まだまだ満足していないらしい。もっともっと激しくしてとおねだりしているみたいだ。

 

 そうしてしばらく腰を動かし続けていると、フリーレンがまた切なげな声で啼き始めた。両手をドアについたまま、フェルンを犯すジョウを呼ぶ。

 

「くぅーん……ぁおん……」

 

 その声からにじむ発情を悟って、ジョウはいったんピストンを止めた。

 

「どうした?」

「くぅぅん……」

 

 フリーレンは切なげな鳴き声で鳴くばかり。お尻を突き出して、へこっ、へこっ、と揺すっている。犬の鳴き真似で飼い主様を誘う姿は、「メス犬」という言葉の語感そのままだ。

 

「分かってるよ」

 

 ジョウはそう応じて、片手をフリーレンの下半身へ忍ばせた。大切なところにたどり着いた中指は、たっぷり愛液のあふれたヴァギナへ沈み込んでいく。

 

「きゃぅうんっ!」

 

 子宮口を指の腹でノックしてやれば、フリーレンは背中を大きくしならせてよがる。膣をキュウキュウと締め付けてくる感触からすると、軽く達したのかもしれない。

 

「指だけで満足か?」

「きゃぅ……ぁぅん……」

 

 フリーレンは腰をくねらせて応えた。お尻がふるふると揺れ動き、肉襞の一枚一枚がいやらしく絡みついてくる。そのおねだりに応えてやるべく、ジョウはさらに深く指先を押し込んでいった。

 

「ぉ~ん……ぉ~……ん”っ!」

 

 子宮の入り口を指先で叩く。トントンとノックする。

 フリーレンは顎をのけぞらせて悶えた。キュウキュウと指を締め付け、腰を揺さぶり、もっとしてもっとしてとおねだりしてくる。

 

「きゃぅうん……ぉん、ぉ”ーん」

「んにゃぁ」

 

 フェルンが不満そうな声を上げ、膣を締めてきた。おっぱいもまんこも小さい駄犬に構わないで……なんてフェルンは口が裂けても言わないだろうが、嫉妬丸出しのドロドロまんこでおねだりしてくる。

 

「はいはい」

 

 ジョウはフリーレンの膣内から指を引き抜いた。そしてフェルンに向き直る。両手でお尻を抱えて、肉棒を奥までしっかり突き刺した。

 一気にイかせてやるために、激しく子宮を揺さぶる。

 

「にゃっ、にゃぁっ!」

 

 待ち望んだ刺激に、フェルンは歓喜の声を上げて頭を振りたくった。

 髪留めをしていない長髪がぱさぱさと揺れ、ジョウやフリーレンの顔にぶつかって狂乱具合を伝えてくる。

 

「にゃっ、にゃぁっ! にゃぅ”ん!」

 

「くぅっ……フェルン!」

 

「にゃぅうんっ! にゃぁん、ぁ”ん……んぁ”ぁ”ぅう!!」

 

 蜜壺からあふれ出す愛液はジョウの太ももまで伝って、抽挿のたびに飛沫となって散っていく。

 部屋の中には肉がぶつかる音、蜜壺をかき回す音、そしてフェルンの絶頂を告げる喘ぎ声が混ざり合って、淫猥なハーモニーを奏でている。

 

「にゃっ、ぁ”ぉ~っ! ん”ぁ”っ、ぁ”おんっ!」

 

「イけ……イッていいぞ……!」

 

「ッ!」

 

 最後に激しく子宮を突いてやると、フェルンは背中を仰け反らせながら絶頂した。メス猫まんこが痙攣して、交尾相手の肉棒をキツく締め付ける。

 

「くぁっ……っ!」

 

 その刺激を、ジョウは歯を食いしばって耐えた。

 震える尻を突き放すように引き抜こうとすると、まんこのフェルン肉が別れを惜しんで吸い付いてくる。それでも腰を引くと、肉がめくれて内側のピンクが顔を見せた。

 

 フリーレンが切なげな声で鳴いている。

 

「くぅーん……わんっ、わんわんわんっ」

「ほらいくぞっ、足開け!」

「わんっ、わっ……ぉん”っ……わんっ!」

 

 フリーレンのお尻をつかみ、フェルンのねっとり粘っこい本気汁にまみれたゴムチンポをぐーっ、と奥まで押し込む。

 ペニスが半分しか入らない、狭くて浅いエルフまんこ。奥の奥までえぐってやると、フリーレンは甘えた声を漏らしながら身悶えた。

 

「あ”ーっ……あ”ーっ……ぁ”っ」

「ほら、また抜くぞ?」

「わぉおんっ、わん! わん!」

 

 抜くぞと言っただけで、フリーレンは甘い悲鳴を上げて下半身をくねらせる。

 

 引き抜くときに激しく感じるのは、多分、カリ首のかえしが弱点をこそいでいくのだと思う。しばらく交尾していなかったことで、互いの性器が変化したのだろう。

 

(それか……)

 

 それか、フリーレンもジョウと交尾できないのが寂しかったのだろうか。だから久しぶりの交わりに狂乱して、ちんぽをまんこから放したくなくて、だから引き抜こうとすると喪失感で身も世もなく啼いてしまうのではないだろうか。

 

 ジョウはそんな妄想で、ペニスをますます(たぎ)らせた。

 

「ほらっ」

「ぉん”っ!」

 

 抜ける直前まで一気に引き抜く。

 フリーレンの喉から出たとはとても思えない、メス犬の咆哮。

 コンドームに包まれたちんぽにめくれあがったヴァギナがまとわりつき、未練がましく追いすがってきた。

 

「ふーっ……」

「わん……わぅん……」

 

 ジョウが息をつきながらペニスを押し込んでいくと、フリーレンはまたしても甘ったるく啼いた。相性ぴったりのオスと交われる幸福に酔いしれた、トロトロの鳴き声。

 

「あ”ぅ”ー……ぁ”ん、んぉ”っ」

 

 そのまま奥まで押し込んでやると、フリーレンはしきりにお尻を揺さぶってきた。ミニマムながらぷりっと肉の付いた生尻が、オスのモノを少しでも奥に引き込もうとしてくる。

 

「よし……抜くぞ……」

「ぁ”ぉん”っ!」

 

 また一気に引き抜いて、カリ首で膣ヒダをゾリゾリとこそぐ。フリーレンは体を震わせ、腰をよじった。

 

「ぁ”ぉ”っ、ぉんっ……ぉん……」

「もう一回入れるぞ……」

「わん、わぅっ! わんわぅん!」

 

 ゆっくり入れる。素早く出す。何度も何度も繰り返し、言葉を忘れたエルフの魔法使いをメス犬におとしめ続ける。

 ものすごい快感だった。可愛くて、知的で、自分から離れていこうとした女をちんぽで屈服させている、この喜び!! 

 

「わん……わぅ……ぁ”ん、ぁ”ぉん」

 

 フリーレンの足がガクガク震え始めた。もう立っていられないのか、上半身がくずおれていく。尻だけが高く上げられて、交尾を待ち望んで濡れまくった肉ビラがオスのモノにまとわりついてくる。

 

 ジョウは、そんなフリーレンの肩を引き上げ、しっかりと抱きしめた。

 

「ぉん……」

「俺、俺も、もうイく」

「う”んっ……」

「ちくしょう……気持ちよすぎて、もう……」

「わん、わぅん……」

 

 フリーレンは啼き声を上げ、首を後ろへ回してジョウを見つめた。エメラルド色の美しい瞳が流され、目に痛いほど輝いている。

 目尻に涙が浮かんでいるのを見取って、ジョウは興奮のあまり身震いした。

 

「くそ、くそくそくそ、くそ! 出る、出すぞっ!!」

 

「わぉ……ぉん……」

 

 フリーレンが甘い呻きを漏らし、腰をカクカク揺すった。そして──オスのペニスが最奥までめり込んだ瞬間──メス犬はアクメを迎える。

 

「ぁ”~~~~~っ!! ぉ”~~~~~っ!!!」

 

 膣ヒダの一つ一つが蠢き、オスの象徴をがっちりと咥え込み離そうとしない。子宮口がちゅぱちゅぱ音を立てて亀頭に吸い付いてくる。

 

「出すぞっ!」

 

 そしてジョウも、フリーレンの子宮口に鈴口をぴったり押し当てて、オスの欲望をぶちまけた。

 びゅー! びゅるるる! とものすごい量の精液がほとばしる。その勢いは尋常ではなく、ゴムの先端が一瞬で膨らみ上がったほどだ。

 

「あ”~……あ”~~……わぉぉん……」

 

 フリーレンはオスの射精を受け止めながら、蕩けた声で啼き続けた。膣ヒダがキュウッと締まり、一滴残らず出せ出せと訴えかけてくる。

 

「ふぅ”~……」

 

 長い長い射精を終えてジョウが息をつくと、フリーレンは絶頂の余韻に浸りきって全身をヒクつかせた。上半身をジョウの腕に委ねて、下半身だけを突き出し、尻を震わせている。

 

「くぅん……わん……」

 

 最後に甘い声で鳴いて、フリーレンは力尽きた。 ジョウはそんな彼女を後ろから抱えながら、ずるずるとへたり込む。

 

「フリーレン……」

 

 まだつながったままの下腹部を優しく撫でてやると、膣ヒダが甘え鳴きしながらオスのモノに絡みついてくる。

 

「あ”ぅ……ん”っ……」

「よしよし……あー、でもこれ、どうしよう。やり過ぎたかな」

 

 射精の興奮が去ると、賢者モードに切り替わり、どっと罪悪感が湧いてきた。

 フェルンはドアの前にへたり込んで、酔っ払いみたいに寄りかかっている。フリーレンも足腰が立たず、もうほとんど肉の人形だ。

 

「ええと、風呂を沸かして……いや、その前にベッドに寝かせてやらないと……てかタオルかなんか敷かないと……」

 

 しかし、困っているのはジョウだけらしい。フリーレンもフェルンも幸せそうな鳴き声を漏らしながら、ペットプレイで迎えたどーぶつアクメの余韻に浸っている。

 

「んにゃぁ”~……」

「ぁ”ぅ~~……」

 

 そんな二人を見つめつつ、ジョウは女の子二人をいっぺんに抱く責任の重さをかみしめていた。

 

 ◆◆◆

 

「わたしエンゼルフレンチ」

「私はポン・デ・リングを」

「俺はオールドファッション。あ、チョコレートも食いたい」

 

 ラブホのテーブルに、ミスドの箱。チェックインの前にテイクアウトしてきたものだ。

 男ひとり女ふたり、バスローブ姿でソファに座って、ドーナツを口に運ぶ。女の子たちはわずかに乱れた髪のままで、エクスタシーの残り香を()()()()と立ち昇らせていた。

 

「フリーレン」

「なに?」

「ついてる」

 

 口元についたホイップクリームを指で拭ってやる。フリーレンは唇をすぼめて、その指をちゅぅと吸った。

 

「ん、ありがと」

「どういたしまして」

 

 ジョウはその指をしげしげと見て、間接キッスなどと思いながら、自分の口元に近づけていく。

 ぱくっと咥え、ようとした瞬間、フェルンがその指にかぶりついてきた。

 

「あ!」

「うふ……まだダメ。ちゃんとしてからです」

「二人は仲良しだね」

 

 フェルンのメッセージを、分かっているのかいないのか。フリーレンは、祖母とよく似た穏やかな笑みを見せてくれた。

 

「なんか、胸焼けしてきた」

「まだまだです」

「ドーナツ、まだあるんだよ」

「そうではなく」

 

 わいわいと騒ぐ内に、お風呂が沸いた知らせの電子音が鳴った。

 

「さあジョウ、念願のお風呂だよ」

「一緒に入るんですか?」

「恥ずかしいのか? 今さら?」

「交尾とお風呂は違います」

「交尾はいいんだ」

 

 つぶやいたフリーレンの後ろで、時計がカチッと鳴った。入室から四時間が経過したのだ。ここから先は延長料金が発生する。

 

「延長でいいよな」

「うん……」

「もちろん……」

 

 女の子たちの手が、そっとジョウの腕にからみついてきた。

 ピンクとハートマークで染め上げられた「シティ・ラブ」の夜は、まだ始まったばかりだ。

 

(続く)




 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 お気に入り・感想・評価など、いつもありがとうございます。更新の励みにしております。

 次回は、異世界美少女コンビとさらにラブホで3Pセックスする話です。お楽しみに。
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