「MEM、ゆっくり息吐いて」
「はぁ……ぁ、ぁ…んんっ」
MEMの尻はマシュマロのように柔らかく、まろみを帯びた尻の肉を両側に広げてやると、綺麗な菊門が呼吸をするように小さく開閉を繰り返す。
バスルームに両手を付かせて、MEMは捧げるように俺に向けて尻を突き出す。
何度も洗浄したお尻の穴は皺まで綺麗に形作られており、俺は小さく感嘆の息を吐く。
ローションを塗った指を人差し指からゆっくりと埋没させる。
第一関節で僅かに引っかかると、びくりとMEMの尻が震える。背中を向けて表情は見えないが、両目を瞑って羞恥と不安に耐えている表情が容易に目に浮かんだ。MEMの不安を無視するように、ずるずると第二関節まで指を通過させる。
「ああぁぁぁ……はぁ…ぁぁ」
MEMが微かに仰け反る。熱気で薄紅色に染まった肌に細かな鳥肌が立っているのがようくわかる。
何度も人差し指を抜き差しする度に、MEMの声が断続的に浴室に木霊していく。昨夜一晩中慣らした粘膜は、貪欲に俺の指に食らいついてなお、物欲しげにうねる。MEMの身体のなかでも特に熱くデリケートなそこに、中指を加えて捻り込んでやる。
「んぁ!!」
電流を流された動物のように跳ねる尻を押さえ付けるように、抜き差しする指の速度を早く、より深くまで埋め込んでいく。
「あっ…あ、あ、あっっ…あぁっんんっ」
MEMの上げる鳴き声に、戸惑いや不安だけじゃない、艶めいたものが混ざり始める。浴室にいやらしく響く粘着質な音にMEMの羞恥と快感が刺激されていくように、水音とMEMの鳴き声が溶け合っていく。
「あ、アクたん…、す、ストップ、まって、ダメ」
「なにが?」
「で、出ちゃう」
「もう出し切ったろ。綺麗だぞ」
「馬鹿ぁぁ!!ちが、違うって、そっちじゃなくて」
「……あぁ、気にするな。そのためにここでしてるからな」
「無茶言わな…あぁ、お゛っ…いや、出ちゃっ」
MEMの膝がガクガクと小刻みに震えるのも構わずに、三本目の指をごりごりと無理矢理に押し込んでやると、MEMの悲鳴のような嬌声が響いた。
「お゛お゛お゛っ!!」
俺の目の前を、勢いよくシャワーの水ではない水が落ちていく。
MEMの両膝を伝い、小さな滝のように落ちてく飛沫が床に跳ねて俺の足を濡らしていく。むっとするようなアンモニアの匂いが微かにするが、すぐにシャワーの水に流された。
肩で荒い息をするMEMの耳元に口を寄せる。
「大丈夫か?」
「……死にたい」
初めて耳にするような蚊の鳴くような声でぽつりとこぼすMEMに、少しだけ罪悪感を抱く。
絶頂による虚脱感からか、MEMがへなへなと座り込む。
座り込んだMEMを見下ろす格好になり、MEMの比較的豊かな胸の谷間が露わになる。
「アクたんてさ…もしかして変態?」
若干やさぐれた目でMEMが俺と、痛いほど固くそそり勃った俺のモノを睨む。
「何でそんなに元気にしちゃってるかなぁ…」
「萎えるよりいいだろ」
「どっちがいいとも答えられるわけ無いよねぇ」
「…まぁ、この期に及んで誤魔化しても仕方がないからぶっちゃけると。尻でイって漏らしたMEMにめちゃくちゃ興奮した」
「ぶっちゃけすぎだよ!?」
非難するようにじっとりとした目で俺を見上げていたMEMは、おずおずと俺のモノに手を伸ばす。
「アクたんも男の子だもんね。昨日から我慢させちゃってるし、そこは配慮が足りてなかったかもね」
「失禁しといて何今更年上ぶってんだお前」
「言い方!!」
握った手に力が籠もったのか、鈍い痛みが走る。おい、それはもっと丁寧に扱うものだろうが。
「でも、アクたんがお風呂でやろうって言った理由はわかったよ。でも、やっぱり経験豊富だよね?こういう事態を想定してるって」
「…気のせいだろ」
「本当かなぁ…」
疑わしそうな目をしながら、MEMが俺のモノにおずおずと舌を這わしていく。おっかなびっくりに、感触を確かめるように何度もちろちろと舐めては、軽く先端をくわえるその様子は、初めて与えられた玩具をどうやって遊べばいいのか模索している犬のようだ。
コイツあんまりこういう経験無いな。
「ん、んちゅ、ん、んふ、ちゅ、れろ…アクたん、気持ちいい?」
「ああ」
下手くそだけど、普段の明るいムードメーカーなMEMとのギャップのせいで、腰の奥からぞくぞくとした快感が走る。
弱々しい快感は、生殺しにされるような心地になる。
根が真面目なMEMは、不器用ながらも一生懸命に俺のモノをくわえていく。ふと、コイツのライブを見て、マイクを握るコイツに自分のものを握らせる妄想で自慰行為に耽るファンは山ほどいるんだろうな、などという下衆な想像が過ぎる。
「ん、んむっ、んんっ…ん、ちゅ…む、んぐ…ちゅ…」
ぎこちない口淫は決して絶頂には至らせず、ただ俺の性欲だけをいたずらに煽っていく。
「MEM…もういいから…」
「んちゅ、ちゅ…ん?気持ちよくなかったアクたん?」
「じゃなくて、その」
10歳近く年上とは思えない、あどけない顔で見上げてくるMEMの頭を撫でてやる。昔、不知火フリルが見たいと言っていた雌の顔っていうのは、こういうのだろうか、などと益体もないことを思い出した。
「我慢できない。MEMに挿入れたい」
「……うん」
何処に、とは今更聞かなかった。
とっくに覚悟を決めていたのだろう、立ち上がるとMEMは小さく頷く。
覚悟と、不安と、隠しきれない好奇心に頬を染めたMEMの目が俺と俺のモノを交互に見る。
つられるように視線を落とせば、MEMの豊かな双丘と、薄紅色の小さめな乳輪、そのまま視線を下ろせばやわらかな鼠径部のラインと薄めの茂みが目に留まった。
昨夜恥ずかしがるMEMが可愛くて、散々指に絡めて引っ張ってやったそれはすっかり塗れて滴をこぼしている。
「アクたん、見すぎ」
むにっと、頬をつねられた。「綺麗で見惚れてた」とか「いつまでも見ていたい」なんて恥ずかしい台詞しか浮かばなくて、それを口にするのが癪だから、言葉の代わりにMEMの腰を引き寄せると、貪るように唇を奪った。
MEMの指先が俺の胸をひっかくようになぞっていく。
後頭部に手を回して、逃げられないように抑えると、MEMも両腕を背中に回してくる。
舌を絡めて、互いの唾液を啜る音が浴室を満たしていく。
「ぷはっ」
息が途切れ、唇を離すとすっかりとMEMの表情はとろけていた。
「MEM」
「ん」
さっきと同じように、壁に手を付いたMEMは、尻を俺に向けて突き出す。
すっかりほぐれた菊門がいやらしくひくついている。
手早くコンドームを装着すると、俺はじっくりと先端を菊門に押し当てる。
「ゆっくり、力抜いて」
「わかってるよぉ…だから」
早く。
声に出さずに唇の動きだけでそうねだる。
もっちりとした尻を両手で抑え込むと、陰茎を粘膜にめりこませていく。
性器よりも遙かにきつい、痛いほどの締め付けに、思わず呻いてしまう。
入り口を超えて、一気に温かな粘膜をえぐる。
「ひぃっ」とMEMが鳴いた。
MEMの白い背中にうっすらと浮かんだ汗を舌で舐め取ると、ぴくんと背を震わせる。
白い肌は、もっちりと手に吸い付くようで、引き締まりつつも十代のものではない確かな成熟を纏っていた。
それは、どれだけ顔立ちや骨格が幼くとも、目の前の女が大人の女なんだと実感する。
「ん、あん、アクたん、だめ、おかしく、なっちゃう、へん、あん、ん」
ゆっくりと、壊さないようにゆるやかだったストロークが徐々に勢いついていく。
凶暴に動く下半身は、俺の意志を離れて、執拗に奥深く、抉るようにMEMの奥深い場所へと杭を打っていく。
打ち込む動きに合わせてぶるぶると揺れる豊かに実った果実を、強く揉みしだくと、MEMが耳元で可愛らしく悲鳴をあげる。
「MEM…めむ、…めむ…」
「お゛お゛っ…アクたん、アク、た」
「もう、出そうだ」
「うん、うんっ…私、も…もうっ、お゛!?」
耐えかねたようにMEMが俺の唇に吸いついてきた。
すべてを吸い尽くすように締め付けが一際強くなると、強烈な射精感が背中を走り抜ける。
「あぁぁぁーーっ!!」
弓のようにしなった背に縋りつくように、思わずMEMを抱きしめていた。
痛みにも似た快感と共に俺は何度も吐精していた。
小さく寝息を立てるMEMにシーツを掛けてやる。
精魂尽き果てたのか、MEMは起きる気配が無い。
結局、あの後も何度も何度も彼女を貫き、鳴かせた。辱めたと言ってもいい。
泣き腫らした目元に、自分が獣のように彼女を貪った罪を突きつけられているような心地がして、罪悪感で胸がずくりと痛む。
MEMを起こさないようにそっと寝室を後にする。
時間は3時をとうに回っていた。ルビー達は寝ているのだろう。
明かりを落としたリビングのソファに腰掛けると、グラスに注いだ水を半分ほど一気に飲む。
水が出るのがありがたいが、これもいつ止められるのかわからない。
この部屋にいつまで閉じこめられているのか、俺達次第かもしれないが、あの数値がそもそも何の意味も無い可能性だってある。
それを考え出したらキリがないから、勿論口に出さない。それは誰もが同じだろう。
身体が水分を欲している。時間を忘れて行為に没頭していたのだから当然だ。
身体に精神が引きずられる感覚は以前から感じていた。
その感覚を久々に強く実感した。
完全に忘れていた。この部屋から出るための検証だとか、境界を探るとか、そんな目的は頭に無く、ただMEMを貪ることに夢中になっていた。
女の身体に溺れるなんて、何十年ぶりだ。
さりなちゃんが死んで、自分の医者としての存在意義が大きく揺らいで、半ば自暴自棄のように言い寄ってくる女達と手当たり次第に関係を持って以来だ。
いや、それよりもヒドい。
十代の性欲に俺は完全に支配されていた。
【4】
変わらない数値は、予測が出来ていたことだ。
避妊具が用意されていた時点で、薄々予想出来ることだ。
避妊具があるということは、妊娠の可能性のある行為をするということ。
こちらの躊躇を減らして性行為に移るためのお膳立てだ。
明日、いや日付的には今日だろうか。
俺はいよいよ覚悟を決めて、本番行為に移らなければならない。
いよいよ本気で嫌われるなコレは。
昨日、今日と向けられた強い視線を思い出す。
折角仲直りしたのに、どうやらまた俺は妹に軽蔑されたらしい。
ルビーだけじゃない、有馬もあかねも。
それはそうだ。
恋人でもない女を仕方がないからと抱く男を受け流せるほどアイツらは擦れてはいない。
潔癖ですらあるルビーに至っては、俺は汚らわしい性欲に塗れた男にしか見えないだろう。
流石に本番行為をすれば数字は3になるはずだ。
ただ、問題があるとすれば、あの数字が本番行為を4回しろではなく、4人としろだとしたら。
MEMとあかねと、有馬。
そしてルビー。
「ははは…いくらなんでも最低過ぎるだろ」
愛しい愛しい、最愛の妹を。
大切で大切で、大切なさりなちゃんを。
仕方がないからと、そういって犯すのか?
天国にいけるとは思っていない。
復讐を遂げた時点で地獄に落ちるとわかっている。
「勘弁してくれ…」
けれど、何よりも大切な子を汚してしまったら、地獄の鬼にすら見向きもされないじゃないか。
MEMちょまだまだ頑張る