奇跡的に直撃は免れたものの、それ以来、先生は悪夢に魘されるようになってしまう。
そんな彼の元に毎晩現れた鷲見セリナは、眠っている彼を少しでも癒せるようにと、こっそり“看病”をして……
── ── ──
※2021年12月28日にpixivで投稿した作品と同じ内容となっています。
※先生は男性です。
寝付きが悪くなったのは先月からの事だった。
大分前のことにも関わらず、未だに鮮明に残っていて、日付の感覚すらおかしくなっている気がした。
今夜も酷くぐっしょりと寝汗をかいて目を覚ました。
心臓は激しく高鳴って、目が血走っていた。
あの日、指揮を取っていたところ、敵対していた生徒の一人が私を狙えば壊滅させられると企てていたらしく、私の顔の真横を銃弾一発が掠めたのだった。
いくつもの銃声が鳴り響いていたはずなのに、急に静寂に包まれたようだった。
今、私は死ぬところだった……?
後、何センチずれていたら当たっていた?
1センチ?
それともミリ単位?
怖かった。
距離感や平衡感覚が狂いかけるほど精神がおかしくなった気がした。
その日、生徒には平然と振る舞っていたものの、逃げることも出来ないぐらい腰を抜かしてしまいそうになるほどの恐怖を抑え込んでいた。
夢の中で死にかけては目を覚ます頻度が増えていた。
臓器を銃弾にえぐられる感覚。
頭蓋を撃ち抜かれる感覚。
関節を撃ち抜かれ手足を失う感覚。
一歩、一歩と、敵対している生徒が動けなくなった私に歩み寄ってきて、吸い込まれそうなほど真っ黒い銃口を向けられたのを最後に私は夢から覚めるのだった。
心臓が、銃弾一発で、胸の中で聞いたこともない音を立てて破裂して、行き場を失くした血液が銃創や口からだくだくと止まらないまま意識を失う夢。
どれも未知の体験のはずなのに、まるでその感覚を知っているかのように再現されていた。
そして、夢の中で何度も臨死体験をして、その度に魘されて目を覚ましていたのだった。
最早、徹夜で眠らない事が救いのように思えてしまっている私がいたのだった。
昨日の夢は……思い出せない。
珍しく寝覚めが悪くなかった気がする……酷く疲労感が残っていて良くはなかったけれども。
目覚めた途端、夢の記憶が飛ぶのは寧ろよくあることだった。
臨時体験の夢こそ忘れたい産物なのに。
仕事をしている間、生徒たちの事で自然と頭いっぱいになっていて、こびりついた悪夢もふと忘れる事が出来ていた。
そんな仕事と次の仕事の合間、ほんの一瞬、下を向いてため息を吐くと、あることに気が付いてしまった。
まるで女性のようになだらかにも見える下腹部。よく見ると男性器の膨らみはあるけれど、この生殖器の使い道を忘れているような気がした。
キヴォトスに来てからというものの、会う女性と言えば年下の生徒ばかり。
欲情する訳もなく、溜まるのは性欲よりも事務作業での疲労ばかり。
もう血液の流れ込み方すら忘れているのではないだろうか。
万が一、自由な時間があっても疲労による脱力感からか、すぐに眠って悪夢の中へ。
そして昨日、も……?
……昨日は?
一瞬、眠りから覚める直前の光景がぼんやりと思い出していた。
そういえば、ここ一週間ぐらいは悪夢の濃度というのだろか。死にかけるその間際、救いの手が差し伸べられたかのように和らげられていたような気がする。
純白なセーラー服。桃色の優しい髪色の頭部にナースキャップを被っているように見えた。
そして頭部には淡い黄色のヘイロー。
ぼんやりと思い出した光景は、まるで看取られる瞬間だった。
動かなくなった体から、魂だけを優しく連れ出すように小さな手に握られていた。
まるで天使のような少女。
天使のような……
「……セリナ?」
今までの夢に明確に彼女が出てきた事はなかった。
仮に現実だったとしても夜のシャーレはセキュリティも作動している上に、怪我でもしていない限り彼女がどこからともなく現れる事はないのだから。
こうしてセリナの名前を呟いても、彼女が出てくることはなかった。
いっそのこと怪我をしたフリでもして呼んでみれば昨日の事が聞けるのでは……
……申し訳ないからやめておこう。
彼女の善意をこんな私情だけに利用するのは何だか気が引けた。
そう思っていると、急に視界がかくっと一瞬だけ上を向いた。
靄のかかった天井。
私の視界が霞んでいた。
今日もろくに眠れていなかった。
カフェイン錠剤は既に飲んでいた。
デスクにはコーヒーと栄養ドリンクを常備。
あらゆる手を尽くしたけど、睡魔に対して体が限界を感じていた。
今日は昼にも関わらず、珍しくどこからも声がかかっていなかった。デスクワークばかりの仕事。
今日進めた所で終わりが見えなかった。
シッテムの箱を開くと、アロナが私のデスクの状況を見て、大きな声を上げて慌てふためき、身振り手振りで画面の中で可愛らしく動いて私を叱っていた。
叱っていたと、まるで他人事のように思えたのも……
時々、彼女の話している言葉が、途切れ途切れに聞こえてしまい……まるで通信状態の悪い中で、動画を再生しているような……
気が付くと私は居住区まで歩いていて、シッテムの箱は閉じてしまっていた。
さっきまで彼女と何を話していたのかも曖昧で……どの道を歩いてきたのかもそれも曖昧で、瞼も体も重たくて仕方がなかった。
……眠ってしまう。
今日はどんな最期を迎えてしまうのか。
せめて、生きていられると良いな……
* * * * * *
シャーレのオフィスで先生の様子を見ていました。
こくり、こくりと立ったまま、先生の頭が危なかしく船を漕いでいたのを見て、私は背中を押して、自室まで先生を連れて行きました。
先生には悪いことをしたと思っています。
デスクにあった栄養ドリンクの瓶も眠気覚ましに使っていた錠剤も、中身はすり替えていました。
瓶の中身は近い味がする栄養ドリンク味のジュースに。
錠剤も、先生がいつも飲んでいる数を飲んでちょうど効くぐらいのグラム数に調整した睡眠導入剤に。
現物をあのまま摂取していれば、危うく先生は急死していたのかもしれませんから。
最近の先生は眠っている間、ずっと魘されてばかりでした。
あの日、敵対生徒の方が先生に向けて発砲したばかりに、先生は危うく命を落とされていたところでした。
九死に一生。
銃弾が先生を掠めた後、前衛に出てくださっていた方たちのお陰で、そんな危険行為に走った生徒も無力化に成功し、その日の戦闘は無事終了しました。
一緒に出ていた他校の方たちが先生の無事を心配して駆け寄っていましたが、先生は何事もなかったかのように振る舞っていました。
「これが大人の余裕なんですね……」
私もこの時ばかりは、先生の無事を心配するあまり、そんな風に思っていました。
──微かに震えていた、先生の指先を見るまでは。
先生はオフィスに戻ってからも、しばらく上の空のようにただデスクの前に座っているだけでした。
あれから先生は……
今は安定して寝息を立てていますけど、きっとしばらくしたら、いつものように……
今まで先生がどんな夢を見ているのか、見当もつきませんでした。
それでも眠っている先生に寄り添っているとき、魘されていた先生が溢した寝言。
「死にたくない……」
先生はあの日以来、死ぬ瀬戸際を経験してから何度も死ぬ寸前の夢を見るようになっていたみたいです。
大丈夫ですよ、先生。
今日は大丈夫ですから。
眠っている先生にしてあげられることなんて、限られていました。
根拠はなくても、先生に囁くように語りかけるしか、私には出来ませんでした。
震えてる。
震えを押さえてあげるように、私の手より大きな手を、両手で包み込んでぎゅっと握っていました。
時々、手を優しく擦ったり、なるべく先生の近くで囁いていると、眉間に皺を寄せて魘されていた先生の表情が少しずつ和らいでいました。
少しずつ、落ち着いて寝息を立て始めているの確認すると、私は握っていた先生の手をお布団の中に戻そうと捲りました。
先生の下腹部が、違和感を感じさせるように大きく膨らんで自己主張しているのが見えて、私は思わず一度顔を背けてしまいました。
やっぱり、こうなりますよね……
生理現象ですから、仕方ないのはわかっているつもりでも、勝手に私一人だけ恥じらいを感じていました。
昨日も、一昨日も、その前の日も……
夢の中での危機的状況から本能的な反応。もしくは眠っている間の血液の循環による生理的な反応。
どちらにしても、張り詰めた先生の苦しそうな生殖器の奉仕を今日まで密かにしていました。
皮から剥き出しになった亀頭は、無防備な粘膜そのものだったので、万が一の事に備えて、薄手の医療用の手袋を着用してご奉仕しました。
痛くないようにローションを垂らすと、冷たさを訴えかけるように可愛らしくびくんびくんと跳ねている様子が微笑ましく思いながら、私は怯えているようにも見える生殖器をそっと握りました。
手袋越しに伝わってくるゴツゴツした手触り。
血管の感触までわかるぐらい、グロテスクな形になるほど表面に青筋が立っている生殖器。
これが女性器の中に入る物なのだと、こんな危険な物に貫かれたらと想像してしまい、はしたなくも思わず生唾をごくっと飲みました。
ぴったり閉じた柔らかい膣を強引に掻き分けて、自分の形に作り替える為の暴力的な形状。
触っていると、とても熱くて火傷してしまいそう。
少しずつですが、先生の気持ちいい所を私は理解し始めていました。
潤滑油でぬるぬるになったカリ裏を親指で優しく擦ったり、肉棒を亀頭から付け根に向けてゆっくりと何度も上下に愛撫。
夢の中にいる先生の代わりに、鈴口がカウパー液をとろっと溢して、気持ちよくなっていると教えてくださいました。
私の両手でも収まらないほど大きくグロテスクな生殖器。
子宮口を抉じ開けてしまいそうなほど長くて大きなその形を愛撫している内に、本能からか、先生に奉仕している満足感からか、私は密かに興奮していました。
こんな事をして、先生の気持ちが安らぐはずがないのはわかっていました。
それでも苦しそうなほど大きく自己主張したソレを見て見ぬふりをする事が私には出来ませんでした。
眠っていて意識もなく、魘されている先生が、直接体で助けを求めているようにも思えてしまったからです。
初めて手で性処理のお手伝いをした時には、どのようにすれば良いのかも手探りで撫でるように擦っていると、どぴゅどぴゅとゼリーのようなどろっ……とした射精をされました。
合図もないまま吐き出された精液を、私は慌てて両手で器を作って受け止めました。
私の手では危うく溢れてしまいそうなほど、たくさん吐き出された精液は、手袋越しにも私の手のひらの上でぷるぷるとした感触と熱を伝えていました。
粘度の高めで、精子がたっぷり含まれていそうな精液。
先生の溜まりに溜まっていた性欲と疲労感を表すみたいに重たくて、青臭くて……
良い匂いなはずもなく、顔に近付けるだけでも噎せてしまいそうなほど鼻を突く香り。
それでも目の前にあるのは、出来心で私の中に入れたら、先生との赤ちゃんが出来てしまうかもしれない。
そんな危険で魅力的な種子を含んだ粘液。
一瞬でもそんな考えが脳裏を過ってぼーっとしてしまうと、私はそんな思考に支配されてしまう前に……
ずずっ……じゅるっ……
理性と本能が葛藤している間に動いた私は、捨てるのも勿体なく思って、目を細めて口にしてしまいました。
鼻で感じていた青臭さが口の中に広がって、舌に絡み付く精液の感触に吐き気を感じて噎せてしまいました。
眠っている先生に伝わらないはずなのに、こうすれば先生の気持ちを受け止められているという自己満足さえあったと思います。
「──う゛っ……げほ、げほっ……んっ……んくっ……ん゛……んぐ……っ……」
舌から今度は喉に絡み付く感触。
べったりした感触に、喉が拒否反応を起こして唾液で薄まった精液を吐きそうになって慌てて両手で口を塞ぎました。
ふー、ふーと荒々しく鼻息を立てながら、私は手袋をしたままの手で口を押さえて飲み込みました。
女性の膣に一滴溢させないような張り付く粘度。
こうして酷く主張する男性器の鬱憤もスッキリすれば、少しは気持ちは安らぎますか……? 先生?
本当にただの自己満足でした。
私は先生の為に性欲処理を手伝っても、後日も先生が魘される事に変わりはありませんでした。
毎日、精液を吐き出し終えた後もまだ物足りないと言いたげな様子で、鈴口からどびゅっ……どびゅっ……と少しずつ溢れてくる精液をティッシュで拭き取っていました。
こうして性処理をしている間だけ、魘されている時のような険しかった表情が緩んでいるのが、悪夢から先生を救えていると実感出来て私はこうして手伝い続けました。
お口の中を一度消毒してから、先生のを頬張るように咥えた事だってありました。
頬裏の粘膜に擦り付けるように亀頭を押し当てたり、皮と亀頭の隙間に舌をねじ込んでなぞって刺激したり……
先生を起こさないように刺激を与えながら、時折腰を捩らせ、びくっと跳ねてる様子が愛しく思えて、丁寧にお掃除するように舌を這わせました。
亀頭から漂う雄臭さは、少しずつ理性を溶かしていくような危ない香りで、目が熱を帯びるような感覚で目を細めて顔を小刻みに上下に動かしていました。
本来の目的を忘れてしまいそうな誘惑。
気付くと下腹部に違和感を感じて、下着を濡らしてしまうような事もありました。
一度口を離すと、ドロッと唾液とカウパーが混ざった粘液が何本も口と生殖器を繋ぐように糸を引いて、ぶつぶつっと切れて生殖器の根元に零れ落ちていました。
息を整えている間も、口の中に残ったカウパーの臭いと、自己主張を止めない真っ赤な亀頭から微かに漂うツンとした臭い。
誘惑にお腹がキュンと疼いてしまうような感覚。
私は先生を慰めるのが目的ですから……私がシたくなったらダメですよね……
太ももからツゥーっと、一滴の粘液が滴っていました。
先生の生殖器を咥えたり、赤ちゃんの種たっぷりの精液を飲んで、期待してしまっている子宮からの求愛の合図。
注ぐのはそっちじゃなくて、こっちですよって……
顔を一度左右に振って、もう一度生殖器を見ると、魘されていた先生を見て切ない気持ちになっているのか、私が先生を求めて切ない気持ちになっているのか、頭の中がぐちゃぐちゃになって判断能力まで落ちてしまっているようでした。
これは処置ですから……あくまで先生が安眠出来るための処置……
事前に用意していた避妊具を取り出すと、封を切って、手を震わせながら先生の亀頭に薄い皮膜を密着させました。
かわいらしいピンク色の避妊具。
それを、真っ赤になった敏感な亀頭がびくんっと跳ねました。
それを押さえ込むように、皮膜を根元まで伸ばしていき、男性器がパツパツに張った長い風船のようにも思える形になっていました。
後は……私の準備……ですよね……
眠っている先生の前で立ち上がると、更衣室でもないのに、スカートの中に手を入れて、私は下着に手をかけて脚を通して脱いでいました。
先生と繋がるための準備。
いつもしている動きなのに、とても慣れない感覚。
クロッチからねっとり引いた愛液の糸。
蒸れた秘部があらわになって、無意識に息を乱していました。
太ももの内側をなぞるように、愛液が滴って、脚を伝って線を描いていました。
「先生、お腹の上、失礼します……」
皮膜に包まれた生殖器を露出したままの腰の上に跨がると、先生に覆い被さるようにベッドに手を突きました。
片手で生殖器を掴むと、まるでこれから挿れてもらえることを悦ぶようにどくっと脈を打って、精液溜まりに我慢汁が流れ込んでいました。
ぽたっ、ぽたっ……
秘部に挿入出来るように誘導していると、我慢出来なくて仕方がない膣から愛液が溢れて落ちていました。覆う下着がなくなって、そのまま皮膜に覆われた男性器に滴っていました。
ゆっくり腰を下ろしていき、性器同士で避妊具越しのキスをすると、しっとり濡れた膣がチュッと音を立てて吸い付いているみたいで私は固唾を飲みました。
避妊具越しでも、大事なところから先生の体温が伝わっています……
亀頭でぴったり閉じた膣内をこじ開けられるように広げられていく感覚。
腰を恐る恐る下ろすと、グロテスクで暴力的な生殖器が私を作り替えているみたいでした。
膣内を優しく触れる丸みを帯びた亀頭。
それが半分入ると、そこからカリの大きさまで押し広げて、お腹の中で痛みを感じて一度腰を止めました。
痛い。
まるで傷口を抉られてるような、そんな破瓜の痛み。
結合部からドロッと血が出ているのを見て、ベッドを汚さないように慌てて拭き取りました。
これが男の人を受け入れるということなんですね……
それでも毎晩、魘されている先生の顔を思い出すと……
ずぷっ……ずぷぷぅ……
止めていた腰を下ろすと、陰裂を裂くようなねっとりとした生々しい音を立てて、膣口がカリ首までぱくっと咥えてしまいました。
「はぁー……はぁ……♡」
亀頭が……私の中で締め付けられて、ドクドクと微かに脈打ってます……先生の物が、私の中に……
ただでさえ裂かれて痛みを感じているのに、キュッと締まって、逃がさないようにと膣口がカリ首を締め付けていました。
それが反って圧迫しすぎて、少しで腰を浮かせてしまえば、私の中に入った亀頭がすぐにでも今にぬるっと出てしまいそうでした。
先生のを咥えて嬉しそうにひくひくさせている膣口。
悦んで唾液を溢れさせるように、愛液で薄まった破瓜の血を流していました。
皮膜越しにでも伝わってくる先生の直接的な体温。
腰をゆっくり、ゆっくり下ろしているとカリ高な亀頭が敏感な襞をぐりゅっ……ぐりゅぅ……と抉りながら押し進むので、膣がキュッと締まって私はイッてしまいました。
「ひぃっ──♡ んっ……ふ……ぅ……! ん……ッ……♡ ふぅー……ふぅー……♡」
一瞬、目の前が真っ白になって大きな声出てしまいそうになったので、片手で口を塞ぎました。
まだ出されていない精液を受け入れるように膣奥へと搾り取るように、うねって痙攣していました。
このまま、ゆっくり続けてしまえば、先生が射精される前に、私がこのグロテスクな生殖器で骨抜きにされてしまいそうでした。
これでは、私が先生ので……自慰行為してるみたいで……
一息吐こうと深呼吸しようにも、息を吐く度にお腹が圧迫されて、その度に膣が悦んでトロッ……と潤滑油としての甘い蜜を分泌していました。
ずぶっ……ずぶぷっ……ぅ……
膣の空気が押し出されて、粘液でしっとりした膣を妙にいやらしい音を立てて引き裂かれていました。
恥ずかしい音を立てながら、先生を迎えいれて、羞恥と快楽で顔が真っ赤になっているのに鏡を見なくても分かるぐらい熱くなっていました。
お腹の奥に向かって先生の生殖器が込み上げて来る感覚。
そして、そのままグロテスクな肉棒が子宮口に深々とキスをしました。
「んっ──はっ……ぁ……♡ うっ……お……ぁ……お、奥っ……ぅ……き、来て……ますっ……」
征服した合図。
膣内の全てを、自分の形に作り替えたのだと、先生の生殖器が、皮膜を纏っていないつもりで私の子宮口に引っ付いて、小刻みにドクドクと脈を打ってそう教え込んでいるみたいでした。
普段優しい先生が隠してる、野性的で危ない一面が、私をモノにしている感覚。
「せ、先生……わかりますか……? 先生の……私の中に……ぃ……♡ はっ……ぁ……入っていますよ……私が、いつもそばにいますから……安心してくださいね……お腹の上から、こうやって──んっ……はぁ……撫でていますからっ……」
お腹の上に手を添えて撫でると、お腹越しに反り返った生殖器をお腹の裏に押し付けているみたいで、感触がわかってしまうような不思議な快感が、お腹からぞわっと体に駆け抜けました。
まるでもう子どもを宿した時の練習でもしているみたいに、平らなお腹に手を当てて撫で続けました。
伝わりづらいと思い、ぐいっと軽くお腹に手を押し込みました。お腹越しに先生の生殖器がぐりぐりと押し当てられてる感触。私は先生が眠っているのを良いことに、口が塞がらないまま、声にならない声を漏らしていました。
「あ……ぁ……あぁ……っ♡」
舌を出して喉から絞り出すような喘ぎ声。お腹の奥が圧迫されて、はしたない声が止まらない羞恥。震える舌の付け根から込み上げた唾液が、舌先まで伝って、ぽたぽたと先生の体に滴っていました。
お腹に手を当てたまま、ゆっくり上下に膣の中で生殖器を慰めました。
何度も子宮口にキスされる度に、頭が真っ白になって、本来の目的も忘れてしまいそうでした。
きっと肉棒に青筋を立てて射精の準備をしているのだとわかりました。
先生の生殖器に密着した膣襞が、膨らむ生殖器で押し広げていました。
男性は一度の一瞬で射精を終えるより、一度に長い射精をすることで、俗に言う賢者タイムと呼ばれる虚無感を薄れさせると、病院の看護婦さんたちが話しているのを耳にしました。
こうして私が生殖器から与えられる快感に身動ぎしている間に、先生が射精されてしまえば、夢の中で辛い思いをさせてしまうかもしれません。
先生のお腹に両手を添えて……
「ん……~~~……っ♡」
──ぐりゅっ……ぐりゅりゅぅ……
腰を浮かせると、射精寸前のカリ高になった亀頭が、先生の生殖器の形を覚えた膣襞を何度も抉って声にならない声を上げて何とか声を押し殺しました。
お腹の中、掻き回されてるのに、頭の中までグチャグチャにされてるみたいで……何も考えられなくなりそうです……
襞を抉られる度に膣がきゅん、きゅんと何度も締まって、お腹の中ではっきり生殖器の感触がわかってしまうような錯覚さえありました。
膨れ上がった生殖器。
小刻みにドク、ドク、ドクッ……と今にも破裂しそうな早さで脈を打っていて、睾丸から一匹一匹と精子を尿道に送り出していると思うと、それだけで首からむわっと匂う汗をかくように発情してしまいました。
「先生、どうぞ……出してください……ちゃんと避妊していますから……安心して私の中で……私の、中で……ぇ……っ……イッて……イッてくだ、さいっ……♡」
ぷくぅっと、膣コキされていた亀頭が膨らんで、お腹の中で生殖器がびゅくっと跳ねました。
どびゅっ! びゅぅぅぅっ……! びゅっ、びゅぅ……びゅるっ……びゅるっ……びゅるぅっ……!
尿道から垂れ流されるように小刻みに精液溜まりに精液がどくどくと注ぎ込まれていました。
私の膣内でごりゅっ……ごりゅっ……と擦れる生殖器の先にどっぷりと重たい感覚を感じるようになっていました。
そろそろ……でしょうか……ですが、まだ私の中で小刻みに……まるで底無しの愛情でも注がれてるような……
薄い薄い皮膜越しに注がれ続ける先生との赤ちゃんの種がお腹の中にあると考えるだけで、危機感からか本能からか、体がゾクゾクと身震いしました。
お腹の奥からぞわっと込み上げるような心地よさ。
赤ちゃんの種いっぱい溜まり続けている水風船が、膣襞に擦り付けられて……何だか私まで焦らされているみたいで……
お腹の奥がきゅんと、まるで交尾排卵でもしたかのように収縮して、危険な水風船と一緒に生殖器を締め付けました。
ドロッ──ドプ……ドプ……
膣の中で愛液とは違ったドロッとした違和感を感じて、腰がピタッと止めて、冷や汗が首筋を伝いました。
え……もしかして、避妊具が破れてしまいました……?
私が腰の動きを止めてもなお、避妊具が破れたまま被った先生の生殖器は、余韻からの快感で気持ち良さそうに、私の膣の中にどぴゅどぴゅと、ねっとりした精液を注ぎ続けていました。
* * * * * *
「セリナ……これはどういう状況なの?」
「はい、先生に安眠していただくには、もう直接起きていらっしゃる時に癒してあげるのが得策と思いまして……」
目が覚めるといつの間にか、私は自室のベッドに横たわっていた。
オフィスにいたはずなのに、そんな足取りを忘れてしまうほどの疲労を感じていたのだろうか。
起き上がるとベッドの横で、まるで病人を見守るように膝を着いて私の手を握っているセリナがいた。
柔らかくて細い手。
それでも、この可愛らしい手がボランティア活動で傷付いた人たちを手当てしているのだ。
そう思っていると、彼女はベッドに上がり込んで、両手を広げていた。
「確かに先月から寝付きは悪かったけど……」
「っ……すみません、私が先生の傍にいたにも関わらず、お役に立てなくて……」
「……うん?」
当番の日以外はシャーレに入れた覚えはなかったが、この際触れない事にした。
しかし、それでもセリナは本当に天使のような子なんだと思った。
眠って魘されている人の看病まで気負うまでもなく難しい事のはずなのに、彼女にとってはそれも取りこぼした物のように感じているのだろうか。
「……セリナは本当に優しいね。でも、眠ってしまった私の事まで看るのは、無理があると思うから……」
「そ、それでもですっ……」
まるで出来たはずの償いがしたい、とでも言いたげな困惑した表情で彼女はこちらを見つめていた。
天使は確かにそこにいたのだった。
夢ではなく、現実に。
「うーん……本当はこういうこと、生徒としちゃいけないと思うんだけどなぁ」
「それは……先生だから、ですよね?」
「……? そうだね」
「では、今の先生は患者さんです。心に傷を負った患者さんですから、問題ありません! 今から行うのも、ただのスキンシップではなく立派な医療行為です!」
「え、えぇ……」
いつになくセリナが意気込んでいるような気がした。
いや、私が仮に病人とするなら、この様子も救護騎士団としての本来の医療行為における姿勢なのだろうか。
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
このままでは夜が明けようともお互いこのまま一歩も譲らぬ状況になりそうだったので、私が折れる事にした。
「はい! どうぞ……」
ベッドに座り込んでいるセリナに向かって、私は体を起こしてそのまま体を預けたのだった。
温かい。
私より小さな体に受け入れられて、どこかホッとしてしまった。
胸の内の凝り固まった物が解れるような……そんな心地。
それに良い匂いがする。
女の子特有の甘くて優しい香り。
母性本能のような一面が強い彼女を体現しているのだろうか。
背中にまで手を回されて、彼女の優しさに包み込まれていた。
「大丈夫ですよ……大丈夫ですから……」
彼女は私の背中に手を回して、まるで子どもを安心させるようにトントンと背中を優しく叩いていた。
眠気はないのに頭の中を空っぽにしてボーッとしてしまうほど、安心してしまっていた。
悩みを忘れてしまう程の……
悩み……
そういえば、何かに悩まされていたような気が……
思い返すと、銃弾を掠めた時の事がぼんやりと脳裏に過ったのだった。
今まで毎日のように見ていた悪夢のことも──
──ゾクッ……
「──っ! うぅ……」
脊髄反射のよう、今もその瞬間を思い出して、セリナの純白なセーラー服に皺が出来てしまいそうなぐらい、ギュッと強く握ってしまった。
彼女を驚かせてしまったのか、身体が一瞬だけ跳ねていた。
その後、笑みを溢して息を微かに漏らす声が聞こえた。
「……今、体が震えましたね。心拍数もさっきより上がっています……思い出してしまいましたか?」
「わかるの?」
「ふふっ、こんなに密着してますから、耳を澄ますと聞こえてきますよ」
今の私は、セリナの胸が体に押し付けられるぐらい上半身を密着させ合っていた。
言われてみれば、微かに彼女からもドクドクと私よりも落ち着いた鼓動が伝わってきていた。
「制服に皺が出来てしまうくらい、思い切り抱き締めてください……私は気にしませんから……」
「……ごめん」
「謝らないでください、怖かったのですよね。こうしてギュッとしている間は、私が守りますから……」
彼女が頼もしいと思えると同時に、何だか自分が情けなく思えてしまった。
それなのに、この小さな体から伝わる温もりと、生きていると微かに聞こえる鼓動を感じていると、何も考えなくていいのだと気持ちが安らいでいた。
「大丈夫……大丈夫……」
「……っ」
彼女が繰り返し口にする大丈夫という言葉。
何故だか私の体が、それを聞くと下腹部が疼いて仕方なかった。
ここ最近、眠っている間のほぼ真っ暗だった意識の中、断片的に何か思い出せるとするのなら……
『先生、どうぞ……出してください……』
『安心して私の中で……私の、中で……っ……♡』
顔を左右に振って、違う意味で早く忘れたくなっていた。
セリナが淫らな姿で私に跨がり、生殖器同士を結合させて顔を赤らめて腰を振っている姿。
危うい呂律。
生徒相手に興奮するような愚息を、優しく包み込む膣の温もりに骨抜きにされそうなほど溶かされるような抱擁を受ける夢。
天使のように愛らしい生徒が、ベッドの上ではまるで淫魔のようだった。
あってはいけない事のはずなのに、思い返すと機能を忘れたと思われていた愚息に、僅かながら血が流れ込んで硬くなっていたのだった。
下半身だけ布団を被っていて見えないようになってはいるものの、衣服を押し上げるほど酷く勃起しているモノを、今こうして抱き締めて慰めてくれている彼女に到底見せられたものじゃなかった。
「先生……? 体が離れてますよ? もっと密着しないと、冷えてしまいます」
「そ、そうなんだけど……」
「それに、脚もそんな捻って座ったままですと、血行まで悪くなってしまいます……お布団も私と一緒に被れば温まると思うので……失礼しますね?」
「待って……あぁっ──!」
バサッと布団を捲られてしまい、隠していたかった邪な一面を彼女に見せてしまった。
「──あ……これ……」
寝巻き越しに激しく主張する愚息。
ソレが視界に入って固まるセリナ。
顔を赤らめ、手で口を塞いでいるけど、明らかに凝視していた。恥じらいは見せても、まるでこれを見慣れているかのように。
──ごくっと、私じゃない誰かの生唾を飲む音がはっきりと聞こえた。
二人きりの部屋。
意を決したかのようにこちらを一度見ると、そのまま自己主張する愚息に視線を向けていた。
「そうですよね……起きている間にも大きくなっている生殖器にも治療が必要ですよね……!」
「こ、こんなの、セリナに触らせる訳にはいかないから!」
「先生? 先ほど言ったように、先生は患者さんなんですよ。ですから、私が生殖器にする事も治療の一環です」
「そんなはず……」
「先生は患者さんですから、安心して身も心も私に委ねてください……不安を思い出して本能的に大きくしてしまっている、このおちんちんも……──ね? 先生?」
セリナに言いくるめられてしまい私は続きを許してしまった。
それから彼女は私の脚の隙間に、さも当たり前のように入り込んで、寝巻きの上から自己主張する愚息を、まるで怪我をして出来た腫れ物を癒すように優しく撫でていた。
亀頭の鈴口から、肉竿の裏筋、睾丸まで。まるでもう場所をわかりきっているように、迷うことのない手付きで揉みほぐしていた。
「このおちんちん、喉奥まで咥え込むと、子宮口と勘違いされて、どぴゅっと沢山射精されていたんですよ? 喉にべったり絡み付くような、濃くてネバネバしたゼリーのようないやらしい精液……避妊具越しに膣内にも出していただきました。そうしている時の先生、とても安心したような表情をされていました……やっぱり、好きなんですか? こういうこと?」
「好きかと聞かれると……答えづらいかな……」
時々思い出すあれ……やっぱり、夢じゃなかったんだ。
夢だと思っていた。
眠っている間のほんの僅かな光景だったのだから、夢であってほしかった。
「ふふっ、恥ずかしがらなくても良いのですよ? 先生も男の人ですから、種付けして気持ちが満たされるのだって立派な本能です」
「いや、そんなことは……」
「私も色々考えました。眠っている先生を助けられる方法を……いけない事だとわかっています。でも、魘されている中、まるで分かりやすいように、本能的な主張をされているおちんちんを、見て見ぬふりは出来ませんでした。大丈夫ですよ……って、先生のを膣の奥深くまで挿れて……まるで、もう子どもを授かったみたいにお腹を撫でて慰めたりもしたんです。今、こうして大きくされているのも、“きっと”そうなんですよね? 先生が苦しまれているのを対処するのが、私の役目ですから。先生はこのまま楽にされていてください。きっと起きている時の快楽に身を任せれば、不安な気持ちも和らぐはずですから……っ!」
「せ、セリナ……くぅ──っ! その触り方……ぁ……」
セリナの細い指先が寝巻き越しに膨らんだ亀頭をなぞったのだった。それも、鈴口も割れ目を狙ったかのように、ぴったりと。
「ふふ、やっぱり敏感なんですね。先生の気持ちいい所も、もう知ってるんですよ? 眠っていても身体は正直に教えてくださいますから、覚えてしまいました。あと、こうやって……かりかり……って……」
「──っ! くっ……うぅっ……!」
寝巻き越しに指先で、まるで擽るような手付きで亀頭を何度も擦られて、腰を引いてしまった。
「あ……ふふっ、もう……逃げたらダメですよ、先生?」
「ま、待って……うわっ……!」
逃げるなんて出来る訳もなく、セリナに押し倒されてしまった。
寝巻き越しに勃起した愚息を握られると、指先で何度も擽るような手付きで擦られ、快感のあまりに腰をのけ反らせてしまう。
止まらない亀頭責め。
手のひらを押し付けて、鈴口を擦れ、寝巻き越しながらもカリ首の位置を的確に指先で掴まれてしまい、指の腹で優しくシゴかれていた。
私でもしたことのない手淫と、その快楽のあまりに、抵抗することよりベッドのシーツを握りしめて、体を捩らせて堪える事に必死になっていた。
「今、ドクッて跳ねましたね。そろそろ射精されるみたいですが、どこに出したいですか?」
「うっ……あっ……ぁ……どこって……くっ……ぅ……ッ!」
「亀頭がぷっくりと膨れて……あ、もう出てしまいますね……? もし汚れてしまっても洗濯は私がしますから、先生は気になさらず射精されてください?」
「あぁ……っ……! うぐ、ぅ……! 出る……セリナ……出る……ぅ……っ!」
我慢汁で濡れた寝巻き越しに鈴口に優しく爪を立てられて擦られると、女の子のような声で喘いでしまった。
濡れた衣服の摩擦とセリナの小さい手による愛撫。
青筋が浮かぶ程、勃起した愚息を寝巻きの上から包み込むように握られ優しく揉みほぐす手付き。その優しい愛撫に対して、亀頭をもう片手で鈴口からカリ首まで何度も親指で擦られ、爪を立ててカリカリと掻いたり激しい亀頭責めに、睾丸がひゅんっと縮んでいた。
ベッドのシーツを爪先で掴むぐらい丸め、歯を食いしばって込み上げてくる射精感を逃がそうと堪えたものの、私の意思に反して、寝巻きの中で張り詰めた愚息が大きく跳ねたのだった。
どびゅっ……! びゅぅっ……どびゅっ、びゅぐぅっ……!
「あぁ……ぁ゛……! 出て、る……っ……!」
「沢山ドクドクって脈打ってますね。先生、気持ちいいですか?」
寝巻きの中がぐっしょり濡れて気持ち悪いはずなのに、腰が浮かび上がるほど気持ちの良い射精をしてしまった。
自慰行為で得たことのない満足感。
射精を更に促すように、セリナは敏感なカリ首を撫でるように親指でゆっくりと扱き続けていた。
「セリナ……! イッたばかりだから……! うぅ……ぐっ……ぁ゛……」
「今止めてしまいますと、射精後の虚しさが一層強まってしまいます。快感を少しずつ与えますから、息を吐いてゆっくり射精されてくださいっ……はいっ……どぴゅ、どぴゅっ……って……ふふっ、寝巻きぐっしょり濡れしまいましたね」
セリナの言葉に合わせて、愚息が大きく、一回、二回と分けて精液の塊を吐き出していた。
「はぁー……う゛ぅっ……! あ……ぁ……はぁ……はぁ──」
頭の中が真っ白になるぐらい射精を促されて、放心状態になっていた。
天井を見上げて遠退いてしまいそうな意識。
眠っていた訳ではなかった、快楽物質で満たされてしばらく身体が浮かんでいたような余韻に浸っていた。
私が眠っていた間に用意されていた替えの寝巻きに着替えると、いよいよ睡魔が私を眠らせようと意識を掴んでゆっくりと揺さぶるような感覚が襲っていた。
ベッドの中でも隣にはセリナも一緒に横たわっていた。もちろん、先ほど同様の抱き合って……ではなく医療行為としての治療をしてもらっていた。
ベッドの中はただでさえ暖かいのに、彼女と寄り添うことで、より温もりを得ている状態だった。
安心感もあってからか、体がズブズブとベッドの中に沈み込むようにリラックスしていた。
「先生、目がとろんとしてきていますね……」
「……おかげさまでぐっすりと眠れるかも」
「いい夢を見てください」
「生徒に性処理される夢を……見ない事を期待するよ……」
「ふふっ、もし見たらその時は夢でも駆け付けますね」
「それは困るなぁ……」
「冗談です……! もし怖くなったら、私の事を強く抱き締めて大丈夫ですから、遠慮しないでくださいね?」
「ありがとう……」
セリナの背中に回していた手で彼女を抱き寄せると、これではどちらが包み込んでいるのかわからなくなるぐらい、彼女は小さかった。私の腕の中にすっぽり収まってしまったのだから。
微かに腕の中での、セリナの鼓動が伝わってくる。
ドクンッ……ドクンッ……ドクンッ……
落ち着いていて心地好くて、普段これよりも速く動いている私の心臓も、彼女から聞こえる鼓動に合わせようと、速度を落としているような気がした。
「……先生?」
耳を澄ませて、それを聞き入っていた。
朝目が覚めれば、いつものように彼女はシステムにも残らないほど綺麗に煙のように消えていなくなっているかもしれない。
それでも今、腕の中で感じる彼女の甘い匂いに、温もりと鼓動を感じているのは確かだった。
そんな贅沢な状況を噛み締めながら聞き入るうちに、私は気が付けば眠りに就いてしまった。
「──いつもなら、そろそろ魘され始めるはずなのですが、今日は気持ち良さそうですね……最初からこうしていれば良かったのかもしれません……」
「辛かったら駆け付けるのは本当の事ですから……また何かありましたら……隠さず伝えてくださいね……」
「私に……セリナに任せてください、先生っ」