TENZIマジカル珍宝劇 ~ゴーストハーレム~ 作:ポチ&タマ
テンジ「聞いてくださいカグヤ……ナルトの方は、この話を書いていた時に浮かんだ設定だったのです」
※FGOの時代で召喚したサーヴァントを一部変更しました。
プロローグ
「いよいよか……」
丘の上にある公園から街並みを見下ろしながら、煙草に火をつけて一服する。
仕事も軌道に乗り、知名度も上々。兼ねてから計画していたプロジェクトがいよいよ動き出す頃だ。
俺こと鬼龍院天慈は転生者だ。ただ、一度しか転生していないビギナーとは違い、三度転生を繰り返した玄人だが。
転生する切っ掛けとなった世界──所謂前世の記憶は風化して久しく、もはや自分の名前すら思い出せない。
だが、転生後のことはつい昨日のように思い出せる。
1
一度目の転生先は「史上最強の弟子ケンイチ」の世界。
転生特典として授かった能力は【健康で丈夫な肉体】。能力というより才能に分類されるかな。これにより怪我や病気とは無縁な体となり、無茶とも言える過酷な修行を耐え抜くことが出来た。まあそのせいで、何度も三途の川を渡りかけたがね!
原作開始時期より前に転生した俺は、ハーレムを作るという夢を叶えるため力を求めた。何者にも屈せず、あらゆる権力を力で屈服させるほどの実力を身につけるため、闇サイドに就くことにしたのだ。
運良く櫛灘師匠に見出され、彼女の内弟子となった俺は、煩悩を力に変えて不可能と思われるような修行にも耐え、最年少で達人となり、闇の最高位である一影九拳の地位まで上り詰めて月のエンブレムを獲得した。
紆余曲折を経て櫛灘師匠と結ばれた俺だが、力を付けるためと達人を狩り続けてきた報いを受け、五十人の闇の達人たちと相打ちとなる形で俺の人生は幕を閉じた。
画して記念すべき転生デビューを果たしたのだが、転生神曰く、他の転生者は一度転生を味わったら満足するようで、輪廻転生の輪に入って魂をリセットするらしい。
だが、俺は違う!
「こんな贅沢を放棄するなんてとんでもない!」
輪廻転生の輪に入るかどうか問われた時、思わず叫んでいた言葉だ。漫画やアニメの世界に行けるというのに自分から放棄するなんて、サブカルチャー大好き人間として理解できない考えだ。
また、転生神と俺には共通する点があった。
それは、エロ。女好きである俺には、美女・美少女を囲ってハーレムを作り、死ぬまでエロいことをするという夢がある。
ケンイチの世界では無事この夢を叶えることが出来た。櫛灘師匠と婚姻を交わし、千影という可愛い一人娘にも恵まれた俺だが、女好きであることに変わりなく。様々なタイプの美女を侍らせるに至った。
この夢は何度叶えても良いものだ。いつの世も、どの世界でもハーレムは素晴らしい。
ちなみに転生特典は引き継がれるため、転生するたびに特典が追加されるという嬉しい仕様だ。ますますリタイアする理由が無くなると言うものだな。
2
二度目の転生先は「ナルト」の世界。
転生特典は【努力すればするほど成長する能力】と【マジカルチ〇ポ】。前者は言わずもがな。後者はあらゆる女性に対して特攻を持つ恐ろしいチ〇ポだ。
ちなみにマジカルチ〇ポの機能は以下の通りである。
1.異性に対して発情を促すフェロモンを分泌可能。
2.逸物の大きさや長さなどサイズ調整が自由自在。
3.挿入すると自動でその方が一番感じるサイズに調整される、オート機能搭載。
4.妊娠の可否をこちらの意思で決めることが出来る。
5.射精時に願いを掛けると大抵成就する祈願成就機能付き。
安産祈願、健康祈願、無病息災、厄除け祈願、開運除災など。
そして、ナルトの世界に転生したのだが……転生した次代が原作開始前どころか、神話の時代。なんか邪馬台国のような国で、国号を【祖の国】という。
……全然知らん! 俺の原作知識は週刊少年ジャンプのみで、オリジナルアニメや映画などの番外編やスピンオフなどはさっぱりだった。
不幸中の幸いは、次期国王として生まれたことか。この世界ではテンジと名付けられ、親父から国王の座を継いでからは、内政に活かせそうな未来知識をフル活用。賢王、とまでは行かないがそこそこ人気があったと思う。
そして、この時間軸が神話の時代と判断した理由が、俺の嫁となる大筒木カグヤという女性。なんと月から降ってきたと言う、リアル宇宙人だった。
大筒木カグヤといえば、原作ナルトのラスボス。原作では角が生え、瞳には輪廻眼がある三つ目の女だったが、この頃のカグヤは角がなく目も人間と同じ二つ。俺たちと違う点は目がデフォルトで白眼というところか。
絶世の美女であるカグヤを正妻に迎えた俺は、メッチャ彼女を愛した。
パソコンやテレビ、携帯電話などがあり娯楽が腐るほど存在していた時代から、一気に古代文明の時代へとやって来たのだ。
ぶっちゃけ娯楽なんて鍛錬と女遊びくらいしかなく、国主として政を加味しても時間を持て余すことが多かったし、そんな最中に現れたのがカグヤだ。しかも絶世の美女ときたものだから、もう鍛錬よりセックスに比重を置くのは当たり前だよね。
ちなみにカグヤを抱く前は側近であったアイノとアイナ姉妹が相手をしてくれた。まあカグヤと結婚してからも抱いたけどね! そのため、この際だからとアイノたちを側室に迎えたのだけど、あの時のカグヤは怖かった……。意外と独占欲強い人なのです。
それと、隣国のカの国が事あるごとに我が国へ喧嘩を吹っ掛けてきたのだが、毎度相手にするのも面倒だし、顔色を窺う理由もなかったため全面戦争。
国軍は特に力を入れて改革し、大隊・中隊・小隊と小分けにした上、戦場ではスリーマンセルで行動するように厳命。その上で、効率的な武器の扱い方や体の動かし方など、まあ“技”というものを末端に至るまで徹底的に叩き込んだ結果、カの国はあっけなく壊滅し、併吞することに成功する。体術の概念がないこの次代の人が、達人の俺率いる我が軍に敵うわけないだろ、ってね。
その後は遅ればせながらのハネムーンへ。カグヤの希望で神樹と呼ばれる世界樹のようなドデカイ大樹へと向かった。
実はこの時、すでに彼女たちは俺の子を妊娠しており、カグヤは「我が子を守り通すため、更なる力を!」ということで、チャクラの実を求めたのだ。
その想いに共感した俺とアイノもチャクラの実を食べることを決めたのだが、果物のようなものかと思いきや、実という名の光玉だったのは正直驚き。
地球人の俺たちが食べて大丈夫なのか心配だったが、俺はケンイチの世界で得た転生特典【健康で丈夫な肉体】を信じて食べた。アイノを失う可能性も過ったが、何だかんだ大丈夫な予感もあったし。
チャクラの実を食べたことで膨大な力を得た俺たち。カグヤは原作と同じ姿となり、地球人である俺たちは小さな角が生え、俺に至っては両眼が転生眼に変化。
その後、カグヤたちは無事に我が家で出産を終えた。カグヤは双子の兄弟、ハゴロモとハムラ。アイノは双子の姉妹、クオンとキキョウを。どちらも双子を出産するという偶然には、流石に驚いたものだ。
姿形が少し変わり人心が離れないか不安だったが、俺たちの人気度は意外と高く、あまり否定的な言葉はなかったのも有難く、家臣たちも変わらぬ忠誠を尽くしてくれた。姿形が変わろうと、中身はそのままだというのが伝わったのかもしれないな。
そして、宇宙からやって来た大筒木一族たちとの相打ち。大筒木一族の目的は神樹に実ったチャクラの実を食べて星の命を喰らい、力を得てから更なる力を求めて別の星へ渡り歩くというはた迷惑なインベーダーだったのだ。
カグヤはその先遣隊として派遣されて来たのだが、何の因果かこの星と、そして俺に惚れてしまい寝返った。その裏切り者を始末するために派遣されたのが、二人組の男たち。
驚きの真実に驚愕を隠せない俺だったが、今更その程度で俺のカグヤ愛が陰るわけがなく、「うちの嫁を始末するとか絶許!」と迎撃。
しかし、彼奴等は俺より強いカグヤを凌駕する力を持っており、俺も下半身を吹き飛ばされるという致命傷を受けた。
だが、カグヤの血を別けてもらう事で大筒木一族特有の能力──神術を扱えるように。いわば、スーパーテンジモードといったところか。
次元の狭間に彼奴をひきずり込み、持久戦に持ち込んだ結果なんとか勝利。
その後、なんやかんやあって原作次期の時間軸に帰還を果たした俺は、原作に登場する美女や美少女をマジカルチ◯ポで陥落させてハーレムを築き、己が国を建国。
尾獣もすべて回収した後に、とある方法を使って恒久的平和な世界を実現させた上で、カグヤの封印を解くという、六法全書並みの書物でも修めきれない物語を紡いだのだった。
3
三度目の転生先は「FGO」の世界。
転生特典は【豪運】。引き継いできた転生特典に加え嬉しい誤算として、何故か輪廻写輪眼もついてきた。残念ながら前世で散々お世話になった転生眼は使えなかったが、輪廻写輪眼だけでも儲けものだ。
未知の魔眼だとはしゃいだ両親は、輪廻写輪眼の能力を知ると歓喜発狂。歴代最高と謳われるも魔術協会に知られればホルマリン漬けは間違いないため、人前では隠すように口酸っぱく言われる。
ナルトの世界ではオン・オフが利かなかったが、この世界では自由に切り替えることが出来るため問題ない。輪廻写輪眼の影響かチャクラも前世同様に練れるし、神術も使える。
角がないだけで他は前世とあまり変わらないという事実に、流石の俺も転生神が一手加えたのだと把握。まあ、あって困らないからありがたい善意として受け止めたのだった。
その後、オルガマリー・アニムスフィア直々のスカウトによりカルデアへ。Aチームメンバーの一人として人理修復の手助けをした。
クリプター? 知らない子ですねぇ。なにせ、レフの計画は最初から壊滅したためカルデアは平常運転で人理修復に臨んだからな。
具体的にはレフに幻術を掛けて爆弾の在りかを吐かせ、分体を派遣。影分身と異なり、情報をリアルタイムで送ってくる特別性だ。また分体は分身と違い、致命傷を負わない限り消えることもない。
爆弾を見つけては【神術・空間支配】でピチュンッし、次の爆弾を回収。ピチュンッの繰り返し。蚊に扮した分体が3人いれば、一分もしないうちにすべての爆弾を処理することが出来た。
その後、レフをピチュンッすれば序盤にして最大の問題は解決。後は魔術王が生み出す特異点をAチームとBチームで虱潰しに修正していけばOKだ。
しかし、マスター候補生が48人もいるから、サーヴァントが多いこと多いこと。しかも誰がマスターなのか把握し難いというね。
ちなみに俺のサーヴァントは「アナスタシア、スカディ、李書文(殺)、超人オリオン、モルガン、バーゲスト、バーヴァンシー、メリュジーヌ」の八人。
毎回転生する度に幼少期から肉体を作り、過去の自分より強くなるために鍛えるのだが、FGOの世界ではあらゆる分野での達人が大勢いる。そのため、師匠には困らなかった。
天性の肉体にものを言わせ、独学で武を身に着け(経験に基づく)た結果、李書文先生やスカサハ師匠、武蔵ちゃんなどの戦闘狂たちに目をつけられたのは当然の帰結と言えよう。
定期的に手合わせをしながら、李書文先生たちから稽古を受けることが出来たのは僥倖だった。
ちなみにスカディとモルガンは俺のチャクラや術、輪廻写輪眼に興味津々なようで、根掘り葉掘り聞かれた記憶がある。あれは、辛かった。だって理屈とか、俺ですら分からないんだもの。
まあそんなこともあり、他マスターのサーヴァントたちにも積極的に話しかけて、多くの師から学ぶことが出来たのは大きい。これが無形財産って言うのかな。
終局特異点ではマシュを失うことなくゲーディアを倒し、Aチームの代わりに出現したどこぞの魔術師たちによるカルデア襲撃も。カルデアごと異空間に避難することでやり過ごし、飛雷神の術でカルデアと異文帯を行ったり来たりして危なげなく攻略し、異星の神とマリスビリーをぶっ殺して幕を閉じた。
その後もカルデア職員として特異点修復に従事し、最期は聖杯によって受肉した嫁たちと娘息子たちに見守られながら、布団の上で死んだ。不老まで引き継いでいなくてホッとしました。
ちなみに嫁の数は上げたらキリがないため割愛する。ただし寝取ってはいない。
マスターとサーヴァントの関係は一概には言えない。中にはただのビジネスパートナーの関係で終始しているところもある。うちは職場恋愛OKなため、親睦を深めて相思相愛の関係となり、そのままゴールインというケースが大半だ。まあ下衆な方法で他マスターから寝取っても、余所のサーヴァントたちからフルボッコに合うのが関の山だし。
4
そして、今回で四度目の転生となる。転生先は「零~zero~」というホラーゲームの世界だ。
この世界はこれまでとは違い、転生神の方からの希望により決まった。何でも最近嵌っているらしく、「零」のヒロインたちのエロい姿が見たいとの話。
この神、人の情事を覗き見するのが大好きというオナニストなのだ。ちょっと変わった性癖だが俺も人のこと言えないし、覗き見られる不快感は少なからずあるが、恩神のためと思い黙認している。
だが、正直言って俺は困った。原作に関してはある程度シリーズを通してプレイしたことあるが、このゲーム、メチャクチャ設定が複雑なのだ。
リメイクを除き、シリーズ全五作。オムニバスや番外編を含めると九タイトルとなる、ジャパニーズホラーゲームのビッグタイトルの一つだ。
全シリーズ登場人物を中心に間接的にだが世界や時代が繋がっており、いわゆるシェアワールド形式を採用。ただ、ストーリーはそれぞれで独立しており、中でも四作目の【月蝕の仮面】は登場人物の血縁関係が接点という程度で、繋がりはほとんど無い。
【零】の世界に行くことは別にいい。だが、シリーズを通じて時系列や人間関係がごちゃごちゃに絡んでおり、各タイトルのストーリーを追うくらいなら問題ないのだが、全シリーズを通じてその全体像を把握するのはかなり苦労する。というかした。某動画サイトの解説動画や攻略サイトなどを何度も見て、ようやく理解するくらいには複雑なのだ。
もちろん【零】の世界にはエロい女が沢山いる。主要人物は当然のこと、エネミーとして登場する怨霊なども、結構美人だったり可愛い女の子が採用されているのだ。
そのため、俺の野望であるハーレムを作るという点においては、非常にマッチした世界なのだが、お目当ての女の子をゲットするには綿密に計画を練る必要がある。時系列とか考えながらな……。
【零】の世界では幽霊とのバトルは避けられないため、転生特典として少し欲張った内容を要求した。これまでのFGOの世界でも幽霊などは存在していたが、基本的に俺が戦うことはなかったし。
転生特典は【霊能力欲張りセット】というもの。幽霊との接触はもちろん霊体の治癒能力や、魂から生前の肉体の情報を習得する異能、といった内容だ。
これは流石に盛り過ぎかと思いきや転生神は笑顔でサムズアップ。さらにはマジカルチ〇ポや神術の性能をグレードアップしてくれるというおまけ付き。さすが同士、こちらの意図をよく分かっていらっしゃる。
そう。今回もハーレムを築く予定である俺だが、初の試みとして幽霊ともセックスをするつもりだ。出来れば成仏させずにそのままハーレムの仲間入りをさせたい。
しかし、霊体に触れるということは少なからずリスクがある。しかも相手が怨霊である場合、瘴気に触れるも同然。
神曰く、瘴気に蝕まれると精神力が低下して発狂したり、生命力が削られて死に至ることもあるという。そのための措置がマジカルチ◯ポの新機能だ。
詳しい内容は実践で語るとしよう。
ついでに、零のヒロインやハーレムに入れたい幽霊をコンプリートするため、転生前に改めて情報を整理されてもらった。主に動画配信サイトや攻略・考察サイトなどで。
紙に書いて持ち込むことは出来ないが、それでも新鮮な情報を脳に刻んでやったぜ。
5
まあ、そういう経緯で了承した俺は今回、零シリーズ一作目の世界へと転生したというわけ。
今世の名は鬼龍院天慈。何の因果か、転生する度にこの名前なのよね……。ちなみにFGOでは神代典爾という名前でした。
転生した時期は原作に合わせており、主人公の雛咲深紅の兄と同世代に生まれたため、年齢は今年で二十一。
将来に向けて幼少期から鍛え、食事にも気を使ってきたため、身長は一八五センチ。体重七五キロ。見た目は細身だが、筋肉を極限まで絞り込んでいるため、体脂肪率は五パーセントをキープしている。
髪型にこだわりはないが、髪を操る術などあるし、余剰魔力も髪に蓄積されため、一応伸ばしている。現在は背中の半ばまで伸びているため、後ろで一括りにまとめたスタイルだ。
顔はそこそこ整っている方かな。中高生時代では何度か告白されたこともあるし。
この世界でも輪廻写輪眼とチャクラを宿しており、ナルトの世界で使えた術は一通り使える。
一方で残念なことに魔力がないため、モルガンたちから教わった魔術は扱えない。
まあ正直チャクラに神術、輪廻写輪眼だけでも十分だ。これらは転生特典ではなく自分の力でゲットした能力だが、今世でもチートだな。
そして、肝心の雛咲家との関係だが、彼女たちとはお隣さんの間柄で幼馴染。
深紅ちゃんの兄である真冬とは友達で、妹の深紅ちゃんからも実の兄のように慕われている自負がある。子供の頃から真冬と一緒に、よく深紅ちゃんを可愛がったものだ。
ちなみに、うちの両親はともに考古学者で世界中を飛び回っており、家に帰ってくるのは年に一度程度。
まあ見た目は子供であるが、中身は千以上のジジイだ。
両親が居ない程度で情緒を乱すほど柔でなく、伸び伸びと自炊生活を送る予定だったのだが。
『天慈くんを一人にするなんてダメよ。遠慮せずうちにいらっしゃい』
と深紅ちゃんの母である深雪さんの温情で頻繁に雛咲家へお邪魔になっている。もう実家にいる時間より雛咲家にいる時間の方が長いというね。
まあそのおかげで、最悪の事件を回避することが出来たから、ある意味幸運であったとも言えるが。
そして、今は一九八六年、九月二十日。原作開始時期は、九月二十四日。
四日後、俺こと鬼龍院天慈は動き出す──。
「あっ、やっぱりここにいた!」
町並みを見下ろしながらこれまでの軌跡を思い返していると、背後から声が掛かる。
鈴の音が転がらような声に振り返ると、そこには頬を膨らました妹分の可愛らしい姿があった。
学校帰りなのかセーラー服姿である。
「ん? おお、深紅ちゃん。どうしたこんなところまで」
「もう、どうしたじゃないよ! もう六時だよ! ご飯の時間!」
「あぁ、もうそんな時間か。すまんな、わざわざ呼びに来てくれて」
頭を撫でるとふにゃっと相好を崩す深紅。もう十七歳になるというのにお兄ちゃんっ娘は健在だ。
「ん……えへへ、ほら早く帰ろう! 今日はお兄ちゃんの大好きなカレーだよ!」
「おぉ、それはいいな。深雪さんのカレーは美味いからなぁ」
「ほら、早く早く!」
「ああ、わかったわかった」
深紅ちゃんに手を引かれながら、俺は雛咲邸に戻るのだった。
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アンケート結果を踏まえてストックを修正していくので、次の投稿まで少しお時間がかかります。年内には投稿です。
エロを書くのが苦手なのですが、エロシーンはどの程度読みたいですか?(投稿速度に影響あり)
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ガッツリ(投稿速度は約半年)
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ザッと内容がわかる(投稿速度は約3ヶ月)
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軽い描写でササっと(投稿速度約1~2ヶ月