※この作品はR-18です。

スライムと仲間達   作:どこにでもいるG

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いわゆる主人公ポジション


スライムの日常

ここは旧生物兵器製造・研究所

その中にある粘性生物実験区画の一つ

そこにいるのは初期に産み出された人間を改造した粘性生物

ここでは彼と呼称する

彼はその見た目は紫色のブヨブヨしており、地面や壁など接地面を自由に動く

自然における脅威はその殆どが効かず、乾燥と蒸発が天敵である

元々は人間であるため感情や言葉を持っているが発声器官が無いため触れている場合にしか会話ができないのである

今日はそんな彼の一日を見ていこうと思う

 

 

 

朝目覚める

そして体を限界まで伸ばしていると

 

「おはようお兄さん今日の調子は?」

 

白衣を着た男性がうえの方からガラス越しに話しかける

スライムはプルプル震え調子は大丈夫と合図を送る

 

「じゃあご飯持っていくねー…」

 

白衣を着ている男性は一度その場を離れる

スライムは自身の体を捻ったり丸めたり三角形にしたりと時間を潰していると

 

「お待たせー今日は侵入者の肉だよー」

 

と扉を開けてワゴンにスライム分と自分用の食事を載せて入って来る

スライムは男性の体に触れて会話を始める

 

『え?警報無かったよ??』

「いやー森の中に隠れ住んでた見たいでさーしかも谷の方だったらしく気付きにくかったんだと」

『なるほどね~僕もお散歩しようかなー?』

「君の脱走で僕の進まない仕事がさらに進まないんだけど?」

『別にいいじゃん?君の仕事なんて数える程しかないんだし』

「言ってくれるね~?その仕事に君のお世話もあるんだけど??」

『僕のところに来なくても別に良いのにーその分お散歩時間増えるからさー』

「だからそれがだめなの!!毎回毎回山頂で日向ぼっこしながら溶けかけてる姿を通報されてるんだよ!?」

『あれが気持ちいいから悪い』

「あのね?学生達…しかも幼い子達から「あのスライムさんと寝たら気持ち良さそうだから行ってきて良い?」って遠足組まれそうなんだからな!?」

『怖いもの知らずだねー…え?』

「いやうん…伝わったよね?君の上で寝ようとしてるの気づいたよね??」

『ちゃんと取り込んでも消化しないように出来るけど寝てるときは怖いからねぇ…』

「…実行するの前提で話さないでくれる?」

『絶対かわいいじゃん?子供達が僕の周りで遊んでるんだよ??』

「否定できないのがまじで辛いんだけど!?あーでも久しぶりに交流する機会になるからまあいいのか」

『でしょ~?お昼寝は危ないけど一緒に遊ぶ位なら別に良いんじゃない?特殊防護装備もあるし』

「それは君の特性が特殊じゃなければねぇ…」

『えー別にいいじゃ~んちょーっと薬品が効かなくて殆ど全てに耐性があるくらいだし』

「あるくらいだしじゃないのよ?暴走したら止められないからね??」

『暴走するのはないよ~まあ…街が炎に包まれそうとかなったら腐敗肉でも食べて街の上におもいっきり体伸ばして護るけど』

 

男性は苦笑いしているが元々は孤児院の職員だった彼は子供達に並々ならぬ感情を持っている

 

食事を終えると

 

「じゃあこれ片付けて来るから後は自由に過ごしといてー」

『はーい』

「く・れ・ぐ・れ・も…山頂で日向ぼっこはやめてよ?」

『…はーい』

「今の間はなんだ?おい??」

『今日は大人しくしとくよ…』

 

男性から離れ取りあえず施設内の共有区画へ移動する

 

移動中研究員達から手を振られ、体の一部を伸ばして振り返す

 

〈あれは…迷子?〉

「あっ!いつも溶けてるスライムさん!!」

〈覚え方の癖!!事実だけども!!〉

「スライムさーん!!」ギュ!

『一人できたの?』

「見学に来たんだけど気付いたら迷ってた」

『はいはい』ヨシヨシ

「エヘヘ~…」ギュゥ

『じゃあ入り口まで案内するからはぐれないでねー』

「はーい(お兄さんみたいだなー)」

『ところで他の人は?』

「いないよ?一人できたの!!えーとこれが入場券でこれが誓約書で…あった!はい!!」

『うんうん全部あるね~偉いね~最近はこっそり入る子もいるからねー』

「でしょ~スライムさんとお昼寝したくて来ちゃった」

『寝てる間に消化しない酵素作らないと…』

「スライムさんは寝てるときは制御できないの?」

『うん…無意識に溶けてるくらいだしね~』

「大変だねー…うん?じゃあいつも山の上で溶けてるのって…」

『しっかり寝てるから溶けてるのも気付いてないよ』

「今度から見張っとかないとね…」

『僕のたのしみがぁ…』

「あっ入り口だーありがとうスライムさん!」

『気をつけてかえる…僕もついていくよー』

 

彼は先ほど言われたことを思い出す

谷に侵入者がいる可能性を思い出した

 

スライムは受付担当に触れて

 

『朝侵入者がいた情報聞いたから送ってきても良いかな?』

「ええ!お願いします!!あなたもきをつけてね?」

「うん!スライムさんと一緒だもん!!」

 

スライムは学生を中に取り込み素早く移動する事にした

 

それは木々に触れながら滑るように行われる

 

そして橋に差し掛かると

 

『ちょっと揺れるよー…ス○ストラ○ク!!』

「きゃああああああああ!?飛んでる!とんでるぅ!!」

 

対岸にはポヨンッと着地したため無傷である

 

「す、スライムさん…次は一声かけてね?」

『ごめんね…でも楽しかったでしょ??』

「うん!怖かったけど楽しかった!!」

 

そうこうしていると街が見える

街の入り口には警備員数名と保護者がおり

 

「!?来ました!スライムです!!識別番号確認、通称お兄さんです」

「お帰り!!心配してたのよ!!!」

「お母さんごめんなさい…」

「いいのよ…今度からは…って言っても迷子になるのよねあそこ」

 

スライムは一部を伸ばし母親と警備員に触れる

 

『朝方谷付近で隠れ住んでいる武装員が発見されたので警戒をお願いします』

「それであなたが…護衛ありがとうございます」

「全部隊に通達しておきましょう」

『いえいえおきになさらず!私がしたくてしてますか…』

 

突如鳴り響くサイレン

飛来するミサイル群

 

「総員対空防護!!」

『ユルサン…』

 

研究所から高密度対空レーザーが照射されミサイルは破壊したが

爆風に乗って何かが蔓延する

 

『これは…毒!?まずい!!』

 

スライムは空気を取り込み分解し薬を生成する

 

しかし伝達手段が無いため誰かに触れなけれなければいけないが

 

「スライムさんがなにかしてるよ!!だれかきて!!」

「本当か!?…これは解毒剤か!!」

 

スライムは上下に大きく動く

 

「総員スライムの元へこい!!解毒剤の準備がある!!!」

 

スライムの活躍により事なきを得た街の住人は、ミサイルを撃ち込んできた国家に対し宣戦布告を行う

 

研究所にいる生物達は怒りに燃えており布告直後に蹂躙を始めた

 

「スライムさんありがとう!」

「我々からも礼を言うよ」

 

スライムは二人に触れてから

 

『僕は僕のすべき事をしただけだよ?それにお礼は研究所にお願いね~こうやって抜け出してても何の罰もないから動けたんだし』

「そういえば脱走かこれ…」

「スライムさんは悪いことしてるの?」

『そうだよ~普通ならあそこから出ちゃだめなんだよ~』

「スライムさん時々山の上にいるけど…」

「今の話を聞く限りでは」

『脱走してます』テヘッ

 

子供にペチペチされ警備員からもペチペチされるスライム

痛みはないが心に来るものがある

 

『じゃあ僕は帰るねー』

「バイバイスライムさーん」

「今度来るときは脱走せずにこいよー」

 

二人と別れたスライムは深い谷に降り念のため調査をする

そして隠蔽された洞窟を見つけ侵入すると

 

「んお!?スライム!?!?スライムじゃねぇか!!」

〈なんだ?このおっさん〉

「へ~柔らかそうな見た目で意外と堅いし…よっ…中は液状なのか…」

『なにしてるの?』

「ん?気になったから調べてる」

『あんまりいじらないでほしいんだけど?』

「わりぃな性分なもの…しゃべったぁ!?」

『遅い遅い…』

「いやーここなら追っ手は来ないと思ったんだが…まさかスライムに見つかるとわ…腕が落ちたもんだぜ」

『大丈夫だよ?今日は侵入者が谷に居たって言われたからね~その調査しなかったらわからないし』

「そのクソヤロウはどこに?」ニコニコ

『もう抹殺されたよ?…ところであなたは何から逃げてるの?』

「自国の研究機関だよ、全く俺の意見は無視しやがるのに仕事だけ押し付けやがって」

『それは大変だねぇ…よかったらうち来る?このうえだからすぐだよ??』

「まじで!?いいの!?!?」

 

おっさんはスライムの中に躊躇なく入ると

ものの数秒で研究所入り口に着く

 

『おねいさーんただいまー後お土産』

「おかえりなさ…なんで人間を連れてきたんだこのバカスライム!!」

 

スライムに振り下ろされた拳でひしゃげる体

横のおっさんはそれを見て状態の観察とメモをしている

 

「毎回毎回処理をする身にもなりやがれ!ハァ…ハァ…」

「そういやここってあの戦争兵器開発研究所?」

「ええその研究所ですけど?」

「いやうん…そりゃ追っ手もこれねえわ、だって俺より技術の無いやつが来たところで見つかるもん」

 

スライムが二人に触れて

 

『この人の装備からして10年はいたと思う』

「おっよくわかったなぁ時々侵入者を潰しては食糧にしてた」

「サバイバーじゃないですか…えっ?潰して??」

『この人、魚とか肉は乾燥させて保存してたしここの存在を知らないみたいだし』

「ああというか知ってたら俺の知ってる情報と技術全部喋りに来てたわ」

「なるほどねー…とかいって荒らす気でしょ?」

「ナイナイ!それに…こいつを見てたら解るさここは安全な上に人を人として見てることくらいわさ」

 

おっさんは受付につれられてから武器に手を伸ばさず、ほぼずっと見せていたことと、スライムが警戒していないことも理由に研究員として雇うことになったのだが

 

新しい生物を見つけては接近し許可なく触れて

ビックリした生物達に吹き飛ばされてるのは日常となりつつあった

 

『さてと…明日は見回りしてーご飯食べて…またお昼寝しーよおっと』

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