君に愛されて重かった 三流力士と限界キャバ嬢 作:馬門戒明/輪島ライ
「本当に大きな背中。……お父さんの背中みたい」
「それ喜んでいいのかな? ああ、瑞貴ちゃんのおっぱいが当たってる……」
再び訪れることになったラブホテルの浴室で、私はお互い全裸のまま鬱之郷の背中を流してあげていた。
初めてまじまじと見た鬱之郷の背中はとても広くて大きく、彼がどれだけ気弱でもこの背中を見ていると安心できると思った。
「ほら、こっち向きなさい。おちんちんも綺麗にしてあげるから」
「そんな、瑞貴ちゃんに洗って貰うなんて恥ずかしいよ……」
「いいからいいから。……あら、すっごく元気そう」
凹んだ椅子に腰掛けたまま振り向いた鬱之郷のペニスは既に勢いよく勃起していて、私は粘膜に害のないローションを手に取ると鬱之郷の反り立ったペニスに指を這わせた。
「はあぁ、気持ちいいよぉ……瑞貴ちゃんこういうのもすっごく上手だね……」
「言っとくけどあたしはキャバクラのキャストであって風俗嬢じゃないから。これだって独学で勉強しただけだからね」
「でもありがとう……はああぁ……」
鬱之郷はペニスを刺激された快感であえぎ声を上げていたが、私はこの場で彼に射精させてあげるつもりはなかった。
私が彼の初めての射精を見るのは、少なくともこの浴室ではない。
お風呂を出た私と鬱之郷はお互い全裸のまま部屋のベッドに並んで腰掛け、先ほどのことについて話していた。
「ところで、さっきはどうしてあたしのピンチにすぐ来てくれたの? まさか外でずっと待ち構えてたの?」
「うん、瑞貴ちゃんとは仕事が終わった後に改めてちゃんと話したかったから。でもトイレに行きたくなって少しその場を離れてて、戻ったら瑞貴ちゃんが襲われてたから、つい……」
「そうなのね。でも宇津田君すっごくかっこよかったわ。お礼に今日は何でも好きなプレイをしてあげる」
「本当に!? 何して貰おうかな、でもセックスしてもまた射精できないかも……」
「そう言うと思ったわ。宇津田君のオナニーのことなんて聞きたくないけど、今時の若い男性は糖尿病じゃなくても一人エッチのしすぎで射精しにくい人が多いみたい。……だから、今日はあたしに任せて」
私はそう言うと鬱之郷にベッドに寝転ぶようジェスチャーで指示し、鬱之郷はわくわくした表情で巨体をベッドに横たわらせた。
そして彼の勃起したペニスが天にそびえ立ったのを見て、私は彼のペニスを優しく口で咥え込んだ。
「ひゃむ、ちゅぷぅ……どぉ? 気持ちいいれしょお?」
「瑞貴ちゃん、これは気持ち良すぎるよ……はああぁ……」
「れろれろ……私ね、今日はあなたの射精を見てみたいの。このまま気にせずに出しちゃって」
「そんな、瑞貴ちゃんの口の中に出すなんて……んあああぁ……」
激しく反り立ったペニスを優しくしゃぶりながら舌で刺激してあげると、鬱之郷は快感の声を上げた。
今日は彼に少しでも気持ちよく射精して貰おうと、私はあくまで優しくゆっくりと彼のペニスに舌を這わせる。
「……しゅき」
「えっ?」
「うつだくんのこと、らいしゅき」
「瑞貴ちゃん……」
ペニスを咥えている最中に心の底から出た本音に自分自身恥ずかしくなり、私は必死で鬱之郷のペニスを舐め回した。
「瑞貴ちゃん、もう出ちゃうから離れて……本当に口の中に出ちゃうから……」
「いや。ほのままらして……むちゅうううぅぅ……」
「そんな……あああああああああぁぁぁぁ……」
唇をすぼめてペニスを刺激した私に鬱之郷はついに絶頂に達し、想定していたよりも大量の精液が私の口内にどくどくと放出された。
その苦味とぬるぬるとした感触に吐きそうになりながらも、私は鬱之郷の目の前で彼の精液をごくりと全て飲み込んだ。
恥ずかしさと鬱之郷への愛情が入り混じった不思議な感情に襲われ、私の両目からは涙が溢れてきた。
心配する鬱之郷をよそに私は洗面所まで歩いて口をすすぎ、備え付けの歯ブラシで精液で汚れた口内を磨いた。
それからはベッドに戻って全裸のままの鬱之郷に抱きつき、私は安心感に包まれてそのまま眠ってしまった。
翌朝目覚めるとベッドの上では鬱之郷がいびきをかきながら寝ていて、私は彼の両肩を揺さぶって目覚めさせた。
そして目を開いた鬱之郷に優しくキスをして、彼にずっと伝えたかったことを伝え始める。
「宇津田君。私はやっぱり今でも宇津田君のことが大好き。宇津田君がどうしても岐阜に帰るっていうなら私も付いていく。だけど……」
「……」
「私は宇津田君がもう1回大相撲の舞台で活躍するのを見てみたい。……私を、相撲部屋の女将さんにしてくれる?」
「もちろん! 瑞貴ちゃんのためなら全力で頑張るよ!!」
「そう言ってくれて嬉しい。ご褒美に歯磨きしてあげるから」
洗面所から持ってきた歯ブラシで鬱之郷の大きな口の中をゴシゴシと磨いてあげながら、私はいつか彼の奥さんとして歯磨きをしてあげられる関係になりたいと思った。
(完)