色々エロ掌編 作:放浪するモキュ侍X
カーマとキアラのぺぺぺのぺ(あるいはファンタジーパロのグランドプロローグ)
星の輝きと黒色の真空しか存在しない、探査機の慮外にある宇宙に一対の女がいた。四肢に焔をくゆらせた女と菩提心を捨てた女だった。
獣としての名はラプスとラプチャー、女としてはカーマ/マーラと殺生院キアラ。人類とその文明をアレやコレやする魔生だ。
二人が何をここでしているかというと、何もしていない。単なる出待ちである。
カルデアから伸びるガチャの蜘蛛糸が垂れず、イベントやメインで出番がないサーヴァントふたりはこうして思い思いの方法で暇を潰していた。
『オッッホ! モー! ンモオオオオ!』
『そんなにこれが好きかこの雌牛め! ほら、ほら!』
「ソワカ……いきなり雌牛調教プレイからはいるとは…おおソワカソワカ」
――ファイアー!――
片手で双眼鏡を持って、余った手で発情した女陰とクリトリスを捏ね回す。
カルデアはまっさらだがよその地球は七夕である。せっかくだから織姫と彦星を出歯亀するキアラは存分にオナニーを満喫している。一年分の性欲の発散はかくも素晴らしいものかと感動さえ覚えていた。
『オオオオ! もう乳が零れてしまいます!』
『私の魔羅から逃げようとはいい度胸だ乳牛め、ほら、どうだ! 気持ちいいか言ってみろ!』――癒やしの輝き、ヒール!――
『んヒィ! もっと、もっと罰をくださいまし!』
「手編みの牛柄ビキニとはなんといじらしい……ああ、ケツアナをああも責めなが――ヤッタネ!――ら暴れ牛を乗りこなすとは、きっと彦星殿はライダークラスに違いありますまい――レベルアップだ――……ねえ?」
先程から垂れ流される、場をかき乱す無粋な雑音に、キアラは不快さを顕にした。
「ちょっとカーマさん、あなたM字開脚で寝転がってゲームするなんて淑女として恥ずかしくないのですか?」
「――――は?」
なんだオナニー狂いがどの口で――と返したら間違いなく濡れた下の口を指されるので――仕方無しに
身を起こして、カーマは心底嫌そうな顔をしてみせ――
「その上私が貞淑に観賞にふけっている横でアダルトRPGの音なんて垂れ流して……垂らすならあちらの方々のように愛液にしてくださいませんか!」
「殺しますよ色情狂」
刹那とも我慢せず怒りを抑えることをやめた。仏の顔は三度だが、神の顔は一度もないのだ。
幕間に使えそうなドッキドキはないだろうか、ネタに困るとカーマは適当な枝を見繕って顕現しては金策に励み、漫画・小説・ゲームを買い漁っては好き勝手出来る領域に持ち込み研鑽を積んでいる。紅閻魔にお弁当を持たされる女、夢にフリーパスな淫魔、仕事で破壊神に子作りさせろと言われたら成し遂げる程度には面倒くさがりなくせに仕事熱心な神は憑依先の影響もあって異様なまでに根が真面目だった。
「よくよく考えましたら、それこそ別の世界からハンディサイズの量子コンピューターでも頑張って持ち込んで販売元をハッキングすれば買わずともよいのでは?」
その働き者に奢られたボトルの温茶をすするキアラの問を、カーマは鼻で笑い飛ばした。
「面倒なのは重々承知ですが、こういうのは働いたお金で選んで買うのも楽しさなんですよ」
「働いてねえ……先ほどの働きでは嫌だと?」
道行くにはあまりに際どいパンツスーツ姿で、露出したへそ周りを撫でるキアラの仕草でカーマはウェーと吐く真似をした。
急に顕現してきたキアラに誘われてひょいひょいと付いていけば、そこは金持ちとスポーツマンの乱交会場だ。馬鹿らしく思いながらも、乞われてしまったのでつい二人して命ごと食らいつくし、ありったけの財貨を巻き上げたが、カーマはキアラに着いていったこと自体を間違いだと思っていた。
「立派な肉体労働だったでしょう?」
「セックスで殺すことが?」
「死ぬほど楽しませてあげて、全てを貢がせてあげたのです」
唇を舐め濡らしたキアラはただ微笑んでいる。価値のないものとて、自分に差し出されれば価値と意義を得る。自分以外の全てを認めぬ菩薩はそれこそが善と断じていた。
何はともあれ、生臭い施しを受けず事前に稼いだ端金で通信環境を整えハンディサイズのマシンを買い、アカウント用の捨て垢作りやウェブマネーの課金にカーマが勤しんでいると、暇を持て余したキアラは空を見てこう言い出した。
「ねえ、時間もありますし準備が終わったら着の身着のままで星見でもしませんか?」
「はあ?」
「先程のお詫びですよ、カーマさんは不健康なのが嫌なようなので、健康的なレジャーなどいかがでしょう?」
「うーん……」
確かに、風呂を浴びたがまだ一晩かけて染み付いた青臭い汚れが残っている気分だから、リフレッシュしたいのがカーマの心境だ。ただキアラの提案と言うことが不安だった。
「……のんびりできるんですか?」
「ええ、ゆったりとした場所です」
「……汚れませんね?」
「汚れるようなところには行きませんわ」
「どこ行こうっていうんです?」
「ちょっと宇宙へ」
そしてヴィシュヌのひとまたぎより大きな一歩で、彼女たちは人が天を流れる川と見間違えた星域へと旅立った。
実際は本物の宇宙ではなく、古い時代に人が天の川と見なしていた宙域を見渡せる座標。そこに着くと、なんだいい場所じゃないですか、心配は杞憂だったかと胸を撫で下ろしたカーマは当初、内包宇宙の開放もそこそこに、ゲームも野暮かと風景を満喫するつもりでいた。今の中国では廃れた七夕のように、手づから着物を拵え自分は織姫リツカが彦星になった想像をして、今度は一緒にここに来ていいかとさえ考え安らぎを覚えていた。
その情緒をぶち壊しに来たのがオホ声上げ始めたキアラだ。
「この嘘つき女! なにが健康的なんですか!」
「はあ? 訂正してくださいな。今地球では太陽に向けて肛門を晒す健康法とてあるのです。であれば大宇宙でマンコを全開にして星星や太陽に照らしオナニーするのは健康の極みではないですか」
「また下ネタですか、まーたそういう深夜向けトリビアか!」
「正午でなければ出来ないから昼向けですとも!」
「話通じませんねえもう!!!」
突然双眼鏡を取り出し、誰にも気づかれないよう隠形術を施したかと思えば、下流を見て発情しだした。何事かと視線をたどると、一組の男女が盛っている。そういえば天の川が静まり返っていることに気づき、カーマはあれが織姫に彦星だと理解した。
そうして始まったミルキーウェイに股間のミルクを撒き散らす激しいセックスと興が乗ったキアニー実況に気分を害されたカーマは不貞腐れてエロRPGをやりだした。もう適当にネタとシチュエーションを義務的に拾ったらこいつと別れよう、そして二度と信じまいと決めていた。
「はいはい、私が悪うございましたよーだ。邪魔しないんでそっちも勝手にしててください」
「あらまあ、エロネタが欲しいというからお誘いしましたのに。見ないのですか?」
「こういうのは求めてないんですよ」
「……おお、そうですか7月の通り雨とは織姫がああして雌汁ブッシャーと…」
イヤホンで聞きたくもない戯言を封じてごろりと転がる。カーマはもうキアラと話す気にならなかった。
カーマは他愛無い大作パロディゲームの何個目かのエンディングを迎えた。最近のものはユーザーフレンドリーを心がけているのかトゥルーエンドを迎えたらエロシーンが開放されるが、そういう無作法をして性欲だけ満たすのではなく、そこに至るまでのシチュエーションも含めてエロだと考えてショートカットは使いたがらなかった。
例えば、男勇者が召喚され姫君を助け、その後留まるか世界に帰るかではロマンスの質が異なる。
異世界に転移した女とその世界出身の女、どちらも女勇者に選ばれたとして、モンスターに犯されるというシチュエーションでは細部が違う。ゲームで見た怪物がこんなことを……もしくは近所の幼馴染みたいに孕まされるのか……謎の化け物と害獣への認識はテキストや嫌悪感の差異を生む。
そこまでこだわって設定してからマスターを呼び出したいのだ。
もし自分を呼んだマスターが女の子なら勇者にして自分は敵でも味方でもいいかな、男の子で魔王なら自分は側近になっちゃおう。
目疲れに押されて上を見ると、少しずつ水の流れが気持ち早くなりだしたように見える川、そろそろお暇するかと――ふと後ろから胸を鷲掴みにされた。
「えっ?」
ぞわりとした体をひねって襲撃者を確認する。当然のように一糸まとわぬ姿となったキアラがニタリと笑い――金の下着を剥ぎ取って散り散りに破り捨ててしまった。慣れた手付き、自分に向けられたまごうことなき性愛の迸る眼光に慌てふためき、声が上ずる。
「な、な、な、あなた何を!」
「いやだって、可愛らしいお尻をいつまでもこちらに向けているんですもの」
てっきり誘っているのかと思いまして。キアラの戯言に激高しながらも不意を突かれてうろたえることしか出来ない。たわわに揺れる胸に太ももを優しくマッサージするように押し揺らす。
「あ、んっ」
(っこいつ女の子相手にも手慣れてる)
カラダを這い回って肉を弾くキアラの手淫はカーマから喘ぎ声を引き出してみせた。胸を優しく触り、クリトリスは強く撫で、自分の乳首で背中を擦って、腰を男のように振りかぶってパンパンと打ち付けて遊ぶ。爪を控えた痛みのないその手付きが、女相手の性に精通していると分かる。
「ええ、なんせ教団の信者には女性の方もおられたので……男性ばかりもいいですがこうやって睦み合うのも乙なものでしょう?」
「あんっ、や、やめてください……」
「うふふふふ、ですがこんなに甘く美味しい女体はわたくしも初めてです」
ぐるりと対面の姿勢に変わったキアラはカーマの味見を始めた。唇、脇、首、胸。全てを舌と指のみならず肢体全てを使って舐め取るが、こうも瑞々しく甘々しい、まるで桃のような味わいはキアラも未体験だ。必死にもがいて抜け出そうとするカーマの体に絡みついて離そうとしない、乳首と乳首、耳と耳、唇と唇、足と足をこすりつけて汗と愛とを交換する。
「んむ、む、むぅ……!!」
「素敵です、本当に、いつまでもこうしていられそう」
耳朶を打つ喘ぎ声さえ性を誘うカーマの愛らしさを堪能しながら、キアラはとめどない興奮を求めて愛撫を強める。膣壁を、そして臍をくすぐるたびにぴくんと震える尻たぶ。たゆんと揺らすほど美しく揺れる胸。返ってくる反応全てを愛おしみ、カーマの女を貪っていく。
「あ、あ、あ、あ、あ…! や、い、いく、いくぅ!」
全身をくまなく弄って、最後に腰を持ち上げながら傷一つ無いワレメとその中を丹念にねぶり、味わう。顔を挟み込んでくれる内股の感触を楽しみながら、キアラは愛欲の神を舌先で絶頂に導いた。
「あー、はー、はあああ……ひゃぁぁ」
「ふうう…不躾で申し訳ありませんでした……ですが、あまりに美味しそうでしたので」
弓なりにのけぞって震える愛神の下口にちゅっとやさしく口づけて、キアラは久々に仏像でも拝む手付きで合掌した。
キアラとしては久々に楽しかったし気持ちよかったのは本当だ。心の満たされ方で言えば、ちょっとしたイタズラのため藤村某という可愛らしい女性を勧誘した後、たまに性的な意図を悟らせない程度にセクハラタッチをしてびくんと震わせていた時に匹敵する。つまらない男にはもったいない女性だったと塊根さえ覚えている。
「さて、そういえばあちらはどうなって――あら」
愛神の潮を拭い、気持ちよく伸びをして乳房をゆらしたキアラの体が地に押し付けられる。
(……あらまあまあ)
「よーくーもー」
視界を覆うのは真っ赤になって怒るカーマの顔。そして自分を掴んで離さない、一度この体を焼き滅ぼしたことさえある蒼炎の四肢の脈動。
「よくもやってくれましたね……」
「まあ……そんなに見つめられては火照ってしまいます」
ぽっと照れる仕草をしてみせると、腕の炎がカラダとしてのカタチを歪めいっそう強く燃え上がる。
それさえも、向けられた情熱がキアラの情欲をより煽るだけだった。
(実はこっちが“メイン”のつもりだったのですが、こうもうまくいきますか)
ある時キアラは非常にどうでもいいことが気になった。本来男性神であるはずのカーマ/マーラの“テクニック”は如何ほどのものなんだろうか。
典籍を調べてもやはりエロースのように性欲を想起させる仕事ばかりで、例えばゼウスのようにどれほど性豪とか、そういう記述が少ない。
これは我が身を差し出し実体験せねばならぬ、キアラは決意した。
自分なりにエッチな雰囲気を作って襲ってくれないかとアドリブで画策したが、ついオナニーに夢中になりすぎてしらけさせてしまい、どうにか頑張ってノリで軌道修正した結果がこの体勢なわけだが、さてどうすればこれから自分を喘がせてくれるのか。男になってくれたら楽なのにと思案していると自分のホトの辺りに熱を感じる。
「それはそれは……まあなんて逞しい」
宇宙の色に染まった四肢、肉々しい成熟した美女の躰、それに似つかわしくない巨大な――膨張しグネグネと蛇のように揺れ動く炎の男根がカーマのワレメからぐいと伸びていた。強大な、燃えさかる火柱の脈動から目を離せない。
「ええ、ええ、私が甘かったみたいですね。まず出会った瞬間にこうして屈服させた上で黙らせるべきだったんです」
「おや、このまま焼き殺されるかと思ったんですが、どうしてまたそのようにイチモツをいきり立たせているのですか?」
「獣と獣が本気でやり合って決着が着くわけ無いでしょうが……!」
獣と冠位、獣と人は殺し合う運命だが、獣と獣は分からない。あるいはウロボロスのように不毛な無限に陥るのがオチだ。
「愛の神らしからぬ言い方ですが……あなたには今からすっごく嫌な思いをしてもらいます」
「――へえ」
カグツチはイザナミの股を焦がして現れたが、自分は炎を受け入れんとするさまはまさに逆だと、神話的瞬間を期待してしまう。ちろちろとうぶな陰毛を焦がす炎を固唾を飲んで見守る中、男性の形をした愛はまだ濡れきっていないキアラの膣奥へ一気に侵入した。
「ん……なんとこれは……暖かくも柔らかな」
濡れすぼっていたとはいえ、強引にねじ込まれた自分の雌穴をみちみちと食い広げる業炎の逸物が凹凸の全てを舐め尽くしていく。まるで繁殖にしか興味のないスライムや触手に存分に貪られるような感覚に似た、純粋な性欲の結晶。
それがグッグッと往復されるたび、自分の性感帯を刺激し、子宮口をキスの嵐が襲う。そして実体を持たないはずの炎が雄々しく脈動を伝え、飽きさせないように形を変えて未知の刺激を与えてくる。
「ああっいいっ、カーマさん、十分オトコの魅力がお有りではありませんか」
「当たり前でしょうが! このっ、この!」
「ひぃ、ああ、もっと、もっと!」
愛液がジュウと弾け、膣から湯気が立ち上る。それでもなお炎は消えず、汁をとめどなく溢れさせていく。その他に愛撫など一切せず、カーマは匠に腰使いだけでキアラを喘がせる。
暖かくも激しいピストンに身を委ねながらキアラは自身の企ては間違っていなかったとほくそ笑んだ。
「いい、いいです……久しぶりにイけそう」
「はあ? なに呑気なこと言ってるんです?」
「え……」
その笑みを打ち消すように、カーマの四肢が自在に拡散し、キアラの体を持ち上げた。
「あら、もう体位を変えるのですか? 私はまだ正常位でもいいんですよ?」
このまま胸を押し付けあって種を絞っても良かったのにと口惜しげに唇を尖らせ、では次はつるべ落としかだるま返しか、期待するキアラの体を宙吊りにして足を一本に束ねたカーマはへっと小馬鹿にした笑みを浮かべている。
「私は愛の女神ですが…あなただけは愛さずに汚してやりたいんですよ」
キアラの体を焔がくるむ。焼死姦プレイでもしてくるのかと身構えた矢先。その炎は決してキアラを焦がすことなく、むしろ纏うようにして足を包み込んでいった。
なんだなんだとあっけに取られていると、天の川に映った自分の姿に気づく。
その髪は髪留めを焼かれ腰にまで伸びていた。そして乳は丸出しなまま、腰から下が一変している。
カーマの炎が巻き付いた足の形どったその姿は、まるで青い人魚とでも言うべき様相だ。
「カーマさん? これはどういうお遊びを…」
戸惑うキアラの体を、カーマがクッションを解いて編み直した――そういう結果だけを抽出して作り上げた巨大なハンモックが持ち上げる。
「おーやおや、今日は大漁ですね。網に人魚がかかるなんて」
声ではっとカーマを見る。網状の寝屋の上、いつのまにか自分は増殖した小柄な少女のカーマたちに組み伏せられ、まるで輪姦手前の娘のようだ。
『可愛いし、きっと人魚のお姫さまでしょう』
『知っています? 人魚を犯せば寿命が増えるそうですね』
「なっ……」
その一言でカーマの意図を察したキアラは魔力を練ってどうにか場を離れようと力を込める―そんなキアラの胸をバシィと、ただ一人肉棒を滾らせた大人姿であるカーマがひっぱたいた。
「あぎぃっ! は、離しなさい……!」
「ここを作ったのは私なんですよ?」
――逃げられると思ってるんですか?
告白な笑みを浮かべ、野蛮な漁師たちは人魚姫をいたぶる。
乳首を爪で血がにじむほどつまみ上げ、強引に口腔へ少年たちの肉棒が何本も差し込まれる。
「むーっ! ん、んー! げぼっ……う゛ぇ…」
「ほら皆さん、この年増な人魚姫さまをもっと歓待してあげなさい」
『はーい、ほらおばちゃん。ちゃんと僕のチンポを喉でしごいてよ』
『ぼくは髪がいいなあ』
『ねえこいつお尻の穴縦に割れてるよ』
――『きっと淫売なお姫様なんだねえ』
(やめて、やめて、言わないで、この姿だけは……)
「んぎぃっぃぃぃ!!?」
『わーいケツマンコ一番乗り!』
汚れなき思い出が、残されていた少女らしさが侵略的な愛で穢されてゆく。
少年の肉棒でアナルを広げられ、胸を無作法に握りつぶされ、怒りと恥辱で強張った体が一切の抵抗を許されず性の暴力に襲われる。
「あ、あ、やあ、嫌です、やめてください。お願いだから…」
「し、ぬ、ま、で、いけ!」
「ぐぎゃっ!?」
クスコやプライヤーのような拷問器具に形を変えた炎が子宮口を強引に割り開く。
そして子宮壁どころか卵巣までもが押し込まれた蒼い炎にまとわりつかれて、ぐねぐねと這いずり未体験の快楽を引き出される。
(気持ち……いいっ! こんなの、初めて! でも、でも嫌…この格好は!)
「もう何度もイッてるって分かるんですよ、クソ淫乱人魚さん?」
「オボおおおお!!!?」
(なんです、これは・・・?)
ちりちりと臓腑を焼かれ、尿道に侵入した焔がガタガタとカラダを揺らし、それさえも性欲へと強引に結び付けられるピストン――キアラは初めて脳が発するある信号に戸惑っていた。
キアラは忘れていた、カーマは性欲だけではない。キアラの様子に気づいてせせら笑うカーマの役目とは性交へと導くだけではないのだということを。
「はいはい、もう妊娠したくなっちゃったんですね」
「に゛……!?」
膨れ上がる子どもたちの男根から何度もぶちまけられ、青臭い熱湯ザーメン塗れになったキアラの顔が青ざめる。
子を作るようなことは何度もした。しかし、孕んだことは一度たりとてない。胎内に曼荼羅を抱えた今とてそれは変わりないのだ。
「私の生じさせる愛欲はね、つまりそういうものなんですよ。男なら枯れ果てるまで種付けしたくなって、女はすぐにでも孕みたくなる。だから私は使命を果たせたということです。さ、とっととボテってください。こんなことに時間かけるの本当はイヤなんですから」
「じゃあ、もうやめて……」
「だめ」
冷酷な宣言と共に、コントロールを乗っ取られた体が排卵を強制される。激しい抽挿、尻に注ぎ込まれた精液が熱される痛み、生まれて初めて味わう、神の手による人知では思いつかなかった“力”の発現。
(ああ)
原型を無くしたカーマの手が20を超える指で乳房を圧縮する。
(たしかに私は獣ですが)
触手のように伸びて荒れ狂う多足が尻を、鼻を、耳をとあらゆる穴に入り、口を生やし愛の吐息を放つ。
(手段・過程はいまだ人でしたか……)
不定形の炎による一切の反撃を許さない愛撫に身を委ね、キアラはだらしなくすがるような笑みを浮かべていた。
「さあ、もういいでしょう。欲しかった私の精液をたっぷり膣に注いであげますよ。カーマの愛、受け止めてください!」
「あ、あ、あ、あ、ああ、いく、イキます! 子宮に注がれるだけでイッちゃいますううううう!」
雌としての敗北を認めたキアラの腔内が甘く脈動する。叩きつけられる蒼い精液が美しく淡い思い出を押し流し、キアラは雌穴全てで白濁液を吸う道具に成り下がっていった。
「あ゛ーーー……もうやだ、なんでこんなことに…」
気だるさを微塵も隠すことなく、カーマは肉棒を掃除させながら億劫そうに呟いた。
「んむっ、んちゅ、ずずっ、はむっ」
対してキアラは肉棒を熱心にしゃぶり、尿道に残った精液を一滴残らず味わっている。
イメージプレイを終えた少女たちはかき消えた。ここにはもう二人しか居ない。
曲がりなりにも神であったがため、人の枠を超えて権能をどう扱えば感覚と経験で理解していた愛神と、人の身で並び立ったがゆえに解釈の幅が足りなかった女。
しかし結局はキアラの思い通りとなった。カーマはいつも通り奉仕させられただけだ。
(人魚姫のコスプレで本格的に性交するのは二度と御免ですけどね)
それはさておきカーマのピストンと愛撫、雌肉と雄棒を極限まで堪能し、今はその余韻に浸っている。
しかも思わぬおまけ付きだ。
「………ねえ」
「んぐっ、なんですあなた?」
ねっとりと肉棒にディープキスして糸を引いたまま、キアラは快く返事をする。
「もちろんですけど、堕ろすんですよね、ソレ」
その淫紋が浮かぶ腹は赤子数人分は膨らんでいた。誰が見ても、今のキアラは臨月前の妊婦だ。
「イヤです」
「えー……どうすんですか、いやそもそも、何が入ってるんです」
権能の力を見誤っていたのはカーマもだ。実のところ、獣が妊娠するというのは想定していなかった。あるいはティアマトのように単一生殖で、ポンと増えるものとばかり思っていた。
「まだおわかりにならないのですか?」
「はい?」
「私は胎内に魔神柱曼荼羅、快楽天を内包しているのですよ? そんなところにシヴァの炎が入ったらどうなるとお思いだったのかしら?」
「――――ちょ、ちょっとまってください!?」
宇宙めがけて、次の世界を作るための破壊を司る神の炎と、神さえ蕩けさせる妊娠液をたらふく流し込んだことの意味を、指摘されたカーマはようやく理解した。
そして全ては遅く――その時は瞬きする間に訪れた。
「あ、来る、来ました、ご覧になってくださいカーマ。これがあの時味わえなかった……最高のエクスタシーです!」
「やば、やばい……あ……織姫さん彦星さん逃げてくださああああああい!!!!」
「んはあああああ! 宇宙出産アクメきたあああああ!!!!!」
キアラの手で切開された腹から星と暗黒と乳の混ざりものが迸り、天空の枯川を溢れさせる。
「……ゲーム機ぃぃぃぃ!?」
はるか宇宙の彼方へと流れていく愛機を見送り、カーマはキアラの作り出した乳海から二柱の神を抱えて逃げ惑った。
〈そして全ては始まった〉
暗い、儚い、昏い水の底で、とうに壊れ果てた機械は内包する“世界”ごと溶けて混ざっていく。
勇者がいた、魔王がいた。
人が暮らし、魔物が跋扈する。
勝利者に純愛を、敗者には凌辱を。
男は犯すために、女は犯されるために。
そのためだけに在った世界は、乳海に堕ち、波紋のようにカタチを解き放っていった……
Q.ナニコレ
A.某エロスレで自分用に考えてた世界創造のお話
ある程度数を投稿したらこっちのシリーズはpixivにも載せる予定