色々エロ掌編 作:放浪するモキュ侍X
その瞳は夜に輝く(イド世界、リツカ✕マリー現代パロ)
夜空で星が寝息を立てている。
閉じたカーテンの向こうには人の代わりに街灯が目を覚まし、寝ずの番を務める。
「綺麗だから、開けていてもいいんじゃないかしら」
蛍光灯に照らされたマリーは今宵も笑顔だ。
金と青のアレキサンドライトが苛立っている。いつものことだが、リツカの部屋に来る時のマリーは機嫌が悪い。
>飛羽野のお家の人呼ぼうか
「ふーん」
返事の代わりに黒百合のリボンが投げつけられる。
>じゃあフーカ先生に……
「えいっ」
コート、ブレザー、次に真っ赤なネクタイ。
外では並んで歩くだけだが、家では荷物持ちどころか洗濯かごにさせられてしまっている。
>帰る気は
>ないんだね
「わざわざそんなこと聞く人は好きになれないわ」
そしてソックス。胸元を緩めてブラジャーの輪郭が部屋着のリツカに見えることも気にせず、波打つ銀色のシーツが敷かれた寝台の上で素足を転がすマリーと、素足の女を映す深夜の映画に囲まれて、部屋を少しでも広くしようとくしゃくしゃの衣服を丁寧に伸ばす。
「ちゃんと丁寧に畳んでくれないと嫌よ」
マリーの言葉はいつもわかりにくい。
好き、好きじゃない、嫌い、嫌いじゃない。全ての言葉には丹念に裏地が編み込まれている。
「……」
そしてサッサッとリツカのWi-Fiで作った捨て垢で雑な悪感情を吐き出す間、正しさと優等の澱を燃やし尽くす迄、リツカはベッドの端を枕に座って映画を見ているしかない。
女優は愛を告げている。ロミオとジュリエットの焼きましか、あるいはローマかペルシャの姫君か。男は愛を受け入れる、一時の愛と永劫の別れ。忘却の放棄、永遠の肯定。フィルムからずうっと磁気であり続けた人間以上の寿命を持つ物語だ。
昨日は筋骨隆々なマチョイズムの化身を映していた板切れにずうっと集中していると、マリーは急に布切れを投げつける。
>……
>…………
>………………
シャツとスカートの次、人のぬくもりのする熱、形もガラも違うのに、何故か一組とされているパンツとブラジャーという布。
「もういいわよ、なんだか余計イライラしてきちゃった」
暗転と、カーテンの開かれる音。
振り向くとビスクドールのような顔、差し込んだ月明かりで金にきらめく瞳、口紅と汗を弾くはつらつなる唇。
>(当たり前のようにキスをする)
後を汚さない、ついばむような触れ合い。一筋の橋も築かずに自分だけは噛みついて去っていく小さな唇。
「あなたはどうなの?」
全身には、紫の紐が絡みついた肢体。
ベッドとシーツの隙間にイチゴのような先をはさみ、そこと女裂、後穴を抜けて首へと絡む、下着のふりをした糸。
>(押し倒す)
>(のしかかる)
「きゃっ」
笑いながらこぼれる悲鳴。
「やだ、乱暴なのはキライよ」
少女の求めに応じるように、リツカは尻と胸を強く撫で回す。
マリーの形に沈み込んだベッドの上で、少年と少女がきつく絡まっていく。
「不公平、よね。女の子って、そんな男みたいに何をしなくても準備が終わらないんだもの」
乳首と、脇。性感をおのずからこすりつけ、リツカの体の凹凸に合わせ柔らかな裸体をへこませていく。
「うんっ、ああっっ、駄目よ、だぁめ。ハヤイ子は情けなくて大好きだけど、あなたは大っきらい」
こぼれ出る蜜でシーツを濡らし、呼気に熱を、吸気に冷たさが交じる。
まるで犬に押し倒された雌犬のような腰つきでリツカを誘い、導き、ぴたりと慣れた手つきで跳ね暴れそうな肉を求めている。
>力、抜いて
「……ふふっ、やだ……ひゅいっ!」
耳もとだけの些細な抵抗は一突きで意味をなさなくなる。
内臓を押す異物感、そして確かなる充足感。腰と胸を優しく鷲掴みにされ、百合のようなマリイはリツカを最奥まで受け入れた。
「はっ、はっ、はあ……馬鹿なの。こんなレイプする態勢ならもっと強引に…んんっ!」
腰が加速する。ひりつくような擦過、痛みの境界線を伴う熱、メトロノームのように機能する喘ぎ。
ぱん、ぱん、ぱんと本能をめくられた女が、ぐっぐと暴れ狂う男に遊ばれる。
「ああっ、あっあっあっひう! そうよ、そういうの!」
布団の代わりに月をかぶり、布団の代わりに女に寝そべり、その未成熟を堪能する。
まるでマンガのように、映像のように、記録されることのない愛交がガラスの向こうに流れていく。
「ほんっっとに、上手いのね。ばか、ばか、わたしに、こんな、声……あああああ!」
終わりのときが近づく。肉が脈動し精を組み上げ、ゆっくりと受け入れる準備を済ます。ゆるやかに、終点に向けたブレーキを……踏み込もうとした男の足を女の脛が捕食する。
「出しなさい、出しなさいよ。いくらでも…」
恐怖と高揚で心臓が謳う。置き石の本能が脱線を促し、肉体が獣の性欲に囚われ、きゅうきゅうと締め付ける雌穴から主導権を取り戻したい衝動が暴走する。
さらに強い動き、快感を与えることを忘れた蹂躙、咳き込むことも意に介さず何度も何度も膣を押し広げた肉棒が、最後の肥大を遂げる。
「あ、出る、出てるう……」
どくどくと、ぴゅるぴゅると、肉棒から肉袋へと白い液体が流れ込み、抄出された記憶の欠片がろれつを回す。
生徒会だったか、風紀委員会だったか、女子の持ち込めるコミックの基準はどこまでにするかという、実質アドバイザーとして呼んだ姫を辱めるための会議の猥談。
「なによ、中出しだってちゃんとすれば気持ちいいじゃない……やっぱり漫画って読むと馬鹿になるのね」
そこにはない確かな知識を経験として身につけた歓び。自分を離そうとするどころか強く抱きしめてくる腕のたくましさ。水差しを求める仕草で深くキスをして、二人は天地を入れ替えて向かい合った。
>ところで
「どうしたの?」
>そんな紐はいったいどこに売ってたの?
「やあね、足がついたらどうするの。お母様にバレたら大目玉なもの買うわけないじゃない。手作りよ、家庭科の授業でミシンが空いた時にこっそり……単純ね、こんなのでまた元気に……きゃんっ」
抜かれることなく疲れを癒やした肉棒が今度は真正面からマリーを犯す。
取材旅行に行った父と母と妹が帰るまで、そして洗濯機にあったマリーの毛で色々とバレる未来光景を知らず、リツカとマリーは思うままに交わり続けた。
誰かこの続きで「結婚したいしお母様(黒マリー)説得するため犯しましょう」で母子姦やるの書いてくださらない?