※この作品はR-18です。

マギア∞ヘリックス   作:秋風冽々

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緋狼のツガイ〈後編〉♡

「…………おに、ぃ?」

 

 

 途切れた声に、呆ける。

 手足を捕らえ、撫で回してくる気持ち悪い手に抱いていた嫌悪を含めた感情が、一瞬で凍りつく。

 

 倒れた義兄。

 割れた頭。

 広がっていく赤い池。

 

 

「おにぃ…………おにぃ……おにぃ、おにぃ……!」

 

 

 大好きな義兄。

 私を助けてくれた義兄。

 育ててくれた義兄。

 守ってくれた義兄。

 いつだってそばにいてくれた義兄。

 いつだって味方でいてくれた義兄。

 

 番(ツガイ)にしたい、なってほしいくらい大好きな───この世の何よりも愛してる義兄。

 

 この人の為に、世界を守ろう。

 そう、思っていたのに。

 

 

「あ。あーあーあーあー……何してんだよ。せっかくこいつに妹のレイプ現場見せつけてやろうとしてたのに、気絶させてどーすんの」

「うわ……頭バックリ割れてる。これもうダメだろ」

「お前さぁ、前もそんな感じで相手の男殺しちゃったよな? リアル眼前寝取らレイプビデオ作る予定だったのに逸って殴り殺しちまって……」

「わ、悪ぃ」

「誤魔化すの大変なんだぞー。ウチの親父も最近金出し渋るようになっちまったしよー」

「大変って、警察に金握らせて事件もみ消させてんのお前のオヤジで、お前何もしてねぇじゃん」

「頼むのは俺だし〜」

「あーもーうっせーしお前ら! くっだらねぇ話ベラベラ喋んなよ萎えんだろ」

「は? 誰がテメェに手ぇ貸してやってると思ってんだよ」

 

 

 有象無象の声が、遠くなる。

 義兄以外、見えなくなる。

 

 義兄の匂いが、薄れる。

 血の匂いにかき消されて、義兄の匂いが消えていく。

 

 義兄の音が聞こえない。

 暖かい鼓動も、優しい呼吸も、自分を包み込む声も、何も。

 

 なんで?

 何でこうなったの?

 

 私、戦ったよ? 怖いのに。

 私、守ったよ? 嫌だったのに。

 

 なのに、どうして?

 なんでこんな目に遭わなきゃいけないの?

 

 触るな。離れろ。

 お前達なんかに触られたくない。

 触っていいのは義兄だけ。

 

 義兄はお前達が触っていい存在じゃない。

 傷つけていいはずがない。

 

 殺してやりたい。

 切り刻んでやりたい。

 生まれてきたことをココロの底からコウカイするくらいグチャぐチャの肉カイにしテやりタイ。

 でモ……でも。

 

 ……あレ?

 

 

 

 ナンデソウシチャイケナインダッケ?

 

 

 

 

 

 ───ジャキンッ!!!

 

 

 両腕が軽くなる。

 邪魔な枷が外れた。

 

 

「…へ?」

「お?」

 

 

 目を丸くして固まる……豚?2匹。

 こっちを見てきてずっと鬱陶しいから、頭とまとめてぶった斬る。

 

 輪切りにしたスイカみたいに転がった。

 

 

「……え? マサ? キョウジ? え?」

 

 

『敵』がきょろきょろ左右を見渡してる。

 目の前でこいつがさっき取り出したちっちゃいウィンナーが揺れてる。

 

 鬱陶しい。気持ち悪い。

 爪を振り上げて、バラバラのグチャグチャに切り刻む───ズバッ!!

 

 

「へ───は、あ? ひぁ……ひぃやぁあああああああああああ!!!??」

 

 

『敵』が股間を握りしめてのたうち回る。

 うるさいから顔を蹴り飛ばす。

 

 周りにいた『敵』が逃げ出した。

 でも遅い。遅すぎて簡単に追いついた。

 

 

「ひぃ!?」

「ま、待て! 落ち着け! 冷静にな───」

 

 

 うるさい。しね。

 胴体を輪切りにする。

 

 

「待って…待てよテメェ!! 何一人で勝手に逃げてんだ!?」

「離せボケ!! 引っ張んなよ! 離れろよ!!」

 

 

 うるさい、しね。

 くっついてる両方まとめて真っ二つにする。

 

 

「おい何なんだよ!? 魔法少女は人間を傷つけられねぇんじゃなかったのか!?」

「知るかよ!? いいから逃げろって!!」

 

 

 うるさい、消えろ。

 細切れにした。元の形が全然わからなくなった。

 

 

「ぐるるる…………るぅああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 逃げてく『敵』を片っ端から斬り刻む。

 どんどんどんどんぶった斬る。

 

 1匹、2匹、3匹、4匹……途中から面倒になった。何匹いたか忘れた。

 斬って斬って斬って斬って斬り刻んで。

 

 あの一番偉そうな『敵』だけが残った。

 

 

「ひぃぃ……ひぃいいぃ……!!!」

 

 

 股間を真っ赤にして、ズルズル後ずさる『敵』。

 顔から出る液体が全部出てて、あと股間も赤いのだけじゃなくて臭いのも漏れてる。汚い。

 

 

「待って……待っへ、ぃ、妹ちゃんまって…! ごべ、ごべんなざい!! 謝る! 謝るかりゃ許しへ………お願ぃじばず……!!」

 

 

 なんか言ってる。

 何言ってるかわからないから無視する。

 

 コイツの所為で。

 コイツの所為でコイツの所為でコイツの所為で。

 

 顔を踏む。

 ずっと喚いてるけどそれごと踏み潰す。

 

 下から這い出そうとしてるけど無駄。

 元から汚くて不細工な顔を踏んだまま、どんどん力を込める。みしみし音が鳴ってきた。

 

 

「あガ……が、が…………ゃ、やべ、で」

 

 

 鼻が潰れる。目が潰れる。頭蓋が潰れる。

 硬い骨の中で柔らかい肉が潰れていく感触がする。

 

 気持ち悪い。

 早く終われ。

 

 

「…………バケ、モノ」

 

 

 うるさい、しね。

 

 ───ぐぢゃっ。

 

 

 

 *・゜゜・*:.。..。.:*・' ★ '・*:.。. .。.:*・゜゜・*

 

 

 

 真下で騒ぐ声が聞こえる。

 バタバタ人が大勢走っていく音も聞こえる……あれは『敵』を殺した方向だ。

 

 あの後すぐ、義兄を抱えて逃げた。

 ビルの上を飛んで、だいぶ離れた所の屋上で降りた。

 

 人がいないのを確かめてから、義兄をそっと壁にもたれ掛けさせる。

 

 

「おにぃ…おにぃ、おにぃ、起きて……お願い」

 

 

 呼びかけても、揺さぶっても、義兄は目を覚まさない。

 

 頭の傷口から流れた血が、義兄の顔を真っ赤に染める。

 引き裂かれた服を使って縛ってみたけど、ほとんど意味はなさそうだ。

 

 

「……おにぃ、痛いと思うけど、ごめんね」

 

 

 義兄の顔を両手で挟んで、上から傷口を覗き込む……パックリと皮膚が割れて頭蓋骨が見えている。

 思っていた以上の酷さに怒りと悔しさがこみ上げる。

 

 体勢を変えて、義兄の頭を胸に抱いて動かないようにする。

 さっき被った『敵の』汚れが義兄にもついちゃったけど、仕方ない。

 

 口の中でクチュクチュ舌を動かして、唾液をためてから、頭の傷口に垂らし、舐めてなじませる。

 

 

「……ン、ふぅ」

 

 

 ───私(・)達(・)の体液には、傷を治す力がある。

 

 戦いの中で受けた傷は、自分で舐めれば大抵は回復する。

 他の人にも有効で、ほかの『同類』が巻き込まれて怪我をした一般の人を舐めて治してあげているところを見た事がある。

 

 もっとも……自分が他者にこの力を使うのは初めてだが。

 

 

「はぁ……あむ、ん……れろ、ぴちゅ」

「ッ……」

 

 

 義兄がビクッと震えた。

 傷口を舐められたのだから痛いに決まってる。

 

 でも治すにはこうするしかない。だからこうして抱きしめてる。

 

 ……本当はそれだけが理由じゃない。

 離れたくなかった。

 目の前で殺されかけたこの人が、今度離れたら二度と取り戻せなくなるんじゃないかって。

 そう思うと、離れたくなくなった。

 

 

「おにぃ……んっ、ふっ……お願ぃ、治っへ……ん、くちゅ、ちゅる♡」

 

 

 動物みたいに、犬みたいに舐め続ける。

 鉄錆の味が舌に刺さる。臭いが鼻に刺さる。

 

 嫌じゃない、むしろ好きな匂い。

 あの『敵』のは吐き気がするくらい臭くて気持ち悪いのに、義兄の血は美味しい。

 

 ずっと舐めていたいくらい……そんな、最低な事を考えてしまう。

 

 

「んっ、んれぇ……れろ、んちゅ……ふぅ……♡」

 

 

 体が熱い。

 頭がボーッとする。

 

 義兄の顔に自然と押しつけている胸が、膨らんできた乳房がより張ってきている。

 

 ……唾液よりも、効くものがある。

 だけどそれはまだ使えない。

 

 

「…………ッ、ぁ……」

「! おにぃ……おにぃ、しっかりして!!」

 

 

 わずかに声が漏れる。

 閉ざされていた瞼が少しだけ震える。

 

 か細かった呼吸がほんの少しだが強さを取り戻す───今ならいける。

 

 

「おにぃ……もうちょっと、ガマンして」

 

 

 片手で義兄の頭を抱きながら、もう片方の手を自分の胸元に下ろす。

 

 張ってきた乳房。それを覆う三角の布地。

 小さいそれの端に指先をかけて、引き摺り下ろす───ポロンッ、たぷっ。

 

 

「んっ……」

 

 

 解放されて揺れる膨らみ、その先のオレンジがかったピンク色を晒す。

 丸い円はほんのり膨らんでいて、その中心に小指の先くらいの突起がある。

 

 蕾みたいに縮こまったそれ、乳首をそっと指先で転がす。

 

 

「……ん、ふぅ……ぁ、は、ぅ……♡」

 

 

 膨らみの真ん中で、頭の先だけ出してほとんど隠れた蕾。

 周りより硬いそれを指先で押しながら、上下左右に捏ね、円を描くみたいに転がす。

 

 だんだん、乳首が大きくなる。硬さが増して、ちょっとずつ伸びて、埋もれていた部分が出てくる。

 

 小指の爪から親指の爪くらいに大きくなった乳首を、親指と人差し指で摘む。

 くにくに挟んで、ころころ転がして、ぐいぐい引っ張る。

 

 

「はぁ……あ、う、ぅんっ♡ はひゅ……う、くぅン…♡」

 

 

 声が漏れる。義兄を抱く手に力が篭る。

 つまんだ突起からビリビリ電気が走ってるみたいで、背中から腰が勝手に跳ねる。

 

 じんじん胸が熱くなる。

 奥から何かが込み上げてくる。

 

 熱いのは胸だけじゃない、股間の奥もジリジリ焦がされてる。

 お腹の奥が弱火で炙られて、乾かされてるみたいなもどかしい感じがする。

 

 

「く、ふゥ……んひゅ、くぅンン……♡ はっ、はっ、ハ……きゅうぅ♡♡」

 

 

 焦れったくて焦れったくて、もどかしい。

 

 乳首はもうガチガチに硬い。グミより硬い。

 求めるものが、もう出口の近くまで迫り上がってきてるのを感じる……もう少し、あと少し。

 

 数秒、数十秒かもしれない。

 放尿を我慢している時のような焦燥と苦痛に耐え続け、胸の蕾を刺激し続け……その果てに。

 

 

「んんっ…………はぅっ!!♡♡♡」

 

 ───ぷちゅりゅ……ぷしっ、ぷしゅうぅっ

 

 

 蕾の先から白い雫が滲み、噴き出す。

 ふわっと香る甘い匂いが嗅覚に刺さり、解放の快感が乳首から全身に広がる。

 

 

 私(・)達(・)の『力』が最もこもった体液───それは血。

 血は『敵』と戦う時に最も滾り、私(・)達(・)の身体能力を格段に引き上げ、物理法則を無視した力をも発揮させる。

 

 自分を強化できるこの体液は、望めば他者にも分け与えられる。

『同類』に与えて強くする事も、怪我をした普通の人に与えて癒す事も。

 

 ただ、私(・)達(・)は自分で自分を傷つけられない。自分で血を流す事はできない。

 

 与える時はこうして、快感を引き金に乳房に集め、母乳に似た形で排出しないといけない。

 

 

「はぁ……はぁ……♡ おにぃ…飲んで♡♡ ヒィのおっぱい……飲んで♡♡」

 

 

 ぶしゅぶしゅと、水漏れするような勢いで噴き出す私の『血(力)』。

 片手で義兄の頭を抱き寄せて、もう片方の手で乳房をつかんで支え、半開きになった口に蕾を差し込む。

 

 義兄の口が弱々しく閉じられる。

 カサカサとした唇に乳首が挟まれ、その刺激にまたビクッと震える。

 

 

「きゃウゥッ♡♡ ふぁ……あぅぅう♡♡」

 

 

 隙間のなくなった口の中めがけ、乳房を揉む。

 乳房にかかった圧で、乳頭から噴出した『血』が義兄の喉奥に流し込まれる。どくん、どくんと、鼓動に合わせて噴射の勢いが増す。

 

 

「……ぅ、ぐ…………ん、く、んぐ、んむ」

「ぁはぅ♡♡ はぁ…は、は、はひゅ♡ ん、ぅん……飲んで…ぁ♡ ぃっぱひ、飲んれ♡ はぅ……ヒィのぉっぱぃ……いのち……すきなだけ、吸って♡ あ♡♡♡」

 

 

 弱々しかった義兄の気配が徐々に蘇る。

 触れるだけだった唇に力が入り、吸い付く力が少しずつ強くなる。

 

 じゅるるるっ、と乳房に溜まった『血』が吸い上げられ、シャワーみたいに噴出する。

 乳首を、その中身を引きずり出すような吸引に、続々と背中が震える。

 

 同時に……股間が、お腹の奥が疼く。

 

 体が勝手に、もじもじと腿を擦り合わせる。両足の付け根が湿り気を帯び、グチュグチュと音を立てる。

 だけどムズムズしている肝心の中心には届かない。腰を浮かせたりしてもそこに刺激は届かない。

 

 

 ───ぐちゅ……ちゅく、ちゅ、ぷちゅるっ

 

「ひゃぅっ♡♡ あ、はぁ、はぁン♡♡ んキュ……きゅゥうん……ぁうう♡♡♡」

 

 

 義兄の唇は乳首に吸い付いたまま。

 

 まだ足りない。もっと出さないと。

 乳房を揉んで、『血』を噴出させていた手が下りて……指先が股間に触れる。

 

 下に履いた布地はびちゃびちゃだった。

 ポタポタ粘ついた雫が滴るくらいに濡れて、盛り上がった肉に貼り付いていた。

 

 布地の横から指を差し入れて、ずぶ濡れの割れ目をなぞる。

 ゾクゾク背筋が震えて、お腹の奥がギュッと締め上げられている感覚がする。

 

 割れ目に指先が挟まる。そのまま割れ目に沿って指を上下させる。

 小さい孔を指先に感じる。割れ目をなぞりながら、一個一個を軽くほじると、きゅっと吸い付いて締め付けてくる。

 

 

「きゃうぅ♡♡ きゅぅン♡ はっ、はっ、はひっ、きゅうううぅ……♡♡」

 

 

 お腹の奥がじんじんする、じゅくじゅくする。

 神経が何かにぎゅっと握りしめられてるみたいに切ない。

 

 腰が震える。頭が茹だってボーッとする。

 義兄を抱く手に、孔を弄る手に力が篭る。何かに縋り付いていないと、心がどこかに浮いて飛んで行ってしまいそうな、そんな気分になる。

 

 

 ───ぷしっ、ぷちゅるるるっ、ぶちゅちゅ、ぶびゅる、ぴゅるるるりゅっ

 

 

『血』の勢いが強くなる。

 水道くらいの量と勢いで流れ込む『血』を、義兄がゴキュゴキュと音を立てて飲み込む。

 

 

 ───ぢゅぽ、づぽ、づぷ、ずぶ、ずぷゅ、ちゅこ、じゅぽ

 

 

 孔を弄る手の勢いも増す。人差し指を差し込んでクポクポと出し入れする。

 普通の人間より太くで大きい指が狭い孔を広げて、肉球が内側を擦り上げる。ざらっとした指先に擦られて腰が跳ねる。

 

 熱が高まる。何かが込み上げる。

 お腹の奥底に何かが溜まって、今にも弾けそう。

 

 

「おにぃ……はっ♡ おにぃ、お、にぃっ、おにぃっ♡♡ ヒィの血……あげるっ♡ ぃっぱひ吸っへ♡ 全部吸っれもいいっ♡♡ だから……だからっ♡♡♡」

 

 

 乳首が吸われる。命が吸われる。

 乳房の中の狭い狭い腺を熱い血潮が昇る。そこも犯されているみたいに。

 

 熱い、熱い、熱い。

 何よりも……気持ちいい。

 

 身体の奥で膨らみ続ける風船が限界に達する。ミチミチと音を立てて、身体と外の境界まで迫る。

 速度を増す指先が、勢いあまって根元まで突っ込まれた瞬間───ぱんっ。

 

 

 風船が、極大の快楽が弾けた。

 

 

「ひぎっ……きゃうううううううううううぅぅんんんっ♡♡♡♡♡」

 ───ぷしっ、ぶびゅるるりゅるるるるっ、ぢゅっちょろっ、ちょろろぢょぢょじょぼぼぶぼっ

 

 

 びくびくびくびくっ、びくくっ。

 

 全身が硬直する。

 全部の筋肉と内臓が収縮する。

 

 義兄の頭に抱きついて、縋り付いて、背骨が大きく反り返る。

 乳首からはかつてない勢いと量の『血』が噴出して、義兄の口から溢れて顔や口周り、喉まで真っ白に。

 

 直後に孔の奥底の堰が決壊して、黄金色の尿が漏れ出した。

 シャワーみたいな勢いで、足下だけじゃなく、義兄の体まで濡らしてしまう。

 

 

「ひゃ……ぁ♡ おしっ、こ……おにぃ、に、かかっちゃ、う…………おにぃに、まーきんぐ、しちゃぅ……♡♡」

 

 

 びくんっ、びくんっと震え、その度に『血』と尿の勢いが増す。

 

 ぢゅぽっ……義兄の口が離れる。

 粘ついた白い糸がいくつも引いて、それに塗れた乳首があらわになる。見たことないくらい大きく硬くなって、ピクピク震えている。

 

 

「くふぅぅぅうああァ……は、ぁ、あう♡♡」

 

 

 孔からも指が抜け落ちる。抜けた瞬間すぐに閉じたけど、後から後からポタポタ蜜が滴り落ちた。

 

 荒い息が何十分も続く。

 全身が疲れ切っていて、腕を上げるのも億劫。だけど義兄の身体は離さない。

 

 しばらくして、残った力を振り絞って、義兄の頭を覗き込む。

 傷は……塞がっている。血がカピカピに乾いてくっついてるけど、骨はもう見えない。

 呼吸も脈もちゃんとある。安静にしていれば、きっと目を覚ましてくれるだろう。

 

 だけど……大きな傷痕が残った。

 雑な縫い目みたいに、どす黒く変色している頭の傷と───

 

 

 

 ───人殺しの義兄という、最悪の汚点が。

 

 

 

 目を伏せる。

 

 激情に身を委ねた結果を目の当たりにして、心がずっしり重くなる。

 だけど、もうどうしようもない。

 

 人を殺した。

 どんな事情で、どんな相手でも……他人の命を奪ってしまった。

 

 

「…………ばいばい、おにぃ」

 

 

 最後に、義兄を起こさないようそっと抱きしめる

 もうそばには、いられない。彼の前から消えよう……そして、死のう。

 

 この穢れた手が二度と彼に触れないように。

 

 ぎゅっと、じっと、長い時間抱きしめ続ける。

 これが最後だから、もう二度と会えないから。

 そんな言い訳を心の中で繰り返して、寂しさと苦しさと名残惜しさを抑え込もうとして。

 

 

 私の背に、力強い手が回された。

 

 

「っ!? ……ぉ、おにぃ……?」

「……どこ行く気だ、ヒイロ」

 

 

 ハッと目を見開く。

 

 義兄が私を見ていた。

 まだぼんやりしていて、疲れ切って見えるのに、それでも私を逃さないように強く抱き寄せてくる。

 

 

「……おにぃのそばには、もういられない。一緒にいたら、おにぃも捕まっちゃう。だから……もう」

「それを俺が許すとでも?」

「……周りが許さない。もうヒィはヒーローじゃない。あんな事したヒィを放っておくわけがない。何が起こってたかなんてみんなにとってはどうでもいい……みんな絶対、ヒィを悪者だって決めつける」

 

 

 それは間違いのない事実。

 現に今、『同類』は世界中で自由を奪われている。

 

 助けたのに、見返りなんて求めなかったのに。

 傷ついたのに、命がけで戦ったのに。

 

 誰も悪くないのに、世界が咎めた。

 他人がやった悪事を責任転嫁して、関係ないやつが同調して、みんなみんな掌を返してきて。

 

 きっと今回もそう。

 どっちが悪いか、そんなの周りは気にしない。

 

『悪いやつがまた悪い事をした』

 

 そう考えて、関係があるやつもないやつも、一緒になって責めてくる。攻撃してくる。

 

 

「一緒にいたら、おにぃも傷つく。あいつらに攻撃される。おにぃがまた傷つけられるなんてイヤ……今度こそ殺される。そんなのイヤ、コワイ」

 

 

 義兄の胸に手をついて、離れようとする。

 ここにいちゃいけない。この人のそばにいちゃいけない。

 私の所為で死にかけた。この人をこれ以上巻き込んじゃいけない。

 

 そう思うのに、引き剥がせない。

 ただの人間に捕まえられるはずないのに、腰に回った手が離れない。離せない。

 

 力が入らない。形だけの抵抗しかできない。

 

 身体が、心が拒んでる。

 この人から離れる事を拒んでる。

 

 

 

 

「お前がなんも悪い事してないのに、なんで咎められなきゃならないんだよ」

 

 

 そんな事を言う人だから、離れたくなくなっちゃう。

 

 

 

 

「でもっ……だって…………ヒィ、は、人を、こ、殺し、ちゃった」

「あんなのは人間にカウントしなくていい」

「ヒ、ヒイロ、の、こと……バケモノだって」

「あいつらの言った言葉なんか忘れろ……あいつらの方がよっぽど〝バケモノ〟だ」

 

 

 力が抜ける。手が勝手に、この人に縋り付く。

 

 義兄の胸の中に抱き寄せられる。

 大人の体、分厚くて硬い胸、暖かい腕の中に包まれ挟まれる。

 

 

「……ン」

 

 

 不意に、唇に熱を感じる。

 目の前には義兄の顔。頬に手を添えられて、鼻先が触れていて……唇が重なっている。

 

 私の、初めて。

 ファーストキスは、甘酸っぱくなんか全然ない、鉄錆の味がした。

 

 

「ん……ん、ふ、くふぅ♡ きゅうううぅん…♡♡♡」

 

 

 唇を重ねて、啼く。

 互いに突き出した舌を絡めて、唾液を交換し合う。

 

 滑る舌が触れ合って、その度に腰が跳ねる。背筋が震える。

 キスだけで極まりそう。

 

 

「は、ァ……♡♡ おにぃ……おにぃ、おにぃ、おにぃおにぃおにぃ…♡♡♡」

 

 

 頬が熱い。目が熱い。胸が熱い。お腹が熱い。

 心がキュンキュン締め付けられて苦しい、切ない。でも嫌じゃない、むしろ好き。

 

 もう、この人のそばでしか生きられない。

 

 

「なぁ、ヒイロ……どうしたい? お前がしたい事、行きたいところ、なんだって兄ちゃんが叶えてやる。もう兄ちゃんな、お前以外いらないんだよ。こんなとこにいたくないなら一緒に何処へでも逃げるし、この世界が嫌になったんなら一緒に死んでやる。お前の望み、全部叶えてやりたいんだよ…………なぁ、兄ちゃんに言ってみ?」

 

 

 もう、それだけでいい。

 その言葉だけでいい。

 嬉しくて泣きたくて、もう死んでもいい。

 

 だけど……なんでもと言われて、つい欲が出てきてしまう。

 

 投げ出していた手で、義兄の胸を軽く押す。

 抱擁する力が少し緩んで、隙間ができる。

 その隙に、義兄の下半身に……ズボンのベルトをカチャカチャいじる。

 流石に驚いて身じろぎされたけど、それ以上は何もしない。されるがままになってくれる。

 

 ベルトの金具を外す。ズボンの前を開く。

 

 下着を内側から突き上げて、山を作るそれ……男の人の象徴を前にある合わせ目を開いて取り出す。

 

 

「……わ、ぁ♡」

 

 

 跳ねるように飛び出す、黒っぽい肉の槍。

 幹は皮に包まれてて、表面には太い血管が浮き出てて、先っぽはキノコの傘みたいに膨らんでる。

 

 あの『敵』のより遥かに……比べる必要もないくらい大きくて太い。

 見たくもないし、知りたくもないけど、きっと他のどの男のモノより立派なんだと思う。

 

 ぶるんって勢いよく飛び出した途端、むわっと義兄の凝縮した匂いが漂ってくる。

 ひと嗅ぎしただけで背筋がゾクゾクする。乳房がまた張り詰めて、触ってないのに『血』が噴き出す。

 

 身体が求めてる。心が欲してる。

 これに……義兄に、消えない傷を刻んで欲しいって。

 

 

「ヒイロもね、ほかには何もいらないの。ただ一個だけ、一個だけ欲しいものがあるの。叶えて欲しい願いがあるの」

 

 

 それは、許されない望み。

 半分血の繋がったこの人に対して、求めてはいけない望み。

 

 だけどもう、自分は〝人〟じゃない。

 〝人間〟の法律なんて、もう従わない。

 

 

 義兄の分身をそっと掴む。太くて長くて大きくて、熱い。

 

 触ってるとピクピク震えている。血管がどくどく脈打ってるのがわかる。

 これをどうするのか、もう知ってる。

 

 

「それがあったら、もう何もいらない。それだけは叶えて欲しい。イヤなら……聞かなくていい。イヤなら……ヒィはおにぃの前から」

「ヒイロ」

 

 

 義兄が頭を撫でる。

 そのぬくもりに、声なき言葉に、口を閉ざす。

 

 糸が切れる音がした。ブレーキが壊れる音がした。

 もう……止まらない。止まれない。

 

 

「ヒイロはね、おにぃが欲しいの。おにぃにだけそばにいて欲しいの、ずっとずっと一緒にいて欲しいの。それを、許してくれるなら…………」

 

 

 くちゅり。自分の孔に触れる。

 端に指先を引っ掛けて、横に引っ張る。ポタポタと粘ついた雫が垂れ落ちる。糸を引いて地面に溜まる。

 

 ひくひくと震える孔。そこへ、義兄の槍の穂先を当てて、照準を定める。

 傘が孔を少し広げる。垂れた蜜が肉槍を濡らす。

 そそり立つ義兄の槍の上に陣取って、義兄のお腹に手を当てて体を支える。

 

 あとはもう、受け入れるだけ。

 

 

 

 

「ヒイロを───おにぃの〝番(お嫁さん)〟にシて」

 

 

 

 

 願いを口にし、腰を下ろす。

 

 ───ぐちっ……ぐぐ、ぐぷ、ぢゅぷぷ、ぐぶぶぶぶ

 

 小さい小さい孔が、肉槍に抉じ開けられる。

 太すぎて裂ける、暑すぎて火傷する。

 自ら開いた急所を凶悪な凶器が貫き、破り、征服していく。ぎちぎちと音を立てて、自分の体が変えられていく。

 

 

「ん……ぐ、ぎ、ぃぅ……!!」

 

 

 痛い、苦しい。

 未熟で固い体が悲鳴をあげる。

 

 だけどそれ以上に……期待している。

 

 そうして、大きな苦痛とかすかな抵抗の果てに。

 

 ぶづん───

 

 お腹の奥に通じる孔を隔てていた薄い膜が、あっけなく破られ貫かれる感触がして。

 甲高い咆哮のような悲鳴と、私から涙と血の花が散った。

 

 

 

 *・゜゜・*:.。..。.:*・' ★ '・*:.。. .。.:*・゜゜・*

 

 

 

「ふぁああああぁ……きゅううぅん♡♡♡」

 

 

 あの日と同じ、だけどあの時よりも甘い咆哮が響く。

 

 蜜壺をこじ開け、奥へ押し上げていく義兄の分身。

 あの時よりも太さも長さも増した剛直が、きつく締め上げる孔を強引に抉り突き上げる。

 

 

 ───ずぐぐぐ……ぢゅぶ、にゅぶぶ、ぐぽっ

 

 

 孔の中の襞が擦られて、ビリビリ電流が走る。

 肉槍の出っ張りが、幹の途中の風船みたいにちょっと膨らんだところが、私の気持ちいいところを擦る。削る。

 

 

「んんんゥ……♡ おにぃの……ぉちんちん、おっきぃ…あちゅぃい………♡♡ お腹の中…広がって……痛くて苦しぃのが、いいィ……♡♡」

 

 

 繋がったまま、義兄の腰に跨ったまま震える。

 孔の奥が、子宮が押し上げられている。のけぞってて見えないけど、多分ポッコリ形が浮かんでる。

 

 神経を焦がす気持ち良さに、天井を向いたまま動けない。

 

 

「ぁ……あ♡ はぁ、あ……ぁ、あ♡♡」

 

 

 バフッ、バフッと背後で音がする。

 感情に直結している狼の尻尾が、大きく左右に揺れて悦びを露わにしているのだろう。

 

 隠すまでもない喜びに浸り、私は義兄の胸に縋り付いた。

 

 

 

 

 

 あれから何年も経った。

 

 義兄と一緒に逃げて、逃げて、逃げて、逃げ続けて。

 そうしたら、いつの間にか世界が滅んだ。

 

 あの日以来、『敵』が出ても戦いには行かなくなった。

 どうしようもない時……義兄と自分の近くに現れた時とかは戦うけど、それ以外は知らない。

 

 そしたら、よその『同類』も似たような感じになってたみたい。

 あちこちに『敵』が現れるけど、誰も退治に行かない。政府の人が「戦え!」って電話をかけたり家に怒鳴り込んだりしたみたいだけど、誰も彼も知らんぷり。

 

 みんな一緒だった。みんな、助けたのに罵倒してくるような人達を守るのがイヤになったみたい。

 あっという間に街が滅んで、国が滅んで、世界が滅んで……

 

 人間は、ほとんどいなくなった。

 残ったのは一部の人達と、今もまだどこかから湧いてくる『敵』と、『同類(私達)』。

 

 義兄と私は、生まれ育った町に戻ってきて、無人になった建物に無断で住むようになった。

 人がいなくなって、野生動物が平気で町に入ってくるようになったから、方法さえあれば食料には困らない。食べられる草も頑張って探して、自給自足生活はそこそこ満たされてる。

 

 

 

 

「挿れただけでもう終わり?」

「んぐ……そんな、ワケ、ない……はっ♡ い、ぃまから、動く、から……ぁ、は♡♡ んんん…ンンッ♡♡」

 

 

 義兄に促されて、必死に力を振り絞る。

 

 正直言って、身体の自由はもうほとんど効かない。言われた通り、挿れただけで腰が抜けかけている。

 義兄の分身は大きく太く、その上私の孔にぴったりはまる絶妙な形をしているから。

 

 いや、きっと私の方がとっくに、義兄の形に変えられているのだろう。

 

 

「ふぅぅう……くふぅぅ♡♡ はっ♡ はっ♡ はぁ♡ きゃうン……キュウぅ……♡ おにぃ、おにぃのおちんちん、ヒィの気持ちいいとこ、当たるぅ♡♡♡」

 

 

 ゆっくり腰を上げて、落とす。

 ごづっ。子宮に一撃を食らって意識が飛びかけ、どうにか耐える。

 そしてまた、ゆっくり腰を上げる。

 

 ───ぐち……ぐちゅっ、ぼぷっ、ぶぷっ、ぐぽ、ぼっちゅ、ぢゅぶっ

 

 いやらしい音が鼓膜に響く。恥ずかしくて頭が茹る。

 ずぶ濡れになった孔が義兄の分身を隅々まで舐め回して、逆にその硬さと熱さで蕩ける。

 

 気持ちいい。けど、物足りない。

 もっと早く動きたいのに、体が言うことを聞かない。

 

 

「……一人だけ辛そうな顔するなよ。ホラ、兄ちゃんが手伝ってやる」

「きゃううううぅっ♡♡♡」

 

 

 突然、乳房が圧迫されて悲鳴が漏れる。

 たぷっ、たぷっと上下していた私の乳房を義兄が下から揉み上げてきた。

 

 

「ぅあッ………ぉ、にぃ、らめ…今は、おっぱぃは♡♡」

「先っぽ、硬くなってんな。まだ触ってないのに、触って欲しかったんだろ?」

「きゃうううぅンん♡♡♡ ひゃウ♡♡」

 

 

 固く尖る乳首が、義兄の指先につままれる。ぎゅっと潰され、ひねられ、強烈な刺激が連続で襲いかかってくる。

 

 使い込まれた義兄の指先は硬い。その上力強く、容赦なく乳首がイジメられる。

 義兄の指の力が強まる度に腰が跳ね、本当に孔を肉槍が前後する手助けとなる。義兄の気分次第で、私の体は淫らに踊った。

 

 

「おにぃ……だめぇ♡♡ そんなに…あ♡ そんなにイジられたら……ま、また、またでちゃゥ……出りゅウ♡♡♡」

 

 ───ジュワ……ぷしっ、ぷちゅるるっ、ぶびゅびゅびゅびゅっ、ビュううゥッ

 

 

 捻りあげられた乳首、その先端から白く飛沫が舞う。

 噴出した『血』は霧雨となって義兄の顔に降り注ぎ、白色と甘い匂いを彼の顔に塗りたくった。

 

 義兄はぺろりと舌を出し、口周りについた白い飛沫を舐め、小さく笑みを浮かべた。

 

 

「今日の出は一段と激しいな……量も一番だ。ここがデカくなった分、質も量も高まってんのか」

「言わ……なぃ、でぇ♡♡♡」

 

 

 かっと顔が熱くなる。だらしなく、おもらしみたいに乳首から白い液体が噴き出すのを見られて、頭が沸騰する。

 

 義兄は乳房を下から持ち上げて、絞り出すように指を食い込ませてくる。

 その仕草は牛の乳搾りそのもの。牛とは違うのは、『血』が乳腺を駆け上がるのも、乳房の内部が圧迫されるのも、先っぽから解放されるのも、どれも尋常じゃないくらい気持ちいいところ。

 

 自分の意思じゃなく、他人に、何より義兄にされている事が嗜虐心を煽られ、切なくなる。

 

 

「ひぃいうっ♡♡ はぅ、はぅ、はうぅ♡ おにぃの、手ェッ♡ 強いのっ……ぃ、痛いくらいに握られるの、いいのぉ♡ も、もっと♡ もっと強く揉んれ……にぎりつぶしてぇ♡♡♡」

「痛いのが好きか。こんな身体で、こんなカッコして、やっぱりヒイロは変態さんだな」

「はきゅ♡ きゃふうううぅっ、くううぅンっ♡ そ、そうにゃの♡ ヒィ、ヒィは変態にゃの♡ おにぃにイジメられて喜ぶっ♡ おにぃだけの変態メシュイヌなの♡ きゃうううぅっ♡♡」

 

 

 

 

 あの頃と比べて、変わった事と変わらなかった事がいくつもある。

 

 私は背が伸びた。手足も伸びた。

 おっぱいもお尻も大きくなった。

 

 だけど……この格好だけは変わらない。

 

 あの日以来、『魔法少女』の姿から戻れなくなった。

 体は大人に近付いても、格好はこのまま……狼の耳と尻尾は戻らない。衣装の大きさも変わらないから、パッツパツ。

 

 きっとこれが、禁忌を破った〝罰〟なんだろう。

 

 多分……お姉さんになっても、おばさんになっても、おばあちゃんになっても、ずっとこのまま。

 

 

 

 

「ぉお……お、おにぃは……変態なヒィは、キライ?」

「嫌うワケあるか」

「キュウ♡♡♡」

 

 

 おっぱいをもみくちゃにされて、潰されて、搾られて。

 思考がぐちゃぐちゃになりながら、必死に腰を上げ下げして、義兄の肉槍を下の口で頬張り舐め続ける。

 

 子宮がゴツゴツイジメられる。

 おっぱいがぎゅうぎゅうイジメられる。

 言葉で辱められてイジメられる。

 

 それ全部気持ちいい。頭がバカになるくらい気持ちいい。

 私はもう手遅れだ……義兄に与えられるもの、苦しみも痛みも全部喜びに変わる、真性の変態に堕ちてしまった。

 

 

「あーあー、こんなに溢れさせちまって……勿体ねぇな。───ちゅ、ぢゅずっ、じゅるるるるっ」

「あゥ♡ キャうううっ♡♡♡」

 

 

 おっぱいが左右から押しつぶされる。乳首を一箇所にまとめられて、コリコリ絡み合う。

 

 上半身を起こした義兄が前のめりになって、くっつけた2つの乳首をまとめて加えて、力強く吸い上げる。

 口の中で乳首が伸びて、『血』が大量に噴き出して、気持ちいい。

 

 

「はっ♡ は♡ はっ♡ はっ♡ はァッ♡ はひ、あひゅ♡ ち、くびぃ♡ ぢぐびっ♡ いっぱひ、イジラレっ♡ もぅ、もう……おっぱひ、壊れっ───きゃいンッ!!?♡♡♡」

「じゅるじゅる……おっと、こっちも触って欲しいってアピールしてるな。よしよし、思う存分可愛がってやろう」

 

 

 ひときわ大きい刺激が全身を駆け抜ける。

 勝手に左右に揺れていた、お尻の上から生えた狼の尻尾……その付け根をトントンと叩かれている。

 

 どうした事か、この部分に神経が集中しているのか、触れられると凄まじい快感が走る。

 強すぎるとただ痛いだけだけど、義兄の力加減は絶妙で快楽だけがもたらされる。

 

 人間の時にはなかった急所への追加攻撃に、身体の奥の昂りが一気に上昇する。

 

 

「ひきゃウウウッ♡♡ おにぃっ♡ らめっ♡ そこらめっ♡ ヨワ……ソコっ♡ ヒィの尻尾♡ 弱いからッ♡♡」

「こうするとお前の中も締まるからな……もっと乱れてくれよ、はム」

「ひギィっ!?♡ キャンッ!♡ い…ぃま乳首吸っちゃメッ♡♡ おっぱひ吸っちゃらめ……♡♡ くひン!♡ クッ、クリッ、クリもらめッ♡♡ 全部一緒はらめェッ♡♡♡」

 

 

 ───ぐぽぐぽぐぢゅぐぼっ、ぢゅびゅびゅぶっ、ぷしっ、ぶしゅしゅしゅ、ぶっちゅるる

 

 

 子宮への容赦ない突き上げ、尻尾トントンに加えて、乳首を両方咥えて吸われ、更には股間の一番敏感な箇所まで指先で転がされて。

 5箇所を同時に、どれも強さが緩まないまま責められ続け、お腹の奥が煮え滾る。

 

 パチパチ目の前で光が弾ける。

 ふわふわ意識が浮かびそうになる。

 

 だらだら口の端からよだれが垂れて、眼球がとんでもない方向を向く。

 

 登っていく、昇っていく。

 世界が真っ白に染まっていく。

 

 身体の奥で巨大な風船がものすごい勢いで膨らんで、中でグツグツ煮込まれていて、そして───

 

 

 

「はひっ、は、きゃふっ───ぃ、い、い、イッッッきゅうううううううううううううううううううっっっ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 ───びくっ、びくびくびくっ、びぐぐんっ

 ───ぶびっ、ぷぴゅるっ、びゅぶぶぶぶぶぶっ、どぶどぷっ、びゅるるりゅっ

 

 背筋が反り返り、義兄の背に全力でしがみつき。

 全身の筋肉が収縮し、痙攣が止まらなくなる。

 

 お腹の中の義兄の肉槍も倍くらいに膨れ上がって……もしくは、私の孔が何倍もきつく締め付けて。

 肉槍の先端からものすごい勢いで粘っこい水流が発射される───その衝撃で、一瞬意識が飛ぶ。

 

 火傷しそうなくらい熱くて、破れそうなほど勢いがあって……死んじゃいそうなほどに、満たされる。

 

 

「ぁ……ぁ、あ、あゥ…………ア……ァ」

 

 

 義兄の体に抱きついたまま、舌を突き出して悶える。

 

 義兄の噴射は続く。

 どくっ……どくっ……どくっ……熱い奔流が子宮の中に流れ込む。小さな袋を満たす。

 

 

「……ッ♡ ッ…………は、ぁ♡ はぁぁぁああぁ……♡♡」

 

 

 長い、長い時間がかかって。

 ふっ…と、収縮していた筋肉が緩みだし、義兄の胸にくたぁと倒れ込む。義兄も私も、汗だくだった。

 

 

「はァ……はぁ…………おにぃ、おにぃ、すき……すき、しゅきぃ……♡♡」

 

 

 息も絶え絶えで、動けない。

 尻尾も力なく垂れ下がって、時折ぴくっ、ぴくっと震える。

 

 頭を撫でられる。耳を揉まれる。

 優しくて暖かくて、これだけでまた達しそうになる。

 

 ああ……この温もりに触れたまま、もう一度眠りについてしまい───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………ぐるるるる」

 

 

 我に返る。

 近くになんかいる……何匹かの人間と、1匹の『敵』の気配。

 

『敵』が人間を追ってるみたい。

 

 

「……おにぃ、またアレが出た。ヒィ、行ってくるね」

「今からか? もうちょっと休んで……なんなら飯食ってからでも」

「割と近くにいる。それに、人を追ってる……こっちに逃げ込んできたら面倒臭い。適当に遠いところで片付ける」

「……わかった。じゃあ朝飯作って待ってるな」

「ん」

 

 

 義兄から身体を離す。離れたくないけど、穴から肉棒を抜き取る。

 

 最悪の気分……でも、『掃除(狩り)』は定期的にやらないと後が面倒。

 せっかく見つけた家(巣)が壊されてまた探す羽目になるのも気に入らない。

 

 チュッ、義兄と軽く唇を合わせる。

 ここ最近、『掃除(狩り)』の前には必ずやる。なんだか新妻みたいで好きだから。

 

 カラカラと窓を開けて、窓辺に足をかけて身を乗り出す。

 

 

「じゃあ……行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 

 

 もう一度、義兄と唇を合わせる。

 舐め合いたくなるけど、一回始めちゃうと最後までシたくなるからここは必死に我慢。

 

 名残惜しくも唇を離して……思い切り窓辺を蹴って、宙に飛び出す。

 離れた家の屋根を蹴って、再び跳躍。別の屋根にまた飛び乗って、今度は加速。

 

 私の番に……縄張りを侵すものは許さない。

 人間だろうと怪物だろうと、斬って刻んでブッ殺す。

 

 

 

 

 

「───ウォオオオオオオオオオオオルルルルルルルルル!!!!!」

 

 

 

 

 

 この壊れた最低の世界で。

 たった一人の番(オス)のために、生きる(戦う)。

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