※この作品はR-18です。

鏡の国の変態王子様 ~アラサーオタクな私の鏡。繋がった先は異世界でした~   作:もすもす。

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お待たせしました。


【146】お姉さまにお勧めお菓子を試してもらうゾ☆

 

鼻息荒く二次創作をもぐもぐしていたらビックリな情報がっ!

 

なぬっ!2期は制作中。3期、4期も決定・・だと?!

あぁ、これはもう、完結をこの目で観るまで絶対死ねないぞぅ?!

 

「情報有難しっ!てかマジで体重増やしてる場合じゃないね!ちと本気で運動するか?!」

 

完結が何年先に配信されるか分らんもんね!

つい先日うっかり死にかけたのは不可抗力としても、出来るだけ生きる努力をせねばっ!!

制作予定はあくまでも「予定」なのだっ!

続きが観れる可能性が微レ存でも、アボンしてたら元も子もないのだよっ!

 

ぐっと拳を握ったところで、ふと壁の時計に目をやってピキリと固まる。

 

・・やっべ!もうこんな時間?!

 

「買い物行く時間ギリだ!やべやべっ!」

 

慌てて着替え、髪をまとめたら保冷バッグを持って玄関に向かう。

 

「小瓶ヨシ!腕輪ヨシっ!それではGО!」

 

ぽちゃデブなりの全速力でコンビニにダッシュ!

結果、美人さん(お姉さま)との約束の時間までには何とか帰って来れましたよ・・

 

オタクはすーぐ萌えに夢中になって時間を忘れる・・

いや、違うね。オタクでもちゃんとしてる人が殆どです。

私がしっかり出来てないだけです。すんません!

 

ま。とりあえず今回は間に合ったので良しとしましょう!

 

走ったので汗びちゃだしね。

買って来たものを冷蔵庫に仕舞いササっとシャワーを済ませ、ファ〇っておいた狐な衣装を着まして・・よっしゃ、スタンバイОK!

 

さ。バッチこーいお姉さま!

 

 

〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇

 

 

ドタバタと慌てて用意を整えた事はおくびにも出さず、時間通り鏡の向こう側に現れた美人さんをお澄ましで出迎える。

 

「こんにちはクリスさん。本日もよろしくお願いします」

「ええ。魔女さん。よろしくお願い致しますわ」

 

さて。取引はもう何度もしているので、流れ作業でちゃっちゃと進める。

美人さんは今回もチョコレートをどーんとお買い上げ。

 

あざーっす!

 

んでもそろそろ新しい品も欲しいとの事で、色々見繕っておいたチョコ菓子をお披露目ドン!

 

「こちらの色味の薄いものが「ルマ〇ド」銀色のものが「キ〇チョコ」こちらの細長いものが「ポッ〇ー」そのとなりの丸いものは中に食感の良い種子が入った「マカダ〇アチョコ」・・後はこちら。ミルクに溶かして飲む「ココア」です」

 

入手のしやすさと、私の趣味で選んだ個人的お薦めラインナップでござい!

 

味見しやすいように横長の皿にずらり並べたチョコレート菓子を目にした美人さんは、喜びに目をキラキラさせてお礼を伝えて来た。

 

「まぁ!まぁ!こんなにも色々用意して頂けるなんて!ありがとう存じます!」

「いえいえ。喜んで頂けたようで私も嬉しいです」

 

よっしゃ!つかみはバッチリ!では実食と行きまっしょい!

 

という訳で端から順に試食たーいむっ!!

 

先ずは「ルマ〇ド」

青年(アドくん)も「美味しい」と言ってくれてたし、自分的にイチ推しなお菓子です。

今回は食べやすさ重視で一口サイズのやつを用意しました!

 

美人さんは用意された箸を上品に操って、薄ーい茶色の粒を口元へ。

そして奏でられたサクサクとした食感に驚いた様子で目を開いた。

暫く食感と味を堪能してから、あちら側で用意した紅茶らしきカップを傾けた美人さんは大変良い笑顔でにっこり!

 

「とても美味しいですわ!表面を覆う「ちょこれいと」と、中のざくざくとした焼き菓子が見事に調和して・・心が弾むお菓子でございますわね!」

「気に入って頂けたようで嬉しいです。そちらは弟さんも気に入られた品で、私も大好きなお菓子なんです。食感が楽しくてつい次々と口に運んでしまう魅力がありますよね」

「誠にその通りですわ!見た目は華やかとは言い難くありますけれど、お口に入れた時の幸福感は堪りませんわね!」

「そうなんですよね~。美味しいんですけど、数を揃えるとなると見た目地味なのが多くて・・勿論探せばあると思いますが、その分入手が難しくなりますし・・」

 

そう。一度の取引で何千と用意するとなると、ねぇ・・

市販品でしか対応出来んのですよ。

 

お菓子もピンキリだしね。

高級品なんかはここぞという時用というコトで。

 

「そんな!魔女さんにお選び頂いたお菓子ですもの。色々な理由を吟味した上での事だと理解しておりますわ」

「そのように思って頂けて嬉しく思います。ささ。こちらのお菓子も是非お試しください」

「まぁ!そうですわね!それでは・・・」

 

と、美人さんはぽってりスライムな銀色をむきむきもぐもぐ。

次に細長いお菓子をポリポリ・・続いてマカダミアナッツの入ったチョコをコリコリ・・

味わう度に色んな笑顔を見せてくれて、お勧めした私もつられてまたニッコリ!

 

「あぁ、どれも大変美味ですわ・・そして理解しました・・今回は異なる食感を楽しむ趣向ですのね?」

「あ、確かに。それぞれ食感が違いますね・・私が好きなお菓子を集めただけで、食感に拘ったつもりはなかったのですが・・」

「あら、左様でしたか・・ほほほ、失礼しました。つい、魔女さまが可愛らしくて・・」

 

『成程確かに』と手の平を叩いた私を見て、開いた扇で口元を隠し笑う美人さん。

 

いえいえ、大変お上品でまさしく上流階級な感じがベストマッチしておりましてよお姉さま。

寧ろ良い物見せて貰ってこちらが感謝を申し上げたいくらいですわ!

 

「不快にさせたか?」と気を揉んだらしい美人さんには笑顔で「気にしてません」と伝えて、最後の品であるココアを淹れて差し出す。

 

どうやらあちら側も暑い季節?らしいので、冷たいアイスココアでご提供です!

 

ついとサイドの髪を耳に掛け、カラリと氷の鳴るグラスのストローを咥えた美人さん・・

今日は首元とデコルテが淡いグリーンのレースで彩られた深緑色のドレスなんだけど、薄黄色で刺繍された模様が緻密ですげぇ高級感・・

 

『やっぱアドくん家ってお金持ちなんだな』と再確認・・

いや、この場合美人さんが嫁いだお家が超絶金持ちだった、という事になるのか。

 

しかしそのお高そうなドレスを華麗に着こなしてしまう美人さんの気品ときたら・・

美しい仕草も相まって、つい見とれてしまう。

 

うーん。何とはなしの動きも様になっててすげぇなぁ・・

一瞬一瞬がまるで絵画。や。マジでマジで。

 

毎度顔を合わせる度に感嘆が止まりません・・美が隔絶し過ぎてて羨ましいという気持ちすら浮かびませんわ。

 

これまた毎度の事ながら、あまりの神々しさに心の中で拝んでいるとココアを半分程飲んだ美人さんが興奮した様子で語り出した。

 

「魔女さま!これは大変素晴らしい飲み物ですわっ!冷たくて、甘くて、味に厚みがあって・・舌に広がる幸せが飲み終わってからも仄かに残って・・一気に飲んでしまうのが惜しくて少しずつ味わいたい・・そんな飲み物ですわっ!」

「「ココア」も気に入って頂けたようで嬉しいです。こちらはミルク・・牛という動物の乳ですが、それに溶いて飲む粉末になります」

 

スマホの画面で乳牛の画像を検索してカメラの前に持ってくると、画面を確認した美人さんは「こちらにも似たような生き物がおりますわ」と頷く。

 

「「丸太牛」といいまして、肉や乳を得る為の家畜として飼われています。気性も穏やかで優秀な食料供給源ですわ」

「成程。聞いた感じ確かに似てますね」

「しかし「ここあ」でしたか?「ちょこれいと」の菓子たちと一緒に勧められたということは、こちらも「ちょこれいと」が使われている飲み物になるのでしょうか?」

 

小首を傾げて問う美人さんに「ある意味そうですね」と「ココア」について少し詳しく説明した。

 

「原材料がチョコレートと同じ「カカオ」という木の実の種子で、チョコレートは「カカオ」を発酵、乾燥、粉砕、煎り、練り・・といった工程で加工します。そこへミルク、砂糖を加えたのがチョコレートになり、油分を取り出したのが「ココア」となります。今回お出しした「ココア」は、ミルクに混ぜるだけで飲めるように砂糖も加えられていますので、ミルクを用意すればとてもお手軽に楽しめますよ」

「それは大変お手軽ですわね!早速こちらでも試したく思います!」

 

「傍仕えに丸太牛の乳を用意させてもよろしいでしょうか?」と問われたので了承すると、視界の外に手を伸ばした美人さんは呼び鈴を鳴らしたようで、りりぃんと澄んだ音が響いた。

 

 

 




最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新は月曜日の予定です。
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