鏡の国の変態王子様 ~アラサーオタクな私の鏡。繋がった先は異世界でした~ 作:もすもす。
えええええ~っ?!
何コレ何コレ何コレっ?!怖い怖い怖いっ!
いきなり謎の物体が部屋ん中に出現してはる?!
『ひ、
思わず心の中で頼りになるお狐さまを連呼!
するとあ~ら不思議!
3秒でキッチンスペースの壁からぬるっと大きなお狐さまが登場だっ!
いよっ!今日も毛皮がさらツヤふわっふわなイケ狐ですね!
わたわたと慌てる私を真っ直ぐに庇いに来てくれた緋翠たんの背中に、全力で縋りつく!
えぅあぁ~最高~。さらっふわで気持ち良すぎぃ~・・
ついつい素敵なもふ毛皮に埋もれて現実逃避しかけたけど、緋翠たんから『問題無し』との意思が伝わって来て、おそるおそる顔を出した。
「え。大丈夫?危険は無い感じ?」
怖々問う私に、お狐さまは布の塊に鼻先を近づけて匂いを嗅ぐような仕草の後、止める間もなく布の端を咥えてぐいと引っ張る。
「ちょちょちょっ?!って、え?―・・」
ベッドに乗ったまま。広がった布からゴロリと転がり出て来たモノを目にして絶句した。
視界に飛び込んできた光景が、理解出来ない。
あまりにも非現実的な出来事に、体も思考も時が止まったように固まりきる。
耳が痛いくらいシンと静まり返った室内に、自分の唇から「は、」と小さく音が零れ落ちた。
それを切っ掛けにして、漸く体が動き方を思い出す。
いや。いやいやいや、え。何で?どうして?どうやって?
頭の中でぐるぐるぐると「何で?」がマイムマイムしている。
だって、それは。
その人は、絶対にここに居ない筈の人、で。
さらりとなびく程度の短髪で、色は見事な金。
すっと通った鼻筋。形の良い唇。
切れ長の目。閉じられている瞼の奥にある色はアイスブルーだと知っている。
それら全てがバランス良く収まった顔。
動きやすさ重視の頑丈そうな服の下に隠されているのは、細マッチョで体毛の薄い身体。
王子様と言っても頷けるくらいの、完璧な美青年。
異世界に居る筈の、私の、好きな人。
「アド、君・・?」
呼び声が届いたからか、びくりと震えたアド君が辛そうに「ぐぅっ」と唸った。
そ、そうだ!さっきの音!
結構大きな音だったし、高いところから床に落ちたのかも!
だとしたら頭を打ってたり・・
そんな風に思い至り、「何でアド君が私の部屋に居るのか」という当然の疑問を脇にポイっ!と投げ捨てて急ぎベッドから降りる。
ひやりとした床を妙に心地良く感じながら、どぎまぎとアド君の傍に近寄った。
やっばい。
心臓ばくばく。
手も震えてますがな。
好き。な人が、目の前にいる。
それだけで、信じられないくらい緊張した。
左側を下にして体を横たえているアド君の正面に、腰が抜けたようにぺたりと座り込んで、目を閉じ深呼吸すること2回。
どうにか呼吸を整えて、そーっと声を掛けてみた。
「アド君・・アド君!」
少し待っても反応が無いので、そっと。震える手を伸ばしつつ再度声を掛ける。
「ね、ねぇ。大丈夫?」
ぽん、と。
肩に軽く手が触れた瞬間、アド君の口からひび割れた声が溢れた。
「ぐぅ、ぁあ゛あ゛あ゛っ!」
びくびくっと身体が跳ねたのに驚き慌てて手を引っ込める。
えっ?!何?何っ?!
触ったらマズかった?!肩を怪我してたとか?!
行き場の無い手をあわあわとバタつかせ、急ぎ距離を取ろうとして―・・
アド君の様子に、「ん?」と首を傾げその場に留まった。
「ひうっ、う゛っ!あ、あ゛ぁぁ・・」
両腕を胸の前で交差させ、自分を抱きしめるようにして二の腕をぎちぎちと掴んでいるアド君は、頬を上気させて薄っすらと汗を掻き、きゅうと眉根を寄せ・・戦慄く唇の端から、透明な唾液を零している。
あまりに艶めかしく、色気が凄まじくて思わずごくりと喉が鳴った。
何より、腰を引いて足を軽く曲げたくらいじゃ隠しきれないくらいに膨らんだ股間と、その周辺のぐしょぐしょっぷりがアド君の状態を如実に表しておりますれば。
『Oh!なんということでしょう!』
何故にこんな状態でいるのかは全くの不明でありますが、すっかり出来上がっていらっしゃるご様子!
え。マジどうして?!何があったんアド君!
ぷちパニックで『あわわわっ!』とキョロキョロ意味も無く視線を迷走させると、背中にふさっとした感触。
はっとして横を向けば、お狐さまの優しい眼差し。
同時に伝わってきた意思に、思わずオウム返しで問う。
「え、助ける?私が?」
鼻先を少し下げた相槌と共に『その通り』と返され、続いて伝えられた意思に驚愕して力いっぱい首を振った。
「解放してあげろ?・・って、えぇ?!そ、そういう意味?!や、無理だって!そりゃ確かに前にしたことあるけども!その時と今では状況というか、心持ちが違うといいますか!」
アド君に対する好意を自覚しちゃった今となっては無理難題も良いとこですって!
「ムリムリムリっ!」と変な汗を掻いて焦る私に、お狐さまの冷静な意思が伝わってきてギクリと固まる。
「え、命にかかわる・・って?」
それは。出さないと、死んじゃう。ってこと?
視線をアド君に戻す。
苦しそうに喘ぎ、震えるその姿が冷たくなる様を一瞬でも想像したら、全身にゾっと悪寒が走って反射的に『嫌だ!』って全力で拒絶した。
『無理とか恥ずかしいとか言ってる場合じゃない!』
勝手に触ったりしたら、アド君に嫌われるかもしれない。
けど、
「分かったよ緋翠たん!私、やってみる!」
覚悟は一瞬で決まって、気合の入った返答に『それで良い』という風に頷いたお狐さまは、励ましに私を尻尾でするりとひと撫でして、壁の向こうへ消えて行った。
お狐さまを見送り、少々の心細さに蓋をして、アド君に視線を向け直す。
荒い呼吸の合間に零れる抑えきれない喘ぎが、容赦なく私の正気を焦げ付かせようとしてくる・・けど。
ごくり。意識して喉を動かし、敢えて声に出して宣言する。
「絶対、助けるからね」
〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇
ふわりと立ち上る、引き寄せられるような体臭。
そこに混ざる精液の匂いにクラっとしながら、慎重にズボンを脱がしにかかる。
ベルト代わりらしき幅広の紐を解き、湿る生地に苦労しながら縦に並ぶボタンを1つ1つ外していった。
どうやら敏感になっているらしく、少しの刺激でも強く反応する。
辛いのか、腰がどんどん引けて逃げていくので、仕方なく後ろに回って膝で腰を押さえたら、盛大に体を反らし「ひぅぁあっ!」と嬌声を上げられてしまった。
びくんっ!と跳ねた身体の振動がダイレクトに伝わって来て、興奮を煽られ背筋にゾクゾクと震えが走る。
『い、イカンイカン!これは人命救助、人命救助!』
そう自身に何度言い聞かせても、発情しきった想い人があられもない恰好で目の前に居るワケで・・
脆く崩れる理性の壁を必死で修復するのに、その端からガーリガリ削られたら、ね。
自然と、私の呼吸も荒くなっていこうというもの・・
ふ、ふ、と短く息を吐きながら、仰向けにしたアド君の下着と一緒に、ズボンをずるっと引き下ろす。
途端。アド君の分身が解放された勢いでぶるんっと跳ね起きて、同時にぶびゅっ!と白濁を飛ばした。
とろりと濃い精液が、私のTシャツから眼鏡までぴぴっ!と飛んで白く跡を残す。
『なんだか
あぁ、そうか。
初めてアド君と会った時と似てるんだ。
何だか急に可笑しくなって、「ふふっ」と小さく笑った。
うん。どうせならとことん気持ち良くなってもらおう。
ついでに私もちょこっとだけ楽しむのは、許してくれるかな?
外した眼鏡をシャツの裾で拭って掛け直す。
少し乱れた髪も括り直して、何だかふわふわした興奮のままに下半身の衣服を一気に剥ぎ取った。
その刺激でまたびっびっ!と白濁が飛ぶが、目に飛び込んできたモノのせいで気にするどころではない。
「でっ?!」
飛び出しかけた驚きの声を、なんとか途中で止める。
それは、以前見た時とは全くの別物と言っても過言ではない代物。
『でっかい・・軽く2倍・・下手したら3倍くらいに膨らんでいるのでは?』
そそり立つ分身と同等・・いや、質量だけで言ったらとっくに超えていると思われる袋状の膨らみ。
視線を釘付けにしているのは、アド君の分身の下で「てろん」と垂れ広がるモノ。
次代を繋ぐ大事な器官である陰嚢が、あり得ない大きさに膨らんでいた。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新は月曜日の予定です。