鏡の国の変態王子様 ~アラサーオタクな私の鏡。繋がった先は異世界でした~ 作:もすもす。
身体が燃え、切り刻まれ、水に沈められたとて。これほどの痛みにはならぬだろうというほどの苦痛。
分身に熱が集わぬまま、些細な刺激で吐精するが快感は遠く。
自分の意思とは関係なく魔力の凝った精を吐き出す身体に翻弄され、背筋を撫でた死の気配に恐慌状態へと陥る。
『いやだ、嫌だ!私は、アヤに・・生きて彼女の元へ、絶対に!』
強く、強く。彼女に会いたいと希う。
「あや、アヤっ!!」
有らん限りの想いを乗せ、彼女の名を呼び叫んだ。
瞬間。
一瞬の浮遊感の後、左半身に強い衝撃が走る。
しかし痛みは直ぐに遠くなり、代わりに湧き上がったのは激しい性衝動。
身体を蝕んでいた熱は悦楽の糧となり、分身が固く膨張する感覚に身体が震えた。
唐突に苦痛が消えた事に戸惑っている内、覆っていた布が何かに引かれて身体が自由になる。
と、呼吸により取り込んだ空気が・・酷く、甘く、て。
思考が快感で塗りつぶされた。
以降は感覚も、意識も曖昧なまま時が過ぎ。
薄い布越しに世界を眺めるような、不思議な状況をぼんやりとだけ認識して・・
その視界に、少しずつ焦点が合い始めた、その時。
強烈な射精感で腰が砕けるような快感が脳を揺さ振り乱して、目に入って来る光景が唐突に鮮明になり・・
ついには身体と意識が完全に重なって、私は私を取り戻した。
「お゛っ?!ひっ!くっ・・ふぅ~・・・」
長い長い射精が漸く止まり、はっ。はっ。と激しく呼吸を繰り返した私は、混乱の真っただ中に放り込まれる。
まず、目の前に
力無く、くたりと横たわった身体に赤い発疹のような吸い跡を散らした姿は酷く淫靡で、そのあまりの美しさに呼吸を忘れた。
「っ!。・・ア、ヤ?・・・」
結果。強烈な快感が股間から背筋を貫いて、身体が恍惚に震えた。
自然と腰が揺れ、ぐちゅりと粘着的な音がして・・
つられて下ろした視線の先。今更ながら、自分の一部がアヤと繋がっている事を認識する。
は?
わた、し、は。なに、を?・・
硬直した後、無意識の内に現実から目を逸らすが如く、錆び付いた門扉を無理矢理動かすように、ぎこちなく周囲に視線を巡らせた。
その結果。私は自身が世界を渡ったという現実を理解する。
『・・鏡越しではあったが、見知った室内、だ』
という事は、私は・・何らかの事象により、世界を渡った・・と・・。
目の前の女性は、間違いなく
歓喜に、身体を震わせた。
だが、直ぐに動かぬ彼女の様子に焦りを覚える。
全く以て言い訳出来ない状況に、全身から冷や汗が流れる。
何はともあれ、アヤの状態を確認しようと口元に手をかざした。
ゆっくりとではあるが、呼吸はしている。
心臓も、動いている。
『体内に直接
一応の確認を済ませた後、更に細かくアヤを観察する・・
と、明らかに下腹がぽっこりと膨らんでいるではないか?!
慌てて、魔力による探査を用いて状態を確認したところ・・
・・どうやら妊娠などではなく、大量の精液が胎の中を満たしているから、のようだ。
その事実に打ちのめされて酷い充足感を得ると共に、罪悪感やらで途轍もなく申し訳ない気持ちになる。
だが、体内に私の濃い魔力を湛えた精があることで、アヤの魔力と私の魔力は大分馴染んできているようだ。
体内の急激な魔力濃度の変化は身体に様々な影響を及ぼすが、私とアヤの魔力は相性が良く、命に係わるような体調悪化などは起こらない・・筈だ。
ただ、今のアヤは魔力が馴染み始めたところのようであるからして、まだ暫く精は体内に留めて置いた方が良いだろう。
このまま馴染む前に精を体外へと出してしまえば、魔力の乱れが生じ身体に更なる負担を掛けかねない。
命には係わらずとも、魔力酔いによる嘔吐感などは出て来てもおかしくはないのだ。
つまり、このまま
・・正直、「出て行きたくない」というのが本音ではある。
夢にまで見た、アヤとの逢瀬だ。
今暫く、堪能したい。
繋がったまま、眠るアヤの隅々を記憶に焼き付ける為、
寝具に広がる黒髪は艶やかで、手に取るとさらりと指の間を通り抜ける滑らかさ。
普段黒ぶちの眼鏡を掛けている目元は疲れからかやや落ちくぼんではいるが、閉じた瞼の縁に扇状に並ぶ睫毛は長く、隠された瞳を間近で目にするのが待ち遠しい。
やや黄色味がかった肌はきめ細やかで柔らかく、首筋から胸にかけては、私が付けたらしい吸い跡がぽつぽつと赤く咲いていて、とても煽情的だ。
そして何よりも目を引く胸は・・その、あまりにも素晴らしくて、どう言葉にしたら良いか分からない。
触れれば唯一無二の柔らかさで、手の平から零れ出る大きさに思わず喉が鳴った。
濃く色付いた先は(記憶はないが)散々私に弄られたらしく、周辺の肌色が赤く染まっていて、申し訳なくなる。
最後に会った時より細く見える腰つきに、ちゃんと食べれているのかと心配した。
こんな、どろりとした精を身に纏わせる等という事を仕出かした私には、言われたくないだろうが。
そして、そして・・
毛が無く、ふにふにと柔らかい「そこ」は赤く膨らんだ花芯を中心に、私を根元までみっちりと飲み込んでいて・・
眺めている内に、欲が燃えうねって首をもたげ、自然と呼吸が荒れ始めた。
平時に戻りかけていた理性はあっさりと欲望に屈し、我慢できずに曲げた膝を手で押さえて開き、ゆるりと腰を動かす。
アヤを起こさぬように。優しく、優しく、揺する。
一番敏感な先端が、弾力のある最奥を舐めるように擦って、その弾かれるような反発感に快感が背筋を撫で上げ、脳に痺れを齎した。
私自身がアヤの中に入り、出て、入ると繰り返すところを凝視しながら、少しでもこの悦楽が続くよう、達しそうになるのを必死に堪える。
溢れる唾液を飲み込み、流れる汗をそのままに、努めて優しく・・アヤの中を味わった。
ぬちっ。ぬち。ぬちっ。ぐちゅ、ぬちっ。
『あぁ。アヤの中は、なんて、柔らかくて熱い・・気持ちいい・・』
アヤと繋がっているという事実に、多幸感で魂から震えが走る。
ぞくぞくとして尻に力が入った瞬間。何故か後穴の内側から痺れを伴う快感が生まれ、瞬間的に増幅された波に抗えず精を放った。
「お゛っ?!ほっ!イグっ!イクイクイ~――っっ!!」
ビクッビクッとアヤの中で分身が跳ねる度、腹の内側からビリビリと痺れるような快感が生まれ、袋に残っている精を無理矢理絞り出されるような感覚に陥る。
でるっ!まだ出るっ!あ、止まら、なっ?!
「なん、で。お゛っ!お゛ぉ~~・・」
舌を出し、喘ぐ間も。分身はアヤの中にびゅうびゅうと精を吐き出し、収まり切れなかった白濁は溢れて、アヤと私の間にとろりと零れた。
信じられないくらいに長く続いた射精が漸く治まった時には、私は息も絶え絶えで体を支えるのがやっとという状態に。
これ、は。まずい。
アヤの上に倒れ込む、やも・・
それだけはすまいと、アヤから離れるべく分身を引き抜く。
途端、ごぽっ!と溢れ出た精を慌てて水操魔法で操作して、再度彼女の中に収め留めた。
『・・最初からこうすべきだったな』と反省しつつ、アヤの隣に横になって息を整える。
落ち着いた所でやっと冷静になり、彼女が目を覚ますまでにこの惨状を整えるべきだと思い至った。
倦怠感に包まれた身体を無理矢理動かしたところ、尻に違和感・・
恐る恐る手を伸ばして確認すると、何か、固い物に触れた・・
・・・どうやら、後穴に何かの器具を埋められていたらしい・・
だから先程の射精の時、あそこまで快感が深かったのかと納得すると同時に、(またしても記憶はないが)私自身も彼女の世話になっていたのだと、理解した。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新は月曜日の予定です。