※この作品はR-18です。

鏡の国の変態王子様 ~アラサーオタクな私の鏡。繋がった先は異世界でした~   作:もすもす。

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こちらは二話同時投稿の二話目です。


【72】傍仕えさんとの初会話!&異世界のキャンプ事情。

 

キャンプ道具をプレゼントするって言ったら「それなら傍仕えも交えて話しをしよう」という事になって、ハーフエルフのジャスパーさんが呼ばれた。

 

お。ということは、検証出来ていなかったカメラ越しの対話が実行出来ますやん?

 

「っしゃー!んじゃカメラとモニターを繋ぐね!新品だからちょい時間かかるかもだけど」

 

親友から借りたヤツを使う前に、自分で注文した分が届いたんでござる。

えーと、説明書説明書・・

 

箱をガサゴソして、説明書を発掘。読みながらセッティングをしていく。

 

ん?電源まで届かんぞ?・・延長コードの予備あったっけ?

 

そうこうしている内に「何か御用ですか?」と傍仕えさんがログインしました!

おっと、本日も麗しいお姿で。

つーか君らさ。主従揃って美形過ぎでないかい?

 

魂が浄化され・・る前に腐り落ち(妄想し)そうですゴメンナサイ。

 

いや、マジで絵になる2人だわ。

オタクじゃなくてもガン見するわ。

 

「あぁ、彼女が野営道具を融通してくれるそうだ。どういった物が要り様か、ジャスも交えて話した方が良さそうだったんでな」

「左様でございましたか。では[言語変換]の魔道具を持って参ります」

「そうだな。頼む」

 

暴れそうになる腐りきった魂を押さえ付けている間に、傍仕えさんはすっと頭を下げて一旦退室。

そしてすぐに、この前試せずじまいだった魔道具が入っているであろう箱を手に戻って来た。

 

その間こちらも心の中で大はしゃぎする腐女子を無視して、なんとか準備を終わらせる。

 

マイク付きのカメラをこちらに向けて、有線で繋がったモニターを向こう側に設置。

勿論、電源コードはこちら側に引っ張り込んで、急遽発掘してきた延長コードに差してあります。

不格好だけど、まぁ取りあえず使えれば良いかの精神で。

 

「大丈夫?こっちの映像映ってるかな?」

 

ひらひらとカメラの前で手を振ってみると、青年は頷いて「大丈夫だ」と返した。

 

「声もしっかり届いている・・だがそちらの顔が出るこの「もにたー」が下にあるのは少し話し辛いかもしれんな・・」

「成程。とりあえず今日はお試しだしこのままで。追々顔の高さに置けるように、道具か何か探しておくよ」

「あぁ、そうしてもらえると助かる」

「はいはーい」

 

そう軽く返すと、青年が傍仕えさんに隣へ来るよう呼び掛けた。

 

「ジャスもこちらに来るといい。あちらから視えていたとはいえ、互いに顔を合わせるのは初めてだろう?改めて挨拶から始めるといい」

「ありがとうございます。では、失礼致します」

 

傍仕えさんは一礼した後、膝立ちになってモニターを覗き込んだ。

その首には先程までは無かった豪華なネックレスが掛けられている。

 

成程、そのネックレスが[言語変換]の魔道具というわけだ。

 

「改めまして、アディード様に傍仕えとしてお仕えしております。ハーフエルフのジャスパーと申します。どうぞよろしくお願い致します「異界の魔女」様」

「はーい。どうもジャスパーさん。アド君とはお友達として仲良くさせてもらってます!「異界の魔女」でーす。気軽に「魔女さん」と呼んでくださいな」

 

青年が「アヤ」の名を出さない状況を察して、自分も調子を合わせ「魔女さん」呼びをお願いする。

しかし、こちらの対応が予想外だったのか、一瞬だけ口ごもった傍仕えさんは胸に手を当て、軽く頭を下げて言った。

 

「畏れ多い事でございます。主人であるアディード様のご友人なのですから、貴女様は主人と同等のお立場。せめて「魔女様」とお呼びする事でご勘弁願えませんでしょうか?」

 

か、固いなぁ~・・けどま、しゃーないか。

 

傍仕えさんにも立場とか身分?とかあるのだろう。

『気安く話したい』というこちらの要望を無理やり押し付けるのはどうかと思うので「ではそれで!」と軽く了承した。

 

『お前コミュ障ちゃうんかい?!』って?

そりゃあ、よく知りもしない人と話すのは苦手だよ。

でも、傍仕えさんはアド君の身近な人だし、変な人物ではなさそうだし?

あと多分鏡越しという事で絶対的な安全性が確保されてるのが大きいかな?

 

「よし。会話は問題無く出来るようだな」

「んだね!あとは私以外の人ともお話し出来るのか試したいとこだけど・・」

「確かに。ならそれはアキ殿が来られた時にでも頼めるだろうか?」

「了解!そしたらあっちの予定訊いておくけど、多分夜しか時間取れないと思う。アド君たちの都合は?」

 

スマホを取り出し、振りながら訊ねると青年は「ジャス?」と傍仕えさんに話しを振った。

 

「はい。夜間という事でしたら、夕食から就寝までの間なら空いております。今日と明日、明後日まででしたら問題ございません」

「分かった。なら私はアキ殿の都合に合わせよう。そう伝えてもらえるか?」

「はーい了解!直ぐに連絡してみるね!」

「よろしく頼む」

 

早速スマホのアプリを開いて、ぽちぽちと打ち込みメッセを飛ばす。

確認出来たら直ぐに返信してくるだろう。

傍仕えさんにメロメロだったし。

 

あ、メロメロと言えば!

緋翠たんの事もその時に紹介出来るかな?

アキ、霊感あるし。多分視えるでしょ!!

 

「では早速だが、野営時の行動と必要な道具類についてジャス。説明してもらえるか?」

「はい。畏まりました」

「お。よろしくです!そしたらそれを聞いた上でこっちの品物を提案するね!」

 

そこからはあちらでのキャンプ事情を聴きました。

 

・・魔物とか野盗とか、普通に出てくると・・

だから結界の魔道具必須・・なるほど。

安全圏(セーフゾーン)の確保は常識ですか、そうですか。

でも小さな虫なんかは入って来る?

あ、そんなら虫よけあったら便利かもね。

メモメモ・・

 

装備は最低限。食料や天幕(テント)なんかは魔法鞄(マジックバック)で持ち運ぶと・・

って。ちょいまち。

在るんかい魔法鞄!!

あれでしょ?!見た目よりたくさん物が入ってなのに軽くて入れた物の時間も経過しないという・・

え?そんなのがあったら苦労しない?

せいぜい一人用の寝台が入るかどうかの容量?

確かに重さは変わらないが勿論時間は経過する、と・・

いや、それでもこちらにはそんな魔法道具ありませんから、十分便利だと思うけどね!

 

んで、火種や飲料水、明りなんかは魔法がある。と。

あ、でも保存食はあんまり美味しくないのね。テンプレ、テンプレ。

 

ん~。じゃあこっちからの提供は保存食や調味料。

あと、薄くても体が痛くならない寝具(マット)やタープやイスにハンモック。サバイバルシートに、嵩張らない食器や調理器具ってところかな?

 

「っとまぁ。こっちで思い付いたのを色々用意してみるから、実際手に取って見て良さそうだったらそのままお持ちくださいな」

「あぁ。それで良いかジャス?」

「はい。絵や話だけでは活用出来るものかどうか判断できませんので、その方がよろしいかと存じます」

「おけおけ、了解!したら直ぐに見本を注文するけど、出発はいつなんだっけ?」

 

ノートにメモを取りながら出発日を確認すると「四日後だな」と、あっさりした声音で返答があった。

 

「・・四日後?」

「そう。四日後だ」

「そっ?!・・なっ・・・だーっ!じゃあ急がなきゃじゃんっ!てかこんな急な申し出、逆に迷惑だったんじゃないの?!色々と大丈夫?!」

 

予想以上に迫っていた出発の日に狼狽しながら言うと、主従揃って「問題ない」と頷いた。

 

「確かに荷造りはほぼ完了しておりますが、そちらからの代替品の質が良ければ入れ替えるだけの話ですし、お話の感じからして荷物が減る事はあっても増える事はなさそうなので、何の問題もございません」

「食事の質が上がるだけでも助かる。不味い食事で気が滅入るよりは、余程良い」

「うん・・まぁ、2人がそう言うのなら、このまま用意するけども・・本当に大丈夫?」

「あぁ、頼む」

「よろしくお願い致します」

 

結局、当事者2人にお願いされる形になったので、明日気合を入れて買いに行くことにしました。

ネット注文だと間に合わないかもだからね。

金貨一枚分からしたら足が出るけども、カレールーの売り上げがある今の私は無敵なのだ!

 

わっはっはー!余裕、余裕♪

 

 

 




最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新は金曜日です。
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