※この作品はR-18です。

FGOエロ小説まとめ   作:お一

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※こちら、楊貴妃実装時の2020年1月にpixiv様にて投稿したものでありまして、楊貴妃のキャラクターに造詣の浅い部分が存在する可能性があります
どうか広い心でお楽しみください



〇唐の妃の赤ちゃんプレイ

「おやおや、こいつぁ珍しい。ますたぁ殿がおれに絵のご依頼かい? いやいや、迷惑なんてとんでもねえ。とと様じゃなくておれにご指名賜れるたぁ、猿でも相手に踊り明かしたいくらいさ」

 いつものように、硯に墨を摺っていた葛飾北斎、いやお栄に頼みごとのために訪れたのは藤丸立香であった。

 言うまでもないが、彼女は絵師である。それも、好きが昂じて絵を生業に選んだ絵狂いの類で、仕事でなくても大抵は絵を描いている。

 事の発端は、先日召喚に成功した楊玉環、通称を楊貴妃というサーヴァントからの相談であった。

「葛飾北斎って画家の方が、ところ構わずついてきて墨を摺ってるんです・・・・・・」

 ああ、なるほど、と立香は苦笑と共に納得した。

 美というものは一つの価値観に過ぎない。時代や環境、場所によって基準の変わるそれに絶対性はないが、美を知る者はだからこそ好いのだと語る。

 芸術家は総じて、自らが美と感じたものに弱い。それを賛美せずにはいられないし、物質としてこの世に在るものを自分の才腕で別の形に残すことに余念がない。

 それは音楽であったり絵であったりする。葛飾北斎と葛飾応為は画家だから、当然絵に残したがる。自分の技術で、世界三大美女(日本限定でのみ通じる三大である)に数えられる楊貴妃を、どう描けるのか。

うずうずと堪らぬ衝動に任せてつけ狙い、挙措を観察しているらしい。

 そこで、楊貴妃からの相談を受け、立香は北斎とお栄に、

「一度だけ描いたら、もうストーカー行為はしないこと」

 という約定を取り付けた。それならばと、楊貴妃も納得して、先日描き上がった一枚の絵が、カルデアでも話題になったばかりである。

 その葛飾応為に、今度は藤丸立香から個人的な依頼である。

「・・・・・・ははぁ、しかも春画とは、こりゃあお天道様でも落ちてきそうだねえ」

 頼まれたのは、楊貴妃をモチーフにした春画、つまり十八歳未満は閲覧禁止の、エロティシズムをふんだんに盛り込んだ芸術作品である。

「まあ、なにに使うかなんてそれこそ野暮天だ、ますたぁ殿に腕を見込まれたとのも光栄だし、文句なんざないんだが、いったいこりゃまたどうしたことだい?」

 あまりにも珍しい話で、お栄は親切心が昂じて訳を問う。

 誰かからの頼み事か。それともなにか脅されてのことか。困ったことなのかと問うと、立香は顔を伏せながらぽつぽつと話し始めた。

「先日、ユゥユゥの、ああ、楊貴妃さんのことなんですけど、趣味というか、好きなことを聞いてしまって」

 と、楊貴妃の個人的な趣向を明かすことに躊躇いはあったが、立香は語った。

 要するに、楊貴妃は大人を赤子のように扱うことに興奮するらしく、その話を聞いた時、胸にときめいたものがあったことを誤魔化しきれなくなったのである。

「ますたぁ殿が、赤ん坊になりたいってことかい?」

 お栄は、驚きのあまり声が高くなった。

「赤ん坊、ねえ・・・・・・」

 恥ずかしい趣向だと、立香も判っている。というより、思い込んでいる。応為のまじまじとした視線に行き場をなくし、肩を縮めて身を小さくした。

(いやあ、別にそれくらい構いやしねえけどさ・・・・・・)

 と、お栄にも胸に疼くものを感じた。

 まだ成人さえしていない小さな背中に人類の命運を背負った立香である。疲れてしまって、赤子に戻ってみたいと思うことは自然なことかもしれない。が、あまりにも常識的な性癖から離れたと言える趣向は、確かに聞いた者を困惑させるかもしれない。

(もしこのことがバレたら・・・・・・)

 信頼関係さえ失う、と立香は思った。少なくとも何人かに見損なわれるのは避けられないだろう。

 だから、封じようと思った。しかしなにもないまま封じるには、あまりにも強い引力を持った欲求だった。そこで、葛飾応為に絵を描いてもらい、時折それを用いてガス抜きをして封じようということだった。

(・・・・・・)

 お栄としては、面白くない。

 いや、お栄の絵ならばと並みいる芸術家の中から選ばれたことは嬉しいし、お栄ならばと心の内側の恥ずかしい欲求を打ち明けてくれたことも誇らしい。

 が、やはり胸に妬心の疼くのを止められない。

(なんでえなんでえ、唐変木のますたぁ殿め! そんなことおれに頼んでくれりゃ、それこそ玉の赤ん坊みたく世話してやるってのにさ!)

 そもそも、立香のその趣向を聞いて見損なうのは何人だろう。

 確かに何人かは戸惑うかもしれないが、大抵は理解してくれるように思う。性癖とはいえ、他人からの理解を一切得られないものとして封じようとする性根も、少し気に入らない。

(とはいったものの、まさか秘密を暴露するわけにもいかねえし、どうしたもんかね)

 お栄は悩んだ。が、仕事は仕事として引き受けた。

「まさか本人にすっぽんぽんになってもらうわけにもいかねえし、まだ日も経ってねえ。おれの目に眩しかった姿は目に焼き付いてる。そいつをちょちょいっといじったもんで構わねえかい、ますたぁ殿?」

 異論ない。立香は引き取った。

 そこから、ほとんど休みらしい休みも取らず、楊貴妃を初めて描いた一枚目と同じだけの熱意を注いで、三日の後に完成した。

(これならますたぁ殿も満足してくれらあ)

 自信作である。試しに壁に貼り付けてみたら、忠実に描かれた傾国の美貌が匂い立つばかりであった。

 なんと贅沢な品であろう。彼の葛飾応為の春画を自身の趣味のためのコレクションにしてしまえるとは。しかも画料はほとんどタダである。

(まあこっちは画材でますたぁ殿に借金してるようなもんだし、居候してるってのに家賃も払ってねえ有様だ。画料は突き返すのが道理ってもんよ)

 完成品と引き換えに、お栄の言い値で取引する約束だが、お栄は最初から値などつけるつもりはない。

「さて、唐変木のますたぁ殿へ渡しに行ってやるかね」

 よっこらしょ、と腰を上げた時、入り口の扉が開いた。

(あらら、鍵をかけ忘れちまったかい)

 壁に掛けた絵を剥がす瞬間である。見られたかもしれない。

 とはいえ、自分は絵師である。楊貴妃の美しさに目と心を奪われ、想像のままに裸婦画を描いたと言えば通じるだろう。

 振り返って見た顔が誰なのかを認識するまで、お栄はそう決め込んでいた。

 

 

 

 お栄を訪ねると、肩透かしであった。

「ご依頼の品はとうにますたぁ殿の部屋に届けておいたぜ。さあさ、さっさと帰りな」

 彼女にしては珍しい。木で鼻を括るような態度で門前払いを食い、引き返した。

(珍しく機嫌悪かったなあ)

 やはり女性に女性の春画を頼むのは非常識だっただろうか。いや、依頼を受けた際には気を悪くした様子もなかったし、なにか別の理由か。

 取り留めなくお栄の機嫌の悪い理由を探してみたが、女心というものは判らない。立香は知らぬ間に部屋へ辿り着き、扉の開くのを待ったが、ロックされていた。

(あれ、俺、鍵掛けたっけ?)

 なにか用事があって訪れた人も室内で待てるように、立香は意識して鍵を掛けたことはない。今回も特に鍵をかける理由はなかったから、思い当たる節がない。

(まあいいか)

 受け取りに行く品が品だから、無意識に掛けたものかもしれないと、指紋認証と解除キーを扉の脇の電子ロックに打ち込んで解除する。

 扉が横開きで自動で開き、室内へ入る。

「んふ、んくく。んいっ」

 電灯は点いていない。真っ暗な室内に、むわっと充満して香る汗の香。頭の芯がぼんやりと蕩けるような、魅惑的な香りだった。

 寝台の上に人の気配。闇に慣れない目で陰影を見透かしながら、手探りで扉の傍の電灯のスイッチを探す。

 ぱち、と灯りが点った。数度の明滅と共に光に浮かび上がったのは、ベッドの上で蹲踞をして、足を開いて自らの秘部をまさぐる楊貴妃の姿であった。

「ユゥユゥ!?」

 装いは丈の短いチャイナ服。足の付け根までもが、なにかの拍子に裾が捲れれば露わになるという際どい衣装である。

 それが蹲踞して膝を割り、腰を突き出して、女の最も隠された場所を強調する姿勢で指を割れ目にねじ込んでいる。

「あ、おかえりなさい、天子様。もうすぐ、んんっ、準備出来ます、から」

 立香の顔を見るなりぱっと目を輝かせる楊貴妃。

 なにをしているのか、問うまでもない。しかし、自慰にしては姿勢が不自然であった。

(準備・・・・・・?)

 と、訳が判らないなりに扉のロックはしておいた方がいいと察して鍵をかける。

 近づいていいものなのか。もし個人の秘め事に出くわしてしまったのなら、たとえ場所がどこだろうとみだりに近づくのは人間として正しい行いなのか。ぐるぐると、立香の思考が巡る。

 そんな立香を置いて、

「んあ・・・・・・!」

 愛らしい声音で喉を反り、手首を少し回して二本の指を咥え込んだ秘唇を抉る。

 ずぷ、と肉の抵抗を感じさせる手つきで指を引き抜くと、淫らな糸が引いた。

「んあ、は、あ・・・・・・天子様、準備が整いました」

 足位置を直し、姿勢をそのままに立香に向き直る。蹲踞の姿勢で、大胆に露わになった秘部が、照明にぬらぬらと照り光る無毛の肉厚女性器が、立香に向けてひくひくと蠢いて挨拶した。

「う・・・・・・あ・・・・・・」

 気勢を呑まれて、立香は声もなく戸惑っている。

 楊貴妃は目を細めて微笑し、雅楽を極めた細くしなやかな指先にべっとりとまとわりついた愛液を舐め取る。

「イジワルなマスター。葛飾北斎さん、いいえ、応為さんでしたっけ。あの方から伺っておりますよ? ユゥユゥと、したいことがあったのでしょう?」

 すっと、膝が閉じた。立香の視線を縫い留めていた秘唇が隠されてしまった。

 強い落胆で、思わず楊貴妃の目を見てしまった。

「ああ・・・・・・お可愛い・・・・・・。なんて可愛らしいのでしょう。そんな、お預けを食らった幼子のように・・・・・・堪りません」

 感に堪えたように、ほう、と息を吐く楊貴妃。

 部屋に満ちた楊貴妃の淫臭と相まって、背筋にぞくぞくとなにか駆け抜ける感覚。知らぬ間に、立香のズボンも雄々しい隆起を見せていた。

「絵画って、本当に素晴らしいですよね? あたしも、虹霓という屏風を送られたので知っています。見ているだけで、心を奪うほど美しい作品があること。

 その絵画の写し手に、手を伸ばせば触れられる、声を掛ければ振り向く女を描かせるなんて、贅を知り尽くしていらっしゃるのね、天子様」

 すっと、僅かに膝が割れる。

 視線が、また縫い付けられる。楊貴妃はくすくすと笑いながら、

「ねえ、天子様? ユゥファン(玉環、つまり自分のこと)の淫らな絵を見ながら、なにをなさろうとしていたの? いえ、その時あたしのことを、なんとお呼びになるおつもりでしたの?」

 ゆっくりと、脚が開いていく。

 自らを閉じ込める檻の戸が開くような、そんな感覚が立香に生まれた。自分は獣。この戸が開けば、食われることを心待ちにしている獲物にすぐさま飛び掛かれるのだ。あろうことかこの獲物は、逃げるどころか獣の口の端から零れ落ちる涎さえも舌を伸ばして受け止めるほど、その瞬間を待っている。

 催眠にでも掛かったように、立香は思考力をなくしていく。

「ニャン・・・・・・いえ、天子様のお国の言葉では・・・・・・そう」

 徐々に開かれていく檻の戸、しかし今にも獲物が見えようかという瞬間に止まった。

 焦れて楊貴妃の目を見上げると、人理を背負う男を嬲り、慈しむ昂奮に笑み崩れる淫魔の如き表情が目に焼き付いた。

「ママ・・・・・・でしたよね?」

 今度は、その表情に視線が縫い留められた。

「うあ・・・・・・あ・・・・・・」

 叱られる寸前の子供のような表情で怯える立香。

 思春期故に、自分を観測する周囲の者に強く逞しく、しなやかな印象を与えたくなる。それは誰しもが通る過程。要は格好をつけたいのだ。常に自然体の立香も、例外ではない。そういう虚栄が本当の勇気を振り絞るきっかけになることもあるから、馬鹿に出来ない。

 そんな虚栄から対極に位置する、回帰願望。いや、そこまで至らなくとも、母性を強く宿す女性に思い切り甘えてみたいという禁断の欲望。一人前の男を自称してこの世に立つ男性には、到底認められない心の奥底の欲求。

 それをよりにもよって女性に知られてしまったという事実に、立香は恐れおののいた。

「想像してしまったんです、あたし。天子様が壁に掛けられたユゥユゥの絵に、ママ、ママ、と呼びかけながら激しく、ご自分のそれを慰めるお姿。

 そうしたら、居ても立っても居られなくなって。こうしてマスターのお部屋にお邪魔しました。むずがる児を放置するなんて、そんなこととても出来ません」

 ゆっくりと、また脚が開かれていく。

 しかし、今度は立香の視線は動かない。恥ずかしい事実を知られてしまった恐怖が、欲求を押し退けた。同時に、そんな欲求を抱いてしまった自分に対して、強烈な嫌悪感と羞恥が押し寄せた。

「でもマスターは恥ずかしがり屋さん。ユゥファンがママですよ、と抱き締めても素直に甘えてくれないでしょう? だから、こうして交渉に来ました」

 楊貴妃は、嗜虐的な笑みを崩さない。細まった目の光が鋭く、吊り上がる口角はより淫らに。

「ユゥファンのこと、モノにしちゃってください」

 手が伸びる。人差し指と中指で、ヒクついた膣口をくっと開く。内部の膣襞が覗き、開いた膣口から粘度の高い愛液がひと塊、ぼとりと落ちた。

「ユゥファンの体にしたいこと、みーんなしてみてください。自分の子種を奥にたっぷりと注ぎ込んで、身も心もモノにした女が相手なら、どんな姿を見せても恥ずかしくないでしょう?」

 くっくと、悪戯をするように膣口と閉じては開き、閉じては開きを繰り返す。

「当世風におねだりしてみせますと・・・・・・マスターの逞しいオチンポ様、ユゥファンのぐちょ濡れマンコに好きなだけハメハメして、マスターの雄汁をお腹たぷんたぷんになるまで注ぎ込んで・・・・・・マスター専用の種付け雌マンコにしてくださぁい」

 腰をカクカクと前後に振る。

 魅了されたように、立香が歩み寄る。

 無意識に、雌を屈服させるために邪魔なズボンと下着は脱ぎ去っていた。灯りに誘われる虫のように寝台へ登り、雄々しく天を向いた剛直の先端を膣口に添える。

「あぁん、あたし今から、天子様のお腰のそれで、身も心も屈服させられてしまうのですね」

 わざとらしく科を作り、媚びを売る。楊貴妃は聡明である。自分がどんな振る舞いをすれば相手が昂るのかをよく判っている。

 華奢な手足にほんのり肉をつけた柔らかな肢体に、幼児のような童顔。成熟した女と少女を絶妙なバランスで備えた自らの美の価値を知り尽くしている。それが、媚びる。胸の躍らない男など居るはずがなく、藤丸立香というただの少年から思考を奪い去るには充分であった。

「うはぁん!」

 さながら、ウツボカズラへと飛び込む蠅である。催眠状態にでも陥ったように、自ら飛び込んでいく。

 楊貴妃は殊更に甘い声音で、自らへ侵入する肉塊を歓迎した。

「うく・・・・・・!」

 肉棒に走った快感に、思わず下半身に力が入る。なんという感触だろう。

 熱い。血液によって膨張した肉棒の温度よりもさらに熱い肉襞。粘度の高い愛液が一つの塊となって膣内に満ちている。その中を掻き分けて進む感触たるや、頭が快感を訴えるよりも先に、肉棒と睾丸が先に音を上げて精を放ってしまいそうになる。

「ユゥユゥのトロトロオマンコ、お味は如何ですか、マスター?」

 いつもの愛らしい声音から放たれるあまりにも淫靡な言葉。小生意気に小首を傾げるその姿に逆上した様子で腰を掴み、その余裕を砕くべく打ち付ける。

「んふぅ、んっ」

 無論、楊貴妃の計算である。男を獣にする方法を心得ているのだ。

 荒いピストン運動。手管もなにもない。ただただ己の獣性に任せた乱暴な前後動である。

 本来ならば、男と女が慈しみ合い、愛情を交わし合う行為の筈なのだが、この動きは違う。絡みつく膣襞に敏感な生殖器を擦り付けるだけ。ただただ快感を得るだけの身勝手な律動である。

 楊貴妃の華奢だがぷにぷにと柔らかな腹と腰に、容赦なく叩きつけられる立香の腰。肉と肉のぶつかる高い音が部屋中に響き渡る。

「んく、んっく、んは、はあっ、あ、ああ!」

 が、時の皇帝に愛された体は男の受け入れ方を知っている。特に自らの肢体を嬲り尽くすことを目的とした傲慢な腰使いへの対処は完璧である。

 閨では徹底的に自分をただの雌へと堕とすことを目的とした腰つきで嬲られ、一歩出れば自らの美と才を讃えられる。皇帝が彼女を篭絡するために手管を尽くした甲斐があり、楊貴妃の体はもう覚えている。

 愛される快感を。愛する快感を。たとえ玄宗皇帝の如くに手管を秘めた腰使いでなくとも、体は勝手に思い出すのだ。寵姫であった自分の、気持ちよくなる方法を。

「あっ、ああ、んあ、ああっ!」

 それに、こういう激しい腰使いで、遠慮なしに自分を犯せるために準備していたのだ。膣肉と膣襞は乱暴な腰使いにも充分耐え、快感を得られるまでに入念に解した。

 全ては、立香を赤子にするため。

「んはあ! マスターのオチンポ、ユゥユゥの一番奥に、届いてぇ! 太いカリ首で、グリグリされるの好きですぅ!」

 自分を雌へと堕とす荒々しい雄が、自らを寄る辺とする赤子へ還る瞬間の快感を想像した時、足は勝手に走り出して立香の部屋へと辿り着いていた。

 楊貴妃が生前、赤子として扱った安禄山とは性的交渉はついになかった。玄宗皇帝にはそうして戯れたことはない。

 楊貴妃にとって藤丸立香とは、互いを理解し合った大切なパートナーであり、安禄山の如く、いやそれ以上に勇敢な勇士であり、玄宗の如く己を支配するマスターである。

 生前にすら叶わなかった快感が、目の前にある。

 立香は腰を打ちつけて楊貴妃の体を貪っているが、本当に捕食する立場にあるのは、果たしてどちらであるのか。

 ご馳走に備えて空腹を――――まずは自分を味わわせ、

入念に調味料を用意し――――媚肉を自らの手で解し、

心に自分を刻み付ける――――極上の快感で依存させる。

(んふ、ふふ、ふふふふ・・・・・・!)

 思わず舌なめずりをする。サディズムとマゾヒズムを同じ割合で心に住まわせるこの女怪に捧げられた供物だと、立香が理解する瞬間はあるのかと、ふと頭を過ぎる。

(自覚なさったところで、それさえも天上の快楽へ。ユゥファンの愛しい天子様。他の誰にも登らせることの出来ない高みへ、貴方をいざなって差し上げます)

 楊貴妃にあるのは、あくまでも愛情と忠誠心。召喚されてからまだ日も浅く、募らせるほどの想いこそなかったが、この少年が成し遂げてきた偉業と、これから立ち向かう難行を思えば、胸が締め付けられる。

 そのくせ、英霊として召喚された楊貴妃の戸惑いや、宇宙の果てのなにかと結びついた不安定さを気にかけてくれる朴訥な優しさに胸打たれた。時間が全てではあるまい。この胸にある愛しさは、この少年を長く支えたサーヴァントたちにも劣らないと、楊貴妃は胸を張れる。

「んんっ! ん、んん、ん、ふ、ふぅふぅ、ひん!? んきゅうっ!」

 いつもの立香からは考えられないほど、遠慮のない突き込み。健気に絡みつく解れた媚肉に、肉棒の気持ちいいところを擦り付けるだけの律動。一秒にも満たない僅かな時間で、奥に潜り込んだ先端が中ほどまで引き抜かれ、寂しさに収縮した肉を割ってまた奥へ戻る。

 引き抜く時の肉の抵抗感と、圧迫する肉棒をなくして殺到する膣肉の抵抗感。肉厚の膣肉の締め付けだけでも快いのに、膣襞は細かく凹凸が浅い。その凹凸の浅い襞の隙間に粘々と熱い愛液が満ちて、それらがいちいち亀頭に絡む。

「くう・・・・・・!」

 乱暴に膣を抉られる快感に、楊貴妃も立香の頭を抱いて官能に咽ぶが、立香もまた熱いものが駆け登ってくるのを感じた。

「ふ、膨らんでぇ!? て、天子様のオチンポ様、ユゥユゥの奥でぷくって、んひぃ!」

 射精の準備を始めた肉棒。もっとこの快感を味わいたいという立香の欲望を振り切って、快感の許容量が限界を迎えようとしていた。

 そういう前兆を感じ取るや、楊貴妃の膣内は無意識にヒクついて収縮し、なにがなんでも子種を搾り取ろうと容赦なく責め立てる。

 縦横無尽に、楊貴妃の膣肉にもぐもぐと咀嚼されて、立香は絶頂の予感すら置き去りに精を放った。

「んほおお! で、でた、出ました! 天子様の熱々特濃ザーメン! ユゥユゥの奥に、お子種たっぷり注ぎ込んでますう!」

 最後の一滴まで優越感と征服感の中、放てるよう。男から官能の熱を奪わぬよう、せいいっぱいの痴態を演じてみせる。

 膣の一番深い所、精液を貯蔵するための窪みに放たれ、そこから逆流して膣道へ満ちる熱い粘液の感触。

 かつて寵姫であった頃、何度も味わった感触であるが、法悦とは別種の快感が満たされた腹から背筋を通り、頭へ殺到する。

 楊貴妃は十六歳で玄宗の息子、李瑁に嫁ぎ、その五年後に玄宗の寵姫となる。更に五年後二十六歳で貴妃の位(妻ではなく妾、その最も高い位)に登り、三十七歳で死去する。

 子は、とうとうその生涯で出来なかった。石女であったのかもしれない。しかし、この胎内にひどく粘着する精液の感触に、楊貴妃は確信した。

(このお人は、女を孕ませるお方・・・・・・)

 英霊というものが果たして妊娠するのかは判らないが、もしするとしたら、自分は確実にこの少年の子を孕む。今でなくとも、こうして抱かれては一年と待たずに孕むに違いない。

「んっく、くく・・・・・・!」

 当の立香は、楊貴妃が確信した男としての機能など考えもしない。射精した肉棒から一滴の精液も残すまいと、入念に咀嚼を開始した膣からの刺激に呻くばかり。

 男の悲しさである。どれほど傲慢に女の膣を嬲ろうと、一度射精してしまえばその余韻からなかなか抜け出せない。直後の肉棒に絡みつかれては、処女のように哭くしかない。

 かといって引き抜くこともままならない。こうまで強く絡みつかれたまま腰を引けば、敏感なカリ首の内側が膣肉を掻き分けることになる。そうなった時、悶絶するほどの快感が襲うのは判り切っていた。

 結局、楊貴妃の膣が満足するまで耐えるしかない。そうして萎えたところを抜くよりない。天国と地獄の、その狭間のような快感の中、立香は目の奥で火花が散るのを感じた。

「・・・・・・ん、んく、ふ、う・・・・・・」

 ようやく、終わった。立香のペニスが射精の反動で萎えた。どのくらい時間が経ったのか、快感に苛まれ続けた立香には判らない。

 膣の内部で肉棒が萎えたために出来た隙間を縫って、引き抜く。それでもまだ、貪欲に膣肉が引き留める締め付けを見せていた。

「んはぁ・・・・・・」

 立香と楊貴妃の息を吐いたタイミングはまったく同じ。しかし、全身の力が溶けたような立香とは正反対に、楊貴妃は機敏に身を動かした。

「天子様、手をついてください」

 手を取って立香を四つん這いにする。膝立ちではなく、足裏をつけているから、生まれたばかりの小鹿のような姿勢になった。

 楊貴妃は立香の足の間に膝を揃えて座ると、背筋を伸ばして尻を掴んだ。

「うえ!?」

 ぐに、と立香の柔らかな尻タブを割り開き、露わになった肛門へ舌を這わせる。

「如何ですか、天子様。赤ちゃんになってくれますか?」

 いきなり菊門を舐るのではなく、周りからゆっくり。時に会陰、仙骨部まで舐め上げられて、ぞくぞくとした快感が背筋を駆け抜ける。

「うお、おお・・・・・・!」

 身を清める暇もなく、なだれ込むように始まったこの情交である。無論、人体の最も不潔な部分の筈のそこを、なんの躊躇いもなく愛撫されて、立香は思わず叫んだ。

「んちゅぷ、れう、じゅる、れるれう」

 唇を押し付けてヒクつく菊門をちゅっと吸い、舌で上下に舐め上げる。

 背徳的な快感に、絶頂後の疲労で汗だくの体がまた情欲をもたげるのが判った。

「へあ・・・・・あ、れ、るる、へあ・・・・・・」

 口を大きく開け、舌を伸ばし、先端や腹でねっとりと舐る。

 徐々に肛門が解れて口を開けていくのが、楊貴妃にも感触で判る。その、口を開け始めた肛門を舌先でつつきながら、硬さを取り戻し始めたペニスを握る。

「れるう・・・・・・! いかがですか、マスター。あたしの赤ちゃんになってくれたら、いつでもこういう、気持ちいいことをしてあげますよ」

「うほ、おほ、んんうっ」

 下半身全体が甘く蕩けるような快感。絶頂後の疲労までが溶けていっている。

 これは後戯なのか、それとも前戯なのか。再び女を求める獣性が猛り始めたのを感じて、立香には判らなくなった。

 そんな蕩けた頭に、魅惑的な要求。

 なにせ立香に失うものはない。そもそも赤子に戻って女性に思う存分甘えてみたいというのが欲求で、それを恥じる気持ちが理性だ。理性とは人間から不幸を遠ざけるためにある。常識とは、人間同士の共同体で生きるために面倒を弾くためにあるものだ。

 一対一で向かい合う男女が、互いを満足させたいと願う時、理性も常識も邪魔者以外のなにものでもない。ただ欲求に素直になるだけで良いのだが、まだ若い立香には判らない。

 羞恥と抵抗感が、尚も首を縦に振らせない。

「ね? 二人の時だけ。あたしとマスターが二人きりの時だけでいいですから、赤ちゃんになってください。ね?」

 優しく、硬さを半分ほど取り戻し始めたペニスを撫で、陰嚢を指先でくすぐる。

 立香はベッドシーツを握りしめながら、思考の大切なところが蕩けていくのを感じた。このままでは遠からず屈して、頷いてしまうだろう。

 そのことが悪いことなのかどうか、判断する基準は既に蕩けている。立香はただ、戸惑いの中で快楽に喘いでいる。

(もう一押し)

 と、察して楊貴妃は身を離した。

 すぐさま立香に覆い被さり、今度は手を胸に這わせる。

「あたしの赤ちゃん。こくん、と可愛らしく頷いてくれたらいいですからね」

 肩口から胸、腹を撫で、わき腹から登って更に胸。胴を優しく、髪を梳くように撫でる手つきにぞわぞわと快感が走る。

 くすぐったさと心地よさが同じ割合で生まれ、猫のような愛らしい声を抑えられない。が、その手つきの最中に一瞬だけ感じる刺激的な快感。

「んっ・・・・・・んん・・・・・・ん!」

 平面だった胸に突起が生まれる。時折指が引っかかる乳首が、ぷくりと膨らんできたのだ。

(ふふ・・・・・・)

 思惑通り、と胴を撫でる手つきが変わる。円を描くような手つきだが、動きの幅が小さくなる。中心点である乳首へ向かって小さくなり、不意を突いて弾いてみる。

「んくっ」

 脳内を蕩かす、あまりにも甘美な刺激。刺激の強さは針のように鋭利なくせに、つつかれた快楽神経が一瞬後に陶酔をもたらす。思わず腰がもぞついた。

「ねえ、マスター。なってくれますよね?」

 ぴん、ぴんと乳首を弾く。耳元で囁いて、堕落を誘う悪魔のように優しく。

(ああ・・・・・・いったいどうして・・・・・・)

 快感に思考を奪われた立香は思う。

 何故自分は拒むのか。捨て去れない常識や見栄とはそんなに大事なものなのか。しがみついて、これほどまでに求める女を袖にする価値があるのだろうか。そして何故、これほど執拗に熱心に、楊貴妃は自分を赤子にしてしまいたいのか。

 しかしそれは疑問ではない。疑問とは答えを求めるものだ。立香が求めるのは答えではなく、更なる快感と法悦、そして開放感である。

(でも、もう少し・・・・・・)

 更に加わる優越感。女が手管を用いてまで引き出したいものを自分が持っているという優越感は、この快感に勝るとも劣らない甘美さがある。

 楊貴妃も、立香がここまで頑なに頷かない理由も察している。ならば立香の望む通り、快感を与えて薄皮を剥ぐように引き出すまでである。この過程も、二人はひどく楽しんでいた。

「イジワルなマスター。ユゥファンはあなたの愛らしい唇で、ママって呼ばれたくて仕方がないのに。名を呼ばれるより、甘えた声音でそう呼んでくれることの方が嬉しくなってしまっているのに」

 親指と人差し指で乳首をつまむ。

「はうっ!」

 根元から先端に向けて、きゅっと摘まみ、扱きながら転がす。

 思わず息が詰まる快感。立香は射精前の硬さと同じだけ猛った肉棒がヒクつくのを止められず、浸るような快感に全身の力が抜けるのも止められない。

 慌てて背の楊貴妃に潰されぬよう、楊貴妃を潰さぬよう姿勢を変える。

 まず膝をついて一拍置き、尻もちをつく。座る立香を後ろから抱き締める楊貴妃も、しなやかな脚を立香の脚の付け根に絡ませて拘束する。

「オチンチン、寂しいでしょう天子様? でもまだまだ、天子様があたしをママと呼んでくれるまでずっとお預けです」

 緩急をつけて乳首を転がし、反応を窺いながら官能を引き出す。男の悦びを知り尽くす楊貴妃の手管に、全て預けて溺れ、転がされたいという欲求が隠せなくなる。

 が、やはり触れてもらえない肉棒のもどかしさは捨て去れない。せめて自分の太股に擦り付けてでも刺激を味わいたいのに、脚を絡められていて閉じられない。

 被虐の悦びともどかしさの狭間の立香に、楊貴妃が止めを刺す。

「乳首、気持ちいいですね。でもオチンチン寂しいですよね。でも、マスターが素直になってくれさえすれば、乳首を転がしたままオチンチンはまたオマンコでもぐもぐしてあげます。

 どっちも気持ちよくなりながらピュッピュするの、最高だと思いません?」

 楊貴妃の肉壺の感触が蘇り、待ちきれなくなった肉棒の先端から透明な先走り汁が滴り始めた。なまじ味を知っているだけに、そう提示されてはもう堪え切れない。

 肉の欲求に屈した立香は、もう叫んでいた。

「んああ! ま、ママ! ママ、ママ、ママ! これからはママにいっぱいバブバブします!」

 男の情けないギブアップ宣言を受けて、楊貴妃は法悦にも似た官能に身をぶるりと震わせ、更に声までも歓喜に震わせながら、唇を舐めた。

「は、あ・・・・・・よく言えました、あたしの赤ちゃん・・・・・・」

 するり、と身を滑らせて正面に周り、立香を押し倒す。

「マスター? もうマスターは赤ちゃんなんだから、言葉を話しちゃいけませんよ? バブバブって、一生懸命になって伝えてくだちゃいね?」

 言葉を話せず、関節も不自由な赤子が意思を伝えるために必死になる姿。それを模した、屈強な男の振る舞いに昂奮するらしい。

「これからはマスターは、立香ちゃんはあたしの赤ちゃん。おしめもして、お風呂もママがいれてあげて、ご飯も食べさせて・・・・・・あとでママのおっぱいもいっぱいチュウチュウしてもらいまちゅからねぇ?」

 昂奮に紅潮した頬と細まった双眸を見た瞬間、立香は取り返しのつかない領域に足を踏み入れたことを自覚した。

 無論、楊貴妃は分別のあるサーヴァントだ。人の目のある場所では他のサーヴァントとマスターの信頼関係を慮って、控えてくれるだろう。

 が、そういう余計なことを持ち込まなくてもいい空間では、たとえ立香が本気で拒んでももう聞いてはくれない。

 そのことを象徴するように、寝台の周りには不気味な青い炎が床から這い出て、ちろちろと不気味に揺れている。自分を閉じ込める魔性のゆりかごは、既にその入り口も出口も閉じているのだ。

 自覚した瞬間、強い危機感と、大きな破滅願望が同時に湧き上がった。

「んはあっ!」

 立香の戸惑いや抵抗を消し去るように、楊貴妃は自ら跨って腰を落とし立香の肉棒を飲み込んだ。

「んぐく・・・・・・!」

 相変わらずの、いや一度激しく性交をした分、こなれて更に柔らかくなった膣内が恐ろしいほどの快感で締め付けてくる。

「んあ、ママ・・・・・・!」

「もうボクちゃん? 喘ぎ声は、バブバブ・・・・・・でしょ?」

 咎めるように、摘まんだ乳首をクリクリと転がされる。

「うあ、ばぶぅ、ばぶぅ・・・・・・」

 慌てて、拙い調子で言ってみせると、楊貴妃は更に目を細ませて腰の上下動を激しくさせた。

 体内を硬い肉の棒で掻き回される悦びに、楊貴妃も吐息が弾むが、立香の陶酔は比ではなかった。

 危機感ももう過去へと追いやられた。赤子の鳴き真似をたった一度してみせただけなのに、自分を覆うこの巨大な愛情に、その恐ろしいほどの密度に、全ての感覚が飲み込まれていった。

(ああ・・・・・・もういい。もういいや。ママに全部、預けてしまえば・・・・・・)

 元より生易しい愛情ではない。自分と自分を取り巻く全てを考慮してくれる愛情である。全て任せても、なんの支障も起こり得ないであろう。楊貴妃という才媛が、その一時のみに集中するのだ。問題などありえない。

 ただ二人だけになった時、支障を生まない状況下が出来上がった時、赤子の扱いをするだけである。

 ならばもう、いいではないか。

(ママ・・・・・・ママ・・・・・・)

 元々そういう願望があっただけに、そこまで蕩かされてしまえば簡単だった。

 立香は陥落した。

「赤ちゃん、あたしの、赤ちゃん・・・・・・!」

 立香を咥え込み、悦びの高みへと至らしめる機能の他に、子を産む機能を備える女性器。その人生でとうとう一度もその本来の機能を果たすことなく、血を分けた子を産み落とすことなく果てた楊貴妃である。赤子への執着と憧れは、他の英霊の比ではない。

 敬愛する自身のマスターを赤子へと堕落させた達成感に打ち震えた。

「んくう! ん、んん、んんう!」

 足裏を着け、膣襞を捲らせながら太い肉棒を咥え込む秘部がよく見えるように足を開く。粘ついた愛液を掻き混ぜて淫らな水音を自身の腹の中で奏でながら、時折腰をぶつけるほど深く抉って、肉の音を混ぜる。

「ばぶ、ばぶばぶ!」

 咥え込まれた肉体の一部から、熱と柔らかさがどんどんと広がって体が溶けていくような錯覚。楊貴妃の肉体の一部に取り込まれていくような、妖しくも甘美な錯覚に全身が蕩ける。

 そのうえ、この世で最も淫らな旋律を雅楽の極みにまで達した楊貴妃に奏でられては、快楽と安心感はこの世のものとは思われない。

「んは、んっく、んん、んっ、んん! ぼ、ボクちゃんのオチンポが膨らんできてる! ママのこと孕ませたくて、ぷくって・・・・・・!」

 会陰より立ち昇る絶頂の予感。下半身の甘美な震えが伝わり、亀頭が膨らみを見せる。尿道内に精が充填され、自分を悦ばせる女へ褒美の種付けを下そうと準備を整える。

 楊貴妃は背を反らせ、下腹部に指を這わせて柔らかな腹肉を両側へくっと引いた。とはいえ、皮膚の下の脂肪は僅かしかない。単に皮が引っ張られただけに過ぎないが、楊貴妃は立香の瞳を見て、微笑んだ。

「ここ、ですよボクちゃん。ボクちゃんの精液はぁ、ティッシュに吸わせるものではなくて、ママのここに注ぐためにあるんですよぉ?」

 立香が息を呑む。

 楊貴妃の柔らかく滑らかな白い肌の奥、ハート形の子宮が見えた気がした。更に、その子宮の降りて来た入り口が妖しく蠢いた。目と肉棒で、楊貴妃の最も淫らな部分を感じ取った。

「ママ!」

 叫ぶのと、楊貴妃が舌なめずりをして脚をきゅっと閉じて止めの締め付けを行うのと、射精するのとはほぼ同時。

 限界にまで興奮と性感を高められた二度目の射精は、一度目とまったく遜色ない。量も濃さも、まったく同じ。

 既に膣の奥に注がれた一度目の精液は、降りて来た子宮口に根こそぎ吸い取られていてなくなっている。空いたそこに更に注ぎ込まれる、逆流するほどの精液を、更に貪欲に吸い上げる。

 その吸引行動に引っ張られた膣内の蠕動は、射精途中だろうが射精後だろうが、容赦のない咀嚼を見せる。

「うああ、くあ、ああ・・・・・・!」

 頭の中を焼き切るような快感の奔流。立香は思わず頭を抱えて悶絶する。

 一方、楊貴妃は声もなく天を向いていた。

「・・・・・・!」

 こちらは、両頬に手を当てて顔を包み込み、悲鳴すら届かない深い幸福の極みへと追いやられてしまっている。

 永遠のような一瞬、意識が多幸感に飲み込まれ、視界が白く染まる。肉体は意識を離れて幸福と注ぎ込まれた精液を貪りながら、絶頂痙攣を繰り返している。

(ああ・・・・・・)

 楊貴妃は、気絶しそうな幸福感のなか、思う。

(これでずっと・・・・・・マスターは・・・・・・自分は)

 腕が垂れる。体が絶頂から降りてきて弛緩し、立香の上にどさりと崩れ落ちる。

 意外な逞しさを感じさせる硬い感触。立香は男が事後の女にするように、ではなく、母を求めて彷徨う幼児のように、崩れ落ちた楊貴妃を抱き締めた。

 楊貴妃は確信した。

(あたしは、マスターのもの。ボクちゃんはもう、ユゥファンのもの・・・・・・)

 力の入らない腕を回し、身を少しずらして立香の頭を抱く。

 寝台に並んで身を寄せあい、幼い母子のように抱き締め合う二人は、疲労感と虚脱感で意識を奪われていく。

 互いの体温に溶けていく意識の中、眠りに落ちる寸前まで、互いの感触を確かめ合っていた。




FANBOX(https://okazu.fanbox.cc/posts/798995)にておまけパートを投稿しております
100円のご支援からお読みいただけますので、もしよろしければ覗いてやってください。内容は楊貴妃とお栄さんと、今回と同じ趣旨のプレイを3Pでしてくれるものとなっております
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