FGOエロ小説まとめ 作:お一
マシュ・キリエライトの、白い手がせいいっぱい勃起した立香のそれに添えられている。
彼女の手は小さい。
いや、女性として見れば標準だろう。しかし彼の大英雄から受け継いだ聖盾を用いるには彼女の手はあまりに小さく、儚いとさえ思う。
この手で、マシュ・キリエライトは短命の運命さえ越えて、自分の隣で戦ってきたのだ。
だから、罪悪感もある。その彼女の誇らしい手で、自分の粗末なものを扱いてもらうなどと。
「いいですか、先輩?」
いつもの語調とは違う。
気遣いや配慮から来ているものではない。蠱惑的に、挑発するような、普段の彼女が見せない、少女ではなく女の囁き。耳に当てた唇で、吐息と共に吐き出されるその言葉が、立香のそれを震わせる。
「かわいい・・・・・・先輩のあそこ、悦んでくれているみたいですね・・・・・・」
可愛い。そう形容されるのが情けない。男のものを見た女の言葉としては、罵倒に近いのかもしれない。
しかし仕方がない。勃起しても彼女の小さな手で完全に包み込めてしまうサイズは、今更どうにもならない。彼女の体内に入った時も、目と言葉で確認しなければ入ったことに気づかれていなかったことは、彼女自身の口から聞かされた。
「体も震えて・・・・・・先輩・・・・・・とっても可愛いです・・・・・・」
寝転んだ立香に覆いかぶさる彼女の吐息は熱い。
熱っぽいその口調は、愛情と優しさに満ちている。上気した頬は、透けるように白い彼女の肌に強いコントラストを生み、上ずった声音は情を通じた男と女にしか許さない熱さを示している。
そうだ。何度も彼女とは繋がった。肉体のみならず心の深いところも通じ合った。
彼女が自分との行為で、ただの一度も法悦を味わっていないこともよく知っている。彼女の秘所の、入り口と浅いところまでしか届かない勃起で腰を遣い、そんな自分を赤子を抱くように抱き締めて、射精を迎える自分を受け入れてくれることが常だ。
「ああ、マシュ・・・・・・俺のマシュが・・・・・・」
ぴくぴく、とマシュの手の中で、摘まんだ指先の中で震える短く細い男性器。吐き出される精液の量も、他人と較べたことこそないがマシュの話ではひどく少ないらしい。濃さは体調に左右されるが、ちゃんと三日射精を禁止してもあまり変わらないという評である。
「先輩・・・・・・せんぱい・・・・・・!」
熱のこもる口調が示すように、マシュは昂奮のあまり自ら乳房を曝け出す。
彼女の小さな顔と同じくらいの大きな果実。両手でも余る乳房を始めて見せた時の、マシュの感想は、
「お、お見苦しいものを・・・・・・」
大好きな、いや愛する先輩に曝け出した昂奮で先端を硬くしているのが恥ずかしかったのだろう。そんな、卑屈な言葉だった。
その乳房を何度も愛した。優しく、壊れものを扱うように、宝物を撫でるように、自分の欲望で壊してしまわないように。
しかし、今のマシュの乳房はどうだ。
きっと平手で何度も打たれたのだろう。右の乳房の外側の側面が赤くなって、左の乳房の乳輪の周りには歯型まである。青い静脈が透けるほどの白い肌に無惨に刻まれた男の傷痕が、立香の勃起を更に切なく震わせる。
「マシュ・・・・・・ああ・・・・・・!」
堪りかねて腰が跳ねる。それが限界だったのだろう。行為が始まって、二分十六秒という速さで立香は精を放った。
締まりの悪い蛇口から、水が漏れるような射精。マシュはそれを手で全て受け止めて、愛おしそうに顔の前まで持ってくる。
「先輩の・・・・・・」
愛らしい小鼻をヒクつかせて、半透明の精液を掌で泳がせ、匂いを嗅ぐ。耐えきれなくなったように口を大きく開き、舌を伸ばして啜り取った。
「じゅむ・・・・・・クチュ・・・・・・じゅる、る・・・・・・っ」
一息で全て啜り取れてしまう。口内で唾液と混ざればもう、どこまでが精液なのかも判らない。その乏しい味と風味を惜しむように舌で転がして、味がしなくなると勿体なさそうに飲み下した。
「先輩・・・・・・」
嚥下した精液に昂奮したのか、立香の首元にかじりつき、その皮膚を吸うようにキスをする。二回目は出来ない。立香は一度射精してしまうと丸一日近く時間を置かないと勃起も難しい。
しかしマシュの昂奮が収まらないのだろう。首から順にキスが下がっていき、胸、腹、へそ、恥毛に埋もれた下腹部、萎えた性器は避けて、玉袋。強引に脚を持ち上げて尻にまでキスをしていった。
「ああ、先輩のここ・・・・・・いつも可愛いです・・・・・・」
「マシュ、ダメ・・・・・・!」
広げた尻の穴に口づけようとしたところで、制止の声に従って止まった。
「ダメですか、今日は・・・・・・」
まるでよく躾けられた大型犬。しゅん、とした表情で止まり、顔色を窺っている。
「だって、そこは・・・・・・今日は・・・・・・」
「・・・・・・そうですね、私もここは、今日はしてもらってませんものね・・・・・・でも、先輩、少しくらい・・・・・・」
と、なにかを言おうとして踏みとどまり、
「いえ・・・・・・すみません、なんでも・・・・・・先輩、おつかれさまでした」
抱えた脚を優しく戻し、脱ぎ捨てた下着とズボンを、まるで召使いのような恭しさで履かせてやる。
「マシュ・・・・・・」
「すみません、あの・・・・・・」
手を伸ばして、マシュの頬を撫でる。
「キス・・・・・・してください、先輩・・・・・・」
控えめな彼女のおねだりは愛らしい。もちろん、と唇に吸い付いて愛情を示す。
「むちゅ・・・・・・ちゅ・・・・・・」
一度唇を合わせるとお互い離れがたい。何度も愛情の昂じるままに吸い付いて、やがて呼吸が苦しくなって離れる。
熱に浮いたような表情で、マシュは服装を正して、
「あの、最後に見ていただいた方が良いと思うのですが・・・・・・」
と、マシュは黒いスカートをたくし上げて、脚位置を肩幅に置き直した。
「っ・・・・・・!」
普段なら、彼女の足先まで覆う黒いストッキング。その下に純白の可憐な下着が隠されている筈であった。
しかし、ストッキングは太ももの辺りから引き裂かれ、下着は剥ぎ取られていて、少し赤くなった無毛の恥丘が露わになっている。
その隙間から、彼女の白い肌にへばりつく更に白い粘液が悪臭を放っている。
脚の付け根に垂れたそれは、しかしそれ以上は垂れることなく張り付いて、その光景が彼女の閉じられた秘所の中でどのようにへばりついているのかを表しているようだった。
「では、おやすみなさい、先輩」
恥ずかしいのだろう。慌ててスカートを戻して、ぺこりと礼をして帰っていくマシュ。
疲労のあまり萎えたままの性器が、思わず反応してしまう光景に、立香は悔し涙を滲ませながらベッドへ倒れ込んだ。
午後十一時半。マシュはいつものように立香の私室を訪ね、上気した頬で手招きした。
今日は、立ったまま。
目を細めて、頬を上気させて、吐息に熱を帯びながら、立香のベルトを邪魔くさそうに外し、焦れたようにズボンを下ろす。
「ああ、先輩の・・・・・・もうそんなに・・・・・・」
小さいながらも健気にパンツを押し上げる様子に、マシュは感動したように呟いた。
「今日は、こうやって・・・・・・?」
「ええ、立ったままでした。さ、先輩・・・・・・いま、しますからね」
乳房を脇腹に押し当て、抱くようにして身を接し、パンツも下ろす。斜め上を向いた立香の勃起に手を添えて、指で感じる熱さにうっとりしながら、
「触る前からこんなに熱くして・・・・・・嬉しいです、先輩」
すんすん、と鼻を鳴らして立香の体臭を嗅ぐ。
「マシュ・・・・・・おっぱい・・・・・・おっぱい、見せて・・・・・・」
自分からマシュに触れることは許されていない。ならばせめて、という懇願はマシュ自身によって拒まれた。
「すみません、先輩・・・・・・私も、先輩に見て欲しいです・・・・・・先輩にしてあげられると思ったら、それだけで乳首を勃たせる、はしたない胸を、先輩にも見て欲しいです・・・・・・」
心から申し訳なさそうに。
「感じますか・・・・・・服越しにでも・・・・・・私の、乳首・・・・・・こんなに、勃起して・・・・・・」
すりすり、と黒いシャツの胸の部分を押し当てる。
判らない。シャツの生地を持ち上げるほどには大きくないし、なによりあの大きなブラジャーを越して感触など判るはずがない。
それでも、目を閉じて感覚を研ぎ澄ませて感じ取ろうとしている。それがなんとも健気で、マシュの胸を熱くさせる。
「先輩にも、してあげますからね・・・・・・」
立香の上衣を肌着ごと捲り、茶色い乳首を露わにさせる。
「ちゅ・・・・・・」
マシュの唇が立香の乳首に吸い付き、ねろねろと舌を動かして舐っていく。
「ん、ふ・・・・・・!」
ピクピク、と体と勃起を震わせてその快さに耐える。
「そんな、風に・・・・・・!」
「いえ、私のはもっと乱暴に・・・・・・右のは抓られて、左のは歯で・・・・・・でも、それが・・・・・・その・・・・・・」
言葉には出来ない。愛する男に自分の痴態を打ち明けるのは、やはり恥ずかしい。言葉に出来ないことを詫びるように、より強く乳首を吸った。
「む・・・・・・ちゅ、む・・・・・・ちゅ・・・・・・れうれう・・・・・・」
マシュの舌は柔らかく滑らかによく動く。
蛇がうねるように、厚い舌が表面のザラザラを押し付けながら舐っていく。
「あ、そんな・・・・・・!」
「上手になったでしょう・・・・・・? いっぱい、仕込まれましたから・・・・・・」
口調は苦しげに、愛撫は熱っぽい。
マシュの手の中で、立香の勃起が震えている。
「悔しいですか、先輩・・・・・・? 今日はずっと立ったままでした。
実は、シャツのボタンが弾けてしまって・・・・・・戻ったら縫わないと・・・・・・それで、ブラも少し、留め具の辺りが破れてしまって・・・・・・」
せり上がって、立香の耳に口をつける。
「たくさん、揉まれたんです・・・・・・そのまま抓られて噛まれて・・・・・・その後は、手で・・・・・・大事なところを・・・・・・」
立香の目線が、マシュの下腹部に向かう。スカートに隠れたそこは、見せてもらうまでどうなっているか判らない。
「指で・・・・・・もう知られてしまった、私の・・・・・・いい、ところを・・・・・・執拗に・・・・・・」
きっと声もたくさん出したのだろう。この蠱惑的に囁く声と、正反対のあられもない声を。
「それが、面白いみたいで・・・・・・指でノックされて・・・・・・かき回されて・・・・・・」
「・・・・・・どう、だったの・・・・・・?」
聞きたくはない。知りたくはないはずなのに、訊かずにはいられなかった。
一瞬だけ、その問いの意味が呑み込めず、きょとんとしたマシュだったがそれが立香の望みならと、恥ずかしそうに目を伏せて、
「いっぱい・・・・・・その・・・・・・」
意を決したように唾と息を呑み、
「イカされました・・・・・・」
ビクビクと、立香の勃起も激しく震える。
このままでは扱いてもいないのに射精してしまいそうだ。この時間が短くなるのを恐れて、マシュは少し設置面積を減らすために、指で摘まんだ。
「何度も・・・・・・倒れたり座ったりしたら、今日はもう先輩のところに行かせないって、命令されたので・・・・・・頑張って耐えました・・・・・・膝や太ももがガクガクになっても、頑張って・・・・・・」
想像する。ガニ股で、男に指で執拗に秘所を嬲られながら、嬌声をあげて耐える恋人の姿を。
「潮も・・・・・・二回ほど、噴かされ・・・・・・いえ、噴いてしまって・・・・・・終わってから掃除をしていたので、こんな時間に・・・・・・遅れてすみません、先輩・・・・・・」
恋人が好き勝手に嬲られた始末までさせられている。きっとその間、男は自分勝手に寛いだりシャワーを浴びたりして、もう一瞥もくれなかったに違いない。
掃除が終わったら用済みで、追い出すようにしてマシュを退室させて、こうなっている。この場で自分が欲情のあまり、約束を破ってマシュを押し倒しても、きっと興味もないのだ。
自分以上に、立香がマシュを悦ばせるなどと考えもしていない。そしてそれは、純然たる事実に違いない。
「くう・・・・・・!」
敗北感と昏い昂奮が立香を包む。それが、勃起を甘く震わせる。
「そのまま、立ったまま挿れられて・・・・・・はい、私を持ち上げるようにして、貫いて・・・・・・そのまま、杭打ちのように・・・・・・」
目に浮かぶようだ。逞しい腕に抱き上げられた華奢なマシュの姿。
強姦のように上衣を引き千切られ、性器だけを露出させられ、犯される恋人の姿。立香の愛しい人は、男にとって性欲を満たすだけの肉に過ぎない。
「何回・・・・・・イったの・・・・・・?」
責めるような口調になってしまった。自分との行為では一度もそうなったことがないと知っているだけに、知りたくないと思う気持ちと同じくらい、知っていないといけない気がした。
「・・・・・・すみません、数えられなくて・・・・・・」
敗北感さえ、立香にはぬるいようだ。絶望感が包んだ。
「あの・・・・・・! 先輩が、どう・・・・・・というのでは・・・・・・ただ、私がイこうがイくまいが・・・・・・あの人は、関係ないようで・・・・・・」
では、余計に惨めではないか。
自分はマシュに悦んでもらうために必死に腰を遣っても、マシュは聖母のような優しい表情で受け止めるだけなのに、男は自分の好き勝手にマシュを使うだけで、数えられないほどの法悦を与えられるなんて。
「あ、また・・・・・・こんなに震えて・・・・・・もう、だしてしまいですか、先輩・・・・・・?」
もっと長く、愛し合いたい。
これが愛情の結びつきというにはあまりにも惨めで屈折しているが、現状の二人の愛の形ならば、これが限界ならば、その時を長く味わっていたい。
しかし、立香が限界ならばその思いも、一歩引いてしまえる。自分のためにつらい時間を過ごさせることに、マシュは耐えられない。
「まだ、だいじょう、ぶ・・・・・・っ!」
高まる射精欲求を堪えながら、立香は声を詰まらせる。
我慢しているのはマシュにもはっきり判ったし、その我慢から解き放ってやりたい衝動に、指が勝手に動きそうになったが、立香の意思を汲み取って堪え切った。
「今日は、何回・・・・・・?」
「あ、えっと・・・・・・二回、でした。最初の分を、その・・・・・・奥、に・・・・・・」
では、マシュの胎内にはまだあるのか。男が吐き出した一発目の、濃い精液がへばりついているのか。
「二回目は・・・・・・?」
「その・・・・・・掃除を、している時に・・・・・・私が、汚したのですから、口でしろ、と・・・・・・」
少しややこしいが、マシュの噴いた潮を拭き掃除させられた時ではなく、射精を終えた直後のことのようで、精液と愛液で汚れた射精後の肉棒を、口で掃除させられたらしい。
「あ、それ、は・・・・・・?」
マシュの顔を見る。
眼鏡を掛けた、薄い桃色の前髪が目元を覆った、可憐な顔のままだった。
「あ、口の中で・・・・・・だから、飲みました・・・・・・全部・・・・・・」
飲まされた、とは言わない。命令されるより前に、ごく自然に口内に吐き出された精液を嚥下したのだろう。健気に白い喉を動かして、生臭い粘液を胃の中へ。
それが限界だった。
「うう・・・・・・!」
立香はヘコヘコと腰を動かしてマシュの指に勃起を擦りつけ、ピュっと精を放った。
「あ・・・・・・っ!」
慌てて掌で受け止めようとしたマシュだったが、マシュの反応でも間に合わない。一度だけ放物線を描いた後は垂れるような情けない射精しか出来ない。
陰嚢へ垂れていく分を掬い取って手で受け止めて、脱力する体を支えてやる。
「おつかれさまでした、先輩・・・・・・あっちは、私が綺麗にしますから、座ってください」
床に落ちた精液を、ティッシュで綺麗に拭き取る。
量も濃さもたいしたことはない。二枚もあれば綺麗に拭き取れる。ばつが悪そうに服を正し、ベッドに腰かけて掃除をするマシュを見る。
機嫌は良さそうだった。立香の射精が、その昂奮が、マシュには嬉しいらしい。
「マシュ・・・・・・」
「はい、なんでしょう」
精液を吸収したティッシュをポケットに入れながら、子犬のように振り向くマシュ。
「キスして。内緒にすれば判らないよ・・・・・・」
「あ・・・・・・」
一瞬でその表情が曇り、目線を逸らしながら、
「あの・・・・・・したい、です・・・・・・私も。先輩と、キス・・・・・・させてくれるなら、いっぱい・・・・・・でも・・・・・・」
目を、躊躇いながら合わせて、
「あの人の精液臭い唇に・・・・・・出来ますか・・・・・・?」
「っ・・・・・・!」
躊躇ってしまった。そして、この場ではそれが全てだった。
マシュは少し悲しそうに縮こまりながら、
「すみません、先輩・・・・・・汚い、ですもんね・・・・・・おやすみなさい・・・・・・」
何故問うたのか。立香に従ってキスをしようとして、自分の口臭に、他人の男の精液の臭いをさせる口に嫌悪したならその場で拒まれれば済むのに、傷つけるようなことを言ったのか。
マシュは悔いているらしい。礼をして飛び出すようにして出て行ってしまった。
「くう・・・・・・!」
追いかけられない。ベッドに顔を押し付けるくらいしか、やりようもなかった。
マシュが、部屋を訪れるなりお詫びと言って差し出した携帯端末には、一本の動画データが入っていた。
(詫びなければいけないのは俺の方なのに)
不用意な言葉で、身勝手な躊躇いで、彼女を傷つけた。
しかしそのことをマシュ自身は自分の過失と捉えているらしく、ベッドに優しく押し倒して携帯端末を握らせ、ズボンを下ろしてやった。
「恥ずかしいですけど・・・・・・きっと、喜んでもらえると、思うんです・・・・・・」
今日は、いつものネクタイを締めたシャツと白衣、スカートという姿ではない。盾を構える時の、黒い戦礼装の簡易な姿。武装前の薄着はいつもより体温がじかに伝わってきて、その彼女と肌を接しているだけで気分が高まる。
マシュが丁寧な手つきで取り出した立香のそれは、まだ勃起していない。
「本当は、最初から撮るつもりだったのですが、なかなか許してもらえなくて・・・・・・途中からなのですが、すみません、先輩・・・・・・」
動画データを再生する。
『んぶ・・・・・・っ、じゅぶ、ずぷぷぷ・・・・・・!』
唐突に始まった動画は、卑猥な水音からだった。そして映し出されるのは、唇を窄めたひょっとこのような無様な顔で太い肉棒を咥え込む、マシュの姿だった。
「っ・・・・・・!?」
口元の無様な歪みはもちろんだが、なによりも緩んだ目元と紅潮した頬が、マシュの恍惚とした様子を示していて、それだけでも頭を殴られたような衝撃がある。
「あ・・・・・・もうこんなに・・・・・・!」
その衝撃は昂奮を孕んでいて、立香のそれはいきなり最大にまで勃起した。
「く・・・・・・!」
寝転んで、マシュと同時に見られるようにかざしてみる動画の中の、肉棒の大きさと太さ。マシュがこんなに無様な表情で咥え込んでも半分ほどしか口内に収まらず、キツツキのように頭を前後に振って、唇と口腔粘膜で扱く逞しさ。
自分のそれの三倍ほどもある肉棒に、男としての格の違いを思い知らされる。
「ゆっくりしていきますから、動画も、最後までお楽しみください、先輩」
朗らかに、優しい声音は善意と好意に満ち満ちている。
あまり彼女は自慰をしないようだが、立香と結ばれてからは男の生理を理解するためによく勉強をして、男が一人でする時の習性も頭に入っているらしい。
オカズは、品質が良ければ良いほど射精を焦らす。すぐに果てては勿体ない。じっくり目と耳で楽しんでから、最高の瞬間を見つけて果てたいのだ。そのことを、マシュは判っている。早漏の立香に楽しんでもらうために、愛撫も控えめに始めた。
「可愛い、先輩・・・・・・」
愛おしいものを見る目で、立香の勃起を眺めながら指を滑らせる。
『んぶ・・・・・・! ぼ、ぶ・・・・・・っ、び・・・・・・ずぼぼぽ・・・・・・!』
一心不乱に口で肉棒を扱く動画の中の少女と同じには、とても思われない。
「痛く、ないの・・・・・・? 顎とか、口、とか・・・・・・」
「あ、その・・・・・・少しだけ・・・・・・顎の関節には負担が掛かるようで・・・・・・でも、悪い気は、しませんでした・・・・・・」
マシュの肯定的な感想に、立香の勃起がピクピクと震えた。
「舌や、頬の内側に跳ね返ってくる熱さや硬さが・・・・・・その、意外と嬉しくて・・・・・・上手く出来るとびくびく震えて・・・・・・少しだけ、その・・・・・・こんなに大きくて太いのに、可愛いなと・・・・・・思い、まして・・・・・・」
恥ずかしいのだろう。言葉に詰まりながらだが、その言葉も声音も、嫌がっているそれではなかった。むしろ照れくさいというようで、激しい嫉妬が胸の奥で燃え上がった。
『ぶぽ、あ・・・・・・!』
映像の中のマシュが、強い吸い付きを見せながら顔を引き、口内から肉棒の先端を引きずり出した。
『へ、あ・・・・・・』
と、唇を大きく開き、舌を突き出して目を細める。両手を皿のようにかざして顎先へ宛がい、熱く吐息を漏らした。
『あ・・・・・・ん・・・・・・!』
肉棒の先端から、真っ白く粘っこい精液が迸る。
水鉄砲のように撃ち出されたそれは、マシュの顔面に降り注ぎ、いくつもの白い縦線を刻んだ。
「っ・・・・・・!」
恋人が、自分のものではない精液を顔に受け、その熱さと臭いに震えながらも耐えている。
男の手が肉棒を扱き、最後の一滴までマシュの顔面に放っていく。
『ぶ、は・・・・・・あ・・・・・・』
頬から閉じた目に、人中から鼻筋へ、唇から顎へ、粘っこくへばりつく男の精液。小鼻の窄まった部分や鼻の頭に張り付いた精液は、その端から透明な液体を垂らし、マシュの開いた口へと落ちていく。
それをそのまま受け止める。真珠のような白い歯を伝って、さっきまで男の肉棒を加えていた口内へ落ちていく精液。
『ふう・・・・・・』
と、男の吐息が聞こえて、尿道に残っていた分をマシュの掌に搾り出し、垂らして腰を引く。端末のカメラはその動きに揺れているものの、頬を赤らめて受け止めるマシュの顔をばっちり映していた。
『あ・・・・・・へ・・・・・・あ・・・・・・』
掌に落ちた粘液を口の中へ注ぎ、一度唇を閉じて、
『ん・・・・・・く・・・・・・ん・・・・・・』
喉を鳴らして飲み込んだ。更に、指で顔にへばりついた精液を集め、いちいちそれを口内へ運び同じように嚥下する。
『・・・・・・ん、こく・・・・・・ん・・・・・・へあ・・・・・・』
最後にひと際大きく喉が鳴ると、マシュは大きく口を開き、顔面に浴びた精液を全て飲み干したことを示した。
「すごい・・・・・・こんなに震えて・・・・・・」
足元で熱っぽい口調の彼女は、その口で自分のものではない精液をこんなにも嬉しそうに味わったのか。
傍目には恥知らずの淫売にしか見えない動画の表情も、今の口調も、全て自分のためなのだから罵ることも出来はしない。
動画はいったんそこで区切った。
「あ、そこで一度終わりなんです・・・・・・休憩というか、ちょっとまごついて、また再開を押すのも忘れていて・・・・・・また途中からなんです、すみません・・・・・・」
そんなに夢中になっていたのか。
きっとこの映像を残すことも、マシュが額を床に擦りつけて頼み込んで許してもらったことだろうに、そのことをお互いが失念するほどに、行為は激しかったのか。
『あ・・・・・・! は、あ・・・・・・! んんう・・・・・・!』
次に動画が動き出した時は、マシュの白い肌がアップで映っていた。
これは臍の上辺りだろう。少し画角が広くなり、マシュの豊かな双丘がばるん、と弾んだ。
「そこから、また・・・・・・その、お見苦しいですけど・・・・・・」
照れたような恥ずかしそうな表情で、マシュは笑った。
ベッドで組み伏せられた彼女が、その腹の中にあの太い肉棒を受け入れ、腰の動きに喘ぎ声を引き出される姿が映っていた。
「っ・・・・・・!」
判っていた。知っていた。しかしこの目で見ると、頭を後ろから鈍器で殴られたような衝撃があった。
薄暗いベッドの上で、白い肌を紅潮させて汗に濡れ、両手で枕を掴んで快感に喘ぐマシュの姿は、自分の見たことのない姿だ。
「あ、ああ・・・・・・!」
端末を持つ手が、腕ごとわなわなと震える。しかしマシュの手の中の勃起は、それ以上に甘く震えていた。
『はあ、ん・・・・・・! ん、んう・・・・・・! ふ、ふ、ふ、う・・・・・・んんう・・・・・・!』
身を捩り、堪え切れない声を漏らす姿は、なにかから逃れようとしているようにも見えるが、そこに留まっていたいという気持ちに抗っているようにも見えた。
パツン、パツンと湿った肉がぶつかる音がする。その音が大きく響くたびに、マシュは白い喉を見せて声をあげ、そのペースが速くなると堪え切れなくなったように体が無意味に動く。
「そん、なに・・・・・・!」
気持ちいいのか、という問いは言葉にならなかったが、マシュは察した。しかし少し俯いて、
「その・・・・・・あまり、覚えていなくて・・・・・・」
つまりそれは、後になって振り返る記憶が残らないほどに、頭の機能が麻痺してしまうほどに、甘美な時間だったということなのか。
激しく揺れるマシュの肢体。弾む大きな乳房。本来なら自分だけのその体。こうなる前は自分の手の中で柔らかく歪んでいたそれが、今は見ることさえ叶わない。
動画のマシュは全裸で、今のマシュは戦闘服。その股の秘部はおろか、男が触ってもいない乳房さえ服の覆いに隠されて届かない。
『んっく・・・・・・! ふ、ふう・・・・・・!』
なにかを堪えるような、ひと際強く高い声音がマシュの喉から漏れている。
体が強張る。肩や腕に力が入っているのが映像越しにも判る。逃れようとするように、許しを乞うように、枕の下に隠れていた腕が虚空を泳いだ。
「・・・・・・っ!」
その腕を掴みあげ、支点にして腰の動きが速くなる。
『っは・・・・・・! あ・・・・・・っ、く・・・・・・ひ・・・・・・!』
艶めかしい声はもうない。引き攣った声音と漏れ出る吐息のみの様子は、女の限界が近い証拠だった。
もちろん、自分の前でこんな姿を見せたことはない。
肉音が激しくなる。やがてマシュは、
『んくう・・・・・・! う・・・・・・う・・・・・・う・・・・・・!』
縊り殺された鶏のような声の後、全身を突っ張って泣いているように息を漏らす。
『っは・・・・・・うは、あ・・・・・・! はあ・・・・・・!』
ビクビクと、電流拷問でもされているように不規則に震える肢体。目を見開いて、死を予感させる呼吸の停止に抗って、口をパクパクと開閉させている。
それでも肉の音は止まらない。マシュの状態など関係ないのだ。イこうがイくまいが、いやたとえマシュがそのために死んだとしても、もうどうでもいいのだ。
映像の中のマシュは、男を満足させるための肉。使われるだけの雌で、そのために命を捧げて当たり前の奴隷に過ぎないのだ。
『いやあ・・・・・・! ああ・・・・・・!』
許容量を超える快感。絶頂の最中に容赦なく叩き込まれる快感に、マシュは本気の悲鳴をあげて逃げようとするが、組み敷かれて腕を掴まれてはどうしようもない。
やがて音が止まる。男の腰がより強く打ちつけられ、全てが止まった。
「あ、ああ・・・・・・!」
繋がった体勢では誰の目にも判らない。しかしその状態を一目見れば、誰でも判る。
マシュの腹の中に、一番奥の大切な場所に、男の精液が侵入して汚しているのだ。
『は、あ・・・・・・あ・・・・・・は・・・・・・んあ・・・・・・!』
拷問のような快感から解放され、命を繋ぐために呼吸するマシュの喉から、どうしても漏れてしまう甘い声。
動画の中のマシュは、間違いなく喜んでいる。
乱れた髪が頬を隠し、目元など少ししか覗いていないが恋人の顔だ。見れば判る。蕩けた目尻に熱い吐息。堪りかねたように震える体は、膣内に注がれる精液の感触に軽い法悦へ至り、幸福感の真っ只中にある。
「もう、でちゃいそうですか、先輩・・・・・・」
映像に見入っていて忘れていた。しかしその昂奮は確実に性器に蓄積されており、赤くなった亀頭は鈴口を広げ、マシュの手の中で怯えたように震えている。
「いや・・・・・・!」
確かに射精してしまいたい。この昂奮のままに法悦を迎えられればどんなに幸福か。
しかし今の熱くなった頭でも判る。射精を終えて冷静になった頭では、この先の映像を直視できる気がしない。せめて映像が終わるまで耐えたい。
そう叫ぶように言うと、マシュは憐れむように頷いた。
「もうすぐですから、頑張ってください、先輩・・・・・・!」
手術中の患者を励ます看護師さながらに、マシュは立香のそこを握りながら言った。
『はあ・・・・・・! は、あ・・・・・・! は、は、ああ・・・・・・!』
映像は、次のカットへ移行している。
薄暗い部屋のベッドと壁が映って、四つん這いになったマシュが後ろから犯されている光景が映し出されている。
テーブルに置いた端末からの録画なのだろう。もう手で持つのが億劫になったに違いない。
一度だけでは満足しなかったのだろう。マシュの細い腰を両手で掴み、杭打ちのように腰を打ちつける。
マシュは、
『ひああ・・・・・・! あ、気持ち、い・・・・・・! い、いあ・・・・・・! あひ、ぃいん・・・・・・!』
媚びているのか、許しを乞うているのか、言葉にならない吐息をなんとか言葉に繋ぎとめて、男に向けて叫んでいる。
二人とも、もう端末のことなど忘れたように目もくれない。
二人の顔は常にお互いを向いて、絡み合う二人の体が延々と映っている。
「う、うう・・・・・・!」
涙が浮かぶ。
マシュが自分のところに来る時は常にこの男に抱かれた後だと知っているが、取り返しのつかない、過ぎ去った映像を見せつけられて、思わず目尻に涙が浮かんだ。
「ああ、先輩・・・・・・」
そんな立香が気の毒なのか、マシュは慰めるように裏筋を指でなぞった。
『ああ・・・・・・!』
テーブルのなにかに、男が手を伸ばした拍子にガタン、と大きく物音がして画面が暗転した。録画している端末がテーブルに伏せて倒れて、後は音声だけだった。
「マシュ・・・・・・気づかなかったの・・・・・・?」
『その・・・・・・はい・・・・・・すみません、先輩・・・・・・終わるまで、その・・・・・・気づきませんでした』
こんなに大きな物音も気にならないほど熱中していたのか。いや、そうではあるまい。もうどうでもよかったのだ。端末が倒れて、きちんと映像に録画されていなくても、行為を妨げるようなことを気にしたくなかったのだ。
「う、うう・・・・・・!」
「あ、限界ですね。先輩、頑張りましたね・・・・・・!」
マシュが、指で摘まんで扱き上げる。
二度、三度のその動きだけで立香は呆気なく半透明の液体をピュッピュッと吐き出し、全身を震わせた。
「ああ、先輩・・・・・・!」
愛おしそうなマシュの呟きが、ひどく遠くに思える。
映像の中の音や声も、小さくなっていた。終わったのか。端末を切ろうとした時、映像が動いた。
「っ・・・・・・!」
ベッドに膝をつき、意識を失ったように上体を伏し、腰を高く上げたマシュの姿が映し出された。
『はあ・・・・・・! は、は・・・・・・うあ、ああ・・・・・・!』
マシュは、荒く息を吐きながら時折、壊れたように体を震わせている。行為を終えても、その体に残った余韻がマシュを捕らえて離さないのだ。法悦の向こうに行ってしまったマシュは、自分が撮られていることも判っていない。
「・・・・・・」
じっくりと、舐めるような画角で映し出されるマシュの肢体。
汗に浮いて、心配になるほど時々激しく体を震わせ、行為の熱によるものと平手で叩かれたものであろう、肌の赤みを見せつけられる。
そして最後に、
「くう・・・・・・!」
マシュの、拡がったまま元に戻らない膣口が映し出される。
前に見た時の、可憐な花弁のようなそこは無惨な形をしていた。
逆流してきた精液が入り口に溢れ、蓋をするようにへばりついている。これほど濃い精液を注がれたなら、きっともうマシュの腹の中には・・・・・・。
『へ、あ・・・・・・は・・・・・・あ・・・・・・あ、う・・・・・・』
腰がビクりと跳ねる。その拍子に、塊が膣口からこぼれ落ちた。
ボト、と音がするほどの重さを見せて落ちた精液がシーツに広がっていく。男は苛立ったようにマシュの尻を強く叩いた。
『ひぎ、い・・・・・・!』
愛情など微塵も感じない。この一打だけでマシュの白く丸い尻に赤く跡がつくほどの激しさだった。
「・・・・・・う、うう・・・・・・」
射精を終えて、冷静になった立香には耐えられない光景だったが、映像はそこで終わった。
端末を放り出し、俯いてぐったりした立香にマシュは、
「・・・・・・おつかれさまでした、先輩・・・・・・その映像、先輩のにコピーしますから、その、いつでも・・・・・・あ、お気に召さなかったら消していただいても・・・・・・」
かける言葉を失っているらしい。やがて、反応のない立香に諦めたように身を離して立ち上がった。
「おやすみなさい、先輩・・・・・・」
何度も振り返りながら、マシュは去っていった。
「う、うう・・・・・・」
涙をこぼしながら、どうしてこうなったのか、取り留めなく立香は考えていた。